テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
ログイン 会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2022.06.12

「あおり運転」受けにくい車の特徴とは?

 どういう状況であれ、あおり運転はするほうが悪いことはいうまでもありません。最近では「妨害運転罪」が設けられるなど、処罰も厳しくなっています。それでもあおり運転を受けてしまうことはあるようです。ではどういう車があおり運転を受けやすいのでしょうか。また、なるべくあおられないためにはどうしたらいいのでしょうか。

「高級車」「スポーツカー」「SUV」「セダン」はあおられにくい

 あおり運転をする人は、相手を見ています。あおり運転は威嚇行為なので、あおる相手は自分より弱いと思われる相手の場合が多いようです。チューリッヒ生命の調査によると、あおる車の3割はセダンです。セダン以外だとバン、トラックなど大きめのクルマが多いとのこと。ではどのような車があおられにくいのでしょうか。結論から言えば、「高級車」「スポーツカー」「SUV」そして「セダン」です。以下、それぞれに理由を見てみましょう。

 「高級車」には社会的実力者や権力者など、自分よりも強い人、または怖い人が乗っている可能性があります。特に黒や白の車はこういった人が乗っている可能性が高く、狙われにくいようです。また、そもそも高い車なので、もし傷をつけて損害賠償請求された場合の修理費用はかなりの額にのぼることも想定できます。あおる人間にとってこれらの車はリスクが高いのです。さまざまな高級車がありますが、メルセデス・ベンツやアウディ、BMW、レクサス、トヨタセンチュリーといったところが該当します。

 「スポーツカー」は当然ですがスピードが出ます。もしあおったとしてもすぐに走り去っていくでしょう。またもし自分があおり返されれば逃げられません。加えて基本的にスポーツカーは高級車なので、傷をつけてしまった場合の損害賠償といったことも頭をよぎると思われます。ポルシェ、フェラーリ、GTRなどといったところが代表的です。

 「SUV」の中でも特に7人乗りSUVは車体が大きく、やや威圧感があります。また車体が大きいことから、後ろにつくと前方が見えづらいことも大きなリスクです。もちろんパワーもあります。高級車やスポーツカーほどではないにしても比較的価格も高い部類です。7人乗りSUVとしては、トヨタランドクルーザープラドやホンダCR-V、マツダCX-8などといった車が該当します。

 「セダン」に関してはその特有の理由として、警察車両かもしれないリスクがあります。警察車両は「クラウン」が最も多いようですが、他にも「マークX」や「スカイライン」「レガシィB4」といった車両が用いられています。あおる人はこういった点を警戒しています。ただし、警察車両は二人で巡回していることが多いので、この点を見て明らかに警察ではないと判断されると、あおられる可能性はあります。

あおられるきっかけを作らないことも大事

 あおられにくい車の反対の要素を持つ車はあおられやすいと言えます。つまり、あおられやすいのは「軽自動車」と「コンパクトカー」です。これらは反撃されにくいなど、あおるリスクが小さい車です。こういった車に乗っているのは若い人や女性が多いと言えます。特に軽自動車は一般的に速度が出にくいことから高速道路では特にあおられやすいようです。無理して追い越し車線に入らないでおきましょう。

 ただし、あおり運転をする人は、かっとなったらものごとの見境がなくなるような人もいるようです。こういう人の場合、相手がどんな車であろうが関係なくあおり運転をしてくる可能性はあります。どのような時でもあおり運転に遭いにくい行動をとっておくことが大事です。チューリッヒ生命の「2020年あおり運転実態調査」では57.6%の人があおり運転をされた経験があるようです。このうち「あおり運転をされたきっかけとして思い当たるのは?」という問いに対する回答は、多い順に以下の通りです。

1位:制限速度で走っていた 17.2%
2位:車線変更をした 14.7%
同2位:追い越しをした 14.7%
4位:スピードが遅かった 13.8%
5位:合流をした12.9%

 急な車線変更や追い越し車線を走り続ける行為、無理な合流といった点は少なからず他のドライバーにストレスを与えます。あおり運転はする方が悪いことは間違いありませんが、あおられないためには普段から思いやりとゆずり合いを第一に考えておくことが大事かもしれません。

<参考サイト>
「あおられにくいクルマ」ってあるの?実は車種で大きく異なっている「あおり運転事情」!|DRIVE Go SERCH
https://info.drivegosearch.jp/car-share/9428
あおられにくい車や運転。あおられやすい車や運転について|ZURICH
https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-car-road-rage/
煽られやすい車・煽られにくい車の特徴とは?|Ancar Channel
https://www.ancar.jp/channel/15246/
見かけたら覆面の確率が高いクラウン以外のクルマ3選|WEB CARTOP
https://www.webcartop.jp/2018/03/220300/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
物知りもいいけど知的な教養人も“あり”だと思います。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,100本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

55年体制は民主主義的で、野党もブレーキ役に担っていた

55年体制は民主主義的で、野党もブレーキ役に担っていた

55年体制と2012年体制(1)質的な違いと野党がなすべきこと

戦後の日本の自民党一党支配体制は、現在の安倍政権における自民党一党支配と比べて、何がどのように違うのか。「55年体制」と「2012年体制」の違いと、民主党をはじめ現在の野党がなすべきことについて、ジェラルド・カ...
収録日:2014/11/18
追加日:2014/12/09
2

5Gはなぜワールドワイドで推進されていったのか

5Gはなぜワールドワイドで推進されていったのか

5Gとローカル5G(1)5G推進の背景

第5世代移動通信システムである5Gが、日本でもいよいよ導入される。世界中で5Gが導入されている背景には、2020年代に訪れるというデータ容量の爆発的な増大に伴う、移動通信システムの刷新がある。5Gにより、高精細動画のような...
収録日:2019/11/20
追加日:2019/12/01
中尾彰宏
東京大学 大学院工学系研究科 教授
3

マスコミは本来、与野党機能を果たすべき

マスコミは本来、与野党機能を果たすべき

マスコミと政治の距離~マスコミの使命と課題を考える

政治学者・曽根泰教氏が、マスコミと政治の距離を中心に、マスコミの使命と課題について論じる。日本の新聞は各社それぞれの立場をとっており、その報道の基本姿勢は「客観報道」である。公的異議申し立てを前提とする中立的報...
収録日:2015/05/25
追加日:2015/06/29
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授
4

BREXITのEU首脳会議での膠着

BREXITのEU首脳会議での膠着

BREXITの経緯と課題(6)EU首脳会議における膠着

2018年10月に行われたEU首脳会議について解説する。北アイルランドの国境問題をめぐって、解決案をイギリスが見つけられなければ、北アイルランドのみ関税同盟に残す案が浮上するも、メイ首相や強硬離脱派はこれに反発している...
収録日:2018/12/04
追加日:2019/03/16
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授
5

健康経営とは何か?取り組み方とメリット

健康経営とは何か?取り組み方とメリット

健康経営とは何か~その取り組みと期待される役割~

近年、企業における健康経営®の重要性が高まっている。少子高齢化による労働人口の減少が見込まれる中、労働力の確保と、生産性の向上は企業にとって最重要事項である。政府主導で進められている健康経営とは何か。それが提唱さ...
収録日:2021/07/29
追加日:2021/09/21
阿久津聡
一橋大学大学院経営管理研究科国際企業戦略専攻教授