10MTVオピニオン|有識者による1話10分のオンライン講義 ログイン 会員登録
DATE/ 2018.11.13

いまの高校生が「行きたい大学」とは?

 平成という時代も幕を閉じようとしている今日この頃、それを追うように終わろうとしているのがセンター試験です。試験方式が大幅に変わる、まさに過渡期を前に、昨今の大学受験の傾向はどのようになっているのでしょうか。

 2020年の入試改革直前、高校生の思い描くキャンパスライフのイメージをレポートしてみました。

志願者数ランキングに見るニューウェイブ

 大学ランキング誌によれば、2018年、一般入試志願者数ランキングの頂点に輝いたのは「近畿大学」でした。近大マグロをはじめとしてユニークな研究とユーモア溢れる広報戦略で5年連続、トップを走っています。目指すのは「日本一おもろい大学」であると、関西ならではの方針が受験生の心を惹きつけているようです。

 2位には「法政大学」が自己新記録でランクイン、キャンパス整備と田中優子総長自らのメディア露出が功を奏しての躍進ではないかと言われています。田中総長は娘を持つ母親世代から好印象を抱かれているようで、女子志願者が増えているというのも注目ポイントです。
 
 3位には名門「早稲田大学」、4位に近年人気のMARCHの「明治大学」、5位は古参のマンモス校「日本大学」と続いています。集計上、規模の大きい大学は自然と志願者数が伸びるということもありますが、独自のスタイルを打ち出そうとしている大学に人が集まっているのも確かなようです。

現役受験生たちが描くキャンパスライフのイメージ調査

 では、現役の高校生は進学先に対してどのようなイメージを抱いているのでしょう?

 高校3年生を対象に行われているリクルート進学総研調べの「進学ブランド力調査2018」によれば、「教育内容・カリキュラムが魅力的である」というイメージの大学に、関東では「早稲田大学」、関西では「関西大学」が昨年に引き続き1位となっています。東海地方では「東京大学」が前年度から順位を上げて頂点にランクインしています。

 また、「国際的なセンスが身につく」の項目では、関東は「上智大学」、東海「南山大学」、関西では「関西外国語大学」がトップのようです。

 学校自体の発展性について、今後伸びそうだと思われているのは、関東はまたも「早稲田大学」、東海では「東京大学」、関西は注目株の「近畿大学」が1位に陣取っています。

 卒業後の就職に有利のイメージは関東で「早稲田大学」、東海、関西では「東京大学」となっています。やはり都の西北と赤門は現在も国内トップのイメージが強いようですね。

 そしてキャンパスライフの憧れのひとつとも言える、「クラブ・サークル活動が盛んである」とのイメージは、関東「早稲田大学」、東海「青山学院大学」、関西「近畿大学」となっています。また、「おしゃれな」印象ということでは、関東・東海で「青山学院大学」、関西では「慶應義塾大学」が位置付けています。ちなみに慶應は関東・東海では2位となっていますので、全国的に高嶺の花のイメージがあるのかもしれません。

2020年入試改革への対応もポイントに

 どのような先生が居るか、講義カリキュラムや留学プログラムは魅力的か、就職や資格の取得に有利か、設備の利便性や図書館の蔵書の充実、何よりキャンパスライフを謳歌できるか、受験生には来年の自分を想うことが何よりの励みです。

 けれども、そこに辿り着くまでに立ちはだかるのが入学試験。冒頭でも述べました通り、2020年より実地予定の入試改革で、大学入試は大きく様変わりします。英語は「読む・聞く・話す・書く」を評価する民間試験が導入、国語や数学はマークシートだけでなく記述も加わり、AO入試にも共通テストなど学力試験の必須化などが文科省より求められています。

 2018年10月、東京大学は英語民間試験の提出を必須とはしないとの方針を発表しました。受験生の出身高校が「同等の英語力がある」と調査書を提出すれば代わりにできるそうです。新しい試験への対応に、受験生のみならず学校関係者は困難な局面にあると思われますが、受験生にスマートに明確な試験方式を提示することも大学側の魅力のひとつとして、志願者を集めるポイントになりそうです。

<参考サイト>
・『大学ランキング2019』朝日新聞出版
・『進学ブランド力調査』リクルート進学総研
http://souken.shingakunet.com/research/2012/07/post-66a6.html
(10MTV編集部)

人気ランキング

おすすめ記事

関連記事