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早稲田大学復活の鍵は栄養面にあり

清宮克幸の「監督術」(7)戦うための体をつくる

清宮克幸
ラグビートップリーグ・ヤマハ発動機ジュビロ 監督
情報・テキスト
ヤマハ発動機ジュビロ監督・清宮克幸氏は、かつて指揮を執った早稲田大学を帝京大学に匹敵する強いチームに育てるには栄養管理が必要だと断言する。そのための資金調達として「納豆寄金」というユニークな発想を語る清宮氏だが、果たして氏が考える「戦うための体つくり」とは。清宮氏による「監督術」シリーズ第7回。
時間:13:33
収録日:2015/04/09
追加日:2015/07/30
ジャンル:
≪全文≫

●早稲田大学復活の鍵は栄養面にあり


── 月曜から金曜まではヤマハ発動機ジュビロの合宿所がある浜松に居て、そこから土日は東京に戻ってこられるときと、試合のときもあるということで、この4年の生活は、かなり大きいスタイルの変化があったわけですね。

清宮 そうですね。平日は、寮で選手たちが食べる食事と同じものを頂いています。

── ずっと東京にいた時代の清宮さんとでは全然違いますよね。

清宮 アスリート食なので、脂肪分がないですね。そういうものを食べていると、僕も太らずにシュッとしてきます。でも、今、こうして東京に居ると、もう・・・。

── 毎日、優勝祝いですか。

清宮 そうですね。お祝いですから、高カロリーのものを頂いているので、今プラス4、5キロあるのではないかなと思います。

── でも、ヤマハの合宿所に居る限りは、やはり高カロリーのものを食べる機会はないのですね。

清宮 栄養面は万全にやってもらっています。ですから、早稲田大学の復活の鍵としては、そういう栄養面やトレーニング面が、ものすごく大きなファクターになると思います。


●やり方次第で早稲田にもチャンスはある


── では、早稲田大学の話を少しさせていただきます。早稲田は、これもまた、清宮さんがつくった財産ですね。

清宮 いや、僕がつくったということではないと思います。

── その財産をかなり食いつぶして、今年(2015年)の正月も全国大学ラグビー選手権には出られないという状態でした。戦力的にも、今年はまた相当見劣りがする状態でやらざるを得ないのかなという感じがあるのですが、どうやったら早稲田は強くなるのですか。

清宮 でも、クリーンナップの選手たちは居るのですよ。

── フルバックの藤田慶和選手がいたり。

清宮 そうですね。ナンバー8もいいですし、スクラムハーフのキャプテンもいけます。スタンドオフも、去年は一年目でしたが、そこそこ良かった。やり方次第では、十分チャンスはあると思います。

── やり方次第ですか。清宮さんから見ると、やり方次第で、今年もチャンスはあると思いますか。

清宮 十分あると思います。


●まず栄養管理で外堀を埋める


── 早稲田の監督は、清宮さんと同期の後藤禎和さんですね。チャンスは十分にありますか。

清宮 はい。あると思います。ただ、やはり現場だけの力ではなんともならないところがあります。特に栄養面は、高タンパク低カロリーの食事を取ろうとすると、お金が掛かるのです。一日に決まった量のタンパク質を体に入れようとすると、それだけでトータルすると何千万という世界です。

── それだけ食費が出るわけですね。

清宮 それだけ食費の差になってくるわけです。部員が100数十名居るとして、全員がもしそういう食事を取るとすると、本当に年間4000~5000万掛かります。僕は、これが早稲田大学と帝京大学との差だと思っています。まず、一つはこれです。

 帝京大学は、誰がお金を出しているのかは分かりませんが、そういう食事を部が用意してくれて、やっているわけです。例えば、魚150グラムと卵など動物性タンパク質を200グラム食べたとして、後は植物性の納豆を2~3パック食べて、これでようやく一回の食事のタンパク質の最低量ぐらいが賄えるわけです。

 そこを、早稲田大学ラグビー部はソーセージ1本ほどになるので、大げ...
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