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「民衆」の検索結果

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戦国大名と領国内の村との関係を大きく変えた「目安制」

百姓からみた戦国大名~国家の本質(5)「目安制」の導入

戦国時代においては、村の安定的な存続のために、対外戦争や飢饉災害に対して、さまざまな対策が講じられていった。その中でも重要なのは、大名が村に対して直接納税を求めるようになったことである。これによって、家来による...
収録日:2019/03/20
追加日:2019/10/13
黒田基樹
駿河台大学法学部教授

小国・日本に破れた屈辱が日中関係を複雑にした

中国近代化の真実~科挙と日清戦争(2)日清戦争の爪痕

日清戦争が中国に与えた衝撃と屈辱は想像を絶すると島田晴雄氏は指摘する。中国の文化に憧れ抜いた「属国」の裏切りを意味するからだ。その爪痕は中国の近代化に影を落としたのか、それとも動力源となったのか。(後編)
収録日:2014/03/04
追加日:2014/05/08
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

江藤淳が調査した戦後日本の言論統制

「積極的平和主義」とは何か(3)戦後教育でゆがめられた日本人の危機意識

尖閣列島、もしくは日本周辺を世界が「今、最も危険な地域」と注目しているにもかかわらず、当の日本人の危機感はあまりにも薄い。なぜ、日本人の自国に対する安全保障意識はかくも低いのか? その根っこにある戦後体制に焦点...
収録日:2014/07/08
追加日:2014/10/07
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

中国にはかつて「孔子教」をつくろうと考えた思想家がいた

現代中国の儒教復興(3)儒教は宗教なのか

「儒教は宗教なのか」という問いは、非常に難しい問いである。果たして儒教は宗教なのか。宗教にはどのような問題があるのか。中国と日本における儒教の宗教化の動きとともに、中島隆博氏がこの問いに迫る。(全4話中第3話目)
収録日:2014/09/09
追加日:2014/11/26
中島隆博
東京大学東洋文化研究所長・教授

歴史認識問題―現代史を教えない日本、誇張して教える中国

「島田村塾」リベラルアーツ特講(4)日中の近現代史から見えるもの

日本は今、歴史認識問題で中韓と非常に冷たい時代になっている。それは、経緯をたどればすでに片付いている話だが、実は、日本側に大きな問題が一つある、と島田晴雄氏は語る。日中に横たわる歴史を手すりに、日本が抱えている...
収録日:2014/12/05
追加日:2015/01/23
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ナゴルノ・カラバフ問題―アゼルバイジャン最大の問題

アゼルバイジャン訪問に学ぶ(2)ボリシェヴィキ革命とナゴルノ・カラバフ問題

アゼルバイジャンの現代史を語る上で重要な1918年。この年、ボリシェヴィキ革命により帝政ロシアが倒れ、アゼルバイジャンの歴史は大きく動き出す。その後、最大の問題となるナゴルノ・カラバフ問題が発生。カラバフ地方を...
収録日:2014/10/02
追加日:2015/07/09
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

近代は三つの領域が埋め込まれた状態からの解放が始まり

近代中国哲学と西洋哲学(4)明代の人民主権思想

近代の成立要件となる「民主主義(人民主権)」は、中国哲学において、どのように展開してきたのか。17~18世紀・明代末期の二人の思想家、繆昌期と黄宗羲を取り上げ、近代中国の公共空間論を考える。東京大学東洋文化研究...
収録日:2014/12/19
追加日:2015/07/06
中島隆博
東京大学東洋文化研究所長・教授

海中資源ニーズが高まる中、中国は海洋権益の確保を目指す

安全保障のチャイナリスク対応(3)海洋進出の狙い

21世紀を海洋の世紀と位置付け、「海洋強国」を建設すべきだと盛んに提唱している中国。彼らは、アメリカとの全面対決が避けられない海の覇権へ向かうのだろうか。前海上自衛隊佐世保地方総監・吉田正紀氏が中国の活発な海洋...
収録日:2014/12/01
追加日:2015/07/06
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

日中戦争はやがて世界の問題に拡大、そして敗戦・・・

20世紀前半の日中関係~この歴史から何を学ぶか(3)

本年2015年は戦後70年の節目の年。しかし、中国や韓国ではいまだに反日教育が行われ、日本においても特に現代史の教育の欠如は否めない。歴史認識という価値観以前に、事実理解のギャップに問題があると感じた島田晴雄氏...
収録日:2015/07/07
追加日:2015/08/06
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

極東の小国が旧超大国・清に挑戦した日清戦争

20世紀前半の日中関係~この歴史から何を学ぶか(1)

本年2015年は戦後70年の節目の年。しかし、中国や韓国ではいまだに反日教育が行われ、日本においても特に現代史の教育の欠如は否めない。歴史認識という価値観以前に、事実理解のギャップに問題があると感じた島田晴雄氏...
収録日:2015/07/07
追加日:2015/08/06
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

イスラム・カリモフ大統領の政治方針が経済成長を阻害

ウズベキスタン訪問に学ぶ(2)カリモフ大統領の政治方針

ウズベキスタンはなぜ経済発展がなかなか進まないのか。その理由は、25年目に入ったカリモフ大統領の政治方針にあると、千葉商科大学学長・島田晴雄氏は喝破する。シリーズ「ウズベキスタン訪問に学ぶ」第2回。(全3話中第...
収録日:2015/08/20
追加日:2015/10/01
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

なぜシリア内戦でアサド政権は持ちこたえているのか

混沌のシリア情勢を読む(3)シリア内戦の特異性

歴史学者・山内昌之氏が、シリア情勢を「内戦」という観点から語る。山内氏は「内戦」の定義づけ、特徴検出を行い、そのいずれにおいてもシリアは「内戦」状態から外れていると指摘する。シリア情勢の特異性とは? また、その...
収録日:2015/10/05
追加日:2015/10/29
山内昌之
東京大学名誉教授

リーダーとして、経営者として、全てをありのままに

松下幸之助の人づくり≪1≫真のリーダーとは(9)鳴かぬならそれもなおよしホトトギス―自然体の経営

「鳴かぬなら――ホトトギス」。家康は「鳴くまで待とう」、秀吉は「鳴かせてみせよう」、そして信長は「殺してしまえ」と詠んでみせた。しかし、松下幸之助の場合は「それもなおよし」なのである。会社が不調のときも心配なもの...
収録日:2015/06/17
追加日:2015/12/07
松下幸之助
パナソニック(旧松下電器産業)グループ創業者

「シリアの春」を挫折させたのは外国の軍事干渉

中東の火種・シリア(1)なぜシリアの春は挫折したのか

歴史学者・山内昌之氏は2016年1月、アラブ首長国連邦、トルクメニスタン、イランを訪問。そこで見聞した中東の現実を紹介しながら、複雑な上にも複雑にしているスンナ派とシーア派の宗派対立について解説。そして、「アラ...
収録日:2016/02/10
追加日:2016/03/14
山内昌之
東京大学名誉教授

「美しい友情の始まり」はイラン民主主義に結実するのか?

