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資本主義の再定義…哲学で考える(4)共感としての見えざる手
現代の世界的な哲学の最前線では、中国古典などの思想資源の再解釈を通じた資本主義の再定義が進められている。マルクス・ガブリエル氏は「道徳的事実への共感」を「見えざる手」と定式化し、これからの企業活動における道徳的ふるまいの重要性を説く。また、東アジアの文脈からは、何晏の「利とは、義の和である」という言葉が注目され、利益と倫理の融合が示されている。混迷する現代社会において、単に古典を読むだけでなく、それを現代の課題解決にどう生かすかが問われているのだ。(全6話中第4話)
戦前日本の「未完のファシズム」と現代(1)シラス論と日本の政治
日本は明治以降、どのような考え方で近代国家をつくり、結果として昭和の敗戦を招いてしまったのか。実は、戦前の日本は非常に強権的で、国家主義的で、帝国主義的であるという歴史観は、あまり正しくはない。大日本帝国憲法も、今、大いに誤解されている。戦前の日本は「独裁ができない仕組み」になっていたのだ。手がかりとなるのは、天皇の「シラス」の論理による統治である。大日本帝国憲法の下で目指されたのは「シラス」による王政復古と文明開化の両立だった。(2020年2月26日開催:日本ビジネス協会JBCインタラクティブセミナー講演「戦前日本の『未完のファシズム』と現代」より9話中1話)
日本の財政の真実を検証する(7)AIと長寿化&質疑応答
現在の日本経済を読み解く最重要キーワードはAIと長寿化である。AIは一見、若者向けの技術と思われがちだが、実は長年培った知識や経験を持つシニア層こそ親和性が高いと宮本氏は説く。AIが提示する回答の成否を評価・判断する局面において、生きた「経験と知識」が不可欠になるからだ。さらに、長寿化によって活躍できる期間が延び、便利なテクノロジーが登場した現代は、まさにシニアが活躍できる時代である。後半の質疑応答では、金利や破綻などについての質問に答えながらシリーズ講義を締めくくる。(2026年4月25日開催:早稲田大学Life Redesign College〈LRC〉講座より、全7話中第7話)
※司会:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
※司会:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
ラフカディオ・ハーン『神国日本』を読む(1)なぜ『神国日本』なのか?
なぜラフカディオ・ハーンは、『怪談』とほぼ同時期に『神国日本』を書き、日本の倫理性の秘密に鋭く迫ったのか? 実は、『怪談』と『神国日本』の2冊を併せ読むと、ハーンが見た「仙境のような日本」が真の姿を現わす。しかも、この『神国日本』にハーンは、驚くべき「予見」を記していた。資本主義の波に飲まれ、伝統的な倫理性を失った日本が、やがて外国資本に搾取されたり、無謀絶望の戦争を始めたりしてしまうのではないか──。日本人の美しい倫理性の後ろに「先祖崇拝」があることを見出し、それを「死者の魔術にかけられている」と表現したハーンが見たものとは?(全8話中第2話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
昭和の名将・根本博…台湾での恩義の戦い(1)危機の台湾への密航
国共内戦で、蒋介石軍は共産党軍に押され敗走に次ぐ敗走に陥った。その窮地に、元陸軍中将の根本博は台湾へ渡る決意を固める。終戦時に、蒋介石政府による邦人送還の恩義を返すためである。当時、日本はGHQの支配下にあり復員軍人は厳しく監視されていたが、根本は釣りの装いで家を出て密航を敢行する。資金難の中、粗末な焼玉船で死線を越え、二度の座礁という危機を乗り越えて台湾へたどり着くが、密航者として逮捕され投獄されてしまう。その後、根本はどうなったのか。『この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』の著者・門田氏が当時の緊迫した状況を赤裸々に語る。(全5話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
小澤開作は、彫刻家の小澤克己氏、口承文芸学者の小澤俊夫氏、指揮者の小澤征爾氏、俳優でエッセイストの小澤幹雄氏の四兄弟の父だが、実は満洲事変当時、満洲在住の日本人として「五族協和」の実現のために奮闘し、さらに日中戦争期には「日中友好」実現のためにすべてを懸けて活動した人物であった。小澤開作の行動と考えを見ていくと、昭和の日本人が何を考えていたのか、また、昭和史の真実とは何かが見えてくる。第1話は、山梨に生まれた小澤開作の「原点」を探る。「五族協和」への夢の原点には、皆で助け合わねば何もできないという「結」の考え方があった(全10話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
