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「家族」の検索結果

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努力した人間を認める社会にならなければ滅びるしかない

価値と人間(4)縁の下の力持ち

明治時代は、本などで取り上げられる対象となるのは優れた人物であり、その歴史的業績だった。しかし、今は褒められ、評価されるのは、本来陰で行うものでわざわざアピールするものではなかったボランティアが対象になっている...
収録日:2024/01/31
追加日:2024/04/19

急成長するインドネシアとトルコ、その理由と歴史的背景

グローバル・サウスは世界をどう変えるか(3)インドネシアの成長とトルコの外交力

グローバル・サウスの中でも高度経済成長を遂げているのがインドネシアだ。長期のスカルノ時代とスハルト時代を経てその後に民主化が進んだ、東南アジアで最大のイスラム教国である。また、トルコは多国間に接する地理的特性と...
収録日:2024/02/14
追加日:2024/04/17
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

がん治療にも応用、オートファジーによる疾患制御の方向性

オートファジー入門~細胞内のリサイクル~(5)オートファジーと疾患の関係

オートファジーは人間の疾患とどのように関係しているのか。大隅良典氏の研究を皮切りに、急速に発展してきたオートファジー研究だが、その研究成果は医学の分野において、薬剤の開発やがん治療への応用など、新たな手法を生み...
収録日:2023/12/15
追加日:2024/04/14
水島昇
東京大学 大学院医学系研究科・医学部 教授

毎日「人助けしなければならない」と言われれば嫌になる

価値と人間(3)なぜニュース番組を見られないか

いま、テレビニュースを見ることができないと執行氏はいう。60分のニュース番組でも、ニュース報道の時間はごく少なくなっている。テレビ全体としても、クレームを恐れ、本当に優れた者、強い者を取り上げる番組が作れなくなっ...
収録日:2024/01/31
追加日:2024/04/12

「評価されたい」と思わなければ人間は自由になれる

価値と人間(2)「50点でいい」と思う勇気

人間にとって最も尊い思想は「人間はみんな平等」ではない。それよりも、「家族が一番大切」という価値観のほうが尊い。人間は神ではないから、最善のものなどあるわけがない。必ず欠点がある。だから、最善を狙わない。つまり...
収録日:2024/01/31
追加日:2024/04/05

ノーベル賞受賞者も指摘!男女の賃金格差を埋めるために

日本の財政政策とその効果を検証する(5)ジェンダー平等と反循環的な財政政策

世界の中でもジェンダーギャップが大きい日本だが、それを改善する糸口はどこにあるのだろうか。経済を刺激する財政政策はジェンダー平等の実現にもつながるのだが、より抜本的には、働き方の柔軟性が必要だ。日本がそれを実現...
収録日:2023/12/14
追加日:2024/04/04
宮本弘曉
一橋大学経済研究所教授

「弱き者」を助けるのか、「強き者」をより強くするのか

価値と人間(1)現代の日本が忘れている価値

昨今の世界情勢を見渡すと、ヨーロッパもアメリカも日本もヒューマニズムの綺麗事で身動きが取れなくなっているように見えるのは、なぜだろうか。ローマ帝国時代の「最善のものが堕落した場合、最悪のものになる」ということわ...
収録日:2024/01/31
追加日:2024/03/29

学力は関係ない!子どもの将来の幸福にとって重要なこと

楽しく未来を生き抜く「戦略子育て」を学ぶ(2)「3つの力」の伸ばし方(後編)

子育てはいつ、何をもって成功、あるいは失敗といえるのか。非常に難しい問いだが、では何がカギとなるのか。実は子どもたちの「幸せ」について成長ごとに追い続けた海外の調査があり、そこで分かったのは「社会的つながり」と...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/02/21
三谷宏治
KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授

老年における賭博とは?100円からでも楽しめる競馬の魅力

キケロ『老年について』を読む(7)農夫たちの快楽と賭博の嗜み

老年期の喜びとして、キケロは畑仕事を挙げている。当時の貴族は自分の農園を奴隷たちに耕作させていたので、かけた努力がそのまま返ってくることを知っていた。人生を十分に生きたあと農地に住み、百歳まで耕作を続けたローマ...
収録日:2023/06/12
追加日:2024/02/17
本村凌二
東京大学名誉教授

新しい価値を提供して既得権を打ち破るのが企業の使命

日本企業の病巣を斬る(12)最大の既得権とは

現代社会で一番どうしようもない状態になっているのが既得権の問題である。この問題を解決できないと、日本も世界も、どの国の経済も、いい状態に戻ることはできない。そして今、最大の既得権となっているのは、社会保障である...
収録日:2023/10/18
追加日:2024/02/16
対談 | 執行草舟田村潤

なぜ日本の従業員の会社への愛着は世界最低クラスなのか

日本企業の病巣を斬る(11)みんなが「おかしい」と感じている

「いい加減」「適当」「暗黙知」といったことこそが、日本人が持っている非常にいいところ、素晴らしいところであった。それを、コンプライアンスをはじめとしたアメリカンビジネス追従によって、壊してしまった。そのことが、...
収録日:2023/10/18
追加日:2024/02/09
対談 | 執行草舟田村潤

「放牧型共育」――親と上司に求められるのは我慢

「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(4)「決める」技術(後編)

人生には選択がつきものだが、なぜなかなか決められないのか。決めるのは怖いものだし、また決め方をどこでも教わっていないからだ。ではどうすればいいのか。そのための方法を、家庭でのおこづかいを例に考える。また、子育て...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/02/07
三谷宏治
KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授

毛繕いを代行!?脳の大型化が可能にしたメンタライジング

進化生物学から見た「宗教の起源」(2)宗教の機能とメンタライジングの次元

宗教には主に5つの機能がある。世界の説明、道徳的価値体系提示、死と死後の世界への言及、世の悲惨に対する救済、内集団の結束を固め、外の集団と闘うといった機能だが、集団生活する霊長類にとって、内集団の結束は不可欠であ...
収録日:2023/12/20
追加日:2024/02/06
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

