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「時代」の検索結果

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唐の時代の禅僧が示唆する変容の姿と「人の資本主義」

人の資本主義~モノ、コトの次は何か?(5)モノからコトへ、そして人の資本主義

“Human Co-becoming”は人間の変容に価値を置くものだが、それにつれて資本主義はどう変わっていくのだろうか。従来の資本主義は「モノからコトへ」という筋道で発展してきたが、そこではもっとも重要な概念として「差異」という...
収録日:2024/04/11
追加日:2024/08/24
中島隆博
東京大学東洋文化研究所長・教授

再び戦争の時代へ――私たちは何を考え、どう動くべきか

紛争が絶えない世界~私たちは何ができるか(1)「戦争の世紀」から再び戦争の時代へ

「20世紀は戦争の世紀」といわれているが、近年もロシアによるウクライナ侵攻やイスラエル・パレスチナ紛争が起こるなど、世界的に戦争や紛争が絶えない現実がある。再び戦争の時代へ突入したこの状況を私たちはどのように考え...
収録日:2024/04/27
追加日:2024/08/07
小原雅博
東京大学名誉教授

生き方を変える時代へ――リスキリングに求められる自律性

大人の学び~発展しつづける人生のために(5)大人のリスキリング

理論だけ理解しても処方箋は出てこない。よりよい選択ができるようになるためには、現実に合わせなければいけない。そこで昨今注目を集めているのが大人のリスキリングだが、リスキリングとは「自分の使い方を変えて、次の使い...
収録日:2024/02/18
追加日:2024/08/05
対談 | 為末大柳川範之

技術大国、勤勉、金持ち…ジョークにみる日本人の昔と今

世界のジョーク集で考える笑いの手法と精神(3)日本人ジョークと時代背景

日本人のイメージはかつては技術大国・ハイテク国家というところから、高品質で高い技術力をジョークにしたものが多かった。加えて、世界一勤勉といわれた日本人をネタにしたジョークもその特色だった。しかし、そのイメージは...
収録日:2024/03/14
追加日:2024/06/28
早坂隆
ノンフィクション作家

どうなるアメリカ大統領選…多極化時代の潮流を読む

グローバル・サウスは世界をどう変えるか(7)世界システムの変容と多極化

第2次世界大戦後、圧倒的な経済力でアメリカ中心の国際秩序が形成された。しかし、変動相場制移行や冷戦終結などでパクス・アメリカーナが終焉すると、その後はグローバリゼーションが世界を覆っていった。そして近年、グローバ...
収録日:2024/02/14
追加日:2024/05/15
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

江戸時代の新宿…水辺の景勝地としての名残、熊野神社

『江戸名所図会』で歩く東京~上水と十二社(2)水辺の観光地としての新宿

世界でも有数の上水道が整備されていた江戸の街。とくに新宿エリアには、玉川上水のみならず、神田上水も流れていたが、そこは牧歌的な観光地としても人気を集めていた。『江戸名所図会』をひもときながら実際に新宿十二社 熊野...
収録日:2024/02/19
追加日:2024/05/12
堀口茉純
歴史作家

繁華街・新宿のルーツ、江戸時代の遊女が働く飯盛旅籠とは

『江戸名所図会』で歩く東京~内藤新宿(2)「夜の街」新宿の原点

歌舞伎町を筆頭に、東京でも有数の繁華街を持つ新宿だが、その礎は江戸時代の内藤新宿にあった。遊女が働く飯盛旅籠(めしもりはたご)によって、安価に遊興できる庶民の「夜の街」として栄えた内藤新宿の様子を、『江戸名所図...
収録日:2024/02/19
追加日:2024/04/28
堀口茉純
歴史作家

ロボットの「カンブリア爆発」時代へ電動化がもたらすもの

日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像(1)電動化で起こる「カンブリア爆発」

「カーボンニュートラル」に代表されるように、持続可能なエネルギー活用を目指す動きは世界的に加速している。特に東日本大震災以降、日本でもエネルギー問題は課題となっている。では日本は、どのようなエネルギー戦略を構築...
収録日:2024/02/07
追加日:2024/04/13
岡本浩
東京電力パワーグリッド株式会社取締役副社長執行役員最高技術責任者

町人の時代へ、石田梅岩に影響を与えた江戸経済の隆盛期

石田梅岩の心学に学ぶ(1)石田梅岩の生涯と時代背景

石田梅岩の心学は、日本で初めて商人が学べる学問をつくり上げたといわれる。その思想哲学を理解するためには、梅岩の思想の淵源をたどってみるほうが分かりやすい。まずは、江戸時代の最初の隆盛期である元禄期と重なる彼の生...
収録日:2022/06/28
追加日:2024/04/08
田口佳史
東洋思想研究家

万葉仮名から平仮名へ…「いろは歌」が示す日本語の変化

文明語としての日本語の登場(4)平安時代語と文芸の登場

平安時代に入ると、日本語の母音は八つから五つに減り、各種の音便ができる。単語は長く、発音はルーズになっていくのだ。文字の歴史は万葉仮名から平仮名と片仮名が生まれる画期的な時期を迎え、「いろは歌」が成立して手習い...
収録日:2023/12/01
追加日:2024/03/29
釘貫亨
名古屋大学名誉教授

母音は8つ?『古事記』偽書説?…古代日本語をめぐる発見

文明語としての日本語の登場(3)奈良時代の日本語の特徴

カールグレンや有坂秀世の研究が明らかにした奈良時代語の特徴は大きく二つある。一つは「ハヒフヘホ」が「パピプペポ」と発音されていたこと。もう一つは母音が8種類あったことである。これらは明治期に「上代特殊仮名遣い」と...
収録日:2023/12/01
追加日:2024/03/22
釘貫亨
名古屋大学名誉教授

なぜソ連は崩壊したか?…新冷戦とアメリカへの恐怖心

歴史から考える「ロシアの戦略」(5)冷戦の時代とソ連解体

キューバ危機以降、アメリカを警戒しながらも核兵器の開発などにより一定の地位を築いたソ連。冷戦構造の中で社会主義国を牽引していたソ連だが、1980年代以降、その足場は崩れ出す。社会的背景や疑心暗鬼が生んだ悪手をひも解...
収録日:2024/01/18
追加日:2024/03/18
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

