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なぜミッドウェー海戦以降、日本軍は連戦連敗となったのか

戦後復興~“奇跡”の真実(2)対米開戦から敗戦まで

島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授
情報・テキスト
ミッドウェー海戦
(B-17爆撃機の攻撃を受け、回避行動中の空母飛龍)
第二次大戦において、緒戦に勝利した日本軍だったが、ミッドウェー海戦での惨敗を機に、敗走が続くことになる。連合軍による本土爆撃、沖縄戦、アメリカ軍による広島・長崎への原爆投下を経て、ポツダム宣言受諾へ。陸軍大将だった東久邇宮稔彦親王が首相となり、占領軍を受け入れる。(2019年7月23日開催島田塾会長講演「戦後復興:“奇跡”の真実」より、第2話)
時間:06:31
収録日:2019/07/23
追加日:2019/08/13
≪全文≫
※以下、本文は講演資料に基づいた形になっております。動画と合わせてご利用ください。

●対米開戦から敗戦まで

2)緒戦の勝利
真珠湾
ーシンガポール攻略
ー逆ABCDライン:朝鮮、台湾、シンガポール(山下奉文中将ーマレーの虎)、フィリピン、ボルネオ、インドネシア
ーフィリピン攻略:
・Mは日本軍の実力を過小評価。特に航空戦力。本間雅晴中将率いる第14軍に大苦戦。
ーマッカーサー脱出
パターン半島から魚雷艇で脱出。800kmに危険な航海。ミンダナオ島に到着
オーストラリアまで飛行。報道陣に ”I shall return.”
後に伝説。当時、これは”敵前逃亡”の意に解された。

3)ミッドウェー海戦以降、連戦、連敗
ーミッドウェーの惨敗、主力空母4隻失う。それ以降、ただの一度も勝てなかった。
ーインパール壊滅、フィリピン敗走。
ー技術(電波探知、航空戦力)、物量(海軍、輸送)、戦略で大差

4)本土爆撃、原爆、ポツダム宣言受諾、敗戦、間接統治
ーマリアナ沖海戦惨敗、サイパン、テニアン、グアム基地からB29(空飛ぶ要塞)本土爆撃
ー硫黄島、沖縄戦(嘉手納上陸・・、島民15万=1/4)
ー原爆、広島、長崎
ポツダム宣言、昭和天皇の英断、鈴木貫太郎首相、受諾=降伏
・本土上陸作戦(オリンピック作戦:南九州、コロネット作戦:関東沿岸部)実施されず
ー間接統治(ドイツは直接統治):日本政府存続したままで降伏受け入れ。占領政治は日本政府が占領軍の監督の下で執行する建前。
ー東久邇宮稔(なる)彦親王(昭和天皇の伯父)、天皇の懇請で首相、M到着直前まで陸軍航空隊が抵抗。天皇が高松宮派遣して説得。陸軍大将だった東久邇宮首相の威光も大。占領受け入れ内閣。
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