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ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ

教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とはいったい誰のことなのか。ユダヤ教とはどのような宗教なのか。彼らはどんな歴史をたどってきたのか――「世界史の教養」として知っておくべき、これらの重要な問いに対して、私たち日本人にはうまく答えられないという現実があるのではないだろうか。そこで今回のシリーズ講義ではそれらに答える形で、サントリー学芸賞(2025年)、新書大賞(2026)第2位に輝いた『ユダヤ人の歴史』(中公新書)の著者・鶴見太郎氏に、著書を参照しながら分かりやすく丁寧に解説いただいた。まず第1話では、「ユダヤ人とは誰か」「ユダヤ人と世界の歴史とは」「ユダヤ教とは」という概論を解説いただく。(全9話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
鶴見太郎
東京大学大学院総合文化研究科 地域文化研究専攻 准教授
収録日:2025/12/05
追加日:2026/04/13
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【テンミニッツで考える】「トランプ大統領」をどう見るか?

編集部ラジオ2026(9)「トランプ大統領」の視点・論点
2025年1月の第2次トランプ政権発足以来、トランプ大統領の一挙手一投足が世界のニュースとならなかった日が、何日くらいあったでしょうか? 世界経済を揺るがした「トランプ関税」をはじめ、様々なことがありました。直近でもイスラエルとアメリカにより行なわれたイラン攻撃は大きな衝撃でした。

「トランプ大統領」をどう見るか。このことは、現代の世界において、とても大きな課題といえましょう。今回の編集部ラジオでは、いくつかの講義を紹介しつつ、トランプ大統領について様々な角度から考えてみました。

最初に振り返るのは、納富信留先生にお話しいただいた「僭主論」。これは納富先生の《プラトン『ポリテイア(国家)』を読む》講義で取りあげられたものです。講義第1話でも紹介されているように、プラトン『ポリテイア(国家)』は全米トップ10の大学の必読書1位となっている書籍です。いわば西洋人からすれば、教養の大前提となるような書。その視点から、トランプ大統領はどう見える可能性があるのでしょうか。

しかし、そのような世界観的な見方ばかりでは、見誤ってしまう部分もあります。実際に、トランプ大統領に会ったことがある人は、トランプ大統領の人物像をどのように見たのか。この点については、外務事務次官と駐アメリカ特命全権大使をお務めになった杉山晋輔先生の講義を紹介します。

さらに世界観、人物論ばかりでなく考えておくべきこととは……。それについてもお話しさせていただきました。今回の編集部ラジオも、ぜひ講義視聴のご参考にご活用ください。
収録日:2026/03/26
追加日:2026/04/11
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『万葉集』はいかなる歌集か…日本のルーツと中国の影響

万葉集の秘密~日本文化と中国文化(1)万葉集の歌と中国の影響
4516首、全20巻からなる『万葉集』は日本最古の歌集として知られているが、具体的にどのような性質をもつ書物なのだろうか。詠まれた歌の内容を見ても日本文化のルーツがそこにあるのは確かだが、丁寧に見ていくと中国文明の影響を受けていることが分かる。第一話では、実際に『万葉集』の最初と最後に出てくる歌などを取り上げながら、いかに日本の心を詠んでいるのかを紹介しつつ、一方で、中国からの影響についても言及していく。(全5話中第1話)
上野誠
國學院大學文学部日本文学科 教授(特別専任) 奈良大学 名誉教授
収録日:2022/09/13
追加日:2023/03/14
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日本の異様さ…フィリピンから復員した山本七平が驚いたこと

日本人とメンタルヘルス…心のあり方(6)日本人の当たり前と山本七平の違和感
日本人が当たり前だと思っていることへの問題提起として、稲作が育んだ日本人の心のあり方を前提にできなくなったとき、私たちはどう生きていくべきか。そのヒントとして今回取り上げるのは、1970年代に活躍した山本七平という思想家である。戦後、フィリピンから復員した山本氏は、「当たり前」だと思っていた日本の田んぼの光景を見て、「異様」に感じたという。彼はなぜそう感じたのか。また、「当たり前が当たり前でなくなった時代」に、執着的な気質と統合失調的な気質の人は、それぞれどのように感じることになるのか。デフレ時代とインフレ時代の比較から考えていく。(2025年8月30日開催:早稲田大学Life Redesign College〈LRC〉講座より、全7話中第6話)
※司会者:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
與那覇潤
評論家
収録日:2025/08/30
追加日:2026/04/09
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ごく一部の人手不足が「致命的」になる…Oリング・セオリー

これから必要な人材と人材教育とは?(1)人手の供給不足とマクロ経済への影響
圧倒的な人手不足の時代を迎えている現在、需要はあってもそれに供給が追いついていないのが現実である。企業が人材を確保し、着実に育てていくためには何が必要なのか。また、人手不足がマクロ経済にインパクトを与えてしまうというが、それはなぜか。まずは現状把握を進めながら、人手不足という課題について「Oリング・セオリー」という理論も交えながら考える。(全3話中第1話)
柳川範之
東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授
収録日:2025/12/09
追加日:2026/02/11
6

歴史的圧勝で仕事人・高市首相にのしかかるリスク要因

高市政権の進むべき道…可能性と課題(1)高市首相の特長と政治リスク
「働いて働いて」から「重い重い責任の始まり」へ--2026年2月8日衆議院選挙の歴史的圧勝にもおごることなく公約実現への決意を新たにした高市首相。高市氏が掲げる「責任ある積極財政」は、はたして日本経済復活への救世主となり得るのか、それとも財政破綻への引き金となるのか。“働きまくる”高市氏の過労のリスクとともに、21兆円ものバラマキ予算の危うさ、そしてマーケットが懸念する日本財政の持続性の欠如を鋭く指摘する島田氏。高市氏の特長と高市政権のインフレリスクについて解説する。(全4話中第1話)

※緊急配信のため、講義テキストはございません。レジュメを掲載いたします。ご了承のほどなにとぞよろしくお願いいたします。
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授 テンミニッツ・アカデミー副座長
収録日:2026/01/22
追加日:2026/02/20
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270年の物価の歴史に学べ…急激な物価上昇期の特徴と教訓