「和歌」と「宣命」でたどる奈良時代の日本語とその変遷

文明語としての日本語の登場(1)古代日本語の復元

日本語の発音は、漢字到来以来一千年の歴史を通してどう変わってきたのか。また、なぜ日本語は「文明語」として世界に名だたる存在といえるのか。二つの疑問を解き明かす日本語学者として釘貫亨氏をお招きした。1回目は古代日本...
収録日:2023/12/01
追加日:2024/03/08
釘貫亨
名古屋大学名誉教授

左道に訴えないーー『古事談』が伝える「貴族道」の本質

平安時代の歴史~「貴族道」と現代(9)「貴族道」の「貴族道」たる所以

平安時代、暴力や武力は「左道」にあたり、やってはいけないことを意味する。「貴族道」は劣勢であっても決して左道、すなわち暴力や武力に訴えず、議論でそのことを伝えていく。つまり客観性と平和主義とを重んじる価値観を示...
収録日:2023/10/20
追加日:2024/03/01
関幸彦
歴史学者

「貴族道」とは何か――武士の対極にある貴族の価値理念

平安時代の歴史~「貴族道」と現代(8)平安王朝における「貴族道」

平安時代の貴族は位階三位以上を指していたが、彼らが国政の中枢を担当する一方で、位階四位以下の人々は地方政治を担った。そしてこの時代、貴族たちは独自の価値観として、「武士道」に対をなす「貴族道」といっていい概念を...
収録日:2023/10/20
追加日:2024/02/23
関幸彦
歴史学者

『古事談』『古今著聞集』にみる平安朝の結果オーライ主義

平安時代の歴史~「貴族道」と現代(7)律令国家と王朝国家の違い

摂関政治から院政へと移行していく中で、王朝国家はその特徴をさらに強めていった。公家、武家、寺社家の3つの権門は、それぞれの分野で権力を発揮して律令国家と異なる請負体制を確立させた。当時の様子をうかがい知ることので...
収録日:2023/10/20
追加日:2024/02/16
関幸彦
歴史学者

藤原道長によって最盛期を迎えた摂関政治…なぜ衰退した?

平安時代の歴史~「貴族道」と現代(6)摂関家の成立と摂関政治の衰退

藤原道隆、道兼、道長の「三道時代」になってくると、それぞれがライバル関係の中で競争の原理が働き、最終的にチャンピオンシップを握ったのは藤原道長だった。この段階で最盛期を迎える摂関政治だが、その後衰退していくこと...
収録日:2023/10/20
追加日:2024/02/09
関幸彦
歴史学者

院政か親政か…日本史で重要な政治システム「治天」とは

平安時代の歴史~「貴族道」と現代(5)摂関政治から院政へ

平安時代後期の摂関政治において、特に摂関家の女子力が政治的影響力を持つようになる。天皇の血統を保持する上で摂関家の女子たちが重要な地位を占めたからだ。そうして、当時非常に大きな役割を担った摂関政治だが、やがて「...
収録日:2023/10/20
追加日:2024/02/02
関幸彦
歴史学者

三平時代から三道時代へ、「摂関政治」定着への大きな流れ

平安時代の歴史~「貴族道」と現代(4)摂関政治と「三平・三道」時代

平安時代に摂関政治が成立すると、天皇の役割は象徴的なものへと変化していった。この時代、藤原北家によって摂政・関白制度が確立されると、政治権力の中心は藤原摂関家に移る。そして『大鏡』に描かれた、藤原時平をはじめと...
収録日:2023/10/20
追加日:2024/01/26
関幸彦
歴史学者

【大河ドラマが楽しくなる】平安時代と源氏物語の講義集

編集部ラジオ2024:1月24日(水)

2024年の大河ドラマ、「光る君へ」が始まりました。今作の舞台は平安時代、主人公は『源氏物語』の作者として知られる紫式部です。さらに藤原道長やその一族との関係も描かれていきます。 平安時代といえば、なんとなく雅な...
収録日:2024/01/17
追加日:2024/01/24
テンミニッツTV編集部
教養動画メディア

宇多、村上、醍醐…大転換期を象徴する天皇名の変化

平安時代の歴史~「貴族道」と現代(3)10世紀の外的環境と天皇名の変化

かつて日本が遭遇した最大の対外的な危機は平安時代、「王朝の時代」といわれる10世紀に訪れる。四方を海に囲まれた日本は諸外国と比べ、歴史的に外部からの危機は非常に少なかったが、その頃の大陸の政治変動に影響され、外部...
収録日:2023/10/20
追加日:2024/01/19
関幸彦
歴史学者

律令国家から王朝国家へ…「請負制」と公家、武家、寺社家

平安時代の歴史~「貴族道」と現代(2)請負システムの浸透と王朝国家の確立

10世紀以降、平安時代の日本において、天皇は権威ある存在として権力から離れていくと、政治権力を代行する存在が登場してくる。それが摂関家、武士、宗教権門の3つである。これは中国の律令国家モデルからの脱却と日本独自の「...
収録日:2023/10/20
追加日:2024/01/12
関幸彦
歴史学者

江戸時代に流行した「歌占本」…その実際の占い方は?

おみくじと和歌の歴史(4)歌占本の流行と歌占の方法

神意を伝える歌占(うたうら)は、江戸時代になると「歌占本」が登場し、流行することになる。では、当時の人々は、いったいどのようにして歌占をしていたのだろうか。そこには易の占いも影響しているという。実際に賽と歌本を...
収録日:2023/11/10
追加日:2024/01/10
平野多恵
成蹊大学文学部日本文学科教授

生成AIは人類の希望…生成AIで教養を高めて問題解決せよ

完全循環型社会と教養の時代(2)生成AIで教養を高める

人類は再生可能エネルギーと都市鉱山による「完全循環社会」という方向へ向かっている。再生可能エネルギーはその普及予測が何度も書きかえられるほど急速に普及しており、都市鉱山への可能性としてスクラップからEV車を作ると...
収録日:2023/11/22
追加日:2024/01/08
小宮山宏
東京大学第28代総長

平安時代の構造と特徴は?激動と転換の400年が持つ意味

平安時代の歴史~「貴族道」と現代(1)日本の歴史における平安時代の意味

古代から中世への移行期である平安時代は、日本史上最長の400年に及ぶ時代である。平安貴族に象徴される優雅なイメージとは異なり、この10世紀は内外の危機に見舞われた激動の時代でもあり、さらに周辺国も含めて大きな転換期だ...
収録日:2023/10/20
追加日:2024/01/05
関幸彦
歴史学者

