テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
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DATE/ 2018.04.22

肥満改善に効果あり!太らない食べ方とは?

 古くはバナナダイエット、リンゴダイエットなど特定の食品を中心とした食生活にしたダイエット方法が流行り、最近では糖質制限、グルテンフリーなど特定の食品類を避ける手法がブームとなっています。そうした中で「食べる順番を変える」という方法で肥満改善に効果があるダイエットを紹介したいと思います。

まず野菜から!食べる順変えるだけで…

 その名も「ベジファースト」。名前の通り、野菜を先に食べるというダイエット法です。同じ献立であっても、食べる順によって血糖値の上昇の仕方が異なる、という特徴を利用したものになります。徳島文理大学人間生活学部教授を務める橋田誠一教授が「糖尿病がよくわかるDM TOWN」に寄せた文章によると、「試験食(幕の内弁当+野菜サラダ)をAご飯食べ(ご飯から食べる)、B三角食べ(サラダ、おかず、ご飯を順繰りに食べる)、Cサラダ食べ(サラダから食べる)の3パターン」で測定。すると、Aご飯食べよりB三角食べ、さらにCサラダ食べの方が血糖値が上がりにくかったようです。

 バランスのよい食事をすることが前提にはなりますが、食べる量を極端に減らさなくても効果が見込めるというのが「ベジファースト」のメリットです。野菜を先に食べる栄養的なメリットは上で述べましたが、それ以外にも野菜→おかず→ご飯の順で食べることにより、ご飯を食べ過ぎずにすむという側面もあります。

児童の肥満傾向が改善!ベジファーストのおかげ?

 実際に「ベジファースト」を推進している東京都足立区では肥満傾向のある児童の割合が減少中。足立区と共同で調査した東京医科歯科大は、肥満傾向が改善していることの一因としてベジファーストを挙げていました。

 かつては「三角食べ」がマナーとして推奨された時代もあり、習慣となっている人も少なくないことでしょう。ただし、フランス料理のフルコースを見てもわかるように、海外では「三角食べ」ではなく、「ばっかり食べ(一品ずつ食べること)」が主流だという説もあります。

 個人的にはおかずと一緒に食べてこそご飯の役割も増すとは思うのですが、少なくともダイエットという観点ではまず野菜から、を徹底した方が効果がありそうです。

<参考サイト>
・糖尿病がよくわかるDM TOWN:食を科学する
https://www.dm-town.com/science/index-vol6.html
・産経ニュース:「ベジファースト」が奏功?子供の肥満が改善傾向 足立区
http://www.sankei.com/life/news/180320/lif1803200042-n1.html

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