「新自由主義」も「新保守主義」も元々の意味が全然違う?
日本人が知らない自由主義の歴史~後編(12)「新自由主義」「新保守主義」とは
いままで見てきたように、ニューリベラリズム、ネオリベラリズム、リバタリアニズムは、それぞれ意味が全く異なる。にもかかわらず、いずれも日本語では「新自由主義」と訳されている。実は、そこに日本でこれらの違いがなかな...
収録日:2022/07/25
追加日:2023/10/13
恩は返さなくても取り立てても駄目…山本七平と遠慮の意味
『「甘え」の構造』と現代日本(4)人間関係の三重構造と「遠慮」の世界
お互いが今、何を考えているか。居心地の良い社会を築く上でそれを推し量ることができる状況をつくることが重要だが、それを可能にするのが「慣習」だという。そこで、与那覇氏は『「甘え」の構造』の後に発刊された山本七平氏...
収録日:2023/03/13
追加日:2023/06/17
なぜG7広島サミットは歴史的意味が非常に大きくなったか
「G7広島サミット」をどう読むか(1)その歴史的意義
2023年5月19日から21日まで開催された、G7広島サミット。このサミットには、どのような歴史的な意味があったのだろうか。今回は中西輝政氏に、大局的な視点から読み解いていただいた。中西氏は、「1975年の発足以来、ほぼ50年に...
収録日:2023/05/24
追加日:2023/06/05
アウシュヴィッツの悲劇をAIは理解できるか…母語の有無
ChatGPT~AIと人間の未来(2)AIは意味を理解しているのか
第2話では、「AIが意味を理解しているのかどうか」を、深掘りしていく。そもそも「意味」とは何だろうか。AI研究者からは、「AIはそれなりに意味分析も行なっている」という声も挙がる。しかし西垣氏は、人間とAIとでは、言語の...
収録日:2023/03/15
追加日:2023/05/25
なぜ岸信介は戦後世界で復活できたのか?貫戦史でみる意味
岸信介と日本の戦前・戦後(6)貫戦史からみる岸信介
1953年に自由党から国会議員となった岸信介は、その4年後には内閣総理大臣に就任する。今では考えられないその足取りの速さの背景には、戦前から知見を蓄えていた計画経済の担い手としての期待があった。その後、強力な党体制を...
収録日:2022/09/02
追加日:2023/03/25
カムパネルラは消えたのか…ブルカニロ博士との対話の意味
宮沢賢治『銀河鉄道の夜』を読む(3)ブルカニロ博士と法華経の世界観
「永久の未完成これ完成である」という言葉通り、宮沢賢治は自作の推敲を繰り返した。『銀河鉄道の夜』では4次にわたる大幅な加筆訂正削除がなされている。決定稿となった第4次稿で消え去った謎の人物に、「ブルカニロ博士」が...
収録日:2022/07/28
追加日:2023/03/20
銀河鉄道の旅をする少年ジョバンニの孤独が意味するもの
宮沢賢治『銀河鉄道の夜』を読む(2)ジョバンニの孤独
『銀河鉄道の夜』の深い魅力は、少年ジョバンニの孤独な魂の旅にある。それは、ただの独りぼっちではなく、ばらばらにちぎられた孤独である。宮沢賢治は独りであることにどのような意味を託したのだろうか。今回の講義では「ジ...
収録日:2022/07/28
追加日:2023/03/13
日蓮の「一念三千」――「空-縁起」にも通じる思想の意味
【入門】日本仏教の名僧・名著~日蓮編(2)『観心本尊抄』と一念三千
佐渡流罪中に執筆された日蓮の『観心本尊抄』。本著は、中国天台宗・湛然の言葉「一念三千」に基づき、法華経を受持することで仏の功徳一切を譲り受けることができるとしている。そこには、道元の「自他一如」「空ー縁起」にも...
収録日:2020/09/30
追加日:2022/12/11
『ベラスケスのキリスト』の「白」「薔薇」「月」の意味
『ベラスケスのキリスト』を読み解く(10)キーワードを読み解く〈上〉
この長編詩には繰り返し使われるキーワードがいくつかある。その意味を理解することは大事で、例えば「白」は宇宙における生命あるものの姿である。白の逆は暗黒や混沌で、沈黙や永遠の生命でもある。「薔薇」は創造の回転エネ...
収録日:2022/08/02
追加日:2022/11/11
なぜわれわれは生涯をかけて学ぶ必要があるのか
現代人に必要な「教養」とは?(5)生涯をかけて学ぶことの意味
世界に比べても変化のスピードが圧倒的に遅いと言われて久しい日本。スタートはアメリカだとしても、そこから出た新しい技術やモノを導入するスピードが遅すぎるのだ。ではどうすればいいか。それは、われわれが「生涯をかけて...
収録日:2022/06/29
追加日:2022/10/28
源頼家の悲劇と源実朝の将軍就任…朝廷の「官位」の意味とは
源氏将軍断絶と承久の乱(1)比企の乱から源実朝の将軍就任へ
源頼朝が急死したあと、若くして二代鎌倉殿になった源頼家。そこで勢力が増してきたのがその後見人になっていた比企氏だ。北条氏をはじめとする有力御家人たちとの緊張関係の中、頼家が突然、重い病気に罹ってしまう。危篤に陥...
収録日:2022/07/13
追加日:2022/09/18
「布施」の本当の意味とは?禅が説く自他一如の世界
【入門】日本仏教の名僧・名著~道元編(4)「菩提薩埵 四摂法」と自他一如
『正法眼蔵』の「菩提薩埵 四摂法」を読み解く最終話。理解の手がかりは「自他一如」である。自他のあいだに隔たりがなければ、モノに所有という概念はなく、必要なときに必要な人がそれを使えばいいことになる。それゆえ仏教上...