2024年・年頭所感…完全循環型社会と健康長寿社会へ

完全循環型社会と教養の時代(1)これから何が起こるか

いま、生成AIが信じられないくらいのスピードで進化している。これは、人間の知的生活にも、間違いなく大きな影響を与える。地球環境も、日本各地で40度を超える気温になるなど、大問題になっている一方、世界中で再生可能エネ...
収録日:2023/11/22
追加日:2024/01/01
小宮山宏
東京大学第28代総長

日本のバイタリティと近代管弦楽の融合…伊福部昭の独創性

伊福部昭で語る日本・西洋・近代(2)東洋が見直され始めた時代

チェレプニン賞で1位を獲得した伊福部昭。彼が作曲した「日本狂詩曲」は、日本の祭りのバイタリティと西洋近代のオーケストラの融合であった。民族音楽ではなく、世界のどこでも交響楽団と譜面があれば、日本の祭りが猛烈な音響...
収録日:2023/09/28
追加日:2023/11/18
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

「近代の超克」――見直すべき哲学に期待した時代の挑戦

哲学の役割と近代日本の挑戦(5)「近代の超克」の時代

1942年、当時の名だたる哲学者や論者、芸術家などが集まった「近代の超克」というシンポジウムがあった。戦後、戦争とファシズムを支持したものとして批判され、忘れ去られるようになったが、日本の思想史にとって、彼らの主張...
収録日:2023/07/28
追加日:2023/10/28
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

なぜ組織に「心理学」が必要か?多様化と個の時代の処方箋

組織心理学とは何か~『武器としての組織心理学』と概論

組織のモチベーションやパフォーマンスをあげるために、「組織心理学」が注目されている。なぜ組織に「心理学」が必要なのかといえば、組織が人で構成され、人は心に左右されるからだ。妬みや温度差などのネガティブな感情が及...
収録日:2023/06/21
追加日:2023/10/27
山浦一保
立命館大学スポーツ健康科学部・研究科 教授

徳川幕府を動かした「大奥」の強大な政治力とスキャンダル

江戸時代を支えた大奥(2)政治を動かした大奥の女性たち

プライベートな空間を取り仕切る場としてつくられた大奥だが、その役割は政治にも及んでいた。とくに人事面においては、その人脈を武器に表の政治を支えた大奥の女性たちがいた。大奥で存在感を発揮した歴々の女性の活躍を追う...
収録日:2023/08/21
追加日:2023/10/22
堀口茉純
歴史作家

考えてみれば人類が発展したのは「性悪説」の時代だった

電脳社会の未来(6)人類は性善説によって滅びる

理解しておかなければいけないのは、人類の発展を支えたのは「性悪説」だということである。だが、現在は「生まれただけで素晴しい」という性善説ばかりがもてはやされている。それでは、しつけも教育もできるはずがない。そし...
収録日:2023/08/02
追加日:2023/10/20
執行草舟
実業家

大奥のはじまり…春日局を悩ませた徳川家光の衆道好き

江戸時代を支えた大奥(1)生活空間としての大奥の確立

テレビドラマなどでも題材になることが多い大奥だが、その実態は、作品世界で描かれるような世界とは少し違っているようだ。社交や儀式の場となる「表」に対して、プライベートな空間として区切られた「奥」という空間。その最...
収録日:2023/08/21
追加日:2023/10/15
堀口茉純
歴史作家

アヘン戦争はじめ内憂外患…第12代将軍・徳川家慶の時代

徳川将軍と江戸幕府~家慶と烈公斉昭(1)12代将軍・徳川家慶とはいかなる人物か

「平凡な将軍だ」と揶揄される徳川第12代将軍・家慶(いえよし)だが、実際にどのような人物だったのか。徳川家慶が将軍職に就いた頃、国内では飢饉の問題などがあり、日本近郊には外国船が出没し、また中国・清朝ではアヘン戦...
収録日:2021/03/08
追加日:2023/10/03

「人間の健康にとって何がいいか」の答えが「読書」?

電脳社会の未来(3)再び中世のような時代になる

あるとき、テレビでAIが質問に対して答えを出していく番組をやっていたが、そのとき、「人間の健康にとって何がいいですか」と質問すると「読書」という答えが出され、「では健康によくて長生きする方法は何ですか」と尋ねたら...
収録日:2023/08/02
追加日:2023/09/29
執行草舟
実業家

「ユネスコ無形文化遺産」に学ぶ、食の楽しみ方とその効用

飽食時代の「選食」のススメ(4)五感を使って食を楽しむ

食において大切なことは、食材や調理法だけではない。五感を使って食を楽しむということは、人生の楽しみの非常に大きな部分を担っている。家族や親しい人と食卓を囲むことで、食事はより一層豊かな経験になる。「ユネスコ無形...
収録日:2023/05/23
追加日:2023/09/14
堀江重郎
順天堂大学医学部・大学院医学研究科 教授

果糖(フルクトース)に要注意!なぜ砂糖より害があるのか

飽食時代の「選食」のススメ(3)日本人が摂るべき栄養

食事の栄養バランスを自分自身で管理することは「選食」の重要な実践だ。では、私たちはどんな栄養素を意識して摂取すればいいのだろうか。亜鉛やタンパク質など、現代の日本人に不足しがちな栄養素とその摂取方法を解説すると...
収録日:2023/05/23
追加日:2023/09/07
堀江重郎
順天堂大学医学部・大学院医学研究科 教授

徳川家康と江戸の町づくりー江戸時代の「日本橋」の姿とは

『江戸名所図会』で歩く東京~日本橋 (1)日本橋に見る徳川家康の手腕

江戸時代のまちづくりや人々の暮らしを振り返るとき、その助けになるのが江戸時代後期に書かれた地誌『江戸名所図会』(えどめいしょずえ)だ。当時の江戸の様子を収めた貴重な資料である『江戸名所図会』から江戸時代をひもと...
収録日:2023/06/07
追加日:2023/09/02
堀口茉純
歴史作家

ファスティングこそ究極のサプリメント!摂食・絶食の効果

飽食時代の「選食」のススメ(2)ファスティングの効用

食べる量と質による「選食」において、いかに“食べないか”もまた、何を食べるかということと同様に重要な実践なのである。食事を節制する「摂食」、あるいは食事を飛ばす「絶食」を行うと、体の機能を高めることにつながるとい...
収録日:2023/05/23
追加日:2023/08/31
堀江重郎
順天堂大学医学部・大学院医学研究科 教授