パレスチナへの無差別行為…Z世代から噴出する深刻な疑問

パレスチナ問題…解決への道(4)ガザ戦争による変化

イスラエルとハマスの武力衝突は、パレスチナ内外に重大な変化をもたらした。歴史の「被害者」としてのイスラエルのイメージは、国内でも欧米でも若い世代(Z世代)中心に変化を余儀なくされている。これまでの通念や主義が通じ...
収録日:2023/12/11
追加日:2024/02/05
山内昌之
東京大学名誉教授

男性は「ほめる」のが苦手?傾聴から始まる「ほめる」技術

「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(2)「ほめる」技術

人をほめる目的は何なのか。それは、相手にその行為を繰り返してほしいからである。主体は相手、DMUは相手だということだ。また、考え、伝え、聴き、議論するための「重要思考」の中で、「ほめる」は「聴く」のところに分類され...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/01/31
三谷宏治
KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授

盲目の老人アッピウスの気概…必要な老いへの備えと想像力

キケロ『老年について』を読む(4)老いは徐々にやってくる

アッピア街道などを作ったアッピウス・クラウディウスは、老いて盲目になっても元老院でしっかりと演説して、亡くなるまで周りの連中に対して気概ある態度を見せた。これは希有な例だが、大事なのは日頃からの努力で、自分が60...
収録日:2023/06/12
追加日:2024/01/27
本村凌二
東京大学名誉教授

「道徳を語らない=道徳がない」ではない…本居宣長の反論

もののあはれと日本の道徳・倫理(2)日本に道徳はあるのか

「もののあはれ」こそが日本の道徳の基盤にあると論じた本居宣長だが、その議論は、道徳が語られなかった日本には道徳が存在しないという、宣長より少し前の世代の儒者・太宰春台の主張に対する反論として展開された。そのよう...
収録日:2023/08/04
追加日:2024/01/25
板東洋介
東京大学大学院人文社会系研究科 准教授

重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ

「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス

「重要思考」で考え、伝え、聴き、そして会話・議論する――三谷宏治氏が著書『一瞬で大切なことを伝える技術』の中で提唱した「重要思考」は、大事な論理思考の一つである。近年、「ロジカルシンキング」の重要性が叫ばれるよう...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/01/24
三谷宏治
KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授

創造的経営の核心…「個人の信念」を真実として正当化する

日本企業の病巣を斬る(7)信念と創造的経営

理想や使命へ向かうと「自分がこうやりたい」というものが出てくる。それぞれに正解を見つけていくしかないから、おのずと自分の持ち味が発揮されるようになる。ところが、現在の日本の企業社会では会議ばかりを重んじるあまり...
収録日:2023/10/18
追加日:2024/01/12
対談 | 執行草舟田村潤

暗黙知と形式知…「使命感や恩」で心を燃やすのが日本の道

日本企業の病巣を斬る(5)暗黙知と形式知

欧米の企業と日本の企業の違いは、欧米が数値目標を求めるのに対し、日本はお客さんに喜んでもらうことに主眼を置く。これは野中郁次郎の言うところによれば、日本は「暗黙知」であり、一方、欧米の理論は「形式知」である。「...
収録日:2023/10/18
追加日:2023/12/29
対談 | 執行草舟田村潤

【会員アンケート企画】戦争をなくすために必要なのは?

編集部ラジオ2023:12月6日(水)

会員の皆さまからお寄せいただいたご意見を元に考え、テンミニッツTVの講義をつないでいく会員アンケート企画。今回は「戦争をなくすために必要なのは何だと思いますか?」というテーマでご意見をいただきました。 この問に...
収録日:2023/11/29
追加日:2023/12/06
テンミニッツTV編集部
教養動画メディア

公共心だけで人材確保は無理…迫られる給与体系の見直し

経済と社会の本質を見抜く(6)公的機関の人材確保

官僚を志望する優秀な学生の減少が取り沙汰されているが、日本銀行にも優秀な人材がなかなか集まらなくなっているという。それは、若くて優秀な人材が民間企業に流れてしまうからだが、ではパブリックセクター(公的機関)とし...
収録日:2023/08/09
追加日:2023/12/03

よく妬まれる人はどうすればいい?ポイントは察知能力

組織心理学~「妬み」との上手な付き合い方(3)感謝のこころと「見る目」の養成

妬まれることの多い人はどうすればいいのか。「打たれる釘は打たれるので、もう飛び抜けてしまえ」という話があるが、実はなかなか難しい。となると、ポイントになるのは察知能力だ。そこはリーダーにとっても重要なことだが、...
収録日:2023/06/21
追加日:2023/11/17
山浦一保
立命館大学スポーツ健康科学部・研究科 教授

悪と善とが交互になって、初めて物事が転がっていく

電脳社会の未来(5)善の魂と悪の魂

物事は陰と陽の関係で進む。「陰と陽」を「悪と善」と言い換えれば、悪がなければ善はない。悪と善は交互になって初めて物事が回転していくということだ。悪といわれる場から希望という善が生まれる。悪にはそれぐらい何かを生...
収録日:2023/08/02
追加日:2023/10/13
執行草舟
実業家

二千年前プラトンが警告!人間にとって怖い「欲望」の暴走

哲学の役割と近代日本の挑戦(1)欲望暴走のメカニズム

プラトンが深く考察した対象に「欲望」がある。欲望はしばしば、日常的に手に取れることのできる健全な欲求を超えると、理念的なものへと膨らんでいく。一旦理念となった欲望は増殖してとどまるところを知らない。そのためには...
収録日:2023/07/28
追加日:2023/09/30
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

「人間の健康にとって何がいいか」の答えが「読書」?

