10MTVオピニオン|有識者による1話10分のオンライン講義
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日本の立て直しのため、現代の「国是」と言えるものとは?

五箇条の御誓文(8)質疑応答―現代日本に必要な「国是」

松浦光修
皇學館大学 文学部国史学科教授
情報・テキスト
現代日本に必要な「国是」はどこに求められるか。皇學館大学国史学科教授・松浦光修氏は、それは「五箇条の御誓文」にある、と主張する。そして、その精神を広めていくために、旧来のメディアに頼らず、様々な方向から情報発信を行い、民意として形成していく必要がある。方向性を見失った日本には、「御誓文」の精神こそが、あるべき道を指し示す。(講話「五箇条の御誓文」を終えての質疑応答編その3、全8話中最終話)
時間:09:18
収録日:2015/11/29
追加日:2017/01/24
現代日本に必要な「国是」はどこに求められるか。皇學館大学国史学科教授・松浦光修氏は、それは「五箇条の御誓文」にある、と主張する。そして、その精神を広めていくために、旧来のメディアに頼らず、様々な方向から情報発信を行い、民意として形成していく必要がある。方向性を見失った日本には、「御誓文」の精神こそが、あるべき道を指し示す。(講話「五箇条の御誓文」を終えての質疑応答編その3、全8話中最終話)
時間:09:18
収録日:2015/11/29
追加日:2017/01/24
≪全文≫

●真の「教育再生」は、国家公務員が行うべきだ


質問5:日本の立て直しのために、現代の「国是」といえるものはいったい何か

松浦 やはりそこは、「五箇条の御誓文」でいいと言うと「五箇条の御誓文」に失礼ですが、「五箇条の御誓文」しかないと思います。そこから派生して、それぞれの時代の陛下の御製や御歌を、国民がもっと勉強すべきだと思います。例えば、「松ぞ雄々しき、人もかくあれ」、この一言を知る。みんなが分かる言葉で書いてありますし、難しい言葉でもありません。やはり御歴代の御製というものを、みんなで学んでいくということが大事だと思います。

 それから教育というのも、占領軍からめちゃくちゃにされて、その後は日教組ができたり、公職追放で大学の人文系がマルクス主義者にされたりしてしました。これを立て直すのはなかなか難しいと思うのですが、私が最近考えているのは、教員は地方公務員ではなく国家公務員にする、というものです。そうすると、罰則規定が自然に適用されます。国家公務員の政治活動には罰則規定があるのですが、地方公務員や教育公務員の場合、政治活動をしてはいけない、と書いてあるのに、(違反した場合の)罰則規定がないのですね。この欠陥が結局、日教組を盛んにさせた原因です。

 それから地域では、やたら地縁や血縁で公務員や教育公務員が採用される場合があります。大分で、かつてそういった事件が起こりました。(そういったことがないよう、教員は)国家公務員にして国が採用し、例えば北海道出身の人でも、九州で教員ができる、などの改革をしていけば、自然に日教組問題は消えていくと思います。

 この場合、国家公務員になると国の税金がかかると言う人もいるのですが、今の「地方交付税」に回されている分を、国に返してもらえばいいだけのことだと、私は思っています。


●子どもたちの健全な発達に必要な民営化路線


松浦 それから、ある程度民営化していくことは、都会ではできると思います。私がかわいそうだと思うのは、伊勢みたいな地方でも、夜の10時ぐらい、みんな寝静まっているところで、塾だけ煌々と明かりがついて、子どもたちが勉強していることです。では学校で何をしているのかというと、大したことを教えてくれない、ということで、みんな塾に行くわけです。

 だったら昼間に塾に行っても、勉強しているのであれば、それでいいよ、という具合にしていった方がいい、と思うのです。もちろん今ある学校を潰さなくてもいい。そのまま存在していてもいいのですが、塾に行きたい人はそちらに行く。その分の税金は塾に流しますよ、という具合にしていけば、都会でなら十分経営が(成り立ちます)。なぜなら塾は、一銭も税金使わずに、あれだけの教育成果を上げているわけですから。

 子どもたちには、やはり朝から夕方までの間に勉強を終わらせて、学校が終わったら外で遊んで、夜は寝てほしいです。夜になって本格的に勉強が始まる、というのは絶対に不健全だと、私は思います。私は、塾など行ったことがありません。

 だから教育改革についても、私なりにいろいろ言いたいこともあり、『[新釈]講孟余話』の中にもいろいろ書いています。急には難しいでしょう。しかし、憲法にしても皇室の磐石化にしても教育改革にしても、これこそ民意というものが、とても大事だと思います。情報を伝達する手段が多様化し、今までは新聞やテレビなどしかなかったものが、ネットの時代が来ました。こういうものを通じて、どんどん情報を発信...
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