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国際

(全993件)

キューバ危機、アフガン、新冷戦…なぜソ連は崩壊したか?

歴史から考える「ロシアの戦略」(5)冷戦の時代とソ連解体

キューバ危機以降、アメリカを警戒しながらも核兵器の開発などにより一定の地位を築いたソ連。冷戦構造の中で社会主義国を牽引していたソ連だが、1980年代以降、その足場は崩れ出す。社会的背景や疑心暗鬼が生んだ悪手をひも解...
収録日:2024/01/18
追加日:2024/03/18
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

全面戦争はできない!?戦後のソ連の思惑と米ソ軍備拡張競争

歴史から考える「ロシアの戦略」(4)ソ連の極東戦略と戦後の米ソ対立

ソ連の基本戦略は強国との対決を避けることである。強国の中でソ連にとって最大の敵はアメリカである。では第2次世界大戦から戦後にかけてソ連はどのような動きをしていたのか。その流れを追いながら、自国維持のためにアメリカ...
収録日:2024/01/18
追加日:2024/03/11
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

「侵略的行為」「領土拡張」へのソヴィエト側の論理とは

歴史から考える「ロシアの戦略」(3)ロシアの領土拡張と「2つの願望」

日露戦争を経て、アジアからヨーロッパ諸国へと侵攻の矛先を変えていったロシア。一見、拡張主義的な侵略行為に見えるロシアの動きだが、そこにはどのような意味があったのだろうか。第1次世界大戦期までを振り返り、ロシアの領...
収録日:2024/01/18
追加日:2024/03/04
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

想定外だったクリミア戦争の顛末…ロシアにとっての19世紀

歴史から考える「ロシアの戦略」(2)19世紀のロシア

クリミア戦争、中央アジアの南下、さらに極東へ領土拡大のため向かったロシア。19世紀の動きに着目すると、イギリスやフランスとの衝突をできるだけ避けながら東アジアに攻め入ろうとしたロシアの思惑が見えてくる。それを知る...
収録日:2024/01/18
追加日:2024/02/26
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

トランプ政治で加速する分極化…2024年大統領選の行方

加速する「アメリカの政治的分極化」と今後の可能性

政治的分極化が進んでいるアメリカ。特に共和党内での分裂が顕著で、2023年10月には下院議長選挙が大混乱した。この背景にはイデオロギー的、感情的な分極化がある。トランプ政権以降、分極化が加速すると、中道が失われて両極...
収録日:2023/12/21
追加日:2024/02/20
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

なぜウクライナに侵攻?弱小国を狙ってきたロシアの歴史

歴史から考える「ロシアの戦略」(1)ロシアの基本戦略と行動

ロシアの行動を予見するためには、ロシアの歴史をひもとき、その行動パターンや基本戦略を知っておくことが重要である。ロシアの歴史を振り返ると、実はこれまでターゲットにしてきたのは強国・大国ではなく、弱小国であること...
収録日:2024/01/18
追加日:2024/02/19
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

慢性デフレと急性インフレが同時進行…日本の危機と現状

深刻化する「複合危機」を分析する(2)世界の危機、日本の危機

世界的な危機としては、パンデミック、戦争、エネルギー危機をはじめ、金利高騰やインフレ、気候変動などがある。日本では、特に慢性デフレと急性インフレの同時進行、少子高齢化、自然災害などの危機が注目されている。これら...
収録日:2023/12/21
追加日:2024/02/18
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

真空状態に望まれる人材と未来の展望…戦後のガザを考える

パレスチナ問題…解決への道(5)ガザ戦争終結後の展望

戦後のガザを考えることは、戦争の不毛性について考えることにもつながる。ガザに必要なのは、これまでとは違う仮に「ガザ再建統治機構」あるいは「ガザ臨時政府」といったものであり、パレスチナ内外からの支援を受け入れて被...
収録日:2023/12/11
追加日:2024/02/12
山内昌之
東京大学名誉教授

世界の危機は3つの空間で起こる…重要な「認知空間」とは

深刻化する「複合危機」を分析する(1)「Polycrisis」とは何か

「Polycrisis(ポリクライシス)」とは複合危機のことである。世界は今、環境、地政学、社会、テクノロジーなどのリスクが相互に重なり合う複数の危機に直面しているが、さらにこれらの危機は3つの空間で起こっている。地政学の...
収録日:2023/12/21
追加日:2024/02/11
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

パレスチナへの無差別行為…Z世代から噴出する深刻な疑問

パレスチナ問題…解決への道(4)ガザ戦争による変化

イスラエルとハマスの武力衝突は、パレスチナ内外に重大な変化をもたらした。歴史の「被害者」としてのイスラエルのイメージは、国内でも欧米でも若い世代(Z世代)中心に変化を余儀なくされている。これまでの通念や主義が通じ...
収録日:2023/12/11
追加日:2024/02/05
山内昌之
東京大学名誉教授

ガザの安定と復興は可能か…パレスチナ自治政府の可能性

パレスチナ問題…解決への道(3)ガザ再建への早すぎる問い

いかにすればガザの安定と復興は可能なのか。戦争終結が見えてこない現在、このガザ再建への問題提起は現状では早すぎるといわれるだろうが、今後の中東を平和と秩序に導く核心的な問いである。政治主体をパレスチナ自治政府に...
収録日:2023/12/11
追加日:2024/01/29
山内昌之
東京大学名誉教授

軍事力で「今までと違う国際秩序」の実現をめざす危険な国

ポスト国連と憲法9条・安保(5)迫りくる戦争危機と日本の課題

「今までの国際秩序と違う秩序」を軍事力でつくろうとする国に対しては、本気で対峙するしかない。だが、軍事的に対抗しようとするタイミングは、実は、一番危ないタイミングでもある。だから、非常に非常に注意して、事柄を進...
収録日:2023/11/01
追加日:2024/01/23
橋爪大三郎
社会学者

前衛のハマス、後衛のガザ市民?…聞こえてこない住民の声

パレスチナ問題…解決への道(2)聞こえないガザ市民の声と悲劇の本質

ガザの悲劇を報道する記事や映像に、被害者であるガザ市民の声が含まれることはまれだ。ハマスに賛同して共闘をも覚悟する人からハマスの政治・軍事責任を厳しく追及すべきと考える人まで、多様な声が聞こえてこない。それは取...
収録日:2023/12/11
追加日:2024/01/22
山内昌之
東京大学名誉教授

「憲法9条に自衛隊を書き込む」という改憲案は「姑息」

ポスト国連と憲法9条・安保(4)自衛隊と憲法改正の問題

憲法によって交戦権を放棄している日本は、「専守防衛」に特化した自衛隊をこれまで組織してきた。しかし、現実的に国際的な危機が高まる中で、有事の際に日本は対応できるのだろうか。さらに、やみくもに改憲に反対するなど、...
収録日:2023/11/01
追加日:2024/01/16
橋爪大三郎
社会学者

第二次独立戦争か第二次ナクバか…悲劇的なガザ戦争の行方

パレスチナ問題…解決への道(1)当事者双方に最悪なガザの悲劇

先の展望が見えないガザにおける軍事衝突に対して、私たち日本人は言葉を失っている。ガザ戦争は、イスラエルによって「第二次独立戦争」と定義されつつあり、パレスチナ人は「第二次ナクバ」だという解釈をする人たちも多いと...
収録日:2023/12/11
追加日:2024/01/15
山内昌之
東京大学名誉教授

集団的自衛権は国連の理念…「9条の精神」の戦争リスク

ポスト国連と憲法9条・安保(3)集団的自衛権と9条と国連憲章

「平和憲法」ともいわれる所以になっているのが日本の憲法9条。しかし、その「平和」はアメリカの存在があってこそ実現しているという現実がある。世界的に軍事的緊張感が高まっている今般の状況において、「9条の精神を世界に...
収録日:2023/11/01
追加日:2024/01/09
橋爪大三郎
社会学者

国連改革は可能か…残されているのは「西側同盟」の可能性

ポスト国連と憲法9条・安保(2)有志多国籍軍と西側同盟の可能性

現行の国連には、常任理事国の「拒否権」に由来する構造的な問題がある。では世界平和の実現をより難しいものにしているその問題を克服する方法として、いったいどのような策があり得るだろうか。「第2国連」「有志多国籍軍」「...
収録日:2023/11/01
追加日:2024/01/02
橋爪大三郎
社会学者

核保有する国連常任理事国は、むしろ安心して戦争できる

ポスト国連と憲法9条・安保(1)国連の構造的問題

国際連盟の反省を踏まえて、第2次世界大戦後に設立された国際連合(国連)。国連に加盟する大国間が連帯し、世界の平和を守るために設置されたのが安全保障理事会(安保理)という枠組みであった。だがいまや、安保理常任理事国...
収録日:2023/11/01
追加日:2023/12/25
橋爪大三郎
社会学者

世界で最も自己投資しない日本人…もっとスキルアップを

衰退途上国ニッポン~その急所と勝機(6)流動的な労働市場で求められること

硬直的な日本の労働市場を流動化させるためには何が必要なのか。また、流動的な労働市場では何が求められるのか。企業の視点からいうと、一つのポイントは、賃金と労働生産性をリンクさせる賃金体系である。「成果主義」といわ...
収録日:2023/06/30
追加日:2023/12/05
宮本弘曉
一橋大学経済研究所教授

労働市場が硬直的な日本…転職率はアメリカの4分の1以下

衰退途上国ニッポン~その急所と勝機(5)3つの「メガトレンドの変化」

流動的な労働市場というと、日本では「解雇しやすくなる」「首を切られる」といったマイナス面として捉えられる。だが実は、流動的な労働市場のほうが労働者にとってプラスなのである。どういうことなのか。実は今、日本は3つの...
収録日:2023/06/30
追加日:2023/11/28
宮本弘曉
一橋大学経済研究所教授

問題は日本的雇用慣行の機能不全…鍵は労働市場の流動性

衰退途上国ニッポン~その急所と勝機(4)賃金を上げるための改革

賃金の上がらない要因として、「労働生産性」に引き続き「労働市場の構成」に焦点を当てる。日本の労働市場は「専業主婦つき男性正社員」を想定してきたが、現在は想定外の労働者が増加し、それが社会に歪をもたらしている。こ...
収録日:2023/06/30
追加日:2023/11/21
宮本弘曉
一橋大学経済研究所教授

なぜ賃金が上がらないのか…賃金を決定づける4つの要因

衰退途上国ニッポン~その急所と勝機(3)日本経済浮上のカギを握る「賃金」

物価は上がっているのに賃金が上がらない…これでは消費が抑えられ、経済が停滞してしまう。よって日本経済浮上のカギを握る重要な要素は「賃金」で、持続的な賃金の上昇が必要になると宮本氏は言う。では賃金はどのように決まっ...
収録日:2023/06/30
追加日:2023/11/14
宮本弘曉
一橋大学経済研究所教授

半導体から解決をめざす!課題先進国・日本の進むべき道

半導体から見る明日の世界(12)課題先進国・日本の生き方

世界は今、大量生産が可能となった時代から個々の消費者ニーズに合わせた少量・高品質なものを提供する時代へと変化している。その中で半導体が担う役割はますます大きくなっているのだが、高度文明社会が進展する陰で新たな課...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/11/13
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「日本病」をもたらす低賃金、低物価、低成長、高債務

衰退途上国ニッポン~その急所と勝機(2)景気低迷を招く「日本病」の正体

日本は30年ほどずっと「日本病」といわれる症状に陥っているといわれている。その要因として、3つの「低」と1つの「高」があると宮本氏は言う。それらはいったい何か。また、なぜいまだに「日本病」から回復しないのか。一般的...
収録日:2023/06/30
追加日:2023/11/07
宮本弘曉
一橋大学経済研究所教授

日本の技術はスゴイ!世界が注目する日本企業の可能性

半導体から見る明日の世界(11)3次元半導体の世界と日本の可能性

限界を超えたともいわれている半導体の超微細化は、ついに2次元から3次元の技術に突入した。しかし、半導体の技術が高度化すればするほど、それを加工して製品化するためにはさまざまな特殊技術が必要となる。さらに、それらの...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/11/06
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

世界で一人負け…「安い国」日本と急性インフレの現実

衰退途上国ニッポン~その急所と勝機(1)安いニッポンと急性インフレ

現在、世界中でインフレが発生し、日本でもここ1年ほど急激なインフレ(物価上昇)が進んでいる状況である。とはいえ日本は、長い間デフレに苦しみ、経済が停滞してきた過去がある。しかも戦後、デフレを経験したのは日本だけな...
収録日:2023/06/30
追加日:2023/10/31
宮本弘曉
一橋大学経済研究所教授

ラピダスに注目、最先端半導体の国産化へ日本企業の挑戦

半導体から見る明日の世界(10)半導体立国をめざす日本企業の挑戦

日進月歩の進化を遂げている半導体技術。現在の最先端半導体は3ナノの世界だということで、世界的企業である台湾の「TSMC」はあと1~2年のうちに2ナノに到達すると見られている。日本は2021年に同社を誘致したが、同時に半導体...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/10/30
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ネタニヤフ首相の政治責任と中東の未来…何が否定されたか

イスラエル対ハマス…その背景、影響、未来(4)中東の未来は?

これまで中東和平では、「two state solution」と呼ばれる2国家並立・共存案が模索されてきた。だが、イスラエルのネタニヤフ首相は元来、そのようなあり方を否定する行動を重ねてきた人物である。国内での汚職への批判も根強い...
収録日:2023/10/17
追加日:2023/10/26
山内昌之
東京大学名誉教授

イラン、トルコ、サウジアラビア、エジプト…周辺国の思惑

イスラエル対ハマス…その背景、影響、未来(3)調停できる国はどこか

これまで、国際世論がパレスチナの優位性として認めていたのは、彼らの道徳性であり忍耐力であった。だが、今回のハマスの攻撃によって、これまで同情的であった欧州諸国やインドまでもが、イスラエルの自衛権を認める側に立つ...
収録日:2023/10/17
追加日:2023/10/25
山内昌之
東京大学名誉教授

オスロ合意・アブラハム合意を潰す…ハマスやヒズボラの狙い

イスラエル対ハマス…その背景、影響、未来(2)競争的共存の否定

今回のハマスによる攻撃の責任を、ただ一方的にイスラエルに押し付けるのは、すこぶる簡単明瞭に過ぎる。ハマスの今回の攻撃の真意を探るには、ハマスがオスロ合意やアブラハム合意について、どのような思いを抱いていたかを知...
収録日:2023/10/17
追加日:2023/10/24
山内昌之
東京大学名誉教授

ハマスの攻撃と悲劇連鎖…ガザ地区統治者としての責任は?