イランのダブル選挙(4)国民が発信したシグナル

明治大学特任教授・山内昌之氏が2月に行われたイランの選挙について、投票率の数字だけでは読み取れない、イラン国民の政治体制に対する隠されたメッセージについて解説する。これはイラン民主主義の将来を見据えた歴史的分析...
収録日:2016/03/02
追加日:2016/04/11
山内昌之
東京大学名誉教授

テロ抑止の3つの処方箋

「テロ」とは何か(4)民主主義とテロ抑止力

『中東複合危機から第三次世界大戦へ』(PHP新書)の著者で、歴史学者・山内昌之氏が、われわれが今すぐ取り組むべきテロ抑止のための方法について解説。成熟した民主主義国家において、目の前の危機とその先への危惧にどう...
収録日:2016/04/05
追加日:2016/05/05
山内昌之
東京大学名誉教授

悪の枢軸支援?アメリカの路線転換と捉えたサウジアラビア

アメリカとサウジ同盟関係の終焉(2)なぜ変化は起きたか

サウジアラビアとアメリカの関係は、21世紀最大の二国間関係だと歴史学者・山内昌之氏は言う。日本にとっても関係が深いことはいうまでもない。前回に続き、サウジ建国以来結ばれてきた戦略的な同盟関係が、いかにして壊れて...
収録日:2016/07/26
追加日:2016/08/25
山内昌之
東京大学名誉教授

「リムジン・リベラル」とクリントンが揶揄された理由とは

トランプのアメリカと日本の課題(1)トランプ・ショック

史上まれに見る番狂わせとなった、2016年のアメリカ大統領選挙。その結果を踏まえ、今後日本はどうしていくべきなのか。慶應義塾大学名誉教授・島田晴雄氏が緊急解説する。まずは選挙の分析だ。なぜ、高い政治能力を持つヒラリ...
収録日:2016/11/16
追加日:2016/11/23
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

菩薩の心が現代社会から薄れた一因は戦後の民主主義にある

東大寺建立に込められた思い(4)建立を支えた知識

現代の日常生活で、他人に手を差し伸べることが減ったのは、困っている人と自分とが無関係だからだ。しかし東大寺の建立を呼び掛けた聖武天皇が目指すのは、他者を思いやる菩薩の精神を行き渡らせることだった。そのために聖武...
収録日:2016/03/08
追加日:2016/12/17
北河原公敬
東大寺長老

ルクレティアの悲劇に象徴されるローマの共和政

古代ローマ人に学ぶ~ローマ史講座Ⅱ(4)ローマの自由と寛容を知る

ローマとローマ人精神を語る上で「自由と寛容」は欠かせない、と古代ローマ史を専門とする東京大学名誉教授・本村凌二氏は言う。ローマ人たちは、征服した土地の神さえ自分たちの神として神殿に祀り、その土地の人々を自分たち...
収録日:2016/10/20
追加日:2017/02/03
本村凌二
東京大学名誉教授

カエサルの寛容―「敵を許す」ローマ人の精神性

古代ローマ人に学ぶ~ローマ史講座Ⅱ(5)カエサルの寛容を現代に生かす

ローマの「自由と寛容」のうち、「カエサルの寛容」と呼ばれる精神はローマ人の精神性をよく表す。内乱の一世紀に生まれ、内外の戦闘・政争に勝ち続けたカエサルは、どのようなリーダーだったのか。古代ローマ史を専門とする東...
収録日:2016/10/20
追加日:2017/02/10
本村凌二
東京大学名誉教授

日本の政治経済を真に理解するにはその文化を知ることだ

日本 呪縛の構図~日本の重要性と懸念(3) 日本文化の特色(英語版)

在日40年を誇る筑波大学名誉教授R・ターガート・マーフィー氏は、日本の政治経済を真に理解するには日本文化にも精通しなければならないと強調する。マーフィー氏から見た日本文化の特色は、「まじめさ」と「共同体意識」にある...
収録日:2016/12/06
追加日:2017/02/16
R・ターガート・マーフィー
筑波大学名誉教授

地中海世界の覇者「ローマ帝国」はいつ始まったのか

ローマ帝国への道~ローマ史講座Ⅲ(1)勝者ゆえの悲劇から対立へ

ローマ史を専門とする早稲田大学国際教養学部特任教授・本村凌二氏は、1200年の長大さを誇るローマ史を五つの時期に分けている。興隆の後にやってくるのは大きな変革だ。周辺諸民族を制圧し、地中海世界を支配したローマは、ど...
収録日:2016/12/16
追加日:2017/03/15
本村凌二
東京大学名誉教授

クラッスス・ポンペイウス・カエサルによる第1回三頭政治

ローマ帝国への道~ローマ史講座Ⅲ(2)第1回三頭政治を支えた3人

トロイカ体制に2000年も先立って共和制ローマの末期に現れたのが「第1回三頭政治」だ。それを支えたクラッスス、ポンペイウス、カエサルは、それぞれ何を象徴し、何を競っていったのか。古代ローマ史を専門とする早稲田大学国際...
収録日:2016/12/16
追加日:2017/03/22
本村凌二
東京大学名誉教授

カエサル君臨の経緯…クラッスス、ポンペイウスとの関係

ローマ帝国への道~ローマ史講座Ⅲ(3)三頭政治崩壊からカエサル独裁へ

堅固なシステムにもふとしたことでヒビが入る。際どいバランスを保ちつつ、三者がそれぞれの立場で競いあっていた「第1回三頭政治」はなおさらである。今回は、そのバランスが崩れ、カエサルが単独でローマに君臨する経緯につい...
収録日:2016/12/16
追加日:2017/03/29
本村凌二
東京大学名誉教授

ローマ共和制の「独裁者を許さない」原則とは?

