テンミニッツ・アカデミー|有識者による1話10分のオンライン講義
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新着一覧

健診結果はあなたの大切な歴史、活用して健康寿命を延ばす

生活習慣病予防に~健診結果の正しい読み方(3)データは変化と連関で見るべし

健診結果の各データを個別に見ていては「バラバラ事件」になってしまう。それこそデータを有効に活用することはできない。自分の生活習慣を映し出すデータがいかに連関しているかを意識し、リスクファクターを見極めるかが重要...
収録日:2025/01/10
追加日:2025/08/11
野口緑
大阪大学大学院医学系研究科 公衆衛生学 特任准教授

第7次エネルギー基本計画とは?原発活用方針の是非を問う

日本のエネルギー政策大転換は可能か?(1)原発最大限活用の根拠と可能性

2025年2月に発表された第7次エネルギー基本計画。そこでは原子力発電を最大限活用していく方針が示されている。再生可能エネルギーへの関心が高まる中で、日本のエネルギー政策はなぜそのような舵取りを行おうとしているのだろ...
収録日:2025/04/04
追加日:2025/08/10
鈴木達治郎
長崎大学客員教授

10年以上世界最低だった日本人の睡眠時間と寝だめの問題

睡眠から考える健康リスクと社会的時差ボケ(2)現代人の睡眠不足と社会的時差ボケ

世界的に睡眠時間の短さが指摘されてきた日本人だが、その傾向は今も続いている。最新の集計データをもとに、世界との比較や世代別の睡眠傾向を見ていく。夜型化による現代人の睡眠不足やリズムの乱れが社会的時差ボケとどのよ...
収録日:2025/01/17
追加日:2025/08/09
西多昌規
早稲田大学スポーツ科学学術院教授

トランプ政権が反DEI!?企業経営にとって重要な「DEI」とは

DEIの重要性と企業経営(1)DEIへの注目と認知的DEIの効果

数年前から多くの企業が「DEI」を看板に掲げて企業経営をしていると山本勲氏はいう。DEIとは「Diversity, Equity, and Inclusion」のことだが、第2次トランプ政権が明確にこのDEIを否定する、つまり「反DEI」の政策を打つように...
収録日:2025/05/22
追加日:2025/08/08
山本勲
慶應義塾大学商学部教授

経済秩序や普遍的価値観を破壊し、軍事力行使も辞さぬ米国

トランプ政権と「一寸先は闇」の国際秩序(1)国際秩序の転換点と既存秩序の崩壊

トランプ第2次政権の始動により、冷戦後の世界史は大きな転換点を迎えている。それは政治面のみにとどまらない国際秩序の転換点だとも言える。その象徴ともいえるのが、2025年6月のイランへの核施設攻撃であり、トランプ政権の...
収録日:2025/06/23
追加日:2025/08/07
佐橋亮
東京大学東洋文化研究所教授

高浜虚子の小説『丸の内』に学ぶAI時代に大事なリアリズム

AI時代に甦る文芸評論~江藤淳と加藤典洋(7)AI時代の人文学のあり方

AI時代の今、学問の中でも特に人文学の世界でAIに妥協する姿が見られる。また、オープンAI創業者がやってしまった“事件”は、「生の人間の感覚」が忘れられがちな現代人にとって象徴的な出来事ともいえる。そこで最終話では、高...
収録日:2025/04/10
追加日:2025/08/06
與那覇潤
評論家

アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳

大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢

「ルーズベルトに与ふる書」を書き上げた海軍少将・市丸利之助は、部下の三上弘之に翻訳を命じる。三上はハワイ生まれの日系二世で、当時20歳の青年であった。「日米の懸け橋」になることが夢だった三上は、まことに格調高い英...
収録日:2025/07/09
追加日:2025/08/05

アポロ11号は、なぜ月面に着陸できたか…米ソの開発競争

未来を知るための宇宙開発の歴史(3)人類が宇宙へ飛び出す時代へ

宇宙開発は、無人の人工衛星打ち上げから、人類が実際に宇宙へ行く有人活動の時代に移っていく。まずはソ連(ガガーリン)が地球の軌道周回に成功し、次にアメリカ(アポロ11号)が月面着陸を達成した。猛スピードで進む有人宇...
収録日:2024/11/14
追加日:2025/08/05
川口淳一郎
宇宙工学者

健康障害は後戻りできない…予防タイミングは今が一番!