イスラエル対ハマス…その背景、影響、未来(1)3つの視点

2023年10月7日から、パレスチナのガザ地域を実効支配するハマスが、イスラエル領内に向けた攻撃を開始。数千発のロケット弾による攻撃や、1500人ともいわれる地上部隊の侵攻により、1000人を超えるイスラエル市民や外国人が無差...
収録日:2023/10/17
追加日:2023/10/23
山内昌之
東京大学名誉教授

台湾TSMCが日本進出を決めた真相と日本の事情

半導体から見る明日の世界(9)日米協力の強化とTSMCの日本誘致

日米半導体戦争から40年を経て、アメリカは日本に半導体戦略の協力を求めてきた。台湾や韓国の半導体産業に大きく水を開けられた日本にとって、アメリカの要請は大きな呼び水となり、政官挙げて半導体立国を目指す動きが加速し...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/10/23
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

プラザ合意から凋落…日米半導体戦争に屈した負の半導体史

半導体から見る明日の世界(8)日米半導体戦争の歴史と教訓

1980年代、日本は経済バブルのピークを迎えると同時に、DRAMの半導体ではほぼ世界を制覇するほどまでに発展した。敗戦の壊滅状態からわずか数十年で日本の経済力はアメリカに次ぐ世界第2位の地位を築いた。そして、半導体分野で...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/10/16
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ソニー、キヤノン、JSR…半導体を支える日本企業の技術力

半導体から見る明日の世界(7)世界の半導体を支える日本の技術力

実は世界の半導体を陰で支えているのは日本の技術力である。あまり知られていないことだが、「これがないと半導体を作れない」という技術の多くを日本の企業が持っているのだ。今回の講義では、最先端の半導体技術を日本の企業...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/10/09
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

台湾有事、2024年総統選…リスク抱えるTSMCの厳しい現実

半導体から見る明日の世界(6)米国への投資と最先端の半導体技術

アメリカが自国内に世界のサプライチェーンを集積する戦略はすでに始まっている。台湾のTSMCをはじめ、欧州の半導体を含む企業など、アメリカは莫大な補助金を出して誘致を推進している。半導体の世界地図が年々変わっていくよ...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/10/02
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

デカップリングへ突き進むアメリカの半導体支配戦略

半導体から見る明日の世界(5)バイデン政権の半導体戦略

米中対立による半導体戦争は今後さらに激化すると考えられるが、最先端技術の頭脳部分では圧倒的にアメリカが優位に立つ。ただし、半導体の新戦略をアメリカ国内で推進していくためには、それ相応の問題も立ちはだかる。今回の...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/09/25
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

CHIPS法成立!半導体支配を目論むバイデン政権2つの理由

半導体から見る明日の世界(4)米国「CHIPS法」成立と中国の脅威

5G通信で先行した中国に対して、アメリカは情報ネットワークの脅威に直面した。中国への危機意識は、トランプ政権からバイデン政権に代わってもますます強まっている。そこでバイデン大統領は「CHIPS法」といわれている半導体製...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/09/18
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

半導体世界でさらに熾烈になっている米中対立とその背景

半導体から見る明日の世界(3)米中対立と欧州企業の支配

中国の台頭によって急激に拡大した半導体市場。急追する中国の脅威が増す中、アメリカで浮き彫りになったのはサプライチェーンの空洞化である。これは危機だということでバイデン政権が動き出す一方、注視すべきは設計と微細加...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/09/11
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

陰謀論の典型的なパターンとは?惑わされぬための考え方

クライン『ショック・ドクトリン』の真実(4)経済的自由なしに民主主義はあり得ない

クラインの主張の矛盾は「新自由主義」への批判において極まる。クラインによると、民主化と経済自由化は矛盾するということだが、それは根拠のない話で、実際はまったく違うのだ。今回はクラインの議論の矛盾を、データをもと...
収録日:2023/07/20
追加日:2023/09/08
柿埜真吾
経済学者

天安門事件や南米の独裁者への評価分析も間違いばかり?

クライン『ショック・ドクトリン』の真実(3)天安門事件と独裁者とクラインの矛盾

ミルトン・フリードマンの「ショック療法」の議論を曲解し、的外れな批判を展開するナオミ・クライン。その議論は、中国の歴史的事件である天安門事件へと波及する。民主化を支持していたフリードマンを保守派として批判したク...
収録日:2023/07/20
追加日:2023/09/08
柿埜真吾
経済学者

ファブレスとファウンドリーの違いとTSMC、ASM、Arm

半導体から見る明日の世界(2)半導体産業の世界分布と3つの潮流

現在の半導体産業を国別・地域別に分類してみると、アメリカ、東アジア、欧州という3つのエリアが深く関係しながら市場を構成している。中でも、ファブレスとファウンドリーという半導体生産のすみ分けができ上がり、それぞれが...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/09/04
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

フリードマンの主張と電気ショックは本当に似ているのか?

クライン『ショック・ドクトリン』の真実(2)曲解された「ショック療法」

「ショック療法」という概念こそミルトン・フリードマンの核心であるとし、それを拷問や電気ショック療法と重ね合わせて批判を展開したナオミ・クラインの『ショック・ドクトリン』。しかしフリードマンは、本当にクラインのい...
収録日:2023/07/20
追加日:2023/09/01
柿埜真吾
経済学者

100分de名著!?『ショック・ドクトリン』驚愕の印象操作

クライン『ショック・ドクトリン』の真実(1)ショック・ドクトリンとは何か

カナダのジャーナリスト、ナオミ・クラインが2007年に著した『ショック・ドクトリン』は、その邦訳書も増刷を重ねるなど、世界で多くの読者を獲得している。本書の論旨は、経済学の権威であるミルトン・フリードマンを痛烈に批...
収録日:2023/07/20
追加日:2023/09/01
柿埜真吾
経済学者

なぜ世界の半導体不足は起きた?台湾TSMCと日本復活への鍵

半導体から見る明日の世界(1)世界的な半導体不足と日本の可能性

世界的な半導体不足によって、一時、自動車や家電製品の生産に大きな影響を及ぼした。さらに新型コロナウイルスのパンデミックとロシアのウクライナ侵攻が拍車をかけ、半導体生産の不安は全世界に広がった。今や自動車から家電...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/08/28
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

熱しやすく冷めやすい日本の国民性、一番の元凶はメディア

ポスト冷戦の終焉と日本政治(7)日本の政治制度、今こそ改革すべし

日本の政治は改革する余地がたくさんあるのに、どんな小さな改革も諦めてしまう。日本の国民性とも関係があるが、そこは政策の議論よりも政局をより多く報じてきたメディアの責任が大きいと中西氏は言う。激変する世界に対応す...
収録日:2023/05/24
追加日:2023/08/08
中西輝政
京都大学名誉教授

激変する現実を理解し普遍化するために優れた解説者が必須

国際変動の中の経済政策(3)普遍原理としての学問と現実の激変

学問に国境は関係ない。学問は時代や地域を越えた普遍性を持っている。しかし、経済学などその知見をもってしても、国際秩序が不安定となるなど国際社会の荒波の影響を受けると、学問自体が変化しなければいけない。そうした中...
収録日:2023/03/31
追加日:2023/08/05
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

プーチン、習近平、トランプ…リーダーの「終わりの始まり」

ポスト冷戦の終焉と日本政治(6)世代交代と民主主義のために

今、欧米では政治の世界で世代交代が起きつつある。それは同時に、プーチン、習近平、トランプという3人のリーダーが率いた時代の「終わりの始まり」、すなわち行く末が決しつつあるということでもある。この新しい世界への移行...
収録日:2023/05/24
追加日:2023/08/01
中西輝政
京都大学名誉教授

サッチャー改革・小泉改革と反グローバリズム…支持基盤の謎

国際変動の中の経済政策(2)「小さな政府」の支持基盤と日本の実情

近年、反グローバリズムへの動きを見せ始めているイギリスとアメリカだが、両国にはサッチャーとレーガンが先頭に立ち新自由主義を押し進めてきた歴史がある。そこで、かつて労働者層からも支持された「小さな政府」政策につい...
収録日:2023/03/31
追加日:2023/07/29
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

選挙シニシズム・野党・政治への無関心…日本政治の問題点

ポスト冷戦の終焉と日本政治(5)日本政治の混迷と3つの問題点

世界情勢が大きく動いている非常事態の中で、日本の政治は劣化し続けているように感じられる。その問題点として、「選挙シニシズム」とも呼ばれる選挙至上主義をはじめ、野党の責任、そして国民の政治への無関心の3つを挙げるこ...
収録日:2023/05/24
追加日:2023/07/25
中西輝政
京都大学名誉教授

激変する国際秩序や国内政治を学説や政策はどう導くか

国際変動の中の経済政策(1)20世紀の政治経済と国際変動の影響

政治や経済の舵取りに学術的な知見は欠かせないが、絶えず変化する社会情勢に対応するための学智は、実験室の中だけでは生み出されない。20世紀の欧米や日本の動向を例に取り、揺れ動く社会とそれに対応する政治と学問の関係を...
収録日:2023/03/31
追加日:2023/07/22
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

中国の強大化、台湾問題…緊迫した国際秩序と日本の立場

ポスト冷戦の終焉と日本政治(4)中国の強大化による世界秩序の激変

世界の様相がここまで激変した要因の一つは、「中国の強大化」である。中国がここ数年で見せた国内の弾圧や対外膨張に、アメリカ、ヨーロッパを含め、多くの国が懸念を示している。冷戦終焉後、消滅したと思われていたイデオロ...
収録日:2023/05/24
追加日:2023/07/18
中西輝政
京都大学名誉教授

プーチンを増長させた責任は日本にも…世界激変の行方は?

ポスト冷戦の終焉と日本政治(3)ウクライナ戦争後の「多極化の世界」

「世界激変の行方」ということで、ポスト冷戦の第3期に2014年のクリミア侵略、そして2022年からのウクライナ戦争へとつながるほどプーチンを増長させた要因・責任は西側諸国だけでなく、日本にもあったと中西輝政氏は言う。なぜ...
収録日:2023/05/24
追加日:2023/07/11
中西輝政
京都大学名誉教授

プーチン・習近平の登場とオバマの罪…ポスト冷戦第3期

ポスト冷戦の終焉と日本政治(2)2012年から始まる世界激変の時代

ポスト冷戦時代の第3期は、世界情勢にとって大きな分かれ道となった2012年からの10年ほどである。この機をさかいに、プーチンのロシアや習近平の中国が強硬路線を前面に押し出すようになってくるが、それを可能にした要因として...
収録日:2023/05/24
追加日:2023/07/04
中西輝政
京都大学名誉教授

冷戦終焉から30年、激変する世界の行方を追う

ポスト冷戦の終焉と日本政治(1)「偽りの和解」と「対テロ戦争」の時代

これから世界は激動の時代を迎える。その見通しを持ったのは冷戦終焉がしきりに叫ばれていた時だ――中西輝政氏はこう話す。多くの人びとが冷戦終焉後の世界に期待を寄せる中、アメリカやヨーロッパ諸国、またロシアや同じく共産...
収録日:2023/05/24
追加日:2023/06/27
中西輝政
京都大学名誉教授

G7&G20首脳の原爆慰霊碑への献花の深い背景と意義

「G7広島サミット」をどう読むか(2)慰霊碑献花と原爆資料館視察

2023年5月19日から21日まで開催されたG7広島サミットで、G7の首脳たちも、また、インドなどグローバルサウスの国々の首脳たちも、原爆慰霊碑に献花をし、また、原爆資料館(広島平和記念資料館)の視察を行なった。だが、そのな...
収録日:2023/05/24
追加日:2023/06/06
中西輝政
京都大学名誉教授

なぜG7広島サミットは歴史的意味が非常に大きくなったか

「G7広島サミット」をどう読むか(1)その歴史的意義

2023年5月19日から21日まで開催された、G7広島サミット。このサミットには、どのような歴史的な意味があったのだろうか。今回は中西輝政氏に、大局的な視点から読み解いていただいた。中西氏は、「1975年の発足以来、ほぼ50年に...
収録日:2023/05/24
追加日:2023/06/05
中西輝政
京都大学名誉教授

妄想が過激化…ハインリッヒ13世の陰謀とSNS社会の危険

ハインリッヒ13世の事件…他人事ではない陰謀論の恐怖

2022年12月、ドイツでハインリッヒ13世の事件が起こった。これは、古い貴族の出身者であるハインリッヒ13世が中心人物の極右グループが政府転覆を企てて逮捕されるという事件だが、グループの実態を調べると、インターネットを...
収録日:2023/03/31
追加日:2023/05/14
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

譲歩の「レッドライン」…ウクライナ問題が示す教訓

世界史から見たウクライナ戦争と台湾危機(5)ウクライナの教訓を生かすために

緊張感を増す台湾問題において、隣国として重要なポジションにある日本。中国への態度を模索する中、ウクライナの現況からどのような指針が得られるだろうか。武力行使による中国の損失の提示や、譲歩的な姿勢が「弱さ」として...
収録日:2023/02/28
追加日:2023/04/26
山内昌之
東京大学名誉教授

中国は台湾だけでは満足しない…次なる危機はどこに?

世界史から見たウクライナ戦争と台湾危機(4)台湾問題と日本の責任

予断を許さない状態が続くウクライナの戦況であるが、それは日本にとってより身近な台湾をとりまく動向とも関わってくる。日本は、ウクライナ戦争を踏まえて、台湾問題に対してどう動いていくべきなのか。隣国として、また主要...
収録日:2023/02/28
追加日:2023/04/19
山内昌之
東京大学名誉教授

ザマの戦いに勝利――スキピオの戦略的発想の転換に学ぶ

世界史から見たウクライナ戦争と台湾危機(3)持久戦から決戦へ――戦略的発想の転換

現在も続くウクライナ戦争は、このまま持久戦が続けば互いに消耗し、どちらが勝とうとも損失の大きい「ピュロスの勝利」になってしまう。そこで重要になるのは、紛争解決に向けて両者が歩み寄るタイミングだが、それはいつ、ど...
収録日:2023/02/28
追加日:2023/04/12
山内昌之
東京大学名誉教授

プーチンは三流コメディアン、ゼレンスキーが一流政治家?

世界史から見たウクライナ戦争と台湾危機(2)古代アテネとウクライナの比較

勝ったとしても得るものが少ない「ピュロスの勝利」の教訓は、長期化の様相を呈するウクライナ戦争にも当てはめて考えることができる。ロシアとウクライナ両国の市民や企業がダメージを負い、消耗していく状況を解説するととも...
収録日:2023/02/28
追加日:2023/04/05
山内昌之
東京大学名誉教授

ウクライナ戦争は何年続く…世界史が物語る戦争の不可思議

世界史から見たウクライナ戦争と台湾危機(1)長期戦の歴史と「ピュロスの勝利」

2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻。両者の攻防は1年が経過してもなお続いているが、いったいこの戦争はどのような終結を迎えるのか。さらなる長期化の可能性を考えたとき、過去に長期化した戦争の歴史を振り返ること...
収録日:2023/02/28
追加日:2023/03/29
山内昌之
東京大学名誉教授

日本経済の強靭性を高めるタイミングは今…必要な戦略は?

