テンミニッツ・アカデミー|有識者による1話10分のオンライン講義
会員登録 テンミニッツ・アカデミーとは

新着一覧

垂秀夫元中国大使に習近平中国と米中関係の実態を聞く

編集部ラジオ2025(23)垂秀夫元中国大使が語る習近平中国

今回の編集部ラジオでは、垂秀夫先生(元日本国駐中華人民共和国特命全権大使)にお話しいただいた講義を紹介します。垂先生は『日中外交秘録』(文藝春秋)という本を発刊されていますが、その帯コピーに版元が記したキャッチ...
収録日:2025/09/29
追加日:2025/10/09

トランプ政権は実は与しやすい?…ディールで「時間稼ぎ」

習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(4)トランプ大統領VS.中国

「トランプ2.0」は、中国からどのように見えているのだろうか。たしかにトランプ関税は、現在非常に悪い状況にある中国経済にとって厄介だが、しかし実は中国にとっては、ひたすらアメリカ・ファーストで、体制批判や民主化・人...
収録日:2025/07/01
追加日:2025/10/09
垂秀夫
元日本国駐中華人民共和国特命全権大使

戦狼外交で国際秩序に挑戦…戦術的な微笑外交で見誤るな

習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(3)戦狼外交の戦略と思惑

中国の外交方針は、鄧小平時代の「韜光養晦」から「戦狼外交」へ180度転換されたが、時折入る戦術的微笑外交が目眩し(めくらまし)となっている。現下の国際秩序に対する彼らの認識は、公平でも公正でも合理的でもなく、再構築...
収録日:2025/07/01
追加日:2025/10/08
垂秀夫
元日本国駐中華人民共和国特命全権大使

アブダクションは間違える…でも人間社会の発展に不可欠

学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(3)アブダクションと人間の創造性

ある概念を理解するためには、いくつかの事例をもとにその概念の適用範囲を見定めるような推論を働かせる必要がある。いわば「点から面」へのそうした推論は「アブダクション」と呼ばれ、人間社会の発展に欠かせない役割を果た...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/10/07
今井むつみ
一般社団法人今井むつみ教育研究所代表理事

なぜ子どもは教えられても理解できないのか?鍵はスキーマ

学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(2)言葉を理解するプロセスとスキーマ

算数が苦手な子どもが多く、特に分数でつまずいてしまう子どもが非常に多いというのは世界的な問題になっているという。いったいどういうことなのか。そこで今回は、私たちが言語習得の鍵となる「スキーマ」という概念を取り上...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/10/06
今井むつみ
一般社団法人今井むつみ教育研究所代表理事

人間はどうやって「理解する」のか?『学力喪失』から考える

学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(1)数が理解できない子どもたち

たかが「1」、されど「1」――今、数の意味が理解できない子どもがたくさんいるという。そもそも私たちは、「1」という概念を、いつ、どのように理解していったのか。あらためて考え出すと不思議な、言葉という抽象概念の習得プロ...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/10/06
今井むつみ
一般社団法人今井むつみ教育研究所代表理事

軍の配置を見れば分かる!台湾のクーデター対策とは

クーデターの条件~台湾を事例に考える(2)クーデターの成功条件とリスク

クーデターが成功するかどうかは、鎮圧側とのせめぎ合いをどのように制するかが鍵を握っている。クーデターを仕掛ける国軍と、それを防ぐために策を講じる政府。その軍配を左右する条件や両陣の戦略、対策を具体的に解説する。...
収録日:2025/07/23
追加日:2025/10/05
上杉勇司
早稲田大学国際教養学部・国際コミュニケーション研究科教授

台湾でクーデターは起きるのか?想定シナリオとその可能性

クーデターの条件~台湾を事例に考える(1)クーデターとは何か

サヘル地域をはじめとして、近年、世界各地で多発しているクーデター。その背景や、クーデターとはそもそもどのような政治行為なのかを掘り下げることで国際政治を捉え直す本シリーズ。まず、未来の“if”として台湾でのクーデタ...
収録日:2025/07/23
追加日:2025/10/04
上杉勇司
早稲田大学国際教養学部・国際コミュニケーション研究科教授

企業理念でも何でも「信じる」ことは全部勇気の問題

人生と仕事観(4)勇気をもって初心に返れ

どの会社も「理念」とは、創業のときの「初心」である。一番美しいのも初心であり、初心に返ることが重要である。創業のときに何を思い、何をしたかを調べ、それらを土台にすることで、組織はバラバラにならずに済む。初心を信...
収録日:2025/07/04
追加日:2025/10/03
対談 | 執行草舟田村潤

中国の「国進民退」に危機感…これからの日中関係を読む

外交とは何か~不戦不敗の要諦を問う(5)日本外交の進むべき道

日本周辺での有事の可能性が叫ばれる中、日米関係を重視しながらも、隣国・中国とはどうやって関係を築いていくべきか。習近平政権以前の中国の在り方から振り返りながら、これからの中国との付き合い方を考える。また、シリア...
収録日:2025/04/15
追加日:2025/10/03
小原雅博
東京大学名誉教授

