福田恆存の思想の根幹にあるロレンスの『黙示録論』とは
福田恆存とオルテガ、ロレンス~現代と幸福(5)ロレンス『黙示録論』と人を愛する道
戦時下にあってロレンスの『黙示録論』を翻訳し、戦後にはその出版にこぎつけた福田恆存は、同書から思想的に大きな影響を受けていた。近代化によって個人主義と全体主義の板挟みとなった人間は、どのようにして他者との愛を育...
収録日:2024/05/10
追加日:2024/07/14
八反田友則が絵に込めた、将来に対する「憧れ」と「呻吟」
「壁」ありてこそ(8)特別編:芸術の中の憧れと呻吟
未来に残すべき芸術とはどのようなものか。今回、執行草舟は、まだ若き画家・八反田友則の作品を紹介する。若いがゆえに、一枚の絵に込めることができた「将来に対する憧れ」。一方、別の二枚に描かれたのは「混沌とした未来...
収録日:2021/01/14
追加日:2021/04/09
キリスト教の死生観…カトリックとプロテスタントの違い
死と宗教~教養としての「死の講義」(2)キリスト教の「死」
一神教の考え方は、神が万物を創造したところから始まる。世界も生き物もみな、神の被造物だから、生き死にも神の意思のまま。では、この世界の終わり(終末)には何が待っているのか。キリスト教の死生観をのぞいてみよう。(...
収録日:2022/03/03
追加日:2022/04/18
深刻な北欧神話…なぜ主神オーディンは強い死者を集めるか
北欧神話の基本を知る(2)「安らぎ」のない死後の世界
北欧神話における人間の始まり、死後の世界はどのように描かれているのだろうか。人間の始まりについての伝説がいくつかある中で、比較的知られているのが神オーディンの物語である。オーディンは戦いの神であると同時に、戦い...
収録日:2022/06/07
追加日:2023/10/26
「一匹と九十九匹と」…政治と文学の関係を問うた福田恆存
福田恆存とオルテガ、ロレンス~現代と幸福(4)福田恆存とは誰か?
福田恆存とはいったい誰なのか。消費社会化した日本の「大衆化」の問題を指摘し、また大きな業績の1つとして『シェイクスピア全集』を全て翻訳した福田恆存の思想に迫る前段として、彼の生涯、その人物像を確認しておきたい。下...
収録日:2024/05/10
追加日:2024/07/07
トランプの「ポピュリズム」と欧州への影響
トランプ外交と世界への影響(1)深まる中東欧州複合危機
トランプ氏は欧州から極右による扇動政治の台頭ではないかと警戒されているというが、歴史学者・山内昌之氏は少し違う見方をしている。また、トランプ氏勝利の衝撃は日本と欧州では意味合いが違う、という。いったいどう違うの...
収録日:2016/12/12
追加日:2016/12/24
自由とは奴隷の思想ではないか…福田恆存の人間論とは
福田恆存とオルテガ、ロレンス~現代と幸福(6)福田恆存の人間論――演戯と自然
ロレンスの『黙示録論』を通じて、日本人の依拠すべき自然観を模索した福田恆存。その思考は、演戯と自然が日本人の宿命感をもたらすという独自の人間論に結実する。「醒めつつ踊り、踊りつつ醒める」という演戯とは何か、また...
収録日:2024/05/10
追加日:2024/07/21