インフレの行方…歴史から将来を予測する(1)インフレの具体像を探る
いまの物価上昇の流れは、これからどうなるのか。そのことを、過去270年の物価の歴史を克明に分析することによって読み解いていく。今のインフレ率が10年間続くと、物価は何倍になるのだろう。本講義では、日本におけるインフレの歴史と、その時々の環境を振り返ることをタテ軸、現在の世界各国のインフレ率やインフレの特徴を観察することを横軸に、今後のインフレ率を考えていく。(全6話中第1話)
養田功一郎
元三井住友DSアセットマネジメント執行役員 YODA LAB代表 金融・経済・歴史研究者
収録日:2026/01/07
追加日:2026/02/18
8

2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る

豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
「織田家中一の武略者」――今までの大河ドラマでは見たことがない秀吉の姿が見られるという2026年NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』。いったいどういうことなのか。日本史の中でもファンの多い戦国時代だが、特に「天下一統」に向かう元亀・天正期はドラマが多く、無数の物語が紡がれてきた。もはや解き明かすべき謎などほとんどないのではと思われる戦国時代だが、実はこの動乱期を舞台とした武将たちの実態については案外分かっていないことも少なくないという。今回、時代考証に当たった黒田氏が秀吉と秀長の実像とともに『豊臣兄弟!』の魅力について語る。(全10話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
黒田基樹
駿河台大学法学部教授 日本史学博士
収録日:2025/10/20
追加日:2025/12/17
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他人の幸福実現に喜びを見出す日本の道徳こそ未来の理想だ

ラフカディオ・ハーン『神国日本』を読む(7)日本の倫理こそ未来の理想
ラフカディオ・ハーンが明治の日本に見出したのは、過去の遺物ではなく「未来の理想像」であった。ハーンは、「旧日本は、この国に比すればはるかに進歩しているわれわれ西欧社会が幾百年もの間希望してきた以上の最高度の道徳的理想達成に、ずっと近づいていたのであった」とも書いている。ハーンが理想とする未来は、本能的な無私無欲であったり、他の人の幸福実現に人生の喜びを見出すのが人間共通の願望であったり、道徳的な美しさに対して共通な感覚をもつようになったりするあり方であった。そして古き佳き日本は、そのような理想に、真っ先に近づいていたと考えていたのである。このラフカディオ・ハーンのメッセージが、われわれに何を問いかけてくるのだろうか。(全8話中第8話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
賴住光子
東京大学名誉教授 駒澤大学仏教学部 教授
収録日:2026/02/20
追加日:2026/04/07
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ドンロー・ドクトリンとは?トランプ系論と西半球の重要性

ドンロー・ドクトリンの台頭(1)トランプ系論と2025年度版NSS
2026年1月、ベネズエラ侵攻の直後にトランプ大統領がSNS発信した「ドンロー・ドクトリン」。これは2025年度版NSSに基づくもので、西半球における米国の圧倒的優位を確立するため、軍事力行使を辞さないと宣言されている。その目的は地政学からの脱却であり、宇宙帝国主義への歴史的一歩とみなされる。ドンロー・ドクトリンについてトランプ系論と脱地政学論を絡めながら解説する本シリーズ。第1話は2025年度版NSSとトランプ政権のミッションを中心に解説する。(全3話中第1話)
東秀敏
米国大統領制兼議会制研究所(CSPC)上級フェロー
収録日:2026/01/20
追加日:2026/03/06
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こりごり?アイ・ラブ・トランプ?…トランプ陣営の実状は

「同盟の真髄」と日米関係の行方(7)トランプ氏の評価とその実像
「こりごりだ」「アイ・ラブ・トランプ」…いったいどちらが本当のトランプ評なのか。前大統領のトランプ氏は、過激な発言で物議を醸すことも多かったが、その人柄はどのようなものだったのだろうか。2024年11月アメリカ大統領選挙を前に、トランプ氏の実像について、前回大統領時に側近を務めた者たちの声とともに語る。(全8話中第7話)
杉山晋輔
元日本国駐アメリカ合衆国特命全権大使
収録日:2024/04/23
追加日:2024/07/24
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「なぜ人は部屋を片付けられないか」を行動分析学で考える

人の行動の「なぜ」を読み解く行動分析学(1)随伴性
人間の行動の「なぜ」を読み解くための「行動分析学」について解説するシリーズレクチャー。第1話では、島宗理氏が「なぜ人は部屋を片付けられないのか」というテーマで、行動分析学の基本的な考え方を論じていく。私たちは人間の行動を性格や能力、態度などで説明しがちだが、そうすると「個人攻撃の罠」や「循環論」に陥ってしまうという。それはいったいどういうことなのか。(全7話中第1話)
島宗理
法政大学文学部心理学科教授
収録日:2019/02/21
追加日:2019/08/18
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受け継がれる魂…戊辰戦争での奮戦と自由民権運動の情熱

新撰組と幕末日本の「真実」(8)戊辰戦争~明治期の新撰組の魂
新撰組といえば「刀の集団」というイメージが持たれがちだが、実際には早い段階から洋式の鉄砲を買い集めて、大砲なども用いて訓練していたことが分かっている。では、なぜ幕末の京都では「刀」での戦闘が繰り広げられたのだろうか。また、鳥羽伏見の戦いの後、近藤勇ら新撰組が組織した甲陽鎮撫隊の逸話にも大きな誤りがあるという。さらに新撰組に結実した多摩の誇りと気骨は、明治に入ると、薩長藩閥政府に対抗する自由民権運動の熱気へとつながっていく。史実に余白が多く、だからこそさまざまな物語が生まれた新撰組。最終話では、史実を追いながら、あらためて新撰組の魅力と後世に引き継がれたその魂について考える。(全9話中第9話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
対談 | 堀口茉純松下尚
収録日:2026/01/15
追加日:2026/04/02
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グローバルビジネスで成功できる日本企業の発想法とは

ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(5)世界で戦うために必要なこと
エンタメビジネスの新たな成長のためには水平展開がいいのか、それともグローバル戦略がいいのか。この問いへの回答として挙げたのは、ソニー・ミュージックがアニメで国境を超え、それに付随してアニソンもどんどん世界に出ているという事実だ。そして、日本のゲームや音楽もグローバルに展開できる可能性がある。台北やマレーシアにZeppをつくったのもそのためである。ではグローバル世界で成功するうえで大事なのは何なのか。韓国を挙げながら語ってもらった。(全5話中第5話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
水野道訓
元ソニー・ミュージックエンタテインメント代表取締役CEO
収録日:2025/05/08
追加日:2026/02/17
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AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?

AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIは考えているのか、考えていないのか――この問いについて議論する前に、そもそも「考える」とは何なのかという大問題がある。この問題について、マルクス・ガブリエル氏は身体と結びつけて「考覚」という表現で考えている。ではAIにとって「考える」こと、思考をどう捉えればいいのか。そこで今回から「AI時代と人間の再定義」というテーマで、7回にわたって講義を進めていく。第1話では、AIと人間の思考の違いについて議論を深めていく。(2025年7月12日開催:早稲田大学Life Redesign College〈LRC〉講座より、全7話中第1話)
※司会者:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
中島隆博
東京大学東洋文化研究所教授
収録日:2025/07/12
追加日:2026/01/23
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質疑編…司馬遼太郎の「史料読解」をどう評価する?

歴史の探り方、活かし方(7)史料の真贋を見極めるために
歴史上の出来事の本質を知るには、その真贋を見定めなければいけない。そのためにはどうすればいいのか。記述の異なる複数の本がある場合、いかにして真実を見極めるか。また、司馬遼太郎の作品が「歴史事実」として認識されていく傾向もあるが、「史料読解」という視点から見た場合、司馬遼太郎作品はどのように評価できるのか。講義終了の質疑応答編。(2025年4月26日開催:早稲田大学Life Redesign College〈LRC〉講座より、全7話中第7話)
※司会者:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
収録日:2025/04/26
追加日:2025/12/02
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野球の師・大谷選手の父から学んだ「3つの教え」とは

大谷翔平の育て方・育ち方(3)リトルリーグ時代の経験と父の教え
大谷翔平の育ち方を知るため、どんな師に出会い、何を学んだのかを見ていくことが大事である。年上の子どもたちの中で野球に励んだリトルリーグ時代、自分よりうまい子がたくさんいることを知り、素質だけでは勝てない世界で努力の大切さを学んだのである。そして、野球の師でもある父親から3つのことを学んだという。その教えとは。(全9話中第3話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト
収録日:2024/11/28
追加日:2025/03/17
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重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ

「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
「重要思考」で考え、伝え、聴き、そして会話・議論する――三谷宏治氏が著書『一瞬で大切なことを伝える技術』の中で提唱した「重要思考」は、大事な論理思考の一つである。近年、「ロジカルシンキング」の重要性が叫ばれるようになったが、その技法を体系的に学ぶ機会は少なく、またハードルも高い。今回のテーマである「重要思考」は、そのロジカルシンキングを誰でも実践できるようにもっともシンプルな形にしたものだ。それは「重みと差」、そしてDMU という3つのコンセプトで考えるやり方だが、それぞれどのような意味があるのか。「重要思考」の要点とともに解説する。(全4話中第1話)
三谷宏治
KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授
収録日:2023/10/06
追加日:2024/01/24
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本居宣長が考えた「もののあはれ」と倫理の基礎

もののあはれと日本の道徳・倫理(1)もののあはれへの共感と倫理
『源氏物語』の本質は「もののあはれ」の一点に集約できると論じた18世紀の思想家・本居宣長。また、宣長はその「もののあはれ」こそが、日本人の道徳・倫理を基礎づけているとも指摘している。それはいったいどういうことなのか。今回は本居宣長の「もののあはれ」論としてまず「もののあはれ」とは何かということを踏まえながら、そこへの共感と倫理について解説していく。(全4話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
板東洋介
東京大学大学院人文社会系研究科 准教授
収録日:2023/08/04
追加日:2024/01/18
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80歳まで現役でいるために大切なこと…人生100年時代の発想法

人生100年時代の「ライフシフト概論」(1)人生100年時代のインパクト
人生100年時代は「VUCAの時代」といわれる。世の中が変化し、不透明で今までどおりにはいかない大変な時代ということだが、そのような中、長くなった人生を豊かに生き抜くためには、どのような準備とマインドが必要なのだろうか。そこで必要となるのは、長くなる現役時代をどのように過ごすかの戦略だ。そのときキーワードとなるのは「アップデート」である。(全9話中第1話)
徳岡晃一郎
株式会社ライフシフト 代表取締役会長CEO 多摩大学大学院名誉教授・特任教授
収録日:2022/06/15
追加日:2022/09/10

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日本人の生きづらさの特徴は?~中井久夫著『分裂病と人類』

日本人とメンタルヘルス…心のあり方(1)米を食べる日本人と『分裂病と人類』
いま、日本人の“心”はどこにあるか――この問いに対して、中井久夫氏の著書『分裂病と人類』をもとに「現代社会とメンタルヘルス」を大きなテーマとして解説を進める本シリーズ講義。第1話では昨今、注目を集めている「米(コメ)」を取り上げる。「日本人がコメに自覚的になると政治が乱れる!?」ということで政治との関連性を追いながら、稲作ベースの日本社会について中井氏の著書から発表当時の社会情勢とともに考える。(2025年8月30日開催:早稲田大学Life Redesign College〈LRC〉講座より、全7話中第1話)
※司会者:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
與那覇潤
評論家
収録日:2025/08/30
追加日:2026/03/27
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【テンミニッツで考える】「トランプ大統領」をどう見るか?

編集部ラジオ2026(9)「トランプ大統領」の視点・論点
2025年1月の第2次トランプ政権発足以来、トランプ大統領の一挙手一投足が世界のニュースとならなかった日が、何日くらいあったでしょうか? 世界経済を揺るがした「トランプ関税」をはじめ、様々なことがありました。直近でもイスラエルとアメリカにより行なわれたイラン攻撃は大きな衝撃でした。

「トランプ大統領」をどう見るか。このことは、現代の世界において、とても大きな課題といえましょう。今回の編集部ラジオでは、いくつかの講義を紹介しつつ、トランプ大統領について様々な角度から考えてみました。

最初に振り返るのは、納富信留先生にお話しいただいた「僭主論」。これは納富先生の《プラトン『ポリテイア(国家)』を読む》講義で取りあげられたものです。講義第1話でも紹介されているように、プラトン『ポリテイア(国家)』は全米トップ10の大学の必読書1位となっている書籍です。いわば西洋人からすれば、教養の大前提となるような書。その視点から、トランプ大統領はどう見える可能性があるのでしょうか。