ローマ帝国への道~ローマ史講座Ⅲ(4)共和制500年の第一原則

早稲田大学国際教養学部特任教授・本村凌二氏によるローマ帝国形成への経緯をたどる連続講義。共和制国家として500年の伝統を持つローマが、その第一原則として徹底的にこだわったのは「独裁者を許さない」ということだった。こ...
収録日:2016/12/16
追加日:2017/04/05
本村凌二
東京大学名誉教授

難民問題とギリシャ問題をメルケル首相は乗り切れるのか

2017年世界と日本(2)BREXITとEUの激動(後編)

EU全体に影を落としているのが、難民問題とギリシャ問題だ。ドイツのメルケル首相は、果たしてこの難局を乗り切れるのだろうか。(2017年1月24日開催島田塾第142回勉強会島田晴雄会長講演「2017年 年頭所感」より、全11話中第3話)
収録日:2017/01/24
追加日:2017/05/03
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

世界中で警戒されているプーチン大統領

2017年世界と日本(3)プーチンのロシアとその野望

徹底した国家主義者、合理主義者であるプーチン氏のやり方は、「強引」の一言に尽きるが、そこには「ユーラシア志向」に根ざしたプーチン氏の強い信念がうかがえる。圧倒的権威を誇るプーチン政権に至るまでの経緯、背景に触れ...
収録日:2017/01/24
追加日:2017/05/05
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

中東複合危機―中東情勢はなぜこれほど複雑なのか?

2017年世界と日本(5)中東複合危機がもたらす世界不安

中東情勢はなぜこれほど複雑なのか? それは多くの民族、宗派、地域勢力がひしめきあっていること、サイクス=ピコ協定に始まる複数の条約がからんでいることなどが関係している。さらに、米露という大国の介入が事態を複雑に...
収録日:2017/01/24
追加日:2017/05/10
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

スッラとディオクレティアヌス―二人の独裁者の共通点とは

ローマ史に学ぶ戦略思考~ローマ史講座Ⅳ(4)救国の英雄・スッラ

早稲田大学国際教養学部特任教授・本村凌二氏が、カルタゴに敗走し、危機に陥ったローマを救った英雄・スキピオと並んで英雄と評価するのが、スッラだ。彼は敵と味方を峻別し、過酷さと温情さを兼ね備えた人物であり、後にロー...
収録日:2016/09/30
追加日:2017/06/06
本村凌二
東京大学名誉教授

ローマの第1回三頭政治で発揮されたカエサルの政治的手腕

ローマ史に学ぶ戦略思考~ローマ史講座Ⅳ(5)カエサルが残した警句

ローマの第1回三頭政治の中で、かのカエサルは頭角を現す。カエサルは優しさと器量の大きさの点で偉大な人物だった。早稲田大学国際教養学部特任教授・本村凌二氏は、そのカエサルが残したある警句に注目する。「人は自分が信じ...
収録日:2016/09/30
追加日:2017/06/07
本村凌二
東京大学名誉教授

ディオクレティアヌスはローマの「3世紀の危機」を救った

ローマ史に学ぶ戦略思考~ローマ史講座Ⅳ(6)ディオクレティアヌスの潔さ

ローマは、暴君や軍人皇帝の出現で度々混乱に見舞われたが、そのたびに復活してきた。早稲田大学国際教養学部特任教授・本村凌二氏は、そのような英雄としてウェウパシアヌスやディオクレティアヌスを挙げる。特にディオクレテ...
収録日:2016/09/30
追加日:2017/06/10
本村凌二
東京大学名誉教授

司教アンブロシウスの気概がキリスト教の追い風になった

ローマ史に学ぶ戦略思考~ローマ史講座Ⅳ(7)キリスト教確立への影響

早稲田大学国際教養学部特任教授・本村凌二氏は、ローマ史のあり方が、その後のキリスト教の拡大にも大きく影響したという。本村氏が重要人物として挙げるのが、生粋のローマ人である司教アンブロシウスだ。彼は時の皇帝テオド...
収録日:2016/09/30
追加日:2017/06/11
本村凌二
東京大学名誉教授

オクタウィアヌス、アントニウスと女王クレオパトラ

ローマ帝国皇帝物語~ローマ史講座Ⅴ(1)オクタウィアヌスとアントニウス

早稲田大学国際教養学部特任教授・本村凌二氏による古代ローマ史連続講義。500年の長きにわたって共和政を維持してきた古代ローマは、カエサルを境にいよいよ「1人の支配者」の時代へと動き出す。2回の三頭体制を経て、ローマの...
収録日:2017/06/16
追加日:2017/07/20
本村凌二
東京大学名誉教授

「共和政」という建前を保持したオクタウィアヌス

ローマ帝国皇帝物語~ローマ史講座Ⅴ(2)プリンケプス・オクタウィアヌス

早稲田大学国際教養学部特任教授・本村凌二氏による古代ローマ史連続講義。アクティウムの海戦で事実上、ローマ全域の支配権を手にしたオクタウィアヌスだが、慎重派の彼は容易にローマ第一の支配者の顔を見せようとはしなかっ...
収録日:2017/06/16
追加日:2017/07/27
本村凌二
東京大学名誉教授

遺書「神皇アウグストゥス業績録」に記された内容とは?

