10MTVオピニオン|有識者による1話10分のオンライン講義 ログイン
DATE/ 2017.02.10
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「筋肉女子」が増えた理由とは?

 美味しい物を食べているときでさえ、女性が集まれば始まるのは「痩せたい」トーク。食べたいだけ食べて、ろくに運動をしなければ太るのは当たり前。そんな言葉は飲み込み、「ダイエットは明日から」とか「別に太っていないよ」と励まし合うのが女性の間では定石ですが、最近スタッフの周りではその様相が変わってきています。「痩せよう」と本気になっている女子が増えているのです。

 そんな本気の女子を「筋肉女子」といいます。腹筋女子とも呼ばれ、スラリと痩せたモデル体型ではなく、食事コントロールとトレーニングによって引き締まった、かっこいい身体を目指し、スタイルアップしようというのが筋肉女子なのです。

●筋肉女子が増えた背景には何がある?


 筋肉女子が増えた背景には、SNSなどを通して目に入ってくる、海外セレブたちの情報が大きいようです。トレーニングをする海外セレブたちは、痩せているのではなくメリハリのあるボン・キュッ・ボンな体型の人が多く、日本人の扁平な体つきとは真逆。胸やお尻も上にあり、それによってスタイルが良く見えるのです。

 そして日本でも、タレントのローラさんや中村アンさんがトレーニングを実践しており、健康的でメリハリのある身体を披露。そんな姿を見て、自分も「筋肉をつければ、キレイになれるかも」と思い、ジムに通う日本人女性が増えていったようです。

 また、成功者が多い糖質制限ダイエットの影響も。というのも、このダイエットは炭水化物や糖質は控えますが、タンパク質はしっかり摂取する、いわば「食べてもいいダイエット」。タンパク質は筋肉を育てるのにとても重要な栄養素であり、トレーニングではこの食事コントロールがベースに。糖質オフでダイエットに成功した女性は自信がついていますから、さらにキレイになりたいという願望も生まれてくるわけです。

●見られることでキレイになるのが筋肉女子


 そんな筋肉女子のなかでもトップクラスの人たちが目指すのが、「ベスト・ボディ・ジャパン」や「サマー・スタイル・アワード」といった、ボディービルのようなムキムキな筋肉ではなく、筋肉がほどよくついたバランスの良いスタイルを競うコンテスト。入賞を目標に日々トレーニングし変化していく身体を撮影し、インスタグラムなどにアップする参加者もたくさんいます。

 その影響か、筋トレを始めたばかりの一般女性でも、まだたるみきったお腹やお尻を撮影し、背水の陣でインスタグラムにアップ。友達やフォロワーたちに「きれいになった」とか「そんな腹筋になりたい!」などのコメントをもらうことでモチベーションを上げているという人も。

 実際に、体型だけでなくメイクやファッションも華やかになり、これが同じ人なのか!と思うくらいに容姿が派手になる女性もちらほら。自信がついていくのが見てとれます。パンツで隠して足を出さないと太くなる、などといわれますが、まさに見られてキレイになる作戦です。その変化していくスタイルを見ていると、見ている方も「やれば私も変われるのでは…」という気持ちに。

●リアル筋肉女子に質問してみました


 しかし、気になるのは、筋肉女子の友人A子さんとM美さんのふたりがどんどんストイックになり、トレーニング中心に生活が回っているように見えること。ふたりにいくつか疑問を投げかけてみました。

Q1「最終的には、何を、どこを目指しているの?」
A子「私は水着の似合う身体。これまでお腹やお尻を隠して生きてきたから、コンプレックスにさよならしたい」
M美「私はアブクラックス! お腹に縦線が3本入ることです。人に堂々と見せられる身体になりたい」

Q2「トレーニングにハマる理由、または楽しさや辛さは?」
A子「自分が変わっていくのがわかるのが快感。でもトレーニングしてないと元に戻ってしまうのでは?と精神的に不安になることも時々あります」
M美「私は自分に自信がついて人生自体が楽しくなったことかも。でも時々、お腹いっぱい甘いものを食べたくなるストレスも」

Q3「いつまでトレーニングを続ける予定ですか?」
A子「目標のスタイルになったら緩めなトレーニングにして続けようかと。でも緩くして、少しでも太ったりしたらやっぱり不安になりそう」
M美「たしかにやめどきがわからない。今のようにのめり込み過ぎると続かないと思うので、細く長く継続していけたらいいのですけれど」

 どうやらこの筋肉女子、定着するのか、ただの流行で終わるのかは、50/50といった感じです。しかし、筋肉をつけてスタイルアップするには、努力が必要。その努力は、肉体の変化だけではなく、精神的な自信をもたらしてくれることも間違いありません。心にも筋肉をつけて強くなりたい、そんな女性の想いも感じることのできた取材となりました。
(10MTV編集部)