テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
ログイン 会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2022.12.04

海外で人気のある日本のゲーム6選

 世界で売れる日本のコンテンツといえば、言わずとしれた漫画、アニメ、そしてゲームがあります。いまやスマホゲームの時代ではありますが、歴史的に任天堂など家庭用ゲーム機の普及とともに、世界で支持されているゲームシリーズを紹介します。

日本と海外、人気ゲームの特徴

 日本と海外ではウケるゲームの質が違っています。日本では攻略難易度が低くストーリー性が重視されRPG(ロールプレイングゲーム)が人気ですが、特に英米ではストーリー以上に、シューティングやスポーツ系など競技性の高いゲームが支持されていました。

 ゲームグラフィックスについても、日本はディフォルメされたキャラクター造形が人気ですが、海外ではリアルな造形キャラクターが好まれるようです。

 かつて欧米におけるゲームは、コアホビーに位置付けられマニアックなプレイヤーに支えられていましたが、現在ではカジュアルなプレイヤー人口が増えたことにより、日本発のゲームコンテンツとの親和性が高まっているようです。

 では、海外で人気のある日本のゲームタイトルシリーズ6選をご覧下さい。

スーパーマリオシリーズ

 任天堂を代表するアクションキャラクターゲームになります。

 1981年、ゲームセンターなどアーケード時代の「ドンキーコング」から登場し、1985年9月13日発売の、『スーパーマリオブラザーズ』を第1作とするアクションゲームシリーズ。わかりやすくコントロールできるアクション性とコミカルなキャラクター造形はユニバーサルな魅力として全世界にアピールしました。Switch版『スーパーマリオ オデッセイ』、『マリオカート』においてeスポーツ大会も開催されています。

ゼルダの伝説シリーズ

 『スーパーマリオ』とともに任天堂を世界に知らしめたアクションアドベンチャーゲーム。日本では1986年2月21日にファミリーコンピュータ ディスクシステムの第一弾としてラインナップされました。シリーズ作品の共通点として「様々なダンジョンを攻略」「剣をメインとするアクション」「アイテムによる成長」「冒険の舞台が箱庭」など、王道のファンタジーの要素が挙げられます。Nintendo Switchのローンチタイトルの一つとして発売された『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の自由度の高さは、特に海外ファンも熱狂させました。

ポケットモンスターシリーズ

 日本屈指のキャラクターゲーム。1996年2月27日に発売されたゲームボーイ用ソフト『ポケットモンスター 赤・緑』を起点にゲーム、TCG(トレーディングカードゲーム)、アニメ+MD展開によるメディアミックスが効を奏し、世界的なブームとなりました。共感性の高いキャラクター造形、コレクションから育成、バトルというゲーム・ストラクチャーは国境を越えて全世界にアピールし、2019年、TitleMaxによるキャラクター「メディアミックス」総収益の世界ランキングで、約10.1兆円で世界1位を獲得しています。

どうぶつの森シリーズ

 日本だけかと思いきや、米国においてもコロナ禍で急激に普及しました。YoutubeなどのCMでもアピール度が高く、米国女子の人気を博しているようです。「あつまれ どうぶつの森」発売時は、どこのお店も売り切れ状態で入手困難だったようです。リラックスしたいおうち時間に、キャラクターに癒されながら、自分の趣味を極めるようにカスタマイズできる自由度の高いゲームスタイルを海外カジュアル層にアピールしました。

ファイナルファンタジーシリーズ

 1987年にスクウェア社からリリースされたRPG(ロールプレイングゲーム)ですが、海外で話題になったのは「ファイナルファンタジー7」からです。圧倒的に美しいグラフィックに加えて、共感性の高いキャラクター造形とストーリー構成で全世界の支持を集めています。全世界での出荷本数が合計で1,280万本を超える世界的な大ヒットタイトルとなっています。

ダークソウルシリーズ

 2011年9月22日、フロム・ソフトウェアより発売されたアクションRPGです。先行する「Demon's Souls」を継承し、アクション性を取り入れた高難度のゲームです。中世ヨーロッパのイメージで、バトルしながら、武器や魔術を得ていくストーリーは、海外のコアプレイヤーを熱狂させました。ボードゲーム化もされ、クラウドファンディングで全世界3万人から4.5億円も集めたことでも話題となりました。もともと、マルチプラットフォームで、Windows版も発売されるなど、2020年5月時点でシリーズ累計出荷本数が2700万本、2021年11月にはゴールデンジョイスティックアワードで歴代最高のゲームに選出されています。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
物知りもいいけど知的な教養人も“あり”だと思います。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,100本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

無料で開講した石田梅岩、師・小栗了雲から学んだ「無心」

無料で開講した石田梅岩、師・小栗了雲から学んだ「無心」

石田梅岩の心学に学ぶ(3)神道布教の志と「無心」

石田梅岩は20代の頃、二度目となる奉公に出るとともに勉学にも力を入れていく。それを支えたのは、当時京都で隆盛だった吉田神道(唯一神道)をさらに普及させようという志だった。やがて8代将軍・徳川吉宗の世となり、40代を迎...
収録日:2022/06/28
追加日:2024/04/22
田口佳史
東洋思想研究家
2

新宿の歴史…かつては馬糞臭い宿場町だった「内藤新宿」

新宿の歴史…かつては馬糞臭い宿場町だった「内藤新宿」

『江戸名所図会』で歩く東京~内藤新宿(1)内藤新宿の誕生と役割

江戸時代後期に書かれた地誌『江戸名所図会』(えどめいしょずえ)をひもとくと、江戸時代の街の様子や人々の暮らしぶりが見えてくる。今回は、五街道の宿場町として重要な役割を果たした「内藤新宿」を取り上げ、新宿のかつて...
収録日:2024/02/19
追加日:2024/04/21
堀口茉純
歴史作家
3

OpenAI創業者サム・アルトマンとはいかなる人物なのか

OpenAI創業者サム・アルトマンとはいかなる人物なのか

サム・アルトマンの成功哲学とOpenAI秘話(1)ChatGPT生みの親の半生

ChatGPTを生みだしたOpenAI創業者のサム・アルトマン。AIの進化・発展によって急速に変化している世界の情報環境だが、今その中心にいる人物といっていいだろう。今回のシリーズでは、サム・アルトマンの才能や彼をとりまくアメ...
収録日:2024/03/13
追加日:2024/04/19
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト
4

カーボンニュートラル社会に必要な「発想の逆転」とは

カーボンニュートラル社会に必要な「発想の逆転」とは

日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像(2)電力の需給バランス

これからの社会では、電力化の進展によるモビリティやロボットの「カンブリア爆発」によって、電力の消費量も増えていくことも予想される。そのような社会を支える電力をいかにサステナブルに供給するかが重要な課題となるが、...
収録日:2024/02/07
追加日:2024/04/20
岡本浩
東京電力パワーグリッド株式会社取締役副社長執行役員最高技術責任者
5

「和歌」と「宣命」でたどる奈良時代の日本語とその変遷

「和歌」と「宣命」でたどる奈良時代の日本語とその変遷

文明語としての日本語の登場(1)古代日本語の復元

日本語の発音は、漢字到来以来一千年の歴史を通してどう変わってきたのか。また、なぜ日本語は「文明語」として世界に名だたる存在といえるのか。二つの疑問を解き明かす日本語学者として釘貫亨氏をお招きした。1回目は古代日本...
収録日:2023/12/01
追加日:2024/03/08
釘貫亨
名古屋大学名誉教授