電脳社会の未来(3)再び中世のような時代になる

あるとき、テレビでAIが質問に対して答えを出していく番組をやっていたが、そのとき、「人間の健康にとって何がいいですか」と質問すると「読書」という答えが出され、「では健康によくて長生きする方法は何ですか」と尋ねたら...
収録日:2023/08/02
追加日:2023/09/29
執行草舟
実業家

小林秀雄“最後の弟子”福田恆存の言葉と日本人の「自然」

小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(7)改めて問われる、日本人の「自然」

小林秀雄が「伝統」と「直感」、吉本隆明が「大衆の原像」と「対幻想」という言葉でそれぞれ論考している“日本人の「自然」”。戦前・戦後を越え、昭和から平成へと向かう中、ニーチェから始まるポスト・モダニズムが堕落し、200...
収録日:2023/04/07
追加日:2023/09/26
浜崎洋介
文芸批評家

デカップリングへ突き進むアメリカの半導体支配戦略

半導体から見る明日の世界(5)バイデン政権の半導体戦略

米中対立による半導体戦争は今後さらに激化すると考えられるが、最先端技術の頭脳部分では圧倒的にアメリカが優位に立つ。ただし、半導体の新戦略をアメリカ国内で推進していくためには、それ相応の問題も立ちはだかる。今回の...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/09/25
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

江藤淳と柄谷行人、1960年代に彼らが感じた焦燥感とは

小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(6)小林・吉本以降の批評:江藤淳と柄谷行人

小林秀雄と吉本隆明以降の批評家にはどのような人物がいるのか。時代背景としては1960年代、つまり60年安保闘争から高度経済成長期ということになるが、この時期の批評家で代表的な人物といえば、江藤淳と柄谷行人ではないだろ...
収録日:2023/04/07
追加日:2023/09/19
浜崎洋介
文芸批評家

CHIPS法成立!半導体支配を目論むバイデン政権2つの理由

半導体から見る明日の世界(4)米国「CHIPS法」成立と中国の脅威

5G通信で先行した中国に対して、アメリカは情報ネットワークの脅威に直面した。中国への危機意識は、トランプ政権からバイデン政権に代わってもますます強まっている。そこでバイデン大統領は「CHIPS法」といわれている半導体製...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/09/18
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「ユネスコ無形文化遺産」に学ぶ、食の楽しみ方とその効用

飽食時代の「選食」のススメ(4)五感を使って食を楽しむ

食において大切なことは、食材や調理法だけではない。五感を使って食を楽しむということは、人生の楽しみの非常に大きな部分を担っている。家族や親しい人と食卓を囲むことで、食事はより一層豊かな経験になる。「ユネスコ無形...
収録日:2023/05/23
追加日:2023/09/14
堀江重郎
順天堂大学医学部・大学院医学研究科 教授

なぜ吉本隆明は60年安保の時に進歩的知識人を批判したのか

小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(5)吉本隆明の思想――大衆の原像と対幻想

大衆の原像と対幻想――これは「戦後最大の思想家」といわれる吉本隆明の象徴的ともいえる言葉だが、いったいどのような思想にもとづくものなのか。今回は、吉本隆明の思想を初期から中期、そして後期とたどりながら、この2つの言...
収録日:2023/04/07
追加日:2023/09/12
浜崎洋介
文芸批評家

人間は本当に生き切ったら死ぬのは何歳でも怖くない

人生のロゴス(13)生き切ることと愛すること

「死ぬのが嫌だ」という現代人は多い。だが、自分なりに一生懸命生きたら、死ぬのは何歳でも怖くないはずである。だから、「いつまでも生きたい」などと考えるのは、そうやって生きていないということである。ヘルマン・ヘッセ...
収録日:2023/03/29
追加日:2023/08/18
執行草舟
実業家

小林秀雄と吉本隆明の営為とプラグマティズムの格率

小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(1)「断絶」を乗り越えるという主題

日本の文芸批評に大きな足跡を残した人物といえば、戦前の小林秀雄と戦後の吉本隆明の2人が挙げられる。そして、日本が近代の激動の時代を乗り越えていく中で、文学はその狭間を生きる人々にとって心の支柱となった。今回から7...
収録日:2023/04/07
追加日:2023/08/15
浜崎洋介
文芸批評家

増え続けるハラスメント…その背景としての職場の特徴

ハラスメント防止に向けた風土づくり(1)ハラスメントの概要

職場におけるハラスメントが社会課題になって久しい。「ハラスメントとは、相手に身体的、精神的、性的に害をもたらす嫌がらせやいじめ」のことを指すが、その種類はパワハラ、セクハラだけでなく、マタハラ、パタハラ、ケアハ...
収録日:2023/02/03
追加日:2023/08/13
青島未佳
一般社団法人チーム力開発研究所 理事

『リア王』と『マクベス』でシェイクスピアは何を描いたか

深掘りシェイクスピア~謎の生涯と名作秘話(3)『リア王』『マクベス』が描く人間の本質

シェイクスピアの四大悲劇のうち、『リア王』と『マクベス』を取り上げる今回。王座を退いた男の悲哀を描いた『リア王』、王になる野望の前で葛藤するさまを描いた『マクベス』。それぞれを読み解きながら、シェイクスピアが表...
収録日:2023/04/12
追加日:2023/07/27
河合祥一郎
東京大学大学院総合文化研究科教授

小津安二郎映画の「節度ある甘え」…持続可能な甘えとは?

『「甘え」の構造』と現代日本(8)小津安二郎の映画と「節度ある甘え」

『小津安二郎の芸術』(佐藤忠男著)という本が、『「甘え」の構造』と同じ1971年に出版されている。その本では、『「甘え」の構造』を引用しながら小津映画で描かれている「甘え」の美学について分析されているのだが、当時あ...
収録日:2023/03/13
追加日:2023/07/15
與那覇潤
評論家

シェイクスピアの謎…なぜ田舎者の青年が世界的劇作家に?

