Monthly Program Guide September 2026
9月プログラムガイド
9月特集ラインナップ
- ・見方を変える!生き方を変える!そのためのアンラーン(柳川範之×為末大)
- ・成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ(松尾睦)
- ・大谷翔平の育ち方…「自分を高めてゆく考え方」の秘密とは(桑原晃弥)
- ・全てが悟りに至る道…日本は茶や花や野球にも「道」がある(田口佳史)
「大人になってからの人間的成長」は、やはり幼少期から青年期の人間的成長とは、まったく趣を異にします。もちろん人間、死ぬまで成長しつづけられるものではあります。しかし、そのためには考え方や発想の転換、さらに視点の持ち方が重要になるのではないでしょうか。もっといえば、心の持ちようが、成否を分けるのかもしれません。では、どのような心構えでいれば、成長しつづけることができるのか。そのためのノウハウを語っていただいた講義を集めました。
- ・ホメロスの『オデュッセイア』が描く苦難と誘惑の冒険譚(納富信留)
- ・『オデュッセイア』の物語の構造を分析する…波乱万丈の神話の秘密(松村一男×沖田瑞穂)
- ・ギリシア神話…ゼウスの「父親殺し」とオリュンポス十二神(鎌田東二)
- ・二千年の時を超えて読めるギリシア「三大悲劇詩人」の作品(納富信留)
ギリシア神話のなかでも、屈指の圧倒的な冒険譚であり人間劇である『オデュッセイア』。実はこの古い物語は、その後に人類が生み出した様々な創作にも、陰に陽に、深い影響を与え続けたものでもあります。そしてギリシア神話の物語を読み解いていくことで、人間の生き方の底流に流れるものにも光を当てていくことができます。今回の特集では、この『オデュッセイア』を軸にしつつ、ギリシア神話の不思議で深い「物語」に迫っていきます。
- ・豊臣秀吉の驚愕の国内貿易…莫大な財力を生んだ経済政策(小和田哲男)
- ・長期包囲戦だけではない!“軍事的天才”秀吉軍団の戦い方(黒田基樹)
- ・史料読解法…豊臣秀吉による秀次粛清の本当の理由とは?(中村彰彦)
- ・豊臣家の悲劇こそ「論語なき算盤」の末路だ(田口佳史)
NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』も、いよいよ秀吉の天下取りに向けての動きが急になってきました。低い身分から、考えられぬほどの大出世を果たし、天下人への駆け上った秀吉。近年のウェブニュースなどでは、もっぱらその残虐性などに光が当てられることもありますが、しかし考えてみれば、残虐なだけであそこまでの立身ができるはずもありません。秀吉の「才覚」「能力」とはいかなるものだったのか。ほかの武将と比して何が違ったのか。そして落とし穴とは……。秀吉について、多面的に見ていきます。
- ・クラシック音楽の歴史をピアノ演奏で辿る~ヴィヴァルディ四季(野本由紀夫)
- ・クラシック音楽で世界史がわかる…宗教音楽からクラシックへ(片山杜秀)
- ・ショパン…ピアノのことを知り尽くした作曲家の波乱の人生(江崎昌子)
- ・音楽の父バッハ…なぜ「音楽」が西洋でリベラルアーツなのか?(樋口隆一)
音楽とは不思議なものです。ダイレクトに心に訴えかけてきて、時に激しく、時に優しく、心を揺さぶります。現在、聴かれているクラシック音楽は、いまから300年ほど前のヨーロッパで興隆し、発展してきたもの。いまだにそれが人々の心を離さないのも、また不思議なことといえましょう。実はクラシック音楽には、様々な手法が盛り込まれ、様々なメッセージが込められ、様々な時代状況が反映されています。それを知ると、音楽の愉しみは幾百倍にも。今回の特集ではその視点で、音楽の秘密をひもといていきます。
9月配信講義ピックアップ
配信予定日:9月1日(火)
実は日本人は「仏教」も「先祖崇拝」も真面目に考えなかった?
日本人は歴史の中で仏教いかに受容してきたのでしょうか。橋爪氏は、基本的には「あまり本気にしなかった」のではないかと説きます。平安時代の貴族は、自分の一門の繁栄を願ったり、政敵を調伏したりするために仏教のオカルティックな祈祷にすがったのです。だが、これに異を唱える仏教者が現われてきて、やがて法然・道元・日蓮らによる鎌倉仏教が生まれてきます。たとえば法然の浄土宗は「南無阿弥陀仏」を唱えれば極楽往生できると説き、民衆の自律的なコミュニティ形成や社会革新につながりました。また橋爪氏は、日本の先祖崇拝も、実は日本人は真面目に捉えてこなかったのではないかと見ます。どういうことなのか。第4話では日本人の宗教観の本質を探っていきます。(全6話中第4話)
社会学者/東京工業大学名誉教授/大学院大学至善館教授
配信予定日:9月3日(木)
『オデュッセイア』の物語の構造を分析する…波乱万丈の神話の秘密
古代ギリシアの英雄叙事詩『オデュッセイア』を軸に、神話の「構造」からその秘密や世界共通の要素を解き明かす本講義。「『オデュッセイア』入門」の著者である松村一男氏と沖田瑞穂氏が、トロイ戦争を契機とする『イリアス』と『オデュッセイア』の物語構造や現代に通じる人間性を解説します。20年にわたる冒険と家族の再会を描いたこのドラマは、現代のライトノベルにもつながる普遍性を備えているのです。さらに、インド神話との比較を通じ、インド・ヨーロッパ語族に共通する神話の深層構造や独自性にも迫ります。(全9話中第1話)
和光大学名誉教授
和光大学教授
配信予定日:9月14日(月)
なぜいま「満洲」の歴史から日本とアジアについて考えるべきか?
かつて日本と深く関わった「満洲」は、現代では自虐史観や政治的意図からタブー視されがちです。しかし、モンゴル史研究で培った視点や周辺民族の立場から光を当てることで、従来の枠組みに囚われない立体的な歴史像を提示し、地政学として「満洲」を知ることの意味を説く宮脇氏。たとえば、「満洲」という言葉の語源は、「マンジュ」という部族長の名前だったといいます。そのような満洲の成り立ちから、古代の地域情勢、現代の安全保障環境への通底までを俯瞰し、戦後の固定観念を排して日本の近現代史を正直に見直す重要性を提唱します。(全10話中第1話)
公益財団法人東洋文庫研究員
講師紹介~テンミニッツ・アカデミーの講師ってどんな人?
神話学、比較神話学の第一人者、著書「『オデュッセイア』入門」発売中
和光大学名誉教授
今回は松村一男(まつむら・かずお)先生を紹介いたします。松村先生は、神話学、比較神話学の第一人者で、「神話学」関連のご著書も多数発刊されています。今回はギリシア神話の『オデュッセイア』を軸に、神話の構造をご解説いただきました。『オデュッセイア』は、すべての冒険物語の原点であり、様々な局面での人間心理をも描く「生と希望の最高峰」。神話の構造を読み解いていくと、なぜ『オデュッセイア』が不滅の物語かが見えてきます。ぜひご覧ください。
テンミニッツ・アカデミーからのお知らせ
今後登場予定の新講師&新講義
小川純人(東京大学医学部附属病院認知症センター長):テーマ/認知症と老年医学
このほか、養田功一郎氏(元三井住友DSアセットマネジメント執行役員/YODA LAB代表/金融・経済・歴史研究者)の新講義(テーマ:明治7年の金融危機)を10月下旬から配信予定です。ご期待下さい。