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DATE/ 2017.09.20

口内炎を早く治すあの方法は本当なのか?

 疲れていたり、口の中を噛んでしまったりするとすぐにできてしまう口内炎。一度口内炎ができてしまうと、完治するまでは喋るのも食べるのも気になってしまいますよね。誰もが辛い思いをしたことがある口内炎について、ネットではさまざまなエピソードがささやかれています。それらはホント?それともウソ??今回はその真偽について調べてみました。

疲れていると口内炎ができやすいってホント?

 睡眠不足やストレス、体調不良になると口内炎ができやすいのはホントの話。これは口内炎の原因のひとつであるビタミンB2不足を引き起こしてしまうためです。ビタミンB2は粘膜を守る働きのほかに、摂取した栄養をエネルギーに変換する働きも持っています。体調不良のときには後者の働きを優先させてしまうために、口内の粘膜の代謝が悪くなり口内炎ができやすくなるのです。口内炎は心身が疲れているサインともいわれるので、充分な休息をとってほしいという体の声だと思うようにしましょう。

塩やハチミツを塗ると早く治るってホント?

 代表的な民間療法のひとつに、塩やハチミツを患部に直接塗るというものがあります。日本だけでなく海外でも見られる民間療法で、実際に効果があったという声もあるようです。これは塩やハチミツが殺菌効果を持つことから広まったようですが、そもそも口内炎は体の内側に原因がある場合が多いので、この方法が必ずしも効果があるとはいえません。実際にやってみると患部に激痛が走るためにオススメもできませんので、患部を清潔にして薬を塗るほうが安全といえるでしょう。

口内炎を潰すと早く治るってホント?

 口の中の異物感が気になりすぎて、いっそのこと口内炎を潰したい人もいるかもしれませんが、これはNGです。潰してしまうと患部に雑菌が入ってしまい、炎症がより悪化する恐れもあります。また、意識してなくてもいつのまにか口内炎が潰れていることもありますよね。食後は歯を磨く、定期的にうがいをするなど口の中を清潔にしておくことは口内炎ができたときの対策にも予防にもなりますので、心がけると良いでしょう。

口内炎の予防には唾液が重要ってホント?

 唾液は汚れを流して抗菌する作用のほかに、粘膜の保護や修復の働きを持ち、口内環境を整えるためには欠かすことができません。そのため、加齢やストレス、ドライマウスなどで唾液が減少してしまうと口内炎ができやすくなってしまいます。口が乾きやすいと感じる人は口内炎に対して注意が必要です。

歯並びと口内炎が関係あるってホント?

 これまで口内炎は体の内側に原因があると書いてきましたが、物理的にケガをして炎症を起こしてしまい口内炎になってしまうこともあります。なかでも口内炎が繰り返しできる人は、噛み合わせが悪かったり、歯が少し飛び出しているために粘膜を傷つけてしまっている可能性も。一度自分の歯並びを見直してみるのも良いかもしれません。

 口の中に口内炎ができているとそれだけでなんとなく気分が落ち込んでしまうもの。どうしても気になるのはしょうがないですが、患部には触らないのが一番です。健康と口内環境に気をつけて、なるべく口内炎ができない生活を心がけるようにしましょう。

<参考サイト>
・chocola.com「口内炎の症状と原因」
https://www.chocola.com/kounaien/symptom01/
・MEDLEY「口内炎に塩、はちみつは効く?おすすめの食べ物を紹介」
https://medley.life/diseases/54ed84336ef458ce3585cdb0/details/treatment/diet/
・メンズスキンケア大学「口内炎を潰すのは良くない」
http://mens-skincare-univ.com/article/008609/
・ハコラム「繰り返す口内炎は歯並びが関係する?」
http://www.sbc-dental.com/column/teeth-alignment/189.html
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