20億人以上が肥満…飽食の時代に大事な「選食力」3カ条

飽食時代の「選食」のススメ(1)選食の提唱と「食の多様性」

世界の肥満者数が増加の一途をたどり、偏食や低栄養などの問題も叫ばれている昨今。そんな飽食の時代に対応するための食への態度として堀江氏が提唱するのが、食事の質と量を見極める「選食」である。では選食とはいったいどの...
収録日:2023/05/23
追加日:2023/08/24
堀江重郎
順天堂大学医学部・大学院医学研究科 教授

江戸時代「最悪」の老中・水野忠成が担った「汚れ役」とは

徳川将軍と江戸幕府~徳川家斉(4)水野忠成の「汚れ役」と大塩平八郎の乱

50年という安定政権を築いた徳川家斉だが、実はその裏では文化として贈答(賄賂)が横行していた。家斉に仕えた老中・水野忠成も、賄賂による政治を行ったことで有名である。だが忠成は、実は家斉政権の財政を担い、さらに「天...
収録日:2020/12/14
追加日:2023/08/16
山内昌之
東京大学名誉教授

改革派の松平春嶽も評価した“理想的な将軍”徳川家斉

徳川将軍と江戸幕府~徳川家斉(3)江戸の文化が爛熟した“理想的な時代”

徳川家斉の時代は安定した時代だった。家斉の治世は、風紀の乱れにつながるなどさまざまなマイナス面をはらみながらも、結果的に長期的に政権を持続させることができたからだ。そして安定したこの時期に、江戸の文化は爛熟期を...
収録日:2020/12/14
追加日:2023/08/09
山内昌之
東京大学名誉教授

江戸時代、参勤交代が果たした役割とその基礎としての五街道

江戸とローマ~アッピア街道と東海道(3)近代に通じる道

日本の街道はまっすぐな道が続くローマの街道とは異なり、防御を優先とした設計思想のもと発達してきたが、特に近代化に向かう時代、重要な役割を担った。「参勤交代」を研究した書籍には、「江戸における各藩の交流が、武士階...
収録日:2021/08/20
追加日:2023/07/19
本村凌二
東京大学名誉教授

プーチン・習近平の登場とオバマの罪…ポスト冷戦第3期

ポスト冷戦の終焉と日本政治(2)2012年から始まる世界激変の時代

ポスト冷戦時代の第3期は、世界情勢にとって大きな分かれ道となった2012年からの10年ほどである。この機をさかいに、プーチンのロシアや習近平の中国が強硬路線を前面に押し出すようになってくるが、それを可能にした要因として...
収録日:2023/05/24
追加日:2023/07/04
中西輝政
京都大学名誉教授

冷戦終焉から30年、激変する世界の行方を追う

ポスト冷戦の終焉と日本政治(1)「偽りの和解」と「対テロ戦争」の時代

これから世界は激動の時代を迎える。その見通しを持ったのは冷戦終焉がしきりに叫ばれていた時だ――中西輝政氏はこう話す。多くの人びとが冷戦終焉後の世界に期待を寄せる中、アメリカやヨーロッパ諸国、またロシアや同じく共産...
収録日:2023/05/24
追加日:2023/06/27
中西輝政
京都大学名誉教授

陸軍との予算折衝、汪兆銘政権、そして預金封鎖と新円切替

福田赳夫と日本の戦後政治(1)福田赳夫のイメージと大蔵官僚時代

「福田赳夫」と聞いて、どのようなイメージが頭に浮かぶだろうか。「角福戦争(田中角栄VS福田赳夫)」や「三角大福中(三木武夫・田中角栄・大平正芳・福田赳夫・中曽根康弘)」などと称された権力闘争を、真っ先に思い起こす...
収録日:2022/09/29
追加日:2023/05/12
井上正也
慶應義塾大学法学部教授

お妾さん文化、不倫騒動…時代で変わる価値観の多様性

江戸とローマ~娼婦と遊女(4)変化する価値観と遊女文化

明治以降、ヨーロッパのキリスト教文化の影響を受けてきた日本人は、そうした近代の価値観に基づいて吉原についても批判する。だが、歴史的な事象は、同時代の価値観、あるいはその地域の価値観に基づいて考えてみるべきもので...
収録日:2021/08/20
追加日:2023/05/08
本村凌二
東京大学名誉教授

60年安保、米中との関係からみた岸信介の神話化

岸信介と日本の戦前・戦後(7)時代が求めた岸信介

経済政策の改革を求める時代のニーズに応える存在として台頭してきた岸信介だが、外交や安全保障に対してはどのような姿勢を取っていたのか。シリーズを通して解説してきた岸の人物像や政策ビジョンの一貫性をさらに深掘りして...
収録日:2022/09/02
追加日:2023/04/01
井上正也
慶應義塾大学法学部教授

「統制経済」で重宝され…喧嘩っ早い岸の官僚時代の武勇伝

岸信介と日本の戦前・戦後(2)統制経済を研究した官僚時代

官僚を目指す東京帝大卒業生の多くが内務省を選ぶ中、岸信介が進んだのは農商務省だった。将来的な日本の変革を見据えてのことだが、その先見性は当たり、世界の潮流と合致していく。そこで岸が向き合ったのは「統制経済」であ...
収録日:2022/09/02
追加日:2023/02/25
井上正也
慶應義塾大学法学部教授

始皇帝の時代に餃子はなかった?古代中国の日常に迫る

古代中国の「日常史」(3)出土物から探る古代中国の日常生活

古代中国史研究で活用される史料は木簡や竹簡だけではない。今まで重要視されていなかった史料に再注目することで古代中国の日常風景が浮かび上がるのだ。様々な出土品から分析される日常史の事例を具体的に見ていく。(全5話中...
収録日:2022/09/09
追加日:2023/02/19
柿沼陽平
早稲田大学文学学術院教授

食肉3.0時代に突入、「培養肉」研究の今に迫る

培養肉研究の現在地と未来図(1)フェイクミート市場とリアルミート研究

食糧難、環境保護などの観点から、そのあり方に見直しを迫られている畜産業界。その状況にあって、近年、技術開発が進んでいるのが「培養肉」だ。味や食感を似せる「フェイクミート」から、本物の肉と同じ筋肉を再現する「リア...
収録日:2022/10/11
追加日:2023/01/10
竹内昌治
東京大学大学院情報理工学系研究科 教授

