10MTVオピニオン|有識者による1話10分のオンライン講義
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かつて持っていた日本人の気質を取り戻そう

80年代日本のリマインダー

齋藤ウィリアム浩幸
株式会社インテカー代表取締役社長/内閣府本府参与
情報・テキスト
内閣府本府参与・齋藤ウィリアム浩幸氏は、自身の画期的な提案が、実は日本企業から学んだもので、「かつてできたことなのだから、今の日本人にもできるはずだ」と言う。「失われた25年」で自信を失った日本が今こそ取り戻すべき気質を、齋藤氏がリマインドする。
時間:08:16
収録日:2015/02/19
追加日:2015/07/09
内閣府本府参与・齋藤ウィリアム浩幸氏は、自身の画期的な提案が、実は日本企業から学んだもので、「かつてできたことなのだから、今の日本人にもできるはずだ」と言う。「失われた25年」で自信を失った日本が今こそ取り戻すべき気質を、齋藤氏がリマインドする。
時間:08:16
収録日:2015/02/19
追加日:2015/07/09
≪全文≫

●日本が忘れたものをリマインドする


── 齋藤さんのすごいところは、それにもかかわらず居続けることでしょうね。そこが面白いところなのです。齋藤さんのような、医学部に行って医者の免許を取った人が、こういうことがいいではないかと言って、さらにそれを、1980年代の日本人がサポートしたことが面白いのです。

齋藤 そうそう。だから私が言っていることは、実は黒船ではなく、全部、日本の企業から教わったことなのです。意識を変えようとしているわけではなく、ましてや黒船やアメリカ式などでもなくて、もともと日本にあったものをリマインドしているだけなのです。

── そうでしょうね。1970年代から1980年代にかけて日本が持っていたものをリメイクしているのですよね。でも、やった本人の方は、断絶があって忘れてしまっている、ということですね。

齋藤 そうなのです。

── それは、おそらくボランティアやホビーがなかったか、あるいはお父さんが家に居なかったことが大きいと思うのです。ひたすら西海岸で電気釜を売っていたり、テレビを売ったりしていたわけですね。

齋藤 ですから、私としてはちょうどいい時期に会社を始めました。一番ベストな時代の日本を見て、そのスナップショットがタイムスリップ化して、それをもう一回かみ砕いて話しています。「日本人ができることは分かっているのだから、元に戻そうよ」という話ですね。

── そういう意味では貴重な人ですよね。

齋藤 そこで私の理念ができていたから、そこからタイムスリップした感じですね。ずっとアメリカでやってきていたので、日本が変わってしまっている間は日本に居なかったのです。


●偉い人は皆さんのおかげという意識が高い


齋藤 もう一つ、本当に偉くて、いい人というのは、苦労していることもありますが、どこかでボランティアを学んでいます。ダボス会議に行くと、面白い現象が起こります。日本ではどんなに偉そうに威張っている人でも、ダボス会議に行くと皆、しゅんとします。不思議な光景です。

 それに比べると、ダボス会議の一番偉い人が一番優しいのです。同僚的で、差は感じません。それを見ていて、私も守ろうと思っていることですが、偉くなるほど、もっとしたたかにやらないといけないですね。ダボス会議の人を見ていても、皆優しいし、いい人ですよ。Eメールもきちんと返すし、電話もちゃんと返すし、フォローアップもちゃんとやるし、口約束ではなく、必ずやります。そこのところの共通点は大きいですね。

 日本の場合ですと、偉そうなオーラが出てきて「偉いんだな」と思うけれど、まず国際ステージでは、人が変わったようになります。ホビーがなかったのか、ボランティアの経験がなかったのか、あるいは変わった苦労をして、周りにたたかれ過ぎたのかもしれないけれど、仕返しモードのようになっているところがあります。「私はこれだけ苦労したから、あなたはその10倍苦労するべきだ」といったところがある。「私も大変だったから、あなたももっと修行しないと相手にしない」という感じを受けるのです。

 世界のステージで本当に偉い人は、「何かできることがあれば」と声を掛けてくれます。しかも口だけではなくて、本当に紹介してくれたり手伝ってくれたりもしました。私にとって、あの時のビル・ゲイツは神様のような人でした。メールを送ったら、ちゃんと返ってきましたから。

── ビル・ゲイツの話はすごいですね。当時、ITの業界...
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