収録日:2020/09/30
追加日:2022/07/16
自己投資の意味と重要性…「働く」とはキャリア資本の蓄積
プロティアン~最先端の自律的キャリア形成(5)キャリア資本と心理的幸福感
従来の働き方は、企業からのアサインに応えて業務をこなし、その経験蓄積による強みが組織のキャリア資産になるというものだった。一方、キャリアを資本としてとらえると、あらゆる自己投資やチャレンジが本人の中で結実する。...
収録日:2022/03/11
追加日:2022/06/16
「非ナチ化」というプーチンの演説とプロパガンダの意味
ウクライナ侵略で一変した国際政治(2)地政学とロシアの行動原理
ウクライナ侵攻開始時のプーチン大統領演説は、冷戦以降の歴史的経緯、ロシア周辺の地政学、さらにはロシア人の行動原理を知らなければ理解できない。今回はプーチンが口にした「NATOの脅威」について、あるいは「ウクライナを...
収録日:2022/05/10
追加日:2022/06/03
南無阿弥陀仏と唱えて極楽浄土へ…法然の革命の意味とは
死と宗教~教養としての「死の講義」(6)日本人の「死」と法然
日本には、仏教より古くから伝わる死後の観念があった。死後は「黄泉の国」、あるいは山の上や海の彼方に行くと考えられていたが、そこに仏教が入ってきた。仏教は輪廻するから、死者の国は存在しない。しかし当時、仏教は難し...
収録日:2022/03/03
追加日:2022/05/16
第二次世界大戦をソ連から見る意味はどこにあるのか
第二次世界大戦とソ連の真実(1)レーニンの思想的特徴
第二次世界大戦をソ連から見る意味は大きい。なぜなら、第二次世界大戦の始まりにソ連はかなり関与しているからだ。ロシア革命後、世界戦争に向けて自覚的に準備を進めていたソ連。指導者となったレーニンは、演説の中で示した...
収録日:2021/12/06
追加日:2022/03/25
ギリシア悲劇における合唱隊“コロス”の役割と意味
ギリシア悲劇への誘い(6)コロスの歌とその役割
ニーチェも指摘するように、ギリシア悲劇は合唱隊である“コロス”の歌から始まったとされている。『オイディプス王』に登場するコロスは町の長老たちという設定で、その構成においてはストーリーを展開させ、さらには観客を代弁...
収録日:2021/03/30
追加日:2022/03/01
「内乱の10年」制し成立した武家政権と封建制の歴史的意味
「武士の誕生」の真実(8)武家政権の成立と封建制の意味
「内乱の10年」といわれる対平氏と藤原氏との10年にわたる戦いを制し、源頼朝による武家政権が成立する。その過程で「奥州合戦」に勝利し、その結果として与えられた「征夷大将軍」という名称が武家の正統なる官職として認知さ...
収録日:2021/10/22
追加日:2022/02/02
江戸とローマを比較する意味は庶民文化にある
江戸とローマ~花見と剣闘士(2)庶民文化の比較
ローマと江戸に共通するのは、庶民文化の隆盛である。古代ローマの前にはあらゆる学問や芸術の祖となったギリシアがあったが、ローマ市民は高尚さよりも娯楽性を求めた。大都市では戦車競走や剣闘士興行などが行われていたが、...
収録日:2021/05/24
追加日:2021/11/22
三十年戦争から半世紀でバッハの典雅な音楽が生まれた意味
渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(5)バッハと「受難の典礼」
ルター派の音楽家として最大の名前はバッハである。ルター派は、人間の五官の歓びに厳しい目を向けたが、なぜか耳=音楽だけは重視した。その伝統に則り、バッハは「自分の音楽が優れれば優れるほど、神様の栄光を表すものだ」...
収録日:2021/08/06
追加日:2021/11/20
『わらしべ長者』が伝える「ものの交換」の大事な意味
ソフトな歴史学のすすめ(5)目に見えないものに価値がある
『わらしべ長者』の物語が伝えているように、人間は「ものの交換」によってネットワークを形成し、ものの価値はそのネットワークの中で決まってきたということだ。そうした歴史を考えると、現在の歴史学は従来のもの(ハード)...
収録日:2021/06/04
追加日:2021/11/08
ルターの宗教改革…「免罪符」は実は誤訳?真の意味は?
渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(2)カトリックとプロテスタント
渡部昇一氏は『わが体験的キリスト教論』(原題『ドイツ留学記(下)』)で、「猿の神学、猫の神学」という興味深い話を紹介している。これはカトリックとプロテスタントの違いを、動物の習性になぞらえて説明したものだが、こ...
収録日:2021/08/06
追加日:2021/10/30
本当の意味での「自分らしさ」を出すためにすべきこと
生き抜くためのチカラ~為末メソッドに迫る(6)摩擦と空気、その向き合い方
「自分らしさ」というのは、個人の力だけで完成するものではなく、社会や組織との関係性の中で見えてくることもある。我を張って、社会と正面衝突する必要はないが、摩擦を避けるだけではかえって、取り返しのつかない衝突を招...
収録日:2021/06/30
追加日:2021/10/15
グローバル・ヒストリーの中で日本の歴史を俯瞰する意味
ソフトな歴史学のすすめ(1)グローバル・ヒストリーと民俗学
近年『サピエンス全史』が世界で大ヒットしたように、広く大きな視点で人類史を俯瞰するグローバル・ヒストリー関連の書籍が注目を集めている。その理由として、「人間はどのようにネットワークを形成していったのか」というこ...
