10MTVオピニオン|有識者による1話10分のオンライン講義
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権威主義

権威主義
 「権威主義」(authoritarianism)は、権威を絶対的なものとして重視し、それを拠り所に判断や行動をとる考え方。特徴的には、1. 判断の根拠の外在性(権力者は恭順の対象として、つねに自己の外部に存在する) 2. パーソナリティーの統合の不在 3. サド・マゾヒズム(自分より上位には服従し、下位には支配と攻撃の態度をとる) 4. ステレオタイプ(社会を単純なタテの上下関係で捉え、社会現象を善悪・優劣などの両極化でとらえる)があげられる。  権威主義の社会的態度は、政治的には民主主義に反対する意味において「非民主的」であり、心理的には合理主義に反対する意味において「非合理的」である。そのため、社会科学的には、権威主義がどのような社会に、なぜ生成するのかが重要だとされる。非民主的かつ非合理的な意識とパーソナリティーの結合が生じやすいのは、ファシズムの社会であると指摘されている。  「10MTVオピニオン」では、東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻教授・鄭雄一氏による連続講義「道徳と多様性」の中で、社会に重点を置く道徳モデルを権威主義のため多様性を担保できず、個人主義モデルは決定力に欠けるため道徳性を担保できないと語っている。ジェトロ・アジア経済研究所長の白石隆氏は、第二次世界大戦後の韓国、フィリピン、タイ、インドネシアの国内情勢を「パックス・アメリカーナ」と見、自由民主主義的ではなく権威主義の強い体制だったと分析している。さらに歴史学者で東京大学名誉教授の山内昌之氏は、20世紀の中東、21世紀に入ってからのロシアや中国の動向に権威主義の影を感じている。

道徳と多様性は両立できず!個人と社会の道徳モデルの限界

道徳と多様性(2)過去の道徳思想はどうなっている?
東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻教授・鄭雄一氏が「道徳と多様性」について論じる連続講義。今回は、過去の道徳モデルを一気通貫、分析する。見えてきたのは、代表的な思想は2つのモデルに...
収録日:2016/10/07
追加日:2017/01/12
鄭雄一
東京大学大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻教授

トランプの「ポピュリズム」と欧州への影響

トランプ外交と世界への影響(1)深まる中東欧州複合危機
トランプ氏は欧州から極右による扇動政治の台頭ではないかと警戒されているというが、歴史学者・山内昌之氏は少し違う見方をしている。また、トランプ氏勝利の衝撃は日本と欧州では意味合いが違う、という。いっ...
収録日:2016/12/12
追加日:2016/12/24
山内昌之
東京大学名誉教授/歴史学者/武蔵野大学国際総合研究所特任教授

「第二次冷戦」と呼ぶ現在の緊張状態をもたらした背景

ポストモダン型戦争と第二次冷戦(1)緊張の構造
いま、中東はどうなっているのか。歴史学者・山内昌之氏は、2008年のグルジア戦争から2014年のクリミア併合、そしてシリア戦争でさらに緊張の高まる現在を「第二次冷戦」と定義し、世界はいま、一つの歴...
収録日:2015/12/14
追加日:2016/01/11
山内昌之
東京大学名誉教授/歴史学者/武蔵野大学国際総合研究所特任教授

19世紀文明の終末を読み誤り、最終的に破綻した日本

戦後100年に向けた日米関係(1)20世紀の歴史に学ぶ
これからの日米関係はいかにあるべきか。戦後100年に当たる2045年の日米関係に対する提言「パシフィック・ビジョン21」の日米政財界有識者会合メンバーでもある政策研究大学院大学(GRIPS)学長・...
収録日:2015/05/19
追加日:2015/07/20
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

IS、クルド、そして人民が中東世界を大きく変容させる

「イスラム国」と中東の変動(1)旧体制に反旗を翻す三大勢力
歴史学者・山内昌之氏は中東の混迷状態を「大きなパラダイムシフト」と表現する。さまざまな勢力争いで中東が混戦しているというよりも、大局的にみて新旧イスラムイデオロギーの入れ代わりが、中東世界を根底か...
収録日:2015/02/25
追加日:2015/03/06
山内昌之
東京大学名誉教授/歴史学者/武蔵野大学国際総合研究所特任教授