米国派経済学の礎…ハミルトンとクレイ
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
フェデラリスト・ハミルトンの経済プログラム「4つの柱」
米国派経済学の礎…ハミルトンとクレイ(1)ハミルトンの経済プログラム
東秀敏(米国大統領制兼議会制研究所(CSPC)上級フェロー)
第2次トランプ政権において台頭する米国派経済学。実はこの保護主義的な経済学は、アメリカの成長と繁栄の土台を作っていた。その原点を振り返り解説する今シリーズ。まずはワシントン政権の財務長官でフェデラリストとして、連邦政府としてのアメリカの礎を築いたアレキサンダー・ハミルトンの思想、その政策について深掘りする。(全2話中第1話)
時間:15分44秒
収録日:2025年5月15日
追加日:2025年7月8日
カテゴリー:
≪全文≫

●米国派経済学の原点をさかのぼる


 米国大統領制兼議会制研究所の上級研究員を務めております、東秀敏と申します。よろしくお願いします。

 本日の話題です。“Make America Great Again”、つまりトランプの思想の潮流であるMAGA運動というものがあるのですけれど、その原点の一つに米国派経済学があります。これがどういう風に最初スタートしたのかを今回は見ていきたいと思います。

 問題提起として、トランプ第2次政権の保護主義経済政策の背景にある思想とは何か。これを突き止めていくと、米国派経済学で“The American School”というものがあり、これが原点の一つです。

 これが始まったのが建国から1840年代ぐらいまでのアメリカの歴史における初期の期間にあたり、今回の発表では、焦点としてどういう時代背景があって、どういう問題意識が存在して、どういうビジョンが作られて、そしてどういう政策につながって、どういう影響をもたらしたか、この要点を中心に見ていきたいと思います。

 要旨としては、米国の成長と繁栄は米国派経済学が作った土台に存在します。トランプ第2次政権の経済政策の理解には、この米国派経済学に関する知識が必要不可欠であり、今の主流派の経済学は、イギリスが作ったアダム・スミスの国富論などに基づくものに立脚していますので、米国派経済学は今の経済学において非主流派です。

 この米国派経済学は、実はトランプ政権を理解するのに必要不可欠なもので、2人の人物が米国派経済学の土台を作ったわけなのですけれど、まず1人目がアレキサンダー・ハミルトンです。彼は建国の父の一人ですが、18世紀末に米国派経済学――ハミルトン経済学ともいわれるのですけれど――これを作りました。

 実際に彼が行った政策に「ハミルトンの経済プログラム」といわれるものがあります。これを実施して強力な米国派経済学の土台を作りました。彼がやった政策は詳しく後ほど見ていきたいと思います。

 次に出てきた人物がハミルトンより1世代ぐらい後なのですけれど、ジョン・クインシー・アダムスという大統領がいまして、そのときの国務長官を務めたヘンリー・クレイという方です。この人が米国派システムというフレームワークを作り、...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
地政学入門 ヨーロッパ編(1)地図で読むヨーロッパ
ヨーロッパとは?地図で読み解く地政学と国際政治の関係
小原雅博
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
トランプの誤謬…米国製造業を壊した犯人は米国の経営者
島田晴雄
日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像(1)電動化で起こる「カンブリア爆発」
日本のエネルギー政策を「デジタル戦略」で大転換しよう
岡本浩
民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教
なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景
橋爪大三郎
日本の財政の真実を検証する(1)膨らむ借金の知られざる実態
日本の財政の「真実」をデータで徹底検証…国際機関の分析は?
宮本弘曉
紛争が絶えない世界~私たちは何ができるか(1)「戦争の世紀」から再び戦争の時代へ
再び戦争の時代へ――私たちは何を考え、どう動くべきか
小原雅博

人気の講義ランキングTOP10
「満洲」から考える日本とアジア(1)「満洲」を知る意義とは
「満洲史」はなぜ現代日本でタブー視されるのか?…王道楽土の夢とアヘンなどの裏面から見えてくる現代への教訓
宮脇淳子
編集部ラジオ2026(31)鶴見太郎先生の「公開収録」のご案内
【公開収録のご案内】鶴見太郎先生:ユダヤ人と世界史…その歴史の教訓とは
テンミニッツ・アカデミー編集部
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
モンゴル帝国の世界史(1)日本の世界史教育の大問題
なぜ日本の「世界史」はいびつなのか…東洋史と西洋史の違い
宮脇淳子
ギリシア神話の基本を知る(2) 5つの時代と歴史観
ヘシオドスの『労働と日々』で描かれた「5つの時代」とは
鎌田東二
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(6)漢字と理性と想像力
漢字と理性と想像力…いま日本人が考えるべきこととは?
橋爪大三郎
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
マルクス入門と資本主義の未来(1)マルクスとはどんな人物なのか
マルクスを理解するための4つの重要ポイント
橋爪大三郎
「ホメロス叙事詩」を読むために(1)ホメロスを読む
2700年前のホメロスの叙事詩が感動を与え続ける理由
納富信留
日本の財政の真実を検証する(3)金利上昇の深刻な影響
金利が上昇した未来を10年スパンで見てみると…何が起きるか?
宮本弘曉