収録日:2021/06/04
追加日:2021/10/11
「マスコミ報道」では見えない自民党総裁選の深い意味
自民党総裁選~その真の意味と今後の展望
自民党総裁選といえば、マスコミの政治部報道にとっては、まさに「お祭り」。どの派閥がどっちについた、誰が何票獲得しそうだ、裏でこんな政治家がこう動いた、などと夜討ち朝駆けで盛んに報道する。だが、そのような報道では...
収録日:2021/10/04
追加日:2021/10/08
聖徳太子は歌によって問いかけた人である
「万葉集」の聖徳太子――語りかける人(4)姓名・食事・衣服・歌を与える意味
聖徳太子の歌の背景には、飢えて倒れた旅人に寄り添い、姓名を問い、食事、衣服、歌を与えたという経緯があった。「姓名を問う」とは、相手を尊重することの第1番目にある。では歌を与えること、人に思いのこもった声をかけるこ...
収録日:2021/06/04
追加日:2021/08/06
『LIFESPAN 老いなき世界』が突き付けた永遠の命の意味
老いなき世界が告げるもの~永遠の命は本当に必要なのか~
人新世によって人間活動に警鐘が鳴らされる時代にあって、人間の老化を治療しようという書籍が出版された。デビッド・シンクレアとマシュー・D・ラプラントの共著による『LIFESPAN 老いなき世界』である。生きものが老化して死...
収録日:2021/04/19
追加日:2021/07/11
仏教の記述ゼロ?『古事記』が当時の現代史を縮小した意味
世界神話の中の古事記・日本書紀(8)『古事記』の信憑性
『古事記』を読むと、冒頭の壮大なストーリー性に比べ、崇峻天皇や推古天皇などの記述が少ないなど当時の現代史に関しては非常に手薄になっている。ある意味で、非常に不思議なアンバランスさである。また、『古事記』は偽書説...
収録日:2020/10/05
追加日:2021/05/26
「平等」を基調にした社会主義・共産主義の失敗に学ぶ
独裁の世界史~ファシズム編(7)独裁の意味を問い直す
現代社会が直面する難問の多くは国境を越えたグローバルなものである。一国では対処できない問題にどう立ち向かうかということは、これまで考えてきた「独裁」とも密接に関わってくる。未来に向かうには、やはり過去を見つめる...
収録日:2020/01/30
追加日:2021/04/21
なぜわれわれは宇宙に惹かれるのか
「宇宙の創生」の仕組みと宇宙物理学の歴史(12)今後の展望と宇宙研究の意味
現在分かっている「宇宙の運命」についての認識にはいろいろな前提があり、その前提が崩れると、その認識も大きく崩れてしまう恐れがある。特に注意すべきは量子重力理論が未完成であることだ。よって、確認しなければいけない...
収録日:2020/08/25
追加日:2021/02/27
最澄が『山家学生式』で示した「一隅を照らす」の深い意味
【入門】日本仏教の名僧・名著~最澄編(3)『山家学生式』で示した修行の仕方
最澄が弟子たちに向けて書いた『山家学生式』では、厳しい修行の仕方が規定される。その奥には、仏教を極める僧こそが国宝であるとする考え方とともに、修行を重ねて他にも利益(りやく)を与えることが鎮護国家につながるとい...
収録日:2020/08/20
追加日:2021/01/08
マルクスが『資本論』で証明した「搾取」の意味
マルクス入門と資本主義の未来(3)労働価値説と「搾取」の概念
労働価値説では、生産に用いた労働に基づいて価値が生まれると規定した。リカードはこの説に対して一貫した態度を取らなかったが、マルクスは一貫して労働価値説に傾倒し、剰余価値を資本家が掠め取る「搾取」という概念を定式...
収録日:2020/09/09
追加日:2021/01/07
孫子の「五声の変、五色の変、五味の変」に込められた意味
『孫子』を読む:勢篇(2)勢いの基本「奇正の変」
五声の変、五色の変、五味の変という言葉がある。いずれも「根本は5つでも、その組み合わせは無限にある」という意味だ。原理原則は何千年も前から変わることはないが、物事は常に変化する。それに対応できる能力があれば、どの...
収録日:2020/02/25
追加日:2021/01/06
孫子が最も重視する「計数」の教えを忘れてはいけない
『孫子』を読む:形篇(4)「計数」の重要性と「形」の意味
「形篇」の最後となる今回は、戦いにおいて敵の戦力と自軍の防御能力をどのように把握するかについて『孫子』から読み解いていく。その最大のポイントは、「計数」的な見地から希望的観測や曖昧な感情を全て排除して、厳しく捉...
収録日:2020/02/25
追加日:2020/12/23
孫子が忠告する「攻撃は最大の防御」の本当の意味
『孫子』を読む:形篇(2)「攻撃は最大の防御」
一般に「攻撃は最大の防御なり」といわれているが、これはどういう意味なのか。「形篇」で語られている防御と攻撃についての話は、一般的に考えられていることとは逆から説いているものといえるだろう。先に攻撃をしかけ、その...
収録日:2020/02/25
追加日:2020/12/09
聖徳太子の十七条憲法「和を以て貴つとしと為」の真の意味
【入門】日本仏教の名僧・名著~聖徳太子編(2)十七条憲法と「和」
聖徳太子といえば十七条憲法。第一条の「和を以て貴つとしと為」は、その後の日本人の精神性を方向付けたといっても過言ではない。その「和」という概念はどこからやってきたのか。われわれが現在考える「忖度」や「空気を読む...
収録日:2020/08/20
追加日:2020/12/03
聖徳太子が仏教を積極的に国づくりに生かした理由
【入門】日本仏教の名僧・名著~聖徳太子編(1)仏教受容の意味
日本への仏教伝来は538年といわれるが、その興隆に尽くしたのは聖徳太子である。現在、その実在が議論され、厩戸王か聖徳太子か教科書表記が問題になったのも、皇位にもつかなかった彼があまりにも偉大な業績を残しているからに...