世界経済の見方とIMFの役割(6)これからの世界経済と日本経済への視座

パンデミックに始まり、金融のタイト化、大幅な金融緩和、地政学的リスクの増大と、わずかの期間に世界経済は激しい波に晒されている。デフレ懸念がインフレ懸念に逆転すると、その圧力はさらに強まっている。また、ウクライナ...
収録日:2023/01/11
追加日:2023/03/09
田中琢二
元・国際通貨基金(IMF)日本代表理事

IMFの支援なしに再生なし――世界経済を支える3つの機能

世界経済の見方とIMFの役割(5)IMFの歴史と世界経済を支える機能

現在のグローバル経済において、IMFの役割はますます重要になっている。では世界経済を陰で支えるIMFは何を目的にして、どのように生まれたのか。これまでに中南米や欧州、そして東アジアに発生した世界的な経済危機は、IMFの支...
収録日:2023/01/11
追加日:2023/03/02
田中琢二
元・国際通貨基金(IMF)日本代表理事

平和ボケの日本人に問いたい「自分の国を自分で守る」覚悟

台湾有事を考える(9)日本の未来への再出発のために

日本にとって一番の大きな問題は平和ボケである。台湾有事についてさまざまな角度から考察してきたこのシリーズで最後に問いたいのは、「自分の国を自分で守る」覚悟があるかどうかということだ。可能性が高まる中国の武力侵攻...
収録日:2022/12/19
追加日:2023/02/27
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

1000兆円規模の可能性?台湾有事の日本への影響は甚大

台湾有事を考える(8)日本への影響と国際社会の支援

台湾有事による日本への影響はどれくらいになるのだろうか。サイバー攻撃による社会経済システムの機能不全、原発へのミサイル攻撃など想定される可能性を踏まえて考えると、損害はGDPの数年分になるのではないかという予測もあ...
収録日:2022/12/19
追加日:2023/02/27
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

地政学的緊張が招く世界経済のダウンサイドリスクとは

世界経済の見方とIMFの役割(4)地政学リスクによるインフレの正体

パンデミック危機から回復基調にあった世界経済は、地政学的リスクという要因によって再び混迷の度合いを深めている。当初の予想に反して長引くウクライナ戦争もその一因となって、世界のエネルギーや食料の高騰、サプライチェ...
収録日:2023/01/11
追加日:2023/02/23
田中琢二
元・国際通貨基金(IMF)日本代表理事

日本窮乏化作戦――シーレーン分断を狙う中国の意図

台湾有事を考える(7)中国による武力侵攻シナリオ〈後編〉

サイバー攻撃から始まる中国の武力侵攻シミュレーションだが、今回はその本丸である台湾への具体的な人民解放軍の武力攻撃はどのようなものになるのか、考えられる予測シナリオに基づいて解説する。また、中国の攻撃に台湾はど...
収録日:2022/12/19
追加日:2023/02/20
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

サイバー攻撃、陽動作戦…中国の軍事侵攻シミュレーション

台湾有事を考える(6)中国による武力侵攻シナリオ〈前編〉

習近平独裁政権による台湾有事の可能性を考えるうえで押さえておきたいのは、実際に中国が軍事侵攻を起こす場合、どのような形で展開されるのかということだ。今回は考えられる侵攻シミュレーションを詳しく解説していきたい。...
収録日:2022/12/19
追加日:2023/02/20
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

IMFはなぜインフレが「一時的」なものだと見誤ったのか

世界経済の見方とIMFの役割(3)世界的な景気減速がもたらすもの

パンデミックによる経済危機から立ち直り始めた世界経済は、「一時的」なインフレを伴いながらも着実に回復するものと予想されていた。ところが、ウクライナ戦争が勃発して世界のエネルギー価格が急騰すると、さらなるインフレ...
収録日:2023/01/11
追加日:2023/02/16
田中琢二
元・国際通貨基金(IMF)日本代表理事

レガシー実現へ、習近平第3期政権の非合理な決断はあるか

台湾有事を考える(5)習近平第3期政権指導部の構成と背景

第3期目に突入した習近平政権の特色は、何といってもこれまで以上に習近平氏の独裁制を強めたことだ。これまでは存在した国際派や開明派の人物もいなくなり、トップの顔色ばかりをうかがう政権指導部となった。それは中国経済を...
収録日:2022/12/19
追加日:2023/02/13
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

具体論なき「反撃能力」…日本の防衛力強化策の真相

台湾有事を考える(4)ウクライナ侵略の教訓と日本の反撃能力

短期間で終了すると見られたロシアのウクライナ侵略は、多くの専門家の予想を覆して長期にわたっている。ウクライナに対する西側諸国からの支援もその一因だが、それよりもロシアのつまずきのほうが大きく、そのことによる中国...
収録日:2022/12/19
追加日:2023/02/13
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

デフレ懸念のあった世界経済、なぜインフレが起こったのか

世界経済の見方とIMFの役割(2)金融市場の動向とインフレの懸念

パンデミックによる世界経済危機が底の見えないデフレ懸念を増大させると、主要国とIMFは危機回避の積極政策を提言・実行し、各国もそれに続くようになった。すると世界経済は緩やかに回復基調をたどり始め、金融市場では早くも...
収録日:2023/01/11
追加日:2023/02/09
田中琢二
元・国際通貨基金(IMF)日本代表理事

「2027年・台湾有事」説が飛び交った背景

台湾有事を考える(3)アメリカの対中戦略と台湾有事の可能性

日本の防衛費が大幅に増額したことは、それほど日本の周辺環境が危険な状態になっていることを示している。それは、中国の軍事費の驚異的な伸びによって東アジアにおける米軍優位が崩壊しているからだ。これが台湾有事の可能性...
収録日:2022/12/19
追加日:2023/02/06
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

法の支配があるから自由がある…信仰の自由と政治の基本

「アメリカの教会」でわかる米国の本質(5)成文憲法・自由・人権・法の支配

植民地だったアメリカは、イングランド国王から独立するため、政府をつくり大統領を立てて独立戦争に臨んだ。そこで必要になったのがアメリカの基本的な考え方を書いた契約書で、それが成文憲法である。そこには条件があり、一...
収録日:2022/11/04
追加日:2023/02/03
橋爪大三郎
社会学者

世界経済はどう動くのか…コロナ禍とIMFの分析

世界経済の見方とIMFの役割(1)パンデミックに直面した世界経済の変化

グローバル経済が地球規模で拡大する現代において、IMF(国際通貨基金)の役割もますます重要性を帯びている。特に2023年、4年目に突入した新型コロナウイルス感染症のパンデミック、そして1年が経過しようとしているウクライナ...
収録日:2023/01/11
追加日:2023/02/02
田中琢二
元・国際通貨基金(IMF)日本代表理事

大国主義を鮮明にした中国による「3つの列島線」

台湾有事を考える(2)台湾問題緊迫化の歴史的背景

半世紀前、米中は国交回復を果たした。アメリカはその後、中国の主張する「一つの中国」の原則は認めつつも、台湾関係法を成立させて台湾との関係も深めていった。しかし、ますます独裁色を強める習近平政権の中国に対し、世界...
収録日:2022/12/19
追加日:2023/01/30
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

知っておくべきアメリカの5つのキリスト教宗派の特徴は?

「アメリカの教会」でわかる米国の本質(4)「5つの宗派」紹介

アメリカの教会には主だった宗派が30、諸派を合わせると約1000ものキリスト教信仰が存在する。今回ではその宗派の中から、イングランド国教会、会衆派、クエーカー、メソディスト、バプティストの5つについて紹介していく。アメ...
収録日:2022/11/04
追加日:2023/01/27
橋爪大三郎
社会学者

元外交官だからわかる、世界を知るうえで大事な「謙虚さ」

戦争と平和の国際政治(4)情報の選択と教育の重要性

混沌とした国際情勢をどのように読み解き、考えていけばいいのだろうか。鍵となるのは情報の選択である。インターネットなどであらゆる情報が飛び交う中、適切な情報を選び取るために何が大事なのかを説く。講義後半では講演後...
収録日:2022/12/01
追加日:2023/01/26
小原雅博
東京大学名誉教授

国際政治を理解するために知っておくべき「3つの危機」

戦争と平和の国際政治(3)3つの危機と「国家と社会の関係」

ロシアのウクライナ侵略や台湾危機などの国際的緊張だけでなく、感染症や気候変動といった人類規模の問題に直面している現代。かつてないほど「安全」というものの価値が高まる中、いかにして個人の「自由」を守っていくべきだ...
収録日:2022/12/01
追加日:2023/01/26
小原雅博
東京大学名誉教授

第3期習政権の野望とそのカギを握る台湾の地理的条件

台湾有事を考える(1)中国の核心的利益と太平洋覇権構想

台湾有事は実際に起こる可能性はあるのか。日本のみならず世界の関心は高まりつつある。特にロシアのウクライナ侵攻が起こったことで、台湾有事は急速に現実味を帯びてきたといえる。さらに、年々緊張の度合いを高める中国の尖...
収録日:2022/12/19
追加日:2023/01/23
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「回心」「覚醒」…アメリカを突き動かす「信仰復興の波」

「アメリカの教会」でわかる米国の本質(3)回心と覚醒

アメリカにおけるキリスト教社会の歴史は「回心」が重要視された。さらに宗教的「覚醒」が大規模に巻き起こる“信仰復興の波”が幾度も起こり、アメリカ社会を大きく動かしていったという。では、「回心」や「覚醒」とは、どのよ...
収録日:2022/11/04
追加日:2023/01/20
橋爪大三郎
社会学者

台湾問題を左右する中国の不安定化、矛盾噴出、国家の危機

戦争と平和の国際政治(2)台湾危機と中国の合理性

ロシアのウクライナ侵攻は、日本にとってより身近な台湾危機とも無関係ではない。これからますますの緊張が予想される中台関係を、われわれはどのように注視すればいいのか。2024年に総統選挙を控える台湾の政局と、その台湾を...
収録日:2022/12/01
追加日:2023/01/19
小原雅博
東京大学名誉教授

カトリックとプロテスタントの違いは?「救済予定説」とは?

「アメリカの教会」でわかる米国の本質(2)プロテスタントと「予定説」

日本人の中には、そもそもカトリックとプロテスタントの「一番の違い」がどこかも、よくわからない人が多い。さらに「誰が救われて、誰が救われないのかは、予め神様が決めている」という、プロテスタント(特にカルヴァン派)...
収録日:2022/11/04
追加日:2023/01/13
橋爪大三郎
社会学者

国際政治の要諦は戦略とインテリジェンス

戦争と平和の国際政治(1)「合理性の罠」とインテリジェンス

ウクライナ戦争や新型コロナウイルス感染症などにより、世界情勢は混迷を極めている。われわれはこの状況で、国際政治をどのように見ていけばいいのだろうか。そこには国内政治を理解するのとは異なる難しさがあるというが、ま...
収録日:2022/12/01
追加日:2023/01/12
小原雅博
東京大学名誉教授

「キリスト教は知らない」ではアメリカ市民はつとまらない

「アメリカの教会」でわかる米国の本質(1)アメリカはそもそも分断社会

アメリカが日本の運命を左右する国であることは、安全保障を考えても、経済を考えても、否定する人は少ないだろう。だが、そのような国であるにもかかわらず、日本人は、本当に「アメリカ」のことを理解できているだろうか。日...
収録日:2022/11/04
追加日:2023/01/06
橋爪大三郎
社会学者

安全保障のジレンマ…「防衛力」を言い出したらキリがない

2024年危機~米中関係の行方(5)米中ロの地政学的関係と日本の防衛力

権威主義的なロシアと中国の連携が強まり、アメリカを筆頭とする民主主義的な国との緊張が高まっている。世界の二極化は今後加速していくだけなのだろうか。両者の対立を激化させず、危機を回避するために必要な日本の防衛力と...
収録日:2022/09/06
追加日:2022/12/30
小原雅博
東京大学名誉教授

逆流する「党政分離」…習近平政権が及ぼす悪影響

2024年危機~米中関係の行方(4)習近平の一強体制と中国の外交

中国との地道な対話が日本にとっても重要であることをこれまで確認してきた。その中国は、現在どのような外交的課題を抱えているのか。また、鄧小平氏以降の「改革開放」路線は、習近平政権の一党支配的な政治においてどのよう...
収録日:2022/09/06
追加日:2022/12/23
小原雅博
東京大学名誉教授

政経分離は困難?…だが国家と個人を分けて相互理解の深化を

2024年危機~米中関係の行方(3)台中問題と安全保障の道

台湾と中国の情勢次第では、日本にも軍事的な動員が求められるのか。台中の危機的状況が予測される中、その「有事」を起こさないために、日本がこれから実行していくべき外交とはどのようなものか。また、国民一人ひとりにでき...
収録日:2022/09/06
追加日:2022/12/16
小原雅博
東京大学名誉教授

中国の「民主」とは何か?民主主義の後退に絡む厄介な問題

2024年危機~米中関係の行方(2)民主主義の後退と中国の「民主」

種々の政治的問題は当然、国民の生活にも影響を及ぼすが、米中の国民はいったいどのような政治的関心を持っているのだろうか。最新の調査をひも解くと、アメリカでは国民の関心事や価値観が分断され、二極化が進んでいることに...
収録日:2022/09/06
追加日:2022/12/09
小原雅博
東京大学名誉教授

どうなる台湾危機…中台の政治的節目と米中の軍事的緊張

2024年危機~米中関係の行方(1)台湾統一をめぐる米中の攻防

緊張が続く米中関係は、今後どのように展開していくのだろうか。中国と台湾の政治的な節目を照らし合わせると、台湾危機も2024年以降に重大な局面が訪れる可能性が指摘されている。その局面に備え日本が取るべき対応も含め解説...
収録日:2022/09/06
追加日:2022/12/02
小原雅博
東京大学名誉教授

真の国際協調とは何か…統制派、条約派の危険性を見誤るな

戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(7)昭和維新と歴史解釈の問題

政治と軍の関係でいえば、保身的な政治家や軍の指導者に対する若い佐官の強い焦燥感こそが歴史を動かしたと考えられる。陸軍と海軍との関係でも、陸軍の統制派に比べて海軍の条約派は良く描かれがちだが、これらも含めて、昭和...
収録日:2018/12/25
追加日:2022/09/23
中西輝政
京都大学名誉教授

「昭和の悲劇」の教訓とは…従来の昭和史理解の大きな誤り

戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(6)二つの教訓

皇道派は中国との戦争の回避を主張したが、統制派こそが侵略を推進し、日本を破滅に導いた。だが総力戦体制は日本のみの考え方ではなかった。グローバリズムの中でも自国の国防については考えをひそかに持っていた。これが日本...
収録日:2018/12/25
追加日:2022/09/16
中西輝政
京都大学名誉教授

かつてロシアを征服した皇帝バトゥとプーチンの共通点

皇帝バトゥとプーチン~絵入り年代記が伝えるロシアの歴史

ウクライナ問題に関する時事的な指摘は多いが、ロシア・ウクライナ両国の基礎的な関係や歴史的・文明論的つながりに立ち戻る議論は少ない。そのような見方を呈示する書物として今回取り上げるのは、『「絵入り年代記集成」が描...
収録日:2022/06/06
追加日:2022/09/14
山内昌之
東京大学名誉教授

ソ連を軽視し中国の資源確保を狙った統制派の戦略的な失敗

戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(5)戦略論の違い

皇道派と統制派の決定的な違いは戦略論で、対外戦略や軍の将来ビジョンにその違いが見て取れたという。満洲事変以後、両派が分かれていくその戦略には、いったいどのような違いがあったのか。(全7話中第5話)
収録日:2018/12/25
追加日:2022/09/09
中西輝政
京都大学名誉教授

皇道派の多くは精神主義ではなく、開明的な情報将校だった

戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(4)皇道派の人物列伝

皇道派は精神主義のようにいわれるがそれは誤解であり、実は開明的で知的な人々が多く、欧米列挙の情報や文化に親しんだ。例えば、知的な軍人だった小畑敏四郎、戦後に吉田茂のブレーンも務めた辰巳栄一やユダヤ人を保護した樋...
収録日:2018/12/25
追加日:2022/09/02
中西輝政
京都大学名誉教授

永田鉄山の「政界・経済界」工作…高度国防国家と統制経済

戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(3)軍縮をめぐる対立

陸海軍における派閥を生み出した要因の一つに軍縮がある。海軍においては艦隊派が軍縮に反対し、条約派と対立した。陸軍の統制派は条約派と共通性もあるが、永田鉄山の例に見られるように、経済界や政界に工作を行ないつつ、統...
収録日:2018/12/25
追加日:2022/08/26
中西輝政
京都大学名誉教授

昭和陸軍の派閥抗争には三つの要因があった

戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(2)派閥化の要因

大正時代は大正デモクラシーといわれるように、非常に爛熟した消費文化がはやった時代だとイメージする人は多いが、実際は違っていた。脆弱であったし、非常に日本がもがきだした時代であった。外在的要因によって昭和の陸軍の...
収録日:2018/12/25
追加日:2022/08/19
中西輝政
京都大学名誉教授

日英同盟の廃棄、総力戦…世界秩序の激変に翻弄された日本

戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(1)総力戦時代の到来

日本陸軍は戦前の歴史をどう動かしたのか。シリーズでは陸軍の皇道派と統制派がどのような考えのもとに動いたかを論じる。第1話の今回はまず、第一次大戦が世界史的にいかなる意味を持ったかについて解説する。(全7話中第1話)
収録日:2018/12/25
追加日:2022/08/12
中西輝政
京都大学名誉教授

二重外交のリスク、やってはいけない「米中両方にいい顔」

グローバリズムの“終わりの始まり”(4)日本がやってはいけないこと

世界がグローバリゼーションの終わりへと進んでいる中、非常に重要となってくるのは価値観である。では今後、「新しい価値観」の世界を築くため、日本はどのような役割を果たせばいいのだろうか。ロシアや中国が今後どうなるか...
収録日:2022/05/30
追加日:2022/08/05
中西輝政
京都大学名誉教授

スターリン、ジェルジンスキーに遡るロシアの「負の伝統」

歴史的に考えるウクライナ問題とロシア(5)ロシア文明と「負の伝統」

プーチンの思想を育んだロシアはどのような風土なのか――ウクライナ問題とロシアを考えるとき、こうした問いが思い浮かぶのではないだろうか。旧ソ連時代、KGBに所属していた彼の行動や倫理がそこに根づいた可能性は高い。それは...
収録日:2022/05/24
追加日:2022/08/04
山内昌之
東京大学名誉教授

