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DATE/ 2023.02.20

「スマホ結露」症状と対処法とは

 真冬の住宅事情でのお悩みのひとつに窓の結露がありますよね。実はこの結露、窓だけでなくスマホでも起こることをご存じですか? スマホの故障の原因にもなりかねないスマホ結露について、正しい知識をつけてきちんと対処できるようにしておきましょう。

スマホも結露するの?

 そもそも結露とは、急激な温度変化によって空気中の水分が水滴になってしまう現象のこと。窓の結露は外気温と室内気温の差が激しいことから起こるのですが、スマホでも同じ現象が起こってしまうのです。精密機械であるスマホは水分に弱く、スマホ結露が故障の原因になってしまうこともあります。

 ただ厄介なことに、窓の結露とは違いスマホの結露は見た目で判断することが難しい場合がほとんど。スマホが結露してしまうとカメラで撮影した写真がぼけてしまう、正しく音が出ない、スマホの挙動がおかしくなるなどの不具合が出てしまい、最悪の場合にはデータが飛んでしまうこともあります。冬場に身に覚えのない故障が起こった際にはスマホ結露が原因かもしれない、ということを覚えておきましょう。

スマホが結露してしまったら

 もしカメラ内部に水滴がついているなど明らかにスマホ結露が起こっていることがわかった場合には、精密機械の大敵となる水分をなるべく早く取り除くことが大切です。このとき、水分を飛ばすためにドライヤーを使ったり、スマホを気温になじませるために冷蔵庫に入れたりすることは絶対にやめてください。急激な温度変化はスマホにさらなるダメージを与えてしまうため、故障の原因にもなりかねません。

 スマホ結露の正しい対処法は、除湿剤であるシリカゲルとスマホをジップロックなどの密閉容器に入れて、スマホの水分を除湿することです。目安として一晩ほど入れておくとスマホ内部の水分をとることができるといわれています。それでも治らない場合にはすでに故障してしまった可能性があるので、修理に出すことも検討する必要があるかもしれません。

スマホを結露させないためにできること

 外から見えにくいスマホ結露は厄介なので、そもそも結露させないようにすること、つまりスマホを急激な温度差にさらさないことが大切です。寒い日に外で持ち歩く際にはポケットやカバンに入れるだけでも効果がありますし、スマホケースに入れることで温度変化をやわらげることもできます。また、寝る時に充電している人は、スマホを布団の中に入れるようにしましょう。充電による発熱と冷やされた部屋の気温差で結露してしまうことがあるので、スマホを冷やさないようにすることで結露を防ぐことができます。

 とはいえ、スマホを持ち運んでいて気温差が激しい場所に持ち込むこともありますよね。そんな時はスマホの操作による発熱が余計に気温差を引き起こしてしまうこともあるので、環境に温度が馴染むまでスマホを操作しないようにしましょう。

 冬場の大寒波のニュースとともに注意が呼びかけられているスマホ結露。正しい対策と対処法を知って、スマホ結露で故障させないよう気を付けるようにしましょう。

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