深掘りシェイクスピア~謎の生涯と名作秘話(1)シェイクスピアの謎

なぜ田舎者で無教養の青年シェイクスピアが世界的劇作家になれたのか。『ハムレット』や『リア王』など、数々の有名な戯曲を著したイギリスの劇作家シェイクスピアだが、実はその生涯には謎が多い。今回はまず、シェイクスピア...
収録日:2023/04/12
追加日:2023/07/13
河合祥一郎
東京大学大学院総合文化研究科教授

親ガチャと学生運動と桃太郎…葛藤なき家族のニヒリズム

『「甘え」の構造』と現代日本(7)桃太郎の鬼退治と「親ガチャ」

1970年代当時、過激化する学生運動を「桃太郎の鬼退治」という側面で捉えた土居健郎氏の『「甘え」の構造』。なぜ学生運動が鬼退治に似ているのか。その理由として挙げられているのは、「家父長的」な親の権威と「反抗期」「思...
収録日:2023/03/13
追加日:2023/07/08
與那覇潤
評論家

「狂気」といえるほどの信念を失ったとき国は衰亡していく

人生のロゴス(7)「狂」といえるほどの信念

〈これは狂気かもしれない。しかし筋が通っている〉。この言葉が意味するのは、人間の歴史や人間生命の道理に適っていれば、「狂」の部分があってもいいということである。過去を振り返れば、「狂」が歴史をつくってきた例は、...
収録日:2023/03/29
追加日:2023/07/07
執行草舟
実業家

『坊っちゃん』の借金問題から考える人間関係の基礎

『「甘え」の構造』と現代日本(3)人間の自立と『坊っちゃん』のエピソード

「輔弼してくれる人が欲しい」という学生からの相談の話が、『「甘え」の構造』の中に出てくる。土居健郎氏はそこから天皇論と結びつけて日本人の特殊性という方向へ話を進めていくのだが、一方、自立という観点からみると、こ...
収録日:2023/03/13
追加日:2023/06/10
與那覇潤
評論家

ChatGPTは考えてない?…「AIの回答」の本質とは

ChatGPT~AIと人間の未来(1)ChatGPTは何ができて、何ができないか

オープンAI(マイクロソフト)の「ChatGPT」やグーグルの「Bard」は、“対話型の生成AI”と呼ばれ、私たちの質問に対して分かりやすい文章で答えてくれる。一見すると、ChatGPTも「考えて」答えを返してきているように見える。し...
収録日:2023/03/15
追加日:2023/05/18
西垣通
東京大学名誉教授

ホッブズ、ロック…生命、自由、財産の権利をどう守るか

日本人が知らない自由主義の歴史~前編(2)「自由主義」の誕生

自由主義の登場は17世紀にさかのぼる。その頃、社会は相次ぐ宗教戦争等で政府への不満が高まっていた時期でもあった。そうした背景のもと、政府について議論を展開したのがホッブズやロックといった思想家たちだった。ホッブズ...
収録日:2022/07/01
追加日:2023/04/25
柿埜真吾
経済学者

霊性文明の危うさと、無限成長の危うさに共通するもの

逆遠近法の美術論(5)インパール作戦と無限成長はイコール

江戸時代とビザンティン帝国は、近いところまで到達したと言われる霊性文明――。特に、幕末の日本人の生活を見ていると、本当に霊性文明を感じる。日本人はみな武士道に憧れ、武士のような指導階層がいたからである。しかし、明...
収録日:2022/08/30
追加日:2023/04/07
執行草舟
実業家

日本的な良さ…『万葉集』には翻訳文学の側面もある

万葉集の秘密~日本文化と中国文化(4)最大の翻訳文学

『万葉集』は最大の翻訳文学であると上野氏は言う。日本には外来のものが多いが、それをしっかり学び、長い時間をかけて日本のものにしていくところに日本文化の良さがある。『万葉集』においても、同様で中国文化の影響を受け...
収録日:2022/09/13
追加日:2023/04/04
上野誠
國學院大學文学部日本文学科 教授(特別専任)

「私=私」ではなく「私は私ではない」

逆遠近法の美術論(4)霊性文明と「脱聖化」

仏教大国のミャンマーではコシノジュンコ氏のファッションショーが喝采を浴びたが、東洋で評価されるのは平面図で、本来はこれこそが人間の循環の文明の発想である。そのことを理解するためにも八反田友則氏の絵を見てほしい。...
収録日:2022/08/30
追加日:2023/03/31
執行草舟
実業家

銀河鉄道の旅をする少年ジョバンニの孤独が意味するもの

宮沢賢治『銀河鉄道の夜』を読む(2)ジョバンニの孤独

『銀河鉄道の夜』の深い魅力は、少年ジョバンニの孤独な魂の旅にある。それは、ただの独りぼっちではなく、ばらばらにちぎられた孤独である。宮沢賢治は独りであることにどのような意味を託したのだろうか。今回の講義では「ジ...
収録日:2022/07/28
追加日:2023/03/13
鎌田東二
京都大学名誉教授

男女同業?妻子共有?私有財産廃止?…プラトンの真意とは

プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(10)男女平等、家族廃止、財産共有論

「中心巻」と呼ばれる『ポリテイア』第5~7巻は、これまでの「正義とは何か」という議論に対する脱線部として、「不正とは何か」という議論の前に置かれる。理想のポリスを考える上で「コイノーニアー(共同・共生)」というキ...
収録日:2022/09/27
追加日:2023/02/17
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

スーッと流れる道を行く…「運命を受け入れる」とは?

勢いと余白(9)生命的自由、運命、逆遠近法

生命は表現しようとすると、嫌味になる。だからそれを表現するのは難しい。だが、コシノ芸術はそれが本当に綺麗に表わされている。コシノ芸術とは、人間賛歌であり、生命的自由の賛歌なのである。そのコシノ芸術の特長は、コシ...
収録日:2022/10/06
追加日:2023/02/10

有力者を親戚関係にする親衛隊の仕組みと、末子相続の真実

モンゴル帝国の世界史(5)最大版図への道程

モンゴル帝国はなぜ戦争に強いのか。それは遊牧民ならではの特徴を生かした軍の仕組みがあったこと、そして帝国の隅々にまで人的ネットワークが築かれたことにあった。さらにチンギス・ハーンは、子どもや孫たちが争わないよう...
収録日:2022/10/05
追加日:2023/01/28
宮脇淳子
公益財団法人東洋文庫研究員

千人隊、略奪品分配…最強モンゴル軍を生んだ単純な仕組み

モンゴル帝国の世界史(4)強さの秘密と全戦全勝の仕組み

なぜモンゴル帝国は圧倒的な強さを発揮したのか。その一つは、軍の編成がシンプルかつ把握が容易だったこと。そして、戦利品を兵隊のみならず全構成員にいきわたるようにしていたことにある。モンゴル帝国が全戦全勝を重ね、次...
収録日:2022/10/05
追加日:2023/01/21
宮脇淳子
公益財団法人東洋文庫研究員

