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DATE/ 2016.09.04

あの人も20kg減!無理をしない「低糖質ダイエット」とは

 数年前から注目されているこの低糖質ダイエット。糖質制限、糖質オフなどとも呼ばれており、もともとは糖尿病を患った方のための食事療法のひとつでした。

 2016年、経済アナリスト・森永卓郎氏もこれによって減量に成功し、『モリタクの低糖質ダイエット ぶっちぎりのデブが4カ月で19.9kg減!』(SBクリエイティブ)という本がメディアでも話題になりました。表紙には、ぽっちゃりしたかつての森永氏の姿はなく、引き締まった体にこじゃれたファッションをまとってポーズをとる「イケてる中年男性」の姿…!20kgといわず、19.9kg減というところがまた真実味がありますね。

ここ数年でブレイクした低糖質ダイエットとは?

 この「低糖質ダイエット」がここ数年、ダイエット法としてブレイクし、注目され続けているのは、「カロリーを気にしなくていい」「お酒が飲める」「肉も魚も食べられる」という、従来のガマンし続けるダイエットとはまったく違う、画期的な内容ゆえかと思われます。ではいったいどういうものなのでしょうか。

 この食事法の主なルールですが、『糖尿病のための「糖質オフ」ごちそうごはん』(江部康二・大柳珠美著、アスペクト刊)では、10箇条として説明しています。主だったところでは、「タンパク質(肉・魚・大豆製品など)と脂質はOK」、「糖質はできるだけ控える」、「主食は未精製の穀物、つまり玄米や全粒粉のパンなどを」、「お酒は糖質のない蒸留酒を」などで、糖質を控えるというのがメインの方法となるようです。

糖質オフを1日1~2食だけ取り入れてみる

 やはりこれだけのブームを起こした理由には、効果が出やすいということもあります。とはいえ、やり過ぎには注意が必要です。なかには主食を控えることでパワー不足になってしまう人もいるでしょう。また、無理をしすぎるとリバウンドにつながるかもしれません。よって、気長に取り組むことが肝心です。

 そこで、次の方法を考えてみました。例えば、3食のうち、1~2食は主食をとらない、というのはいかがでしょうか。昼ごはんは適度に好きなパスタか麺類、あるいは米類を食べ、夜は主食を抜くという方法です。これならば、お酒を飲む人にも取り入れやすいでしょう。家で晩酌をする方は、肉や魚と野菜、豆腐などをうまく組み合わせて栄養バランスのいい糖質オフの献立にすることをおすすめします。お酒に関しては、糖質ゼロの発泡酒やチューハイ、ワインや日本酒などが種類豊富に販売されているので、そちらをセレクトすれば簡単です。

 昼も夜もコンビニの弁当か外食、という人も心配いりません。特にコンビニのローソンは糖質オフな食事をとりたい人の頼れる存在として注目されています。低糖質のパンやお惣菜、パスタなどがあるので、うまく組み合わせてみてはどうでしょう。また、紀文の「とうふそうめん風シリーズ」や糖質0グラム麺なども、満足感があるので人気です。納豆やサラダなどを加えてチャチャッとひと手間かければ、おいしい麺料理に仕上げることができます。小鉢料理の多い居酒屋やメニューが豊富なファミレスも糖質オフの強い味方。活用してみるのも手です。

 ダイエットも時と場合によっては健康維持のために必要なことですが、無理は禁物。それぞれの体の具合や体力、嗜好などを考慮しながら上手に取り入れて、健康的な食生活を送りましょう。

<参考文献>
『モリタクの低糖質ダイエット ぶっちぎりのデブが4カ月で19.9kg減!』(森永卓郎著、SBクリエイティブ)
『糖尿病のための「糖質オフ」ごちそうごはん』(江部康二・大柳珠美著、アスペクト刊)

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