小林秀雄と吉本隆明の営為とプラグマティズムの格率 小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(1)「断絶」を乗り越えるという主題 追加日:2023/08/15 日本の文芸批評に大きな足跡を残した人物といえば、戦前の小林秀雄と戦後の吉本隆明の2人が挙げられる。そして、日本が近代の激動の時代を乗り越えていく中で、文学はその狭間を生きる人々にとって心の支柱となった。今回から7回にわ... 小林秀雄をより深く理解するための「近代日本小史」 小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(2)なぜ「批評」は昭和初期に登場するのか 追加日:2023/08/22 日本は明治維新によって西洋近代化へと大きく舵を切るが、それは大きな矛盾を抱えた大改革だった。そして「和魂洋才」という言葉が象徴するように、日本の国体主義と西洋の資本主義を両輪に推し進めた結果、経済は発展していった一方... デビュー論文「様々なる意匠」小林秀雄の試みと直観の真意 小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(3)小林秀雄の批評 追加日:2023/08/29 大正から昭和初期にかけて起きた戦争景気、関東大震災、昭和恐慌など時代の荒波は、日本国民の心に多くの影響を与えた。そうした中、昭和4(1927)年に「様々なる意匠」という論文で文壇にデビューした小林秀雄は、これらの人々の内的... 吉本隆明の思想を凝縮した敗戦時20歳の回想「戦争と世代」 小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(4)純粋戦中世代の葛藤―吉本隆明の「起点」 追加日:2023/09/05 「戦後最大の思想家」ともいわれる吉本隆明について考える第4話。伝統を重視する小林秀雄を保守と捉えるならば、吉本隆明は新左翼を肯定する左派のイメージが強いが、実際は異なる。そこで、まずは純粋戦中世代である吉本隆明の遍歴時... なぜ吉本隆明は60年安保の時に進歩的知識人を批判したのか 小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(5)吉本隆明の思想――大衆の原像と対幻想 追加日:2023/09/12 大衆の原像と対幻想――これは「戦後最大の思想家」といわれる吉本隆明の象徴的ともいえる言葉だが、いったいどのような思想にもとづくものなのか。今回は、吉本隆明の思想を初期から中期、そして後期とたどりながら、この2つの言葉につ... 江藤淳と柄谷行人、1960年代に彼らが感じた焦燥感とは 小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(6)小林・吉本以降の批評:江藤淳と柄谷行人 追加日:2023/09/19 小林秀雄と吉本隆明以降の批評家にはどのような人物がいるのか。時代背景としては1960年代、つまり60年安保闘争から高度経済成長期ということになるが、この時期の批評家で代表的な人物といえば、江藤淳と柄谷行人ではないだろうか。...
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