編集部ラジオ2026(26)お盆とあの世を考える
毎年やってくる「お盆」。その行事を、皆さんはどのようにしていらっしゃるでしょうか? 迎え火を焚いてご先祖をお迎えし、お供え物や盆提灯でおもてなしをし、親族で集まって近況の報告などをしながら楽しく過ごし、最終日には送り火を焚いてお送りする……。
実は古代日本では、正月(新春)と夏の2回、先祖をお迎えする行事が行なわれていたといいます。それが新春の行事は現在の「正月」となり、夏の行事は、仏教と習合して「お盆」になっていったのです。
そんな日本人は、死をいかに克服し、あの世をどう考えていたのか――。そのことについて考えることができる4つの名講義を集めた「今を知る講義まとめ」特集《お盆とあの世を考える》を、今回の編集部ラジオでは紹介いたしました。
今回、この特集のラインナップは、◆橋爪大三郎先生《極楽往生、坐禅、法華経…日本人はいかに死を乗り越えるか》、◆頼住光子先生《ラフカディオ・ハーンが解明した「美しい日本」の秘密と未来》、◆上野誠先生《柳田國男『遠野物語』に感銘、折口が説いた「生活の古典」》、◆鎌田東二先生《「国生み・国作り・国譲り・国治め」と「むすひ」の力》です。
それぞれの講義のメッセージとは。そしてそれぞれから、どのようなことが見えてくるのか。各講義をピックアップしたねらいと想いをお話しさせていただきました。ぜひ、講義視聴のご参考にご活用いただければ幸いです。
実は古代日本では、正月(新春)と夏の2回、先祖をお迎えする行事が行なわれていたといいます。それが新春の行事は現在の「正月」となり、夏の行事は、仏教と習合して「お盆」になっていったのです。
そんな日本人は、死をいかに克服し、あの世をどう考えていたのか――。そのことについて考えることができる4つの名講義を集めた「今を知る講義まとめ」特集《お盆とあの世を考える》を、今回の編集部ラジオでは紹介いたしました。
今回、この特集のラインナップは、◆橋爪大三郎先生《極楽往生、坐禅、法華経…日本人はいかに死を乗り越えるか》、◆頼住光子先生《ラフカディオ・ハーンが解明した「美しい日本」の秘密と未来》、◆上野誠先生《柳田國男『遠野物語』に感銘、折口が説いた「生活の古典」》、◆鎌田東二先生《「国生み・国作り・国譲り・国治め」と「むすひ」の力》です。
それぞれの講義のメッセージとは。そしてそれぞれから、どのようなことが見えてくるのか。各講義をピックアップしたねらいと想いをお話しさせていただきました。ぜひ、講義視聴のご参考にご活用いただければ幸いです。
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とはいったい誰のことなのか。ユダヤ教とはどのような宗教なのか。彼らはどんな歴史をたどってきたのか――「世界史の教養」として知っておくべき、これらの重要な問いに対して、私たち日本人にはうまく答えられないという現実があるのではないだろうか。そこで今回のシリーズ講義ではそれらに答える形で、サントリー学芸賞(2025年)、新書大賞(2026)第2位に輝いた『ユダヤ人の歴史』(中公新書)の著者・鶴見太郎氏に、著書を参照しながら分かりやすく丁寧に解説いただいた。まず第1話では、「ユダヤ人とは誰か」「ユダヤ人と世界の歴史とは」「ユダヤ教とは」という概論を解説いただく。(全9話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
昭和の名将・根本博…内蒙古・終戦後の戦い(1)軍人の本義を貫いた根本博中将
日本陸軍の中国専門家として活躍した根本博中将は、昭和19年(1944年)11月、対ソ戦を見据えて駐蒙軍司令官に就任した。当時、彼の赴任した内蒙古には4万人もの日本人居留民が暮らしていた。昭和20年(1945年)8月、ソ連軍が日ソ中立条約を破って侵攻を開始した際、根本は軍上層部からの「武装解除命令」に抗い、日本人居留民を守るための「戦後の戦い」への決断を下す。今回のシリーズ講義では、徹底した事前準備と毅然たる決断によって多くの同胞の命を救い、国民を守るという軍人の本義を貫いた根本の行動の真相と、その緊迫したやりとりの舞台裏に迫る。(全4話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(1)AIに置き換わる仕事と人間がやる仕事
生成AIは、膨大なデータをもとに人間と同等かそれ以上の能力を持ち、業務の効率化のため私たちの予想を超える速度で進化を続けている。こうしたAI時代だからこそ、人間が自ら考え、判断する土台となるリベラルアーツ(教養)が重要となる。「人間がやるからこそ価値がある」という創造的活動は、機械には代替できないだろう。AIを使いながら、人間特有の仕事を継続していくためにはどうすればいいか。その問に答えながら、AIに置き換わる仕事と人間がやるべき仕事について解説する。(全7話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
