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DATE/ 2022.11.11

中高年の「下腹」がぽっこりするのはなぜ?

 年を重ねると体重は変わっていないのになぜか下腹だけがぽっこりしてしまう、食事制限や運動でもなかなかぽっこりを戻すことができない…そんな悩みを抱えている人も少なくないのではないでしょうか。実際に若い頃に比べて下腹周りが太りやすいのは中高年の特徴でもあります。なぜ、下腹がぽっこりしてしまうのか、その原因と対策を調べてみました。

下腹ぽっこりの原因は?

 下腹がぽっこりしてしまう原因には、冷えやむくみ、筋肉の衰え、便秘やガスだまりなどさまざまなものがあります。これらは年齢に関係なく下腹ぽっこりの原因になってしまうのですが、今回は年齢を重ねたときに起こる下腹ぽっこりの原因に焦点を当ててみましょう。

 ひとつは筋肉、特にインナーマッスルの衰えが考えられます。内蔵を支えるインナーマッスルは加齢とともに徐々に減少してしまうもの。内蔵を支える力が弱くなることで内蔵が下がり、下腹ぽっこりを引き起こしてしまうのです。また、内蔵が下がることで血行も悪くなってしまい、むくみや冷えの原因になることも。体は内蔵を冷やさないために脂肪をつけて温めようと脂肪を蓄えてしまうため、腰回りが太りやすくなってしまうのです。

 さらに、男性に見られる原因としては、内臓脂肪の増加によるものが考えられます。30代以降は新陳代謝が徐々に低下して、内臓脂肪が増えやすくなるといわれています。若い頃と同じ量を食べていても代謝で消費しきれずに脂肪になってしまうのです。

 一方、女性の場合には便秘や骨盤のゆがみが原因になることが多いといわれています。腸の働きが低下する便秘は体の冷えの原因に。また、骨盤がゆがんでいる場合も内蔵を正しい位置に保てなくなってしまい、下腹がぽっこりして見えてしまうこともあるといいます。

下腹ぽっこりの解消法は

 こうした原因を見ていくと、正しい姿勢を維持することが何より大事であることが分かります。正しい姿勢を保つことで内蔵を正しい位置に維持することや、便秘や骨盤のゆがみも解消することができるからです。しかし、実は正しい姿勢をずっと維持するにはかなりの筋肉を使うため、それを可能にする筋肉を鍛える必要があります。インナーマッスルや体幹を鍛えるトレーニングを取り入れること、普段の生活からなるべく体を動かしたり正しい姿勢を維持することで改善することが期待できます。

 また、新陳代謝が下がる30代以降は食事にも気を遣う必要があります。若い頃と同じような食べたいものを食べる生活では体に影響が出やすいので、1日3食しっかりとバランスのとれた食事をとって、カロリーを摂取しすぎないようにすることが大切です。

 若い頃は少し食事制限をすれば、少し筋トレをすればお腹痩せができたという人も、年齢を重ねるとそう簡単には痩せにくくなってきます。加齢による影響なのでやむをえないことではありますが、きちんと自分の体と向き合うことで改善することは可能です。下腹ぽっこりに悩む方は、食生活を見直すこと、インナーマッスルや体幹を鍛えるトレーニングを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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