しかし、そのような世界観的な見方ばかりでは、見誤ってしまう部分もあります。実際に、トランプ大統領に会ったことがある人は、トランプ大統領の人物像をどのように見たのか。この点については、外務事務次官と駐アメリカ特命全権大使をお務めになった杉山晋輔先生の講義を紹介します。

さらに世界観、人物論ばかりでなく考えておくべきこととは……。それについてもお話しさせていただきました。今回の編集部ラジオも、ぜひ講義視聴のご参考にご活用ください。
収録日:2026/03/26
追加日:2026/04/11
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他人の幸福実現に喜びを見出す日本の道徳こそ未来の理想だ

ラフカディオ・ハーン『神国日本』を読む(7)日本の倫理こそ未来の理想
ラフカディオ・ハーンが明治の日本に見出したのは、過去の遺物ではなく「未来の理想像」であった。ハーンは、「旧日本は、この国に比すればはるかに進歩しているわれわれ西欧社会が幾百年もの間希望してきた以上の最高度の道徳的理想達成に、ずっと近づいていたのであった」とも書いている。ハーンが理想とする未来は、本能的な無私無欲であったり、他の人の幸福実現に人生の喜びを見出すのが人間共通の願望であったり、道徳的な美しさに対して共通な感覚をもつようになったりするあり方であった。そして古き佳き日本は、そのような理想に、真っ先に近づいていたと考えていたのである。このラフカディオ・ハーンのメッセージが、われわれに何を問いかけてくるのだろうか。(全8話中第8話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
賴住光子
東京大学名誉教授 駒澤大学仏教学部 教授
収録日:2026/02/20
追加日:2026/04/07
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自発性を重んじる――藤田一照師が禅と仏教の心を説く

禅とは何か~禅と仏教の心(1)アメリカの禅と日本の禅
大学院を中退して禅の道に進み、アメリカ東海岸で18年間禅堂を開いた藤田一照師に、禅と仏教の心について話を聞いていく。アメリカの禅にはすでに百年近い歴史があり、最初に鈴木大拙が伝えたといわれている。その後、一時はカウンターカルチャー世代に、現在は全ての年代に「神秘的で魅力的な教えと実践。また美的要素を併せ持つ東洋の伝統」と捉えられているという。その禅の特徴として、「自発性」の強調を説く。どういうことなのか。アメリカの禅と日本の禅、それぞれの成り立ちと特徴について解説する。(全7話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
藤田一照
曹洞宗僧侶
収録日:2024/08/09
追加日:2025/01/13
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AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?

AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIは考えているのか、考えていないのか――この問いについて議論する前に、そもそも「考える」とは何なのかという大問題がある。この問題について、マルクス・ガブリエル氏は身体と結びつけて「考覚」という表現で考えている。ではAIにとって「考える」こと、思考をどう捉えればいいのか。そこで今回から「AI時代と人間の再定義」というテーマで、7回にわたって講義を進めていく。第1話では、AIと人間の思考の違いについて議論を深めていく。(2025年7月12日開催:早稲田大学Life Redesign College〈LRC〉講座より、全7話中第1話)
※司会者:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
中島隆博
東京大学東洋文化研究所教授
収録日:2025/07/12
追加日:2026/01/23
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仕事をするのに「年齢」は関係ない…不幸を招く定年型思考

『還暦からの底力』に学ぶ人生100年時代の生き方(1)定年制は要らない
新著『還暦からの底力』のなかには、「人生100年時代」を幸せに送るためのヒントが詰まっている。今回のシリーズでは、その本をもとに考え方の軸を根本から変える秘訣を伺った。その一つが「定年型社会」に対する提言だ。本人が元気で仕事をしたいのに、定年だから来なくていいといわれるのは、人間性を無視した制度ではないだろうか。(全7話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
出口治明
立命館アジア太平洋大学(APU)学長特命補佐
収録日:2020/06/30
追加日:2020/08/01
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アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳

大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
「ルーズベルトに与ふる書」を書き上げた海軍少将・市丸利之助は、部下の三上弘之に翻訳を命じる。三上はハワイ生まれの日系二世で、当時20歳の青年であった。「日米の懸け橋」になることが夢だった三上は、まことに格調高い英文に仕上げる。しかも、日本人の想いをまっすぐに届けるべく市丸が記した厳しい言葉を、あくまでアメリカ人の気持ちにストンと落ちるように、苦心しながら見事な工夫をほどこして訳していったのである。これまで謎の存在であった三上弘之。だが、今回の書籍執筆の取材のなかで、ハワイ在住の三上の妹への取材も叶い、その人物像が明確に浮かび上がってきた。(全4話中第2話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
門田隆将
作家 ジャーナリスト
収録日:2025/07/09
追加日:2025/08/05
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新撰組と『ちるらん 新撰組鎮魂歌』…群像劇としての魅力の源泉に迫る!

新撰組と幕末日本の「真実」(序)『ちるらん 新撰組鎮魂歌』の魅力と史実の絶妙さ
さまざまな歴史物語や映画、ドラマ、マンガなどで取りあげられて、大きな人気を誇りつづけている「新撰組」。新撰組の「史実」や「歴史の背景」を知りつつ、そのようなコンテンツに触れることで、登場人物たちや彼らのストーリーを深く味わう楽しみは格段に増していく。今回の新撰組講義の「序」では、人気漫画でドラマ化もされた『ちるらん 新撰組鎮魂歌』を軸にしつつ、「物語」としての新撰組と、「史実」としての新撰組のそれぞれの魅力に光を当てていく。実は、新撰組についてどこまでが確定的な史実なのかは、多くの人にさほど知られていない。しかしだからこそ、実は司馬遼太郎をはじめとした作品群が、現在の新撰組の人物たちのイメージの元になっている部分が多いのだという。そこから見えてくるものとは……。新撰組の地元、日野市にある日野宿本陣からお届けする。(全9話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
対談 | 堀口茉純松下尚
収録日:2026/01/15
追加日:2026/03/11
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AI時代に必要なのは「問いを立てる能力」…いかに育成するか

