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「本」の検索結果

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落書きの誤字脱字でわかる古代ローマ人のリテラシー

江戸とローマ~図書館と貸本屋(2)識字率と落書き

古代ローマでは、貴族階級は家庭教師や父親から、一般の庶民は街に集まってそれぞれ文字を学んだ。公務員や兵士になるためにはそれが必要だからだ。特にアルファベットは20数文字と覚えやすく、非常に使い勝手のよいツールであ...
収録日:2021/06/16
追加日:2022/07/03
本村凌二
東京大学名誉教授

『正法眼蔵』が説く本当の自己…身心脱落して自我を超える

【入門】日本仏教の名僧・名著~道元編(2)現成公案と「自己」の問題

現成公案は『正法眼蔵』の冒頭をなしている。ここで最初に取り上げられるのは「自己」の問題である。「自己」とは確固たる存在ではなく、その他全ての関係性、そのつながりの中で変わり続ける存在と捉えなおすことが、道元思想...
収録日:2020/09/30
追加日:2022/07/02
賴住光子
東京大学大学院人文社会系研究科・文学部倫理学研究室教授

識字率の高さを誇った古代ローマ、その独特な教育方法とは

江戸とローマ~図書館と貸本屋(1)リテラシーの重要性

現代人は読み書き能力を当然のものと考えているが、せいぜい100年前には日本にも読み書きのできない人がたくさんいた。リテラシーは教育が普及した現代の賜物なのである。しかし、前近代の世界の中で、江戸とローマは飛び抜けて...
収録日:2021/06/16
追加日:2022/06/26
本村凌二
東京大学名誉教授

禅の原点とは――中国から禅をもたらした道元の生涯に迫る

【入門】日本仏教の名僧・名著~道元編(1)道元の生涯と禅の歴史

禅を中国からもたらした僧に道元と栄西がいる。密教も熱心に修行した栄西とは異なり、道元は禅に徹したところに大きな特徴がある。禅宗は、末法思想が中心をなす浄土教とは対照的に、この世で修行して悟りを開くことを目指して...
収録日:2020/09/30
追加日:2022/06/25
賴住光子
東京大学大学院人文社会系研究科・文学部倫理学研究室教授

日本以上に切実なのは台湾、問われる「国を守る覚悟」

ウクライナ侵略で一変した国際政治(5)台湾問題と国際社会の声

ロシアを相手に戦うウクライナの姿は、わたしたちに国を守る覚悟、その重さを問いかけてくる。安全保障や防衛同盟は、核恫喝のもとでどこまで頼りにできるのか。今、日本以上に切実なのは台湾である。プーチンと習近平の置かれ...
収録日:2022/05/10
追加日:2022/06/24
小原雅博
東京大学名誉教授

キャリア資本ポートフォリオで人生100年時代を心豊かにする

プロティアン~最先端の自律的キャリア形成(6)キャリア資本戦略の中長期計画

キャリア形成は一朝一夕にはならない。しかし、キャリア資本を戦略的に考えるなら、あらゆる人生経験が自己投資となり、目指すキャリアの役に立つ。ただし、それは偶然ではない。仕事とは関係のないところでキャリア資本が蓄積...
収録日:2022/03/11
追加日:2022/06/23
田中研之輔
法政大学キャリアデザイン学部教授/一般社団法人プロティアン・キャリア協会代表理事

自己投資は重要だが苦手な人が多い。ではどうすればいいか

プロティアン~最先端の自律的キャリア形成(5)キャリア資本と心理的幸福感

従来の働き方は、企業からのアサインに応えて業務をこなし、その経験蓄積による強みが組織のキャリア資産になるというものだった。一方、キャリアを資本としてとらえると、あらゆる自己投資やチャレンジが本人の中で結実する。...
収録日:2022/03/11
追加日:2022/06/16
田中研之輔
法政大学キャリアデザイン学部教授/一般社団法人プロティアン・キャリア協会代表理事

財政こそ国防である…効果なき経済制裁を糺さねば無責任だ

孫子と統帥綱領でウクライナ侵略を読む(2)「七計」と日本の態度

戦争の勝敗を決めるものは何か。『孫子』にそれは「七計(七つの基準)」として明確に書かれている。その基準に照らし合わせると、なぜロシアがウクライナ侵攻を始めたのかという背景が見えてくる。そして、この問題に対して日...
収録日:2022/04/27
追加日:2022/06/05

社会関係資本が貯まらない…キャリア・プラトーの打開策

プロティアン~最先端の自律的なキャリア形成(3)キャリア・プラトーを打開する

ミドルシニア層が組織内キャリアに依存したり、ポストオフ層のキャリア・モチベーションが低下したりする例は多い。その原因は、経験によりビジネス資本が蓄積されていくのに対し、社会関係資本が増えないことにある。これを「...
収録日:2022/03/11
追加日:2022/06/02
田中研之輔
法政大学キャリアデザイン学部教授/一般社団法人プロティアン・キャリア協会代表理事

なぜ「知っている」だけでは「教養」とはいえないのか

「今、ここ」からの飛躍のための教養(2)日本の教養離れと知の構造化

日本で教養離れが起こった理由の一つに、いわゆる「教養人」の姿勢があった。世間から遊離して机上の空論をもて遊ぶのではなく、知を活用する人になるためには、広い興味を持って知識を集め、それを構造化する必要がある。そし...
収録日:2022/04/21
追加日:2022/06/01
長谷川眞理子
総合研究大学院大学長

賃金も物価も上がらない日本、円安との密接な関係

50年ぶりの「円安」日本~その原因と為替対策に迫る

日本は円安が進む中、「実質実効レート」への理解が問われている。名目為替に物価を加味した実質実効レートは実感値に近く、通貨間の強弱関係がより正確に伝わるからだ。実質実効レートで見ると、現在は「50年ぶりの円安」だと...
収録日:2022/04/07
追加日:2022/05/30
伊藤元重
東京大学名誉教授

DXとCXを駆動させる要因としてプロティアンがある

プロティアン~最先端の自律的キャリア形成(2)「二つのX」と人的資本の最大化

今はDX(デジタルトランスフォーメーション)の時代であるともに、CX(キャリア・トランスフォーメーション)の必要な時代でもある。DXが予想ほど功を奏さないのは、「人」の問題であり、その間をつなぐのがプロティアンである...
収録日:2022/03/11
追加日:2022/05/26
田中研之輔
法政大学キャリアデザイン学部教授/一般社団法人プロティアン・キャリア協会代表理事