「まれびと」とは何か?折口信夫が考えた日本文化の根源

折口信夫が語った日本文化の核心(1)「まれびと」と日本の「おもてなし」

折口信夫の学問は、大きな見取り図のようなものがあり、それが円を描いているのが特徴である。その学問は、あらゆる文化の根源を「生活」に置いている。例えば「もてなす」という文化は、お祭りが「常世」から来る「まれびと」...
収録日:2022/09/13
追加日:2022/12/26
上野誠
國學院大學文学部日本文学科 教授(特別専任)

「お祭りがある日本」は団結できて、いざとなったら強い

勢いと余白(2)岸和田と「だんじり精神」

コシノ家の女性は、母も三姉妹も、全員「服の持つ力で世の中に貢献する」という信念を持っていた。コシノ氏の母をモデルにした朝ドラ『カーネーション』から、そのことが濃厚に伝わってくる。そしてこれは、岸和田のど真ん中で...
収録日:2022/10/06
追加日:2022/12/23

異端の経済学者…ドイツ歴史学派、社会主義、マルクス主義

本当によくわかる経済学史(5)古典派を批判した異端者たち

古典派経済学が一世を風靡した時代には、それに批判的な意見も登場する。それが、ドイツ歴史学派や、社会主義、マルクス主義といわれるグループだった。これらの考え方は今でも根強く残っているのだが、やはり「異端」であって...
収録日:2022/06/08
追加日:2022/12/14
柿埜真吾
経済学者

大カトーが主張した父親の責任。古代ローマ人は教育熱心

江戸とローマ~「父祖の遺風」と武士道(2)ローマ人が大事にした子どもの教育

騎士道精神はキリスト教道徳に付随するものだったが、武士道や父祖の遺風はそうではない。それらは多神教社会、すなわち多様な価値観を認めるローマと江戸の社会において育った価値観である。今回は、ローマの貴族一家において...
収録日:2021/07/16
追加日:2022/11/19
本村凌二
東京大学名誉教授

なぜ「無垢だった人たち」と一生涯対決するしかないのか

『ベラスケスのキリスト』を読み解く(6)偉大な宗教家のエキス

昔の仏教者の生き方は武士道そのままであった。日本への渡海に失敗して失明しても挫けず、ついに日本にやってきた鑑真も、その一人である。大事なのは「脱ヒューマニズム」だが、今の西洋文明はキリスト教のいいとこ取りにしか...
収録日:2022/08/02
追加日:2022/10/14
執行草舟
実業家

日本人の家庭では、妻が夫の声を知らないことも普通だった

『ベラスケスのキリスト』を読み解く(3)幕末明治と霊性文明

マルローは「霊性文明は日本しかできないだろう」と述べたという。たしかに、ヨーロッパやアメリカは「言語の文明」であるのに対し、日本は明治初期まで夫婦も親子もほとんど会話をしないほどだった。執行草舟は、祖母に祖父の...
収録日:2022/08/02
追加日:2022/09/23
執行草舟
実業家

「終身知創」が必要なのに…時代に逆行する日本人の実態

人生100年時代の「ライフシフト概論」(2)キャリアの危機〈上〉

ライフシフトのカギが自分の「アップデート」であれば、何歳になっても学ぶことは欠かせない。そのことを「終身知創」と呼んでいるが、日本では大学卒業後に学び続ける大人の割合は、諸外国に比べあまりにも低い。こうした学び...
収録日:2022/06/15
追加日:2022/09/17
徳岡晃一郎
株式会社ライフシフト 代表取締役会長CEO

「VUCAの時代」の鍵はマルチステージへのライフシフト

人生100年時代の「ライフシフト概論」(1)人生100年時代のインパクト

人生100年時代は「VUCAの時代」といわれる。世の中が変化し、不透明で今までどおりにはいかない大変な時代ということだが、そのような中、長くなった人生を豊かに生き抜くためには、どのような準備とマインドが必要なのだろうか...
収録日:2022/06/15
追加日:2022/09/10
徳岡晃一郎
株式会社ライフシフト 代表取締役会長CEO

作用・反作用の法則…0.01グラムでも力が加われば物事は動く

作用と反作用について…人間と戦争(7)作用・反作用の法則

世の中には、作用と反作用という物理学の法則がある。作用があれば、必ずそれとは反対の方向に反作用が生じているという考えである。ということは、自分に対する反対の力が大きければ大きいほど、自分が押している力が強いこと...
収録日:2022/05/19
追加日:2022/08/12
執行草舟
実業家

情動に訴えるのではなく、思想性と理性と教養を回復しよう

石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿(9)ポピュリズムに陥らないために

近衛文麿のポピュリズム政治が登場した背景には政党政治の弱体化があった。それは石原慎太郎が登場し人気を得た時代状況とも通じるものがある。そして現代だが、どの政党も思想性を失い、玉虫色の政策を掲げるばかりだと感じら...
収録日:2022/03/18
追加日:2022/08/03
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

学生闘争の街頭封鎖に知事の力で対峙せよ…国家革新の論理

石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿(2)都知事・石原慎太郎への時代的経緯

石原慎太郎氏の著書『慎太郎の政治調書』を読むと、国会議員に初当選した当初から都知事を視野に入れていたことが窺える。その理由は、学生運動が盛んだった当時の時代状況も大きく関係している。国会議員ではなく都知事として...
収録日:2022/03/18
追加日:2022/06/15
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

名将たちほど敵を怖れ、窓際族は自信に満ちている

自信について(12)自信を持ったら「ただのバカ」

日本人は「自信を持たないこと」が素晴らしい活動のできる根源だった。それは、皇室や家制度があって、尊いものが常に自分の上にあったからこそのものだった。また、理想を掲げていれば負けても「誇り」を持てるが、「自信」は...
収録日:2022/01/25
追加日:2022/06/10
対談 | 執行草舟田村潤