生活習慣病予防に~健診結果の正しい読み方(2)予防のためのデータ分析

健康障害は一度そうなってしまえば元に戻すことはできない。だからこそ健診結果をつぶさに確認し、予防的に対処していくことが重要になる。血圧や尿酸の値と内臓脂肪の関係を例に取り、健康障害の根本原因をいかに見極めるかを...
収録日:2025/01/10
追加日:2025/08/04
野口緑
大阪大学大学院医学系研究科 公衆衛生学 特任准教授

「未来応化=どんな未来も大丈夫」…ブレない臨機応変の力

おもしろき『法華経』の世界(10)未来への智慧と希望

『法華経』は「誰でも仏になれる」と説き、その信憑性を高めるために仏の言葉を信心せよと「信受仏語」で促し、「如来秘密」や「神通力」を語っていく。特徴的なのは、どのような未来が来ても対応する方便があると励ます「未来...
収録日:2025/01/27
追加日:2025/08/03
鎌田東二
京都大学名誉教授

社会的時差ボケとは?睡眠からみた心身の不調と体内リズム

睡眠から考える健康リスクと社会的時差ボケ(1)「社会的時差ボケ」とはなにか

健康的に過ごすために欠かせない睡眠。今シリーズでは「社会的時差ボケ」に焦点を当て、最新の睡眠研究を紹介する。第1話ではまず、「体内時計」の内実や睡眠にとって重要なホルモンを紹介し、「社会的時差ボケ」とはなにかを解...
収録日:2025/01/17
追加日:2025/08/02
西多昌規
早稲田大学スポーツ科学学術院教授

奇跡の史実…硫黄島の戦いと「ルーズベルトに与ふる書」

大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(1)ルーズベルトに与ふる書

第二次世界大戦での日米の激闘の象徴ともいえる硫黄島。その戦いの中で生まれた奇跡のような物語があった。玉砕を前に、日本海軍の司令官・市丸利之助が米国大統領への手紙「ルーズベルトに与ふる書」を書き、ハワイ生まれの日...
収録日:2025/07/09
追加日:2025/08/01

マイナンバーが生かせない…「三層分離」という大変な問題

会計検査から見えてくる日本政治の実態(4)「給付金」の教訓

コロナ禍で行われた一人あたり一律10万円の給付は記憶に新しいが、それ以降もさまざまな世帯を対象に、さまざまな給付金が支給された。しかし、給付金の実態を見ていくと、自治体の事務負担やその背景にあるワークフローの煩雑...
収録日:2025/04/14
追加日:2025/08/01
田中弥生
東京大学客員教授

野口緑先生の「伝説の保健指導」を講義で実地体験する

編集部ラジオ2025(16)健診結果の正しい見方とは?

野口緑先生は、尼崎市にご入庁後、総務局職員部係長、ヘルスアップ戦略担当課長などを歴任し、メタボリックシンドロームの概念をもとにした独自の保健指導で、毎年数人あった脳・心血管疾患の現職死亡ゼロを実現された先生です...
収録日:2025/06/25
追加日:2025/07/31

モネやドガに影響を与えたジャポニスムの前衛性

作風と評論からみた印象派の画期性と発展(4)脱固有色とジャポニスム

印象派の作品が他の作品と一線を画した要因には、対象の持つ色を無視した「脱固有色」と、それをアイロニカルなスタイルで指摘する評論家の存在があった。今回は、印象派の発展において重要な役割を果たした評論家のスタイルと...
収録日:2023/12/28
追加日:2025/07/31
安井裕雄
三菱一号館美術館 上席学芸員