地獄の話の「三途の川」「奪衣婆」は日本のオリジナル

死と宗教~教養としての「死の講義」(7)地獄と日本の葬儀文化

われわれが描く地獄のイメージは、道教の考え方がもとになっている。ただし「三途の川」や「奪衣婆」などは、日本オリジナルなストーリーで、迫力満点だ。毎年お盆が近づくと、家ごとに、死者を迎える準備をすることになってい...
収録日:2022/03/03
追加日:2022/05/23
橋爪大三郎
社会学者

神話には問題解決のヒントとなる物語類型がたくさんある

古事記・日本書紀と世界神話の類似(10)神話の普遍的要素と役割

悲劇的な物語である浦島伝説。これを語ることによって、人々にどのようなことを伝えようとしたのか。また、そもそも神話の普遍的要素とは何か。現代に生きる私たちにも神話は意味を持ち、学ぶべきことが多くある。最終話では神...
収録日:2021/09/29
追加日:2022/05/22
鎌田東二
京都大学名誉教授

“南無阿弥陀仏”と唱えて極楽浄土へ――法然の革命とは

死と宗教~教養としての「死の講義」(6)日本人の「死」と法然

日本には、仏教より古くから伝わる死後の観念があった。死後は「黄泉の国」、あるいは山の上や海の彼方に行くと考えられていたが、そこに仏教が入ってきた。仏教は輪廻するから、死者の国は存在しない。しかし当時、仏教は難し...
収録日:2022/03/03
追加日:2022/05/16
橋爪大三郎
社会学者

不老不死から老人の語り部へ、神話が語る「長老の死生観」

古事記・日本書紀と世界神話の類似(9)オシーン伝説と死生観の関係

日本の浦島伝説に似た話がアイルランドのオシーン伝説である。オシーン伝説とはどういった内容で、どの点が浦島伝説と似ているのか。また、両方の神話から読み取れるメッセージとは何だろうか。(全10話中9話) ※インタビュア...
収録日:2021/09/29
追加日:2022/05/15
鎌田東二
京都大学名誉教授

アメリカの「ベタ下り」がプーチンの蛮行の根拠となった!?

ウクライナ戦争に揺らぐ国際秩序(3)日本の立ち位置とアメリカの責任

ウクライナに対する一方的な戦争に反発し、日本や欧米諸国はロシアに対して厳しい経済・金融制裁を科している。しかし、ロシアの軍事侵攻は止まる気配がなく、制裁が十分に機能しているとはいえない。国際社会はなぜプーチンを...
収録日:2022/04/01
追加日:2022/05/13
山内昌之
東京大学名誉教授

坐禅をすればわかる――なぜ禅は武士に向いているのか

死と宗教~教養としての「死の講義」(5)仏教の死:日本編

日本人の死生観を築いていった仏教の宗派は浄土宗・浄土真宗、禅宗、法華宗・日蓮宗であるという。念仏による極楽往生、坐禅がそのまま覚りであること、在家にいながらの菩薩修行は、いずれも死の恐怖に向かう日本人の姿勢をサ...
収録日:2022/03/03
追加日:2022/05/09
橋爪大三郎
社会学者

「開けるな」という玉手箱を渡した浦島伝説の不思議

古事記・日本書紀と世界神話の類似(8)浦島伝説と死生観の関係

日本に古くから伝わる浦島伝説。しかし、そこにはとても不思議な点がある。なぜ「開けるな」という玉手箱をわざわざ渡すのか。それは、不老不死や長寿といった人間の死生観と関係があるのではないだろうか。この伝説から発せら...
収録日:2021/09/29
追加日:2022/05/08
鎌田東二
京都大学名誉教授

ロシアと中国が軍事協力…日本が見るべきポイントとは

プーチンのロシア―その思想と戦略―(6)中露関係と日本の対策

SNSが軍事戦略でも活用されている現在、適切な情報の取捨選択が求められている。他国の情報戦略に振り回されないために日本がすべきこととは何か。また、ウクライナ情勢が緊迫する中で、ロシアと中国の関係にも注目が集まってい...
収録日:2022/03/04
追加日:2022/05/04
山添博史
防衛研究所 地域研究部 主任研究官

脱炭素は可能か?気候変動問題の現状と日本の問題点

COP26と気候変動問題の行方~世界の取り組みと日本の課題

気候変動問題が深刻化する中、世界で足並みを揃えた取り組みが求められている。2021年に開催されたCOP26では、2030年に向けた各国の数値目標とそれに向けた具体的な計画が発表された。日本は、環境問題に対する意識の遅れがたび...
収録日:2022/01/18
追加日:2022/05/03
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「浦島伝説」と「オシーン伝説」の類似、その背景に迫る

古事記・日本書紀と世界神話の類似(7)日本神話とアイルランド神話の類似

日本とアイルランドはユーラシアの両端に位置するが、両国には類似する神話が存在するという。その神話とは日本の「浦島伝説」とアイルランドの「オシーン伝説」である。なぜこれほど遠く離れた両国にそうした類似する神話が生...
収録日:2021/09/29
追加日:2022/05/01
鎌田東二
京都大学名誉教授

今、日本に最も必要なのは戦争をさせないための準備と知恵

「激動と激変の時代」の日本復活戦略(3)米中対立下の国際戦略

米中は事実上の戦争状態にあり、台湾有事になれば日本が巻き込まれる可能性は大いにある。そうなると当然、日本全土が危機的状況に陥るだろう。そうした緊張状況の中、日本は今後どのように動くべきなのか。ここで必要となるの...
収録日:2022/01/18
追加日:2022/04/26
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

仏教の根本は真理を覚ること、真理を覚るとは仏になること

死と宗教~教養としての「死の講義」(3)仏教の「死」・インド編〈上〉

仏教の始まりはインドにある。その考え方の根本は「因果法則」であり、出来事が生命を超えたスケールで連鎖することにある。そして、この法則に従って、自分はいま命を与えられていると理解し、その法則に合致した生き方をする...
収録日:2022/03/03
追加日:2022/04/25
橋爪大三郎
社会学者

