Monthly Program Guide July 2026
7月プログラムガイド
7月特集ラインナップ
- ・日本の財政の「真実」をデータで徹底検証…国際機関の分析は?(宮本弘曉)
- ・AI大格差…なぜ日本の雇用環境では「ショックが大きい」のか?(宮本弘曉)
- ・ごく一部の人手不足が「致命的」になる…Oリング・セオリー(柳川敬之)
- ・「憲法9条に自衛隊を書き込む」という改憲案は「姑息」(橋爪大三郎)
国会では、あいかわらず些末とも思える「追及ごっこ」が止みません。しかし、そんなことをしているヒマはあるのか。いま日本は多くの重要な課題に直面しています。それぞれの課題を真正面から見据えるべきではないでしょうか。むしろ、これらを乗り越えればチャンスになると考え、打つべき手を果断に打っていくべきときでしょう。問題の本質とはいかなるもので、そして解決の糸口はどこにあるのか。徹底的に考えてみましょう。
- ・中国古代史の真実と『キングダム』…史実がわかれば物語はもっと面白い(鶴間和幸)
- ・驚きの中国史~「中国史はつまらない」という通説の裏の波乱の真実(宮脇淳子)
- ・『古代中国の24時間』英雄だけでなく無名の民に注目!(柿沼陽平)
- ・三国志の舞台、三国時代はいつの・どんな時代だったのか?(渡邉義浩)
いうまでもなく、中国古代史は「知の宝庫」です。春秋戦国時代とはいかなる時代だったのか。なぜ、諸子百家ともいわれる思想家たちが百花繚乱のごとく現われたのか。史上初の皇帝「始皇帝」が生まれてきた歴史背景とは。日本でも人気の「三国志」の「史実」はいかなるものか。人々はいかに生き、どのような文化が息づいていたのか。そしてその時代に生まれた思想を概観すると……。中国古代史を愉しむ視点満載の特集です。
- ・??????(??????)
- ・??????(??????)
- ・??????(??????)
気がつけば、令和8年ももう半年が過ぎました。恒例の大人気特集=今年1月から6月末までの人気ベスト10を紹介します。時の流れの速さは驚くばかりですが、時には一度立ち止まって、歩んできた道を振り返ってみるのも大切な機会となることでしょう。世界はますます激動の渦中にありますが、このようななかで自らを見失わないための「思考軸」が、この半年の人気講義から見つけられるかもしれません。また、まだ見逃していた講義がありましたら、ぜひ、この機会にご覧ください。
- ・なぜ戦争が起こるのだろう…大切なのは想像力と生の声(小原雅博)
- ・日英同盟の廃棄、総力戦…世界秩序の激変に翻弄された日本(中西輝政)
- ・平和の実現を哲学的に追求する…どんな平和でもいいのか?(川出良枝)
- ・核保有する国連常任理事国は、むしろ安心して戦争できる(橋爪大三郎)
ロシアによるウクライナ侵略、アメリカとイスラエルによるイラン攻撃。様々な「戦い」が目前で進行しました。戦争というものが、きわめて呆気なく始まってしまうようにさえ、最近では思えてなりません。ともすれば感覚が麻痺してしまいかねないなかだからこそ、あらためて「平和」はいかにすれば実現できるかについて、真剣に考えてみることが必要なのではないでしょうか。様々な視点から平和について深掘りした講義群です。
- ・未完の長編『銀河鉄道の夜』の魅力と宮沢賢治の思想に迫る(鎌田東二)
- ・星はなぜ自ら輝くのか…宇宙と銀河の「現在の姿」を概観する(岡村定矩)
- ・太陽系は銀河系の中で塵のように小さな存在でしかない(岡朋治)
- ・法華経はSFだ!…心を元気にしてくれる法華経入門(鎌田東二)
こと座のベガや、さそり座のアンタレスが美しく輝く夏の夜に、ジョバンニ少年は「銀河鉄道」の旅に出ます。星々をめぐる旅の意味とは、いかなるものだったのか……。そのようなことを考えながら、夏の星空を見上げるのも、素晴らしい時間ではないでしょうか。宮沢賢治が未完の物語に込めたメッセージとは。そして宇宙や銀河の深淵とは。『銀河鉄道の夜』が語り掛ける銀河と人生について、深く知り、深く考えることができる講義を集めてみました。
7月配信講義ピックアップ
配信予定日:7月1日(水)
なぜ財政危機は起きていないのか…国債の金利のトリックを読み解く
「財政危機だ」と長年問題視されながらも、いまだ破綻していないのが日本の現状です。これは過去の消費増税や景気回復による税収増が防波堤となったためですが、コロナ禍以降も続く巨額の支出は財政の不確実性を高めています。今後の政府債務の動向についてシミュレーション分析を行うと、債務比率はインフレに伴う名目GDPの拡大により、向こう10年間は低下を続けますが、その後は再び上昇に転じると予測されています。これをグラフの形状から「スマイルカーブ」と呼ぶのですが、その背景には、国債の利払い費が金利上昇の影響を受け始めるタイムラグというトリックが隠されているのです。(全7話中第2話)