模倣からは生まれない――「すごい製品」へのジョブズ哲学

スティーブ・ジョブズの成功哲学(5)「すごい製品」のつくり方

アップルはこれまで、iPodやMac、iPhoneなど、人びとの生活を大きく変える革新的な製品を次々と生み出してきた。なぜこんなことが可能なのか。「すごい製品」をつくるためにジョブズがこだわったこと、ものづくりに対する哲学に...
収録日:2022/03/15
追加日:2022/05/21
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト

想定すべきは台湾有事、ウクライナ危機から学ぶべき教訓

ウクライナ戦争に揺らぐ国際秩序(4)ウクライナ戦争の教訓

ロシアのウクライナ侵攻が深刻化する中、アメリカを中心としたNATO(北大西洋条約機構)は、第三次世界大戦へ発展することを恐れて軍事行動を避けている。しかし、ロシア軍の侵略は激しさを増し、民間人も巻き込まれるなど、状...
収録日:2022/04/01
追加日:2022/05/20
山内昌之
東京大学名誉教授

プロティアン・キャリアの語源は変幻自在なプロテウスの神

プロティアン~最先端の自律的キャリア形成(1)変幻自在のキャリア論

人生100年時代、ただ働き続けるためだけでなく、より本人の可能性を開いていくキャリア論が登場している。40年前からよみがえった「プロティアン・キャリア」がそうで、主体的かつ変幻自在に働く方法を提唱したものだ。第1話で...
収録日:2022/03/11
追加日:2022/05/19
田中研之輔
法政大学キャリアデザイン学部教授/一般社団法人プロティアン・キャリア協会代表理事

キリスト教の死生観…カトリックとプロテスタントの違い

死と宗教~教養としての「死の講義」(2)キリスト教の「死」

一神教の考え方は、神が万物を創造したところから始まる。世界も生き物もみな、神の被造物だから、生き死にも神の意思のまま。では、この世界の終わり(終末)には何が待っているのか。キリスト教の死生観をのぞいてみよう。(...
収録日:2022/03/03
追加日:2022/04/18
橋爪大三郎
社会学者

企業における「自己信頼」の根源は「企業理念」である

自信について(3)理念や理想への共感が自己信頼の源

「自己信頼が高く」「自分を失わない」人はどのような人だろうか。挙げられるのは「心の中に理想として共鳴できる人」を持っているかどうかである。松下幸之助や出光佐三も、自分が理想として共感できる人を心の中に持っていた...
収録日:2022/01/25
追加日:2022/04/08
対談 | 執行草舟田村潤

スターリンが警戒したスパイの存在とその戦略的活用

第二次世界大戦とソ連の真実(2)スターリンの思想的特徴

レーニンの遺志を引き継いだスターリンは、ソ連の成立に向けて戦略的に歩みを進めていく。「平和の旗」を掲げつつ、戦争に向けた準備のために、容赦ない方法で国内の統一を強めていく。その方法とはスターリンが警戒したスパイ...
収録日:2021/12/06
追加日:2022/04/01
福井義高
青山学院大学 大学院国際マネジメント研究科 教授

豊臣秀吉でさえ自信を持ったら「バカなじいさん」になった

自信について(1)現代は「自信教」にまみれている

執行草舟と田村潤氏が、「自信」についてどう考えるべきかを論じあう対論。最近の日本は、とくに若い人で自分の仕事に自信がない人が多い。もちろん、そうなってしまった大きな要因としては、日本の大家族主義的な気風が失われ...
収録日:2022/01/25
追加日:2022/03/25
対談 | 執行草舟田村潤

日本周辺が最も危険!?米国を中心とした中国包囲網の実態

「激動と激変の世界」の読み方2022(1)バイデン政権と揺らぐ外交関係

2020年アメリカ大統領選で、共和党のドナルド・トランプ氏との激戦を制し、第46代大統領となった民主党のジョー・バイデン氏。就任後には、「アメリカ救済計画」と呼ばれる大規模な経済社会政策を行い話題となっている一方で、...
収録日:2022/01/18
追加日:2022/03/15
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

真に優れた芸術は「汚い色」が「綺麗な色」になる

憂国の芸術(6)泥水を描いて「蓮の花」になる

洋画家 戸嶋靖昌は「優れた芸術は、汚い色が綺麗な色になる」と言った。同じことはコシノジュンコ氏の絵にも言える。まさに泥水を描いているように見えて「蓮の花」が現われてくるのが、真の芸術家なのである。ところで、芸術作...
収録日:2021/12/02
追加日:2022/02/18

中国の強制収容所で行われている洗脳プログラムとは

中国共産党と人権問題(4)洗脳プログラムと弾圧と腐敗

中国が国際社会から批判される大きな要因の一つになっているのが、新疆ウイグル自治区にある強制収容施設の存在である。ここまで大きく取り上げられながら、なぜ中国は民族弾圧を止めようとしないのか。中国共産党が発展してき...
収録日:2021/10/15
追加日:2022/01/14
橋爪大三郎
社会学者

「人間天皇」を否定した三島由紀夫の思想が問うものとは

天皇のあり方と近代日本(4)三島由紀夫VS東大全共闘

世界中で価値観の分断が進み、社会が大きく割れている。ここで想起されるのが、1969年の「三島由紀夫vs東大全共闘」の両極に割れた討論会である。この討論会で、東大全共闘は天皇を罵り嘲笑する一方、三島由紀夫は「この天皇は...
収録日:2021/11/02
追加日:2022/01/06
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

タリバンの勧善懲悪省が象徴的、強まるアフガンの恐怖政治

不安定化したアフガン、ウイグル、中国(3)タリバン政権の思想的特徴

国土の多くを山岳が占め、多民族によって構成されるアフガニスタンにおいて、多くの人々はどのような暮らしを送っているのか。また、タリバン政権はなぜこれほどまで批判されるのか。その政治的特徴について解説する。(全4話中...
収録日:2021/11/12
追加日:2022/01/02
山内昌之
東京大学名誉教授