アメリカのエネルギーを作り出している神話のせめぎ合い

古事記・日本書紀と世界神話の類似(6)神話とアメリカの関係

われわれはなぜ類似するほど神話を持つ必要があるのだろうか。神話がわれわれに伝えようとしたメッセージ、与えた影響など、人類が世界各地で神話を持ち続けてきた意味を、アメリカという世界と神話の関係から読み解く。(全10...
収録日:2021/09/29
追加日:2022/04/24
鎌田東二
京都大学名誉教授

「陰謀論」という陰謀――近現代史研究に警鐘を鳴らす

日本人が知らない近現代史~陰謀論と歴史修正主義を考える

第二次世界大戦以後の歴史観の再解釈に対しては、「陰謀論」や「歴史修正主義」という指摘が後を絶たない。歴史が政治的に重要な意味を持つようになった第二次世界大戦後、「陰謀論」は負のレッテルに変わっていった。そうした...
収録日:2021/12/06
追加日:2022/04/22
福井義高
青山学院大学 大学院国際マネジメント研究科 教授

西田幾多郎と魂の苦悩を共有する時間を持ったことへの共感

自信について(5)西田幾多郎の本の魅力は「永遠の苦悩」

「自分が進む道は、これだ」「うまく行くかはわからないけど、やってみる」……その境地に達するために大切なのは「初心」や「原点」の歴史を知ることである。しかし、それによって「憧れ」は抱けるようになっても、「自信」を抱...
収録日:2022/01/25
追加日:2022/04/22
対談 | 執行草舟田村潤

CO2排出削減へ技術革新の二本柱は「EVと水素」

「危機の時代」の気候変動(3)技術革新とEVの普及

CO2排出削減の重要なカギを握るのが技術革新である。その大きな柱として挙げられるのが「電気自動車(EV)への転換」と「燃料としての水素の活用」の2つだ。日本はこれまで“カイゼン”を得意とし、技術改良を進めてきたが、今ド...
収録日:2022/02/16
追加日:2022/04/21
小原雅博
東京大学名誉教授

キエフが京都!?ウクライナの歴史にみる日本との違い

プーチンのロシア―その思想と戦略―(4)ロシアとウクライナの歴史観

ロシアによるウクライナ侵攻の背景には、ロシアとウクライナ両国の歴史観の違いがある。自由を求めるウクライナと、支配の論理を振りかざすロシアの溝は、プーチン政権の下でますます深まっている。今回の武力行使は、焦りを感...
収録日:2022/03/04
追加日:2022/04/20
山添博史
防衛研究所 地域研究部 主任研究官

令和の所得倍増は実現するか?日本の復活戦略を考える

「激動と激変の時代」の日本復活戦略(2)岸田政権の政策と戦略の重要性

池田勇人によってつくられた宏池会を引き継ぐ岸田文雄総理は、「令和の所得倍増」や「デジタル田園都市構想」など、まさに先人を意識した政策を次々と打ち出している。しかし、それらを実現していく上では、世界のさまざまな事...
収録日:2022/01/18
追加日:2022/04/19
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ユング的な生得説の可能性――深層心理に神話の原型がある

古事記・日本書紀と世界神話の類似(5)2つの類似要因

世界神話の類似には2つの要因が考えられる。一つは経験論的な「神話伝播説」で、もう一つがユング的な考え方による「生得説」だ。なぜ人類が違った場所で違った時代に同じ夢を見るといった、シンクロニシティのようなことが時空...
収録日:2021/09/29
追加日:2022/04/17
鎌田東二
京都大学名誉教授

拡大する世界炭素市場、日本が抱える難題とは

「危機の時代」の気候変動(2)CO2排出削減かオフセットか

現在CO2排出削減に向けて、各国がさまざまな取り組みを行っている。主なものは、排出枠の取引といった制度、電気自動車への移行、さらに再生可能エネルギーへの転換などだが、世界炭素市場が拡大する中、日本はいくつかの難題を...
収録日:2022/02/16
追加日:2022/04/14
小原雅博
東京大学名誉教授

岸田政権は落第点?求められる強力な司令塔と経済の復活

「激動と激変の時代」の日本復活戦略(1)菅政権から岸田政権へ

激動と激変の世界の中で日本はどのような方向へと進むべきなのか。2021年に菅政権から新たに誕生した岸田政権は、コロナ禍や産業の立て直しに立ち向かうべく強力なリーダーシップを発揮する司令塔が求められている。(全3話中第...
収録日:2022/01/18
追加日:2022/04/12
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ホモ・サピエンス「出アフリカ」による神話伝播説の可能性

古事記・日本書紀と世界神話の類似(4)不思議な道具と神話伝播説

英雄神話には「不思議な道具」が登場する。それは世界を変容させるきっかけとなるものだが、それも世界の神話における類似点の1つである。さらに、その類似点がなぜ出てくるのかについて、その可能性の1つとして「神話伝播説」...
収録日:2021/09/29
追加日:2022/04/10
鎌田東二
京都大学名誉教授

日本を「間抜け」呼ばわり…スターリンの思惑と戦争への道

第二次世界大戦とソ連の真実(3)大粛清と戦争準備、そして対日戦略

ソ連では1937~1938年を中心に行われた大粛清で約70万人が殺害された。その大きな理由は、迫りくる戦争に向けた国内体制の整備だったともいわれている。それと同時に、赤軍の増強や日本への空襲の予行演習など、国内外で戦争に...
収録日:2021/12/06
追加日:2022/04/08
福井義高
青山学院大学 大学院国際マネジメント研究科 教授

メルケル氏退任後、求心力低下したEUと日本への影響

「激動と激変の世界」の読み方2022(4)EUとアジアの政治情勢

ヨーロッパ諸国に目を向けてみると、政治状況の変化により各国の関係も変わることが懸念されている。中でも、ドイツで長らく首相を務めたアンゲラ・メルケル氏の退任は、EUにとっても有能な調整役の喪失を意味し、組織体制に大...
収録日:2022/01/18
追加日:2022/04/05
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

諧謔精神を育んだ江戸とローマ、現代社会とどこが違うのか

江戸とローマ~諷刺詩と川柳・狂歌(4)庶民文化を楽しむ社会の形成

川柳と風刺詩を通して庶民文化を楽しんだ「人口100万人都市」江戸とローマ。どちらも当時、大都市でありながらお互いが無関心ではいられない社会を形成していたという。そこには豊かさゆえのゆとりがあったという面もあるが、彼...
収録日:2021/06/16
追加日:2022/04/04
本村凌二
東京大学名誉教授

