Monthly Program Guide June 2026
6月プログラムガイド
6月特集ラインナップ
- ・地政学をわかりやすく解説…地政学の「3つの柱」とは?(小原雅博)
- ・ヨーロッパとは?地図で読み解く地政学と国際政治の関係(小原雅博)
- ・ドンロー・ドクトリンとは?トランプ系論と西半球の重要性(東秀敏)
- ・習近平政権の野望とそのカギを握る台湾の地理的条件(島田晴雄)
地理的条件から外交戦略や軍事戦略を考えていく「地政学」。この地政学が、国際秩序が大きく動揺しているいま、あらためて注目されています。たしかに、少し以前であれば、国際政治において相互依存論が語られたり、国連中心主義が説かれたりしました。しかしいずれも、過酷な現実の前に色を失っています。むしろ、地政学的なリアルな分析が求められているのです。では、地政学とはいかなるものか。理論から実地まで、講義で学びましょう。
- ・寝ないとよく食べる…睡眠不足が生活習慣病を招く理由(西野精治)
- ・20億人以上が肥満…飽食の時代に大事な「選食力」3カ条(堀江重郎)
- ・メンタルが苦しくなったら?…今、夏目漱石を読み直す意味(與那覇潤)
- ・樽廻船とアンフォラの山、酒文化を謳歌した江戸とローマ(本村凌二)
6月は「祝日」がない。子どものころから、そんな6月をうらめしく思ったことはないでしょうか。しかも季節の変わり目で、梅雨などの悪条件も重なる時期だからこそ、「休み方」をあらためて見直してみてはいかがでしょうか? ひと口に休み方といっても、そのあり方は多岐にわたります。さまざまな角度から、じっくりと学んでみましょう。
- ・脳が生きている、死んでいるとは?最新研究で迫る脳の秘密(毛内拡)
- ・多くの認知症の原因は「脳のゴミ」の蓄積(遠藤英俊)
- ・ヒトが罪を犯す理由…脳の働きから考える「善と悪」(長谷川真理子)
- ・なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み(今井むつみ)
「人がなすことは全て脳の仕業」ともいわれますが、しかし、脳はいまだに多くの「謎」に満ちています。しかも脳のあり方が、ダイレクトに心や身体、つまり健康や行動にも影響を及ぼすため、脳科学の知見が医学だけではなく教育や経済学にも応用されています。では人間の脳とはいったい、いかなるものなの。その正体に多角的に迫ります。
- ・ギリシア神話…ゼウスの「父親殺し」とオリュンポス十二神(鎌田東二)
- ・ギリシア神話の基礎に不死の神と人間の死という対比がある(納富信留)
- ・ケルト神話とは…ダーナ神族、アルスター神話、フィアナ神話(鎌田東二)
- ・北欧神話とは…世界滅亡を予言、人類史上もっとも悲観的!?(鎌田東二)
神話を知る――そのことで、世界の見え方は一変します。やはり、どのような神話を信じてきたかによって、各地域の人々の文化も、精神性も、発想や考え方の基本も、歴然と変わってくるのです。しかし、だからこそ神話を知ることが大切なのです。しかも、各地の人々が長い年月にわたって大切に紡いできた神話は、とても興味深い物語ばかり。人生を「複層的で豊かなもの」にしてくれる「各国神話の基本」講義を集めました。ぜひ気になる地域の神話から、学んでみましょう。
6月配信講義ピックアップ
配信予定日:6月1日(月)
実はベテラン層こそAIを存分に活用できる…AI導入の生産性分析
AIが企業の現場や経済全体にどのような影響を及ぼすのでしょうか。現場レベルでは、コールセンターや文章作成業務においてAIが生産性を向上させることが実証されています。特に経験の浅い層の底上げに寄与する一方、ベテランのスキル向上を妨げるという副作用も確認されているのです。ですが一方で、ベテラン層こそ、AIを存分に活用できるという研究もあります。AIが出してきた答えについて正しく判断できるベテランこそ、ステップ・バイ・ステップでAIに次々と課題を投げられるので、結果として答えの精度がはるかに高まるのです。マクロ経済の視点でも、AIが経済成長に貢献するか否かについて、世界の知の巨人たちの間でも慎重論と楽観論という2つの見解に分かれています。それぞれどのような見解なのか。最新の研究結果を交えながら解説します。(全8話中第5話)
一橋大学経済研究所教授
配信予定日:6月3日(水)
無知、無能、邪魔!?…心理的安全性を阻害する5つの要因
心理的安全性とは、対人的なリスクのある行動をとっても「このチームは安全だ」とメンバーが共有できている状態のことで、不確実性の高い現代社会において、その重要性が高まっています。組織のパフォーマンス向上には、「無知」「無能」を思われるのではないかといった対人不安に関する5つの阻害要因を意図的に排除することが不可欠ですが、注意すべきは心理的安全性が単なる“快適な職場”を目指すことではない点です。組織の目的や責任を果たしながら、挑戦や学習ができる文化を醸成することがその本質なのです。(全9話中第5話)
一般社団法人チーム力開発研究所 理事
配信予定日:6月4日(木)
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か…人間がやるべきこととは?
