Monthly Program Guide February 2026
2月プログラムガイド
2月特集ラインナップ
- ・世界で一人負け…「安い国」日本と急性インフレの現実(宮本弘曉)
- ・繰越金が4割も…戦後初「補正予算の会計検査」の実態(田中弥生)
- ・デモクラシーは大丈夫か…ポピュリズムの「反多元性」問題(齋藤純一)
- ・時代の大転換期に必要な「構想係」の真髄…佐久間象山に学ぶ(田口佳史/神藏孝之)
いま、まさに「時代の大転換期」です。この大転換期の選挙で、私たちは何を考え、いかに選択すべきなのでしょうか。個々の政策論などは、メディアでも取り上げられますが、いまこそ必要なのは、いま大きく変わりつつある「社会のあり方」を俯瞰し、その変化の行方についての大局観をつかむことではないでしょうか。現代社会の構造転換から、過去の転換期のあり方までを学べる講義をピックアップしました。
- ・AIは間違いが分からない…思考で大事なのは訂正可能性(中島隆博)
- ・江藤淳と加藤典洋――AI時代を生きる鍵は文芸評論家の仕事(與那覇潤)
- ・10年で劇的な進歩を遂げた生成AIと日本の開発事情(岡野原大輔)
- ・人間とAIの本質的な違いは?記号接地から迫る理解の本質(今井むつみ)
「AI」が怖ろしいほどの勢いで、目に見えるかたちでも、あるいは目に見えないかたちでも、日々の暮らしのなかに入ってきています。いま多くの方々が、実感知として「このまま行ったら、人間はどうなるのだろう」と感じているのではないでしょうか。さて、ではどうなるのか?人間とAIの本質的な違いはどこにあるのか。人間がこれから為すべきこととは何か? いまこそ深く考えてみたい講義群です。
- ・マネ、モネ、ルノワール…芸術家8人の関係と印象派の誕生(安井裕雄)
- ・風景画家だけの集まり…?誤解された印象派の本当の姿(安井裕雄)
- ・マネへの強烈なライバル意識…セザンヌ作品にみる現代性(安井裕雄)
- ・印象派の画家に大きな影響を与えたセザンヌの構築的筆触(安井裕雄)
多くの人々を魅了してやまない「印象派」の絵画。モネ、ルノワール、セザンヌ、ピサロ、マネなどの画家たちの名もよく知られています。印象派とはいかなるもので、いかに誕生し、いかに高まり、そしてどこへたどり着いたのでしょうか。名作の数々を動画で鑑賞しつつ、その歴史や、芸術家たちの人物像、さらに技法の秘密や浮世絵からの影響などまでを学べる、芸術の愉しみに満ちたシリーズです。
2月配信講義ピックアップ
配信予定日:2月1日(日)
公武統一政権を作った秀吉の狙いとその歴史的意味
秀吉は室町時代までとは全く違う武家政権を作ってしまったという黒田氏。それが「公武統一政権」で江戸時代にも受け継がれなかったため、日本史の中で唯一のことです。いったいどういうことなのでしょうか。また、なぜ江戸幕府はそれを受け継がれなかったのでしょうか。最終話では、公武統一政権について、武家と公家との関係性とともに解説します。(全10話中第10話)
駿河台大学法学部教授/日本史学博士
配信予定日:2月2日(月)
定量分析と定性分析――リスク分析をするときの2つの方法
「企業活動に伴うさまざまな危険を勘案し、損失を最小限に抑える管理運営方法」と広辞苑で記されるリスクマネジメント。実はリスクにはポジティブ・リスクとネガティブ・リスクの2種類があります。その違いはどこにあるのでしょうか。今回は2種類のリスクの違いとともに、プロジェクト遂行中のリスク管理のプロセスとその留意点、そしてリスクマネジメントが組織に与える効果について解説します。(全10話中第5話)
法政大学専門職大学院イノベーションマネジメント研究科准教授
配信予定日:2月4日(水)
なぜいまファミリー企業への注目が世界的に高まっているか
「ステークホルダー資本主義」の重要性が増す現在、旧来的と思われがちなファミリービジネスの価値が再び注目されています。長い時間をかけて企業理念や感性を共有することが、企業の前進を助けるのです。これから求められる「新しいファミリーガバナンス」のあり方について解説します。(全4話中第3話)
東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授
配信予定日:2月6日(金)
AI親友論に物申す、「Self-as-WE」と京都学派の思想
「AI親友論」という出口康夫(京都大学文学研究科教授)氏の議論があります。「Self-as-WE」(われわれとしての自己)という考え方で、AIが友人として入っても全然何の問題もないのではないかという議論ですが、これに対して中島氏はどう考えるのでしょうか。京都学派的な関係優先の思想を取り上げながら、解説します。(全7話中第5話)
東京大学東洋文化研究所長・教授
配信予定日:2月9日(月)
ソニー流の「人材論」「新規ビジネス論」を具体的に語ろう
ソニーには尖った人材や変わり者を採用してきた歴史があります。彼らの多くはクリエイター型のいわば「社員技術者」ですが、その評価についてどう考えればいいのでしょうか。そこでポイントとなるのがマネジメント型社員との相違です。つまり、ジョブ型とマネジメント型の二本立ての評価制度が必要ということです。ソニー・ミュージックの人事評価について言及しながら、人事評価のポイントを解説します。(全5話中第1話)
元ソニー・ミュージックエンタテインメント代表取締役CEO
講師紹介~テンミニッツ・アカデミーの講師ってどんな人?
東洋哲学・中国哲学研究が専門、マルクス・ガブリエルとの共著『全体主義の克服』が話題
東京大学東洋文化研究所長・教授
今回は、中島隆博(なかじま・たかひろ)先生を紹介します。中島先生は、2014年からテンミニッツにご出講くださっていますが、毎回の講義で「哲学をするとはどういうことか」を教えてくださいます。ご専門は東洋哲学・中国哲学研究ですが、欧米や中国はじめ各国の哲学者との交友も深く、数々の対話を重ねておられます。世界を視野に入れた最前線の生き生きした哲学の議論が、人類の未来への道しるべとなります。中島先生の講義で学び、自分の頭でも考えてみることは、まさに至福といえましょう。
テンミニッツ・アカデミーからのお知らせ
今後登場予定の新講師&新講義
鶴見太郎(東京大学大学院総合文化研究科准教授):テーマ/ユダヤ人の歴史
安井裕雄氏(三菱一号館美術館 上席学芸員)の新講義(テーマ:印象派の解体と最後の印象派展)と、門田隆将氏(作家/ジャーナリスト)の新講義(テーマ:「Fukushima 50」と「死の淵を見た男」)を、2月下旬から配信予定です。ご期待下さい。