江藤淳と喧嘩…加藤典洋『テクストから遠く離れて』の意味

AI時代に甦る文芸評論~江藤淳と加藤典洋(6)『閉された言語空間』の問題意識

江藤淳氏の著作『閉された言論空間』は、陰謀論として江藤の評価を貶めることにもなっているのだが、最近は新しい解釈が与えられつつある。加藤典洋氏も当初は江藤氏の姿勢に疑問を呈していたが、『テクストから遠く離れて』の...
収録日:2025/04/10
追加日:2025/07/30
與那覇潤
評論家

ロケット開発の功労者たち…草創からV2、スプートニクへ

未来を知るための宇宙開発の歴史(2)宇宙開発の初期段階

宇宙へ飛び立つために必要なロケット開発は「だれが、どのようにして」生み出したのだろうか。また、第二次世界大戦から戦後、米ソの冷戦の時期にかけて、どのような開発・進化を遂げていったのか。その背景に迫りながら、初期...
収録日:2024/11/14
追加日:2025/07/29
川口淳一郎
宇宙工学者

内臓脂肪がなぜ増えた?データから考えるリスクファクター

生活習慣病予防に~健診結果の正しい読み方(1)データから生活習慣を考える

健康診断の結果をどう読み解き、日々の生活に生かすべきか。実際の診断結果を見ながら解説する本シリーズ。今回は、コレステロールや内臓脂肪を例に、自分のどのような生活習慣が数値の増減をもたらしたかを考えていくことの重...
収録日:2025/01/10
追加日:2025/07/28
野口緑
大阪大学大学院医学系研究科 公衆衛生学 特任准教授

仏の寿命は無量で久遠に実在する…「如来寿量品」の神秘

おもしろき『法華経』の世界(9)「如来寿量品」と三身論

『法華経』の特質は、その予言力、呪力、神通力にある。それゆえ「密教の走り」とも考えられると鎌田氏は説く。とりわけ「久遠実成の本仏」を説く「如来寿量品」は、『法華経』のなかでも重視されてきた。釈迦が生まれて仏教を...
収録日:2025/01/27
追加日:2025/07/27
鎌田東二
京都大学名誉教授

思春期の子どもの幸福感に影響するのは母親よりも父親!?

今どきの若者たちのからだ、心、社会(4)人生の幸福感を左右する思春期の経験

スマホやタブレット等の利用時間が伸びた結果、若者の睡眠時間が短くなり、絶望感を感じる若者の割合が増えてきた――これはアメリカの研究結果だが、世界的にも思春期の研究が進む中、デジタルデバイスが若者に与える悪影響が明...
収録日:2024/11/27
追加日:2025/07/26
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

繰越金が4割も…戦後初「補正予算の会計検査」の実態

会計検査から見えてくる日本政治の実態(3)戦後初となる補正予算の検査

これまで、「補正予算を、いくら、どのように使ったのか」については、非常に見えづらかった。政府答弁でも「溶け込んで、分からない」という説明がよくなされていた。だが、2024年に、戦後初めて「補正予算の会計検査」を行っ...
収録日:2025/04/14
追加日:2025/07/25
田中弥生
東京大学客員教授

「今どきの若者たちのからだ、心」がわかる研究報告!

編集部ラジオ2025(15)東京ティーンコホートに見る思春期

思春期は誰もが通り過ぎるものですが、時代背景によって、そのあり方はかなり大きく変わっていきます。では、現代の若者たちの「思春期像」はどうなっているのでしょうか。今回の編集部ラジオでは、長谷川眞理子先生の講義《今...
収録日:2025/06/11
追加日:2025/07/24

