たばこ一箱1000円になる日も近い!?
「たばこが一箱1000円になる?」という噂、あなたはもう耳にされましたか。
現在たばこの値段は一箱およそ440円前後。それが2倍以上になるとは、どういうことなのでしょうか?
たばこ大幅値上げの目的は、2020年東京五輪・パラリンピックに向けた受動喫煙防止対策のため。国際オリンピック委員会(IOC)が大勢の人が集まる施設の全面禁煙を求め、「たばこのない五輪」を目指していることが、後押しとなったかたちです。
この問題に焦点を当てた報告書「The Global Tobacco Epidemic 2015」には、33カ国でたばこに小売価格の75%以上の税が課されている一方、非常に低い税率の国も多い、という現状がレポートされています。
JTのHPを見ると、一箱440円の商品(メビウスなど)の場合の税負担は277.47円(63.1%)。その内訳は、国たばこ税:106.04円(24.1%)、地方たばこ税:122.44円(27.8%)、たばこ特別税:16.4円(3.7%)、消費税32.59円(7.4%)となっています。
現在の商品水準のままで、WHOの提言ラインに基づいて税金を75%上乗せした場合を試算してみると、641円。提言されている「一箱1000円」だと、税率は83.75%に上ります。
几帳面にマナーを守っている喫煙者のための「ゴールド免許」のような制度、副流煙の少ないたばこのための「エコカー減税」のような措置があってもいいのではないか。そう思う愛煙家も多いのではないでしょうか。
現在たばこの値段は一箱およそ440円前後。それが2倍以上になるとは、どういうことなのでしょうか?
いつから? なぜ?
「たばこ一箱の価格を1000円以上に引き上げるように」と、菅義偉官房長官への申し入れがあったのは、2016年10月25日。値上げ案を提示したのは、自民党の受動喫煙防止議員連盟会長である山東昭子元参院副議長でした。ただし現時点では、まだ素案の申し入れがあったというだけで、具体的に誰がどう「やるかやらないか」を決めていくのかさえ発表されていません。たばこ大幅値上げの目的は、2020年東京五輪・パラリンピックに向けた受動喫煙防止対策のため。国際オリンピック委員会(IOC)が大勢の人が集まる施設の全面禁煙を求め、「たばこのない五輪」を目指していることが、後押しとなったかたちです。
WHOも、たばこ税引き上げを提言
また、世界保健機関(WHO)が2016年7月7日、たばこ税の引き上げを提言したこともあります。チャン事務局長によると「たばこ製品の税金を上げることは、たばこ消費を削減する最も効果的な方法の一つであり、多くの収入をもたらす」とのこと。この問題に焦点を当てた報告書「The Global Tobacco Epidemic 2015」には、33カ国でたばこに小売価格の75%以上の税が課されている一方、非常に低い税率の国も多い、という現状がレポートされています。
日本のたばこは63.1%が税金
海外旅行へ行くときに空港でたばこを買ったことのある方ならご存じでしょうが、日本のたばこの税負担率は、現在もかなり高い水準にあります。細かく見てみましょう。JTのHPを見ると、一箱440円の商品(メビウスなど)の場合の税負担は277.47円(63.1%)。その内訳は、国たばこ税:106.04円(24.1%)、地方たばこ税:122.44円(27.8%)、たばこ特別税:16.4円(3.7%)、消費税32.59円(7.4%)となっています。
現在の商品水準のままで、WHOの提言ラインに基づいて税金を75%上乗せした場合を試算してみると、641円。提言されている「一箱1000円」だと、税率は83.75%に上ります。
現在でも喫煙者は喫煙できる場所を探して右往左往。
たばこ増税の目的が純粋に「東京五輪・パラリンピック」なのであれば、その他の道府県に住む喫煙者は「とばっちりを受ける」感覚ではないでしょうか。現在でもたばこの税率は、ビール(47.7%)、ウイスキー(28.4%)、ガソリン(42.6%)などと比べてもダントツに高いのです。几帳面にマナーを守っている喫煙者のための「ゴールド免許」のような制度、副流煙の少ないたばこのための「エコカー減税」のような措置があってもいいのではないか。そう思う愛煙家も多いのではないでしょうか。
<参考サイト>
・JTホームページ(たばこ税の仕組み)
https://www.jti.co.jp/tobacco/knowledge/tax/index.html
・JTホームページ(たばこ税の仕組み)
https://www.jti.co.jp/tobacco/knowledge/tax/index.html