世界の英雄神話に共通する「異常出生物語」の不思議

古事記・日本書紀と世界神話の類似(3)英雄神話の特性

世界神話のパターンの1つに英雄神話がある。その英雄神話に共通するのが、現在の常識では考えられない、不思議な「異常出生物語」である。英雄の出生秘話について、世界神話から類似のポイントを読み解いていく。(全10話中3話...
収録日:2021/09/29
追加日:2022/04/03
鎌田東二
京都大学名誉教授

冷笑から嘲笑、義憤へ、ローマ諷刺詩人の健全な批判精神

江戸とローマ~諷刺詩と川柳・狂歌(3)川柳・狂歌と諷刺詩の時代

日本の川柳や狂歌の源流は、京鴨川の「二条河原の落書」にあるといわれる。悪政に対する批判的風刺の精神が庶民レベルにまで拡大したのが、川柳や狂歌の流行した江戸末期だった。同様のことが、ローマでは風刺詩を通じて紀元前5...
収録日:2021/06/16
追加日:2022/03/28
本村凌二
東京大学名誉教授

スサノオとオルフェイス、悲しみと歌でつながる男神の物語

古事記・日本書紀と世界神話の類似(2)詩の文化の共通点

日本神話とギリシア神話の類似点として、スサノオとオルフェイスという、夫(男)の神の存在が挙げられる。この2神はどのようなつながりがあるのか。スサノオの物語を通して、ギリシア神話との共通点をさらに挙げていく。(全10...
収録日:2021/09/29
追加日:2022/03/27
鎌田東二
京都大学名誉教授

日本が戦略的パートナーシップを築くべき国とはどこか

米中戦略的競争時代のアジアと日本(7)日本の有事対応と戦略的パートナーシップ

台湾統一を目指して圧力を強める中国に対し、日本でも台湾有事について盛んに議論されている。両者の緊張関係が続く中、有事の際の日本のあり方やその備えはどうすればいいのか。また、日本は少子化でこれから国力が弱体化して...
収録日:2021/11/24
追加日:2022/03/23
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

江戸の粋が生んだ「川柳」を詠んで俳諧の歴史を楽しむ

江戸とローマ~諷刺詩と川柳・狂歌(2)江戸っ子と川柳

川柳や落語では「江戸っ子の粋」が強調されるが、ローマにはそれに匹敵する「ローマっ子」がいたのだろうか。どちらの都市も外部から多様な人が流入したが、「それ以外の人間」により純粋な都会人の定義が行われたのは江戸だけ...
収録日:2021/06/16
追加日:2022/03/21
本村凌二
東京大学名誉教授

なぜ『古事記』と『ギリシア神話』は似ているのか

古事記・日本書紀と世界神話の類似(1)オルフェウスと死

ユーラシア大陸の東方にある日本と、西方にあるギリシアにおいて、神話の筋立てが非常に似ているという不思議な事実がある。なぜ遠く離れた二つの地で類似した神話が生まれたのか。その謎に迫るために、まずは日本神話とギリシ...
収録日:2021/09/29
追加日:2022/03/20
鎌田東二
京都大学名誉教授

『自然法爾章』で親鸞が伝えたかった「絶対他力」の真髄

【入門】日本仏教の名僧・名著~親鸞編(4)『自然法爾章』と絶対他力

『自然法爾章』は親鸞最晩年の書といわれ、上人が至った究極的な境地と尊ばれている。「自然法爾」とは、世界全体に満ち溢れている「救いの力」というものがあり、それによって“おのずから”救われるということで、「他力」の真...
収録日:2020/09/30
追加日:2022/03/18
賴住光子
東京大学大学院人文社会系研究科・文学部倫理学研究室教授

ASEAN+のプロセスが打ち止めに!? 日本にとって重要な国は

米中戦略的競争時代のアジアと日本(6)ASEANの漂流と日本の大戦略

1967年の「バンコク宣言」で設立されたASEANは、中国の介入や、ミャンマーの政治的混乱など多くの問題に直面し、統一性に揺らぎが生じている。米中覇権争いが激化する中、その狭間で揺れる日本は今後どんな姿勢でのぞむべきなの...
収録日:2021/11/24
追加日:2022/03/16
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

日本周辺が最も危険!?米国を中心とした中国包囲網の実態

「激動と激変の世界」の読み方2022(1)バイデン政権と揺らぐ外交関係

2020年アメリカ大統領選で、共和党のドナルド・トランプ氏との激戦を制し、第46代大統領となった民主党のジョー・バイデン氏。就任後には、「アメリカ救済計画」と呼ばれる大規模な経済社会政策を行い話題となっている一方で、...
収録日:2022/01/18
追加日:2022/03/15
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

諷刺精神に富んだパックス・ロマーナ、悲劇より喜劇が人気

江戸とローマ~諷刺詩と川柳・狂歌(1)諧謔精神の爛熟

古代ローマと江戸を比較するうえで、社会のゆとりは欠かせない。200年以上続いた江戸の平和は、ほぼ同じぐらい続いた「パックス・ロマーナ」に匹敵し、庶民にも生活文化を楽しむ心が磨かれていった。両者に共通するのは、物事に...
収録日:2021/06/16
追加日:2022/03/14
本村凌二
東京大学名誉教授

『歎異抄』が伝える逆説的教え「救われないから救われる」

【入門】日本仏教の名僧・名著~親鸞編(3)「空-縁起」と『歎異抄』

「空」と「縁起」は大乗仏教の中心的な概念である。あらゆる存在が単独に成り立つのではなく、関係性の中で生じているとする、現代思想とも通じる考え方だ。そのうえで「阿弥陀仏は光である」「世界全体が光である」とは何を意...
収録日:2020/09/30
追加日:2022/03/11
賴住光子
東京大学大学院人文社会系研究科・文学部倫理学研究室教授

米中問題で一番重要なのは「economic statecraft」

米中戦略的競争時代のアジアと日本(5)米中対立と揺れる東アジア

同盟連携を基盤に対中国への姿勢を強めるアメリカに対抗し、大国主義のもと反発する国に容赦なく経済制裁を連発する中国。超大国同士の激しい争いの中で、東アジア、特に韓国と台湾は異なる立場を有している。日本はこの状況に...
収録日:2021/11/24
追加日:2022/03/09
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

日本維新の会は全国で勝てるか…野党の「壁」とは?

