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DATE/ 2022.05.25

【JR東日本】1日の乗車人数が最も多い駅は?

 コロナ禍は人の動きを大きく制限しました。おおよそ2020年度の駅の利用者数は、前年度比で2割から4割減となっています。それでも日本の大きな駅では日々数十万人が乗降しています。ここでは1日の乗車人数が多い駅について、JR東日本のデータ、東京メトロのデータ、JR西日本のデータをもとにそれぞれランキングを見てみましょう。

1位新宿、2位池袋は不動

 JR東日本の駅別乗車人員ベスト100からピックアップしたデータを見てみましょう。まずはトップ10です。左の数字は1日平均の乗降者数、右の数値は前年度比です(▲は減少を表しています)。

1位 新宿 477,073 ▲ 38.5
2位 池袋 376,350 ▲ 32.6
3位 横浜 290,376 ▲ 30.8
4位 東京 271,108 ▲ 41.4
5位 渋谷 222,150 ▲ 39.3
6位 品川 220,930 ▲ 41.5
7位 大宮 188,576 ▲ 26.7
8位 新橋 175,368 ▲ 37.0
9位 北千住 161,271 ▲ 27.2
10位 川崎 159,802 ▲ 25.8

 1位は新宿。JR、私鉄、地下鉄を問わずあらゆる路線が乗り入れるターミナル駅ですが、JR東日本のデータだけで1日平均およそ50万人が利用しています。2位は池袋。埼玉方面と都心部をつなぐターミナルです。新宿と池袋は30万人を超え、ずば抜けて利用者数が多い駅となっています。また、この1位新宿、2位池袋という順番は、ウェブサイトにデータのある1999年度から現在まで一貫しています。ちなみにコロナ禍以前の2019年度以前は新宿で約75万人前後、池袋は毎年約55万人前後が利用しています。

 続いて3位は横浜、4位が東京です。2014年度から2019年度までは3位東京、4位横浜の順番ですが、2020年はこれが入れ替わりました。前年度比を見ると、東京駅は品川と並び、利用者が4割以上減少している点で際立っています。東京と品川に共通する点は新幹線の停車駅という点です。これは推測ですが、コロナ下での新幹線の利用者減が、駅自体の利用者数の減少に関連しているのかもしれません。

 そのほか、2020年度のランキングでの節目ごとに位置する駅を見てみましょう。右端の()はその駅を通っているJRの路線名です。

15位 大崎(東京都品川区)108,842 ▲38.5(山手線、埼京線・湘南新宿ライン)
20位 中野(東京都中野区)103,284 ▲31.6(中央線・総武線)
25位 恵比寿(東京都渋谷区) 99,319 ▲30.0(山手線・埼京線・湘南新宿ライン)
50位 武蔵溝ノ口(川崎市高津区)63,796 ▲26.0(南武線)
75位 東戸塚(横浜市戸塚区) 44,389 ▲24.6(横須賀線、湘南新宿ライン)
100位 阿佐ケ谷(東京都杉並区) 34,264 ▲24.9(中央線・総武線)

東京メトロ1位は池袋、JR西日本1位は大阪

 一方、東京メトロの駅で見るとまた少し違った様相が見えます。以降、東京メトロの駅における乗降人員ランキングトップ10です。右側に()で示した路線名はその駅を通っている東京メトロの路線名です。

1位 池袋 376,997 ▲33.6 (丸ノ内線 有楽町線 副都心線)
2位 大手町 232,003 ▲36.6 (丸ノ内線 東西線 千代田線 半蔵門線)
3位 北千住 209,601 ▲28.2 (千代田線)
4位 新宿 155,619 ▲34.5 (丸ノ内線)
5位 銀座 149,432 ▲42.0 (銀座線 丸ノ内線 日比谷線)
6位 新橋 146,702 ▲40.6 (銀座線)
7位 豊洲 140,612 ▲38.3 (有楽町線)
8位 上野 130,271 ▲38.0 (銀座線 日比谷線)
9位 日本橋128,624 ▲35.6 (銀座線 東西線)
10位 高田馬場125,620 ▲37.3 (東西線)

 JR東日本のランキングで2位だった池袋がダントツで1位となっています。一方JR東日本のランキングで1位だった新宿は4位。東京メトロの路線で新宿を通っているのは丸ノ内線のみという点も大きいかもしれません。一方JR西日本のランキングは以下です。ただしデータは2019年度、コロナ禍の影響を受ける以前のデータです。

1位 大阪(大阪市北区) 422,685人
2位 京都(京都市下京区) 195,082人
3位 天王寺(大阪市天王寺区) 146,163人
4位 京橋(大阪市城東区) 131,370人
5位 三ノ宮(神戸市中央区) 125,134人
6位 鶴橋(大阪市生野区) 97,952人
7位 広島(広島市南区) 77,042人
8位 神戸(神戸市中央区) 72,517人
9位 岡山(岡山市北区) 69,325人
10位 新大阪(大阪市淀川区) 69,089人

 2019年のJR東日本のデータと比較すると、東京駅が3位で462,589人、横浜駅が4位で419,440人なので、大阪駅はちょうどこの間の乗降客数です。他の駅と比較すると、大阪駅がずば抜けて多いことがわかります。

<参考サイト>
各駅の乗車人員 2020年度|JR東日本
https://www.jreast.co.jp/passenger/index.html
各駅の乗降人員ランキング|東京メトロ
https://www.tokyometro.jp/corporate/enterprise/passenger_rail/transportation/passengers/index.html
なんでもランキング|JR西日本
https://www.westjr.co.jp/fan/ranking/

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