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DATE/ 2016.07.30

TVで話題!お風呂の黒カビ撃退方法

 目には見えなくても、空気中にはたくさんのカビの胞子が浮遊しているのをご存知ですか? ざっとその種類は3万とも20万とも言われており、高温多湿な日本の夏は、そのカビたちが成長し繁殖するには絶好の季節。

 なかでも夏が来ると気になるのは、浴室の黒カビ。ちょっと掃除や換気を怠ると、すぐに繁殖してみるみる浴室を黒く染めていく。そんなカビの、ある簡単な撃退法が話題になっています。

試してみました! 50度のシャワーで黒カビ撃退

 その撃退法とは、ずばり50度のお湯。NHKの「ガッテン」でも取り上げられていましたが、50度のお湯が黒カビを死滅させ、その予防にも効果てきめんだというのです。これまでお風呂場のカビ掃除にさんざん苦労してきた人はにわかに信じられないかもしれませんが、実は黒カビは耐熱性も対アルコール性も低く、比較的退治しやすいカビなのだそう。

 そこで、50度のお湯でどこまで浴室の黒カビをやっつけられるのか、実際に試してみました。

1:まず50度のお湯で5秒
 タイルや床、壁や浴槽のすべすべした部分の、黒カビの気になるところに50度のシャワーを5秒かけます。表面の汚れはこれで流れ落ち、高温のおかげでヌルヌルも除去。汚れが残っていても、軽く手で撫でればすぐに取れるくらいにきれいに。

2:頑固なカビには50度のお湯を1~2分
 ゴムパッキンやタイルの継ぎ目など、凹凸があったり柔らかい部分には、さらに90秒を目安にシャワーを当て続けます。これらの部分はカビが内側に入り込みやすく、先の5秒で表面はキレイになっても、内部で菌が生きていれば、またすぐにカビが発生することに。カビは内部まで根を張っているため、中まで50度に熱を上げて菌を死滅させる必要があるのです。

3:最後の仕上げにカビ取りスプレー
 50度のお湯を噴射後、黒カビが取れない部分には、カビ取り剤を塗布します。実は、黒カビは死滅しても黒い色が着色汚れとして残っているので、それを漂白するのがカビ取り剤の役目。きちんと換気をしながら10分ほど放置してから洗い流します。それでも着色が取れない場合は、もう一度塗布してキッチンペーパーなどで湿布して密着・浸透させてから洗い流してください。

効果のほどは?注意点も忘れずにチェックしよう

 この3ステップで黒カビ取りをしてみた結果、一部どうしても取れない着色汚れはありましたが、ここ数年落ちなかった黒カビが9割程度消滅。そして、夏場は4、5日もすると発生していたヌメリや黒カビもほとんど増えていません。この50度シャワーは週に1度が理想的だそうですが、何もしなかった2週間後も浴室は掃除後とほぼ変わらない状態をキープ。今まで試した、ほかのどんな方法よりも黒カビが撃退され、その後のカビの発生も確実に抑制されています。

 そして、実際に試してみて気づいた注意点もあります。

・火傷に注意
 50度は体感としてかなり熱いので、換気や火傷に気をつけること。天井部などにシャワーを当てるのも危険ですので、アルコールを含んだ布などで拭き掃除をしてください。

・こすり洗い厳禁
 カビはデコボコした部分に付着しやすく、またゴムの表面に傷などができるとそこから内部に入り込むので、擦り洗いは禁止。お湯で洗い流すことに専念しましょう。

・カビ取りスプレーは表面が乾いてから
 カビ取りスプレーを使うときは、表面が乾いてから。濡れた状態で使うと、薬剤が密着せずに効果が半減してしまいます。

 やってもやってもキレイにならない、と黒カビ退治を諦めていた人も、まだまだお風呂場はキレイになる可能性が残っています。日々の浴室掃除は、特別な手間もお金もかからない、この50度シャワーを週1のルーティーンにしてみてはいかがでしょうか。

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