野党論から考える日本政治の課題(4)選挙と野党の関係

選挙の勝ち方は単なる技術的対策で、政治とは無関係だといわれるが、選挙戦の勝利なく野党が政権党になることはあり得ない。現在の選挙と野党の関係について考えるときには、小選挙区制と比例代表制のそれぞれの場合により戦い...
収録日:2021/12/07
追加日:2022/03/07
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

阿弥陀仏は無限の光だ…親鸞の『唯信鈔文意』の教えとは?

【入門】日本仏教の名僧・名著~親鸞編(2)『唯信鈔文意』と方便法身

親鸞の著書として重要なのが『唯信鈔文意』である。『唯信鈔』は同門の先輩・聖覚による著だが、法然の教えをよく伝える書として親鸞は大切にした。その解釈書として著した本書の中でも阿弥陀仏についての捉え方を、「法蔵神話...
収録日:2020/09/30
追加日:2022/03/04
賴住光子
東京大学大学院人文社会系研究科・文学部倫理学研究室教授

アメリカが経済安全保障として進める6つの管理強化とは

米中戦略的競争時代のアジアと日本(4)アメリカの安全保障戦略

中国の脅威が高まる中で、米中の覇権争いは激化している。2017年にトランプ政権の下で出された「国家安全保障戦略」や、2019年に施行した「国防授権法」から、アメリカが中国の戦略をどのように理解しているのか、そしてそれを...
収録日:2021/11/24
追加日:2022/03/02
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

歴史的にみて無茶…野党の政権奪取が困難な理由

野党論から考える日本政治の課題(3)リーダー喪失の悲劇

政党再編で離合集散のたびに傷ついているのは他ならぬ野党である。厳しい選挙戦に敗れるたび、将来性のあるリーダーが責任を取り、表舞台から消えていっているからだ。では野党はどうすればそれを回避し、持続することができる...
収録日:2021/12/07
追加日:2022/02/28
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

親鸞が「非僧非俗」と名乗った真意と妻・恵信尼の影響

【入門】日本仏教の名僧・名著~親鸞編(1)親鸞と法然の違い

親鸞といえば、法然の専修念仏思想を継いで布教を続けた聖人ともいわれる人物だが、法然と親鸞の教えではどこがどう違うのだろうか。また、「非僧非俗」と名乗り、出家の身でありながら妻帯した親鸞の真意はどこにあったのだろ...
収録日:2020/09/30
追加日:2022/02/25
賴住光子
東京大学大学院人文社会系研究科・文学部倫理学研究室教授

中国が進める「帝国的ルールメイキング」とは何か

米中戦略的競争時代のアジアと日本(3)「中国の夢」と自力更生

習近平は「中国の夢」の実現に向けて、一党独裁体制を強めている。欧米とは異なる帝国主義的なやり方で驚異的な経済成長を続ける中国だが、すでに労働力はピークを迎え、少子高齢化社会の未来は確実となっている。そうした中、...
収録日:2021/11/24
追加日:2022/02/23
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

野党の出番をなくす自民党のキャッチ・オール型への転換

野党論から考える日本政治の課題(2)政界再編と政党再編

野党のあり方を知るのに欠かせないのが「政界再編」についての理解である。日本では政党の離合集散を政界再編だと思い込んでいるが、世界の考え方とは異なっている。英米に見る政界再編の事例とその機序を展望し、日本にはなぜ...
収録日:2021/12/07
追加日:2022/02/21
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

ステークホルダー資本主義、今と昔で何が違うのか

「新しい資本主義」の本質と課題(6)ステークホルダー資本主義の正しいあり方

日本がかつて重視してきた「ステークホルダー資本主義」と、今の「ステークホルダー資本主義」には大きな違いがある。それは、技術革新によるデータの「見える化」で、ステークホルダー全体を見渡せた経営ができるようになって...
収録日:2021/11/22
追加日:2022/02/19
柳川範之
東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授

ローマの公共事業を担った富裕者層のエヴェルジェティズム

江戸とローマ~テルマエと浮世風呂(3)公共事業とエヴェルジェティズム

日本では水路整備が名君の条件とされたが、ローマでは帝政の始まる頃、すでに水道橋整備が終わっていた。そうした社会資本の公共事業を支えたのは、「エヴェルジェティズム」である。持てる者はその富を社会に還元すべきという...
収録日:2021/05/24
追加日:2022/02/18
本村凌二
東京大学名誉教授

コロナ感染症「危機のツケ」が今後の重要なテーマとなる

米中戦略的競争時代のアジアと日本(2)感染症拡大と不確実性の増大

新型コロナウイルス感染症の拡大によって、世界的に不確実性がかつてないほど高まっている。先進国では経済が停滞し、所得格差も広がる一方で、中国経済は依然として成長を続け、国際的なプレゼンスを高めている。また、アジア...
収録日:2021/11/24
追加日:2022/02/16
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

10分でわかる「野党論」

野党論から考える日本政治の課題(1)野党とは何か

一国の政治において、野党はどんな役割を果たしているのだろうか。なぜ野党は与党の政策に批判ばかりしているのだろうか。そもそも「野党のない民主主義」はあり得るのだろうか。民主主義の本質を踏まえ、中央政治のみならず地...
収録日:2021/12/07
追加日:2022/02/14
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

古代ローマの公衆浴場と江戸の銭湯…風呂は楽しい社交場

江戸とローマ~テルマエと浮世風呂(2)お風呂は社交場だった

日常的にお風呂に親しむ日本人は見落としがちだが、入浴文化は良質な水の大量確保に支えられている。ローマも日本も、文字通りその恩恵に浴してきた。公衆浴場や銭湯には町の社交場の機能があったし、体を清潔にしたり、体の芯...
収録日:2021/05/24
追加日:2022/02/11
本村凌二
東京大学名誉教授