モネの作品が売れない!? 印象派に与えた不況の影響

作風と評論からみた印象派の画期性と発展(3)印象派展とサロン

アカデミックなサロンに対して距離を取り、前衛的な作風に挑むというイメージが強い印象派だが、実際にはそんな単純な関係ではなかった。印象派展を顧客へのアピールの場と捉え作品を出品していたモネをはじめとする印象派と、...
収録日:2023/12/28
追加日:2025/07/24
安井裕雄
三菱一号館美術館 上席学芸員

村上春樹が『ノルウェイの森』で描いた不自然な嘘と真意

AI時代に甦る文芸評論~江藤淳と加藤典洋(5)『ノルウェイの森』の嘘とメンタル

村上作品の大ベストセラー小説『ノルウェイの森』。ここでも主人公の「僕」はわざと自分の立場を悪くするような嘘をついているのではないか、と加藤典洋氏は読み解く。これが本当ならば、なぜ村上春樹はそのようなことを描いた...
収録日:2025/04/10
追加日:2025/07/23
與那覇潤
評論家

宇宙開発の歴史、そして未来へ…6枚の写真で概観する

未来を知るための宇宙開発の歴史(1)宇宙開発の流れを概観する

宇宙開発は、人類の誕生を起源に迫るという意味でも、われわれの将来を形づくるうえでも、非常に大切な取り組みである。それは一体、どのようにして歩みを進めてきたのだろうか。まずは印象深い「6枚の写真」を用いながら、宇宙...
収録日:2024/11/14
追加日:2025/07/22
川口淳一郎
宇宙工学者

自覚症状がない!? 胆のうがん早期発見の難しさと治療法

胆のうの病気~続・がんと治療の基礎知識(2)胆のうがんの検査方法と治療法

初期段階では自覚症状がないため、早期発見が難しいとされる胆のうがん。胆のうの位置からしてもがんは発見しづらいが、それでも超音波検査や血液検査など発見するための方法はある。今回は、胆のうがんにつながる胆のうの病気...
収録日:2024/07/19
追加日:2025/07/21
糸井隆夫
東京医科大学病院 消化器内科 主任教授

「菩薩」とは?…神道の「むすひ」「修理固成」との共通性

おもしろき『法華経』の世界(8)菩薩思想と『法華経』

菩薩はサンスクリットでは「ボーディサットヴァ」、教学的には仏になる一歩手前まできた修行者を指す。悟りの手前で踏みとどまり、悟りの智慧と慈悲で人々を救済するという覚悟を持った存在だが、菩薩にはいろいろな姿形がある...
収録日:2025/01/27
追加日:2025/07/20
鎌田東二
京都大学名誉教授

思春期は筋力をつけるべし…メンタルヘルスとの大事な関係

今どきの若者たちのからだ、心、社会(3)体力とメンタルヘルスの関係

思春期の筋力低下はメンタルの問題と相関関係があると長谷川氏は言う。いったいどういうことなのか。10年間におよぶ「東京ティーンコホート」研究の対象者は世田谷区、三鷹市、調布市在住の子どもで、両親の就労状況の変化を見...
収録日:2024/11/27
追加日:2025/07/19
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

「見せかけの相関」か否か…コロナ禍の補助金と病院の関係

会計検査から見えてくる日本政治の実態(2)病床確保と補助金の現実

コロナ禍において一つの大きな課題となっていたのが、感染者のための病床確保だ。そのための補助金がコロナ患者の受け入れ病院に支給されていたが、はたしてその額や運用は適正だったのか。事後的な分析で明らかになるその実態...
収録日:2025/04/14
追加日:2025/07/18
田中弥生
東京大学客員教授

印象派を世に広めたモネ《印象、日の出》、当時の評価額は

作風と評論からみた印象派の画期性と発展(2)モネ《印象、日の出》の価値

第1回印象派展で話題となっていたセザンヌ。そのセザンヌと双璧をなすインパクトを与えた作品があった。それがモネの《印象、日の出》である。印象派の発展において重要な役割を果たした本作品をめぐる歴史的議論や当時の市況を...
収録日:2023/12/28
追加日:2025/07/17
安井裕雄
三菱一号館美術館 上席学芸員