テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
ログイン 会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2019.10.17

働き盛りの40代、ボーナスの平均は?

 40 代後半から 50 代前半は企業が積極的に採用を行っていたバブル期入社世代です。おおむね世代人口の多い団塊ジュニア世代にあたるところ、労働者のボリュームゾーンとなっているこの年代が握るボーナスは、景気を左右する要因です。日本生命が契約者を対象とした「夏のボーナス」アンケートによると、2019年の夏、40代の人がもらったボーナスは男性69.7万円、女性40.6万円で、男女平均では61万円でした。

40代のボーナス事情

 また、日本生命アンケートによると、ボーナスの支給額が予想以上だった人は3.6%、予想以下だった人は19.0%に上ります。残り77.4%は「予想通り」。40代ともなると、1円台までピタリと的中しそうな経験を積んでいます。しかし、ボーナスの支給額に対する満足度は、「満足」「満足していない」「どちらでもない」がちょうど3分の1ずつという結果を示しています。

 「満足していない」派は、「満足」派よりほんの少し多く、男性36.4%、女性41.6%。ただ、使い道を聞いてみると、「生活費の補てん」にあてるが男性18.8%に対し女性15.0%、「ローンの返済」は男性13%に対し、女性は半分の6.5%です。40代男性にとって、ボーナスは「織り込み済み」の予算。行く先は決まっているので、多少の増減があっても「今さら」という感じなのでしょうか。

2018年の冬、40代ボーナスの多かった会社は?

 日経新聞がまとめた2018年冬のボーナス調査によるボーナスの手厚い会社トップ5は、

1位:東京エレクトロン/281.2万円
2位:ジャストシステム/220.0万円
3位:ディスコ/219.1万円
4位:トーセイ/187.8万円
5位:スター精密/183.8万円

となっています。エレクトロニクス、機械、自動車などの産業が頑張っていると「ものづくり日本」に希望が持てますね。

40代でボーナス支給の多い産業、少ない産業は?

 厚生省の分類による16の産業種別で、40代がどのくらいのボーナスをもらえるのかを調べてみました(額面は年間支給額)。

[40代で多くのボーナスがもらえる産業]
※産業:40~44歳/45~49歳

・金融業、保険業:182.4万円/208.2万円
・電気・ガス・熱供給・水道業:159.3万円/168.5万円
・学術研究、専門・技術サービス業:140.8万円/163.2万円

 40代でボーナス支給が多いのは、断然ホワイトカラーのようです。少ない産業はどんな様子でしょうか。

[40代のボーナス支給が少ない産業]
※産業:40~44歳/45~49歳

・宿泊業、飲食サービス業:48.0万円/48.5万円
・他に分類されないサービス業:59.7万円/62.7万円
・生活関連サービス、娯楽業:62.9万円/66.7万円

 ちなみに全年齢全産業合計の年間賞与平均支給額は、93.1万円(42.9歳/勤続12.4年)。

 令和元年からの消費増税がスタートしましたが、経済が好転することを祈ります。

<参考サイト>
・ニッセイ「夏のボーナス」に関する調査結果(2019年6月28日)
https://www.nissay.co.jp/news/2019/pdf/20190628.pdf
・厚生労働省:平成30年賃金構造基本統計調査
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001113395&tclass2=000001113397&tclass3=000001113412
・日本経済新聞:2018年冬
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/research-bonus/#/sheet/2018/winter/table?s=WW_&rpp=100
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
「学ぶことが楽しい」方には 『テンミニッツTV』 がオススメです。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,100本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

55年体制は民主主義的で、野党もブレーキ役に担っていた

55年体制は民主主義的で、野党もブレーキ役に担っていた

55年体制と2012年体制(1)質的な違いと野党がなすべきこと

戦後の日本の自民党一党支配体制は、現在の安倍政権における自民党一党支配と比べて、何がどのように違うのか。「55年体制」と「2012年体制」の違いと、民主党をはじめ現在の野党がなすべきことについて、ジェラルド・カ...
収録日:2014/11/18
追加日:2014/12/09
2

5Gはなぜワールドワイドで推進されていったのか

5Gはなぜワールドワイドで推進されていったのか

5Gとローカル5G(1)5G推進の背景

第5世代移動通信システムである5Gが、日本でもいよいよ導入される。世界中で5Gが導入されている背景には、2020年代に訪れるというデータ容量の爆発的な増大に伴う、移動通信システムの刷新がある。5Gにより、高精細動画のような...
収録日:2019/11/20
追加日:2019/12/01
中尾彰宏
東京大学 大学院工学系研究科 教授
3

マスコミは本来、与野党機能を果たすべき

マスコミは本来、与野党機能を果たすべき

マスコミと政治の距離~マスコミの使命と課題を考える

政治学者・曽根泰教氏が、マスコミと政治の距離を中心に、マスコミの使命と課題について論じる。日本の新聞は各社それぞれの立場をとっており、その報道の基本姿勢は「客観報道」である。公的異議申し立てを前提とする中立的報...
収録日:2015/05/25
追加日:2015/06/29
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授
4

BREXITのEU首脳会議での膠着

BREXITのEU首脳会議での膠着

BREXITの経緯と課題(6)EU首脳会議における膠着

2018年10月に行われたEU首脳会議について解説する。北アイルランドの国境問題をめぐって、解決案をイギリスが見つけられなければ、北アイルランドのみ関税同盟に残す案が浮上するも、メイ首相や強硬離脱派はこれに反発している...
収録日:2018/12/04
追加日:2019/03/16
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授
5

健康経営とは何か?取り組み方とメリット

健康経営とは何か?取り組み方とメリット

健康経営とは何か~その取り組みと期待される役割~

近年、企業における健康経営®の重要性が高まっている。少子高齢化による労働人口の減少が見込まれる中、労働力の確保と、生産性の向上は企業にとって最重要事項である。政府主導で進められている健康経営とは何か。それが提唱さ...
収録日:2021/07/29
追加日:2021/09/21
阿久津聡
一橋大学大学院経営管理研究科国際企業戦略専攻教授