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DATE/ 2017.08.01

日焼けが日傘をさすだけでは防げない理由

 そろそろ日差しが気になってくる季節、日焼け対策はしっかりできていますか?日焼けを気にする女性の場合、日焼け止めを塗りながら、日傘もさして、対策は万全、という方も多いかと思います。しかし、日傘をさしても、日焼けの原因となる紫外線は防げないという話も聞きます。実際のところはどうなのでしょうか?

紫外線は反射する!

 気象庁ホームページの紫外線の性質を説明するページによると、屋外にいる人は、太陽から直接届く紫外線以外にも、地面に反射して届く紫外線も浴びているのだそうです。いわゆる「照り返し」ですね。その反射率は、草地やアスファルトでは10%、もしくはそれ以下ですが、新雪だと80%にもなるとのこと。

 そのため、いくら日陰や日傘、帽子で日差しを遮っても、地面に反射した紫外線を浴びてしまうことになります。つまり、屋外にいる限りは紫外線の脅威から逃れられないのです。日焼けをしたくない人にとっては何ともおそろしい話です。

日傘は意味がない?

 それなら、日傘の意味がないのでは?と思いますよね。もちろん、そんなことはありません。日差しを遮るだけで、太陽から直接届く紫外線をカットする効果があります。そして、その効果も日傘の色や素材によって異なります。

日傘の色の場合、白系だと紫外線を反射、黒系は吸収します。では、どちらの色が良いのか、という疑問ですが、太陽から直射される紫外線を反射し、黒と比べて熱を持ちにくい「白」を外側の色にして、照り返しの紫外線を吸収する「黒」を内側の色にするのが良いという意見が多いようです。

しかし、色よりも重要なのは、その素材です。最近の日傘にはUVカット加工がされているものがあります。日焼けを避けたいのであれば、このような日傘を選びましょう。ただし、使い続けることによって、そのUVカット効果も劣化していきます。その期間は、使用頻度や加工方法によって異なりますが、2年程度と考えておくのが良いでしょう。

 なお、UVカット率と同列で語られることの多い遮光率ですが、これは光を通さない度合いを示すものです。光を通さないので、まぶしくない、日陰を作ることができるといった利点がありますが、UVカットとは別の指標なので、注意しましょう。

夏の日焼け対策はしっかりと

 紫外線を浴びるのは、悪いことだけではありません。日光浴が体に良いと言われるように、紫外線を浴びることで、体内にビタミンDが生成され、骨や歯を強くし、免疫力を高めます。問題なのは、紫外線を浴びすぎて皮膚がダメージを受けて、シミやシワ、最悪の場合、がんになってしまうことです。

 日傘はちょっと…という方も、日焼け止めを塗るなど、しっかりと対策はとっておきましょう。ちなみに、日焼け止めは、炎天下でのレジャーやスポーツを行わないのであれば、SPF30ほどもあれば十分だそうです。

 今回は日傘について、ご紹介しました。これからさらに日差しがきつくなっていく季節、日傘の購入をご検討の方は参考までに。

<参考サイト>
・気象庁|紫外線の性質
http://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/3-76uvindex_mini.html
・紫外線対策まめ知識|完全遮光日傘、日光紫外線アレルギー対策専門店【サンバリア100】
http://uv100.jp/wb/chishiki/
・完全遮光日傘 芦屋ロサブラン
http://www.ashiya-roseblanc.com/fs/roseblanc/c/0000000256/
・たった1分であなたもプロ級の知識!SPFとPAって、なに? | ロート製薬: 商品情報サイト
http://jp.rohto.com/learn-more/sun-care/column/spf_pa/

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