ローマ帝国皇帝物語~ローマ史講座Ⅴ(3)権力より権威を重視したローマ人

早稲田大学国際教養学部特任教授・本村凌二氏が、古代ローマ歴代の支配者に焦点を当てて解説していく。第3話ではオクタウィアヌスが書いた、後に『神皇アウグストゥス業績録』と呼ばれる長大な遺書の内容を取り上げる。彼はその...
収録日:2017/06/16
追加日:2017/08/03
本村凌二
東京大学名誉教授

陰鬱な2代目皇帝ティベリウス「ヴィラ・ヨヴィス」に籠る

ローマ帝国皇帝物語~ローマ史講座Ⅴ(7)苦闘するティベリウス

アウグストゥスの死後、皇帝の座に就いたティベリウスだったが、その治世や人物に対する評価は真っ二つに分かれている。どちらかというと同世代に近いほど厳しく、2000年後の最近になって再評価が進んでいる。その原因は何なの...
収録日:2017/06/16
追加日:2017/08/31
本村凌二
東京大学名誉教授

優秀なゲルマニクスの息子、3代ローマ皇帝カリグラの残忍

ユリウス・クラウディウス朝~ローマ史講座Ⅵ(2)カリグラ

早稲田大学国際教養学部特任教授の本村凌二氏が、ローマ帝国初期ユリウス・クラウディウス家の5人の皇帝を中心に古代ローマ史を解説。ティベリウスの没後、3代皇帝に就いたのは理想的為政者として人望も厚かったゲルマニクスの...
収録日:2017/08/07
追加日:2017/09/11
本村凌二
東京大学名誉教授

意外な行政手腕を発揮した4代皇帝クラウディウスの弱点

ユリウス・クラウディウス朝~ローマ史講座Ⅵ(3)弟の弱点

早稲田大学国際教養学部特任教授の本村凌二氏が、ローマ帝国初期ユリウス・クラウディウス家の5人の皇帝を中心に古代ローマ史を解説。3代皇帝カリグラが暗殺され、かつぎ出されたのはゲルマニクスの弟、クラウディウスだった。...
収録日:2017/08/07
追加日:2017/09/14
本村凌二
東京大学名誉教授

「芸術家気取り」のネロは民衆には人気があった

ユリウス・クラウディウス朝~ローマ史講座Ⅵ(4)ネロ(上)

暴君の代名詞とされるネロ皇帝。しかし、その初期治世は「善政」に始まったと早稲田大学国際教養学部特任教授の本村凌二氏は言う。16歳で即位した彼の側近には哲学者セネカが控え、生来の派手好きな面は民衆に愛されたという。...
収録日:2017/08/07
追加日:2017/09/15
本村凌二
東京大学名誉教授

ローマ皇帝ネロを「暴君」にした元老院貴族とキリスト教徒

ユリウス・クラウディウス朝~ローマ史講座Ⅵ(4)ネロ(中)

ネロが暴君になっていく道筋は、元老院から始まったと早稲田大学国際教養学部特任教授の本村凌二氏は言う。派手な振る舞いによる財政のマイナスを貴族の追放や処刑による財産没収で補ったからである。しかし、もちろんそれだけ...
収録日:2017/08/07
追加日:2017/09/21
本村凌二
東京大学名誉教授

ついには母親殺しまで…暴君ネロのあえない最期

ユリウス・クラウディウス朝~ローマ史講座Ⅵ(4)ネロ(下)

16歳で皇位に就いたネロは、30歳で自殺に追い込まれる。15年足らずの治世で、「暴君」の名を決定的にした彼の後半生には何があったのか。早稲田大学国際教養学部特任教授の本村凌二氏にご案内いただく。(全6話中第6話)
収録日:2017/08/07
追加日:2017/09/22
本村凌二
東京大学名誉教授

官渡の戦いで袁紹を破った曹操の革新性

「三国志」の世界とその魅力(3)曹操の革新性(前編)

三国志の世界を基礎から学ぶシリーズ講話。今回から2回にわたり、官渡の戦いで袁紹を破った「曹操の革新性」について早稲田大学文学学術院教授の渡邉義浩氏が解説する。曹操は宦官であった祖父の財力と人脈を武器に、自らも努力...
収録日:2017/11/10
追加日:2018/02/08
渡邉義浩
早稲田大学常任理事・文学学術院教授

皇帝ティトゥスが残忍から善人に変貌した理由

フラウィウス朝時代~ローマ史講座Ⅶ(3)皇帝ティトゥスの変貌

早稲田大学国際教養学部特任教授の本村凌二氏による「フラウィウス朝時代」のローマ皇帝物語。今回取り上げるのは、ウェスパシアヌスの死後、跡を継いだ長男ティトゥス。彼は皇帝になるや人が変わったような善人ぶりを見せて周...
収録日:2017/11/17
追加日:2018/03/27
本村凌二
東京大学名誉教授

神経質な皇帝が行った恐怖による「資金調達」

フラウィウス朝時代~ローマ史講座Ⅶ(4)ドミティアヌスの恐怖<上>

フラウィウス家の3人目の皇帝は、30歳で即位したドミティアヌスである。行政に熱心で、属州経営にも心を砕く皇帝として出発した彼の名は、やがて元老院貴族にとっては「恐怖」を意味するようになる。その間に何があったのか。東...
収録日:2017/11/17
追加日:2018/04/03
本村凌二
東京大学名誉教授

カリグラ、ネロ、ドミティアヌス…悪帝と「記憶の断罪」

フラウィウス朝時代~ローマ史講座Ⅶ(4)ドミティアヌスの恐怖<下>

ドミティアヌスの治世は81年から96年にかけての15年間。その間に競技場建設をはじめ多数のインフラ整備が行われた。首都ローマばかりでなく属州への目配りも大切にした皇帝は、兵士たちも優遇する。そんな彼がなぜ「記憶の断罪...
収録日:2017/11/17
追加日:2018/04/10
本村凌二
東京大学名誉教授

トランプ政権に2期目はありえるのか?

2018年激動の世界と日本(6)トランプ政権の今後

公立大学法人首都大学東京理事長・島田晴雄氏が、トランプ政権2期目はありえるのか、見通しを語る。民主党に新戦略がない今、トランプ大統領はロシアゲートを切り抜ければ、大統領2期目も現実味を帯びてくるだろう。しかし2期目...
収録日:2018/01/16
追加日:2018/04/21
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

日本は中国を嫌っている場合ではない

2018年激動の世界と日本(11)中国との付き合い方

中国では70年間選挙が行われておらず、開明的な学者は抑圧される。一方、アジアインフラ投資銀行の発展に象徴されるように、「一帯一路」政策は成功を収めている。日本も中国を嫌っている場合ではなく、戦略的な互恵関係を築く...
収録日:2018/01/16
追加日:2018/04/22
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

救国の英雄にも独裁を許さなかったローマの共和制

五賢帝時代~ローマ史講座Ⅷ(1)暴君と共和制の長い伝統

東京大学名誉教授の本村凌二氏が、五賢帝時代について語るシリーズレクチャー。第1話の今回は、その前史としてカエサル登場までの500年にわたる共和制の長い伝統について語られる。カルミス、スキピオ、スッラカルミス、スキピ...
収録日:2018/02/08
追加日:2018/05/12
本村凌二
東京大学名誉教授

ローマの皇帝に必要だと言われた2つの資質は?