新しい脱グローバル化の時代へ、鍵は「知恵の賢明な外交」

グローバリズムの“終わりの始まり”(3)アメリカと中国の覇権競争の帰趨は決した

現在このタイミングでウクライナの戦争が起こったことが、グローバリズムの転換点として非常に重要な意味を持つ。21世紀の米中覇権競争を経て、世界の構図はどのように移り変わっていくのだろうか。そして、日本がなすべきこと...
収録日:2022/05/30
追加日:2022/07/29
中西輝政
京都大学名誉教授

ユティニアヌスの腐敗がかすむほど深刻なプーチンの腐敗

歴史的に考えるウクライナ問題とロシア(4)大義なき戦争と独裁者の核恫喝

ロシアでは兵士の年齢上限の撤廃によって兵力の不足を補おうとしている。しかし、実際には戦死したにもかかわらず、軍曹や曹長などがいつまでも生きているという事態が生じている可能性がある。そうなると、軍隊では階級と昇進...
収録日:2022/05/24
追加日:2022/07/28
山内昌之
東京大学名誉教授

1979年に何が起こったのか――歴史的曲がり角の年を俯瞰する

グローバリズムの“終わりの始まり”(2)振り子のような「歴史の流れ」を読む

これまでのグローバリゼーションが終わり、新時代を迎えようとしている。この未経験の事態を迎える際に大切なのは、「歴史に学ぶ」ことである。では、どのような視点で歴史を読み解けばいいのだろうか。冷戦後のグローバリゼー...
収録日:2022/05/30
追加日:2022/07/22
中西輝政
京都大学名誉教授

『真空地帯』を想起させるロシア軍の腐敗という根深い問題

歴史的に考えるウクライナ問題とロシア(3)ロシア国家の腐食と軍の腐敗

ロシア軍とウクライナ軍では「命」の値段が違うとささやかれる。祖国を防衛するために立ち上がったウクライナ兵と、上層部が掲げる理想を追求するために集められたロシア兵とでは、そもそも使命感が違うからだ。さらにロシア社...
収録日:2022/05/24
追加日:2022/07/21
山内昌之
東京大学名誉教授

「21世紀の第一次大戦」を想起させる3つの要素

グローバリズムの“終わりの始まり”(1)戦争が終わらせるグローバリゼーション

冷戦から続いてきたグローバリゼーションが今、終わりを迎えようとしているのではないか――そのような議論が見られるようになってきた。グローバリゼーションの終焉という大きなうねりをどう捉えればいいのだろうか。そのために...
収録日:2022/05/30
追加日:2022/07/15
中西輝政
京都大学名誉教授

20世紀以降、世界史を転換させたロシアによる四つの大事件

歴史的に考えるウクライナ問題とロシア(2)近現代ロシアの「正負の教訓」

政治家プーチン氏が歴史家として祖国を語るとき、そこにはロシア国民が共有するいくつもの体験や印象が投影される。ロシアの近現代は、日露戦争に次ぐ革命という負の体験からの出発である。ユーラシアの理想を掲げ、軍事行動に...
収録日:2022/05/24
追加日:2022/07/14
山内昌之
東京大学名誉教授

習近平外交、あやまてり…中国はあまりにも踏み込みすぎた

激動のインド太平洋・米中の思惑を読む(2)QUAD首脳会合が示したものは何か

日米首脳会談の後に行われたQUAD首脳会合。ここでカギとなったのは「インドをいかに引き込むか」であった。それは、今後の対中国戦略を見据えるうえで非常に重要であったと中西輝政氏は言う。その成果はどうだったのか。そして...
収録日:2022/05/30
追加日:2022/07/08
中西輝政
京都大学名誉教授

プーチンが信じる「大ロシア再生」のための使命とは

歴史的に考えるウクライナ問題とロシア(1)プーチン大統領の使命感

ロシアのウクライナ侵攻に関するニュースは連日報道されているが、進行中の事態を正しく理解するには、その奥に潜む歴史的・大局的な観点が必要である。いったいロシアはどのような使命感を持ち、プーチン大統領は何を実現しよ...
収録日:2022/05/24
追加日:2022/07/07
山内昌之
東京大学名誉教授

バイデン大統領の「台湾を防衛する」発言の真相とは?

激動のインド太平洋・米中の思惑を読む(1)日米首脳会談の重大ポイント

2022年5月にバイデン米大統領のアジア歴訪があったが、その中で特に重要だったのが日米首脳会談とQUAD首脳会合の2つである。日米首脳会談後の記者会見では、バイデン大統領の「台湾を防衛する」という趣旨のメッセージも飛び出...
収録日:2022/05/30
追加日:2022/07/01
中西輝政
京都大学名誉教授

日本以上に切実なのは台湾、問われる「国を守る覚悟」

ウクライナ侵略で一変した国際政治(5)台湾問題と国際社会の声

ロシアを相手に戦うウクライナの姿は、わたしたちに国を守る覚悟、その重さを問いかけてくる。安全保障や防衛同盟は、核恫喝のもとでどこまで頼りにできるのか。今、日本以上に切実なのは台湾である。プーチンと習近平の置かれ...
収録日:2022/05/10
追加日:2022/06/24
小原雅博
東京大学名誉教授

「將は國の輔なり」――勝つリーダーに不可欠の条件とは?

孫子と統帥綱領でウクライナ侵略を読む(4)「一致団結」とリーダーの役割

「統帥綱領」と『孫子』を読むと、戦争がはじまったときのリーダーや政治の役割など、重要事項がいくつも書かれてある。その中で大変重要なポイントが「一致団結」であると田口氏は言う。それを踏まえると、ウクライナ侵攻にお...
収録日:2022/04/27
追加日:2022/06/19

ウクライナ侵略で激化した情報戦争と核恫喝の問題

ウクライナ侵略で一変した国際政治(4)情報戦争と核恫喝

ウクライナ侵略は情報戦争の熾烈さを浮き彫りにしている。人々の意思も認知も左右する情報とどう対峙していくかは、今われわれが直面している課題である。プーチン大統領による核恫喝の問題はより深刻に世界の歴史を揺るがしつ...
収録日:2022/05/10
追加日:2022/06/17
小原雅博
東京大学名誉教授

緒戦に全力を投入せよ…統帥綱領と孫子から学ぶべき教訓

孫子と統帥綱領でウクライナ侵略を読む(3)緒戦の重要性

「統帥綱領」を読み解きながら戦争遂行における要諦を見ていく。ここでは戦争において、何より緒戦が重要だと書かれており、実は『孫子』でも同様のことが説かれている。そして「統帥綱領」と『孫子』の内容を読み解いていくと...
収録日:2022/04/27
追加日:2022/06/12

ウクライナ問題で欧米が頭を抱えるジレンマとは

ウクライナ侵略で一変した国際政治(3)欧州の安全保障とエネルギー依存

ウクライナ侵略の勃発により、地続きのヨーロッパは大きな方針変更を迫られた。ことはユーラシア全体の安全保障問題に関わるため、中国やアメリカにも波紋が広がっている。さらに問題は経済やエネルギー転換の領域にも及ぶ。当...
収録日:2022/05/10
追加日:2022/06/10
小原雅博
東京大学名誉教授

財政こそ国防である…効果なき経済制裁を糺さねば無責任だ

孫子と統帥綱領でウクライナ侵略を読む(2)「七計」と日本の態度

戦争の勝敗を決めるものは何か。『孫子』にそれは「七計(七つの基準)」として明確に書かれている。その基準に照らし合わせると、なぜロシアがウクライナ侵攻を始めたのかという背景が見えてくる。そして、この問題に対して日...
収録日:2022/04/27
追加日:2022/06/05

「非ナチ化」というプーチンの演説とプロパガンダの意味

ウクライナ侵略で一変した国際政治(2)地政学とロシアの行動原理

ウクライナ侵攻開始時のプーチン大統領演説は、冷戦以降の歴史的経緯、ロシア周辺の地政学、さらにはロシア人の行動原理を知らなければ理解できない。今回はプーチンが口にした「NATOの脅威」について、あるいは「ウクライナを...
収録日:2022/05/10
追加日:2022/06/03
小原雅博
東京大学名誉教授

ウクライナ侵攻からトップが学ぶべき『孫子』の教え

孫子と統帥綱領でウクライナ侵略を読む(1)孫子の兵法と「info war」

中国春秋戦国時代で生まれ、今なお多くの人に読まれ続ける兵法書『孫子』。また、大日本帝国陸軍が作戦を立案するために策定した手引書である『統帥綱領』。これらは、現在のロシア・ウクライナ間の戦争を見る際にも、多くの視...
収録日:2022/04/27
追加日:2022/05/29

ロシアによるウクライナ侵略で国際政治はどう変わったのか

ウクライナ侵略で一変した国際政治(1)歴史的経緯とNATOの存在

ロシアによるウクライナ侵略によって、国際政治は一変したといわれる。だが、具体的には何がどう変化したのか。この問題について大事なのは、両国のみならずヨーロッパとロシア、さらにアメリカも含めた各国の関係、その歴史的...
収録日:2022/05/10
追加日:2022/05/27
小原雅博
東京大学名誉教授

想定すべきは台湾有事、ウクライナ危機から学ぶべき教訓

ウクライナ戦争に揺らぐ国際秩序(4)ウクライナ戦争の教訓

ロシアのウクライナ侵攻が深刻化する中、アメリカを中心としたNATO(北大西洋条約機構)は、第三次世界大戦へ発展することを恐れて軍事行動を避けている。しかし、ロシア軍の侵略は激しさを増し、民間人も巻き込まれるなど、状...
収録日:2022/04/01
追加日:2022/05/20
山内昌之
東京大学名誉教授

アメリカの「ベタ下り」がプーチンの蛮行の根拠となった!?

ウクライナ戦争に揺らぐ国際秩序(3)日本の立ち位置とアメリカの責任

ウクライナに対する一方的な戦争に反発し、日本や欧米諸国はロシアに対して厳しい経済・金融制裁を科している。しかし、ロシアの軍事侵攻は止まる気配がなく、制裁が十分に機能しているとはいえない。国際社会はなぜプーチンを...
収録日:2022/04/01
追加日:2022/05/13
山内昌之
東京大学名誉教授

「エネルギー危機」問題につきまとう理想と現実のジレンマ

「危機の時代」の気候変動(6)エネルギーの安定供給のために

各国が化石燃料から再生可能エネルギーに移行する中で立ちはだかるのは、電力の安定供給をどのように担保するかという問題である。特にエネルギー価格の高騰など世界が危機に瀕した時に、その問題は顕わになる。再生可能エネル...
収録日:2022/02/16
追加日:2022/05/12
小原雅博
東京大学名誉教授

プーチンの核恫喝で生じた「エスカレーションのジレンマ」

ウクライナ戦争に揺らぐ国際秩序(2)エスカレーションのジレンマ

今回のウクライナ戦争は、国際秩序に関わるさまざまな問題を提起している。国連安全保障理事会のメンバーであるロシアが、一方的にウクライナに武力侵攻し、核兵器の使用を示唆することで、他国の介入を抑制している。これまで...
収録日:2022/04/01
追加日:2022/05/06
山内昌之
東京大学名誉教授

ロシアの天然ガスが鍵?地政学と絡むエネルギーの安定供給

「危機の時代」の気候変動(5)ネットゼロと地政学的駆け引き

COP26でも各国が「ネットゼロ」を表明し、動き出している。だが、これは実に遠い目標であり、各国がネットゼロにどの程度インセンティブをもって取り組むのかについては疑念が残る状態である。さらに大国間における地政学の駆け...
収録日:2022/02/16
追加日:2022/05/05
小原雅博
東京大学名誉教授

ロシアと中国が軍事協力…日本が見るべきポイントとは

プーチンのロシア―その思想と戦略―(6)中露関係と日本の対策

SNSが軍事戦略でも活用されている現在、適切な情報の取捨選択が求められている。他国の情報戦略に振り回されないために日本がすべきこととは何か。また、ウクライナ情勢が緊迫する中で、ロシアと中国の関係にも注目が集まってい...
収録日:2022/03/04
追加日:2022/05/04
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

「ウクライナの悲劇」について考えるための3つの観点

ウクライナ戦争に揺らぐ国際秩序(1)ウクライナの悲劇と祖国防衛戦争

2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻は今なお続いており、終戦の目途は立っていない。ロシア国内でも戦争に反対する多くの市民が声をあげ、デモを行う様子が報道されている一方で、一部のアスリートたちはプーチンを...
収録日:2022/04/01
追加日:2022/04/29
山内昌之
東京大学名誉教授

最大100億ドル追加、途上国への支援で注意すべきこと

「危機の時代」の気候変動(4)投資と途上国支援

CO2排出削減への努力として柱となるのは、投資と途上国支援である。現段階でCO2排出量の大きいのは途上国であり、これらの国々にCO2排出削減を促すためにはさまざまな支援が必要となる。さらに、もう一つ大きなテーマとして「排...
収録日:2022/02/16
追加日:2022/04/28
小原雅博
東京大学名誉教授

突然のウクライナ侵攻…ロシア将兵を危険にさらす非合理性

プーチンのロシア―その思想と戦略―(5)侵攻の論理と情報戦略

心理戦術を中心に行ってきたロシアの対ウクライナ軍事戦略だったが、それは突如として武力行使に変わった。世界から孤立し批判が強まるプーチンだが、感情的で非合理ともいえるこの戦争を続ける理由は何なのか。一種の情報戦で...
収録日:2022/03/04
追加日:2022/04/27
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

「陰謀論」という陰謀…歴史修正主義批判の裏にあるもの

日本人が知らない近現代史~陰謀論と歴史修正主義を考える

第二次世界大戦以後の歴史観の再解釈に対しては、「陰謀論」や「歴史修正主義」という指摘が後を絶たない。歴史が政治的に重要な意味を持つようになった第二次世界大戦後、「陰謀論」は負のレッテルに変わっていった。そうした...
収録日:2021/12/06
追加日:2022/04/22
福井義高
青山学院大学 大学院国際マネジメント研究科 教授

CO2排出削減へ技術革新の二本柱は「EVと水素」

「危機の時代」の気候変動(3)技術革新とEVの普及

CO2排出削減の重要なカギを握るのが技術革新である。その大きな柱として挙げられるのが「電気自動車(EV)への転換」と「燃料としての水素の活用」の2つだ。日本はこれまで“カイゼン”を得意とし、技術改良を進めてきたが、今ド...
収録日:2022/02/16
追加日:2022/04/21
小原雅博
東京大学名誉教授

歴史観と文化にみるウクライナ人とロシア人の大きな違い

プーチンのロシア―その思想と戦略―(4)ロシアとウクライナの歴史観

ロシアによるウクライナ侵攻の背景には、ロシアとウクライナ両国の歴史観の違いがある。自由を求めるウクライナと、支配の論理を振りかざすロシアの溝は、プーチン政権の下でますます深まっている。今回の武力行使は、焦りを感...
収録日:2022/03/04
追加日:2022/04/20
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

独ソ不可侵条約はヒトラーに戦争をけしかけるためだった

第二次世界大戦とソ連の真実(4)独ソ不可侵条約とスターリンの誤算

宥和政策を取るイギリスなどの帝国主義諸国に対する不信感を強めていたソ連は、ドイツを利用して両陣営の戦いを煽っていく。その決定的なきっかけとなったのは、1939年にナチス=ドイツとの間で結ばれた独ソ不可侵条約だった。...
収録日:2021/12/06
追加日:2022/04/15
福井義高
青山学院大学 大学院国際マネジメント研究科 教授

拡大する世界炭素市場、日本が抱える難題とは

「危機の時代」の気候変動(2)CO2排出削減かオフセットか

現在CO2排出削減に向けて、各国がさまざまな取り組みを行っている。主なものは、排出枠の取引といった制度、電気自動車への移行、さらに再生可能エネルギーへの転換などだが、世界炭素市場が拡大する中、日本はいくつかの難題を...
収録日:2022/02/16
追加日:2022/04/14
小原雅博
東京大学名誉教授