これから必要な人材と人材教育とは?(2)AI時代に必要とされる能力
AI時代の今、私たちに必要な能力は何なのか。これまで重視されてきた知識の詰め込みは、もはや重要ではない。AIと人間が相互補完的であるために必要なのは「問いを立てる能力」である。そして、そのために鍵となるのは、好奇心と多様な知への接触だ。それによって分野を越境し、縦割り的な組織のあり方も乗り越えることにつながっていく。そうした中、学校教育における教師の役割も大きく変わっていくことになる。(全3話中第2話)
柳川範之
東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授
収録日:2025/12/09
追加日:2026/02/11
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80歳まで現役でいるために大切なこと…人生100年時代の発想法

人生100年時代の「ライフシフト概論」(1)人生100年時代のインパクト
人生100年時代は「VUCAの時代」といわれる。世の中が変化し、不透明で今までどおりにはいかない大変な時代ということだが、そのような中、長くなった人生を豊かに生き抜くためには、どのような準備とマインドが必要なのだろうか。そこで必要となるのは、長くなる現役時代をどのように過ごすかの戦略だ。そのときキーワードとなるのは「アップデート」である。(全9話中第1話)
徳岡晃一郎
株式会社ライフシフト 代表取締役会長CEO 多摩大学大学院名誉教授・特任教授
収録日:2022/06/15
追加日:2022/09/10
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逆命利君か従命病君か――漢の時代から伝わる重要な戦略論

『孫子』を読む:地形篇(3)逆命利君の教えと絶対的勝利の条件
「逆命利君」という言葉がある。漢の時代の学者・劉向が著した中国の古典『説苑』に出てくる言葉で、君主の命令に逆らって利を上げ、それを君主に差し上げる、それを忠ということ。これは戦略論として覚えておくべき非常に重要な教えとして、今でも語り継がれている。そして講義後半では、絶対的勝利の条件として、自軍の状態、敵の状況、地形など5つの要素を挙げ、リーダーとして持つべき部下への配慮とともに解説する。(全3話中第3話)
田口佳史
東洋思想研究家
収録日:2020/10/09
追加日:2026/04/05
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歴史的圧勝で仕事人・高市首相にのしかかるリスク要因

高市政権の進むべき道…可能性と課題(1)高市首相の特長と政治リスク
「働いて働いて」から「重い重い責任の始まり」へ--2026年2月8日衆議院選挙の歴史的圧勝にもおごることなく公約実現への決意を新たにした高市首相。高市氏が掲げる「責任ある積極財政」は、はたして日本経済復活への救世主となり得るのか、それとも財政破綻への引き金となるのか。“働きまくる”高市氏の過労のリスクとともに、21兆円ものバラマキ予算の危うさ、そしてマーケットが懸念する日本財政の持続性の欠如を鋭く指摘する島田氏。高市氏の特長と高市政権のインフレリスクについて解説する。(全4話中第1話)

※緊急配信のため、講義テキストはございません。レジュメを掲載いたします。ご了承のほどなにとぞよろしくお願いいたします。
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授 テンミニッツ・アカデミー副座長
収録日:2026/01/22
追加日:2026/02/20
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270年の物価の歴史に学べ…急激な物価上昇期の特徴と教訓

インフレの行方…歴史から将来を予測する(1)インフレの具体像を探る
いまの物価上昇の流れは、これからどうなるのか。そのことを、過去270年の物価の歴史を克明に分析することによって読み解いていく。今のインフレ率が10年間続くと、物価は何倍になるのだろう。本講義では、日本におけるインフレの歴史と、その時々の環境を振り返ることをタテ軸、現在の世界各国のインフレ率やインフレの特徴を観察することを横軸に、今後のインフレ率を考えていく。(全6話中第1話)
養田功一郎
元三井住友DSアセットマネジメント執行役員 YODA LAB代表 金融・経済・歴史研究者
収録日:2026/01/07
追加日:2026/02/18
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阿弥陀仏は無限の光だ…親鸞の『唯信鈔文意』の教えとは?

【入門】日本仏教の名僧・名著~親鸞編(2)『唯信鈔文意』と方便法身
親鸞の著書として重要なのが『唯信鈔文意』である。『唯信鈔』は同門の先輩・聖覚による著だが、法然の教えをよく伝える書として親鸞は大切にした。その解釈書として著した本書の中でも阿弥陀仏についての捉え方を、「法蔵神話」をもとに大乗仏教の真髄を易しい言葉で伝えるものとなっている。(全4話中第2話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
賴住光子
東京大学名誉教授 駒澤大学仏教学部 教授
収録日:2020/09/30
追加日:2022/03/04
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法華経はSFだ!…心を元気にしてくれる法華経入門

おもしろき『法華経』の世界(1)法華経はSFだ!
『法華経』といえば紀元1世紀から3世紀に成立したといわれる大乗仏教の代表的経典である。厳しい修行や哲学的思索を行う出家が中心だった当時のインド仏教に対し、誰もが平等に成仏できると説く『法華経』は画期的なものだった。鎌田東二氏は、自身のがん闘病の経験も踏まえつつ、「法華経はSFだ!」と説く。どういうことなのだろうか。(全10話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
鎌田東二
京都大学名誉教授
収録日:2025/01/27
追加日:2025/05/04
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なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景

民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教
ロシアや中華人民共和国など、自由と民主主義を否定する権威主義国の脅威の増大。一方、日本、アメリカ、西欧など自由主義諸国における政治の劣化とポピュリズム……。いま、自由と民主主義は大きな試練の時を迎えている。このような時こそ、今一度、民主主義の本質について、真正面から考えることが必要だろう。橋爪氏は、「民主主義というものは、これまでに考えられた制度のうち、最善のものである」という。なぜ、そういえるのか。民主主義の歴史は古いが、人々が一定のルールに基づき投票によって代表者を選ぶ近代民主主義の発端はキリスト教にある。民主主義の本質について深掘りする今回のシリーズ講義。まずは近代民主主義の背景にあるキリスト教的な文脈について解説する。(全5話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
橋爪大三郎
社会学者 東京科学大学名誉教授 大学院大学至善館教授
収録日:2024/02/05
追加日:2024/03/26
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プライベート・エクイティ・ファンドとは何か…その手法は?

