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DATE/ 2017.08.13
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部活で水を飲んではいけない時代は終わったのか?

●体育会系の部活に所属していた人ならこんなトラウマも


 「コラー、お前ら! なんで水飲んでるんだー!!」

 真夏のこの時期、体育会系の部活に所属していた人ならトラウマとして、こんな言葉を監督や先輩から浴びせられた経験はあるのではないでしょうか。プロテインなどサプリメント食品を製造する企業「DNS」ではその理由について「水を飲んでもすぐには吸収されず、胃にもたれてしまって身体が重くなる、カラダが冷える、飲みたい欲求を我慢することで精神面を鍛えるといったようなもの」と、ギリギリの状況に耐えることが美徳とされたのかと推測していますが、その真意は定かではありません。

 しかし雨の降った泥水、トイレの水を飲んだなどの"都市伝説"もあったと話す元スポーツマンもいますが、肉体の約60%が水分でできていることから「脱水そのものが運動のパフォーマンスを下げることに繋がります」とも記しており、現在では部活中に水を飲むことを推奨しています。

 ただ、いまだに痛ましい事故はなくなったわけではありません。ニュースサイト「産経WEST」によると、2016年8月には奈良県の中学校で、ハンドボール部に所属していた1年生の男子生徒が適切なタイミングでの給水ができず、熱中症の症状を訴えて命を落とすという事故もありました。

●現在ではスポーツ強豪校も積極的に水分補給


 こういった犠牲を防ぐために、スポーツの強豪校も水分補給には細心の注意を払っています。

 環境省が立ち上げたサイト「熱中症予防プロジェクト」では硬式野球部やサッカー部などの強豪として知られる帝京高校側の取り組みとして、「口の中がかわいた感じがあった場合、すぐに水分を摂らせる」、「練習内容的には、短時間に行うようにする」などといった対策を練っているようです。

●壇蜜世代も経験した「部活動中に水を飲むな」、今では笑い話


 これらの対策によって、若きアスリートは日々トレーニングに励めているわけですが、30代以上の著名人では昔を懐かしむような声もあります。例えば、タレントの壇蜜さんが記した著書「どうしよう」では、現在40~50代の男性から「部活動中に水を飲むな」と言われ続けた話を聞き、壇蜜さんの世代も水分補給が完全肯定ではなかったことに触れています。

 実際にアスリートも、そういった不合理な経験をしていた模様です。プロレスラーの小島聡さんは自身のブログ「コジログ」で「水飲むな!!!」というタイトルの記事を執筆。新人時代に過酷なトレーニング中に「水飲むな!」と言われた記憶を思い出しつつも、「まぁでも、それもイイ思い出です」と締めています。

 アスリートとしてのパフォーマンスを考えた際、水分補給は必須です。よく知られたスポーツドリンクである「ポカリスエット」の特設サイトによると、運動中の発汗量は1時間に約2リットルとされています。また「喉が渇いたな」と感じた時点で、すでに軽い脱水症状が始まっているということもあり、水分補給は絶対に必要なものです。

 ただ不合理すぎた「水分補給禁止」は今ではあり得ないだけに、内容次第では「そんな時代もあったね」という笑い話になるのも事実。30代以上の世代にとっての“あるある”は、会話のネタとして有効な手段なのかもしれませんね。


<参考文献・参考サイト>
・『どうしよう』(壇密著、マガジンハウス)
・運動時の水分補給について考える-Part 1
http://www.dnszone.jp/magazine/2013/1101-002.php
・産経WEST:「部活顧問が水飲ませずランニング」
http://www.sankei.com/west/news/170425/wst1704250020-n1.html
・熱中症予防 声かけプロジェクト
https://www.hitosuzumi.jp/stylebook/112/
・コジログ:水飲むな!!!
http://ameblo.jp/f4koji/entry-11336555122.html
・ポカリスエット:みんなでつくる、ブカツの教科書
http://pocarisweat.jp/action/bukatsu-mikata/hydration/report1/
(10MTV編集部)