昭和の名将・樋口季一郎…キスカ・占守島編(1)キスカ島撤退作戦
第二次世界大戦における日本軍の戦いで、最初に「玉砕」とされ、守備隊2600名が戦死した北太平洋・アリューシャン列島のアッツ島。樋口季一郎は北方軍司令官として、その戦いを指揮する立場にあった。米軍上陸部隊約1万の猛攻を受けたアッツ島への増援を大本営に求める樋口。だが、大本営はアッツ島放棄を決定。樋口は号泣しつつ、アッツ島守備隊長・山崎保代にそれを伝えるほかなかった。その責任を樋口は一生背負っていくことになる。その一方で樋口は、「ならば」と、アッツ島近傍のキスカ島守備隊5,000名以上の将兵の撤退を大本営に認めさせる。しかし、米軍侵攻下でいかに救出するのか……。奇跡ともいわれる「キスカ島撤退作戦」はなぜ成功したのか。軍人の面子よりも命を優先した樋口の知略と、霧に紛れた海軍の決死の作戦が織りなす感動の歴史秘話をお届けする。(全4話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
なぜ働いていると本が読めなくなるのか問答(1)読書と教養からみた日本の近現代史
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆著、集英社新書)では、日本人の本の読み方の変遷を追うとともに、明治以降、日本人が読んできた本を知ることで、日本の世相や文化史を克明に伝えている。本講義では2回にわたり、本書を下敷きにして時代ごとに注目すべき本と当時の出来事等を取り上げながら、書名として挙げられている大きな問いについて解説いただく。第1話では明治期の『西国立志編』(中村正直訳)から平成7年に大流行した『脳内革命』(春山茂雄著)に至るベストセラーを振り返ってみる。(全2話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
中国春秋戦国時代と始皇帝(序)映画『キングダム』の中国史監修
映画『キングダム』の中国史監修を務める鶴間和幸氏が、中国の春秋戦国時代と始皇帝の真実をひも解くシリーズ講義。まずは中国史監修の秘話として、始皇帝が座る玉座の再現や、「版築」の土壁、「牛耕」の風景など、注意深く観ないと気づかない映画ならではのエピソードが語られる。後半では、2冊の著書『新説 始皇帝学』(カンゼン)、『始皇帝の戦争と将軍たち――秦の中華統一を支えた近臣軍団』(朝日新書)を紹介しながら、出土資料の最新成果や実際に現地を歩いた経験に基づき、歴史書『史記』の記述を読み解く醍醐味を解説する。(全9話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIは考えているのか、考えていないのか――この問いについて議論する前に、そもそも「考える」とは何なのかという大問題がある。この問題について、マルクス・ガブリエル氏は身体と結びつけて「考覚」という表現で考えている。ではAIにとって「考える」こと、思考をどう捉えればいいのか。そこで今回から「AI時代と人間の再定義」というテーマで、7回にわたって講義を進めていく。第1話では、AIと人間の思考の違いについて議論を深めていく。(2025年7月12日開催:早稲田大学Life Redesign College〈LRC〉講座より、全7話中第1話)
※司会者:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
※司会者:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(1)ルーズベルトに与ふる書
第二次世界大戦での日米の激闘の象徴ともいえる硫黄島。その戦いの中で生まれた奇跡のような物語があった。玉砕を前に、日本海軍の司令官・市丸利之助が米国大統領への手紙「ルーズベルトに与ふる書」を書き、ハワイ生まれの日系二世・三上弘文がアメリカ人に伝わるように苦心して翻訳し、それを通信参謀・村上治重が自らの戦死をもって届けるべく自分の腹に巻いて突撃する。そこには、当時の日本人の思いが格調高い文章で綴られていた。そしてその手紙は米軍の手にわたり、なんと戦時中であるにもかかわらず全世界に全文が記事として報じられていたのである。そこに込められた想いと、それを成し遂げた人々の真実とは。ノンフィクション作品『大統領に告ぐ』について、著者の門田隆将氏が熱く語る。(全4話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)