10MTVオピニオン|有識者による1話10分のオンライン講義
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文科省の中堅・若手が自発的に組織したプロジェクト

文科省の意識改革(2)『2020夢ビジョンJAPAN』と21世紀に必要な能力

下村博文
衆議院議員/元文部科学大臣
情報・テキスト
文部科学大臣と「夢ビジョン」検討チーム
出典:文部科学省ホームページ(http://www.mext.go.jp/a_menu/yumevision/)より
下村博文氏が大臣に就任後、文部科学省で意識改革が進んでいる。旧態依然としていた文科省が一体どのように変わっていったのか。そして下村大臣が考える21世紀に必要な能力とは何か。文科省の意識改革に迫る。(後編)
時間:09:46
収録日:2014/05/29
追加日:2014/07/17
文部科学大臣と「夢ビジョン」検討チーム
出典:文部科学省ホームページ(http://www.mext.go.jp/a_menu/yumevision/)より
下村博文氏が大臣に就任後、文部科学省で意識改革が進んでいる。旧態依然としていた文科省が一体どのように変わっていったのか。そして下村大臣が考える21世紀に必要な能力とは何か。文科省の意識改革に迫る。(後編)
時間:09:46
収録日:2014/05/29
追加日:2014/07/17
≪全文≫

●100年に一度のチャンス。いいと思ったことにチャレンジしようと提案


―― 一人の大臣が出てくるだけで今までと違ったことができるというのは、政治家の醍醐味でもありますし、そういう方が大臣をやられると、その省の中も変わりますよね。

下村 変えるようにしなくてはいけないと思います。私は、文部科学省も名前を変えたほうがいいぐらいだと、省内の幹部を集めて言ったことがあります。ここは未来省で、未来を作るところであり、教育、文化、スポーツ、科学技術、サイエンス、テクノロジーと、いずれも日本の未来を決めるものだと。そして、今がチャンスだと。それは、安倍内閣が、経済再生、教育再生を内閣の最重要課題としているからです。

 私も何のために国会議員になりたいと思ったのかと振り返ってみれば、文部科学大臣になろうと思って国会議員になったのです。これは、100年に一度、あるかないかのチャンスだと思おうと考えています。今の日本そのものが、ある意味では本当にラストチャンスで、このタイミングに、文部科学省の所管で人材育成に力を入れていかなければ未来がないと思ったのです。

 また、役人の皆さんに対しては、何のために役所に入ったのかと聞きたいくらいです。大蔵省、経産省と落ちたから文部科学省に来たというわけではないでしょう。結果的には自分が望んで入った役所の中にいながら、指示待ちで、上から言われなかったらやらない、あるいは、今までの前例主義で新たなことにチャレンジしないということであれば、初心、原点は何だったのかということが問われますよと言いたいのです。だから、いいと思ったことにチャレンジしようということを提案しました。


●文科省の中堅・若手が『2020夢ビジョンJAPAN』を自主的に作った


下村 若手のほうが頭は柔らかいですね。それぞれ今の5分野の中堅・若手20人ぐらいが、仕事を外れたところで集まって、「じゃあ、自分たちの将来をそれぞれ政策で提言しよう」ということで、『2020夢ビジョンJAPAN』を自主的に作ったのです。彼らは、それぞれの部署で、例えば、スポーツ関係だったらトップアスリートに会いに行ったり、芸術文化の分野でも人に会いに行って話を聞いたりして、まとめてきたのです。これは仕事でも業務命令でもなく、彼らが勝手にやったことです。

 そして、「こういうものを作りました」と私のところに報告に来たのですが、私はそれを読んで、お世辞抜きで素晴らしいと思いました。どこかのシンクタンクに頼んだら、3000万ぐらいは払わなくてはいけないものを、皆が仕事以外で作ってくれたのです。それは、やはり役人自らがいきいきして仕事にやりがいを持っていると違うな、というような仕事の仕方でした。

 他省庁から見ても、国民から見ても、「最近文科省の役人は変わったね」と思われるかどうか、また、自分でもそう思うかどうかが大事です。そのためには、まず自分自身が毎日いきいきとやりがいを持った仕事をしているかどうかです。それは、端から見ていても、自然に伝わるものだから、そういう仕事の仕方をしたいし、またしようという話をしました。そういうマインドは、若い人たちのほうが柔軟で、それが広がりつつあります。これを、他省庁にもぜひ広げていきたいと考えています。

 つまり、若手による『2020夢ビジョンJAPAN』の文部科学省版はもうできているのです。よって、それを、国土交通省や財務省だったらどうするのか、あるいは、厚生労働省だったら、農水省...
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