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DATE/ 2020.04.21

いつまでも仲の良い夫婦の特徴は?

 多くの人が愛し合って結婚したはずなのに、結婚生活が長くなれば当初の仲の良さを継続するのは容易ではないもの。いつまでも仲の良いおしどり夫婦は憧れでもあり、羨ましいと感じている既婚者も多いと思います。家庭内別居や仮面夫婦、はたまた離婚に至らないためにも、仲の良さをキープする夫婦の秘訣を考えてみましょう。

仲の良い夫婦に見られる5つの特徴や習慣をご紹介

 良好な関係を保っている夫婦を観察すると、以下のような目立った特徴があることがわかります。

1:会話、特に共通の話題が多い
 夫婦仲が険悪な人から出るグチは「会話がない」「返事もしない」が圧倒的。対して、仲良し夫婦は会話が続くという特徴があります。今日は何を食べた、昨日こんな人に会った、などたわいもない会話があるだけでもコミュニケーション欲は満たされますし、さらに共通の話題があれば夫婦の接点が増え絆も強くなります。

2:趣味を一緒に楽しんでいる
 夫婦で共通の趣味がある人は、平日はお互い忙しくても週末は一緒に行動することが増え、関係性も良好に。夫がひとりで趣味のゴルフに出掛けてしまう家庭より、夫婦でゴルフが趣味という家庭の方が、仲が良さそうに見えるのではないでしょうか。時間も興味も共有できる趣味は夫婦仲を支えます。

3:夫婦だけのデートや旅行を習慣化している
 子どもができると夫婦だけの時間をとるのは難しいものですが、仲の良い夫婦は子どもを預ける算段をつけ、2人だけで食事をする機会などを意識的に作っています。2人で食料品の買物に行くという日常だけではなく、楽しむために計画を立てるデートや旅行は新鮮な気持ちをキープするのにも必要です。

4:「パパ、ママ」ではなく名前やあだ名で呼び合っている
 パパ・ママならまだしも「ねえ」「おい」だけで名前を呼ばない夫婦は結構います。仲良し夫婦は恋人時代からの呼び方をそのまま遣い、その雰囲気が続いている感覚も。心理学的にも会話の中で名前を何度も口にすると好感度が高まると言われており、名前には呼ぶ人の愛がこもり呼ばれた人にも伝わるものなのかも。

5:お互いを褒めることができる
 日本人は配偶者をけなしたり謙遜する人が多い傾向にありますが、仲の良い夫婦は2人だけの時でも人前でも、相手を褒めるという特徴もあります。褒められて嫌な人はいませんし褒められれば自分も褒めてあげたくもなるもの。面と向かって褒めなくても「妻は料理上手」と人に話す男性を見ていても、夫婦仲が良いのだなと感じます。

 これら5つの特徴のように、いつまでも仲の良い夫婦は、「コミュニケーション量が多い」「お互いを異性として意識する部分がある」という2つのポイントをおさえていることを知っておきましょう。

仲が良いだけじゃない、理想の夫婦像ってどんな関係?

 長い時間一緒にいると空気のような存在になり、気の置けない楽な関係性にはなれますが、それだけではいつまでもラブラブではいられないのも事実。あっちを立てればこっちが立たずになってしまうこともあるのが夫婦関係です。仲が良い夫婦といっても、理想の夫婦関係は人それぞれ。そこで皆さんの「理想とする夫婦の関係性」について男女各15人にアンケートも実施しました。

 まずは女性15人に聞いた理想の夫婦関係で、声の多かったものは以下の4つ。

【女性】
・隠し事なく何でも話し合える夫婦
・お互いを尊重し合えて信頼できる夫婦
・男女としての魅力も感じ合える夫婦
・お互いの友達とも家族ぐるみで付き合えるような夫婦

 続いて男性15人から多かった声はこちら。

【男性】
・同じ趣味を楽しめて一緒に遊べる夫婦
・互いの役割や責任を果たせる夫婦
・笑いの絶えない夫婦
・理解し合い以心伝心できる夫婦

 女性の理想像の方が、男性より具体的かつ理想も若干高めな意見が集まった印象が。女性は独身時代から常日頃、結婚後の理想や夫に求める理想を考えていることも関係しているのかも。ですから女性から出て来た言葉は、現状を踏まえての悩みや希望を反映したものが多かったようです。

 一方男性からは、「明るい」「笑いがある」「一緒に遊べる」とハッピーなイメージを持つ言葉や、ドライに感じるような割り切った言葉も出て来ました。やはり、男性は改めて理想の夫婦像を聞かれても返答に困る方も多く、現実を知って初めて「こうなら良かったのに」「こうしたい」という思いが沸くもののようです。

 理想の夫婦像には男女差もありますが、仲良くやっていきたいという気持ちは男女ともに同じです。理想と現実の幅を近づけるべく相手の要望を受け容れる必要も時にはありますし、そのためには夫や妻がどんな関係でありたいと望んでいるのかという点も話し合うことが重要なのでは。夫婦と言えども所詮他人。言葉足らずが、夫婦の不仲を生むこともあるので気をつけましょう。

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