ハイブリッド戦争を理解するための“伝統的な敷居”とは

プーチンのロシア―その思想と戦略―(3)「ハイブリッド戦争」とは何か

2014年、ロシアがウクライナ領であったクリミア半島を占拠したことで、「ハイブリッド戦争」と呼ばれる軍事戦略が注目を浴びるようになった。ほぼ無血でのクリミア併合はどのようにして可能になったのか。なぜウクライナは抵抗...
収録日:2022/03/04
追加日:2022/04/13
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

大粛清、そして対日工作…スターリンの思惑と戦争への道

第二次世界大戦とソ連の真実(3)大粛清と戦争準備、そして対日戦略

ソ連では1937~1938年を中心に行われた大粛清で約70万人が殺害された。その大きな理由は、迫りくる戦争に向けた国内体制の整備だったともいわれている。それと同時に、赤軍の増強や日本への空襲の予行演習など、国内外で戦争に...
収録日:2021/12/06
追加日:2022/04/08
福井義高
青山学院大学 大学院国際マネジメント研究科 教授

世界が抱える「3つの危機」と気候変動の深刻な関係

「危機の時代」の気候変動(1)3つの危機とCOP26の成果

世界は今、3つの危機の中にある。その一つが「グローバルな危機」で、中でもCO2などの温室効果ガスによる「気候変動」が世界共通の問題となって久しい。2021年に開かれたCOP26でも、「今後、気温上昇幅を1.5度以内に抑える必要...
収録日:2022/02/16
追加日:2022/04/07
小原雅博
東京大学名誉教授

プーチンとオリガルヒの不可思議な関係とロシア社会の闇

プーチンのロシア―その思想と戦略―(2)政権初期の成果とロシアの闇

ロシア連邦初代大統領であるエリツィンは民主主義と市場経済を導入し、急激な体制の転換を行った。それにより政治や経済は混乱したが、次の大統領に就任したプーチンは独立勢力のようになっていた新興勢力を統制することで社会...
収録日:2022/03/04
追加日:2022/04/06
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

メルケル氏退任後、求心力低下したEUと日本への影響

「激動と激変の世界」の読み方2022(4)EUとアジアの政治情勢

ヨーロッパ諸国に目を向けてみると、政治状況の変化により各国の関係も変わることが懸念されている。中でも、ドイツで長らく首相を務めたアンゲラ・メルケル氏の退任は、EUにとっても有能な調整役の喪失を意味し、組織体制に大...
収録日:2022/01/18
追加日:2022/04/05
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

スターリンが警戒したスパイの存在とその戦略的活用

第二次世界大戦とソ連の真実(2)スターリンの思想的特徴

レーニンの遺志を引き継いだスターリンは、ソ連の成立に向けて戦略的に歩みを進めていく。「平和の旗」を掲げつつ、戦争に向けた準備のために、容赦ない方法で国内の統一を強めていく。その方法とはスターリンが警戒したスパイ...
収録日:2021/12/06
追加日:2022/04/01
福井義高
青山学院大学 大学院国際マネジメント研究科 教授

ロシア皇帝のように悪者を叱る人…プーチンの思想と歴史観

プーチンのロシア―その思想と戦略―(1)プーチン政治の特徴

2022年2月に始まったロシア軍のウクライナ侵攻は、世界に大きな衝撃を与えている。なぜ戦争は起こってしまったのか。そもそもプーチン大統領の政治とはどういったものなのか。侵攻の背景にあるプーチンの思想的特徴を中心に、旧...
収録日:2022/03/04
追加日:2022/03/30
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

毛沢東そっくり!?習近平の終身独裁制、その現実とリスク

「激動と激変の世界」の読み方2022(3)米中対立の激化と習近平の独裁政治

TPPから脱退したアメリカに対し、今度は中国がTPPへの加入申請をするなど、米中対立は激しさを増している。中国によるウイグルや香港などでの人権侵害を厳しく批判するバイデン政権は、中国に次々と制裁を加えているものの、中...
収録日:2022/01/18
追加日:2022/03/29
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

第二次世界大戦をソ連から見る意味はどこにあるのか

第二次世界大戦とソ連の真実(1)レーニンの思想的特徴

第二次世界大戦をソ連から見る意味は大きい。なぜなら、第二次世界大戦の始まりにソ連はかなり関与しているからだ。ロシア革命後、世界戦争に向けて自覚的に準備を進めていたソ連。指導者となったレーニンは、演説の中で示した...
収録日:2021/12/06
追加日:2022/03/25
福井義高
青山学院大学 大学院国際マネジメント研究科 教授

日本が戦略的パートナーシップを築くべき国とはどこか

米中戦略的競争時代のアジアと日本(7)日本の有事対応と戦略的パートナーシップ

台湾統一を目指して圧力を強める中国に対し、日本でも台湾有事について盛んに議論されている。両者の緊張関係が続く中、有事の際の日本のあり方やその備えはどうすればいいのか。また、日本は少子化でこれから国力が弱体化して...
収録日:2021/11/24
追加日:2022/03/23
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

大統領候補不在の民主党、バイデン政権の苦悩は続く

「激動と激変の世界」の読み方2022(2)バイデン政権の今後と中国の躍進

アメリカは2022年に中間選挙を控える中、バイデン政権は止まらないインフレに加え、次々と可決される投票制限法に苦しんでいる。一方、中国は今も経済成長を続けており、アメリカを抜いて世界一の経済大国になると確実視されて...
収録日:2022/01/18
追加日:2022/03/22
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ASEAN+のプロセスが打ち止めに!? 日本にとって重要な国は

米中戦略的競争時代のアジアと日本(6)ASEANの漂流と日本の大戦略

1967年の「バンコク宣言」で設立されたASEANは、中国の介入や、ミャンマーの政治的混乱など多くの問題に直面し、統一性に揺らぎが生じている。米中覇権争いが激化する中、その狭間で揺れる日本は今後どんな姿勢でのぞむべきなの...
収録日:2021/11/24
追加日:2022/03/16
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

日本周辺が最も危険!?米国を中心とした中国包囲網の実態

「激動と激変の世界」の読み方2022(1)バイデン政権と揺らぐ外交関係

2020年アメリカ大統領選で、共和党のドナルド・トランプ氏との激戦を制し、第46代大統領となった民主党のジョー・バイデン氏。就任後には、「アメリカ救済計画」と呼ばれる大規模な経済社会政策を行い話題となっている一方で、...
収録日:2022/01/18
追加日:2022/03/15
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

なぜロシアはウクライナに侵攻したか、中国の深謀遠慮とは?

ロシアのウクライナ侵攻と中国、イラン(1)侵攻の背景

2022年2月24日、ロシア軍はウクライナへの軍事侵攻を開始した。欧米諸国が警告を発していたにもかかわらず、なぜロシアは侵攻に踏み切ったのか。ロシア、さらに中国やイランなどの思惑に迫る講座シリーズ。第1話では、ロシアの...
収録日:2022/02/15
追加日:2022/03/13
山内昌之
東京大学名誉教授

アメリカを「舐められた獅子」に貶めるロシア、中国、イラン

ロシアのウクライナ侵攻と中国、イラン(2)米国の誤認

ウクライナ危機は、今、バイデン大統領のウクライナに対する戦略の貧しさだけではなく、実はそれを通して対イラン戦略の欠陥を露呈させる鏡にもなっていると山内昌之氏は語る。アメリカのバイデン政権は、明らかにロシアの思惑...
収録日:2022/02/15
追加日:2022/03/13
山内昌之
東京大学名誉教授

イランを米国へのジャブの当て馬に…中国の中東戦略とは?

ロシアのウクライナ侵攻と中国、イラン(3)中国の中東戦略

中国は、アジア最大の軍事超大国であり、アメリカ軍は「中国は2027年までに台湾に侵攻する能力を名実ともに持つ」と警鐘を鳴らしている。その中国が、アメリカにジャブを打つために使おうとしているのがイランである。いざ台湾...
収録日:2022/02/15
追加日:2022/03/13
山内昌之
東京大学名誉教授

プーチンは「ウクライナなくしてロシアなし」と考えている

ロシアのウクライナ侵攻と中国、イラン(4)プーチンの論理

山内昌之氏は、プーチンの行動の原点は、1991年のソ連の解体によって、ロシア帝国、あるいはソ連の栄光や威信がピリオドを打ったことに対する「トラウマ」にあるという。大国ロシアの歴史的役割を回復することが自分の仕事だと...
収録日:2022/02/15
追加日:2022/03/13
山内昌之
東京大学名誉教授

クリミア半島の占領は、北方領土の占領と同じである

ロシアのウクライナ侵攻と中国、イラン(5)奪われた領土

山内昌之氏は、「クリミア半島などの占領は、歴史の質としていえば、領有の合法性あるいは領有の現実性というものを無視して占領をされた、日本の固有の領土である千島(クリル)の占領と同じである」と喝破する。ロシアにも、...
収録日:2022/02/15
追加日:2022/03/13
山内昌之
東京大学名誉教授

米中問題で一番重要なのは「economic statecraft」

米中戦略的競争時代のアジアと日本(5)米中対立と揺れる東アジア

同盟連携を基盤に対中国への姿勢を強めるアメリカに対抗し、大国主義のもと反発する国に容赦なく経済制裁を連発する中国。超大国同士の激しい争いの中で、東アジア、特に韓国と台湾は異なる立場を有している。日本はこの状況に...
収録日:2021/11/24
追加日:2022/03/09
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

アメリカが経済安全保障として進める6つの管理強化とは

米中戦略的競争時代のアジアと日本(4)アメリカの安全保障戦略

中国の脅威が高まる中で、米中の覇権争いは激化している。2017年にトランプ政権の下で出された「国家安全保障戦略」や、2019年に施行した「国防授権法」から、アメリカが中国の戦略をどのように理解しているのか、そしてそれを...
収録日:2021/11/24
追加日:2022/03/02
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

中国が進める「帝国的ルールメイキング」とは何か

米中戦略的競争時代のアジアと日本(3)「中国の夢」と自力更生

習近平は「中国の夢」の実現に向けて、一党独裁体制を強めている。欧米とは異なる帝国主義的なやり方で驚異的な経済成長を続ける中国だが、すでに労働力はピークを迎え、少子高齢化社会の未来は確実となっている。そうした中、...
収録日:2021/11/24
追加日:2022/02/23
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

コロナ感染症「危機のツケ」が今後の重要なテーマとなる

米中戦略的競争時代のアジアと日本(2)感染症拡大と不確実性の増大

新型コロナウイルス感染症の拡大によって、世界的に不確実性がかつてないほど高まっている。先進国では経済が停滞し、所得格差も広がる一方で、中国経済は依然として成長を続け、国際的なプレゼンスを高めている。また、アジア...
収録日:2021/11/24
追加日:2022/02/16
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

海洋アジアと大陸アジアの対立へ、地政学的舞台が移動

米中戦略的競争時代のアジアと日本(1)多極化する世界と富の分布の変化

冷戦以後の急速なグローバル化により、国際社会のパワーバランスも変化しつつある。中国の台頭や、アジアの中規模国の急速な成長により、先進国と新興国の割合も変化しており、地政学的舞台はすでに欧州からアジアへと移行して...
収録日:2021/11/24
追加日:2022/02/09
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

中国が暴走しないように日本がやるべきこと

中国共産党と人権問題(6)米中対立で問われる日本の姿勢

中国の人権問題について考えるには、中華思想を背景とした統治システムを理解する必要がある。日本は中国の文化から多大な影響を受けつつ、西洋から人権の尊さを学んできた。米中の対立が激化する中、日本はどうあるべきか。(...
収録日:2021/10/15
追加日:2022/01/28
橋爪大三郎
社会学者

中華人民共和国憲法は人権型ではない

中国共産党と人権問題(5)そもそも人権思想と憲法とは?

中国の国際社会でのプレゼンスが高まると同時に、西欧諸国との思想的なズレも浮き彫りになっている。その原因として挙げられるのが、人権に対する位置づけの違いである。そもそもヨーロッパ・キリスト教社会で考えられてきた「...
収録日:2021/10/15
追加日:2022/01/21
橋爪大三郎
社会学者

中国の強制収容所で行われている洗脳プログラムとは

中国共産党と人権問題(4)洗脳プログラムと弾圧と腐敗

中国が国際社会から批判される大きな要因の一つになっているのが、新疆ウイグル自治区にある強制収容施設の存在である。ここまで大きく取り上げられながら、なぜ中国は民族弾圧を止めようとしないのか。中国共産党が発展してき...
収録日:2021/10/15
追加日:2022/01/14
橋爪大三郎
社会学者

タリバン政権への救急援助を表明した中国の狙い

不安定化したアフガン、ウイグル、中国(4)アフガン復興支援と日本の役割

アフガニスタンの復興に対して、日本ではこれまで多くの取り組みが行われてきた。しかし、2021年のタリバン復権は、これまで築き上げてきた社会基盤を打ち壊すものだった。そうした中、アフガニスタンへの支援をいち早く表明し...
収録日:2021/11/12
追加日:2022/01/08
山内昌之
東京大学名誉教授

実は「中国」は近代になって発明された考え方だった

中国共産党と人権問題(3)歴史の枠を超えた中国化政策

中国共産党はどのような思想のもとで、現在の地位を築いていったのか。また、「中国」という概念はどのように成立していったのか。毛沢東時代の革命と闘争の歴史から、習近平率いる現代まで、中国共産党の歴史とその思想的特徴...
収録日:2021/10/15
追加日:2022/01/07
橋爪大三郎
社会学者

タリバンの勧善懲悪省が象徴的、強まるアフガンの恐怖政治

不安定化したアフガン、ウイグル、中国(3)タリバン政権の思想的特徴

国土の多くを山岳が占め、多民族によって構成されるアフガニスタンにおいて、多くの人々はどのような暮らしを送っているのか。また、タリバン政権はなぜこれほどまで批判されるのか。その政治的特徴について解説する。(全4話中...
収録日:2021/11/12
追加日:2022/01/02
山内昌之
東京大学名誉教授

国家の上に存在する中国共産党はどのような組織なのか

中国共産党と人権問題(2)中国共産党は超法規的存在?