収録日:2020/08/20
追加日:2020/11/26
「惟神の道」とは日本人にとって何を意味するのか
日本文化を学び直す(11)「惟神の道」と天皇の存在
日本は多様な外来文化も採り入れながら、霊力、神、ムスビといったものを創造していくという伝統を縄文時代から維持してきた。それを可能にしてきたのが天皇の存在である。「惟神の道」という言葉があるが、神さながらの生き方...
収録日:2020/02/05
追加日:2020/11/25
なぜ経済学で軽視されてきた「地域研究」が最高の学問なのか
国際地域研究へのいざない(1)地域研究の意味とイスラエル研究
経済学では軽視されてきた「地域研究」だが、外交評論家の岡崎久彦氏は自著で「地域研究は最高の学問だ」と書いている。そこで今回のシリーズではいくつかの国を取り上げ、見逃されてきた地域研究の重要性と面白さについて解説...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/11/14
共和政の意味を江戸幕府とローマ元老院の違いから理解する
独裁の世界史~未来への提言編(3)共和政とは何か
独裁、共和政、民主政と並べたとき、日本人にとって理解しづらいのは共和政である。共和政は寡頭政や貴族政に近く、独裁に対して、ある種集団で政治を運営する形が欧米人の考えに基づく共和政だと本村氏は言う。そこで、われわ...
収録日:2020/08/07
追加日:2020/11/13
李登輝に影響を与えた「メメント・モリ」の意味
李登輝に学ぶリーダーの神髄(2)「自主自立」と「メメント・モリ」
李登輝は13歳の時に「自主自立」に目覚め、家から離れた中学校に入り、自分を向上させようとした。学生時代は、カーライル、ニーチェ、西田幾多郎など西洋や日本の古典を読みあさった。「死を想え」という意味の「メメント・モ...
収録日:2020/08/24
追加日:2020/11/04
古代崇拝が『社会契約論』に持ち込んだ一つのジレンマとは
政治思想史の古典『法の精神』と『社会契約論』を学ぶ(7)自由の意味
古代ローマの共和政に範を見出したルソーだったが、近代における人間観が古代ローマのそれとは大きく異なるという問題に直面する。一般意志を考える上で、より穏当な結論に着地することもできたが、ルソーは突き詰めてその意味...
収録日:2020/08/17
追加日:2020/10/31
10分でわかる「米国建国の理念」
“アメリカとは何か”~米国論再考Vol.1(2)国章に込められた意味
アメリカの建国の高尚な精神を後世に残すために、建国の父たちは国章にその理念を余すところなく残した。平和を希求する市民による国家であることと自由を守るためなら暴力も構わないという強い意志を示す国章と、創造主によ...
収録日:2020/06/11
追加日:2020/10/29
B面だった「露営の歌」大ヒットの秘密…旋律と歌詞の意味
古関裕而・日本人を応援し続けた大作曲家(5)「露営の歌」の大ヒット
1937(昭和12)年、日中戦争開始の年、ついに空前の大ヒット作が生まれる。発売数カ月で56万枚を記録した「露営の歌」だ。実はB面だったこの曲は、当時の大衆の圧倒的な支持を得て、戦時歌謡の一大ブームを巻き起こす。軍部の方...
収録日:2020/08/18
追加日:2020/10/27
「努力する天才」が最初に世に知られたのは早稲田の応援歌
古関裕而・日本人を応援し続けた大作曲家(3)大衆性の意味を知る
コロムビアの作曲家になった古関裕而を待ち受けていたのは、自分の求める音楽性と、ヒット作に求められる大衆性との矛盾だった。葛藤すること8カ月、苦悩しながらレコード化に漕ぎ着けるも、鳴かず飛ばずの日々。そんな時に出会...
収録日:2020/08/18
追加日:2020/10/13
『イリアス』の主人公アキレウスの怒りは何を意味するのか
「ホメロス叙事詩」を読むために(4)『イリアス』の世界ーその2
『イリアス』の物語では、人間同士と同様に神々も戦っている。実際に手出しをすることはないが、大事な場面で贔屓の側につき、相手を騙しにかかるのだ。混戦状態に陥った持久戦は、アキレウスとヘクトルという両英雄の戦いで決...
収録日:2020/07/03
追加日:2020/10/04
「文は人なり」――原文を読んで名僧の思想の息吹に触れる
【入門】日本仏教の名僧・名著~総論(1)名僧の原著に触れる意味
書店には数多くの仏教の入門書が並んでいるが、名僧や開祖たちが残した著作は敷居が高く、なかなか手に取れない。名僧の息吹をじかに感じつつ、その教えに触れるのが本シリーズだ。総論の第1回では日本に仏教思想が伝来した当初...
収録日:2020/08/20
追加日:2020/09/24
縄文文様が表わすヘビや渦巻き模様に託された意味
日本文化を学び直す(2)縄文文様と日本人の永遠性
縄文文化のもう一つの側面として縄文文様がある。縄目の文様で表してあるヘビや渦巻きには強い生存本能、永遠性への思いが託されている。当時の日本社会は自然採取経済で、豊かな恵みをもたらす明るい照葉樹林帯で成り立ってお...
収録日:2020/02/05
追加日:2020/09/23
何のためのお金か――エビデンスに基づく政策に必要なこと
「Go To トラベル」キャンペーンの意味を考える(2)EBPMと目的の明確化
政策においてエビデンスに基づいて検証をきちんと行い、データを活用して次のステップに生かしていくことが重要だと柳川範之氏は説く。ただし、そこで課題となるのは、政策の目的である。企業経営とは異なり、政策の場合、目的...
