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DATE/ 2018.10.17

職場で嫌われる人の特徴とその扱い方

 職場に苦手な上司や同僚がいると、それだけで仕事に行くのが憂鬱になることもありますよね。できることなら職場の仲間とはより良い人間関係を築きたいものですが、どうしても好きになれない人や、嫌いな人がいるという方も多いのではないでしょうか。

 そこで今回は、職場で嫌われている人にはどんな特徴があるのかをアンケート。嫌いとはいえ、つきあっていかなければいけない仕事仲間との、接し方や扱い方についてのヒントも探ってみました。

あなたの職場で嫌われている人も、こんな人たち?

1)クサい、汚い、不潔な人

 毎日顔をつきあわせる職場において「いつも口臭がして、近くに座りたくない」とか「お風呂に毎日入らないのか体臭もキツいし、スーツの襟にフケもすごい」というような不潔な人は、同僚たちにかなりのストレスと不快感を与えているようです。また、社内だけでなく社外の人や取引相手にも不潔だとだらしない印象を持たれるため、たとえ仕事ができても清潔感がない人は嫌われています。

2)グチが多くネガティブな同僚

 「溜め息が多く、やってられないという態度で仕事する社員を見るとモチベーションが下がる」、「仕事帰りに飲みに行っても、社内のグチや、うちの会社は終わっている、というようなことを言う同僚にうんざり」など、グチが多くネガティブな言動をする人は、周りも嫌な気分に巻き込んでいるようで嫌われがち。仕事がうまくいかないのを、会社や他の人のせいにしているのは身内である同僚にとっても心地の良いものではありません。

3)楽して給料をもらうサボり社員

 定年間近や役職定年した年輩社員が席に座っているだけでロクに仕事もせず給料を貰っている、と嫌われている声が多く聞かれました。おしゃべりばかりしているオバチャン社員も然り。また若手でも「言われたことしかやらない」とか「会議や打ち合わせに出ても一切自分から発言しない」という消極的な人も、楽をしている、ほとんどサボりだ、と思われて嫌われているようです。

4)泣く、怒鳴る、感情的な人

 「部下に発破をかけたいのは分かるが、怒鳴ったり大きい声で威圧する上司」とパワハラめいたことをする上司が嫌われている一方、「ミスしたり思うようにいかないと、すぐ泣いたり、誰々が協力してくれないとキレたりするモンスター部下」と、感情的な部下に手を焼く上司も。仕事の場で冷静さを保てない人は、上司であろうと部下であろうと、多くの人から「関わりたくない」と嫌われるのは当然のことかもしれません。

5)遅刻、早退、欠勤が多い社員

 体が弱いのは仕方のないことですが「大事な時に急に休まれたり、いつも具合が悪そうで無理させられないタイプは厄介」という声も多く、体調を理由に勤務がまっとうできない社員は嫌われています。また健康だけの問題ではなく、メンタルが弱いタイプも体調を崩して休みがち。休んだ分、同僚たちにシワ寄せが来ますが、体調が理由なら責めることもできないという面倒くさい社員になってしまいます。

どう接する?教えて、職場で嫌われている人の扱い方

 あなたの職場にも、上述のような嫌われ社員がいるのではないでしょうか?所詮は他人、放っておけばいいと思いつつも、そんな人たちもうまく扱わなくてはならない立場の管理職の方たちはどう接しているのか、対処法を伺ってみました。

1)不潔な人には

・大事な取引先との会議などがある前には「髪切ってスーツにちゃんとアイロンしてパリっとしてこいよ」と、「クサい、汚い」は言わずに声を掛ける。
・誕生日に部の皆でそれとなくちょっといいシャンプーや歯磨き粉などを贈って、きれいにしろと気づかせる。

2)グチが多いネガティブな人には

・グチを言うやつは「自分は頑張っている」と思いたいので、褒めてやるとグチが言えなくなります。
・グチを「問題意識が高いな。きみはどうすればいいと思う?」と聞き、ネガティブなことを言えない雰囲気にする。

3)楽してサボる人には

・「頼りにしているよ」と態度で示したり、頼み事やお願い事をしてみる。役に立っていると思わせれば、ちょっとやる気になったりする人もいます。

4)感情的な人には

・できるだけドライに接する。ケンカに乗ったり、親身になり過ぎると助長してしまうので。
・感情がおさまるまで黙って受け止める。すると感情的になったのが恥ずかしくなるようです。

5)休みがちな人には

・体調の心配はするが、「もうダメってなる前に言ってね」と伝えておく。
・病院に行けとか、ちょっと休めと優しくする。その方がそのうち自分から辞めてくれます。

どこかで自分が嫌われているかもという自覚も

 いかがでしたか?

 嫌われている人に、その嫌われる理由を正せと正面から伝えても角が立ちますし、相手も素直に改善しようとはなかなか思えないもの。問題のある社員をうまく扱っている人は、そうとは言わずに嫌われている欠点をカバーできるような接し方をしているのではないでしょうか。不満があるのは「改善したいと思っているから」と捉えたように振る舞ったり、頑張って働けと言う代わりに「頑張れる事」を与えたり、きれいにしろと言わずに「おしゃれ」を薦めたり。

 嫌われている人は、どこかで自分が嫌われているかも...という自覚もあるはずです。叱ったり指導する時も、そこを刺激せず、前向きな言葉で接することを意識することも大切かもしれないですね。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
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