今川「人質」時代、徳川家康の実像を物語る3つのエピソード

家康の人間成長~戦略性をいかに培ったか(1)今川「人質」時代と今川義元の思惑

徳川家康の実像が近年、大きく変わってきている。これまでのリーダーシップが前面で出た「徳川中心史観」から、むしろ家康は家臣団によって支えられてきたというのだ。また、少年時代「人質」だった家康だが、いわゆる「辛抱、...
収録日:2022/10/03
追加日:2023/01/03
小和田哲男
静岡大学名誉教授

古典派経済学が繁栄をもたらした…柱は自由貿易と貨幣数量説

本当によくわかる経済学史(4)古典派経済学の特徴と時代的背景

古典派経済学の7つの特徴として、自由貿易をはじめ、貨幣数量説、労働価値説、人口論などを挙げることができる。中でも現代でも通用する2つの柱は「自由貿易」と「貨幣数量説」だというが、それはなぜか。また、その他の特徴に...
収録日:2022/06/08
追加日:2022/12/07
柿埜真吾
経済学者

時代設定は「紀元前412年春」…実はそこにも深い秘密が

プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(3)『ポリテイア』という対話篇〈下〉

『ポリテイア(国家)』で展開される対話はいつごろの設定なのか。長らく不明のままだったこの点に関して、冒頭部で舞台になっている「祭り」の記述を手がかりに、それを紀元前412年と確定したのは、2000年代前半、納富信留氏と...
収録日:2022/07/08
追加日:2022/12/01
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

“学びは楽しい”を実感、ライフシフト大学「3つの特徴」

人生100年時代の「ライフシフト概論」(9)ライフシフト大学と「学ぶ習慣」

VUCAの時代におけるライフシフトの必要性、そのためのキャリア自律の考え方などについてこれまで学んできたが、これらを実践的に身につけるための大学が存在する。それが、さまざまな業種から集まった者同士が学ぶ「ライフシフ...
収録日:2022/06/15
追加日:2022/11/05
徳岡晃一郎
株式会社ライフシフト 代表取締役会長CEO

80歳まで現役へ、磨くべき「5つの変身資産」とは何か

人生100年時代の「ライフシフト概論」(8)変身資産を磨く

今後80歳まで自分のありたい姿を描き、それに向けて「変身資産」を磨く。そのために必要な要素として「マインド」「知恵」「仲間」「評判」「健康」の5つを挙げることができる。ではこれらはそれぞれなぜ重要で、どのようにすれ...
収録日:2022/06/15
追加日:2022/10/29
徳岡晃一郎
株式会社ライフシフト 代表取締役会長CEO

イノベーターシップ強化に必要な「2つのリスキリング」

人生100年時代の「ライフシフト概論」(7)再活性化へ向けてのリスキリング〈下〉

ライフシフトの時代、さまざまな経験を重ねてきたミドルシニアに学んでほしいのは、「自分には社会を変える力がある」と感じて、それを実現していくための「イノベーターシップ」である。特に現在急務である「デジタルリスキリ...
収録日:2022/06/15
追加日:2022/10/22
徳岡晃一郎
株式会社ライフシフト 代表取締役会長CEO

リスキリングの時代、鍵は将来からのバックキャスティング

人生100年時代の「ライフシフト概論」(6)再活性化へ向けてのリスキリング〈上〉

最近「リスキリング」という言葉が注目を集めているが、その目的は目の前の仕事の結果など短期的なことではなく、人材育成などの長期的なこと、そして長くなった人生においての「志」を実現するためである。グローバル企業はす...
収録日:2022/06/15
追加日:2022/10/15
徳岡晃一郎
株式会社ライフシフト 代表取締役会長CEO

「黄金の3年間」で岸田政権は使命を果たすことができるか

岸田内閣「新しい資本主義」を徹底検証(4)政策内容と見えぬ時代認識

2022年6月に閣議決定された新たな国家戦略には、「人への投資」を重要事項とした政策プランが網羅的に掲げられている。しかし、そこには一貫した基本戦略もなければ、理論に裏打ちされた方法論も示されていない。「黄金の3年間...
収録日:2022/07/07
追加日:2022/10/13
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

50代から始まる第二ラウンドのための「青銀共創」とは

人生100年時代の「ライフシフト概論」(5)キャリア自律〈下〉

「SECIキャリアモデル」は自分のキャリアの見通しを作る意味で役立つ。とりわけこのモデルを覚えるのが一番いいのは20代の人だ。それは将来の意味づけができるからだ。一方、人生100年時代ということで、50代から始まる第二ラウ...
収録日:2022/06/15
追加日:2022/10/08
徳岡晃一郎
株式会社ライフシフト 代表取締役会長CEO

キャリア自律のための「SECIモデル」とは何か

人生100年時代の「ライフシフト概論」(4)キャリア自律〈上〉

キャリア自律はライフシフトの重要なカギである。会社のために働く時代から、自分を中心に考える「終身知創」時代への転換が重要になっている現在、そのキャリアをSECIモデルに当てはめることで、われわれは長年築いてきたノウ...
収録日:2022/06/15
追加日:2022/10/01
徳岡晃一郎
株式会社ライフシフト 代表取締役会長CEO

40代前半に訪れる「中年の危機」、鍵は「人生の成長戦略」

人生100年時代の「ライフシフト概論」(3)キャリアの危機〈下〉

40代前半で訪れる「中年の危機」を脱するためには、会社中心の人生から「未来は自分で作る」という自分を中心とした人生への意識転換が必要だ。そのためのカギは、「Will・Can・Create」の3つから自分の「人生の成長戦略」を考...
収録日:2022/06/15
追加日:2022/09/24
徳岡晃一郎
株式会社ライフシフト 代表取締役会長CEO

「終身知創」が必要なのに…時代に逆行する日本人の実態

人生100年時代の「ライフシフト概論」(2)キャリアの危機〈上〉

ライフシフトのカギが自分の「アップデート」であれば、何歳になっても学ぶことは欠かせない。そのことを「終身知創」と呼んでいるが、日本では大学卒業後に学び続ける大人の割合は、諸外国に比べあまりにも低い。こうした学び...
収録日:2022/06/15
追加日:2022/09/17
徳岡晃一郎
株式会社ライフシフト 代表取締役会長CEO

