10MTVオピニオン|有識者による1話10分のオンライン講義
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いま求められるのは意欲と自信を育てる教育システム

若者に志を持たせるために

下村博文
衆議院議員/元文部科学大臣
情報・テキスト
出典:文部科学省ホームページ
(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/gijiroku/attach/__icsFiles/afieldfile/2014/03/31/1346147-1.pdf#search='%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%9D%92%E5%B0%91%E5%B9%B4%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80+%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%AF%E3%83%80%E3%83%A1%E3%81%AA%E4%BA%BA%E9%96%93')より
近年、日本の若者に自己否定感が広まっており、これはデフレ不況及び誤った歴史教育に一因があると思われる。日本人としての確固たるアイデンティティをもち、多様な価値観、自信と意欲ある人材育成のための学校教育について、現職の文科大臣が論じる。
時間:10:34
収録日:2014/01/27
追加日:2014/02/24
出典:文部科学省ホームページ
(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/gijiroku/attach/__icsFiles/afieldfile/2014/03/31/1346147-1.pdf#search='%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%9D%92%E5%B0%91%E5%B9%B4%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80+%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%AF%E3%83%80%E3%83%A1%E3%81%AA%E4%BA%BA%E9%96%93')より
近年、日本の若者に自己否定感が広まっており、これはデフレ不況及び誤った歴史教育に一因があると思われる。日本人としての確固たるアイデンティティをもち、多様な価値観、自信と意欲ある人材育成のための学校教育について、現職の文科大臣が論じる。
時間:10:34
収録日:2014/01/27
追加日:2014/02/24

●日本の若者を覆う自己否定感の2大要因はデフレ経済と学校教育

文部科学大臣の下村博文です。
今、日本青少年研究所というところがアメリカ、韓国、中国、日本の意識調査をしているのですが、直近では2012年の調査で、「自分はだめな人間だと思う」「自分はだめな人間だと時々思う」という質問に対して、イエスと答える日本の高校1年生が84パーセント近くいるのです。アメリカはやはり50パーセントちょっとを超えているのですが、中国、韓国は、そんなにいっていません。
同じ調査を2009年にやっているときは、日本の調査は63パーセントが、自分はだめな人間だ、自分はだめな人間だと時々思うことがあると答えていました。3年間で20パーセントぐらいアップしている。そのときは、諸外国は30パーセントぐらいなのです。
この調査を始めたときが1980年代ぐらいですけれども、このときの調査では、日本の高校1年生で、そういう自己否定感を持っている子どもというのは30パーセントぐらいしかいなかったのです。どんどん増えているのです。
実は、ほかの国も増えているのですが、日本だけが突出して高いということは、これは高校1年生だけでなく、私が個人的に講義をしたことがあるいくつかの大学で学生に聞いているときも、実は同じぐらいのデータが出ているのです。
つまり、ずっと20年近くデフレ経済が続いてきて、マインド的にも心のデフレにもなっていると言えます。
それから、やはり学校の教育でしょう。歴史教育を含めて、自虐史観的に「いかに日本は悪いことをしてきたか」という近現代史。しかし、歴史というのは光もあれば影もあるわけであって、影だけを教えてきた部分もやはり大きいマイナス要因ではないかと、私は思っております。

●チャンス、可能性を提供する教育を

これから少子高齢化、成熟社会の中で、日本だけでなく先進国はみなそうですけれども、一番必要なのは、人をどう生かすかということです。やはり人が財産だと思います。そのためには、1人1人が持っている潜在的な能力、可能性、これをどう引き出してあげるかが、教育の大きな課題であるというように思いますし、教育というのは、1人1人のチャンス、可能性を提供できるものだと思うのです。
チャンス、可能性を提供できるという意味では、1人1人が最初から持って生まれたやる気、意欲があったり、能力があったりなどではなく、いろいろな出会いとか環境の中で、やる気になったり、あるいは問題意識を持って、もう一度学び直したりすることが出てくると思うわけです。

●アメリカでのホームステイ体験で得たこと-「視点が変われば歴史観も変わる」

私は、ずっと戦後教育を受けていて、実は学生時代は、日の丸、君が代に対してとても否定的だったのです。ところが大学1年生のときに、自分でアルバイトして金を稼いで、夏休みに1ヶ月間だけホームステイでカルフォルニアに行ったのです。そのときに、カルフォルニアのホームステイの家族の人が大リーグの試合に一緒に連れていってくれました。開会式で、その大リーグの試合の始まる一番最初のときですが、いきなり全員が総立ちして、なんだろうなと思ったら、手に胸を当てて星条旗が上がってきて、アメリカの国旗掲揚があり、国歌を歌い始めたのです。
私はこれを初めて聞いたとき、本当に鳥肌が立つほどの感激を受けたのです。肌の色はみな違う。しかし、なおかつ娯楽にもかかわらず、その星条旗に向かってみんなが歌っている。でも、自分は日の丸や君が代に対して否定的だった。一体この違...
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