経済発展から「国家の安全」へ…転換された国家戦略目標

習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(2)国家戦略目標の転換

「習近平中国」における内政において、最も重要な特徴は国家戦略目標の転換だと垂氏は言う。鄧小平時代の経済発展から国家の安全へ舵が取られ、「富より安全」を社会秩序の根底とするのが習近平中国の方向性となる。国家安全委...
収録日:2025/07/01
追加日:2025/10/02
垂秀夫
元日本国駐中華人民共和国特命全権大使

生物学からわかる「ヒトの配偶や子育て」で大切なこと

編集部ラジオ2025(22)長谷川眞理子先生の「子育て」講義

育児・子育ては、いつだって、誰にとっても大問題です。とりわけ社会が複雑化し、流動化し、激変している現在においては、さまざまな問題も噴出しています。どう考えるべきか、判断が難しい問題も山積です。 このようなときこ...
収録日:2025/08/25
追加日:2025/10/01

なぜ強みが大事なのか?ドラッカー、西田幾多郎の答えは

経験学習を促すリーダーシップ(4)成功を振り返り、強みを伸ばす

人の成長にとって、弱点の克服よりも重要なのは強みを伸ばすことだ。ではいかにして自分の強みに気づいていけばいいのか。指導者はどのようにしてそれを気づかせ、支援していけばいいのか。ピーター・ドラッカーの話をはじめ、...
収録日:2025/06/27
追加日:2025/10/01
松尾睦
青山学院大学 経営学部経営学科 教授

月で生活できる!? 地球では入手困難な宇宙資源の獲得へ

未来を知るための宇宙開発の歴史(11)地球にない宇宙資源を活用する時代へ

近年は「宇宙にある資源を活用しよう」という動きも出てきている。現段階では月にある資源についての解明が進んでいるが、その範囲は拡大し、小天体・小惑星への鉱物資源についても探査が行われている。果たして地球にない宇宙...
収録日:2024/11/14
追加日:2025/09/30
川口淳一郎
宇宙工学者

ロシアを見れば明らか…正義を唱えても優るのは人間の性

「集権と分権」から考える日本の核心(7)人間の性と今後の「集権と分権」

正義や平和や愛や人道をいくら言っても、食べ物と土地と安心感のほうが優越してしまうのは、イスラエルやロシアの行動を見れば明らかだと片山氏は言う。そこは動物的な本能、人間の性という点で考えたほうが分かることだという...
収録日:2025/06/14
追加日:2025/09/29
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

親も子もみんな幸せになる方法…鍵は親性脳のスイッチ

ヒトは共同保育~生物学から考える子育て(5)現代社会の問題点と親性脳のスイッチ

現代社会の問題点を見直すことから、親も子も丸ごと幸せになる方法が提言された対談編の後半。それは「親性脳」と呼ばれるスイッチを入れることである。そこは男性が育児休暇を取る意味とも深くかかわってくる。最終話では、ワ...
収録日:2025/03/17
追加日:2025/09/28
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

トランプ・ドクトリンの次の段階とイランへの空爆の意味

トランプ・ドクトリンと米国第一主義外交(3)世界史の転換点としてのドクトリン

2025年5月の中東歴訪でトランプ大統領は、シリアとのディールを締結した。それは、ビジネスファーストのトランプ・ドクトリンを象徴する出来事だった。これまでのアメリカ外交では考えられないこうした動きを実現した裏人脈とは...
収録日:2025/08/04
追加日:2025/09/27
東秀敏
米国大統領制兼議会制研究所(CSPC)上級フェロー

理念こそが「新陳代謝=売上げ」のダイナミズムを強化する

人生と仕事観(3)企業理念は「世の中の役に立つ」こと

真の人間の生き方とは、魂を燃やすことである。魂は、利益や世間からの評価では燃えない。絶対的な価値に向かっているときだけ燃えるのである。企業理念は「自分たちのあり方で世の中の役に立つ」ということであり、そこに向か...
収録日:2025/07/04
追加日:2025/09/26
対談 | 執行草舟田村潤

核のない世界へ、現実主義と理想主義の狭間でゆれる難問

外交とは何か~不戦不敗の要諦を問う(4)現実主義と理想主義のバランス

現代の難しい局面において、現実主義と理想主義のバランスはどうあるべきか。特にその狭間にあるのが「核のない世界」で、唯一の被爆国である日本がそのためにどういった外交を進めていくべきなのか。そこが今、問われている状...
収録日:2025/04/15
追加日:2025/09/26
小原雅博
東京大学名誉教授

なぜ日本は「居心地のいい国」かを片山杜秀先生に学ぶ

編集部ラジオ2025(21)片山杜秀先生「日本の核心」講義

日本は世界の国々と比べると、なんとなく「ゆるく」て「居心地がいい」。そんな側面を実感することも多々あるのではないでしょうか。はたして、そのような日本の「国のかたち」の核心とはいかなるものなのか。 それを片山杜秀...
収録日:2025/08/25
追加日:2025/09/25

一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界

習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?