五賢帝時代~ローマ史講座Ⅷ(2)暴君の経験を経てネルウァ登場

五賢帝時代はどのように始まったのか。東京大学名誉教授の本村凌二氏が、カリグラ、ネロ、ドミティアヌスという五賢帝時代前の暴君の経験を経てネルウァが登場するまでを、グラビタスとレビタスという2つの皇帝の資質から語る。...
収録日:2018/02/08
追加日:2018/05/13
本村凌二
東京大学名誉教授

トラヤヌスのダキア併合…今に残るローマとルーマニアの縁

五賢帝時代~ローマ史講座Ⅷ(3)トラヤヌスの功績~ダキアの併合~

ネルウァに後継者として指名されたトラヤヌスは軍功を挙げた皇帝であったが、代表的なのがダキアの併合である。東京大学名誉教授の本村凌二氏が、ローマの属州となったダキアが今日のルーマニアのアイデンティティにいかなる影...
収録日:2018/02/08
追加日:2018/05/14
本村凌二
東京大学名誉教授

ハドリアヌスの属州視察と文化事業との関係

五賢帝時代~ローマ史講座Ⅷ(5)ハドリアヌスの文化事業

トラヤヌスに比べて文人肌だった皇帝ハドリアヌスは、治世の半分を属州の視察旅行に努めた。この結果、各地にハドリアヌス時代の建築物が造られることとなる。また、彼は詩人と詩作を取り交わすレビタス(軽々しさ)も持ち合わ...
収録日:2018/02/08
追加日:2018/05/21
本村凌二
東京大学名誉教授

哲人皇帝マルクス・アウレリウス…ストア哲学的な生き方とは?

五賢帝時代~ローマ史講座Ⅷ(8)マルクス・アウレリウスとストア哲学

マルクス・アウレリウスは『自省録』という書を著したストア哲学者でもあり、プラトンが理想とした、哲人皇帝でもあった。今日なお重要とされるストア哲学の「不動心」とはどのようなものか。そして彼はどのような人物だったの...
収録日:2018/02/08
追加日:2018/06/11
本村凌二
東京大学名誉教授

深センと天安門事件…鄧小平の粘り、能力、怖さ

逆境の克服とリーダーの胆力(6)鄧小平の執念

現在、日本は中国に経済分野で大きく水を空けられている。中国の経済発展の基礎をつくったのは鄧小平である。鄧小平とはどのような政治家だったのか、公益財団法人松下政経塾副理事長・イマジニア株式会社代表取締役会長兼CEOの...
収録日:2018/01/19
追加日:2018/07/03
神藏孝之
公益財団法人松下幸之助記念志財団 理事

敵将・曹操からさえも高く評価された関羽の「義」とは

関羽の「義」と現代中国の関係(1)武と義

1800年も前のことなのに、いまだに「誰がいちばん?」とランキングの対象になる三国志時代の英雄たち。日本では、吉川英治の『三国志』の影響で、曹操と諸葛亮に肩入れする人が多い。しかし、本国の中国では、曹操は「奸絶」、...
収録日:2018/03/15
追加日:2018/07/30
渡邉義浩
早稲田大学常任理事・文学学術院教授

哲人皇帝と呼ばれた父親に反発したコンモドゥス

五賢帝時代が去って~ローマ史講座Ⅸ(1)コンモドゥス

「人類史の中で最も至福の時代」と呼ばれた五賢帝時代が終わり、ローマ史は新しいフェーズへ突入していく。五賢帝最後のマルクス・アウレリウスが没した180年から軍人皇帝の時代と呼ばれる235年まで、55年間のローマに現れた皇...
収録日:2018/07/02
追加日:2018/08/29
本村凌二
東京大学名誉教授

19世紀の世界情勢…日本人の危機感を高めた出来事

明治維新とは~幕末を見る新たな史観(4)19世紀の世界情勢

明治維新について考えるためには、その前提となる19世紀の世界情勢を理解する必要がある。公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏によれば、欧米列強は帝国主義によってアジアを侵攻し、植民地を増やしていったが、ペリー...
収録日:2018/07/18
追加日:2018/10/25
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

欧州の選挙に介入するロシアの強硬姿勢

知られざるロシアの情と理(5)欧米への介入強化

周辺諸国に軍事介入するロシアは、欧州と米国の大統領選挙への介入も取り沙汰されている。これに欧米はいかに対抗するのか。また、日本とロシアはどのように連携していくのか。公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が論...
収録日:2018/08/22
追加日:2018/11/04
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

長州ファイブ、イギリスへ…長州藩士と薩摩藩士の密航留学

明治維新とは~幕末を見る新たな史観(12)薩長の攘夷戦争

幕府が命じた専守防衛原則にもかかわらず、長州は攘夷攻撃を展開し、薩摩は生麦事件に端を発する薩英戦争に突入した。しかし、島田晴雄氏が注目するのは、一方で両雄藩が密航留学を行い、西欧文明をしっかりと受け止めていたと...
収録日:2018/07/18
追加日:2018/12/07
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

軍人皇帝時代に終止符を打ったディオクレティアヌス

軍人皇帝時代のローマ史~ローマ史講座Ⅹ(5)ディオクレティアヌスの改革

乱脈極まる軍人皇帝時代の終止符は、284年に打たれる。徹底的なローマ帝国の再建に向け、新皇帝ディオクレティアヌスによる改革は「聖域なき」ものであったようだ。第5回では、ローマ3世紀の危機脱出に向かうディオクレティアヌ...
収録日:2018/08/29
追加日:2019/01/31
本村凌二
東京大学名誉教授

国是として戦後にも生きる「五箇条の御誓文」の影響

明治維新から学ぶもの~改革への道(3)明治天皇と五箇条の御誓文

若き明治天皇は、新政府の意向により、西洋の皇帝をモデルとする宮中改革に育てられた。時間的・空間的な日本の象徴として君臨する天皇は、親臨と直裁により大きな成長を遂げる。自らご誓約された「五箇条の御誓文」は、明治新...
収録日:2018/11/13
追加日:2019/04/21
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

江戸開城…外圧が勝海舟と西郷隆盛の会談に影響を与えた?