DAZNとの2000億円契約の裏にあった「体当たりと愛の力」

勇気について(10)未来を信じる勇気

Jリーグチェアマンとして村井満氏はパフォームグループ(DAZNグループ)と契約し、世界で初めてサッカー中継を全試合、インターネットやスマホを使って、いつでもどこでも見られるようにした。10年間で2000億円の契約という、...
収録日:2021/09/02
追加日:2021/12/31
対談 | 執行草舟村井満

小泉信三は「近視眼的」だった…多様性の時代の困難さ

天皇のあり方と近代日本(3)価値観多様化の壁

戦後の皇太子教育を担った小泉信三は、「戦後民主主義的な世の中が永続していく」というイメージのなかでイギリス王室に範をとった。だが、現在までの数十年間に起こったのは価値観の多様化であり、それに前後するブルジョア市...
収録日:2021/11/02
追加日:2021/12/30
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

戦後の「人間天皇」と「開かれた皇室」がもたらす悲劇

天皇のあり方と近代日本(2)「開かれた皇室」の大問題

戦後の皇室には「普通の国民と同じような生活感覚」や「家族の情愛」が求められた。「人間と人間」の関係が求められ、とりわけご結婚がその点から注目を集めた。だが、眞子内親王のご成婚が支持されなかったのはなぜか。そこに...
収録日:2021/11/02
追加日:2021/12/23
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

イノベーションの中心地シリコンバレーはどんな場所なのか

シリコンバレー物語~IT巨人の実像と今後(3)シリコンバレーの旅

シリコンバレーの現状を知るには、実見するのが最適だろう。島田晴雄氏が2019年10月に訪れたグーグルキャンパス、パルク、そして住宅街の様子を紹介いただく。若きIT長者たちがつくった最新・最適化された勤務の環境、アップル...
収録日:2021/07/08
追加日:2021/12/05
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「先祖を愛する気持ち」と「不合理を愛する気持ち」

勇気について(5)不合理を愛する勇気

村井氏は物事を「主観」と「客観」など、つねに二律背反で考えてきた。これは「不合理を愛する勇気」でもある。世の中の不合理を受け入れることができると、アウフヘーベンもできるようになる。不合理といえば、先祖もまた不合...
収録日:2021/09/02
追加日:2021/11/26
対談 | 執行草舟村井満

健康経営銘柄に4年連続選出、丸井グループが成功する理由

健康経営ブランディングのすすめ(2)健康経営が機能するメカニズム

日本でも健康経営への注目が高まり、現在多くの企業で採用されている。その効果はすでに確認されているものの、十分な評価を得るためには、さらに時間をかけた検証が必要となっている。そこで今回は、健康経営が機能するメカニ...
収録日:2021/07/29
追加日:2021/11/17
阿久津聡
一橋大学大学院経営管理研究科国際企業戦略専攻教授

サラリーマンも「SDGs」を――持続可能な暮らしとは

会社人生「50代の壁」(2)「上手に下る」ための方法

「50代の壁を乗り越える」「50代の坂を上手に下る」ためにはどうすればいいか。漠然と不安を抱えるのではなく、具体的に一つ一つ挙げ、それと向き合うことが大切だと語る江上剛氏。さらに、国連が提唱している「SDGs」をサラリ...
収録日:2021/08/31
追加日:2021/11/16
江上剛
作家

シンデレラタイムと睡眠の関係、流布する歪んだ情報に注意

「最高の睡眠」へ~知っておくべき睡眠常識(5)睡眠における性差

睡眠に性差はあるのだろうか。人間の場合、その影響は生物学的側面より社会文化的な側面が大きいのは当然だろう。データによると、欧米では男性より女性のほうが睡眠時間は多いが、アジアではその逆で、中でも日本人女性の睡眠...
収録日:2021/06/23
追加日:2021/11/14
西野精治
スタンフォード大学医学部精神科教授

リクルート事件後の「絶望的状況」をいかに乗り越えたか

勇気について(3)「主観」と「始動力」

ビジネスの世界では「客観」ばかりを重視する。だが、村井氏はつねに「主観」と「客観」の両輪で考えてきた。すべてのものは二律背反で、真実は必ず主観と客観、いいものと悪いものが合わさってできているのだ。村井氏がもう一...
収録日:2021/09/02
追加日:2021/11/12
対談 | 執行草舟村井満

「寝ないで頑張る」睡眠不足が招く日本の経済損失は世界一

「最高の睡眠」へ~知っておくべき睡眠常識(4)仕事と睡眠の関係

今回は、仕事と睡眠の関係を考えていく。結論からいうと、「24時間働く」ことは、百害あって一利なし、なのである。ある調査によると、6時間睡眠を2週間続けた脳は、2日徹夜したのが同程度に能力が落ちている。以前なら常識だっ...
収録日:2021/06/23
追加日:2021/11/11
西野精治
スタンフォード大学医学部精神科教授

終戦後ドイツの復興を支えたキリスト教と「教会の力」

渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(3)大いなる「教会の力」

日本とドイツはともに第二次世界大戦の敗戦国として奇跡的な経済復興を遂げた。ドイツの場合、日本人の想像以上に、実はキリスト教の力によるところが大きかった。しかも、教会が果たした役割はとても大きいものだった。キリス...
収録日:2021/08/06
追加日:2021/11/06
渡部玄一
チェロ奏者

20世紀型の全体主義とは違う現代の「デジタル全体主義」

デジタル全体主義を哲学的に考える(1)デジタル全体主義とは何か

SNS等を通じて誰もが自分の意見を発信することができる今、20世紀型の全体主義とは異なる「デジタル全体主義」が登場している。あらゆる情報がデータ化され、一部のエリート層によって社会が動かされることにより、「無用者階級...
収録日:2021/05/28
追加日:2021/11/05
中島隆博
東京大学東洋文化研究所長・教授

「介護貧乏にならないため」に知っておくべきこと

50代からの親の介護~その課題と準備(4)介護のお金と資金計画

介護もお金の問題は避けられない。「誰のお金で介護するか、計画がない」「どんなお金がかかるか知らない」「介護費用を軽減する制度を知らない」の「3ない」では、お金の問題にうまく対応することは難しい。実際にはいざという...
収録日:2021/08/26
追加日:2021/10/27
太田差惠子
介護・暮らしジャーナリスト