収録日:2020/08/19
追加日:2020/09/10
「Go To トラベル」キャンペーンで見えた日本の課題とは
「Go To トラベル」キャンペーンの意味を考える(1)コロナ禍での政策の難しさ
「Go To トラベル」キャンペーンという政策にはどんな背景があったのか。また、その政策にはどんな議論が必要だったのか。今回のコロナのような難しい問題になればなるほど、それぞれのメリット、デメリットが複雑に交差し、白...
収録日:2020/08/19
追加日:2020/09/10
織田信長に与えられた官位「右近衛大将」が意味すること
天下人・織田信長の実像に迫る(4)足利義昭追放から安土城へ
足利家最後の将軍義昭を追放した織田信長は、敵対する勢力の鎮定に力を尽くす。次々に勝利を収める彼のもとへ、やがて朝廷から「右近衛大将」という立場に任命される。これこそは、信長を実力とともに官位の上でも「天下人」と...
収録日:2020/03/17
追加日:2020/07/20
日本にとって大きな意味を持つのは米国が内戦状態にあること
2020年全米暴動を考える(2)文化マルクス主義と分断化
人種問題によるアメリカの分断化は、過激な文化マルクス主義を追求する民主党のイニシアティヴによるものだという。トランプ大統領の目標の一つに、その行き過ぎた文化マルクス主義との決別がある。アメリカ独特の価値観をもと...
収録日:2020/06/11
追加日:2020/06/27
経済の持つ意味にいち早く気づいていたヴェネツィアの知恵
独裁の世界史~ヴェネツィア編(4)日本がヴェネツィアに学ぶべきこと
小国でありながら、通商国家として、また海運国家として覇権を示したヴェネツィアには、今の日本が学ぶべき点が多数ある。いたずらに強国と争わず、自らの特性を知った国のシステムづくりに邁進することも、その一つだ。(全4話...
収録日:2019/12/19
追加日:2020/06/20
日本人が大切にした「清明心」「正直心」の意味は?
日本の特性とは何か~「日本的」の本質(6)明浄正直と溜まり文化
日本は地理的特性として森林・山岳が多く、水に恵まれているため、「明浄正直」の心を持ち続けてきた。もう1つ、地理的特性として注目すべきは、ユーラシア大陸の東端に位置するという点だ。これによって、東アジアで生まれた思...
収録日:2020/01/08
追加日:2020/06/03
「起承転転」で学び続けることの意味とは
「50歳からの勉強法」を学ぶ(2)人生は「起承転転」
学びには終わりはなく、どんなもの、誰からでも学べるという童門冬二氏は、人生を「起承転転」と表現する。「転」が続くのは、死ぬ瞬間まで学び続け、完全燃焼させて生きていくことを意味する。しかし、50歳からの勉強に関して...
収録日:2020/01/09
追加日:2020/05/21
「正しいデータを知って、正しく恐れる」ことが大切
脱コロナを「知の構造化」で考える(4)致死率が示す意味
各国の状況をさらに比較すると、致死率に大きな違いがあることが見えてくる。国の規模や人口を問わず、感染者数に対する致死率にはばらつきがあるが、そこからは「正しく恐れる」ことの重要性が見えてくる。(全8話中第4話)
※...
収録日:2020/04/22
追加日:2020/04/29
プラトンの「アカデメイア」から受け継がれる大学の意味
哲学から考える日本の課題~正しさとは何か(5)対話の場所
「正しさ」というものを養っていくための教育機関として、古代ギリシャにはプラトンがつくった「アカデメイア」があった。そこは、さまざまな問題について言葉を自由に使いながら議論を交わす対話(ダイアローグ)の場として機...
収録日:2019/10/26
追加日:2020/03/09
選挙と政治権力…「選挙に勝つ」とはどういうことか?
政治学講座~選挙をどう見るべきか(1)選挙の意味
今回のシリーズ講義は、政治学を学ぶための講座として「選挙をどう見ていくべきか」について、全9話で解説される。第1話ではまず、選挙にはどのような意味があるかを説いていく。選挙には民意の反映などいろいろ意味があるが、...
収録日:2019/08/23
追加日:2020/01/29
明智光秀という存在が与えた歴史的な意味とは
明智光秀の真実(5)「本能寺の変」後の光秀とその真価
「本能寺の変」の後、明智光秀は山崎の戦いに臨むが、孤立し敗れ、小栗栖の地で落武者狩りに遭う。この後、徳川家の儒教道徳支配が続くため、本能寺の変は極悪非道といわれるが、
戦国時代という観点からみていくと、どう捉え...
収録日:2019/11/22
追加日:2020/01/14
兵は詭道なり…その意味は?具体的な方法は?
『孫子』を読む :計篇(5)「詭道」と計算
『孫子』の「計篇」の最後には、「詭道」、すなわち敵を欺くことの重要性が説かれている。現代の価値観では汚いと思われるかもしれないが、戦争で勝利を得るためには無視できないことである。これまでに論じられてきた「五事」...
収録日:2019/05/30
追加日:2019/12/24
「戦わずして勝つ」ことを唱える『孫子』が注目される理由
『孫子』を読む :計篇(1)「戦わずして勝つ」の意味
昨今、ビジネス界で『孫子』ブームが起こっている。古くより戦略論の名著として人々の注目を集めてきた『孫子』だが、今なぜビジネス戦略に用いられているのか。『孫子』の具体的な内容の解説に入る前に、戦略論でありながら「...
収録日:2019/05/30
追加日:2019/11/26
縄文人の「第二の道具」と呼ばれる土偶、石棒の意味と目的
概説・縄文時代~その最新常識(10)縄文時代の精神文化
縄文時代の精神文化に影響を与えたのは、定住性の強弱と人口の多寡。人口が多く、定住性も非常に強いと考えられる東日本では土偶や石棒が急激に発達したが、これらは二種類に分けることができる縄文人の道具の中で「第二の道具...
