理想主義的か利己主義的か…アメリカ史から考える孤立主義
アメリカの理念と本質(10)二つの孤立主義と30年周期説
孤立主義の中には「理想主義的な孤立主義」と「利己主義的な孤立主義」がある。これはしっかり区別しなければいけないが、アメリカの歴史の文脈でいえば、本当は「理想主義の孤立主義」なのだと中西氏は言う。実際にアメリカは...
収録日:2024/06/14
追加日:2024/10/22
平安時代から続く伝統…『源氏物語』の最大の特色は口承性
日本語と英語で味わう『源氏物語』(2)『源氏物語』が描いたリアリティ
時代を越えて読み継がれる『源氏物語』の魅力は、人間のリアリティがとことん描かれていることにある。愛読者だったという藤原道長はもちろん、白河上皇や本居宣長といった、その後の歴史的人物にも愛され、いろいろと論じられ...
収録日:2024/02/18
追加日:2024/10/21
対談 | 林望/ロバート キャンベル
世襲、官僚、叩き上げ…3つの国会議員の是非を議論する
「議会と民主主義」課題と処方箋(1)日本の国会議員の3パターン
極端な主張や馬鹿げたパフォーマンスをする政党の乱立、政治の混迷など、日本のみならず世界の各地で議会制民主主義の問題点が噴出している。さらに、政治家になる人材について、「劣化」が指摘されることさえある。ついつい絶...
収録日:2024/06/07
追加日:2024/10/20
総選挙・米大統領選の課題を「自分ごと」として考える
【緊急講義】混迷する日米政治と日本の国益
2024年9月27日の自民党総裁選で石破茂氏が勝利を収め、第102代・石破茂内閣が組閣されるも、すぐに解散・総選挙(10月27日投開票)となりました。また、アメリカの大統領選挙も、バイデン大統領が2024年7月21日に大統領選挙から...
収録日:2024/10/16
追加日:2024/10/19
日本政治史に残る大記録…5回目の挑戦で勝敗を分けたのは
『マカーマート』から読む政治家の運(2)リーダーの資質と時の運
政治家のように選挙で選ばれる人に毀誉褒貶はつきものだ。しかし、昨今の批判は若干的外れで、リーダーとしての資質を問う議論は少ない。「時の運」に支配される政治闘争においては、勝っても負けてもリーダーに必要なのは、仲...
収録日:2024/10/02
追加日:2024/10/19
石破新総裁誕生から考える政治家の運と『マカーマート』
『マカーマート』から読む政治家の運(1)中世アラブの知恵と現代の日本政治
人間とりわけ政治家にとって運がいいとはどういうことか。それを考える上で読むべき古典がある。それが中世アラブ文学の古典で教養人必読の書ともいえる、アル・ハリーリー作の『マカーマート』である。巧みなウィットと弁舌が...
収録日:2024/10/02
追加日:2024/10/19
家族も企業も学校も…人間が必ず属する中間団体という社会
独立と在野を支える中間団体(1)「中間団体」とは何か
社会の中で「中間団体」なるものの果たす役割は重要だと片山氏は語る。では「中間団体」とはいったい何か。また、なぜ重要なのか。近代社会ではよく“国家対個人”という構図でクローズアップされるのだが、それではあまりにもサ...
収録日:2024/06/08
追加日:2024/10/18
人の評価ではなく、自分が好きだと思ったものを選ぶ
対談・反生命論(1)権威ではなく自分に従う
日本の画商に聞くと、日本人で純粋に自分が好きな絵を集めている人は、ほぼいないのだという。では、何で選んでいるかといえば、権威であったり、人の評価であったりである。言いたいことを言う。選びたいものを選ぶ。そういう...
収録日:2024/05/24
追加日:2024/10/18
若返りは可能!?今こそ抗加齢医学を社会実装するタイミング
新しいアンチエイジングへの挑戦(2)アンチエイジングの現在地
加齢による変化、つまり老化を制御することはできるのか――「人生100年時代」ともいわれる今、どれだけ健康に若々しく長生きできるかは誰しもが気になるところだが、最新の研究では、身体の老化を抑え若さを保つアンチエイジング...
収録日:2024/06/26
追加日:2024/10/17
ロスアトムは制裁外…世界に影響を与えるロシア原子力産業
ロシアのハイブリッド戦争と旧ソ連諸国(5)持てる国の強みとグローバルサウス
「持てるもの」の強み――ヨーロッパの国々からの制裁をかわし、継戦能力を維持しているロシアには、エネルギーと食糧という豊富な資源がある。それらを武器に制裁への報復も仕掛けているロシアだが、中でも注目すべきは世界に影...
