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DATE/ 2017.09.19
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東大と京大の「生涯年収」はどっちが高い?

 学歴と年収。それは切っても切れない仲でありながら、時に裏切られて大泣きすることもある関係です。日本における学歴の最高峰といえば、東京大学と京都大学。その二校を生涯年収で比較してみると、どうなるでしょうか。また、その他の大学にダークホースはいるのでしょうか。

●東大卒4.6億、京大卒4.3億 一般大卒との違いは?


 「『東大卒 vs 京大卒』年収はどっちが上か」の記事を掲載したのは、日刊SPA!(2017年7月16日付)。生涯賃金の試算を行ったのは、コンサルティング会社のAFGです。

 比較すると、東大卒は4億6126万円、京大卒は4億2548万円で、大卒平均の2億8653万円(男性。女性は2億3579万円)に、相当の差をつけました。

 金額の計算方法に注目しておきましょう。各大学の卒業生の就職先およびその人数(上位20社まで)と、それらの企業の推計賃金データをもとに、大学ごとの「平均的な」生涯賃金を割り出したということです。卒業生の就職先データはいずれも2015年のもの。賃金の推計については、一部上場企業のみが対象。すなわち外資系企業や公務員、医師、弁護士などは対象外になっています。あくまでも「(国産系)サラリーマンになった東大卒・京大卒」のデータなのです。


●東大と京大の間に入るアノ大学の実力


 試算によると、東大は確かに1位ですが、京大は決して2位ではありません。そう、間に1校が入るのです。慶應義塾大学出身者の生涯賃金は4億3983億円で、京大を抜いて2位に位置するわけです。以下、生涯賃金の多い主な大学をリストアップしてみましょう。

1位 東京大学   4億6126万円
2位 慶應義塾大学 4億3983万円
3位 京都大学   4億2548万円
4位 中央大学   3億9368万円
5位 早稲田大学  3億8785万円
6位 一橋大学   3億8640万円
7位 上智大学   3億8626万円
8位 同志社大学  3億8590万円
9位 青山学院大学 3億8578万円
10位 法政大学   3億8103万円
11位 明治大学   3億7688万円
12位 立教大学   3億7551万円
13位 近畿大学   3億250万円

 オール大卒男性平均が2億8653万円なので、3億円台をマークするのはかなり優秀といえそうです。偏差値からみると東大・京大・一橋大以外の国公立大学、さらに関西では同志社以外の関関同立(関西大学・関西学院大学・立命館大学)もリストに入っていていいはずなのに、そうはなっていないのがポイントです。

 その代わりに近畿大学が、京大、同志社大に次ぐ関西ベスト3にランクインしています。これはなかなかのニュースといえるでしょう。中小企業や起業家も含めたリストなら納得できますが、近畿大学から一部上場企業への就職は、それほど多くないというのがこれまでの常識でした。

 統計はデータの抽出法次第。今回リストアップされなかった大学の関係者は、異を唱えるために別のデータ抽出法を提唱してくるでしょうか。それとも近畿大が、このチャンスをつかんで志望者をさらに増やすのでしょうか。ちょっと遠い「東大卒 vs 京大卒」問題よりも、スリリングに思える事態です。


<参考サイト>
・日刊SPA!:「東大卒 vs 京大卒」年収はどっちが上か?
https://nikkan-spa.jp/1362886/2
・NIKKEI STYLE:「学歴なんて関係ない」の真実 生涯賃金これだけ違う
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO15805150X20C17A4000000/?page=3
(10MTV編集部)