Monthly Program Guide April 2025

4月プログラムガイド


4月特集ラインナップ
  • ・「キレやすい」の正体とは?…ヒトの「怒り」の本質に迫る(川合伸幸)
  • ・MLBのスーパースターも一代限り…生物学から迫る性の実態(長谷川眞理子)
  • ・自発性を重んじる――藤田一照師が禅と仏教の心を説く(藤田一照)
  • ・経営をひと言で?…松下幸之助曰く「2つじゃいけないか」(田口佳史)
春は様々な変化が訪れるとき。この機会に、自分の「人間力」を高めてくれる講義を受講してみてはいかがでしょうか。大好評の「春の人間力」特集、令和7年版です。なんとなく、物憂いニュースも多い昨今です。このような折柄に、心を強く、深く、広くする講義を集めてみました。

  • ・デモクラシーは大丈夫か…ポピュリズムの「反多元性」問題(齋藤純一)
  • ・なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景(橋爪大三郎)
  • ・100分de名著!?『ショック・ドクトリン』驚愕の印象操作(柿埜真吾)
  • ・冷戦終焉から30年、激変する世界の行方を追う(中西輝政)
各国で政治が大きく激動しています。ポピュリズム、政治不信の高まり…。そして日本の政治も、大きな混迷のなかに。一方で、権威主義諸国からの圧力や工作も続いています。しかし、政治が崩れたら、われわれの幸せは根底から崩れかねません。「危機が顕在化する」いまこそ、本当に大切なことを学びましょう。



4月配信講義ピックアップ
配信予定日:4月2日(水)
花粉、炭素、酸素同位体…重複分析で分かる弥生時代の環境
古代の気候を推測するために、研究者はさまざまな方法を駆使してきました。海水面の位置をもとにした「弥生の小海退」説をはじめ、花粉や炭素濃度などから行う分析法には難点もあります。その難点を克服した方法によって見えてきた弥生時代の気候はどのようなものなのでしょうか。今回は弥生人が生きた環境に焦点を当てて解説すします。(全11話中第3話)
国立歴史民俗博物館 名誉教授/総合研究大学院大学 日本歴史研究専攻 名誉教授

配信予定日:4月3日(木)
日本は山紫水明の国なのに水不足!? お金と同じ水の価値
日本は水に恵まれた国であるというイメージがあるかもしれませんが、実際にはそうではありません。しかし、それでも深刻な水不足に陥らないのには秘密があるのです。インフラによって水が「均されている」からです。今回は、その点を啓発するための「水みんフラ」という理念について解説します。(全8話中第5話)
東京大学大学院工学系研究科 教授

配信予定日:4月4日(金)
デモクラシーの限界とリパブリックというアイデア
有権者の民意を等しく反映するデモクラシーは一見、望ましく思われますが、本当にそうなのでしょうか。「専門家集団や特定のエリートが政治を主導すべきだ」という議論はさまざまにあります。そうした意見、批判を参照しながら、デモクラシーがよりよく機能するための方法として、「ハイブリッド・レジームとしてのデモクラシー」について考えます。(全6話中第2話)
早稲田大学政治経済学術院政治経済学部教授

配信予定日:4月6日(日)
『三四郎』とは真逆!?『それから』の結末とその世界観
夏目漱石が『それから』で描く主人公の親子の価値観の対立は、これこそ現代社会に当てはめて読むと非常に興味深い。裕福な一家を築いた父と兄の成功を、代助は運によるものだと冷ややかに捉えます。そして、明治期の教育制度の問題や資本主義の批判など、時代背景には多くの矛盾が渦巻くのです。最後は三千代との関係で家族と決別して行き場のない人生をたどりますが、今回はその心理的葛藤を探っていきます。(全9話中第6話)

配信予定日:4月7日(月)
二刀流批判とどう向き合った?大谷流「逆境の乗り越え方」
大谷翔平選手に逆境などないと思いがちですが、故障も多く、投げられない時期も経験しています。投げられないシーズンは、「打つ・走る」に徹することで、さらに打撃の威力が増すのです。全て「チームのため」と考える大谷らしい、前向きの戦術です。今回は、かつて二刀流批判を受ける中、どう向き合ったかの話も交えながら、大谷流「逆境の乗り越え方」を解説します。(全9話中第6話)
経済・経営ジャーナリスト



講師紹介~テンミニッツTVの講師ってどんな人?
膵・胆・肝疾患全般に精通するエキスパート
東京医科大学病院 消化器内科 主任教授
今回は、糸井隆夫(いとい・たかお)先生を紹介します。糸井先生はとくに膵臓(すいぞう)や胆嚢(たんのう)のご専門で、「国民のための名医ランキング」などにも登場される第一人者です。1991年に東京医科大学を卒業され、同大学院や同大学病院での臨床などを経て、2016年からは同大学病院消化器内科主任教授をお務めです。とりわけ膵臓がんは見つけづらく「沈黙の臓器」ともいわれますが、糸井先生の講義はとても明快。ぜひとも知っておくべき講義です。



テンミニッツTVからのお知らせ
今後登場予定の新講師&新講義
野口緑(大阪大学大学院医学系研究科公衆衛生学 特任准教授):テーマ/健診結果から考える健康管理・新5カ条
このほか、東秀敏氏の新講義(米国安全保障企画研究員:テーマ/トランプ政権はロシアをどうするか)を4月上旬から配信開始予定です。ご期待下さい。