コリン・タッジが唱える「小規模農耕」とは何か

ソフトな歴史学のすすめ(3)小規模農耕から生まれるネットワーク

従来は、人類が大規模農耕を行うようになり文明が大きく発展したと捉えられていたが、それに若干の修正が出てきた。それが「小規模農耕」の存在だ。いったいどのようなものなのだろうか。上野氏の祖母のエピソードも交えながら...
収録日:2021/06/04
追加日:2021/10/25
上野誠
國學院大學文学部日本文学科 教授(特別専任)

介護離職は最後の手段、介護休業制度を上手に活用すべし

50代からの親の介護~その課題と準備(3)仕事と介護の両立のために

介護や看護を理由に離職する人の数は、総務省の調査(2017年度のデータ)によると10万人近くに上っている。そうなると、その後の生活設計を崩してしまうため、離職は最後の手段と考えたほうがいい。そこで今回は、離職をせずに...
収録日:2021/08/26
追加日:2021/10/20
太田差惠子
介護・暮らしジャーナリスト

なぜ大人が子どもの代弁者であることが最高の子育てなのか

現代の小児科学と最高の子育て(7)小児科医からのメッセージ

「小児科医は子どもの代弁者」だと高橋先生は言う。これは、子どもが自分ではなかなかことばにしづらい苦しみの実態に対し、丁寧に「傾聴」して問題点を探し出し、適切な診断と治療に向けて子どもやその家族を「説得」すること...
収録日:2021/07/14
追加日:2021/10/16
高橋孝雄
慶應義塾大学名誉教授(医学部)

介護を「プロジェクト」と捉え、マネジャーに徹すべし

50代からの親の介護~その課題と準備(2)マネジメントとしての介護

元気だと思っていた地方に住む親が突然倒れた。そのとき、子どもには何ができるのか。介護を一つの「プロジェクト」と考え、子どもはそのマネジメントに徹するべきだと太田氏は言う。直接の介護はプロの手を借り、介護保険を始...
収録日:2021/08/26
追加日:2021/10/13
太田差惠子
介護・暮らしジャーナリスト

「親の介護」の問題…優しさだけでは続かない

50代からの親の介護~その課題と準備(1)突然やってくる介護の問題

親の介護は突然やってくる。そのときに右往左往しないために、今のうちに備えておくべきことがある。2020年、日本の百歳以上の人口は8万人を超えている。長寿ということで喜ばしいことだが、その反面、介護期間は長くなっている...
収録日:2021/08/26
追加日:2021/10/06
太田差惠子
介護・暮らしジャーナリスト

不安な定年後を人生の「黄金の15年」に変えるポイント

定年後の人生を設計する(1)定年後の不安と「黄金の15年」

「人生100年時代」といわれている現代において、定年後の人生に不安を抱く人は少なくないだろう。雇用延長で定年を延ばす人は多いが、その後の生活上の中心になるものを探しておくことが重要になってくる。時間的にも精神的にも...
収録日:2021/08/25
追加日:2021/09/28
楠木新
人事・キャリアコンサルタント

より納得感のある人生を送るために10代の頃からすべきこと

生き抜くためのチカラ~為末メソッドに迫る(3)選ぶ努力と納得感のある捉え方

世間では「やり続けること」の大切さが説かれることが多いが、特に選択肢が増えた現代においては、自分の人生という時間をどう割り振るか、つまり、いつ、どのように見切りをつけるかという発想も大切になっている。その際に必...
収録日:2021/06/30
追加日:2021/09/24
為末大
Deportare Partners代表

「嘘つきは泥棒の始まり」という言葉が突きつける真実とは

「葉隠武士道」を生きる(12)自分の卑しさと対面せよ

「卑しさ」は、本人が「卑しさ」に直面しようと思わなければ自覚できない。戦後の日本人は「卑しい」ことを「正しい」と言ってしまった。「日本は平和憲法だからすごい」というのもそうである。領土を全部取られても平和国家を...
収録日:2021/04/08
追加日:2021/09/24
執行草舟
実業家

家族の対話は問題解決型ではなく、「心の対話」をすべし

黒川伊保子先生に学ぶ「子育てのトリセツ」(5)心の対話と問題解決の対話

男性脳と女性脳の違いを踏まえたうえで、家族でうまくコミュニケーションを取るにはどうすればいいか。黒川伊保子氏によると、家族での対話はおしなべて「心の対話」をすべきだという。多くの男性が苦手とする「心の対話」をす...
収録日:2021/06/28
追加日:2021/09/20
黒川伊保子
株式会社感性リサーチ 代表取締役社長

熱を電気に変える新素材「カーボンナノチューブ」とは何か

教養としてのナノテクノロジー(8)ナノの力で熱を電気に変える

身の回りのあらゆるモノがインターネットにつながれるIoT時代の到来は、私たちにこれまでにない便利な生活をもたらしてくれる。しかし、それは同時に膨大な量のセンサーや電気エネルギーを必要とするものでもある。そこで注目さ...
収録日:2021/03/29
追加日:2021/09/09

日本の核であった「家」制度を、どうすれば復活できるか

「葉隠武士道」を生きる(9)「家」を滅ぼしたGHQ

古来、日本人にとって「家」は非常に重要なものであった。だが、そのことを、現代日本人にどうすれば伝えることができるのか。これは、きわめて難しい。まず、ここで言う「家」は今の「家庭」のあり方とは違う。むしろ小さい企...
収録日:2021/04/08
追加日:2021/09/03
執行草舟
実業家

「好かれたい」「成功したい」と思うから、できないのだ

「葉隠武士道」を生きる(6)「今の自分」で戦い抜け

みんなから好かれることを目的とせず、自分の魂をどう燃焼させるかを大事にする。そのように自分を貫く生き方をすれば、多くの人から嫌われることもあろう。だが、昔の人は人に好かれる行為は、卑しいと考えていたのだ。また、...
収録日:2021/04/08
追加日:2021/08/13
執行草舟
実業家