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DATE/ 2021.09.27

指が変形することも?スマホの正しい持ち方

 毎日手にするスマホですが、長時間の使用や正しくない姿勢での使用はスマホ老眼や肩こりなど体への影響を与えることもあります。しかし、正しい持ち方をしないと指が変形してしまう危険があることをご存知の方は少ないのではないでしょうか。今回はその原因と対策について紹介します。

スマホの使用が与える体への負担

 スマホを持つときに片手で操作する場合は、スマホの下を小指で支えて親指で操作している人が多いでしょう。しかし、実はこの持ち方は小指に相当なダメージを与えてしまっているのです。小指は他の指よりも小さく関節も弱いため、この持ち方を続けていると小指の痛みやしびれができるだけでなく、小指が変形してしまう恐れがあります。

 スマホでの影響は小指だけではありません。スマホの画面は親指で操作することが多いため、長時間酷使することで腱鞘炎になってしまうこともあります。腱鞘炎は慢性化するとあとを引きやすいので、痛みを感じたら無理をせずに休憩をとったり、ストレッチをしたりすることが大切です。

 また、スマホを見るときになりがちな俯き姿勢も首や肩、腰に負担をかける原因となってしまいます。特に、くの字型に反っているのが正しい首の骨がまっすぐに歪んでしまうストレートネック(スマホ首とも)は、首や肩のコリ、さらには頭痛の原因に。スマホの普及とともにこういった症状に悩む人も増え、スマホ症候群として問題となっているのです。

正しい持ち方とは?

 こうした問題は長時間の使用だけでなく、正しいスマホの持ち方をしていないことも原因にもなっています。つまり、持ち方を変えるだけでも悪影響を改善することができるのです。2つのポイントを紹介するので、ぜひ実践してみてください。

・操作するときは両手を使う

 スマホで片手で持って操作する人も多いと思いますが、これは小指で支えることになるのでオススメできません。それを防ぐためにも片手でスマホをしっかり持って、もう片方の手で操作をする、もしくは両手でスマホを持って両手で操作するのが、手への負担の少ない持ち方になります。片手で持って操作することが多い人はスマホリングを使って重さを複数の指に分散させたり、シリコン製のスマホカバーをつけて手から滑りにくくするなどの工夫をするだけでも効果があります。

・スマホはなるべく目線の高さに

 首、肩、腰に負担をかけないためには、スマホの画面と目線を同じ高さにするのが理想的です。目線の高さで操作するのは難しい場合には、胸が正面を向く程度に体を起こして、肘は引きすぎずに体で支えられる位置に、肘から指先までまっすぐになるような姿勢を心がけるようにしましょう。目線を真下にするような首、肩、腰が丸まった姿勢は体への負担も大きくなるので避けるのがベターです。

適度な休憩とストレッチを

 スマホを使っていて疲れたときには、ストレッチで血流を良くするのもオススメです。肘を伸ばして手首と指全体を反らせるストレッチをすると手指の血流も良くなりますし、座ったままでもできる肩の上下のストレッチや、肩甲骨を動かすストレッチ、首を回すストレッチなど簡単なものでも首、肩の緊張をほぐすことができるので充分効果を期待できます。

 今や生活に欠かせなくなったスマホですが、目や体の健康に与える影響は決して少なくありません。スマホの長時間使用にならないように適度な休憩を挟みながら、健康を害さないようにスマホとうまく付き合うようにしましょう。

<参考サイト>
その持ち方、手指に危険かも……。スマホの正しい持ち方やNG例、解消マッサージ方法を医師が解説│ソフトバンクニュース
https://www.softbank.jp/sbnews/entry/20210618_01
スマホを長時間使用することで起こる小指の変形│みたか西久保整体院
http://www.nishikubo-seitai.com/syoujyou/case-smartphone.html

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