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日銀総裁がQE2発表! 大事なのは転換点を見逃さないこと

株式相場を読む(2)アベノミクスで日経平均株価はどこまで上がるのか

菅下清廣
スガシタパートナーズ株式会社 代表取締役社長/国際金融コンサルタント、投資家
情報・テキスト
株価には、上昇の波動、下降の波動、横ばいの波動の三つの動きしかないという菅下清廣氏。この波動が、「材料」とよばれる株価の行方を左右する情報によって上昇か下降に転換するのだが、相場の世界で大事なのは、その転換点を見逃さないことだという。果たして来年はどんな波動を描いていくのか。菅下氏がアベノミクスの動向をにらみながら、相場の波動を読む。(全3話中第2話目)※投資は自己責任でお願いいたします。当サービスで配信している内容からお客様に損失が生じたとしても、責任は負いかねます。
時間:09:37
収録日:2014/12/01
追加日:2014/12/12
株価には、上昇の波動、下降の波動、横ばいの波動の三つの動きしかないという菅下清廣氏。この波動が、「材料」とよばれる株価の行方を左右する情報によって上昇か下降に転換するのだが、相場の世界で大事なのは、その転換点を見逃さないことだという。果たして来年はどんな波動を描いていくのか。菅下氏がアベノミクスの動向をにらみながら、相場の波動を読む。(全3話中第2話目)※投資は自己責任でお願いいたします。当サービスで配信している内容からお客様に損失が生じたとしても、責任は負いかねます。
時間:09:37
収録日:2014/12/01
追加日:2014/12/12
≪全文≫

●QE2、消費税増税見送りを株価は歓迎、アベノミクス相場第2ステージへ


 皆さん、こんにちは。スガシタパートナーズ代表取締役の菅下清廣です。それでは、前回に続きまして、相場の波動のお話を続けたいと思います。

 前回、私は、今年はボックス相場で終わる可能性が高かったとお話しましたが、このボックス相場は、下は1万4000円、上は1万6000円でというゾーンで、そこから株価が上に放れたのです。放れたというのは、壁を突破したということです。これは、相場世界では転換点を意味します。相場の世界で大事なことは、転換点を見逃さないことなのです。

 株価には、上昇の波動、下降の波動、横ばいの波動の三つの動きしかありません。昨年2013年は上昇の波動でした。今年2014年は横ばいの波動だったのですが、横ばいの波動が永遠に続くことはないのです。株価の行方を左右する情報のことを「材料」といいますが、どこかで株価を動かす大きな材料が出て、横ばいから上か下に放れるのが株価の波動です。つまり、何かサプライズが出て、一進一退の横ばい相場が上昇か下降に転換するのです。その転換点は、2014年の10月31日で、黒田東彦総裁がQE2発表から株価の波動が変わりました。

 ボックス相場から上昇相場へ移行したのが、これは、いわばアベノミクス相場第2ステージの序曲です。そして、この演奏が完全に始まったことをマーケットが受け止めたのは、年末に安倍晋三首相が消費増税を見送ったことが大きかったのです。つまり、マーケット(株式市場)は、「今年はQE2(金融の量的緩和第2弾)はない。消費税は来年再増税される」ことを織り込み済みだったため、株価は弱含みだったのです。

 ところが、その両方ともいい方に動いたのです。日本経済にとって、いいことか悪いことかは、多くのエコノミストの方々、あるいは、マクロ経済の専門家によって、見方が分かれます。「やはり消費税増税はやるべきだった」と言う方も多い。あるいは、「金融緩和には反対だ」と言う方もいます。この間の日銀の金融政策決定会合では、5対4というわずか1票の差で、金融政策が変わったぐらいですから、いろいろ見方が分かれます。

 しかし、「相場は相場に聞け」というのが、われわれ相場世界の格言です。相場はどう言っているかというと、消費税増税見送りを歓迎し、QE2を歓迎しています。その証拠に、株価は上昇しているではないですか。いまや1万7000円台がついています。

 ということで、「今回のQE2、そして、消費税増税を2017年の4月まで据え置いたことを株価は歓迎し、アベノミクス相場第2ステージが始まりつつある」というのが、私の相場の見方、考え方です。


●アベノミクスが国民に支持されれば、株価は1万8000円を突破する


 そして、今後一番大事なことは、アベノミクスという経済政策を、日本国民の大多数が支持するかどうかで、これにかかっています。ただ、反対の人も多いのです。「アベノミクスは、大企業、富裕層優先だ。庶民や地方の中小企業には何もメリットがない」ということで、反対している人々、あるいは、野党の多くは、アベノミクスを批判しています。このアベノミクスを国民がどう判断するか、12月14日に分かります。

 そして、もし日本国民の大多数がアベノミクスに賛成、支持することになりますと、そこでアベノミクス相場第2ステージが本格的に始まります。その場合、日経平均株価は、2007年7月の高値近辺...
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