習近平総書記率いる中国共産党が一党支配する中国の政治体制は、どのような仕組みで動いているのか。中華人民共和国建国の歴史的背景や、日本における大日本帝国憲法での天皇の規定との比較から、アメリカや日本の政治と大きく...
収録日:2021/10/15
追加日:2021/12/31
橋爪大三郎
社会学者

スタンフォード大学を中心に構築した世界最強エコシステム

シリコンバレー物語~IT巨人の実像と今後(7)政府と軍の支援とスタンフォード大学

1980年代の日本潰しにはさらなる遠因がある。1957年の「スプートニク・ショック」だ。宇宙は軍事に、ひいては産業に直結している。他国に先を越されることはアメリカにとって安全保障上の問題なのである。シリコンバレーが世界...
収録日:2021/07/08
追加日:2021/12/26
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

トヨタから学んだ重要な戦略要素は「時間」の概念

シリコンバレー物語~IT巨人の実像と今後(6)トヨタ方式に学ぶアメリカ

アメリカはトヨタの「カイゼン」や「カンバン」方式に学び、研究を進めてきた。その最初の一歩はトヨタが再生させたGMの工場視察である。彼らはこれをケーススタディとするだけでなく、普遍化し、一般的に通用する理論を導き出...
収録日:2021/07/08
追加日:2021/12/26
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ワハン回廊を介して中国と接するアフガンの地政学的重要性

不安定化したアフガン、ウイグル、中国(2)アフガニスタンの地政学的特徴

南アジアと中央アジアの交差点に位置するアフガニスタンは、その地政学的特徴から、歴史的に長らく注目を集めてきた。東西の交通路として豊かな文明を築く一方で、戦略的要衝として、イギリス・ロシアの勢力争いに巻き込まれ、...
収録日:2021/11/12
追加日:2021/12/25
山内昌之
東京大学名誉教授

深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質

中国共産党と人権問題(1)中国共産党の思惑と歴史的背景

チベット、内モンゴル、新疆ウイグルなど、少数民族に対する深刻な人権侵害をめぐって欧米諸国から強い批判を浴びている中国。しかし、こうした人権問題は今に始まったことではない。中華人民共和国建国の経緯と中国共産党の思...
収録日:2021/10/15
追加日:2021/12/24
橋爪大三郎
社会学者

「双子の赤字」を抱えていた米国が行ったプラザ合意の衝撃

シリコンバレー物語~IT巨人の実像と今後(5)プラザ合意と日本潰し

1985年と86年の2カ年、日本の1人当たりGDPがアメリカを上回る。「アジアの覇者」気取りとなった日本はアメリカの虎の尾を踏み、プラザ合意が。行き過ぎたドル高を是正する名目で、アメリカ、イギリス、西ドイツ、フランス、日本...
収録日:2021/07/08
追加日:2021/12/19
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

アフガンで起こった現代の「風声鶴唳」、その真相に迫る

不安定化したアフガン、ウイグル、中国(1)アメリカ軍の撤退とアフガンの混迷

20年にわたる駐留を終え、2021年8月にアメリカ軍がアフガニスタンから撤退した。それをきっかけとして、武装勢力タリバンがあっという間に首都カーブルを制圧し、政権を復活させた。これまでアメリカを始めとする国際社会から多...
収録日:2021/11/12
追加日:2021/12/18
山内昌之
東京大学名誉教授

警告書『Japan as Number One』と半導体摩擦の実態

シリコンバレー物語~IT巨人の実像と今後(4)前史としての“Japan as No.1”

1979年、『Japan as Number One』という本が出版される。日本人は「世界一のお墨付き」をもらえたと喜んだが、実は「日本が世界のトップになったら、アメリカ人はどうするのか」という警告の書だった。日本の高度経済成長がアメ...
収録日:2021/07/08
追加日:2021/12/12
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

イノベーションの中心地シリコンバレーはどんな場所なのか

シリコンバレー物語~IT巨人の実像と今後(3)シリコンバレーの旅

シリコンバレーの現状を知るには、実見するのが最適だろう。島田晴雄氏が2019年10月に訪れたグーグルキャンパス、パルク、そして住宅街の様子を紹介いただく。若きIT長者たちがつくった最新・最適化された勤務の環境、アップル...
収録日:2021/07/08
追加日:2021/12/05
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

イーロン・マスクとジェフ・ベゾスの「宇宙競争」とは

シリコンバレー物語~IT巨人の実像と今後(2)GAFAMNTをプレビューする〈下〉

シリコンバレーを牽引するIT巨人たち、その企業のプロフィールを順に検証する後編。今回はアマゾン、マイクロソフト、フェイスブック。さらにシリコンバレーの勢いを象徴する一端として、イーロン・マスク氏対ジェフ・ベゾス氏...
収録日:2021/07/08
追加日:2021/11/28
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

世界を制覇したIT巨人「GAFAMNT」の実像に迫る

シリコンバレー物語~IT巨人の実像と今後(1)GAFAMNTをプレビューする〈上〉

世界の経済と生活を変えてしまったシリコンバレー。その歴史は40数年と浅いが、語るべきこと、語られていないことも日本では多い。今回はGAFAとマイクロソフト、テスラ、ネットフリックスを加えた7社(GAFAMNT)を中心に、世界...
収録日:2021/07/08
追加日:2021/11/21
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

最も大事な核心的利益は「共産党の存続」…米中対立の焦点

習近平―その政治の「核心」とは何か?(6)米中問題と中国共産党の今後

一党支配体制の中国において、「党の安全」は最重要事項である。そのため、「一帯一路」を貫く、中国の対外政策にも非難の声が集まっている。米中覇権争いが激化する中、中国共産党は2021年7月に創立100周年を迎えた。権力の集...
収録日:2021/07/07
追加日:2021/11/16
小原雅博
東京大学名誉教授

西側とは全く違う、中国の「民主」の概念とは何か

習近平―その政治の「核心」とは何か?(5)中国の国内情勢と対外政策

中国政治の歴史は、「収(集権化)」と「放(分権化)」を繰り返しており、習近平政権では「収」が進んでいる。外交政策においては、ナショナリズムを背景として、強硬路線を続けており、欧米を中心としたリベラルな国際秩序と...
収録日:2021/07/07
追加日:2021/11/09
小原雅博
東京大学名誉教授

習近平思想の内容とは…本当に「思想」と呼べるものなのか

習近平―その政治の「核心」とは何か?(4)独裁の危険性と習近平思想

習近平の時代になって、反腐敗闘争の結果、不正が減ったことは国民から評価されている。一方で習近平への権力と権益の集中は、独裁につながり、文化大革命のようなことが再び起きかねないと危ぶまれている。これは一党独裁体制...
収録日:2021/07/07
追加日:2021/11/02
小原雅博
東京大学名誉教授

中国共産党…中央集権の弱点と底知れぬ巨大な腐敗

習近平―その政治の「核心」とは何か?(3)権力の集中と反腐敗闘争

武漢で新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた際、中国政府による初動の遅れが問題となった。一党支配体制におけるトップダウンの行政指令型には、トップが判断を誤った場合のリスクが大きいことが指摘されている。それでもな...
収録日:2021/07/07
追加日:2021/10/26
小原雅博
東京大学名誉教授

「紅二代」「太子党」…習近平の生い立ちと経歴

習近平―その政治の「核心」とは何か?(2)習近平の生い立ちと純潔化

2012年に中国共産党トップに就任した習近平は、すぐさま反腐敗運動を展開した。これには権力闘争の側面があることも指摘されているが、これほどまでに「純潔」を求める理由には、彼の生い立ちが大きく影響している。習近平政権...
収録日:2021/07/07
追加日:2021/10/19
小原雅博
東京大学名誉教授

バイデン政権は今後、民主主義のレジリエンスを示せるのか

バイデンの政治とアメリカの民主主義(4)民主主義の灯台になれるのか

新型コロナウイルスの感染者数・死者数ともに世界一を記録しているアメリカだが、経済回復に向けて、バイデン政権の手腕が問われている。これから、人種差別問題や所得格差、政治的分断を乗り越え、失われつつあるアメリカ民主...
収録日:2021/07/07
追加日:2021/10/12
小原雅博
東京大学名誉教授

なぜバイデン政権は「大きな政府」へ転換しようとするのか

バイデンの政治とアメリカの民主主義(3)「大きな政府」を目指すバイデン

小さな政府による市場経済を進めてきたアメリカだが、所得格差や気候変動の問題が顕著になっており、バイデン政権のもとで「大きな政府」への転換に舵を切っている。そこで問われているのは政府と市場の関係だ。バイデン政権に...
収録日:2021/07/07
追加日:2021/10/05
小原雅博
東京大学名誉教授

史上最高齢のバイデン大統領に立ちはだかる大きな試練

バイデンの政治とアメリカの民主主義(2)バイデン大統領の経歴と試練

歴代最高齢の米大統領ジョー・バイデン氏は、実は大変な苦労人でもある。幼少期には吃音に悩まされ、また29歳で上院議員に当選した直後、交通事故で妻と娘を失ったが、そうした悲劇、逆境を乗り越えていったことが、現在の彼の...
収録日:2021/07/07
追加日:2021/09/28
小原雅博
東京大学名誉教授

10分でわかる「バイデン政権」

バイデンの政治とアメリカの民主主義(1)バイデン政権の特徴

2020年のアメリカ大統領選挙において、民主党のジョー・バイデン氏が共和党のトランプ氏に勝利し、史上最高齢ながら第46代大統領に就任した。政治的分断が深まる中、中道派を貫くバイデン政権の特徴について解説する。(全4話中...
収録日:2021/07/07
追加日:2021/09/07
小原雅博
東京大学名誉教授

10分でわかる「習近平政権」

習近平―その政治の「核心」とは何か?(1)習近平政権の特徴

国際社会における中国の動きに注目が集まっている。新冷戦ともいわれる米中摩擦が激化する中、2021年7月に中国共産党は創立100周年を迎えた。毛沢東以来、初めて「思想」という言葉を党規約に盛り込んだ習近平。彼が唱える「中...
収録日:2021/07/07
追加日:2021/09/07
小原雅博
東京大学名誉教授

リベラルアーツを武器として、いかに知識を知恵に変えるか

米国史から日本が学ぶべきもの(5)人間力と知恵

大国アメリカを本当に理解するためには、アメリカの持つ多様な側面に目を向けなければいけない。そこでポイントになるのは人脈の構築であり、そのために重要なのは人間力と知恵である。アクセサリーとしての学問ではいけない。...
収録日:2021/05/21
追加日:2021/07/03
神藏孝之
公益財団法人松下幸之助記念志財団 理事

アメリカの「もう一つの顔」はハートランドにある

米国史から日本が学ぶべきもの(4)アメリカの「もう一つの顔」

第一次世界大戦後、ウィルソンに代わって政権を担ったのは共和党のウォレン・ハーディングであった。「常態への復帰」を掲げて、民主党のコックスに大差をつけて当選した彼の政策には、トランプ政権との類似性が多く見られる。...
収録日:2021/05/21
追加日:2021/07/03
神藏孝之
公益財団法人松下幸之助記念志財団 理事

中国を新たな標的としたアメリカ帝国主義時代の始まり

米国史から日本が学ぶべきもの(3)産業革命と帝国主義の始まり

南北戦争後のアメリカは、移民労働力を基盤に世界有数の工業国へと変貌する。この飛躍的な発展を可能にしたのは、アメリカ大陸の東部と西部を結ぶ大陸横断鉄道の開通であった。19世紀以降のアメリカは帝国主義段階へと入り、そ...
収録日:2021/05/21
追加日:2021/07/03
神藏孝之
公益財団法人松下幸之助記念志財団 理事

南北戦争は奴隷解放のためではなく利害の対立

米国史から日本が学ぶべきもの(2)アメリカの起源と南北戦争

イギリスの北米植民地であったプリマスとジェームズタウン。その後、一気に13州にまで領地を拡大し、アメリカ独立運動へと発展する。しかし、領土拡大につれて、基幹産業や連邦制のあり方の違いから南北の対立が激化し、ついに...
収録日:2021/05/21
追加日:2021/07/03
神藏孝之
公益財団法人松下幸之助記念志財団 理事

アメリカの全体像をつかむ上で理解すべき「いくつもの顔」

米国史から日本が学ぶべきもの(1)アメリカ社会の複雑性

1960年の「日米安保条約」の締結により、アメリカは日本で唯一の同盟国となった。しかし、われわれは本当にアメリカを理解しているといえるのか。戦前日本の3人の知米家と当時のアメリカ大統領の特徴から、アメリカ社会が持つ複...
収録日:2021/05/21
追加日:2021/07/03
神藏孝之
公益財団法人松下幸之助記念志財団 理事

注目すべきは2027年、「建軍100年」の中国から目を離すな

対中国戦略・日本の決定的な決断(6)命運握るインド太平洋地域

今後の対中国戦略を米国とともに考える上で、日本にとって重要なのはアジア諸国に対する姿勢である。「インド太平洋地域」と呼ばれるようになったアジアには、その姿勢いかんで米中関係の帰趨を決するような国々が存在する。と...
収録日:2021/04/23
追加日:2021/06/23
中西輝政
京都大学名誉教授

湾岸戦争以来のアメリカ一国主義時代が終わろうとしている

対中国戦略・日本の決定的な決断(5)アメリカの真の姿

バイデン政権の誕生に伴い、親中路線への方向転換があるのではないかといったことなど、日本国内ではさまざまな危惧がささやかれた。なぜ国内世論はしばしばアメリカの出方を間違えてしまうのだろうか。中西氏によれば、バイデ...
収録日:2021/04/23
追加日:2021/06/16
中西輝政
京都大学名誉教授

「日本防衛」を誓約したアメリカが懸念する経済安保問題

対中国戦略・日本の決定的な決断(4)対中国包囲網分断の可能性と経済安保

今後の中国が「連衡策」を外交戦略の主軸に据えるとすれば、日本が注意すべきなのは、中国相手に目先の利を追い、「抜け駆け」による利益相反者との分断を起こすことだ。先般、中国企業による出資を受け、経済安保問題が浮上し...
収録日:2021/04/23
追加日:2021/06/09
中西輝政
京都大学名誉教授

バイデン・ドクトリンはトルーマン・ドクトリンの焼き直しか

バイデン・ドクトリンの可能性(3)バイデン・ドクトリンとその外交

バイデン・ドクトリンとは何か。かつてトルーマン大統領が打ち出した「トルーマン・ドクトリン」では反共主義のもと、民主主義の大義名分によって世界レベルで介入主義を推進していくというものだった。これと対比する形でバイ...
収録日:2021/04/26
追加日:2021/06/06
東秀敏
米国安全保障企画研究員

欧米の世論調査も劇的に悪化…世界の中で孤立する中国

対中国戦略・日本の決定的な決断(3)孤立する中国

奇跡の経済成長を遂げ、米国と並ぶ大国になった中国だが、コロナ以来の強硬姿勢が国際社会の信頼を失い、孤立の道を進んでいると中西氏は指摘する。この状況で米国との対決姿勢をとることはきわめて危険だ。中国国内においては...
収録日:2021/04/23
追加日:2021/06/02
中西輝政
京都大学名誉教授

外交ファースト――米国主導の自由主義・世界秩序の復権へ

バイデン・ドクトリンの可能性(2)バイデン外交・安保の政策と大戦略

バイデン政権の政策は、米国主導で「世界レベルで民主主義を取り戻す」ことを基礎としていると語る東氏。その中身としては、「米国内における民主主義の復権」「米国内の中産階級の復権」「米国主導の自由主義・世界秩序の復権...
収録日:2021/04/26
追加日:2021/05/30
東秀敏
米国安全保障企画研究員

「台湾危機は必ず日本を巻き込む」――日米同盟を抑止力に

対中国戦略・日本の決定的な決断(2)台湾問題と日米同盟の抑止力

「台湾問題」「日本の防衛力強化」「経済安全保障」が日米首脳会談および共同声明において焦点となった3本柱。中でも「台湾問題」は、現在かつてない緊張が始まっている。2020年末から2021年の初めにかけて中国の空軍機がしきり...
収録日:2021/04/23
追加日:2021/05/26
中西輝政
京都大学名誉教授

バイデン政権のビジョンは「民主主義を取り戻した米国」

バイデン・ドクトリンの可能性(1)バイデン外交・安保のビジョン

2021年1月20日に発足したアメリカのバイデン政権。これまでバイデン外交および安全保障政策はどのように展開されてきたのか。その内容、流れを俯瞰しながら、バイデン・ドクトリンの可能性と、それに対する日本への影響などにつ...
収録日:2021/04/26
追加日:2021/05/23
東秀敏
米国安全保障企画研究員

対中国の「ルビコン川を渡った」ことを示した日米首脳会談

対中国戦略・日本の決定的な決断(1)日米首脳会談の評価

2021年4月17日、菅総理大臣とバイデン大統領の間で初めての日米首脳会談が行われ、共同声明が発表された。そこでの日本の評価は国内で流布しているものとは異なり、「よくここまで日本政府は踏み込んだものだ」と中西氏は語る。...
収録日:2021/04/23
追加日:2021/05/19
中西輝政
京都大学名誉教授

米中間での「股裂き状態」、日本は二者択一を迫られるのか

2021年米中関係と日本外交の針路を読む(4)【質疑編】アメリカか中国か、難しい選択

米中関係は今後、どんな展開を見せるのだろうか。「トゥキディデスの罠」という話が出ているように、パワーバランスが変わるときは戦争が起こる可能性があるということで、米中もその罠に陥るのは何としても避けないといけない...
収録日:2021/04/20
追加日:2021/05/15
小原雅博
東京大学名誉教授

