テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
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DATE/ 2018.03.03

あなたがつい「見栄」を張ってしまうことは?

 見栄を張ってしまうことは誰にでもあること。「武士は食わねど高楊枝」「内裸でも外錦」「鷹は飢えても穂を摘まず」など、日本にはこの他にも多くの“見栄”に関わることわざや慣用句があります。みっともない姿を他人に見せない、プライドを捨てたくない、そんな思いから虚勢を張ることで世間体を保ってきたのは日本人の常なのかもしれません。

 しかし、「つまらないことで見栄を張ってしまった…」と自己嫌悪を感じたり、見栄を張った結果、見透かされ笑われ、損をすることも。今回は、やめときゃいいのに「つい見栄を張ってしまうこと」を、男女30人にアンケートしまとめてみました。

女性が見栄を張っているのは、こんなこと!

<買物、支払い時に見栄を張る>
・スーパーで値下げ品だけ買うケチな女と思われたくなくて、定価の物も敢えて買う。(40歳)
・セールだと思っていた商品が除外品だとレジで気づいても、買いませんと言えない。(31歳)
・友人と食事をする時、料理の値段を聞いてちょっと高いなと思っても「そんなに高くないね」と余裕をかます。(35歳)
・中古で買ったブランドバッグを「新しいバッグ買っちゃったー」と新品のふりをして使っている。(26歳)

<恋愛関係で見栄を張る>
・休日にお弁当を買う時、彼氏がいるふりをして2つ買い、結果太る。(32歳)
・本当はひとり旅なのに、誰と行ったの?と聞かれたら「ヒミツ」と思わせぶりに答える。(43歳)
・本当は結婚したいが「結婚願望がない」などと強がってしまう。(39歳)
・男性に振られても、周りには私が振ったことにしています。(35歳)

<必死なのを隠すために見栄を張る>
・本当は汚部屋なのに、インスタ用に撮影する時はオシャレな部屋に見せる演出を頑張ってしまう。(37歳)
・フェイスブックに仲間との写真をアップする時、自分が一番キレイに見える1枚を選び、なんなら加工までして美人風にしている。(31歳)
・きついダイエットでなんとか体重をキープしているのに、「食べても太らないタイプ」と見栄を張って人前ではガツガツ食べる。(29歳)
・エステに大金を注ぎ込んでいますが、「何もしてない」と元から肌がキレイな女優みたいなことを言っています。(40歳)

男性が見栄を張ってしまうのは、こんな時!

<ケチだと思われたくなくて見栄を張る>
・デートではカッコつけて全部おごってしまい、後が大変。(42歳)
・後輩や部下がいると割り勘にできない体質。歳上なのに割り勘だったよ、と言われたくないですから。(38歳)
・寿司なら特上、鰻なら松など、値段にランクがあると見栄を張って安い方を頼めない。(46歳)
・高いワインを薦められても「もうちょっと手頃なのは?」などと聞けずに、お金に糸目をつけない太っ腹なふりをしてしまう。(40歳)

<ルーツや過去で見栄を張る>
・実家は兵庫県のド田舎ですが、出身は「神戸」ということにしている。(35歳)
・出身大学は平凡な私大。でも私の卒業した法学部だけは偏差値が高かったので、学歴を聞かれたら学部までセットでアピールしてしまう。(32歳)
・本当は万年補欠でしたが、高校時代にサッカーの全国大会で準優勝したと言っている。(27歳)
・某女性タレントと付き合っていたと言っている。本当は地元が一緒の同級生なだけですが。(43歳)

<大きく見せたくて見栄を張る>
・友人たちに給料やボーナス額を聞かれると、バレない程度の2割増しくらいで申告している。(36歳)
・本当の身長は167cmですが、170cmちょっととサバを読む。(28歳)
・ちょっとした顔見知り程度でも、有名人や大物と友達だとか、顔や人脈が広いふりをしてしまう。(37歳)
・ものすごく長いローンを組んでも、高級外車に乗らないと気が済まない。また、狭くて不便で高い物件でも港区という住所にこだわってしまう。(43歳)

実は、見栄とは「~に見える」ように振る舞うこと。

 いかがでしたか?読者の皆さんも、「自分も同じだ」と共感してしまうような、見栄っ張りエピソードがあったかもしれません。

 今回、男性からは「お金がないのに見栄を張っておごってしまう」という声が多く聞かれましたが、そこにはカッコつけたい、リスペクトされたい、そんな「自分をより良く見せたい」という意識を感じました。しかしおごられる側は「見栄っ張り」と不快になる人はあまりいないと思うので、これは良い見栄なのかも。一方、女性の見栄は「良く見せたい」というよりも、自分のマイナス面や恥を隠したい気持ちや、他人の目を意識しその場に対応する、積極的ではない見栄が多い印象がありました。

 「見栄」とは、本来の「見え」が転じた言葉。“ありのまま”と、飾らず生きる素晴らしさを耳にすることも多い昨今ですが、自分がどう「見える」かを意識するのは悪いことではなく、見栄を張ることで、なりたい自分やあるべき姿に近づく努力をしている人もいるのではないでしょうか。ただ、あまりに見栄を張っているとコンプレックスの裏返しにも映るもの。「見える」だけで中身が伴っていない見栄っ張りは、嫌われてしまうので気をつけましょう。

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