収録日:2019/06/04
追加日:2019/11/19
戦国時代、城郭が恒常的に存在するようになった二つの意味
百姓からみた戦国大名~国家の本質(3)統治権力と城郭の新しい役割
戦国大名の構造として重要なのは、戦争の恒常化に伴い、城を拠点にした領域が形成されたということである。これによって軍事拠点としての城郭が恒常的に存在するようになり、そこに政治拠点としての性格も付与されるようになる...
収録日:2019/03/20
追加日:2019/09/29
ダーウィンが発見した「穴ふさぎのアフォーダンス」とは
「アフォーダンス」心理学~環境に意味がある(9)ダーウィンの心理学-2
ダーウィンは、冬になると木の葉を利用して穴ふさぎをするミミズの観察実験を行っている。その実験でも、また佐々木正人氏が行ったカブトムシの起き上がり方を観察する実験でも、動物の行為の意味は、周囲の物と1つのシステムに...
収録日:2019/03/18
追加日:2019/08/31
生態心理学者としてのダーウィンを考える
「アフォーダンス」心理学~環境に意味がある(8)ダーウィンの心理学-1
『種の起源』で知られるダーウィンは、動植物に関する緻密な観察記録も多数残している。『植物の運動力』『ランの受精』など、いずれも豊富な図版を多用し、植物は外からの生態学的な情報を受けて、動きや形を生みだしているこ...
収録日:2019/03/18
追加日:2019/08/31
われわれはレイアウトの中で、考えながら生きている
「アフォーダンス」心理学~環境に意味がある(7)面のレイアウトにある意味
われわれを取り囲む面のレイアウトは非常に多様である。乳児の行動を観察すると、床面や段差、あるいは壁際のレイアウトによって、さまざま動作を工夫していることが分かった。また、面のレイアウトにある物によっても、乳児は...
収録日:2019/03/18
追加日:2019/08/24
生態光学は肌理・空気・遮蔽でつくられた視覚論
「アフォーダンス」心理学~環境に意味がある(6)生態光学:視覚論-2
われわれの世界は、多数の面のレイアウトで構成されているが、実はその面の遮蔽のへりで起こる変化が視覚の重要な情報となっている。つまり、われわれは隠されたものを知りたいがために遮蔽を越えて移動するわけで、これが視覚...
収録日:2019/03/18
追加日:2019/08/17
ギブソンの生態学的心理学の到達点ともいえる「生態光学」
「アフォーダンス」心理学~環境に意味がある(5)生態光学:視覚論-1
ギブソンはパイロットの視覚研究を通して、物の面(サーフェス)のきめと光があることで空気が視覚となることを発見した。さらに、その光は単なる放射光ではなくネットワークをつくる包囲光であると結論した。今回はギブソンの...
収録日:2019/03/18
追加日:2019/08/17
「環境は大きく分けて3つの性質からなる」
「アフォーダンス」心理学~環境に意味がある(4)水と空気にある情報
動物は空気や水といった媒質の中を移動でき、そのことで生じた情報の変化を知覚する。つまり、媒質には移動と知覚のアフォーダンスがあるということだ。われわれはそうした媒質に取り囲まれていて、その情報を探ったり、導かれ...
収録日:2019/03/18
追加日:2019/08/12
「ダイナミック・タッチ」によって身体は情報を知覚する
「アフォーダンス」心理学~環境に意味がある(3)身体:知覚するシステム
生態心理学者ジェームズ・ギブソンは、身体のことを「知覚システム」と呼んでいる。ヒトは胎児の頃から独特の横揺らし運動を行っているが、それがあらゆる動きの原型となっているというのだ。振って揺らすことを「ダイナミック...
収録日:2019/03/18
追加日:2019/08/05
「サイエンス」の本来の意味である「知識」とは何か
西洋文明の起源から見るグローバル化(4)科学の起源
現代にいたる科学の始まりはギリシアにあった。ただし、当時の人々が考えていたのは自然科学領域だけではなく、「証明され、体系を持ち、真理を表す知識」の総体がそう称されたのである。科学と技術は決して混同されることなく...
収録日:2019/05/29
追加日:2019/08/01
アートや建築など多領域に広がるアフォーダンスの考え方
「アフォーダンス」心理学~環境に意味がある(2)アフォーダンスとは何か-2
アフォーダンスの特徴として、アフォーダンスを特定するのは刺激ではなく情報だと佐々木正人氏は言う。また、われわれは最初、環境の意味をぼんやりと知覚しているが、段々と分化してきめ細やかになっていく。つまり「意味が先...
収録日:2019/03/18
追加日:2019/07/29
トップアスリートが語る究極の「アフォーダンス」とは
「アフォーダンス」心理学~環境に意味がある(1)アフォーダンスとは何か-1
生態心理学の中心的理論である「アフォーダンス」について解説するシリーズレクチャー。アフォーダンスはアメリカの心理学者ジェームズ・ギブソンの造語で、一言でいえば「動物に行為を与える環境の資源」ということになる。す...
収録日:2019/03/18
追加日:2019/07/29
二つの世界大戦が物語る各国のパワーの差と国益の意味
国家の利益~国益の理論と歴史(7)パワーと国益が支配した二つの世界大戦
世界大戦の深刻さは、近代兵器による殺傷力の高さだけでなく、国民経済や一般市民を総動員する総力戦にもよるものだ。ささいな火種が瞬く間に広がり、全ヨーロッパを巻き込んでいくのは、国際間の同盟関係がマイナスに働くため...
収録日:2019/03/28
追加日:2019/07/14
古今和歌集の時代に発展した「見立て」…その意味と技法
和歌のレトリック~技法と鑑賞(3)見立て:その1
ある対象を異なるものに見立てるというレトリックは、劇的な空間を演出し、対象を芝居がかった表現で讃嘆するものである。「見立て」という技術が織りなす臨場感あふれる讃嘆に彩られた和歌の世界を、2話にわたって紐解いていこ...