バイデン大統領とトランプ前大統領との違いはどこか

2021年米中関係と日本外交の針路を読む(3)【質疑編】バイデン政権の外交と中国のディール

バイデン政権の外交をどう見るか。トランプ前大統領との違いについては、追及している利益、価値がずいぶん違うと小原氏は言う。米中関係において、短期的な通商上の利益を優先させたトランプ前大統領に対し、バイデン大統領は...
収録日:2021/04/20
追加日:2021/05/15
小原雅博
東京大学名誉教授

アラスカでの米中外交協議、激しい応酬とそれぞれの思惑

2021年米中関係と日本外交の針路を読む(2)米中外交協議と日本の国益

バイデン大統領は2021年3月3日に暫定的な国家安全保障戦略のガイダンスである「Interim National Security Strategic Guidance」を発表。その中には「民主主義」「同盟」「パートナー」という言葉が頻繁に出てくる。つまり、バ...
収録日:2021/04/20
追加日:2021/05/01
小原雅博
東京大学名誉教授

2021年4月16日の日米共同声明、その真意を読み解く

2021年米中関係と日本外交の針路を読む(1)日米首脳会談と4つの焦点

2021年4月16日、日米首脳会談が行われ、その後、「新たな時代における日米グローバル・パートナーシップ」というタイトルの共同声明が発表された。その中身はいったいどのような内容なのか。実際に読み進めていくと、「インド太...
収録日:2021/04/20
追加日:2021/05/01
小原雅博
東京大学名誉教授

コロナ禍での世界的な株価高騰、その背景と今後の課題

2021年激変する世界と日本の針路(8)世界経済の動向

コロナ禍の世界経済はどうなっているのか。世界的な株価高騰の背景には、アメリカの政権交代、コロナワクチンの開発、またコロナ対策としての金融緩和などが挙げられるが、実体経済と大きく乖離していることは事実。バイデン政...
収録日:2021/02/02
追加日:2021/03/13
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

Brexit、復興基金、グリーンディール――欧州の現在地と針路

2021年激変する世界と日本の針路(7)EUの試練と取り組み

Brexit問題は今、どうなっているのか。2020年1月末、EUから正式に離脱したイギリスは同年3月、FTA交渉開始。交渉は難航し、合意なき離脱のリスクも高まったが、紆余曲折の末、イギリスとEUは通商協定で一応の合意成立。その背景...
収録日:2021/02/02
追加日:2021/03/13
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「IT巨人企業」による情報革命の衝撃と影響

2021年激変する世界と日本の針路(6)「IT巨人企業」の興隆と問題

世界の動きの中でもう一つ注意しておかなければいけないのは、情報技術の急速な発展と、「IT巨人企業」と呼ばれるGAFAなどが大変大きな力を持ってきているということだ。その拠点ともいえるのがシリコンバレーだが、そこではど...
収録日:2021/02/02
追加日:2021/03/06
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「戦狼外交」――中国が香港・台湾に強硬な姿勢を取る理由

2021年激変する世界と日本の針路(5)中国の国家目標と戦略

政権掌握以来、「中国夢」を唱える習近平主席。「中国はアヘン戦争以来170年の屈辱の歴史を乗り越え、世界の強国になるのだ」と国民を鼓舞する。では彼が押し進める強国化戦略とは何か。また、中国の情報化戦略や覇権志向など、...
収録日:2021/02/02
追加日:2021/03/06
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

バイデン政権で対立が激化した米中関係はどう変わるのか

2021年激変する世界と日本の針路(4)米中対立の展開と展望

ここ数年で深刻化している米中対立について、これまでの経緯を踏まえ考えていく。トランプ政権時、アメリカは重商主義を掲げ、対中追加関税の波状攻撃を進めていくが、この米中貿易摩擦の影響は世界経済全体へと広がっていくこ...
収録日:2021/02/02
追加日:2021/02/27
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「バイデノミクス」バイデン政権の公約実現の可能性を問う

2021年激変する世界と日本の針路(3)バイデン政権の公約と課題

「バイデノミクス」と呼ばれるコロナ禍での経済立て直し策をはじめ、国際強調路線への転換、中国対策など、バイデン氏は選挙前にいろいろ公約を掲げているが、はたしてその実現の可能性はどれくらいあるのか。公約を実現できな...
収録日:2021/02/02
追加日:2021/02/27
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

バイデンの勝利とトランプの抵抗の経過を追う

2021年激変する世界と日本の針路(2)アメリカ大統領選と新大統領選出

世界中をゆさぶる大変動があった2020年、アメリカでは大統領選挙が行われた。トランプ氏とバイデン氏による熾烈な選挙戦が繰り広げられたが、選挙人投票でバイデン氏の勝利が確定。それを認めないトランプ支持者は2021年1月、議...
収録日:2021/02/02
追加日:2021/02/20
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

2021年世界と日本の安定回復へ鍵となる7つの焦点

2021年激変する世界と日本の針路(1)7つの焦点とコロナパンデミック

2021年、世界は昨年(2020年)に続きコロナ禍に見舞われ、ますます混乱している。はたして今後、安定した社会へと回復することはできるのか。今回のシリーズ講義では、コロナ(CV)パンデミック、アメリカ、中国、巨大IT産業、B...
収録日:2021/02/02
追加日:2021/02/20
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

日本にとってアメリカの停滞期は対米ディールのチャンス

米国史サイクル~歴史の逆襲と2020年代(4)日米関係と米国史サイクル

日米関係を理解する上で米国史サイクルは非常に重要な示唆を与えてくれる。アメリカの停滞期に日米関係を再構築するチャンスが訪れるが、それに失敗すると転換期のアメリカに見捨てられて、日本は大きな不利益を被る。ハーディ...
収録日:2020/07/29
追加日:2021/02/10
東秀敏
米国安全保障企画研究員

トランプ時代に直面した4つの危機とその兆候

米国史サイクル~歴史の逆襲と2020年代(3)2つの停滞期を再考する

アメリカに停滞期と転換期をもたらす2つのサイクル。1920年代のハーディング政権は停滞の時代であり、ルーズベルトの登場によって大きくアメリカの政治経済は転換していった。同様に、2010年代のアメリカも停滞期の只中にあった...
収録日:2020/07/29
追加日:2021/02/03
東秀敏
米国安全保障企画研究員

アメリカ建国以来初、2つの停滞期が重なる危機の2020年代

米国史サイクル~歴史の逆襲と2020年代(2)2つのサイクルと危機の時代

制度サイクルとは異なる社会経済サイクルもアメリカの歴史を理解する上で重要である。社会経済サイクルは50年周期で循環するが、制度サイクル同様、2020年代は停滞期に当たる。中でも特に2020年から25年にかけては、アメリカの...
収録日:2020/07/29
追加日:2021/01/27
東秀敏
米国安全保障企画研究員

アメリカ史上80年ごとの制度サイクルを生んだ3つの戦争とは

米国史サイクル~歴史の逆襲と2020年代(1)3つの制度サイクルと戦争

アメリカは歴史上、約80年ごとに制度サイクルが交代する。第一のサイクルは1787年から1865年までのフロンティア時代制度、第二のサイクルは1865年から1945年までの工業化時代制度、そして第三のサイクルは1945年から今日まで続...
収録日:2020/07/29
追加日:2021/01/20
東秀敏
米国安全保障企画研究員

ソーシャルネットワークで決して補えない外交の基本

米国の対中政策~戦略の現状と課題(8)深掘り編:外交の基本を問う

外交の基本は「face to face」で、ソーシャルネットワークとは違うタイプの交流となるため、時間もお金もかかる。だが、ソフトマネー予算削減の方向へ進んでいる現代では、信頼関係を築いた「友人」と呼べるほどの交流は持ちに...
収録日:2020/10/07
追加日:2021/01/12
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

日米同盟の今後を考える上で重要な「三つの共有」

米国の対中政策~戦略の現状と課題(7)深掘り編:ポスト・トゥルースの時代

アメリカ国内の分断はかつてない深刻な状況に陥っている。2020年大統領選挙での討論会が象徴的で、人の意見を聞かない、耳障りのいいことだけが残っていく。「ポスト・トゥルースの時代」を迎えたということだろうか。ではそう...
収録日:2020/10/07
追加日:2021/01/05
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

地域研究のキークエスチョンはどのように設定されるのか

国際地域研究へのいざない(8)質疑編~地域研究とコロナ問題

これまでイスラエル、インド、幕末から明治維新にかけての日本を地域研究した成果について講義を行ってきたが、どの講義にもキークエスチョンが設定されていた。島田晴雄氏によれば、キークエスチョンはわれわれ自身が直面して...
収録日:2020/04/07
追加日:2021/01/02
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

経営者と政治家は、どこが似ていて、どこが違うのか

李登輝に学ぶリーダーの神髄(10)国家国民のために

指導者にとって大事なものを聞かれ、李登輝は一番に「信仰」と答えた。松下幸之助でいえば、それは「根源」ということになる。二人とも気が強く、またそれを裏付ける信仰、哲学を持っている点でよく似ている。では経営者と政治...
収録日:2020/08/24
追加日:2020/12/30
江口克彦
株式会社江口オフィス代表取締役社長

幕末・維新の歴史から学ぶ「人材の蓄積の重要性」

国際地域研究へのいざない(7)明治維新の評価と人材の蓄積

近代日本の人々はまさに一級の人材であり、その後の日本の発展に大きく貢献した。明治維新は日本の構造を大きく変えなかったとする歴史観に対して、島田晴雄氏は日本の幕末から維新にかけて生まれてきた人材たちは、現在の日本...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/12/26
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

李登輝と松下幸之助に共通していた「自我を越えた目線」

李登輝に学ぶリーダーの神髄(9)自我からの脱却

江口氏が李登輝に最後に会ったのは、李登輝が亡くなる7カ月前のことだった。その折、江口氏が「台湾という立派な国をつくられましたね」と言葉をかけると、李登輝は江口氏の顔をじっと見て、「まだまだだよ」と返答したという。...
収録日:2020/08/24
追加日:2020/12/23
江口克彦
株式会社江口オフィス代表取締役社長

幕末に列強の圧力に対抗した優秀な人材がたくさんいた

国際地域研究へのいざない(6)日本の人材育成能力

ペリー来航は日本国内に大きな衝撃を与えたが、こうした状況に適切に対処できる人材を幕府は持っていた。長州藩や薩摩藩でも、新たな状況に対応できる人材が次々と生まれ、日本の植民地化を目論む英仏の諸勢力を逆に利用して、...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/12/19
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

極秘訪問の安倍総理に李登輝が託した思いとは

李登輝に学ぶリーダーの神髄(8)安倍総理との面談が実現

「これで日本は日本らしくなる」と安倍政権の誕生を喜んでいた李登輝。江口氏に安倍総理への親書と色紙を託したことがある。安倍総理も敬意を抱いていたのだろう。国会議員会館での講演の翌日、李登輝のもとへの訪問が実現する...
収録日:2020/08/24
追加日:2020/12/16
江口克彦
株式会社江口オフィス代表取締役社長

明治維新を成し遂げた日本が当時直面していた困難とは何か

国際地域研究へのいざない(5)苦境の日本と帝国主義の波

地域研究の3つ目の例として、世界的にも近代史の奇跡といわれる日本の明治維新を取り上げる。米墨戦争の名将ペリーが日本に来航した時、徳川幕府は経済的に行き詰まった状況にあった。のちに維新の立役者となる長州藩と薩摩藩も...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/12/12
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ついに議員会館で熱気あふれる満員の李登輝講演会が実現

李登輝に学ぶリーダーの神髄(7)国会議員会館での講演と日本精神

参議院議員になったことで李登輝に国会議員会館で講演をしてもらいたいと考えた江口氏。その後、講演が実現。300席を用意したところ、議員と秘書合わせて420人が来るという大変な盛況ぶりだった。この訪日では福島や仙台も周り...
収録日:2020/08/24
追加日:2020/12/09
江口克彦
株式会社江口オフィス代表取締役社長

アントレプレナーシップはアメリカ精神そのもの

“アメリカとは何か”~米国論再考Vol.2(4)深掘り編:アメリカ精神と今後

東秀敏氏によれば、アメリカの外交方針は短期的な視点で決定されているために、転換のペースが早い。これに対応するためには、歴史感覚を学ぶことやアメリカ国民との接触の中で知識を蓄えることが必要となる。本講義終了後の質...
収録日:2020/06/11
追加日:2020/12/05
東秀敏
米国安全保障企画研究員

インド研究で重要なイギリス植民地統治の影響への視点

国際地域研究へのいざない(4)インドの歴史と日本との関係

今日のインドの政治は、19世紀以降の複雑な歴史的遺産によって規定されている。19世紀半ばにイギリスに植民地化されると、イギリス政府の分割統治の影響によって、インド国内の分断は激しくなった。独立後も、中国との国境紛争...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/12/05
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

李登輝が司馬遼太郎の墓前で「静かなる革命」と報告した理由

李登輝に学ぶリーダーの神髄(6)2回目の訪日と「静かなる革命」

1回目の訪日が大阪や岡山だったのに対し、2回目は名古屋、金沢、京都を回った。京都では母校の京都大学を訪ねるのを楽しみにしていたが、「警察が入ると自治が侵される」という理由で門を閉ざされてしまった。しかし、李登輝は...
収録日:2020/08/24
追加日:2020/12/02
江口克彦
株式会社江口オフィス代表取締役社長

歴代大統領の外交方針とは異なるトランプ的取引主義

“アメリカとは何か”~米国論再考Vol.2(3)アメリカ外交の4パターン

アメリカ外交は、歴代大統領の外交方針から4つのパターンに分類することができる。外国に対する姿勢と関心度という2つの軸によって、これまでの大統領の外交がそのいずれかに当てはまるのだが、トランプ政権の外交は、相手国に...
収録日:2020/06/11
追加日:2020/11/28
東秀敏
米国安全保障企画研究員

インドでモディ首相の下、急速に進められている改革とは

国際地域研究へのいざない(3)発展する経済大国インド

地域研究の2つ目の題材として、近年IT産業の分野で急激な発展を見せているインドを扱う。シリコンバレーの下請けとして発展したバンガロールは、今や世界的なIT産業の中心地となり、インドの発展を牽引している。インドは若い人...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/11/28
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

中国の圧力をはねのけて実現した李登輝訪日の舞台裏

李登輝に学ぶリーダーの神髄(5)総統退任後の訪日実現

李登輝は総統退任後、9回日本に来ているが、このうち7回は江口がアレンジしている。1回目は中華人民共和国に過度に配慮した日本が入国をなかなか認めなかった。当時から中国共産党は日本で力を持っており、李登輝の影響力を恐れ...
収録日:2020/08/24
追加日:2020/11/25
江口克彦
株式会社江口オフィス代表取締役社長

2016年トランプ当選につながる孤立主義復興の契機を追う

“アメリカとは何か”~米国論再考Vol.2(2)太平洋を越えて中国へと至る

アメリカの西漸運動は中西部を開拓し、やがてテキサスやカリフォルニアといった地域まで併合し、太平洋まで到達した。その後、アメリカは奴隷解放後の新たな労働力確保のために、中国市場に進出することを目論む。第一次世界大...
収録日:2020/06/11
追加日:2020/11/22
東秀敏
米国安全保障企画研究員

“アメリカ”という概念の覚醒は欧州での7年戦争に起因する

“アメリカとは何か”~米国論再考Vol.2(1)アメリカの源流と地理

アメリカという国を理解するためには、その広大な土地をどのように開拓してきたのかを正しく知る必要がある、と東秀敏氏は強調する。アメリカの基礎は、英国系移民によって形成された。地理的な特徴を理解した上で、西部へと開...
収録日:2020/06/11
追加日:2020/11/22
東秀敏
米国安全保障企画研究員

イスラエルを理解するには苦難の歴史を遡る必要がある

国際地域研究へのいざない(2)苦難の歴史とイスラエル成功の原動力

紀元後、古代イスラエルがローマ帝国に滅ぼされてから、ユダヤ人は20世紀まで国を持たないまま、実に二千年近く放浪生活を余儀なくされてきた。19世紀にナショナリズムの高まりの中でユダヤ人差別が激化すると、イスラエル国家...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/11/21
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

