Monthly Program Guide October 2026

10月プログラムガイド


10月特集ラインナップ
  • ・教養とは…本質を捉える知、他者を感じる力、先頭に立つ勇気(小宮山宏×長谷川眞理子)
  • ・「学びの危機」こそが現代社会と次世代への大きな危機(納富信留)
  • ・大人の学び・3つの心得=自由、世間が教科書、孤独を覚悟(童門冬二)
  • ・見方を変える!生き方を変える!そのためのアンラーン(柳川範之×為末大)
世の中には、効果が不確かなものが数多あります。しかし、確実に変えてくれるものがあります。それこそ、「学び」です。学びは断じて「子供だけのもの」ではありません。大人になっても学び続ける。そのことが、その人の人生を良き方向に変えてくれます。学べば学ぶほど、人は変わります。そして人が変われば、社会は変わります。人間社会を根本において成り立たせているものこそ「学び」だといえましょう。今一度、学びについて、しっかりと考えてみましょう。

  • ・『古今和歌集』仮名序とは…日本文化の原点にして精華(渡部泰明)
  • ・美しい形容詞の使い分け…『源氏物語』の表現を味わう(林望)
  • ・なぜ「てふてふ」が蝶々?日本語の変遷を追う…まずは万葉仮名から(釘貫亨)
  • ・大国主神が詠んだ歌…『古事記』の歌の意味と縁結びの力(鎌田東二)
美しい言葉、素晴らしい言葉を聞いて、心が震えたことはありますか? 日本語には、長い歴史のなかで、そして変化にとんだ至高の自然美のなかで培われてきた数々の言葉があります。そして日本人は、和歌などの詩歌で自分の気持ちを誰かに伝えたり、記録として残したりすることもしてきました。そんな日本語を知れば知るほど、自分の心もどんどん豊かになっていきます。日本語の歴史から、様々な用語用法まで、ぜひこの機会に学んでみてはいかがでしょうか?

  • ・『「甘え」の構造』への誤解…甘えはダメなものなのか?(與那覇潤)
  • ・ラフカディオ・ハーンが解明した「美しい日本」の秘密と未来(賴住光子)
  • ・過度の「負」のストレスは遺伝子に悪影響を及ぼす(高橋孝雄)
  • ・ヒトの進化史を文明の発展の時間軸から考える(長谷川眞理子)
「実りの秋」には、ぜひ自分自身の「人間力」も「実り多き」ものとしたいもの。大好評の「人間力」シリーズの最新令和8年(秋)セレクションです。今回は、「ストレス」や「甘え」などについて考えてみてはいかがでしょうか? 適度な「ストレス」は自分自身や心を高めてくれるスパイス的な役割を果たしてくれます。しかしもう一方で、「心の安心」がしっかり確保されていることも欠かせません。それを両立させるためには、どのようなことが必要なのでしょうか。また、自分ができることは何なのでしょうか? 「生きるヒント」が見つかる講義を集めてみました。

  • ・イラン戦争…トランプ大統領の戦争指導のどこが問題なのか?(東秀敏)
  • ・僭主制は欲望の奴隷…過度の自由が過度の隷属に転換する(納富信留)
  • ・トランプ政権の極右ポピュリズム…文化戦争を重視し経済軽視(柿埜真吾)
  • ・トランプの誤謬…米国製造業を壊した犯人は米国の経営者(島田晴雄)
2026年11月3日、アメリカで「中間選挙」が行なわれます。大統領の任期4年の中間で行なわれるアメリカ上下両院の選挙で、上院では100議席中の35議席が、下院では全435議席が改選されます。現時点では、大統領職と上院・下院の多数派を共和党が占めており(トリプルレッド)、トランプ政権にとって望ましいかたちになっていますが、さてアメリカの有権者はどのような判断を下すのでしょうか? この機会にあらためて、第二次トランプ政権が行なってきたことを振り返りつつ、トランプ政権の本質を探ってみましょう。



