社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
もはや通用しない「昭和の常識」とは?
かつて、失われてゆく明治の文化に思いを馳せ「降る雪や 明治は遠くなりにけり」と詠んだのは中村草田男ですが、令和の世において、「昭和は遠くなりにけり」を実感する中高年の方々は少なくないのでは。今回は、令和の世の中を動かす平成生まれのみなさまに通じない昭和の常識、価値観を調べてみました。
昭和も60年以上も続いたので、同じ昭和生まれでも実感できない項目もちらほら。
例えば、
2位 1ドルは360円
3位 電車のトイレは線路上に垂れ流し
24位 給料が手渡し
33位 テレビが映らない時は叩くと直る
1位 電車内でタバコが吸えた
4位 飛行機でタバコが吸えた
5位 病院の待合室でタバコを吸っている人がいた
7位 映画館でタバコが吸えた
12位 子供でもお酒やタバコが買えた
13位 職員室で先生がタバコを吸っていた
15位 会社の中でタバコを吸いながら仕事をしていた
禁煙がフツーとなった令和の時代においては、おどろくほど喫煙に寛容であったことがよくわかります。
また、スクールライフでの項目にも注目。
8位 部活中などに水を飲んではいけない
19位 学校で先生にゲンコツやビンタされても問題にならなかった
運動部の常識として「水を飲んではいけない」というルール。熱中症のリスクはなかったのでしょうか。いまでは、積極的に水分を取るように指導されています。また、教師の体罰はほとんど問題にならなかったという驚愕の事実。ハラスメントという言葉もなく、モンスターペアレンツもまだそれほど多くなかったということでしょうか。
カラダだけでなくココロの健康まで、痛ましい事件や明らかになったリスクから、常識は大きく刷新されたといってよいでしょう。
18位 待ち合わせに失敗したら駅の伝言板にメッセージを残す
28位 公衆電話がそこらじゅうにあった
35位 たくさんの電話番号を記憶したり、アドレス帳に手書きでメモしなければならなかった
携帯を忘れても、誰かに借りることもできるので、公衆電話を探すことも少なくなりました。また、駅の伝言板にそんな活用法があることなど、SNSが一般的になった時代においては、その存在すら知らない人も多いのでは。家に固定電話も消えつつあり、コミュニケーションの常識は大きく変化しました。
11位 バイクはヘルメットナシでもOKだった
17位 車の運転はシートベルトなしでもOKだった
交通戦争とは、昭和30年代以降、交通事故死者数が日清戦争の戦死者数を上回るほどに増加したことから、この状況を「戦争状態」になぞらえました。交通事故死者数は昭和45年をピークに減少するもの、昭和55年より再び増加に転じ、1988年(昭和63年)には1万人を超え、第二次交通戦争とも呼ばれ、数多の事故の反省から法制が整えられ、バイクのヘルメット着用やシートベルト着用が常識になっていった経緯があります。
最後の昭和生まれも今や30歳以上
令和2年において、昭和64年(平成元年)/1989年生まれはだいたい31歳になります。昭和の常識を体感している年代は、ものごころがついていそうな、5歳前後を想定すると、昭和60年/1985年生まれ、現在35歳以上になりそうです。コミュニケーションにおけるジェネレーション・ギャップがある年代とも考えられそうですね。昭和の常識、価値観
昭和の常識、価値観にはどんなものがあるのでしょうか?「今では信じられない!昭和の常識ランキング」として、平成から令和に移り変わるころに発表されたgooランキングが参考になります。昭和も60年以上も続いたので、同じ昭和生まれでも実感できない項目もちらほら。
例えば、
2位 1ドルは360円
3位 電車のトイレは線路上に垂れ流し
24位 給料が手渡し
33位 テレビが映らない時は叩くと直る
タバコに体罰、驚くほど寛容!?
