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湾岸諸国

湾岸諸国
湾岸諸国とは、ペルシア湾(アラビア湾)に面するイラン、イラク、クウェート、サウジ アラビア、カタール、バーレーン、アラブ首長国連邦、オマーンの 8ヵ国の総称。いずれも産油国であるという共通点はあるものの、イラクが連邦共和制であるのに対して、残る7ヶ国は王制、首長制をとっており、また、イランはペルシア人国家として、他のアラブ人国家である湾岸諸国と明確に区別しているなど、一口に「湾岸諸国」で括れない複雑さを要している。宗教、地政学的観点からも複雑な要因を多くもつ地域に協力体制及び共通規制を確立することを目指して、1981年湾岸協力会議(GCC:Gulf Cooperation Council)が設立された。加盟国は上記8ヶ国からイラン、イラクを除く6ヶ国で、通貨同盟の設置、テロ対策、地域内の経済・軍事協力、地球温暖化対策、イラン核問題の平和的解決等を採決している。「10MTVオピニオン」では、日本における中東・イスラム史研究の第一人者である山内昌之氏(東京大学名誉教授)が、大きな構造変化に伴う中東の変動における湾岸諸国の位置づけについて解説。さらに、ヨーロッパとは異なる湾岸諸国の難民受け入れ事情、アメリカの中東政策の要点など、歴史的背景も交えて、多様な観点から世界情勢の中の湾岸諸国を分析、解説している。

パレスチナ問題を意図的に忘却するトランプの戦略

深刻な中東情勢(2)米国のJCPOA離脱と大使館エルサレム移転
米国のJCPOA(協同包括的行動計画)離脱へのイランの反発が、シリアに駐屯する革命防衛隊クドゥス軍団のイスラエル攻撃を促し、シリア問題の解決をさらに複雑化させた。中東では、対立関係が頻繁に入れ替わりなが...
収録日:2018/11/29
追加日:2019/02/04
山内昌之
東京大学名誉教授

サウジアラビアがカタールと国交断絶した背景とは?

2017年湾岸とシリア(1)カタールとサウジの断交
2017年6月5日、サウジアラビアはカタールとの国交の断絶を発表、23日にはUAE(アラブ首長国連邦)、バーレーン、エジプトを加えた湾岸4カ国からカタールに対する13の要求項目が提出された。その内容と断交の背景...
収録日:2017/08/30
追加日:2017/09/24
山内昌之
東京大学名誉教授

次期アメリカ大統領はブッシュとオバマの中間線が望ましい

次期アメリカ大統領に望む中東政策「5つの提言」
アメリカ大統領選挙の行方は「神のみぞ知る」不可知領域に入っている。今回は、ヒラリー氏、トランプ氏の二人の候補者のどちらが大統領になった場合にも共通の最優先課題である「中東政策」について、歴史学者・...
収録日:2016/09/14
追加日:2016/10/06
山内昌之
東京大学名誉教授

イランから大使召還!サウジアラビアの関心を誘うヨルダン

アメリカとサウジ同盟関係の終焉(6)サウジとヨルダン
サウジアラビアは、女性の自動車運転を法律で禁止している国である。そんなサウジアラビアでようやく女性を国家の財産と認めたのは、「ビジョン2030」の功績といえよう。サウジアラビアの今後の変化の見通し...
収録日:2016/08/02
追加日:2016/09/15
山内昌之
東京大学名誉教授

湾岸諸国(GCC)とヨーロッパの難民事情

シリア難民問題(2)アラブ諸国に対する誤解
ヨーロッパ、特にドイツのシリア難民受け入れが連日報道されているが、湾岸諸国でも難民の数は急増している。では、その地域における難民の姿がさほどクローズアップされないのはなぜなのか? 歴史学者・山内昌...
収録日:2015/09/16
追加日:2015/09/21
山内昌之
東京大学名誉教授

シリア内戦で生まれた国外難民400万人

シリア難民問題(1)クルディ少年の悲劇
ヨーロッパ国境に難民が押し寄せている。イスラム国(IS)の台頭などの影響を受け、シリアやイラクでは数百万人規模の人びとが国外退去を余儀なくされ、あるいは国内で避難民となっているのだ。とりわけクルド...
収録日:2015/09/16
追加日:2015/09/18
山内昌之
東京大学名誉教授

中東諸国の国益が交錯し、より有利な影響力を諸外国は模索

「イスラム国」と中東の変動(2)「冷戦」復活という見立て
中東情勢に詳しい歴史学者・山内昌之氏によれば、中東の大変動は、かつての同盟・協力関係も劇的に変化させた。今までの同盟関係の崩壊に代わり生じているのが対ISのつながりだ。しかし、これも単一に語ること...
収録日:2015/02/25
追加日:2015/03/07
山内昌之
東京大学名誉教授

日豪は事実上同盟関係に! 安倍首相の訪問は大成功

今後1年の世界動向と日本外交を予測する
「2014年10月に、アメリカで“オクトーバーサプライズ”があるかもしれない」と岡崎久彦氏は語る。それが実際に起これば、世界情勢を揺るがしかねない事件となるだろう。岡崎氏は一体何を知り、どのように分...
収録日:2014/08/01
追加日:2014/09/27
岡崎久彦
外交評論家

GCC(湾岸協力会議)にとって前例のない政治的亀裂

中東・湾岸情勢(1)GCC3カ国のカタール大使召還事件を読み解く
イスラム主義組織の反政府運動。米オバマ政権の中東戦略の見直し。ペルシャ湾岸の石油大国サウジアラビアを揺るがす真の脅威とは。カタール大使召還事件というあまり注目されていない重要事件から中東情勢を読み...
収録日:2014/04/23
追加日:2014/05/22
山内昌之
東京大学名誉教授