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DATE/ 2017.12.29
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2017年の「ネット流行語大賞」は?

 年末恒例のイベントのひとつ、「新語・流行語大賞」。毎年、通信教育などで有名なユーキャンがおこなっています。「1年の間に発生したさまざまな「ことば」のなかで、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶ」というのがコンセプトです。2017年は「インスタ映え」や「忖度」、「Jアラート」などが受賞しました。

 一方、「ネット流行語大賞」というものをご存じですか?その名の通り、ネット上で流行した言葉を選出するというものです。主催はガジェット通信というネットニュースサイトがおこなっています。2017年にネットで流行した言葉にはどんなものがあるのでしょうか?

●ネット流行語トップ3は?


 では早速2017年の「ネット流行語大賞」トップ3を見てみましょう。

 まず金賞は任天堂から発売されたゲーム機「Nintendo Switch」。同年3月に発売されてから入手困難な状況が続き、名作RPGとして名高い『ゼルダの伝説』やシューティングゲームの『スプラトゥーン2』など、注目タイトルが続々と発売され話題にのぼりました。

 続いて銀賞は「72時間ホンネテレビ」。同年11月2日から3日にわたり、AbemaTVで放送された、稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんら元SMAPメンバーの出演した番組です。SNSなどのネット上だけでなく、多くの視聴者の反響を呼びました。今後のテレビのありかた、メディアのありかたが、少しずつ変わっていく瞬間でもありました。

 銅賞は「このハゲーーー!」です。こちらは豊田真由子元衆議院議員の発言。あまりに常軌を逸した迷台詞のかずかずと、録音された音源が出回ったことで、音声を利用したパロディ動画がネット上にあふれました。同じく豊田元議員の「ちーがーうーだーろー!」発言は、流行語大賞、ネット流行語ともにノミネートされています。

●将棋界のヒーローも入賞


 「流行語大賞」で入賞したものと同じ言葉、似た内容の言葉が選ばれているものもあります。

 いまだに野党が固執している「モリカケ問題」で注目された「忖度」。耳馴染みのない言葉と、問題の登場人物たちのインパクトもあり、ネットでも話題になりました。本来は「相手の気持ちを慮る」という意味ですが、今回の事件では「上司の顔色をうかがう」といったようなマイナスなイメージで認識されるようになりました。

 また、2017年は将棋界にニューヒーロー・藤井聡太四段が登場しました。「流行語大賞」、「ネット流行語大賞」ともに将棋界の話題も入っています。

 「流行語大賞」では、藤井四段と同様、プロ入りの際に天才棋士として注目された加藤一二三九段のあだ名「ひふみん」が入賞しました。「ネット流行語大賞」では、「ひふみんアイ」という言葉でノミネートされ、入賞を果たしています。「ひふみんアイ」とは、相手側の目線で対局を見ることや、放送している対局の盤面を反転させることを意味します。これは加藤九段がニコニコ生放送で対局の解説をした際、盤面を反転させたことからはじまりました。こうすると別の見方ができるのです。「ひふみんアイで見る」、つまり「盤面を反転させて見る」と使われるようになりました。

●アニメ、SNSからも流行語が登場


 そのほかにも、さまざまなネット流行語が登場しています。

 ネットはアニメなどのサブカルチャーの影響を大きく受けます。話題作と呼ばれる作品も、ネット流行語として登場します。2017年に入賞したものでは「けものフレンズ」があげられます。『けものフレンズ』は動物を擬人化したかわいらしいキャラクターが登場するアニメです。どこかシュールだけれど、一見ほのぼのとしたアニメでしたが、実は文明が衰退した後の世界というハードな世界観に、多くのファンを獲得しました。

 Twitter文化が反映された流行語もあります。「◯◯なうに使っていいよ」は、声優の山寺宏一さんが、ご自身の写真に「彼氏とデートなう。に使っていいよ」というキャプションをそえて、まるで誰かとデート中のように見える写真をアップしました。この写真を見た著名人の方や、企業アカウントなどが、「○○なうに使っていいよ」と大喜利がはじまり、大きな賑わいを見せました。

 いかがでしたでしょうか。今年を振り返る流行語大賞。言葉を振り返るだけで、いろいろな思い出が蘇ってきます。2018年はどんな言葉が選ばれるのか、楽しみですね。

<参考サイト>
・『ガジェット通信 ネット流行語大賞2017 #アベプラ といっしょ』投票結果発表!
http://getnews.jp/archives/1985193
(10MTV編集部)