新しいニーズを創造するために日本企業が見直すべきこと

「新しい資本主義」の本質と課題(5)消費者のニーズと日本企業の課題

現在のビジネスの難しさは、以前とは違って何が満足する商品・サービスなのか、消費者のニーズが見えにくくなっていることにある。新しいニーズという観点でいえば、失敗を繰り返しながらも「スマホのある生活」という新しい世...
収録日:2021/11/22
追加日:2022/02/10
柳川範之
東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授

海洋アジアと大陸アジアの対立へ、地政学的舞台が移動

米中戦略的競争時代のアジアと日本(1)多極化する世界と富の分布の変化

冷戦以後の急速なグローバル化により、国際社会のパワーバランスも変化しつつある。中国の台頭や、アジアの中規模国の急速な成長により、先進国と新興国の割合も変化しており、地政学的舞台はすでに欧州からアジアへと移行して...
収録日:2021/11/24
追加日:2022/02/09
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

ローマ水道と江戸の上水、卓越した両者の水道システム

江戸とローマ~テルマエと浮世風呂(1)卓越した水道システム

日本人と古代ローマ人の共通点は、他者のアイデアを洗練させ、改良して持続するところにあった。オリジナリティにこだわらないことがその強みになったのである。注目すべきは水道、そしてお風呂(公衆浴場)だ。今回は古代ロー...
収録日:2021/05/24
追加日:2022/02/04
本村凌二
東京大学名誉教授

現世で成功できるかどうかは本人ではなく親や先祖で決まる

憂国の芸術(4)現世的成功をもたらす「徳」の根源

コシノジュンコ氏は戦後の焼け野原だった大阪から出てきた。日本が豊かになると、彼女のような強い個性の作家は出なくなった。強い個性は枯渇感がなければ出てこないのだ。ところで、コシノジュンコ氏はとても温かくて親切で、...
収録日:2021/12/02
追加日:2022/02/04

今、話題の「新しい資本主義」の可能性と企業の課題とは?

「新しい資本主義」の本質と課題(4)社会課題の変化と「見える化」

以前は消費者の望む課題解決が、そのまま企業の課題解決でもあった。しかし、現在は消費者の課題が企業の課題に直結しなくなっている。そのような社会課題の変化が起きている時代において、企業はどのようにして自社の評価を得...
収録日:2021/11/22
追加日:2022/02/03
柳川範之
東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授

中国が暴走しないように日本がやるべきこと

中国共産党と人権問題(6)米中対立で問われる日本の姿勢

中国の人権問題について考えるには、中華思想を背景とした統治システムを理解する必要がある。日本は中国の文化から多大な影響を受けつつ、西洋から人権の尊さを学んできた。米中の対立が激化する中、日本はどうあるべきか。(...
収録日:2021/10/15
追加日:2022/01/28
橋爪大三郎
社会学者

この大変な時期に、日本人として「知らない」では済まない

天皇のあり方と近代日本(7)「運を天に任せる」は無責任

今、政府のさまざまな会議も、皇室のあり方について、根本的に考えるところまで踏み込んでいないように見える。しかし、もはや時間的な余裕はない。「運を天に任せる」では無責任なところにまで来ている。皇族のご行跡が表に出...
収録日:2021/11/02
追加日:2022/01/27
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

再分配には限界が…もう1つ大事なこととは

「新しい資本主義」の本質と課題(3)再分配と「独占力の行使」の問題

日本では今、再分配の議論が盛り上がりを見せている。格差が拡大する中で再分配は大切だが、一方で日本全体として全員の所得を増やすための政策も必要だ。そこで気になるのは賃上げの問題と、企業における「独占力の行使」とい...
収録日:2021/11/22
追加日:2022/01/27
柳川範之
東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授

所得の二極化――話題となったピケティの議論の裏側に迫る

「新しい資本主義」の本質と課題(2)「所得の二極化」と技術革新

今現実に起きつつあるのが「所得の二極化」だ。かつて日本の高度成長期は分厚い中間層に支えられていたと言われたが、その中間層が今、低所得化してきており、一方で高所得者はますます高所得となっている。この背景として社会...
収録日:2021/11/22
追加日:2022/01/20
柳川範之
東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授

皇室財産や旧宮家の復帰について大胆に議論してよい時期だ

天皇のあり方と近代日本(6)皇室財産と旧宮家の復帰

第二次世界大戦後、皇室財産はすべて国に属すこととされ、皇室費用も国会の議決が必要になってしまった。その結果、「皇室は国民の税金で食べている」などという批判まで現われるようになった。だが、そのような姿で良いのか。...
収録日:2021/11/02
追加日:2022/01/20
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

良き日本人の魂を思い出すのは芸術作品と会ったときだけだ

憂国の芸術(1)芸術作品こそが心を動かす

執行草舟が、自身の芸術コレクションの中から、コシノジュンコ氏の作品などを紹介するシリーズ。執行草舟は、芸術として優れているのに加え、魂の燃焼に命をかけて生きた人たちの作品を「憂国の芸術」と名づけて集めている。そ...
収録日:2021/12/02
追加日:2022/01/14

新自由主義からの時代背景から「新しい資本主義」を問う

「新しい資本主義」の本質と課題(1)新自由主義と『21世紀の資本』

「新しい資本主義」という言葉が登場した2021年。はたしてこの言葉は何を意味するものなのか。振り返れば、1980年代以降、国営企業や公的セクターの増大による弊害が浮き彫りとなり、新自由主義が台頭した。2000年に入り、話題...
収録日:2021/11/22
追加日:2022/01/13
柳川範之
東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授

福澤諭吉が「帝室論」で「皇室は万年の春たれ」と説く理由

天皇のあり方と近代日本(5)福澤諭吉の「帝室論」

明治維新の後、帝国憲法が発布され国会が開設されようとするときに福澤諭吉が書いたのが「帝室論」である。天皇を、議会政治にまみれる存在にしてはならない。政治からは超然として、たとえ議会の与野党が火のごとく争っていて...
収録日:2021/11/02
追加日:2022/01/13
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

タリバン政権への救急援助を表明した中国の狙い

不安定化したアフガン、ウイグル、中国(4)アフガン復興支援と日本の役割

アフガニスタンの復興に対して、日本ではこれまで多くの取り組みが行われてきた。しかし、2021年のタリバン復権は、これまで築き上げてきた社会基盤を打ち壊すものだった。そうした中、アフガニスタンへの支援をいち早く表明し...
収録日:2021/11/12
追加日:2022/01/08
山内昌之
東京大学名誉教授