変化する日本株式市場とPEファンド(1)近年急増するPE投資
日本のマーケットを約40年にわたって見続け、現在もPE投資の第一線で活躍する百瀬裕規氏。「日本の株式市場は変化を迫られている」と現在の状況について言及する。本題に入る前に、まずはPE投資やPEファンドとはどういうものか、そして百瀬氏が会長を務めるベインキャピタルの実績や現状について解説する。(全3話中1話)
百瀬裕規
ベインキャピタル・ジャパン・LLC共同会長
収録日:2025/09/04
追加日:2026/03/16
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ノーベル賞受賞「オートファジー」とは?その仕組みに迫る

オートファジー入門~細胞内のリサイクル~(1)細胞と細胞内の入れ替え
2016年ノーベル医学・生理学賞の受賞テーマである「オートファジー」とは何か。私たちの体は無数の細胞でできているが、それが日々、どのようなプロセスで新鮮な状態を保っているかを知る機会は少ない。今シリーズでは、細胞がその中身を入れ替える方法の1つである「オートファジー」について講義する。そこで今回は、まず細胞の構造や入れ替わりの仕組みを解説し、細胞に関する基礎的な理解を深めていく。(全5話中第1話)
水島昇
東京大学 大学院医学系研究科・医学部 教授
収録日:2023/12/15
追加日:2024/03/17
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こりごり?アイ・ラブ・トランプ?…トランプ陣営の実状は

「同盟の真髄」と日米関係の行方(7)トランプ氏の評価とその実像
「こりごりだ」「アイ・ラブ・トランプ」…いったいどちらが本当のトランプ評なのか。前大統領のトランプ氏は、過激な発言で物議を醸すことも多かったが、その人柄はどのようなものだったのだろうか。2024年11月アメリカ大統領選挙を前に、トランプ氏の実像について、前回大統領時に側近を務めた者たちの声とともに語る。(全8話中第7話)
杉山晋輔
元日本国駐アメリカ合衆国特命全権大使
収録日:2024/04/23
追加日:2024/07/24
20

「最初の近代人」レオナルド・ダ・ヴィンチの『受胎告知』

ルネサンス美術の見方(4)レオナルド・ダ・ヴィンチ~前編~
2019年は、レオナルド・ダ・ヴィンチの没後500年に当たるが、彼の功績はいまだに解読し尽くされていない。しかし、彼の重要性は、彼が「最初の近代人」であるという点にある。美を追求するだけでなく、観察に従った描写を目指す、科学者としての姿が、そこにある。(全8話中第4話)
池上英洋
東京造形大学教授
収録日:2019/09/06
追加日:2019/11/13

ランキング

1

新撰組と『ちるらん 新撰組鎮魂歌』…群像劇としての魅力の源泉に迫る!

新撰組と幕末日本の「真実」(序)『ちるらん 新撰組鎮魂歌』の魅力と史実の絶妙さ
さまざまな歴史物語や映画、ドラマ、マンガなどで取りあげられて、大きな人気を誇りつづけている「新撰組」。新撰組の「史実」や「歴史の背景」を知りつつ、そのようなコンテンツに触れることで、登場人物たちや彼らのストーリーを深く味わう楽しみは格段に増していく。今回の新撰組講義の「序」では、人気漫画でドラマ化もされた『ちるらん 新撰組鎮魂歌』を軸にしつつ、「物語」としての新撰組と、「史実」としての新撰組のそれぞれの魅力に光を当てていく。実は、新撰組についてどこまでが確定的な史実なのかは、多くの人にさほど知られていない。しかしだからこそ、実は司馬遼太郎をはじめとした作品群が、現在の新撰組の人物たちのイメージの元になっている部分が多いのだという。そこから見えてくるものとは……。新撰組の地元、日野市にある日野宿本陣からお届けする。(全9話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
対談 | 堀口茉純松下尚
収録日:2026/01/15
追加日:2026/03/11
2

なぜ戦争が起こるのだろう…大切なのは想像力と生の声

こどもと学ぶ戦争と平和(1)私たちに必要な想像力と戦争体験
ロシア・ウクライナ戦争をはじめ、いまだ紛争が絶えない国際社会。なぜ人類は、戦争の悲惨さを何度経験してもそれをやめることができないのか。今、私たちに必要な想像力とは何か。小原氏が母の戦争体験を読み上げながら、こどもたちと考える。(2025年8月23日開催:紀伊國屋書店トークイベントより、全6話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
小原雅博
東京大学名誉教授
収録日:2025/08/23
追加日:2026/02/08
3

ラフカディオ・ハーンの遺著『神国日本』の深い意義とは?

ラフカディオ・ハーン『神国日本』を読む(序)『ばけばけ』と『神国日本』
NHKの朝ドラ(連続テレビ小説)『ばけばけ』で注目を集めたラフカディオ・ハーン。彼の遺著『神国日本 解明への一試論』は、「祖先崇拝」という補助線で、日本人の美しい精神性の謎を見事に解き明かした本であった。また、実は戦後日本の運命を決めた「歴史を動かした一冊」でもある。加えて、古き日本人が持っていた高潔な美しさだけでなく、その背景にある「恐ろしさ」も見出し、さらにその後の日本の「大敗北」を予見するかのような鋭い警告も綴られていた。ラフカディオ・ハーンのメッセージが、「縁の結び直し」を求める現代のわれわれの心にどう響くのか。ラフカディオ・ハーンの眼を通して日本文化の深層を探る講義シリーズの「序論」。(全8話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
賴住光子
東京大学名誉教授 駒澤大学仏教学部 教授
収録日:2026/02/20
追加日:2026/03/23
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プライベート・エクイティ・ファンドとは何か…その手法は?

変化する日本株式市場とPEファンド(1)近年急増するPE投資
日本のマーケットを約40年にわたって見続け、現在もPE投資の第一線で活躍する百瀬裕規氏。「日本の株式市場は変化を迫られている」と現在の状況について言及する。本題に入る前に、まずはPE投資やPEファンドとはどういうものか、そして百瀬氏が会長を務めるベインキャピタルの実績や現状について解説する。(全3話中1話)
百瀬裕規
ベインキャピタル・ジャパン・LLC共同会長
収録日:2025/09/04
追加日:2026/03/16
5

AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?

AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIは考えているのか、考えていないのか――この問いについて議論する前に、そもそも「考える」とは何なのかという大問題がある。この問題について、マルクス・ガブリエル氏は身体と結びつけて「考覚」という表現で考えている。ではAIにとって「考える」こと、思考をどう捉えればいいのか。そこで今回から「AI時代と人間の再定義」というテーマで、7回にわたって講義を進めていく。第1話では、AIと人間の思考の違いについて議論を深めていく。(2025年7月12日開催:早稲田大学Life Redesign College〈LRC〉講座より、全7話中第1話)
※司会者:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
中島隆博
東京大学東洋文化研究所教授
収録日:2025/07/12
追加日:2026/01/23
6

福島第一原発事故…日本の危機と闘った吉田昌郎と現場の人々

「Fukushima50」の真実…その素顔と誇り(1)なぜ日本人は突入できたのか?
2011年3月11日14時46分。三陸沖の海中で発生したM9.0の地震(東日本大震災)の後、巨大な津波が福島第一原子力発電所を襲う。全電源喪失(SBO)、炉心溶融(メルトダウン)の後、原子炉建屋は次々に水素爆発していく。現場では、誰が、どのような危機に、どう立ち向かっていたのか。「Fukushima 50」として映画化され、海外でも大きな話題を呼んだ、その原作『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日』の著者・門田隆将氏にその一部始終を伺った本シリーズ講義。第1話では、なぜ彼らは原子炉建屋内に突入できたか、その内情に迫る。(全6話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
門田隆将
作家 ジャーナリスト
収録日:2025/11/19
追加日:2026/02/23
7

ごく一部の人手不足が「致命的」になる…Oリング・セオリー

これから必要な人材と人材教育とは?(1)人手の供給不足とマクロ経済への影響
圧倒的な人手不足の時代を迎えている現在、需要はあってもそれに供給が追いついていないのが現実である。企業が人材を確保し、着実に育てていくためには何が必要なのか。また、人手不足がマクロ経済にインパクトを与えてしまうというが、それはなぜか。まずは現状把握を進めながら、人手不足という課題について「Oリング・セオリー」という理論も交えながら考える。(全3話中第1話)
柳川範之
東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授
収録日:2025/12/09
追加日:2026/02/11
8

ラフカディオ・ハーン『怪談』と『神国日本』の深い秘密

編集部ラジオ2026(6)賴住光子先生ラフカディオ・ハーン論
2025年秋から2026年春にかけてのNHKの朝ドラ(連続テレビ小説)は『ばけばけ』でした。ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)さんをモデルとしたドラマで、何気ない日常や家族の人間関係の描写などがしみじみと胸に迫って、日本人的な空気感が醸し出されてくる、まことに秀逸な素晴らしい内容でした。

今回の編集部ラジオでは、このラフカディオ・ハーンさんの遺著ともいえる『神国日本――解明への一試論』を賴住光子先生にご解説いただいた講義を紹介いたしました。

ラフカディオ・ハーンさんといえば、皆さん『怪談』はよくご存じのことでしょう。この『怪談』は1904年4月に出版された本でした。しかしハーンさんは、同年、1904年9月に心臓発作で亡くなります。そしてその同じ9月に発刊されたのが『神国日本』でした。つまり、この2冊は、ハーンさんが亡くなる年に並んで発刊された本なのです。

『神国日本』はハーンさんがアメリカのコーネル大学での連続講義を依頼され、そのために準備した論考をまとめた本でした。ですから、内容は「日本倫理思想史」や「日本史概説」を、当時のアメリカ人にもわかりやすく説いたものになっています。

現代の日本人の目にも、非常にわかりやすく、また気づきの多い一冊なのですが、実はこの本を『怪談』と併せて読むと、日本がますます立体的に浮かび上がるのです。なぜなら、この両方の本が、「死者の目で見られている日本」「死者の世界の支配下にある日本」を主題として書いているからなのですが……。

それがどのようなことかは、ぜひ編集部ラジオでお楽しみいただければ幸いです。今回の編集部ラジオも、ぜひ講義視聴のご参考にご活用ください。
収録日:2026/03/13
追加日:2026/03/21
9

アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳

大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
「ルーズベルトに与ふる書」を書き上げた海軍少将・市丸利之助は、部下の三上弘之に翻訳を命じる。三上はハワイ生まれの日系二世で、当時20歳の青年であった。「日米の懸け橋」になることが夢だった三上は、まことに格調高い英文に仕上げる。しかも、日本人の想いをまっすぐに届けるべく市丸が記した厳しい言葉を、あくまでアメリカ人の気持ちにストンと落ちるように、苦心しながら見事な工夫をほどこして訳していったのである。これまで謎の存在であった三上弘之。だが、今回の書籍執筆の取材のなかで、ハワイ在住の三上の妹への取材も叶い、その人物像が明確に浮かび上がってきた。(全4話中第2話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
門田隆将
作家 ジャーナリスト
収録日:2025/07/09
追加日:2025/08/05
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270年の物価の歴史に学べ…急激な物価上昇期の特徴と教訓

インフレの行方…歴史から将来を予測する(1)インフレの具体像を探る
いまの物価上昇の流れは、これからどうなるのか。そのことを、過去270年の物価の歴史を克明に分析することによって読み解いていく。今のインフレ率が10年間続くと、物価は何倍になるのだろう。本講義では、日本におけるインフレの歴史と、その時々の環境を振り返ることをタテ軸、現在の世界各国のインフレ率やインフレの特徴を観察することを横軸に、今後のインフレ率を考えていく。(全6話中第1話)
養田功一郎
元三井住友DSアセットマネジメント執行役員 YODA LAB代表 金融・経済・歴史研究者
収録日:2026/01/07
追加日:2026/02/18
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『墨子』に記された「優れた国家防衛のためのヒント」

墨子に学ぶ「防衛」の神髄(1)非攻と兼愛
古代中国で500年以上続いた春秋戦国時代には、さまざまな思想や軍略を掲げる思想家も群雄割拠した。その中で儒家とともに群を抜いていたのが「非戦・非攻」を主張した墨家である。秦の始皇帝以来、歴史の影に隠れていた『墨子』の記述から、現在の国家防衛を考えるためのヒントを探してみよう。(全2話中第1話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)
収録日:2021/12/23
追加日:2022/05/11
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求められる「能動的サイバー防御」、問われる本物の外交力

高市政権の進むべき道…可能性と課題(4)外交力と防衛力の強化へ
これからの日本には、トランプ氏のような予測不能なリーダーとも渡り合える本物の外交力が不可欠。防衛面では、実効性のある「反撃能力」の構築が急務とされている。特にサイバー攻撃への対応は喫緊の課題で、「能動的サイバー防御」を常識化すべきだと主張する島田氏。日本の強さを取り戻すためにも早期の課題克服へのメッセージとともに本講義を締めくくる。(全4話中第4話)

※緊急配信のため、講義テキストはございません。レジュメを掲載いたします。ご了承のほどなにとぞよろしくお願いいたします。
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授 テンミニッツ・アカデミー副座長
収録日:2026/01/22
追加日:2026/02/28
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モンロー・ドクトリン進化の歴史…始まりは「ただ乗り」!?