収録日:2024/07/25
追加日:2024/10/16
起源は南北戦争…アメリカ再建への道とリンカーンの演説
アメリカの理念と本質(9)南北戦争の意義とリンカーンの理念
アメリカには共和主義と自由主義が並立している。共和党と民主党の二大政党は、それを象徴する存在である。しかし南北戦争の前は、国家主義がフロンティア精神を誘発し、権力者が弱者をないがしろにしていた。南北戦争はアメリ...
収録日:2024/06/14
追加日:2024/10/15
謎多き紫式部の半生…教養深い「女房」の役割とその実像
日本語と英語で味わう『源氏物語』(1)紫式部の人物像と女房文学
日本を代表する古典文学『源氏物語』と、その著者である紫式部は、NHKの大河ドラマ『光る君へ』の放映をきっかけに注目が集まっている。紫式部の名前は誰もが知っているが、実はその半生や人となりには謎が多い。いったいどのよ...
収録日:2024/02/18
追加日:2024/10/14
対談 | 林望/ロバート キャンベル
ノイズを楽しむ――半身社会の「読書と教養のすすめ」
なぜ働いていると本が読めなくなるのか問答(2)ノイズと半身社会の処方箋
「読書はノイズを含むもの」と語る三宅香帆氏。ノイズとは知りたいことの背景となる知識やその後ろにある歴史的文脈を教えてくれるものだが、仕事が忙しく余裕がなくなってくると、そうした周辺情報がまさにノイズだと感じてし...
収録日:2024/08/26
追加日:2024/10/13
ポスト・プーチンは誰なのか?鍵を握る2つの人事に注目
ロシア「内政・経済・外交」の真実(3)プーチン政権の長期化と日本の対応
2024年5月、第5期となる任期をスタートさせたプーチン。最長で2036年まで続くことになったプーチン政権は、国内の経済や軍事を強化し、排外主義のさらなる加速をにらんでいるようだ。その状況を分析した上で、今後日本はロシア...
収録日:2024/07/08
追加日:2024/10/12
イランの外交的メッセージが示す意味と世界への影響
ペゼシュキアン大統領とイラン・イスラエル(4)核保有への野心と外交的メッセージ
沈黙から一歩踏み出したイランにおいて、新大統領が最優先課題とするのはイスラエル関係における「沈黙の続行」だろうと思しい。また、核保有への野心を捨てないイランだが、沈黙の影に隠れているのは最高指導者ハメネイ師で、...
収録日:2024/08/07
追加日:2024/10/11
だべったら生存期間が倍に…ストレスマネジメントの重要性
新しいアンチエイジングへの挑戦(1)患者と伴走する医者の存在
「百年健康」を旗印に健康寿命の延伸とアンチエイジングのための研究が進む医療業界。そうした状況の中、本職である泌尿器科の診療とともにデジタルセラピューティックス、さらに遺伝子を用いて生物としての年齢を測る研究など...
収録日:2024/06/26
追加日:2024/10/10
白物家電を軍事転用!?…深刻な「制裁の抜け道」問題
ロシアのハイブリッド戦争と旧ソ連諸国(4)制裁の効果と抜け道の問題
ウクライナへのハイブリッド戦争を繰り広げるロシアにとって誤算だったのは、ヨーロッパの国々からの強い制裁である。しかし、ロシアはその制裁に対し、これまでの通商の姿勢を変えて厳しい状況に順応し、国力を維持させている...
収録日:2024/07/25
追加日:2024/10/09
いまだ残る「馬車の時代」の制度…アメリカ最大の課題とは
アメリカの理念と本質(8)連邦と州の問題
独立宣言と独立戦争を経てアメリカ合衆国を構成したのは13の植民地だった。入植の経緯も文化もバラバラな13の州は、当時それぞれ独立した国として機能していたため、国家間の条約として「アメリカ合衆国憲法」を起草する。その...
収録日:2024/06/14
追加日:2024/10/08
潜在的「変革する能力」を信じて、次の世代にチャンスを
ヒトの性差とジェンダー論(8)変異こそ生物として大変重要な特徴
「子どもがゲイの場合、母親の育て方が間違っていたのか」「多様性は生き残りのためということを踏まえて、今を生きる世代が考えなければいけないことは何か」など、本講座終了後、さまざまな質問が会場から寄せられた。長谷川...
収録日:2024/05/18
追加日:2024/10/07
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で追う近現代史
なぜ働いていると本が読めなくなるのか問答(1)読書と教養からみた日本の近現代史
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆著、集英社新書)では、日本人の本の読み方の変遷を追うとともに、明治以降、日本人が読んできた本を知ることで、日本の世相や文化史を克明に伝えている。本講義では2回にわ...