収録日:2019/03/11
追加日:2019/06/29
和歌における序詞の役割と意味は「呪文」?
和歌のレトリック~技法と鑑賞(2)序詞:その2
和歌の中で序詞はどのような役割を担っているのだろうか。渡部泰明氏は、和歌における呪文としての役割を提唱する。呪文とはいったいどういうことなのか。前話に続き、序詞について解説する。(全12話中第4話)
収録日:2019/03/11
追加日:2019/06/23
ぬばたまの、あしひきの……不思議な「枕詞」の意味は?
和歌のレトリック~技法と鑑賞(1)枕詞:その1
日本古来の詩の形式である和歌。しかし、その中身について詳しく知っている人は少ないのではないだろうか。渡部泰明氏が和歌のレトリックについて解説するシリーズレクチャー。第一弾である今回は枕詞についてで、その知られざ...
収録日:2019/03/11
追加日:2019/06/15
「津波てんでんこ」の深い意味は家族の絆と信頼
釜石の子どもたちにみる防災教育(3)「津波てんでんこ」
釜石での防災教育として子どもたちに行ったのは、津波の記念碑のところに連れていき、先人の気持ちに想いを馳せることだった。東北地方には「津波てんでんこ」という言葉がある。そこには悲しい過去の繰り返しから生まれた災害...
収録日:2019/03/30
追加日:2019/06/01
農業体験を学校教育に取り入れる三つの意味
新潟発わくわく教育ファームの推進(2)農業体験学習
現在、新潟市の全ての小学校で「アグリ・スタディ・プログラム」に基づいた農業体験学習が行われている。新潟大学特任教授の伊藤充氏によれば、「アグリ・スタディ・プログラム」は、「新潟発わくわく教育ファーム」の中核をな...
収録日:2018/07/05
追加日:2019/04/06
BREXITにおける国民投票は最悪の政治判断だった
BREXITの経緯と課題(8)今後の展望とBREXITの意味
BREXITをどのように考えればいいのか。島田晴雄氏は「国民投票は最悪の政治判断だった」と話すが、その底流には世界で今起きている大きな構造変化があるという。シリーズ最終話は、合意なき離脱後の経済的打撃とともにBREXITの...
収録日:2018/12/04
追加日:2019/03/23
デカルト『方法序説』の四つの規則…なぜ四つしかないか?
デカルトの方法論に学ぶ(2)規則が四つしかない意味
方法(method)という言葉は、古代ギリシャ語では「道を沿って」という意味になる。道に沿っていくことが、どのようにして難題を解決する糸口になるのだろうか。それは私たちにどのような教訓を与えるのだろうか。(全2話中第2話)
収録日:2018/09/27
追加日:2019/02/28
現在は通貨の意味について問われる時代である
貨幣・通貨の変貌(4)ヤップ島の石貨と西郷札
仮想通貨の登場などによって、通貨の意味が揺らいでいる。シリーズ最終話では、2つの歴史的なエピソードの紹介を通じて、現在の通貨の形が最終形ではないことを伝えながら、通貨の意味について再考を促す。(全4話中第4話)
収録日:2018/09/28
追加日:2019/01/30
「すごい進歩」はイノベーションではない…その意味の違い
イノベーションの本質を考える(2)進歩との違い
イノベーションと進歩の大きな違いは、「何が良いか」というパフォーマンスの次元を連続的に捉えるか否かという点にあると、楠木建氏は言う。こうした考え方は、私たちの普段の生活においてどのように現れてくるのだろうか。(2...
収録日:2018/09/07
追加日:2018/11/29
生活の糧を得るだけではない「働くこと」の意味
労働基準法の精神(6)働く人にとって必要な5つの橋
日本労働組合総連合会(連合)第6代会長の古賀伸明氏が労働法について解説する、シリーズレクチャー最終話。「働く」とは生活の糧を得る手段だけでなく、人間らしい社会的営みを意味する。その営みを健全に維持していくためには...
収録日:2018/06/25
追加日:2018/09/25
AIは「意味」を理解できるのか?
知能と進化(2)AIにとって意味とは何か
総合研究大学院大学長・長谷川眞理子氏と、東京大学大学院工学系研究科特任准教授・松尾豊氏の対談において、次に問題となったのは、人々が何かを認知する際に把捉される「意味」についてであった。人工知能(AI)は「意味」を...
収録日:2018/04/09
追加日:2018/07/14
「フレイル」の意味と「サルコペニア」の診断基準
新病態フレイルとサルコペニア(1)概念と診断
世界に先駆けて超高齢社会に突入している日本では、高齢者の健康は大きな問題である。虚弱や老衰は近年まで年齢のせいだから仕方ないと考えられてきたが、正しい介入を行えば健康状態へ戻ることが分かってきた。日本老年医学会...
収録日:2018/02/07
追加日:2018/07/02
岡倉天心の思想は現代でどういう意味を持つか?
岡倉天心『茶の本』と日本文化(6)岡倉天心の現代性
『茶の本』を通過したわれわれは、岡倉天心の思想を現代にどう生かすかを考えねばならない。東京女子大学名誉教授の大久保喬樹氏は、天心が最後に残したオペラ「白狐」をもとに、天心の最晩年の思想とその現代における意味を紹...
収録日:2018/05/22
追加日:2018/07/01
茶室建築「数寄屋」にある三つの意味
岡倉天心『茶の本』と日本文化(4)茶室と茶会
岡倉天心の『茶の本』第四章は、「茶室」と題されている。茶室の構造が持つ趣向は、西洋建築が持つ壮麗さとも日本の寺院建築の重厚さとも正反対の極致を示す。その真髄について、東京女子大学名誉教授の大久保喬樹氏にご案内い...