明治維新から学ぶもの~改革への道(4)江戸開城から東京首都宣言へ

江戸開城交渉は、勝海舟・西郷隆盛間で行われた。事実上の無血開城として政府が多大に譲歩した背景には、英国公使パークスの圧力があったという。上野近辺に集結した彰義隊は大村益次郎により討伐される。元号が明治に変わった9...
収録日:2018/11/13
追加日:2019/04/22
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

幕末・明治維新から何を学べばいいのか?

明治維新から学ぶもの~改革への道(22)明治維新の評価をどう生かすか

明治維新から学ぶ具体的な方策とは、既得権益から新しい「草莽の志士」が活躍する時代への移行である。では、日本がそうした民衆の人材力を発奮させ、丸腰でも世界に尊敬される国になるためには何が必須なのか。(2018年11月13...
収録日:2018/11/13
追加日:2019/05/04
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

日本宗教の特徴…水と油の「神と仏」をつなぐ本地垂迹説

宗教で読み解く世界(5)日本の不思議と世界のゆくえ

日本にもともとあった神道と後から入ってきた仏教は、いわば水と油のような関係にある。そこで日本は時代により、神道と仏教を同じとみなす本地垂迹説と、神仏を分離する廃仏毀釈という、全く正反対の立場を取ることになる。そ...
収録日:2019/01/21
追加日:2019/06/16
橋爪大三郎
社会学者

天安門事件から30年、なぜ中国は体制崩壊を免れたのか

天安門事件から30年~冷戦終焉と中国の経済成長~

今年2019年は天安門事件から30年ということで、あの事件の意味や影響、その後の中国の体制方針や経済について解説する。天安門事件から2つの大きなテーマが導き出されると曽根氏は言う。1つは天安門事件が冷戦終焉にある種の役...
収録日:2019/07/03
追加日:2019/08/25
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

戦後、占領下の日本人が過ごした劣悪な生活環境の真実

戦後復興~“奇跡”の真実(4)占領下の劣悪な生活環境

第二次大戦が終結したのちの生活環境は、非常に劣悪なものであった。敗戦に伴う食糧不足に始まり、伝染病の蔓延に加えてアルコール依存症や犯罪などで急速に社会不安が広がった。その解決に使われるべき予算は、占領軍の生活を...
収録日:2019/07/23
追加日:2019/08/27
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

戦国時代、民衆にとっての課題は生き延びること

百姓からみた戦国大名~国家の本質(1)戦国時代の過酷な生存環境

戦国時代とはどのような時代だったのか。過去の資料から見るとまず浮かび上がってくるのは、この時代の人々は、季節性に左右された周期的な大飢饉に生存を脅かされていたということである。それゆえ民衆にとっての課題は、常態...
収録日:2019/03/20
追加日:2019/09/15
黒田基樹
駿河台大学法学部教授

民衆にとって生命維持装置の役割を果たしていたのは「村」

百姓からみた戦国大名~国家の本質(2)「村」という組織の重要性

過酷な生存状況を民衆が生き延びるために重要な存在だったのが、村という組織である。村は百姓たちが集まってできた支援的な共同体であり、各家の私権を制約する公権力としても存在していた。この村を単位に、領主は生産資源を...
収録日:2019/03/20
追加日:2019/09/22
黒田基樹
駿河台大学法学部教授

コンスタンティヌスが継承したディオクレティアヌスの改革

四分治制時代のローマ史~ローマ史講座XI(5)コンスタンティヌスへの継承

キリスト教の考え方は、当時のローマで受け入れられていた多神教を認めないために迫害されていた。しかし、コンスタンティヌスはミラノ勅令でキリスト教を公認したが、それは従来のローマの宗教と確執をもたらすものだった。し...
収録日:2019/02/26
追加日:2019/10/19
本村凌二
東京大学名誉教授

音楽はなぜ時代を映し出すのか?…音楽と人の歴史の関係

クラシックで学ぶ世界史(1)時代を映す音楽とキリスト教

「歌は世につれ」というように、音楽は常に時代性を色濃く表していく。「音楽ほど、当時の社会状況や人々の欲望、時代のニーズの影響をダイレクトに受ける文化ジャンルも少ない」と片山杜秀氏は著書の中で書いているが、それは...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/10/26
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

ルネサンス音楽とバロック音楽の違い…バッハの特徴とは?

クラシックで学ぶ世界史(2)宗教改革と音楽様式の変化

単純だったグレゴリオ聖歌がポリフォニーに変化したのは、社会の複雑化を反映したものだった。神の教えは教会が占有するものではなく、人が信仰の中に見いだすものだという動きを受け、音楽も民衆的になっていく。宗教改革が起...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/10/26
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

モーツァルトの生きた時代は「就職氷河期」

クラシックで学ぶ世界史(4)不安の時代の作曲家

18世紀後半、市民階級がさらに力を蓄えるにつれ、旧体制(王侯貴族や教会)は弱体化し、お抱えの音楽家を雇用するゆとりを失い始める。ヨーロッパ中に名前を知られた「神童モーツァルト」でさえ雇用する者がいないほど、それは...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/11/02
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

ベートーヴェンの音楽を生んだフランス革命後の時代の影響

クラシックで学ぶ世界史(5)ベートーヴェンの時代-上

フランス革命を合図にしたかのようにウィーンの音楽界にデビューするのがベートーヴェンである。市民革命と革命戦争、ナポレオン戦争という長い動乱のさなかに「市民の時代」が確立、これまでにない刺激とテンションを音楽に求...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/11/09
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

市民革命期の音楽家ベルリオーズ『幻想交響曲』が与えた影響

クラシックで学ぶ世界史(7)ベルリオーズから近代へ

市民革命期の音楽家としてフランスのベルリオーズの名は外せない。最も有名な『幻想交響曲』は作者の妄想が結実したものともいわれ、ギロチンが落ちて首が飛ぶようなシーンとその後の大混乱が、「革命の時代の音響」として近現...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/11/23
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

ヨーロッパ中が感染したワーグナーの凄さ

クラシックで学ぶ世界史(9)帝国をつくったオペラ

ベートーヴェンを音楽の理想としたワーグナーは、彼のオペラに不満があった。より良い物語による演劇と舞踊と音楽を一体にした「総合芸術」こそ、ワーグナーの目標となる。さらにユダヤを仮想敵に据えて、空前絶後のナショナリ...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/12/07
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

20世紀のクラシック音楽の特徴と「2つの方向」とは?