収録日:2024/08/26
追加日:2024/10/06
ロシアにとっては予想外…苦しい戦況となった3つの要因
ロシア「内政・経済・外交」の真実(2)ウクライナ侵略3つの戦略的マイナス
内政や経済だけでなく、外交においても排外主義的傾向を強めるロシア。それはプーチンが大統領就任当初から目指してきたことだった。ウクライナへの侵略もそうした内向きな政治に生かされようとしているが、そこには誤算もあっ...
収録日:2024/07/08
追加日:2024/10/05
「沈黙の作戦」からの逸脱!?イランの大規模攻撃の意図
ペゼシュキアン大統領とイラン・イスラエル(3)沈黙からの一歩
イランによるイスラエル本土への攻撃は、従来“だんまり”が続いてきた両国関係から新局面への一歩と見られている。いずれも高度に政治的な両国において、「沈黙の作戦」は華々しい行為以上に効果を表してきたが、今や国際世論は...
収録日:2024/08/07
追加日:2024/10/04
相撲から供養まで「聖俗表裏一体」な両国回向院の歴史
『江戸名所図会』で歩く東京~両国(3)回向院を訪ねる
両国といえば相撲だが、その歴史は江戸時代に建てられた回向院での「勧進相撲」にまで遡る。大火の犠牲になった無縁仏から、馬や猫といったあらゆる生き物の供養を担った回向院は、有名寺院の出開帳の場として活況を呈した。実...
収録日:2024/06/05
追加日:2024/10/03
民間軍事会社はとても便利…ワグネル創設の背景とその顛末
ロシアのハイブリッド戦争と旧ソ連諸国(3)ワグネル創設の背景とロシアの思惑
3つのフェーズで考えることができるハイブリッド戦争だが、情報戦を主としたフェーズ1を経て、フェーズ2に至ると、いよいよ軍事的脅迫がなされる。その脅迫は正規軍だけでなく、民間軍事会社も動員して行われるのだが、民間軍事...
収録日:2024/07/25
追加日:2024/10/02
ウォルター・ラッセル・ミード提唱「四つのアメリカ」とは
アメリカの理念と本質(7)四つのアメリカ
日本人のアメリカ理解を促すのに役に立つのが「四つのアメリカ」である。これはアメリカ外交史の泰斗といえるウォルター・ラッセル・ミード氏が提唱するもので、第一は「ピューリタンのアメリカ」、第二に「バージニアのアメリ...
収録日:2024/06/14
追加日:2024/10/01
結婚も競争も個人の責任…「家」の崩壊と個人化社会の現実
ヒトの性差とジェンダー論(7)「配偶」と「個人化」の問題
結婚・配偶者選択の文化が大きく変わっている部分もあるが、それは生物学的に見ると、どう位置づけられるのだろうか。実は、生物学的に見ただけでも、雄雌がどうやって配偶して、一緒になって、子どもを持つかということには、...
収録日:2024/05/18
追加日:2024/09/30
花火の掛け声「たまや~」の由来…浮世絵と隅田川の歴史
『江戸名所図会』で歩く東京~両国(2)江戸時代の隅田川と花火
両国橋が架けられた隅田川。隅田川といえば花火大会が有名だが、それは江戸時代から人々に愛された行事だった。隅田川で花火が打ち上げられるようになった経緯や伝承、いまの花火との違いを知り、江戸時代の隅田川の姿に思いを...
収録日:2024/06/05
追加日:2024/09/29
ウクライナ侵攻も支持率対策か…プーチン政治の実態に迫る
ロシア「内政・経済・外交」の真実(1)国民の支持を意識するプーチン政治
ロシアの政治・経済は今どのような状況なのだろうか。2022年2月に始まったウクライナへの侵攻だが、いまなおその戦闘は続いている。今後も予断を許さない状況だが、このことがロシア国内に与えた影響も気になるところだ。そこで...
収録日:2024/07/08
追加日:2024/09/28
「戦略的な人間」ハメネイ師とネタニヤフ首相の思考と行動
ペゼシュキアン大統領とイラン・イスラエル(2)「傲慢と臆病」が生む戦略
核合意破棄以降のイランの国民生活は苦しく、欧米による制裁を解除するためには、多くの犠牲を払う必要がある。イランの最高指導者が、この苦境脱出のためにどうするかを知るには、その思考法を知らねばならない。一つには古代...
収録日:2024/08/07
追加日:2024/09/27
偉大にして最後なる戦いが、人間の魂を待ち受けている
反生命論(10)反生命こそ人間の真の運命の躍動
古代ローマの哲学者プロチノスが「偉大にして最後なる戦いが、人間の魂を待ち受けている」という言葉を遺している。これは金属に移行していく人間が魂を取り戻したいなら、魂の戦いを戦い抜くしかないということである。愛も義...
収録日:2024/05/16
追加日:2024/09/27