カミュ『異邦人』を考察…タイトルは『他人』と訳すべき?
『「甘え」の構造』と現代日本(5)カミュの思考実験と遠近法なしの社会
フランスの作家カミュに『異邦人』という小説がある。土居健郎氏は、正しい訳題は『他人』だったのではないかという問題提起をしている。そこには、ある種一つの思考実験としてカミュが描き出した問題を通して、人間関係と甘え...
収録日:2023/03/13
追加日:2023/06/24
コロナ禍で注目…ダニエル・デフォーの『ペストの記憶』
『ロビンソン・クルーソー』とは何か(7)『ペストの記憶』とデフォーの文学
最終回では、デフォーの『ペストの記憶』を紹介していく。カミュの『ペスト』のような首尾整った名作ではないが、それだけにこの作品には、虚実の境を往復しつつ読者に訴えるものがあった。それはコロナ禍にさらされたわれわれ...
収録日:2020/07/22
追加日:2020/10/13
天皇こそが「日本人のアイデンティティ」の核心だった
「壁」ありてこそ(2)天皇に対する「畏怖」
執行草舟が子どもだった頃、深く感銘を覚えたのは。当時の日本人たちの「天皇に対する心」であった。共産党員でも西洋かぶれの人でも、天皇の名前を聞けば直立不動になった。天皇に対する尊崇が、日本人の良さを作っていたので...
収録日:2021/01/14
追加日:2021/02/26