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日本のオジサンは世界一「孤独」?
日本のオジサンが世界でいちばんに選ばれました。パチパチパチと拍手喝采を送りたいところですが、あまり嬉しいニュースではありません。タイトルにあるように「孤独さ」が世界一なのだそうです。「日本のオジサンは世界でいちばん孤独」とはどういうことなのか。なぜ日本のオジサンは世界でいちばん孤独なのか、迫ります。
じつは国際機関のOECD(経済協力開発機構)は、社会における「孤独度」を調査しています。2005年の調査結果では、同僚や友人などとの交流が「全くない」あるいは「ほとんどない」と答えた人の割合がオジサンにかぎらず日本人は20カ国中トップでした。
さらに「5~6人に1人の男性が絶対的孤独を抱えているという現実」が「40~60代男性の自殺率が最も高く、同世代女性の2倍以上に上っている」ことのベースにあることを指摘しています。
また、国立社会保障・人口問題研究所の「日本の世帯数の将来推計」によれば、日本人男性の生涯未婚率は2030年までに約30パーセントにおよぶと予想されています。3人に1人が生涯未婚になるというわけです。ちなみに女性の2030年における未婚率は22.5パーセントと推計されています。
とくに今のオジサンといわれる世代の男性たちは強力なメンバーシップ型の働き方に縛られきました。その結果、会社がいちばんの居場所となりました。というより、会社でがむしゃらに働くことが美徳とされていた時代ですから、もうひとつの居場所だった家庭は二の次になります。そのうち、奥さんからは「亭主元気で留守が良い」などと邪険にされるようになり、会社が唯一の居場所になってしまったといったほうが正しいでしょう。
ただし、一生会社で生きることはできません。いずれは退職しなければなりません。退職するにしても、満期退職はかなり幸せなほうで、突然リストラされるというケースも増えていきました。オジサンの孤独化は個人の資質というより、やはり日本の社会構造に問題があるというべきでしょう。時代の流れとともに、女性の社会進出が活発になり、グローバル化による雇用の不安定化が進み、働き方改革がうたわれ、テクノロージの進化や少子高齢化など社会が激動するなかで、最後の砦である会社という居場所も奪われて、日本のオジサンたちは世界でいちばん孤独になってしまったということではないでしょうか。
一方、男性はある程度の年齢までは独力で生き抜くことができるでしょう。ただし、老化とともに身体的、精神的に弱体化していきます。高齢化社会となった今、孤独と向き合わなければいけない人が増えました。前もって、何らかの孤独対策を打つ必要があります。時すでに遅しとならないように。
対策は面倒でもできるかぎり外に出て、人と交流することです。趣味があれば、趣味を通して人と出会うこともできます。たとえば、読書でも一人で完結せず読書会に参加するようにすれば出会いが生まれます。何事においても分かち合う気持ちを大切にすると自然と人とのつながりはできていくことでしょう。
孤独をひとつの病と捉える見解もあります。どんな病気も未病に気がつくことが最大の薬になります。
日本人は社会的孤立度ナンバーワン
「世界でいちばん孤独」なんて、そもそも、どうやって決めるのでしょう。「まったくお節介な話だ」「放っておいてほしい」という方もいると思います。たしかにその通りだと思いますが、気になってしまうのもまた然りです。じつは国際機関のOECD(経済協力開発機構)は、社会における「孤独度」を調査しています。2005年の調査結果では、同僚や友人などとの交流が「全くない」あるいは「ほとんどない」と答えた人の割合がオジサンにかぎらず日本人は20カ国中トップでした。
3人に1人の男性が生涯未婚になる
『世界一孤独な日本のオジサン』の著者・岡本純子さんは東洋経済オンラインの記事でOECDの調査について「日本の男性では約17%(女性は14%)で、21カ国平均の3倍近い。もちろん調査21カ国の中ではダントツのトップだ」と日本人男性の孤独度を強調しています。さらに「5~6人に1人の男性が絶対的孤独を抱えているという現実」が「40~60代男性の自殺率が最も高く、同世代女性の2倍以上に上っている」ことのベースにあることを指摘しています。