一橋大学経済研究所教授
配信予定日:7月2日(木)
アンチフラジャイル…老子の説く「道」とは「肝っ玉母さん」である
しなやかさとしたたかさ――この柔弱性を兼ね備えた最たるものは何でしょうか。形あるものが崩れていくエントロピーの法則に対し、あらかじめ崩れた状態にありながら、いかなる隙間にも入り込める「水」を柔弱の極致、すなわち老子の精神の代弁者と考える田口氏。これは、『ブラック・スワン』の著者タレブの提唱する「アンチフラジャイル(反脆弱性)」の概念と合致すると指摘します。さらに話は「上善水の如し」の本質へとつながっていきます。そこから、現代の管理社会や老化を乗り越える「柔」のヒントを見いだします。(全9話中第3話)
東洋思想研究家
順天堂大学大学院医学研究科 特任教授
配信予定日:7月5日(日)
中国皇帝の実像は都市ネットワークを握る「最大の資本家」だった
中国史の三大要素は「皇帝」「都市」「漢字」だと岡田英弘先生は語りました。実は中国の歴代王朝は、領域内の農村からの租税によって立脚していたのではなく、「都市のネットワーク」だったのです。そして、その頂点に立つ皇帝の正体は、実は「総合商社の社長」であり、「最大の資本家」でした。さらに、文字の形を見れば意味がわかる「漢字」は、話し言葉の違う人たちのコミュニケーションツールでした。つまり、話し言葉が通じない相手であっても、文字によって交流・交易するものだったのです。「皇帝」「都市」「漢字」というキーワードから、日本人が思い描きがちな中国像とはまったく異なった「中国像」が浮かび上がってきます。(全4話中第2話)
公益財団法人東洋文庫研究員
配信予定日:7月6日(月)
中国古代史の真実と『キングダム』…史実がわかれば物語はもっと面白い
映画『キングダム』の中国史監修を務める鶴間和幸氏が、中国の春秋戦国時代と始皇帝の真実をひも解くシリーズ講義。まずは中国史監修の秘話として、始皇帝が座る玉座の再現や、「版築」の土壁、「牛耕」の風景など、注意深く観ないと気づかない映画ならではのエピソードが語られます。後半では、2冊の著書『新説 始皇帝学』(カンゼン)、『始皇帝の戦争と将軍たち――秦の中華統一を支えた近臣軍団』(朝日新書)を紹介しながら、出土資料の最新成果や実際に現地を歩いた経験に基づき、歴史書『史記』の記述を読み解く醍醐味を解説します。(全9話中第1話)
学習院大学名誉教授
配信予定日:7月23日(木)
昭和の名将・根本博、軍人の本義を貫いた行動の真相とは
陸軍の中国専門家として活躍した根本博中将は昭和19年(1944年)、対ソ戦を見据えて駐蒙軍司令官に就任しました。当時、彼の赴任した内蒙古には4万人もの日本人居留民が暮らしていたのです。昭和20年(1945年)8月、ソ連軍が日ソ中立条約を破って侵攻を開始した際、根本は上層部からの度重なる武装解除命令に対して、居留民を守るための「戦後の戦い」を優先する決断を行います。今回のシリーズ講義では、徹底した事前準備によって多くの同胞の命を救い、国民を守るという軍人の本義を貫いた根本の行動の真相と、その緊迫したやりとりの舞台裏が語られます。(全4話中第1話)
作家/ジャーナリスト
ノンフィクション作家
講師紹介~テンミニッツ・アカデミーの講師ってどんな人?
実写映画『キングダム』シリーズの中国史監修、専門は中国古代史
学習院大学名誉教授
今回は、鶴間和幸(つるま・かずゆき)先生を紹介いたします。鶴間先生は、中国古代史(特に秦・漢)がご専門ですが、講義では、実際に中国現地に足を運ばれたエピソードも数多くお話しいただきました。小さな都市国家の風情などは、それを知っているかどうかで、歴史観も一変するほど。さらに現在、中国では考古学的な発見によって、『史記』などの文献に基づく古代史の常識が大きく変わりつつあり、そこも、まことに興味深いところです。ぜひご覧ください。
テンミニッツ・アカデミーからのお知らせ
今後登場予定の新講師&新講義
松村一男(和光大学名誉教授):テーマ/オデュッセイア
中島隆博氏(東京大学東洋文化研究所教授)の新講義(テーマ/哲学と資本主義)を8月上旬から、橋爪大三郎氏(社会学者/東京工業大学名誉教授/大学院大学至善館教授)の新講義(テーマ/日本の仏教とキリスト教)を8月下旬から、それぞれ配信開始予定です。ご期待下さい。