「VUCAの時代」の鍵はマルチステージへのライフシフト

人生100年時代の「ライフシフト概論」(1)人生100年時代のインパクト

人生100年時代は「VUCAの時代」といわれる。世の中が変化し、不透明で今までどおりにはいかない大変な時代ということだが、そのような中、長くなった人生を豊かに生き抜くためには、どのような準備とマインドが必要なのだろうか...
収録日:2022/06/15
追加日:2022/09/10
徳岡晃一郎
株式会社ライフシフト 代表取締役会長CEO

「宗教の時代」が終わってしまったからこそ重要な長篇詩

『ベラスケスのキリスト』を読み解く(1)霊性文明の時代に

執行草舟は、スペインの哲学者ウナムーノが著した『ベラスケスのキリスト』の本邦初訳を監訳した。本シリーズでは、この『ベラスケスのキリスト』について、その要点を解説していく。本書は20世紀初頭の哲学者であるウナムーノ...
収録日:2022/08/02
追加日:2022/09/09
執行草舟
実業家

ヘシオドスの『労働と日々』で描かれた「5つの時代」とは

ギリシア神話の基本を知る(2) 5つの時代と歴史観

ギリシア神話では大地が誕生したのちの人間の誕生を、どのようなストーリーで語っているのだろうか。有名なヘシオドスは時代を5つに分け、次第に状況が悪化していく叙事詩を描いた。そしてこれは日本の神話には見られない傾向で...
収録日:2022/03/29
追加日:2022/08/25
鎌田東二
京都大学名誉教授

日英同盟の廃棄、総力戦…世界秩序の激変に翻弄された日本

戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(1)総力戦時代の到来

日本陸軍は戦前の歴史をどう動かしたのか。シリーズでは陸軍の皇道派と統制派がどのような考えのもとに動いたかを論じる。第1話の今回はまず、第一次大戦が世界史的にいかなる意味を持ったかについて解説する。(全7話中第1話)
収録日:2018/12/25
追加日:2022/08/12
中西輝政
京都大学名誉教授

新しい脱グローバル化の時代へ、鍵は「知恵の賢明な外交」

グローバリズムの“終わりの始まり”(3)アメリカと中国の覇権競争の帰趨は決した

現在このタイミングでウクライナの戦争が起こったことが、グローバリズムの転換点として非常に重要な意味を持つ。21世紀の米中覇権競争を経て、世界の構図はどのように移り変わっていくのだろうか。そして、日本がなすべきこと...
収録日:2022/05/30
追加日:2022/07/29
中西輝政
京都大学名誉教授

お金は使い放題…札束を投げて遊ぶほどだった幼少時代

作用と反作用について…人間と戦争(5)お金と読書

背骨がきちんと通るためには教育や生育環境も重要である。執行草舟の父は大変な教養人で、三井物産の英語の仕事を一手に引き受けるほどの語学力があり、その縁もあって、戦後、GHQの物資を運ぶ会社の社長を務め、20代で大金...
収録日:2022/05/19
追加日:2022/07/29
執行草舟
実業家

ペリーが驚いた江戸時代の庶民の驚異的な好奇心と識字率

江戸とローマ~図書館と貸本屋(5)江戸のリテラシーと庶民の読み書き能力

江戸のリテラシーは、貸本屋の数とともに寺子屋でも測れる。江戸末期、俗説によると寺子屋への江戸市中の就学率は70~80パーセント。同時代のイギリスやフランスと比較すると驚異的な数字である。実際、来航したペリーは日本の...
収録日:2021/06/16
追加日:2022/07/24
本村凌二
東京大学名誉教授

反トラスト法をめぐる攻防、加速するデジタル新時代の規制

続・シリコンバレー物語~創業者群像と課題(9)GAFA規制の動き〈下〉

近年、GAFA規制の動きは加速している。これまで世間が巨大テックの事業モデルを全く理解していなかったこと、消費者が無料サービスの対価に膨大な個人情報を譲渡させられていることなど、ようやく識者からの指摘が届くようにな...
収録日:2021/07/20
追加日:2022/07/05
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

キャリア資本ポートフォリオで人生100年時代を心豊かにする

プロティアン~最先端の自律的キャリア形成(6)キャリア資本戦略の中長期計画

キャリア形成は一朝一夕にはならない。しかし、キャリア資本を戦略的に考えるなら、あらゆる人生経験が自己投資となり、目指すキャリアの役に立つ。ただし、それは偶然ではない。仕事とは関係のないところでキャリア資本が蓄積...
収録日:2022/03/11
追加日:2022/06/23
田中研之輔
法政大学キャリアデザイン学部教授/一般社団法人プロティアン・キャリア協会代表理事

価値紊乱者たれ…「生命的な実感」の重視と旧世代への反逆

石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿(3)価値紊乱者・石原慎太郎と戦後派の時代

『太陽の季節』で芥川賞作家となった石原慎太郎が好んで使用した言葉に「価値紊乱」がある。これは単に価値を乱す(壊す)だけでなく、その先に新しい価値を創造するというもの。石原慎太郎の小説や政治に見られる、当時のオー...
収録日:2022/03/18
追加日:2022/06/22
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

学生闘争の街頭封鎖に知事の力で対峙せよ…国家革新の論理

石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿(2)都知事・石原慎太郎への時代的経緯

石原慎太郎氏の著書『慎太郎の政治調書』を読むと、国会議員に初当選した当初から都知事を視野に入れていたことが窺える。その理由は、学生運動が盛んだった当時の時代状況も大きく関係している。国会議員ではなく都知事として...
収録日:2022/03/18
追加日:2022/06/15
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

「エネルギー危機」問題につきまとう理想と現実のジレンマ

「危機の時代」の気候変動(6)エネルギーの安定供給のために

各国が化石燃料から再生可能エネルギーに移行する中で立ちはだかるのは、電力の安定供給をどのように担保するかという問題である。特にエネルギー価格の高騰など世界が危機に瀕した時に、その問題は顕わになる。再生可能エネル...
収録日:2022/02/16
追加日:2022/05/12
小原雅博
東京大学名誉教授

ロシアの天然ガスが鍵?地政学と絡むエネルギーの安定供給

「危機の時代」の気候変動(5)ネットゼロと地政学的駆け引き

COP26でも各国が「ネットゼロ」を表明し、動き出している。だが、これは実に遠い目標であり、各国がネットゼロにどの程度インセンティブをもって取り組むのかについては疑念が残る状態である。さらに大国間における地政学の駆け...
収録日:2022/02/16
追加日:2022/05/05
小原雅博
東京大学名誉教授

