10MTVオピニオン|有識者による1話10分のオンライン講義
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重要なのは時代に即した結果を出すこと

日本のリソースをビジネス・チャンスにするために

齋藤ウィリアム浩幸
株式会社インテカー代表取締役社長/内閣府本府参与
情報・テキスト
日本にある魅力的な資源の数々は、グローバルな視点から考えれば極めて大きなビジネス・チャンスとなる。必要なのは、それを積極的に売り出そうというマインドだ。制度に固執し変化を恐れるのではなく、これからの時代に必要なものを教育から育てよ。中央教育審議会にも加わった経験を持つ、内閣府本府参与・齋藤ウィリアム浩幸氏による提言。
時間:06:59
収録日:2015/02/19
追加日:2015/07/06
日本にある魅力的な資源の数々は、グローバルな視点から考えれば極めて大きなビジネス・チャンスとなる。必要なのは、それを積極的に売り出そうというマインドだ。制度に固執し変化を恐れるのではなく、これからの時代に必要なものを教育から育てよ。中央教育審議会にも加わった経験を持つ、内閣府本府参与・齋藤ウィリアム浩幸氏による提言。
時間:06:59
収録日:2015/02/19
追加日:2015/07/06
≪全文≫

●グローバル・スケールで考えるということ


── これからの社会は「シンギュラリティ(技術的特異点)」になることが見えているのだから、今まではとは違う組み立てもやる必要があるわけです。そこそこのインフラは整っているので、その中で良さそうな人を引っ張ってきて、戦えるようにしていかないといけないですね。

齋藤 ますます人間の交流が大事になってくると思います。それはコンピューターには負けません。今後、さらにグローバルにやっていくとなると、人間の交流をもっと上手にしていかないと、つまらない世の中になります。

── 皆が能力をつぶし合うような、非常に退屈な世の中になりますね。経済力がどんどん無くなって、諦めた人ばかりになってしまいます。やはりミッションが大事ですよね。自分たちは世界で圧倒的なリソースをつくるのだという取っ掛かりがないと、知恵が出ないと思います。

齋藤 やはりグローバル・スケールで考えないといけないですよね。今はビジネス・チャンスです。中国との関係が悪い悪いと皆さんよく言われるのですが、例えば中国は今、スキー・ブームですから、これをどうマーケティングして引っ張ってくるか。

── 日本は、ついていると思います。何だかんだ言っても、自分のすぐそばの国のGDPが、ドルベース換算で2倍3倍になっています。日本に来ている中国の観光客に対しても、観光ガイドとバスの数が足りないくらいです。今は240万人だけれど、これは放っておいても、2020年には中国人だけで1000万人くらい来るわけです。ラッキーな材料はいっぱいあるのに、それをなぜやらないのか。まさに齋藤さんが言われたマインドの部分だけですよね。

齋藤 そうですね。

── マインドで、やれると思い始めたら、全然違いますよね。

齋藤 LCCのコンビやICTを使いウェブサイトなどで、中国人をはじめ外国人観光客に対する免税の対象品目の拡大を発信しています。仙台では、中国人はマルチプルエントリービザ(数次ビザ)が取れるから、そういうことも影響しました。小さいラオックスでも、横に炊飯器でも置いておけば購入してくれる。つまり、ウィン・ウィンなのです。ICTでガンガン宣伝していけば、こういう事業は面白いと思いますよ。

── 時代ですよね。私はシンガポールとか香港華僑の人たちと付き合いがあるのですが、皆賢いなと思います。彼らはスキーの講師を手なずけているのです。皆、人がいいからですが、ホテルを取ってくれとか観光タクシーで案内をしてくれと、手足のように使っています。賢いですよね。

齋藤 賢いのですが、彼らは日本のいいところも分かっています。だからこそウィン・ウィンの関係になるのです。

── シンガポールには自然も歴史もないのですが、齋藤さんのような人が出てきてくれることはラッキーですよね。

齋藤 シンガポールはエリート社会をつくると声高に宣言しているくらいですからね。ああいうところはすごいですよ。


●中央教育審議会の問題点


── 歴史と自然がない人たちが、友達をつくるツールとしてはこんなにいいものはありません。ただ、それもやり方次第ですね。文部科学省が審議会をやると、レガシー(古い仕組みの中の)の人を集めてくるではないですか。齋藤さんの言われた通りなのですよ。成功体験が30年くらい前だから、当然、今の時代に合わないのです。

齋藤 そのことが分からないですからね。

── 分からないですよね。車が付...
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