ドンロー・ドクトリンの台頭(2)モンロー・ドクトリンの系譜
モンロー・ドクトリンは米国がまだ建国直後の弱体期、欧州勢力の排除をめざす教義として現れた。モンローからオルニー、ルーズベルトへ、海軍力・工業力が増強されるのと並行して、その系論は強化され、米国は世界の警察になっていく。冷戦後、国力が停滞するにつれ、モンロー・ドクトリンは否定されていくことになる。今回は、モンロー・ドクトリンの誕生からその血統としてドンロー・ドクトリンへと進化するまでの経緯を、歴代大統領と関連させながら解説する。(全3話中第2話)
東秀敏
米国大統領制兼議会制研究所(CSPC)上級フェロー
収録日:2026/01/20
追加日:2026/03/06
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2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る

豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
「織田家中一の武略者」――今までの大河ドラマでは見たことがない秀吉の姿が見られるという2026年NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』。いったいどういうことなのか。日本史の中でもファンの多い戦国時代だが、特に「天下一統」に向かう元亀・天正期はドラマが多く、無数の物語が紡がれてきた。もはや解き明かすべき謎などほとんどないのではと思われる戦国時代だが、実はこの動乱期を舞台とした武将たちの実態については案外分かっていないことも少なくないという。今回、時代考証に当たった黒田氏が秀吉と秀長の実像とともに『豊臣兄弟!』の魅力について語る。(全10話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
黒田基樹
駿河台大学法学部教授 日本史学博士
収録日:2025/10/20
追加日:2025/12/17
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大谷翔平の育ち方…「自分を高めてゆく考え方」の秘密とは

大谷翔平の育て方・育ち方(1)花巻東高校までの歩み
大谷翔平選手は今や野球界だけでなく世界中のスポーツ界の象徴的存在だが、本人は「自分も最初からこの体と技術があったわけではない」と努力と練習の成果を強調している。いったいどんな出会いやプロセスが彼を育ててきたのか。大谷選手についての著書も多い桑原晃弥氏のナビで、まずはその歩みから見ていく。(全9話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト
収録日:2024/11/28
追加日:2025/03/03
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明治維新…官軍史観、占領軍史観、司馬史観、過誤論の超克

明治維新から学ぶもの~改革への道(1)五つの歴史観を踏まえて
驚くほどのスピードで改革が次々と成し遂げられた明治維新。なぜ、それが可能だったのか。そして、明治維新は今のわれわれにとってどのような意味があるのか。独自の歴史観を持って歴史の激変を見つめることは、明日を構築する道につながっていく。シリーズレクチャーでは、革命政権と明治国家の実態がつぶさに語られる。(2018年11月13日開催島田塾講演「明治維新とは:新たな史観のこころみ」<後編>より、全22話中第1話)
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授 テンミニッツ・アカデミー副座長
収録日:2018/11/13
追加日:2019/04/15
17

印象派の画家に大きな影響を与えたセザンヌの構築的筆触

印象派の解体と最後の印象派展(1)セザンヌと印象派
全8回行われた19世紀末の印象派展だが、そのどれにも当時の印象派の画家たち全員が参加していたわけではない。第2回と第4回以降の印象派展に参加しなかったセザンヌもその一人である。セザンヌは、出品からは遠かったものの、「構築的筆触」という独自の画法を編み出したことで、ルノワールをはじめ仲間の印象派の画家に大きな影響を与えた。(全5話中第1話)
安井裕雄
三菱一号館美術館 上席学芸員
収録日:2023/12/28
追加日:2026/03/13
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プロジェクトマネジメントとは?国際標準から考える特性

プロジェクトマネジメントの基本(1)国際標準とプロジェクトの定義
プロジェクトマネジメントが世界的に普及し始めたのは1990年代。ソフトウェア産業の発展とともに拡大を続け、時代のニーズを受けて多くのシーンに定着してきた。今回は、その基本に立ち返り、国際標準をもとに、プロジェクトとは何か、なぜ計画通りに進まないのかについて検証していく。(全10話中第1話)
大塚有希子
法政大学専門職大学院イノベーションマネジメント研究科准教授
収録日:2025/09/10
追加日:2025/12/03
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マネ、モネ、ルノワール…芸術家8人の関係と印象派の誕生

印象派の誕生~8人の主要な芸術家
モネ、ルノワール、セザンヌといった印象派の画家たちはあまりに有名だが、その「印象派」を定義するのは簡単ではない。19世紀後半、フランスはパリで開かれた第1回展覧会を皮切りに、合計8回の展覧会を足場にして形成され展開した印象派という芸術運動。その誕生と、そこで中心的な役割を果たした8人の芸術家を解説する。
安井裕雄
三菱一号館美術館 上席学芸員
収録日:2023/12/28
追加日:2024/12/21
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増え続けるハラスメント…その背景としての職場の特徴

ハラスメント防止に向けた風土づくり(1)ハラスメントの概要
職場におけるハラスメントが社会課題になって久しい。「ハラスメントとは、相手に身体的、精神的、性的に害をもたらす嫌がらせやいじめ」のことを指すが、その種類はパワハラ、セクハラだけでなく、マタハラ、パタハラ、ケアハラなど増えている。中でも近年、最も問題になっているのはやはりパワハラである。そこにはどのような背景があるのか。また、2020年6月に新しく「パワハラ防止法」が施行されたが、防止する方策はあるのか。第1話ではハラスメントの種類と定義、そしてハラスメントに対する企業のあり方について考える。(全5話中第1話)
青島未佳
一般社団法人チーム力開発研究所 理事
収録日:2023/02/03
追加日:2023/08/13