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DATE/ 2021.10.27

車を高く売るコツとは?

 物事には、売り時、買い時というものがあります。何事も需要と供給のバランスに応じた価格決定のメカニズムを知っておいて損はありません。個人の持ち物として、それなりの金額となる売買といえば、自家用車があげられます。そんな、自家用車の売買について考察してみましょう。

車が高く売れる時期

 車を売る時期としてはズバリ1~3月、9月、この二つのタイミングがよいとされています。それは、車の需要が高まる時期と買取店の決算期が重なるからです。実際に売却するのであれば、査定比較や手続きから逆算して、数週間前倒して着手することをお勧めします。

 まず、1~3月。冬のボーナス、決算賞与などもありますが、なにより就職や転勤など、車需要が高まる時期となります。交通機関の充実している都市部とちがって、地方においては顕著となる傾向といってよいでしょう。

 つぎに、9月。やはり夏のボーナスの使い途として、中古車購入の意欲が高まる時期となります。秋の行楽シーズンに向けてということもありますが、子育てや介護など、ちょっと車があると便利かもという事情も影響しているように思います。

 こうした買い手の事情に重なるように、3月・9月は多くの中古車買取業者の買取りを強化する時期となります。中古車の奪い合いといった様相から、査定額も上昇します。それは、決算月が3月であることから、9月の半期決算と合わせて、売上げをできるだけ大きくしたいという事情があるのです。

 逆に、車の売却にお勧めできないのが4月と12月です。4月は、自動車税の還付手続きが煩雑になり、特に軽自動車の場合は還付の仕組みがないため、損する可能性があります。12月は、年末ということもあり、一般的に出費がかさみ、高額となる車購入を検討する人が減ることから、需要が極端におちこむことから、買取相場も下がりますので、売却は避けた方がよいでしょう。

車を高く売るタイミング

 できるだけ車を高く売るには、時期に加えて車の状態からのタイミングもあります。

 1つめは、車検の前。車検を通しても期待するほど、査定が高くなることはありません。車検の手続きや費用から考えても、ムダになるケースがあるので、車検前に売却したほうが賢明です。

 2つめは、モデルチェンジ前。モデルチェンジにあわせて、乗り換える人が多いので、その分、中古市場では価値が下がります。売却を検討しているのであれば、モデルチェンジの時期と重ならないようにチェックしましょう。

 3つめは、年式・走行距離のリミット前。リミットの目安としては、年式が10年、走行距離が10万キロになります。オーバーすると査定額が下がるので、こちらも事前にチェックしましょう。

車を高く売るための留意点

 時期やタイミングに加えて、車を高く売るために心がけたいことがあります。

 1つめは、新車でも中古車購入でも、できるだけキレイな状態にしておくこと。外装内装のキズに注意しつつ、定期的な洗車、掃除、とくに消臭に気を配りましょう。

 2つめは、メンテナンスシートなど整備記録をなくさないようにしましょう。あわせて、予備の純正部品などもあれば用意しておきましょう。

 3つめは、査定額の比較です。複数社で相見積もりをとると営業連絡に苦慮することもありますが、十数万の損得が想定できるので、労をおしまないように。WEBなど「一括査定サービス」もあるので、利用してみることをお勧めします。

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