昭和の常識、価値観で繰り返しでてくるのが、タバコに関する項目です。1位 電車内でタバコが吸えた
4位 飛行機でタバコが吸えた
5位 病院の待合室でタバコを吸っている人がいた
7位 映画館でタバコが吸えた
12位 子供でもお酒やタバコが買えた
13位 職員室で先生がタバコを吸っていた
15位 会社の中でタバコを吸いながら仕事をしていた
禁煙がフツーとなった令和の時代においては、おどろくほど喫煙に寛容であったことがよくわかります。
また、スクールライフでの項目にも注目。
8位 部活中などに水を飲んではいけない
19位 学校で先生にゲンコツやビンタされても問題にならなかった
運動部の常識として「水を飲んではいけない」というルール。熱中症のリスクはなかったのでしょうか。いまでは、積極的に水分を取るように指導されています。また、教師の体罰はほとんど問題にならなかったという驚愕の事実。ハラスメントという言葉もなく、モンスターペアレンツもまだそれほど多くなかったということでしょうか。
カラダだけでなくココロの健康まで、痛ましい事件や明らかになったリスクから、常識は大きく刷新されたといってよいでしょう。
携帯電話やスマホのない時代
昭和と平成以降の大きな違いは携帯電話やスマホの存在です。コミュニケーション環境を大きく変革しました。18位 待ち合わせに失敗したら駅の伝言板にメッセージを残す
28位 公衆電話がそこらじゅうにあった
35位 たくさんの電話番号を記憶したり、アドレス帳に手書きでメモしなければならなかった
携帯を忘れても、誰かに借りることもできるので、公衆電話を探すことも少なくなりました。また、駅の伝言板にそんな活用法があることなど、SNSが一般的になった時代においては、その存在すら知らない人も多いのでは。家に固定電話も消えつつあり、コミュニケーションの常識は大きく変化しました。
ノーヘルにシートベルト
交通戦争という言葉を生んだ昭和時代を象徴する項目も上位にランクインしています。11位 バイクはヘルメットナシでもOKだった
17位 車の運転はシートベルトなしでもOKだった
交通戦争とは、昭和30年代以降、交通事故死者数が日清戦争の戦死者数を上回るほどに増加したことから、この状況を「戦争状態」になぞらえました。交通事故死者数は昭和45年をピークに減少するもの、昭和55年より再び増加に転じ、1988年(昭和63年)には1万人を超え、第二次交通戦争とも呼ばれ、数多の事故の反省から法制が整えられ、バイクのヘルメット着用やシートベルト着用が常識になっていった経緯があります。
モラルも変化
ゴールデンタイムのテレビ番組で女性の裸が放送されていたり、一般人にドッキリを仕掛ける番組があったりとモラルも大きく変化しました。「もどりたい、もどれない」と歌ったのは昭和を象徴する歌姫・中森明菜ですが、「気持ちウラハラ」に戻らない方がよい常識がほとんどといってよいでしょう。<参考サイト>
・gooランキング:今では信じられない!昭和の常識ランキング
https://ranking.goo.ne.jp/column/4638/ranking/50631/
・gooランキング:今では信じられない!昭和の常識ランキング
https://ranking.goo.ne.jp/column/4638/ranking/50631/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
自分を豊かにする“教養の自己投資”始めてみませんか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,100本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
歴史における「運」とは?ソクラテスの「運」から考える
運と歴史~人は運で決まるか(1)ソクラテスが見舞われた「運」
歴史における「運」とはどういうものだろうか。例えば、富裕と貧困という問題について、「運」で決まるのか、あるいは「運」とは異なる努力、教養、道徳などの要素で決まるのかという点でも、思想家たちの考え方は分かれる。第1...
収録日:2024/03/06
追加日:2024/04/18
多神教の日本と民主主義…議論の強化と予備選挙の導入を
民主主義の本質(4)日本の民主主義をいかに強化するか
民主主義の発展において、キリスト教のような一神教的な宗教の営みがその礎にあった。では、そうした宗教的背景をもたない日本で、民主主義を育てるにはどうしたらいいのか。人数が多ければ正しいというのは「ポピュリズム」の...
収録日:2024/02/05
追加日:2024/04/16
急成長するインドネシアとトルコ、その理由と歴史的背景
グローバル・サウスは世界をどう変えるか(3)インドネシアの成長とトルコの外交力
グローバル・サウスの中でも高度経済成長を遂げているのがインドネシアだ。長期のスカルノ時代とスハルト時代を経てその後に民主化が進んだ、東南アジアで最大のイスラム教国である。また、トルコは多国間に接する地理的特性と...
収録日:2024/02/14
追加日:2024/04/17
ロシアによるウクライナ侵略で国際政治はどう変わったのか
ウクライナ侵略で一変した国際政治(1)歴史的経緯とNATOの存在
ロシアによるウクライナ侵略によって、国際政治は一変したといわれる。だが、具体的には何がどう変化したのか。この問題について大事なのは、両国のみならずヨーロッパとロシア、さらにアメリカも含めた各国の関係、その歴史的...
収録日:2022/05/10
追加日:2022/05/27
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由
「心理的安全性」は近年もっとも注目されるビジネスバズワードの一つともいわれている。その背景には、コロナ禍におけるリモートワークの増大、社会全体が未来予測の難しい「VUCAの時代」に入ったことがある。職場環境が多様に...
収録日:2022/04/26
追加日:2022/07/23