収録日:2018/05/22
追加日:2018/07/01
ソクラテス:「フィロソフィア」の意味を問う最初の哲学者
西洋哲学史の10人~哲学入門(1)ソクラテス 最初の哲学者
昔の人々によって書かれた難解な書物というイメージが先行する、哲学の本当の真髄とは何か。専修大学文学部教授の貫成人氏が西洋の代表的な哲学者10人を取り上げて哲学史について論じるシリーズレクチャー。第1話目は「最初の哲...
収録日:2018/02/09
追加日:2018/04/27
コロッセオ建設が意味するローマ帝国の安定
フラウィウス朝時代~ローマ史講座Ⅶ(2)倹約家の皇帝とコロッセオ
早稲田大学国際教養学部特任教授・本村凌二氏による「フラウィウス朝時代」のローマ皇帝物語。ローマ正統の生え抜きの血筋ではないものの、時代のはまり役として登場した皇帝ウェスパシアヌス。かなりの倹約家の皇帝であったが...
収録日:2017/11/17
追加日:2018/03/20
トランプが日本の東アジア戦略を丸のみした意味
東アジアと世界の行方(3)トランプの東アジア戦略
ドナルド・トランプ大統領は、2017年11月のアジア歴訪の折、日本が打ち出してきたインド太平洋戦略を丸のみしてしまった。立命館大学特別招聘教授でジェトロ・アジア経済研究所長の白石隆氏は、安全保障面で日米、欧州、インド...
収録日:2017/11/24
追加日:2018/03/04
黄巾の乱…張角が掲げた16文字のスローガンの意味
「三国志」の世界とその魅力(2)董卓と二袁
早稲田大学文学学術院教授の渡邉義浩氏による広大な三国志の世界観を基礎から学ぶシリーズ講話。第2回目は黄巾の乱による後漢末期の混乱から、董卓、二袁といった人物が台頭し、勢力地図が次々と塗りかえられていくさまを、地図...
収録日:2017/11/10
追加日:2018/02/01
日本画で大切な「写意」「写生」の深い意味とは?
日本画を知る~その技法と見方(1)写実・写意・写生
日本画家で京都市立芸術大学美術学部日本画研究室教授・川嶋渉氏が、日本画の世界で大切にすること、方法について解説する。日本画では「写意」を非常に重視するが、その写意を出力するためには「写生」が欠かせない。川嶋氏は...
収録日:2017/11/13
追加日:2018/01/29
予想を大きく覆したドイツ連邦議会選挙の意味と今後の課題
2017年9月ドイツ連邦議会選挙の総括
政治学者で慶應義塾大学大学院教授の曽根泰教氏が、2017年9月に行われたドイツの連邦議会選挙の結果について解説する。選挙の結果、反EU・反難民の立場を掲げる右派ポピュリズム政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が第3党にま...
収録日:2017/09/28
追加日:2017/10/11
小池新党に不意打ちを食らった自民党の誤算
2017年解散総選挙の意味~小池新党は台風の目となるか
2017年9月25日、安倍晋三首相の解散表明と同時に、小池氏は新党「希望の党」の結成を発表した。政治学者・慶應義塾大学大学院教授の曽根泰教氏は、かねてより小池百合子氏は「2017年の日本新党」という路線を歩んでいるという説...
収録日:2017/09/28
追加日:2017/10/06
『聖書』創世記の一文に記された結婚の意味とは
末井昭、「結婚」を語る(2)『聖書』に学ぶ夫婦のかたち
結婚の全ての意味が『聖書』の一文に記されていると、編集者で作家の末井昭氏は語る。「人は、その父母を離れ、妻と結び合い一体となるのである」という一文がそれだ。「人」とは誰か。「父母を離れ」にはどんな意味があるのか...
収録日:2017/07/18
追加日:2017/08/14
末井昭が書いたハウツー本ではない「結婚」の本
末井昭、「結婚」を語る(1)結婚の意味
衝撃作『自殺』から3年半、編集者で作家の末井昭氏が新刊を発表した。新たに挑んだテーマは「結婚」だ。嘘もごまかしもなく正直に生きる恋人と出会って、結婚について真剣に考え始めた末井氏。執筆にあたって「読んだら絶対結婚...
収録日:2017/07/18
追加日:2017/08/08
TPPイレブン―アメリカを除く11カ国でのTPPの可能性
アメリカ抜きの「TPPイレブン」、その意味を考える
東京大学名誉教授で学習院大学国際社会科学部教授の伊藤元重氏が、日本の通商戦略の方向性について、TPPを中心に解説する。トランプ大統領がTPPを否定している中、「TPPイレブン」という新たな動きが起こっている。日本にとって...
収録日:2017/04/25
追加日:2017/05/25
「エイジング・イン・プレイス」の意味と取り組み
長寿社会の課題と可能性(5)「Aging in Place」の実現
東京大学高齢社会総合研究機構の秋山弘子特任教授が、住み慣れたところでいつまでも自分らしく年を取るという「Aging in Place」の考え方と、それに向けた取り組みを紹介する。Aging in Placeを実現するためには、循環型の住宅...
収録日:2017/04/12
追加日:2017/05/21
ロシア・トルコ・イランの三国同盟が持つ意味
中東の新たな地政学的変動(4)新しい三国同盟
歴史学者・山内昌之氏がシリアを中心とした中東の新たな地政学的変動について解説する。今や中東、特にシリアにおけるロシアの影響力は計り知れないものがある。ロシアは圧倒的な外交力を武器に、アサド政権を支持するイラン、...
収録日:2017/03/01
追加日:2017/04/06