最大100億ドル追加、途上国への支援で注意すべきこと

「危機の時代」の気候変動(4)投資と途上国支援

CO2排出削減への努力として柱となるのは、投資と途上国支援である。現段階でCO2排出量の大きいのは途上国であり、これらの国々にCO2排出削減を促すためにはさまざまな支援が必要となる。さらに、もう一つ大きなテーマとして「排...
収録日:2022/02/16
追加日:2022/04/28
小原雅博
東京大学名誉教授

今、日本に最も必要なのは戦争をさせないための準備と知恵

「激動と激変の時代」の日本復活戦略(3)米中対立下の国際戦略

米中は事実上の戦争状態にあり、台湾有事になれば日本が巻き込まれる可能性は大いにある。そうなると当然、日本全土が危機的状況に陥るだろう。そうした緊張状況の中、日本は今後どのように動くべきなのか。ここで必要となるの...
収録日:2022/01/18
追加日:2022/04/26
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

CO2排出削減へ技術革新の二本柱は「EVと水素」

「危機の時代」の気候変動(3)技術革新とEVの普及

CO2排出削減の重要なカギを握るのが技術革新である。その大きな柱として挙げられるのが「電気自動車(EV)への転換」と「燃料としての水素の活用」の2つだ。日本はこれまで“カイゼン”を得意とし、技術改良を進めてきたが、今ド...
収録日:2022/02/16
追加日:2022/04/21
小原雅博
東京大学名誉教授

令和の所得倍増は実現するか?日本の復活戦略を考える

「激動と激変の時代」の日本復活戦略(2)岸田政権の政策と戦略の重要性

池田勇人によってつくられた宏池会を引き継ぐ岸田文雄総理は、「令和の所得倍増」や「デジタル田園都市構想」など、まさに先人を意識した政策を次々と打ち出している。しかし、それらを実現していく上では、世界のさまざまな事...
収録日:2022/01/18
追加日:2022/04/19
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

拡大する世界炭素市場、日本が抱える難題とは

「危機の時代」の気候変動(2)CO2排出削減かオフセットか

現在CO2排出削減に向けて、各国がさまざまな取り組みを行っている。主なものは、排出枠の取引といった制度、電気自動車への移行、さらに再生可能エネルギーへの転換などだが、世界炭素市場が拡大する中、日本はいくつかの難題を...
収録日:2022/02/16
追加日:2022/04/14
小原雅博
東京大学名誉教授

岸田政権は落第点?求められる強力な司令塔と経済の復活

「激動と激変の時代」の日本復活戦略(1)菅政権から岸田政権へ

激動と激変の世界の中で日本はどのような方向へと進むべきなのか。2021年に菅政権から新たに誕生した岸田政権は、コロナ禍や産業の立て直しに立ち向かうべく強力なリーダーシップを発揮する司令塔が求められている。(全3話中第...
収録日:2022/01/18
追加日:2022/04/12
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

世界が抱える「3つの危機」と気候変動の深刻な関係

「危機の時代」の気候変動(1)3つの危機とCOP26の成果

世界は今、3つの危機の中にある。その一つが「グローバルな危機」で、中でもCO2などの温室効果ガスによる「気候変動」が世界共通の問題となって久しい。2021年に開かれたCOP26でも、「今後、気温上昇幅を1.5度以内に抑える必要...
収録日:2022/02/16
追加日:2022/04/07
小原雅博
東京大学名誉教授

冷笑から嘲笑、義憤へ、ローマ諷刺詩人の健全な批判精神

江戸とローマ~諷刺詩と川柳・狂歌(3)川柳・狂歌と諷刺詩の時代

日本の川柳や狂歌の源流は、京鴨川の「二条河原の落書」にあるといわれる。悪政に対する批判的風刺の精神が庶民レベルにまで拡大したのが、川柳や狂歌の流行した江戸末期だった。同様のことが、ローマでは風刺詩を通じて紀元前5...
収録日:2021/06/16
追加日:2022/03/28
本村凌二
東京大学名誉教授

日本が戦略的パートナーシップを築くべき国とはどこか

米中戦略的競争時代のアジアと日本(7)日本の有事対応と戦略的パートナーシップ

台湾統一を目指して圧力を強める中国に対し、日本でも台湾有事について盛んに議論されている。両者の緊張関係が続く中、有事の際の日本のあり方やその備えはどうすればいいのか。また、日本は少子化でこれから国力が弱体化して...
収録日:2021/11/24
追加日:2022/03/23
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 第3代理事長

江戸時代の粋が生んだ「川柳」を詠んで俳諧の歴史を楽しむ

江戸とローマ~諷刺詩と川柳・狂歌(2)江戸っ子と川柳

川柳や落語では「江戸っ子の粋」が強調されるが、ローマにはそれに匹敵する「ローマっ子」がいたのだろうか。どちらの都市も外部から多様な人が流入したが、「それ以外の人間」により純粋な都会人の定義が行われたのは江戸だけ...
収録日:2021/06/16
追加日:2022/03/21
本村凌二
東京大学名誉教授

ASEAN+のプロセスが打ち止めに!? 日本にとって重要な国は

米中戦略的競争時代のアジアと日本(6)ASEANの漂流と日本の大戦略

1967年の「バンコク宣言」で設立されたASEANは、中国の介入や、ミャンマーの政治的混乱など多くの問題に直面し、統一性に揺らぎが生じている。米中覇権争いが激化する中、その狭間で揺れる日本は今後どんな姿勢でのぞむべきなの...
収録日:2021/11/24
追加日:2022/03/16
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 第3代理事長

米中問題で一番重要なのは「economic statecraft」

米中戦略的競争時代のアジアと日本(5)米中対立と揺れる東アジア

同盟連携を基盤に対中国への姿勢を強めるアメリカに対抗し、大国主義のもと反発する国に容赦なく経済制裁を連発する中国。超大国同士の激しい争いの中で、東アジア、特に韓国と台湾は異なる立場を有している。日本はこの状況に...
収録日:2021/11/24
追加日:2022/03/09
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 第3代理事長