クラシックで学ぶ世界史(12)革命と戦争の20世紀音楽

20世紀の大衆の時代を迎え、音楽は国民を総動員するため、一層の分かりやすさを求められるようになる。また一方では、進歩の時代を体現するように、「新しさ」が最大のテーマにもなる。第二次大戦後の冷戦時代、東西の音楽はど...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/12/28
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

「独裁政から始まる」という世界史の諸相に迫る

独裁の世界史~ギリシア編(1)世界史の始まり

「独裁の世界史」というテーマのもと、「独裁政」「共和政」「民主政」という観点から世界史の諸相に迫るシリーズ講義。世界政治が混迷を極める今、理想とすべきはどの国家なのか、それとも…。これは議論のたえない問題である。...
収録日:2019/12/03
追加日:2020/03/06
本村凌二
東京大学名誉教授

アテネ以外のポリスの多くでは「僭主政」がずっと続いた

独裁の世界史~ギリシア編(2)僭主政と貴族政の違い

21世紀の現代、「独裁」という言葉は否定的に使われる。しかし、世界史を見ると、「独裁でない」時代はむしろ例外だ。その貴重な例外に、ギリシアやローマの共和政がある。彼らはどのように「独裁」をコントロールしていったの...
収録日:2019/12/03
追加日:2020/03/06
本村凌二
東京大学名誉教授

古代ギリシアの民主政と古代ローマの共和政、その違いとは

独裁の世界史~ギリシア編(3)民主政と共和政の違い

古代ギリシアのポリスで行われていた民主政を知るために、ローマの共和政と比較してみよう。全員平等の政治参加を旨とするギリシア、「見識のある人」に政治を任せ平民が保護されるローマ。歴史はどちらに軍配を上げたのだろう...
収録日:2019/12/03
追加日:2020/03/14
本村凌二
東京大学名誉教授

ペイシストラトスの僭主政治はプラトンの理想だった?

独裁の世界史~ギリシア編(4)ソロンとペイシストラトス

紀元前6世紀、「ソロンの改革」に続いてアテネ竿遺書の僭主であるペイシストラトスが登場する。平民の不満を解消しようと武力行使によって権力を握った彼は、プラトンが言う「哲人皇帝」に匹敵するような賢明な独裁者だったのだ...
収録日:2019/12/03
追加日:2020/03/14
本村凌二
東京大学名誉教授

デモクラシーのもとになった「クレイステネスの改革」とは

独裁の世界史~ギリシア編(5)クレイステネスの改革

賢明な独裁者であったペイシストラトスの時代が終わると、僭主政に反対する「クレイステネスの改革」が起こる。「デイモス」(民衆)を中心に据えたことでデモクラシーの源と呼ばれ、「陶片追放」でも有名なこの改革は、アテネ...
収録日:2019/12/03
追加日:2020/03/21
本村凌二
東京大学名誉教授

民衆の意識を変えたペルシア戦争での「サラミスの海戦」

独裁の世界史~ギリシア編(6)ペルシア戦争の意義

「クレイステネスの改革」によりデモクラシーの形式が整えられたアテネで、民衆たちの間に「デーモス」が国を担うという自覚を植え付ける契機となったのは、ペルシア戦争での「サラミスの海戦」だった。戦争が民衆の自覚を促し...
収録日:2019/12/03
追加日:2020/03/21
本村凌二
東京大学名誉教授

ペリクレスのアテネも市民権を厳格に閉鎖していた

独裁の世界史~ギリシア編(7)ペリクレスの時代

ペルシア戦争によってアテネはギリシアの覇権を握り、「デロス同盟」の盟主として政治・軍事に加え財力でも突出する。パルテノン神殿はこの頃の建造物として、今もアテネの力を伝えてやまない。そういう段階で、「ペリクレスの...
収録日:2019/12/03
追加日:2020/03/28
本村凌二
東京大学名誉教授

ペロポネソス戦争の勝利がスパルタにもたらしたもの

独裁の世界史~ギリシア編(8)ポリス社会の変質

ペロポネソス戦争はアテネとスパルタという二大ポリスの対立に始まる。20年以上にもわたるこのギリシア「世界戦争」は、ポリス社会にさまざまな衰退をもたらした。スパルタの凋落、傭兵の出現とともに、ポリスの意味は変質して...
収録日:2019/12/03
追加日:2020/04/04
本村凌二
東京大学名誉教授

なぜペリクレスの時代が「民主政の花」といわれたのか

独裁の世界史~ギリシア編(9)僭主政と民主政

良い政治家という意味では、賢明な僭主だったペイシストラトスも、「民主政の花」と呼ばれるペリクレスも、さして違いはなさそうに思える。彼らは何がどう違っているのだろうか。そして、ポピュリズムと古代ギリシア政治の関連...
収録日:2019/12/03
追加日:2020/04/04
本村凌二
東京大学名誉教授

デマゴーゴスの語源は?…民主政は「マシなポピュリズム」

独裁の世界史~ギリシア編(10)デマゴーグとポピュリズム

デマゴーグは「デマを流して民衆を扇動する人」と思われているが、古代ギリシアではそうではなかった。語源は「民衆を説得する人」だから、ペリクレスやテミストクレスがデマゴーグの出発点なのだ。言葉の意味を変質させたのは...
収録日:2019/12/03
追加日:2020/04/11
本村凌二
東京大学名誉教授

なぜスパルタはローマのように世界帝国にならなかったのか

独裁の世界史~ギリシア編(11)スパルタとローマの違い

ペロポネソス戦争でアテネに勝利したスパルタは、重装歩兵が発展した形だが、市民間の平等が徹底していたことで知られる。そのスパルタがローマのように世界帝国にならなかったのはなぜだろうか。キーワードは「エリート」かも...
収録日:2019/12/03
追加日:2020/04/11
本村凌二
東京大学名誉教授