10月配信講義ピックアップ
配信予定日:10月1日(木)
頻尿、低栄養、転倒、誤嚥、フレイル…増える老年症候群と高齢者の疾患・病態の特徴
平均寿命と健康寿命の差(要介護期間)を縮めることが喫緊の課題とされる中、高齢者における疾患・病態には5つの特徴があるという小川純人氏。高齢者は単一の疾患にとどまらず、多疾患併存や多剤併用(ポリファーマシー)、非定型的な症状、さらに転倒や誤嚥などの「老年症候群」を伴いやすいといいます。そこで本講義では、高齢患者の心身を総合的に診察・サポートする「老年病科」の重要性と役割について分かりやすく解説します。第1話は、脳血管障害や動脈硬化との関係性に加え、認知機能低下の兆候を捉える日常生活動作(IADL)の評価の重要性を説き、高齢者の健康を維持するための包括的ケアの必要性を明示します。(全6話中第1話)
東京大学大学院医学系研究科老年病学教授

配信予定日:10月5日(月)
軍閥割拠の中国は魑魅魍魎の世界…そして列強やコミンテルンの思惑も絡む中でのシベリア出兵と張作霖爆殺事件
20世紀初頭、中国大陸は多数の軍閥が割拠し、ソ連やコミンテルンの工作も絡む魑魅魍魎の世界でした。日本は独自の安全保障観から満洲の権益維持にこだわったのですが、現地の文化や事情への理解が決定的に不足していたのです。第一次世界大戦末期に各国との協調で行なった「シベリア出兵」も、他国が撤退した後も無目的に駐留を続け、貧乏くじを引く結果となりました。さらに、日本軍の犯行とされますがいまだに真相に謎が残る張作霖爆殺事件などを経て、日本はさらに混沌へと引きずり込まれていきます。第7話では、こうした歴史的失敗を振り返り、過去の経験を現代の教訓としてどう活かすべきかを鋭く提起します。(全10話中第7話)
公益財団法人東洋文庫研究員

配信予定日:10月19日(月)
『万葉集』に綴られた国司の日常…歌人・大伴家持が体験した地方役人時代の苦労とは
『万葉集』を通じて、歌人・大伴家持が国司という地方役人だった時代の歌や宴会を取り上げながら、古代における地方社会と中央権力の結びつきについて解説する本講義。政治史では決して語られることのない「庶民の日常」や「人間の感覚」に着目する歴史学・民俗学のアプローチを参照しつつ、名門の貴族であった家持が国分寺の建立など国家的事業を円滑に進めるため、赴任先の地方豪族(郡司)や官僧に対して気遣いを交えながらコミュニケーションを深める姿は、歌宴で詠まれた歌を通して古代官人のリアルな日常と知恵を現代に伝えています。(第1話)
國學院大學文学部日本文学科 教授(特別専任)/奈良大学 名誉教授



講師紹介~テンミニッツ・アカデミーの講師ってどんな人?
「老年病学」の立場から、認知症、フレイル、サルコペニアの問題を研究
東京大学大学院医学系研究科老年病学教授
今回は小川純人(おがわ・すみと)先生を紹介いたします。小川先生は東京大学医学部附属病院認知症センター長で、同大学院医学系研究科の老年病学教授でいらっしゃいます。「老年病学」では骨粗しょう症やホルモン、血管老化、筋肉現象、炎症などを総合的に扱います。もちろん「認知症」もそのような老年病の連環から発症することも多いもの。では、より健康な老年期を送るために必要なこととは? この講義を学ぶかどうかで、ご自身の未来の健康が大きく変わるかもしれません。



テンミニッツ・アカデミーからのお知らせ
今後登場予定の新講師&新講義
岩下哲典(東洋大学文学部史学科教授):テーマ/小栗上野介忠順
上月豊久氏(元駐ロシア日本国特命全権大使)の新講義(テーマ:ロシア史から読み解くプーチンの歴史認識)を10月下旬から、納富信留氏(東京大学大学院人文社会系研究科教授)の新講義(テーマ:「良き対話」とは?――哲学から考える)を11月上旬から、それぞれ配信開始予定です。ご期待下さい。