10MTVオピニオン|有識者による1話10分のオンライン講義
ログイン

AKBと一緒に踊る留学応援ソングが60万アクセス超!

文科省の意識改革(1)「トビタテ!留学JAPAN」プロジェクト

下村博文
衆議院議員/元文部科学大臣
情報・テキスト
文部科学省のホームページにある「トビタテ!留学JAPAN」の動画が60万を超えるアクセス数だという。そこでは、AKB48の『恋するフォーチュンクッキー』の替え歌による留学応援ソングが流れるのだが、こうした文科省の新たな試みとその意図について、文部科学大臣・下村博文氏に聞く。(前編)
時間:13:46
収録日:2014/05/29
追加日:2014/07/10
文部科学省のホームページにある「トビタテ!留学JAPAN」の動画が60万を超えるアクセス数だという。そこでは、AKB48の『恋するフォーチュンクッキー』の替え歌による留学応援ソングが流れるのだが、こうした文科省の新たな試みとその意図について、文部科学大臣・下村博文氏に聞く。(前編)
時間:13:46
収録日:2014/05/29
追加日:2014/07/10
≪全文≫

●「トビタテ!留学JAPAN」が文部科学省の意識改革につながった


下村 文部科学省のホームページがあるのですが、今までで最高にヒットして、今もアクセスが伸びつつあるのは、AKB48の『恋するフォーチュンクッキー』の替え歌による「トビタテ!留学JAPAN」という留学応援ソングが流れる動画です。すでに曲はあるので、秋元康さんに詞を変えて作ってもらいました。そこで、私も一緒に踊り、47大学の学生も一緒に踊っているのですが、そのアクセスが、2カ月間ぐらいで60万件を超えているのです。

 これについては、結構クレームもきました。「大臣が先頭に立ってAKB48と踊るなんて、税金の無駄遣いではないか」と非難があったのです。

 ところが、これに使われた直接の税金投入額というのは、98万円なのです。広告代理店に頼んだら、多分2億ぐらいはかかるのではないかということですが、実際の製作費は自分たちで作ったため、実費の98万円だけです。

―― たったの98万円ですか。

下村 今、先進諸国の中で、海外に行く留学生が減っているのは日本だけです。海外から日本に来る留学生も、2011年以降、伸び悩んでいます。

 そのため、ぜひ日本の学生を海外に送り出したいということで、今年の留学予算を倍にしたのです。その額は88億円ですが、それでも足りません。そこで、民間企業からも寄付、助成をお願いしようということで、今の時点で77億円が集まりまして、2020年までに200億円を集めようと思っています。

 これは画期的だと思っていて、国の一つの政策に民間もお金を出して、多くの高校生や大学生に、短期、長期を含めて海外留学させるということは、今までなかったことです。これが、文部科学省の職員の意識改革につながったのです。

●お金を集めてくることの大変さが分かり、役人のマインドが変わった


下村 私は、1億円以上寄付していただいた企業については、直接お礼に行ったり、あるいは、電話でお礼を言ったりと、皆で手分けしてやっています。

 今まで文部科学省だけでなく、いわゆる役人というのは、自分のお金ではないのに、あたかも自分のお金のように国民の税金を助成等で配っています。ですから、やはりどこかで偉そうなところがあるわけです。特に文部科学省所管というのは、文化庁も含めて、大学の就学助成もそうですが、いろいろな団体に対する助成なり、あるいは、援助をするところですから、役人が勘違いしているところがあるのではないかと思っていたのです。

 そこで、私、事務次官、審議官、局長と、幹部を先頭に企業200社を回らせているのです。つまり、今までお金を配る側だったほうが、今度は、「ぜひ寄付してください」とお願いする側になっているわけです。しかも、頭の下げ方さえ、ろくに分からないような人が行っているので、カルチャーショック的な意味で、なるほど、税金というのはやはり貴重なもので、お金を集めてくることがいかに大変なのかということがわかったようです。

 ただ、そもそもセールストークが甘いのです。「もう大丈夫です」「A企業は3億オッケーです」「B企業は5億オッケーです」と報告がきたので、私が直接お会いしたり、あるいは国会で忙しいときには、たとえ電話でもお礼を言わなくてはいけないと、何度か電話をし、「どうもありがとうございます、3億寄付していただいて」と言うと、相手が「えっ」と絶句するのです。つまり、こういうことです。確かに企業の担当者も...
テキスト全文を読む
(1カ月無料で登録)
会員登録すると資料をご覧いただくことができます。