「人間天皇」を否定した三島由紀夫の思想が問うものとは

天皇のあり方と近代日本(4)三島由紀夫VS東大全共闘

世界中で価値観の分断が進み、社会が大きく割れている。ここで想起されるのが、1969年の「三島由紀夫vs東大全共闘」の両極に割れた討論会である。この討論会で、東大全共闘は天皇を罵り嘲笑する一方、三島由紀夫は「この天皇は...
収録日:2021/11/02
追加日:2022/01/06
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

2022年は希望の年、「課題解決先進国」日本への動きが活発化

2022年頭所感(1)「課題解決先進国」日本に向けた試み

今、世界は大きな転換期を迎えている。その背景として長寿化や知識の爆発などが挙げられるが、そうした中、2022年は希望あふれる年になるだろうと語る小宮山氏。その展望として3つのポイントを挙げて、その希望について提言する...
収録日:2021/12/01
追加日:2022/01/01
小宮山宏
東京大学第28代総長

小泉信三は「近視眼的」だった…多様性の時代の困難さ

天皇のあり方と近代日本(3)価値観多様化の壁

戦後の皇太子教育を担った小泉信三は、「戦後民主主義的な世の中が永続していく」というイメージのなかでイギリス王室に範をとった。だが、現在までの数十年間に起こったのは価値観の多様化であり、それに前後するブルジョア市...
収録日:2021/11/02
追加日:2021/12/30
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

洋の東西で大きく違う、庶民の娯楽への為政者の関わり方

江戸とローマ~花見と剣闘士(7)庶民のリテラシーと為政者の関わり方

江戸とローマの共通点である庶民のゆとりは、高いリテラシーに結びついた。江戸の識字率の高さは貸本屋の数にも表れているが、ローマ時代は紙の本が出現する前であるにもかかわらず、落書きなどから庶民のレベルの高さを確認で...
収録日:2021/05/24
追加日:2021/12/27
本村凌二
東京大学名誉教授

戦後の「人間天皇」と「開かれた皇室」がもたらす悲劇

天皇のあり方と近代日本(2)「開かれた皇室」の大問題

戦後の皇室には「普通の国民と同じような生活感覚」や「家族の情愛」が求められた。「人間と人間」の関係が求められ、とりわけご結婚がその点から注目を集めた。だが、眞子内親王のご成婚が支持されなかったのはなぜか。そこに...
収録日:2021/11/02
追加日:2021/12/23
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

江戸時代、流行もファッションも牽引した歌舞伎の熱狂

江戸とローマ~花見と剣闘士(6)庶民の娯楽と熱狂度

観劇にさほど関心が高くなかった古代ローマの庶民に比べ、江戸の庶民が熱狂したのは歌舞伎。当時の「現代」が描かれた舞台を一日がかりで楽しみ、流行もファッションも歌舞伎が引っ張る時代が続いたのである。ちなみに、ローマ...
収録日:2021/05/24
追加日:2021/12/20
本村凌二
東京大学名誉教授

「双子の赤字」を抱えていた米国が行ったプラザ合意の衝撃

シリコンバレー物語~IT巨人の実像と今後(5)プラザ合意と日本潰し

1985年と86年の2カ年、日本の1人当たりGDPがアメリカを上回る。「アジアの覇者」気取りとなった日本はアメリカの虎の尾を踏み、プラザ合意が。行き過ぎたドル高を是正する名目で、アメリカ、イギリス、西ドイツ、フランス、日本...
収録日:2021/07/08
追加日:2021/12/19
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

皇室像の転換…戦後日本的な象徴天皇はいかに形成されたか

天皇のあり方と近代日本(1)「人間宣言」から始まった戦後の皇室

日本の歴史のなかで、天皇や皇室の姿は大きく移り変わってきた。日本が第二次世界大戦に負けた後、戦後日本的な象徴天皇の姿が確立されていったが、今、その「戦後の皇室像」の変化が求められているのではないか。その問題意識...
収録日:2021/11/02
追加日:2021/12/16
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

大祭「サートゥルナーリア祭」はクリスマスの原型か

江戸とローマ~花見と剣闘士(5)祭と無礼講

派手な祭りと無礼講は各国共通だが、江戸とローマは中でも群を抜いている。古代ローマの12月に行われた「サートゥルナーリア祭」はその典型で、奴隷も参加したといわれる。祭りの羽目外しを自粛しがちなのが日本だが、個人の自...
収録日:2021/05/24
追加日:2021/12/13
本村凌二
東京大学名誉教授

なぜエーザイは健康経営ブランディングのお手本なのか

健康経営ブランディングのすすめ(5)健康経営を持続させるために

日本において健康経営ブランディングに取り組む企業の一つとして有名なのが、製薬会社のエーザイである。ヒューマン・ヘルスケアを企業理念として掲げ、グローバル企業として躍進している。健康経営を成功させるためには、こう...
収録日:2021/07/29
追加日:2021/12/08
阿久津聡
一橋大学大学院経営管理研究科国際企業戦略専攻教授

エンターテイメント化していった剣闘士興行の由来とは

江戸とローマ~花見と剣闘士(4)剣闘士の実際

映画『ベン・ハー』では戦車競走シーンが活写されたが、『グラディエーター』で描かれた剣闘士の闘いぶりは脚色が過ぎるという。剣闘士の試合に関して、命に関わる闘いではあるが実際に1日の興行で亡くなる剣闘士は1人だったと...
収録日:2021/05/24
追加日:2021/12/06
本村凌二
東京大学名誉教授

世界一の寄付額、バフェットが「賢人」と呼ばれる所以

ウォーレン・バフェットの成功哲学(3)「本物の大富豪」バフェットの略歴〈下〉

バフェット社の解散後、当時落ち目だった繊維会社のバークシャー・ハサウェイに投資を始め、いよいよ本格的に投資家として活動していくウォーレン・バフェット。時代の流れに惑わされず着々と資産を増やし、世界の大富豪の地位...
収録日:2021/09/15
追加日:2021/11/30
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト

選挙運動にも利用されていた剣闘士興行

江戸とローマ~花見と剣闘士(3)剣闘士興行と戦車競走

剣闘士興行は円形闘技場で行われていたが、そのための施設がローマ帝国内に300ほどもあったといわれる。また、戦車競走は年に十数回、剣闘士興行は春秋の数十回。開催日は祝日となり、庶民は心待ちにしていたという。主催者は皇...
収録日:2021/05/24
追加日:2021/11/29
本村凌二
東京大学名誉教授

格差や貧困の問題を解決するための鍵は反資本主義的なもの

デジタル全体主義を哲学的に考える(4)資本主義のあり方を問い直す

資本主義の波に溺れないためにはどうすればいいか。いったんその流れを切断しなければ、資本主義のあり方自体、見えてこないだろう。資本主義が差異を利用するシステムであることは変わらない。しかし、そのシステムにドライブ...
収録日:2021/05/28
追加日:2021/11/26
中島隆博
東京大学東洋文化研究所 教授

11歳にして得た投資家としての「3つの教訓」とは

ウォーレン・バフェットの成功哲学(2)「本物の大富豪」バフェットの略歴〈上〉

ウォーレン・バフェットは、早くから投資家・経営者としての才覚を発揮させていた。図書館で金融系の本を読み漁って知識を身につけていく一方で、実践を通して多くの教訓を得ている。影響を受けた本や師匠との出会いなど、投資...
収録日:2021/09/15
追加日:2021/11/23
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト

江戸とローマを比較する意味は庶民文化にある

江戸とローマ~花見と剣闘士(2)庶民文化の比較

ローマと江戸に共通するのは、庶民文化の隆盛である。古代ローマの前にはあらゆる学問や芸術の祖となったギリシアがあったが、ローマ市民は高尚さよりも娯楽性を求めた。大都市では戦車競走や剣闘士興行などが行われていたが、...
収録日:2021/05/24
追加日:2021/11/22
本村凌二
東京大学名誉教授

「もう投資先がない」、資本主義が招いたパラドクスとは

デジタル全体主義を哲学的に考える(3)「人の資本主義」と場を開く人

グローバル化された資本主義は、国内外でさらなる格差を生み出し、もはや資本主義とは言えない事態を招いている。差異の消費を基盤としたこれまでの資本主義のあり方を見直し、人の生を豊かにする「人の資本主義」へと変容する...
収録日:2021/05/28
追加日:2021/11/19
中島隆博
東京大学東洋文化研究所 教授

江戸とローマの共通項は?…比べるとわかる平和の核心

江戸とローマ~花見と剣闘士(1)平和な100万人都市

江戸と古代ローマ。時代も歴史も大きく異なる意外な組み合わせだが、「パックス・ロマーナ」といわれる長期間にわたる平和と繁栄の時代を日本に求めるなら、江戸時代が最適である。奇しくも両都市の人口は、ともに100万人規模だ...
収録日:2021/05/24
追加日:2021/11/15
本村凌二
東京大学名誉教授

「寝ないで頑張る」睡眠不足が招く日本の経済損失は世界一

「最高の睡眠」へ~知っておくべき睡眠常識(4)仕事と睡眠の関係

今回は、仕事と睡眠の関係を考えていく。結論からいうと、「24時間働く」ことは、百害あって一利なし、なのである。ある調査によると、6時間睡眠を2週間続けた脳は、2日徹夜したのが同程度に能力が落ちている。以前なら常識だっ...
収録日:2021/06/23
追加日:2021/11/11
西野精治
スタンフォード大学医学部精神科教授

なぜ健康経営が日本で注目されるようになったのか

健康経営ブランディングのすすめ(1)健康経営の考え方と「攻めの経営」

近年、戦略的な経営手法の一つとして「健康経営」を推進する企業が増えている。従業員の健康を「投資」として考え、企業利益につなげていく取り組みである。健康経営はもともと海外から来た概念だが、日本で注目されるようにな...
収録日:2021/07/29
追加日:2021/11/10
阿久津聡
一橋大学大学院経営管理研究科国際企業戦略専攻教授

『わらしべ長者』が伝える「ものの交換」の大事な意味

ソフトな歴史学のすすめ(5)目に見えないものに価値がある

『わらしべ長者』の物語が伝えているように、人間は「ものの交換」によってネットワークを形成し、ものの価値はそのネットワークの中で決まってきたということだ。そうした歴史を考えると、現在の歴史学は従来のもの(ハード)...
収録日:2021/06/04
追加日:2021/11/08
上野誠
國學院大學文学部日本文学科 教授

世界でも稀な日本の王権システムが1300年続いている理由

神話の「世界観」~日本と世界(8)現代にも生きている日本神話

日本神話は現代の私たちの生活の中に無意識に息づいている。それは「集合的無意識」ともいうべきもので、『古事記』や『日本書紀』の中にいろいろなレベルで物語として注ぎ込まれている。シリーズ最終話では、その代表例でもあ...
収録日:2020/12/07
追加日:2021/11/07
鎌田東二
京都大学名誉教授

習近平思想の内容とは…本当に「思想」と呼べるものなのか

習近平―その政治の「核心」とは何か?(4)独裁の危険性と習近平思想

習近平の時代になって、反腐敗闘争の結果、不正が減ったことは国民から評価されている。一方で習近平への権力と権益の集中は、独裁につながり、文化大革命のようなことが再び起きかねないと危ぶまれている。これは一党独裁体制...
収録日:2021/07/07
追加日:2021/11/02
小原雅博
東京大学名誉教授

歌の始まりも言葉の交換から――互酬性と信頼のネットワーク

ソフトな歴史学のすすめ(4)交換によるネットワークの構築

人間にはそもそも互酬性があり、それがネットワークの構築、信頼の形成に大きく影響している。『古事記』によると歌は言葉の交換から始まっており、そこからもうかがえることである。今回は祖母のエピソードを中心に、交換によ...
収録日:2021/06/04
追加日:2021/11/01
上野誠
國學院大學文学部日本文学科 教授

日本人を日本人たらしめた災難教育とは何か

神話の「世界観」~日本と世界(7)神代から続く日本人の「災難教育」

日本人は神代の時代からずっと災難教育をやってきた、と寺田寅彦は指摘した。自然災害の多い日本には四季の循環がある。そこに「揺るがない巡りがある」というムスヒの生命力に対する絶対的な信頼が生まれてくるのではないか。...
収録日:2020/12/07
追加日:2021/10/31
鎌田東二
京都大学名誉教授