テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
ログイン 会員登録 テンミニッツTVとは
テンミニッツTVは、有識者の生の声を10分間で伝える新しい教養動画メディアです。
すでにご登録済みの方は
このエントリーをはてなブックマークに追加

アウシュヴィッツのような大虐殺の地に新政府を置くのか?

本当のことがわかる昭和史《5》満洲事変と石原莞爾の蹉跌(10)南京大虐殺という虚説を封じる反論

渡部昇一
上智大学名誉教授
情報・テキスト
南京攻略戦後の南京市内で撮影された『首都各界抗敵後援会』発行のポスター
Wikimedia Commons
シナ人たちは相も変わらず、虚構の歴史を拡大再生産させているといっても過言ではない。とはいえ、シナ側の「三十余万人が惨殺された」という胡散臭い一方的な主張に対して、それがなかったということを証明するのはなかなか難しい。これはいわゆる「悪魔の証明」の典型で、「あったこと」を証明するよりも、「なかったこと」を証明するほうが難しいのである。上智大学名誉教授・渡部昇一氏によるシリーズ「本当のことがわかる昭和史」第五章・第10回。
時間:03:38
収録日:2015/02/02
追加日:2015/09/10
≪全文≫
 平成26年(2014)2月、中国共産党は12月13日を「南京大虐殺犠牲者国家追悼日」に定めた。

 同日に採択された「南京大虐殺犠牲者国家追悼日の設置に関する決定」にはこう書かれている。

 〈一九三七年十二月十三日、中国に侵攻した日本軍は、南京で我が同胞に対する四十余日にわたる凄惨な大虐殺を開始し、中国内外を驚愕させる南京大虐殺事件を引き起こし、三十余万人が惨殺された。これは、人類文明史における残虐極まりないファシズムの暴行である。公然と国際法に違反するこの残虐行為は、動かぬ証拠が十分に揃っており、歴史的な結論と法的な定説が既に確立している。南京大虐殺犠牲者及び日本帝国主義の中国侵略戦争の期間に日本の侵略者に殺戮された全ての犠牲者に哀悼の意を捧げ、日本の侵略者の戦争犯罪を暴き、侵略戦争が中国と世界の人民にもたらした大きな災難を心に刻み、侵略戦争に反対し人類の尊厳を守り世界平和を擁護する中国人民の揺るぎない立場を表明するために、第十二期全国人民代表大会常務委員会第七回会議は、次のとおり決定する〉
 (国立国会図書館調査及び立法考査局「外国の立法〈二〇一四・四〉」所収、岡村志嘉子「【中国】抗日戦争勝利と南京大虐殺の記念日」)

 シナ人たちは相も変わらず、虚構の歴史を拡大再生産させているといっても過言ではない。とはいえ、シナ側の「三十余万人が惨殺された」という胡散臭い一方的な主張に対して、それがなかったということを証明するのはなかなか難しい。これはいわゆる「悪魔の証明」の典型で、「あったこと」を証明するよりも、「なかったこと」を証明するほうが難しいのである。

 だが、彼らを黙らせる方法はある。

 私なら、「あなたも習近平国家主席も、日本軍の南京入城の頃は生きていませんよね」とまず質問したうえで、

 「日本軍が南京に入城したときの情報を一番よく知っているのは蔣介石ですね。蔣介石は当時約三百回ぐらい外国人記者と会談していますが、一度として大虐殺に言及したことはありません。蔣介石さえいっていないことを、あなたが主張しているのはなぜですか」
 とたたみかけていく。

 さらに、
 「汪兆銘(汪精衛)は漢奸だとあなたがたは主張しますが、日本軍に軍事占領されるよりも、日本に対抗するための政府が必要だということで南京政府を設立しました。『三十余万人が惨殺された』というあの小さな町に、はたして新政府を置くでしょうか」

 「あなたは中国共産党員ですね。当時の党幹部は誰も南京で虐殺があったとは口にしていません。あのときの同時代人でさえそうです。なのに、あなたが今頃そういっているのはなぜですか。朝日新聞を読んだからですか?」

 というように、何気ない会話の中でもパッといえて相手を黙らせるフレーズをつくっておくべきだと思うのだ。

 あるいは、
 「南京虐殺があったと書いているのは、アメリカの宣教師やマンチェスター・ガーディアンなどのオーストラリア人記者ですね。いまではすべてわかっていますが、彼らは蔣介石政権の宣伝部からお金をもらっていたのです」
 と反論してもいいだろう。

 蔣介石はある意味で正直である。あとで嘘だとばれるのが嫌だったから、彼自身は何も語らず、宣伝部に金を払わせて白人たちにいわせたのだ。
テキスト全文を読む
(1カ月無料で登録)
会員登録すると資料をご覧いただくことができます。