イスラム教には民主主義や憲法といった考え方がない

宗教で読み解く「世界の文明」(3)一神教とイスラム教

一神教とは何か。もっとも理解しやすいのはイスラム教である。イスラム教の聖典であるコーランには、ムハンマドが啓示した神の言葉が書いてある。これにより、人々が従うべき法が示されることになる。(2019年11月12日開催日本...
収録日:2019/11/12
追加日:2020/05/10
橋爪大三郎
社会学者

中国儒教では忠と孝のうち孝のほうが大事

宗教で読み解く「世界の文明」(6)中国文明における儒教

伝統中国を基礎づけているのは儒教である。忠と孝という考え方によって、人々の間の序列を明確にし、社会秩序を保つことを可能にしている。現代の中国共産党も、こうした儒教的性質から理解できる。(2019年11月12日開催日本ビ...
収録日:2019/11/12
追加日:2020/05/31
橋爪大三郎
社会学者

独裁政・貴族政・民主政のバランスが取れていた古代ローマ

独裁の世界史~ローマ編(1)なぜローマは帝国になったか

長い世界史のなかで共和政期における古代ローマと中世におけるヴェネツィアは、独裁政の抑制に働いた二つの国家として注目に値する。今回のシリーズではローマの成り立ちと、政治の仕組みを見ていく。第1話では、なぜローマは帝...
収録日:2019/12/19
追加日:2020/05/02
本村凌二
東京大学名誉教授

ローマが見識を磨いていくために重視した「父祖の威風」

独裁の世界史~ローマ編(2)見識を育んだ「父祖の威風」

ローマの政治や歴史を知る上で、元老院の存在は大きい。300人の元老院がそれぞれの見識を持つことで、ローマの政治は成り立っていった面がある。その見識を育むのは、家族の歴史を知り、自分も負けないようになる「父祖の威風」...
収録日:2019/12/19
追加日:2020/05/09
本村凌二
東京大学名誉教授

ギブ・アンド・テイクの関係にあった古代ローマの貴族と庶民

独裁の世界史~ローマ編(3)元老院貴族と庶民の関係

ローマの共和政を支えたのは300人の元老院貴族だが、彼ら自身をそれにふさわしく磨いたのは何だったのか。また、元老院貴族の新陳代謝はいかに行われ、庶民との関係はどのように結ばれていたのだろうか。(全4話中第3話) ※イ...
収録日:2019/12/19
追加日:2020/05/16
本村凌二
東京大学名誉教授

500年続いたローマ共和制はいかに帝政に変わったのか

独裁の世界史~ローマ編(4)共和政の変質と終焉

ローマが版図を拡大し帝国化するに従って、共和政は次第に衰退を迎えることになる。カエサルやアウグストゥスの頃には幅を利かせた元老院の権威も、軍人皇帝の時代になると顧みられない。悪帝や五賢帝の時代は、その過渡期とい...
収録日:2019/12/19
追加日:2020/05/25
本村凌二
東京大学名誉教授

なぜヴェネツィアは議員の世襲制が行われていたのか

独裁の世界史~ヴェネツィア編(3)世襲制は必要か否か

ヴェネツィアの長い繁栄を支えたのは、ローマのカエサルのように傑出した「一人」ではない。独自の「くじ」と組み合わせた選挙によって選ばれるようになった、能力のある人々である。そこにあるのは、野心的な個人を排除するシ...
収録日:2019/12/19
追加日:2020/06/13
本村凌二
東京大学名誉教授

ネルー・ガンディー王朝の栄枯盛衰に見るインドの複雑な歴史

躍進するインドIT産業の可能性と課題(6)ネルー一族による統治

ネルー首相のもとイギリス植民地からの独立を達成したインドだったが、その前途は多難であった。ネルーは冷戦構造の中で非同盟主義を取り、毛沢東やスカルノなどとともに、米ソの調停役を果たすという理想を持っていたが、中国...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/07/10
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

知られざる皇道派の思想…その“密教”と“顕教”とは

戦前日本の『未完のファシズム』と現代(6)皇道派と統制派の対立

戦前日本の運命を考える上で、皇道派と統制派の対立は重要である。特に強国の経済力を目の当たりにした皇道派のビジョンが失敗に終わったことは、その後の日本の運命を決めることになる。(2020年2月26日開催・日本ビジネス協会...
収録日:2020/02/26
追加日:2020/07/21
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

ローマの剣闘士と江戸の花見は庶民の生活を楽しませるため

ローマ史と江戸史で読み解く国家の盛衰(3)剣闘士と花見

庶民のための街づくりは、「人はパンのみにて生きるにあらず」を体現し、江戸では花見、ローマでは剣闘士などが公に準備される。為政者にとってはガス抜きの意味を持つイベントや行楽の重視は、世界史上「パンとサーカス」の名...
収録日:2019/08/06
追加日:2020/01/02

江戸幕府が260年続いた理由…平和な世に暴君をつくらず

ローマ史と江戸史で読み解く国家の盛衰(4)法とリテラシー

組織や国家の中興期では、秩序を守る手立てがクローズアップされる。そのために法が整備される一方、民衆のモラルを高める方法が問われていく。ローマ法で著名なローマの歩みと「ご法度」が威力を発揮した江戸を重ね、識字率の...
収録日:2019/08/06
追加日:2020/01/09

コロナ禍による世界的な危機の中、日本には何ができるのか

世界の新型コロナ対応を俯瞰する(6)日本の役割

ウイルスの抑え込みと経済活動の制限は深刻なジレンマとなっており、新興国では大きなダメージを負っている。こうして起こる悪循環を抑えるためにも国際協力や強い国のリーダーシップが必要となるが、アメリカにその役目は期待...
収録日:2020/04/09
追加日:2020/05/30

再生可能エネルギーが世界的潮流の中、原発に固執する日本

トモダチ作戦を忘れるな(4)原発への固執と「核のごみ」問題

元内閣総理大臣・小泉純一郎氏、東京大学第28代総長・小宮山宏氏、慶應義塾大学名誉教授・島田晴雄氏による鼎談では、原発に固執する政府のあり方が厳しく批判された。現在、原発の稼働はほぼゼロの状態だが、電力不足に陥るこ...
収録日:2016/10/24
追加日:2017/02/08