生成AIは、膨大なデータをもとに人間と同等かそれ以上の能力を持ち、業務の効率化のため私たちの予想を超える速度で進化を続けています。こうしたAI時代だからこそ、人間が自ら考え、判断する土台となるリベラルアーツ(教養)が重要となるのです。「人間がやるからこそ価値がある」という創造的活動は、機械には代替できないだろう。AIを使いながら、人間特有の仕事を継続していくためにはどうすればいいのでしょうか。その問に答えながら、AIに置き換わる仕事と人間がやるべき仕事について解説します。(全7話中第1話)
社会学者/東京工業大学名誉教授/大学院大学至善館教授
配信予定日:6月15日(月)
なぜ心の病にかかるのか?ラカンの精神分析とその起源
「心の謎」はどのように解き明かされてきたのでしょうか。フロイトが関わった「お話し療法」から体系化が進む精神分析の歴史とその概念を手すりに、ラカンの精神分析について解説しながら心の問題と言語との関係、その起源に迫るシリーズ講義。第1話では、ヒステリー治療の起源から、自由連想法やトラウマ、自己愛(ナルシシズム)まで、現代にも通じる心のメカニズムの基礎を学んでいきます。(全7話中第1話)
つくばダイアローグハウス院長/筑波大学名誉教授
配信予定日:6月21日(日)
中国史を知る~「中国史はつまらない」という通説の裏の波乱の真実
今回の宮脇淳子先生の講義では、宮脇先生の夫君でいらっしゃった故・岡田英弘先生の『皇帝たちの中国』を紹介しつつ、そこで示された「中国の本質」を解説していきます。まさに、目からウロコの中国史概説です。この『皇帝たちの中国』は、中国史の本であるにもかかわらず、「中国史はつまらない。これが通り相場である」という衝撃の書き出しから始まります。まず第1話では、それはなぜなのかを解き明かします。その理由がわかると、正史的な中国史と、真実の中国史の違いが明快に見えてきます。そうしてこそはじめて、「人間らしい人間」が、激動の歴史の流れのなかで紡いでいく歴史として再現されるのです。(全4話中第1話)
公益財団法人東洋文庫研究員
講師紹介~テンミニッツ・アカデミーの講師ってどんな人?
『ふしぎなキリスト教』など人気書籍多数、現代日本の「知の巨人」
社会学者/東京工業大学名誉教授/大学院大学至善館教授
今回は、橋爪大三郎(はしづめ・だいさぶろう)先生を紹介いたします。橋爪先生のこれまでのテンミニッツ・アカデミーでの講義も、いずれも大人気となっていますが、今回は「AI時代のリベラルアーツ」についてお話しいただきました。人間として何をすべきなのか。どのような学びが自分を育て、そして自分の楽しみとなるのか。そのことがクリアに見えてくる講義です。特に終盤の橋爪先生の力のこもった語りに、胸が熱くなることうけあいです。まさに必見です。
テンミニッツ・アカデミーからのお知らせ
今後登場予定の新講義
田口佳史氏(東洋思想研究家)と堀江重郎氏(順天堂大学大学院医学研究科泌尿器科学主任教授)による対談講義(テーマ:老子と医療)を6月下旬から配信開始予定です。ご期待下さい。