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DATE/ 2017.01.02
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お正月と言えば?お餅の驚くべき「力」

 明けましておめでとうございます。みなさん、おもちは召し上がりましたか。お雑煮に焼き餅にと、おもちは日本人には欠かせない食べ物ですよね。ただ、食べすぎて太る、と心配になる方もいるかもしれません。でも、おもちを食べると、たくさんいいことがあるのです。今回はそんなおもちの驚くべき「力」について、調べていきます。

●おもちの「力」


 おもちの入ったうどんのことを、「力うどん」といいますね。この「力(ちから)」というのは、諸説ありますが、腹持ちがよく、力がでるから、という意味があってそのようによばれているそうです。おもちには炭水化物がたくさん含まれています。炭水化物の要素の一つ、「糖質」は、体内でブドウ糖に変わります。これが私たちの体を動かすためのエネルギーとなるのです。

 全国餅工業協同組合のサイトによると、おもちはアスリート、スポーツをされる方にとって、重要な食べ物だそうです。昔からよく「餅は持久力がつく」と言われますが、実際にマラソン選手もおもちの力を信じているといいます。持久力がつく、というのは、腹持ちが良いということですね。

 お米(うるち米)が20パーセントのアミロースと80パーセントのアミロペクチンから構成されているのに対し、もち米はそのすべてがアミロペクチンからできていて、これが粘り気を生み、腹持ちを良くしているということです。

 腹持ちが良いのだから、その分消化に悪いのでは、と思うところですが、実はお米よりももち米の方が消化に良いのです。アミロペクチンはデンプン質で、これがとても速く消化するのですね。なので、手軽に多くのエネルギーを摂取することができるということです。

●太る? 不健康?


 おもちを食べると太るのでは?と心配になる方もいると思います。たしかに、糖質ですから、たくさん食べれば余分なエネルギーを摂ることになり、その結果、太ることにつながってしまうかもしれません。しかし、実はお米とおもちのエネルギーはだいたい同じです。では、どうしておもちは太るというイメージがあるのでしょうか。

 答えは水分量にあります。お米は、炊くときに水を使いますね。たくさんの水を含むので量が増えたように感じます。一方、おもちは水分がなく、膨らんでおしまいなので、一つだけでは足りないかな、では二つ、三つ…と手軽に食べられてしまいます。

 そこでおすすめの食べ方としては、野菜たっぷりのお雑煮や、おもちに大根おろしなどをからめて食べることなど。こうした一工夫で、「もち米」のみを食べることを防ぎます。野菜も摂れて、栄養のバランスが良くなりますね。

●おもちのつまらせ事故を防ぐために


 さて、おいしくて栄養もあるので多くの人に食べられるおもちですが、お正月になると増えるのがおもちを喉につまらせる事故。NHK生活情報ブログによると、2013年1月のデータですが、餅が原因で亡くなった方は1,300人を超え、その9割がお年寄りだそうです。おもちのねばつき、粘着性が咀嚼力、嚥下(えんげ)力の弱い高齢者の方には危険だそうです。

 また同サイトによると、こういった事故を防ぐため画期的なおもちが開発されているとのこと。それが「もち小麦」を使ったおもち。「餅のような食感が得られる新たな小麦の一種」とのことで、かみ切りやすく、飲み込みやすいそうです。また、じゃがいもでつくったおもちというものもありますね。いずれにしても、一口大にして食べるとか、誰かが見ているときに食べることにする、などの注意喚起も行われているようです。

●おもちで元気に一年を


 みんな大好きおもち。手軽で、栄養もあって、おいしいなんて、言うことなしですね。食べ過ぎには注意ですが、色んな味を楽しみ、よくかんで、一年を過ごす元気をいただきましょう。


<参考サイト>
全国餅工業協同組合 100%おもちミュージアム(お餅の効能 お餅ってスゴイ!)
http://www.omochi100.jp/effect/
・NHK生活情報ブログ(2014年1月1日、正月 餅の窒息事故に注意!)
https://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/300/176590.html
(10MTV編集部)