「習近平中国」「習近平時代」における中国内政の特徴を見る上では、それ以前との比較が欠かせない。「中国は、毛沢東により立ち上がり、鄧小平により豊かになり、そして習近平により強くなる」という彼自身の言葉通りの路線が...
収録日:2025/07/01
追加日:2025/09/25
垂秀夫
元日本国駐中華人民共和国特命全権大使

インフレで目減りする死蔵マネー…活用するか火種になるか

続・日本人の「所得の謎」徹底分析(4)「死蔵マネー」を活用せよ

預金残高が多く、所得が偏在し固定化している日本。結果的に中規模政府となっている日本の財政状況を打開し、経済を健全化するにはどうすればいいのか。鍵となるのは「死蔵マネー」の活用である。財政支出を増やすより、すでに...
収録日:2025/07/10
追加日:2025/09/24
養田功一郎
元三井住友DSアセットマネジメント執行役員

日本も資産格差は案外大きい?…預金の偏在と世代格差

続・日本人の「所得の謎」徹底分析(3)戦前から紐解く財政構造

預金のGDP比が国際的に見ても高い日本の性質は、戦前から続くものだった。その背景をひも解くと、現在の日本財政を理解するためのヒントがある。なぜ日本は伝統的に預金残高が多いのか、また預金以外の資産が少ないのかを解説す...
収録日:2025/07/10
追加日:2025/09/24
養田功一郎
元三井住友DSアセットマネジメント執行役員

教え上手の指導法に学ぶ!成功の再現性を高める4ステップ

経験学習を促すリーダーシップ(3)成功の再現性と教え上手の指導法

「経験から学ぶ」と聞くと、それは失敗を反省することだと思われがちだが、実はより重要なのは成功を振り返ることで、ポイントは「成功の再現性」ということだ。今回は人の成長を促す指導法について、水泳の平井伯昌コーチやコ...
収録日:2025/06/27
追加日:2025/09/24
松尾睦
青山学院大学 経営学部経営学科 教授

中国の脅威…途方もない投資規模で宇宙開発を進める意味

未来を知るための宇宙開発の歴史(10)宇宙開発における中国の台頭

近年は宇宙開発技術の分野においても、中国の台頭が著しい。しかも近年では、たんなるロシアの技術の延長という範疇を大きく超えている。中国の宇宙開発の歩み、そしてその特徴とはどういうものだろうか。また、この中国の台頭...
収録日:2024/11/14
追加日:2025/09/23
川口淳一郎
宇宙工学者

なぜ大和の国?…山国島国文化を意識してこそ道はひらける

「集権と分権」から考える日本の核心(6)山国島国文化として日本を意識する

なぜ日本は「大和の国」と呼ばれるようになったのか。古来分権的で小単位の衝突を繰り返していた山がちなわが国において、「和を以て貴しとなす」を理想として掲げ教育しようとしたからではないかと片山氏はいう。近現代の中央...
収録日:2025/06/14
追加日:2025/09/22
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

妻の両親と夫の両親で孫に与える影響が違うってホント?

ヒトは共同保育~生物学から考える子育て(4)原点回帰と父親の子育て

長い狩猟採集時代からそれこそ昭和初期の頃まで続いてきた「共同保育」という子育て方法。それを「原点回帰」として捉えて見直すときが来ているのではないか。今回から2話に渡って行われる対談編。今回は子育てにおける祖父母の...
収録日:2025/03/17
追加日:2025/09/21
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

「PetroAI」とは?AI・軍事・石油で循環する経済サイクル

トランプ・ドクトリンと米国第一主義外交(2)PetroAI経済サイクル

トランプ大統領率いるアメリカが、トランプ・ドクトリンの実践場として目をつけたのは中東であった。5月に行われたアメリカとサウジアラビアとの首脳会談最大の成果はPetroAI本位制の発足だと東氏は言う。そして、サウジアラビ...
収録日:2025/08/04
追加日:2025/09/20
東秀敏
米国大統領制兼議会制研究所(CSPC)上級フェロー

経営とは数字やフレームワークではなく「生き方」である

人生と仕事観(2)「欧米の形式知」対「日本の暗黙知」

経営学者の野中郁次郎氏は日本敗戦の屈辱をリベンジするためにも、アメリカに渡って経営学を研究した。アメリカの思想に対し、日本の思想で戦おうとしたのである。野中氏の経営学は日本の文明論でもあり、そこから「欧米の形式...
収録日:2025/07/04
追加日:2025/09/19
対談 | 執行草舟田村潤

国民に求められる外交感覚とは?陸奥宗光の臥薪嘗胆の意味

外交とは何か~不戦不敗の要諦を問う(3)「内政と外交」と持つべき外交感覚

「内政と外交」――これはまさに切っても切れない大事な関係にある。外交とは、国際関係ばかりに気を遣っていればいいのではなく、海外の声をききながら国内の声にも耳を傾けることが重要だと小原氏は述べる。まさに内政が大事で...
収録日:2025/04/15
追加日:2025/09/19
小原雅博
東京大学名誉教授