また、国立社会保障・人口問題研究所の「日本の世帯数の将来推計」によれば、日本人男性の生涯未婚率は2030年までに約30パーセントにおよぶと予想されています。3人に1人が生涯未婚になるというわけです。ちなみに女性の2030年における未婚率は22.5パーセントと推計されています。
なぜ日本のオジサンは世界でいちばん孤独なのか
では、なぜ日本のオジサンは孤独なのでしょうか。さまざまな観点からの議論があり、正解はひとつではありませんが、日本の社会構造に大きな理由があります。とくに会社のあり方、働き方が強く影響しています。欧米では職務に対して対価が支払われるジョブ型という働き方が主流です。それに対して、日本では会社の一員になることが重視されるメンバーシップ型です。最近、問題視されている長時間労働はこのメンバーシップ型の闇の部分でもあります。メンバーシップ型で働いていると、会社は会社員にとってもうひとつの家族のような組織になっていきます。とくに今のオジサンといわれる世代の男性たちは強力なメンバーシップ型の働き方に縛られきました。その結果、会社がいちばんの居場所となりました。というより、会社でがむしゃらに働くことが美徳とされていた時代ですから、もうひとつの居場所だった家庭は二の次になります。そのうち、奥さんからは「亭主元気で留守が良い」などと邪険にされるようになり、会社が唯一の居場所になってしまったといったほうが正しいでしょう。
ただし、一生会社で生きることはできません。いずれは退職しなければなりません。退職するにしても、満期退職はかなり幸せなほうで、突然リストラされるというケースも増えていきました。オジサンの孤独化は個人の資質というより、やはり日本の社会構造に問題があるというべきでしょう。時代の流れとともに、女性の社会進出が活発になり、グローバル化による雇用の不安定化が進み、働き方改革がうたわれ、テクノロージの進化や少子高齢化など社会が激動するなかで、最後の砦である会社という居場所も奪われて、日本のオジサンたちは世界でいちばん孤独になってしまったということではないでしょうか。
孤独対策とは人と交流すること
残酷な現実ではありますが、社会のせいにしていても何も変わりません。実際にどうすれば孤独を対策できるのか、考えてみましょう。「オジサン」、つまり男性が孤独化しているという観点に着目します。男性が女性に比べて孤立しやすいという面はたしかにあるでしょう。みなさんも思い当たる節はありませんか。女性のようにおしゃべりしたり、グループで行動するのが男性は得意ではありません。これは生物学的特徴なのでどうすることもできません。なぜ、女性が集団行動を心がけているのかというと、本能的に一人では生きていけないことを知っているからです。一方、男性はある程度の年齢までは独力で生き抜くことができるでしょう。ただし、老化とともに身体的、精神的に弱体化していきます。高齢化社会となった今、孤独と向き合わなければいけない人が増えました。前もって、何らかの孤独対策を打つ必要があります。時すでに遅しとならないように。
対策は面倒でもできるかぎり外に出て、人と交流することです。趣味があれば、趣味を通して人と出会うこともできます。たとえば、読書でも一人で完結せず読書会に参加するようにすれば出会いが生まれます。何事においても分かち合う気持ちを大切にすると自然と人とのつながりはできていくことでしょう。
孤独をひとつの病と捉える見解もあります。どんな病気も未病に気がつくことが最大の薬になります。
<参考サイト>
・孤立者の現状(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000029cea-att/2r98520000029cit.pdf
・東洋経済ONLINE:日本のオジサンが「世界一孤独」な根本原因
http://toyokeizai.net/articles/-/165983?page=3
・孤立者の現状(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000029cea-att/2r98520000029cit.pdf
・東洋経済ONLINE:日本のオジサンが「世界一孤独」な根本原因
http://toyokeizai.net/articles/-/165983?page=3
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