承久の乱…ついに東国武士たちの自立した政権が誕生

鎌倉殿と北条氏(9)承久の乱を経て「武家の時代」へ

「武者の世の扉を開いた」一人として、平清盛がなし得なかった「幕府」という組織をつくった源頼朝。その後、源氏三代による「貴種の幕府」が続くが、北条氏の台頭に伴う御家人同士の争いを経て、尼将軍を戴く「東国武士による...
収録日:2021/11/08
追加日:2022/03/06
坂井孝一
創価大学文学部教授

アメリカが経済安全保障として進める6つの管理強化とは

米中戦略的競争時代のアジアと日本(4)アメリカの安全保障戦略

中国の脅威が高まる中で、米中の覇権争いは激化している。2017年にトランプ政権の下で出された「国家安全保障戦略」や、2019年に施行した「国防授権法」から、アメリカが中国の戦略をどのように理解しているのか、そしてそれを...
収録日:2021/11/24
追加日:2022/03/02
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 第3代理事長

中国が進める「帝国的ルールメイキング」とは何か

米中戦略的競争時代のアジアと日本(3)「中国の夢」と自力更生

習近平は「中国の夢」の実現に向けて、一党独裁体制を強めている。欧米とは異なる帝国主義的なやり方で驚異的な経済成長を続ける中国だが、すでに労働力はピークを迎え、少子高齢化社会の未来は確実となっている。そうした中、...
収録日:2021/11/24
追加日:2022/02/23
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 第3代理事長

源実朝の悲劇で誕生した尼将軍と東国武士による幕府政権

鎌倉殿と北条氏(7)源実朝から北条政子・義時の時代へ

3代将軍・源実朝は『金塊和歌集』を編んだ天才歌人として名高いなど文化的イメージが強いだけに「北条氏の傀儡だろう」という説が唱えられたが、事実はそうではなかった。実朝は「将軍親裁」を実行し、それを支えたのが執権・北...
収録日:2021/11/08
追加日:2022/02/20
坂井孝一
創価大学文学部教授

コロナ感染症「危機のツケ」が今後の重要なテーマとなる

米中戦略的競争時代のアジアと日本(2)感染症拡大と不確実性の増大

新型コロナウイルス感染症の拡大によって、世界的に不確実性がかつてないほど高まっている。先進国では経済が停滞し、所得格差も広がる一方で、中国経済は依然として成長を続け、国際的なプレゼンスを高めている。また、アジア...
収録日:2021/11/24
追加日:2022/02/16
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 第3代理事長

第10代・家治から第11代・家斉へ…松平定信と老中たち

徳川将軍と江戸幕府の軌跡~家重、家治、家斉編(5)家斉の時代と老中の存在

徳川の治世は、優秀な老中によって支えられていた。第10代将軍・徳川家治が死去し、天明7年(1787年)に第11代・家斉が就任すると、松平定信が老中に就任して、寛政の改革が始まるが、松平定信は寛政5年(1793年)に失脚。その...
収録日:2020/12/14
追加日:2022/02/12

海洋アジアと大陸アジアの対立へ、地政学的舞台が移動

米中戦略的競争時代のアジアと日本(1)多極化する世界と富の分布の変化

冷戦以後の急速なグローバル化により、国際社会のパワーバランスも変化しつつある。中国の台頭や、アジアの中規模国の急速な成長により、先進国と新興国の割合も変化しており、地政学的舞台はすでに欧州からアジアへと移行して...
収録日:2021/11/24
追加日:2022/02/09
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 第3代理事長

課題がデータで「見える化」できる時代…企業のあり方は?

「新しい資本主義」の本質と課題(4)社会課題の変化と「見える化」

以前は消費者の望む課題解決が、そのまま企業の課題解決でもあった。しかし、現在は消費者の課題が企業の課題に直結しなくなっている。そのような社会課題の変化が起きている時代において、企業はどのようにして自社の評価を得...
収録日:2021/11/22
追加日:2022/02/03
柳川範之
東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授

新自由主義からの時代背景から「新しい資本主義」を問う

「新しい資本主義」の本質と課題(1)新自由主義と『21世紀の資本』

「新しい資本主義」という言葉が登場した2021年。はたしてこの言葉は何を意味するものなのか。振り返れば、1980年代以降、国営企業や公的セクターの増大による弊害が浮き彫りとなり、新自由主義が台頭した。2000年に入り、話題...
収録日:2021/11/22
追加日:2022/01/13
柳川範之
東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授

小泉信三は「近視眼的」だった…多様性の時代の困難さ

天皇のあり方と近代日本(3)価値観多様化の壁

戦後の皇太子教育を担った小泉信三は、「戦後民主主義的な世の中が永続していく」というイメージのなかでイギリス王室に範をとった。だが、現在までの数十年間に起こったのは価値観の多様化であり、それに前後するブルジョア市...
収録日:2021/11/02
追加日:2021/12/30
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

江戸時代、流行もファッションも牽引した歌舞伎の熱狂

江戸とローマ~花見と剣闘士(6)庶民の娯楽と熱狂度

観劇にさほど関心が高くなかった古代ローマの庶民に比べ、江戸の庶民が熱狂したのは歌舞伎。当時の「現代」が描かれた舞台を一日がかりで楽しみ、流行もファッションも歌舞伎が引っ張る時代が続いたのである。ちなみに、ローマ...
収録日:2021/05/24
追加日:2021/12/20
本村凌二
東京大学名誉教授

江戸時代と古代ローマを比較する理由…長い平和が生むもの

江戸とローマ~花見と剣闘士(1)平和な100万人都市

江戸と古代ローマ。時代も歴史も大きく異なる意外な組み合わせだが、「パックス・ロマーナ」といわれる長期間にわたる平和と繁栄の時代を日本に求めるなら、江戸時代が最適である。奇しくも両都市の人口は、ともに100万人規模だ...
収録日:2021/05/24
追加日:2021/11/15
本村凌二
東京大学名誉教授

ワクチンによる抗体の生成は? 免疫はどこまで続く?

ウィズ・コロナ時代の医学展望(4)ワクチン接種の現状と症状の長期化

最近、問題になっているのが長期的な新型コロナ患者が増えてきているということだ。中にはPCR検査がずっと陽性のままという患者もいるという。感染予防や重症化防止にはワクチン接種が有効なのだが、ワクチンによる抗体の形成に...
収録日:2021/09/01
追加日:2021/10/21
堀江重郎
順天堂大学医学部・大学院医学研究科 教授