コロナを克服し新しい日常を実現するための「3つの教訓」

中東におけるコロナ問題(3)変化する日常とサアディーの教訓

コロナ禍によりイスラムの生活習慣から、挨拶としての抱擁、茶店での談笑や情報交換など中東独特の風景が姿を消しつつある。山内昌之氏はイスラム世界がコロナ禍以降の新しい日常を獲得するために必要なポイントを、詩人サアデ...
収録日:2020/09/01
追加日:2020/11/18
山内昌之
東京大学名誉教授

「日本の武士道」で「アメリカ民主主義」の裏打ちをする

李登輝に学ぶリーダーの神髄(4)「脱古改新」という考え方

2004年頃から李登輝は「脱古改新」という言葉を用いた。これは、「脱中国」「一国二制度の否定」をも意味する。彼の死後、遺族は総統府や蔡英文総統に「『脱古改新』を誠実に守ってくれ」と伝えた。李登輝がいなければ、台湾は...
収録日:2020/08/24
追加日:2020/11/18
江口克彦
株式会社江口オフィス代表取締役社長

なぜ経済学で軽視されてきた「地域研究」が最高の学問なのか

国際地域研究へのいざない(1)地域研究の意味とイスラエル研究

経済学では軽視されてきた「地域研究」だが、外交評論家の岡崎久彦氏は自著で「地域研究は最高の学問だ」と書いている。そこで今回のシリーズではいくつかの国を取り上げ、見逃されてきた地域研究の重要性と面白さについて解説...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/11/14
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「私は私でない私」李登輝は神の目で台湾統治を考えた

李登輝に学ぶリーダーの神髄(3)「我是不是我的我」

妻の影響で敬虔なクリスチャンだった李登輝。台湾統治も「イエス・キリストならどう考えるか」と神の目線で考えた。そんな李登輝は日本に対しても、「アメリカに依存している」などと厳しい目で見ていた。そこには青春時代を日...
収録日:2020/08/24
追加日:2020/11/11
江口克彦
株式会社江口オフィス代表取締役社長

中東での感染拡大の背景にある3人の独裁者とは

中東におけるコロナ問題(2)独裁者と陰謀論

多宗教、多民族ゆえに国家としてのまとまりに欠ける中東諸国は、国としての形式を維持するために独裁者を冠しているケースが少なくない。山内昌之氏はこの独裁者を「世俗的独裁者」「神権的独裁者」「超俗的独裁者」に分類し、...
収録日:2020/09/01
追加日:2020/11/10
山内昌之
東京大学名誉教授

米中のはざまで日本にできる役割とは何か

米中関係の行方と日本の今後を読む(12)中国の対日認識と日本の役割

まさに一筋縄ではいかない米中関係と国際関係の中で、日本が取るべき対応についてはどう考えればいいのだろうか。これまでのように受動的な立場を守るのではなく、積極的に具体的なプロジェクトを積み重ねること、それには政府...
収録日:2020/09/08
追加日:2020/11/07
小原雅博
東京大学名誉教授

中国にとって本質的に怖いのはバイデンの動向

米中関係の行方と日本の今後を読む(11)バイデンの外交政策

2020年はアメリカ大統領選挙の年であり、トランプ氏が続投するのか民主党のバイデン氏が政権を奪還するのかに注目が集まっている。トランプ氏が続投すればポピュリズム政治が続き、社会の分断はさらに進むだろう。バイデン氏が...
収録日:2020/09/08
追加日:2020/11/07
小原雅博
東京大学名誉教授

中国の「国家資本主義・大国意識・強権」を許せぬアメリカ

米中貿易摩擦の核心と展望(2)なぜ利害が衝突するのか

 そもそも、なぜ中国は世界への輸出を増やせたのか? 1つの理由として、中国が「途上国ステータス」を享受できたことがあった。たとえば、先進国は関税率を低くしているが、中国は高い関税で国内産業を守ってきた。また、日本...
収録日:2020/10/27
追加日:2020/11/06
伊藤元重
東京大学名誉教授

そもそも米中は、今の通商システムの中で共存できるのか?

米中貿易摩擦の核心と展望(1)チャイナ・ショックの深層

 米中の貿易戦争の展開を考えるうえで重要なのは、「そもそも今のままでは、アメリカと中国が、WTO(世界貿易機関)に代表されるような通商システムのなかで共存するのは難しいかもしれない」という点ではないか。そう伊藤元重...
収録日:2020/10/27
追加日:2020/11/06
伊藤元重
東京大学名誉教授

トランプは新しいアメリカを発明する過渡期の大統領ではない

“アメリカとは何か”~米国論再考Vol.1(3)テクノロジーの限界と可能性

アメリカという国を設計したのは、独立宣言と米国憲法だった。歴史を持たないアメリカは、世界史上初めて政治哲学のみに頼った人工的な政体をつくり上げた。これは一種の発明であったが、発明には限界点があり、その度にアメリ...
収録日:2020/06/11
追加日:2020/11/05
東秀敏
米国安全保障企画研究員

李登輝に影響を与えた「メメント・モリ」の意味

李登輝に学ぶリーダーの神髄(2)「自主自立」と「メメント・モリ」

李登輝は13歳の時に「自主自立」に目覚め、家から離れた中学校に入り、自分を向上させようとした。学生時代は、カーライル、ニーチェ、西田幾多郎など西洋や日本の古典を読みあさった。「死を想え」という意味の「メメント・モ...
収録日:2020/08/24
追加日:2020/11/04
江口克彦
株式会社江口オフィス代表取締役社長

中東でコロナ対策がうまく機能していない理由

中東におけるコロナ問題(1)経済的影響と中東諸国の現状

イランは中東における新型コロナウイルスの一大感染源と見なされており、実際その影響は経済的な大打撃を伴って、中東全域および周辺諸国に波及している。中東では各国のコロナ対策がうまく機能していない。その理由として挙げ...
収録日:2020/09/01
追加日:2020/11/03
山内昌之
東京大学名誉教授

習近平国家主席の「中国の夢」で最終的に狙うのは台湾統一

米中関係の行方と日本の今後を読む(10)南シナ海・台湾問題

米中の対立をめぐって、南シナ海と台湾の問題が焦点を集めている。特に台湾の統一は、習近平国家主席にとって「中国の夢」を完成させるための画竜点睛というべき重要事項だ。中国は一国二制度による問題解決を望んできたが、事...
収録日:2020/09/08
追加日:2020/10/31
小原雅博
東京大学名誉教授

ハートランドとリムランド…地政学で考える米中対立

米中関係の行方と日本の今後を読む(9)米中戦争の可能性はあるのか

地政学の原点にさかのぼると、「ハートランド」と「リムランド」という概念が浮上する。超大国アメリカひいては中国にとって日本が地政学上大切なのは、日本がハートランドの周辺にあるリムランドであるからだ。では対立するア...
収録日:2020/09/08
追加日:2020/10/31
小原雅博
東京大学名誉教授

1ドル紙幣のシンボルに秘められたアメリカの建国理念とは

“アメリカとは何か”~米国論再考Vol.1(2)国章に込められた意味

 アメリカの建国の高尚な精神を後世に残すために、建国の父たちは国章にその理念を余すところなく残した。平和を希求する市民による国家であることと自由を守るためなら暴力も構わないという強い意志を示す国章と、創造主によ...
収録日:2020/06/11
追加日:2020/10/29
東秀敏
米国安全保障企画研究員

台湾は台湾だから…李登輝著『台湾の主張』発刊への道程

李登輝に学ぶリーダーの神髄(1)『台湾の主張』の衝撃

李登輝が1996年の国民投票で総統に選ばれ、中国統一派と台湾独立派の2派のなかで悩んでいた頃、江口は「台湾は台湾」と書いた提言書を持っていった。すると李登輝は、「自分と同じ考えだ」と大いに喜んだ。そこから2人のつきあ...
収録日:2020/08/24
追加日:2020/10/28
江口克彦
株式会社江口オフィス代表取締役社長

トランプ氏が共和党を乗っ取るか?移民問題や格差での分極化

日本人が知らないアメリカ政治のしくみ(5)分極化と米中関係への影響

トランプ政権誕生以前からアメリカやヨーロッパの政治を見守ってきた人びとにとって、ポピュリズムの蔓延と分極化の進行は世界的な課題である。アイデンティティ・ポリティクスや移民問題、アメリカの対中国外交は、今後どのよ...
収録日:2020/08/27
追加日:2020/10/28
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

COVID-19が原因のトランプ大統領が遂行する「3つの戦争」

米国の対中政策~戦略の現状と課題(6)4つのアプローチと3つの戦争

コロナパンデミック以降、アメリカの対中路線は4つに分けることができる。「宥和」から「集団的抵抗」「包括的圧力」「体制変更」まで、現状把握の差によりアプローチの方法も変わってくるからだ。米中間の対立は加速され、競争...
収録日:2020/10/07
追加日:2020/10/27
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

米国の「大国間競争時代の戦略」における3つの側面とは

米国の対中政策~戦略の現状と課題(5)コロナパンデミック前の分析

アメリカ政府は、大国間競争時代の戦略を地政学・地経学・地技学の側面で捉えている。3つのアプローチを統合し、外交、情報、軍事、経済と、あらゆる手段を駆使して国益を守る必要性に彼らは直面しているのだ。中でも地技学であ...
収録日:2020/10/07
追加日:2020/10/27
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

米中間で技術的優劣をめぐる戦いが先鋭化している

米国の対中政策~戦略の現状と課題(4)先端技術をめぐる米中競争

エスカレートする米中の対立はその舞台を「最先端技術」、すなわちイノベーション競争に置いている。アメリカはいまだ自国を「主力(Leading Player)」と考え、中国を「挑戦者(Challenging Player)」もしくは「追随する競合...
収録日:2020/10/07
追加日:2020/10/27
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

ド・ゴールの故事に倣い、日本の姿勢を明確にすべき

歴史から見た中国と世界の関係(10)日本が取るべき選択とは

日本が今、参考にすべきはフランスのド・ゴール大統領の発言ではないだろうか。当時、アメリカと国益をめぐって衝突していたフランスだが、キューバ危機が起こると真っ先に「徹頭徹尾アメリカを支持する」と立場を鮮明にした。...
収録日:2020/08/21
追加日:2020/10/26
中西輝政
京都大学名誉教授

日清戦争後の三国干渉以来、日本に難しい選択を迫る米中対立

歴史から見た中国と世界の関係(9)米中対立の行方~3つのシナリオ~

今後の米中対立は3つのシナリオが考えられる。1つ目はアメリカの勝利。2つ目は中国が世界大国になる。3つ目は米中とも疲弊して、多極世界が生まれる。日本にとってどれが望ましいかを考え、優先順位や戦略目標を決めることが重...
収録日:2020/08/21
追加日:2020/10/26
中西輝政
京都大学名誉教授

「自由で開かれたインド太平洋」構想が対抗軸になり得るか

米中関係の行方と日本の今後を読む(8)中国の独走を抑える

中国は一帯一路を進め、欧州にも触手を伸ばすが、実際に海洋の覇権を握るのはアメリカである。それを牽制するため中国は中距離弾道ミサイルを用い、自由諸国は「自由で開かれたインド太平洋」構想を中国への対抗軸として機能さ...
収録日:2020/09/08
追加日:2020/10/24
小原雅博
東京大学名誉教授

米中間の勢力均衡の鍵を握る大事なポイントはシーレーン

米中関係の行方と日本の今後を読む(7)新冷戦の影とシーレーン

「新冷戦」がささやかれるほど対立の続く米中間で、戦いを避け勢力均衡を保つ鍵はシーレーンにある。中国は太平洋をアメリカと二分割する腹案を持つといわれるが、仮に実現したとすると日本にとっては死活問題だ。今や抑えるも...
収録日:2020/09/08
追加日:2020/10/24
小原雅博
東京大学名誉教授

アメリカとは革命を基礎とした「発明」である

“アメリカとは何か”~米国論再考Vol.1(1)アメリカという発明

日本ではしばしばアメリカが誤解されている。アメリカは終わらない実験と発明によって成立している国であり、それが繰り返されていく。よってアメリカの歴史は、その両方に極端にぶれる、いわばローラーコースターのようなもの...
収録日:2020/06/11
追加日:2020/10/22
東秀敏
米国安全保障企画研究員

第二次米国革命へトランプ政権はどうやって舵取りするのか

2020年度独立記念日演説と第2次米国革命(7)第二次米国革命への舵取り

トランプ政権はいったいどのように本格的な第二次米国革命へ舵取りを進めるのか。11月再選が鍵となるが、「独立記念日演説」は、トランプ支持者にとって「就任以来最高の演説」と評価されている。ただ、現在のアメリカで実際に...
収録日:2020/07/29
追加日:2020/10/22
東秀敏
米国安全保障企画研究員

シンクタンクを使わないトランプ政権の特異性

日本人が知らないアメリカ政治のしくみ(4)シンクタンクとポピュリズム

アメリカには多くの傑出したシンクタンクが存在して、他国では官僚機構の行う業務を補完している。ただ、トランプ政権の場合はもともと反エスタブリッシュメントを旨とし、そのことがポピュリスト的人気につながっていると考え...
収録日:2020/08/27
追加日:2020/10/21
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

国防省主導での連続性・一貫性がトランプ政権の防衛戦略の特徴

米国の対中政策~戦略の現状と課題(3)トランプ政権の安全保障政策の要点

オバマ政権からトランプ政権への移行期、米国防省が公表した世界地図において、ロシアは「リライジングパワー」、中国は「ライジングパワー」と名指しされ、それぞれ中、長期的に解決すべき課題とされている。国防省とトランプ...
収録日:2020/10/07
追加日:2020/10/20
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

トランプ政権の地政学的アプローチの中心は「国家防衛戦略」

米国の対中政策~戦略の現状と課題(2)トランプ大統領の世界観

「世界はグローバルなコミュニティーである」というのがオバマ政権の世界観だったが、トランプ氏のそれは「対立者同士が競うアリーナだ」というものだ。絶対的平和主義を旨としてきた日本人にはややもすると衝撃的なその世界観...
収録日:2020/10/07
追加日:2020/10/20
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

“トランプ党”が強固になった中間選挙後の政治構造に注目

米国の対中政策~戦略の現状と課題(1)トランプ政権の政治構造の変遷

「米中新冷戦」という言葉もよく見かけるようになったが、米中間の対立は、新型コロナ発生以降、それ以前にもまして激しさを見せている。実際のところ、米国の対中政策や戦略はどんな方向に向かっているのだろうか。まずはトラ...
収録日:2020/10/07
追加日:2020/10/20
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

プーチンが模索しているロシア外交の「息継ぎ戦略」とは

歴史から見た中国と世界の関係(8)中国に接近するロシアの意図

反中路線を取る国々が増える中、最も態度がはっきりしないのがロシアである。基本的に中ロ同盟は結束を強め、香港国家安全維持法への非難決議に対してもロシアは反対の立場を取った。とはいえ中国と何千キロも国境を接するロシ...
収録日:2020/08/21
追加日:2020/10/19
中西輝政
京都大学名誉教授

米中関係の今後における3つの誤謬と中独関係の行方

歴史から見た中国と世界の関係(7)ドイツの親中路線は変わるか

日中戦争の時代、蒋介石に軍事顧問を送るなど、中国と独特の関係にあるドイツだが、やはり対中政策が変わりつつある。中でもマース外相は、「中国の側に立ってものを言うことはできない」といった発言をしている。メルケル首相...
収録日:2020/08/21
追加日:2020/10/19
中西輝政
京都大学名誉教授

清教徒的なキリスト教原理主義がわからないと理解できない

Qanonとは何か?(3)Qanonとアメリカ史のディープな関係

 実は、Qanonのような「陰謀論」は、アメリカ史においては特別なものではないという。そもそも、独立戦争への機運が高まったのも、「英国王ジョージ3世がアメリカ植民地の入植者全員を奴隷にしようとしている」というフェイク...
収録日:2020/10/07
追加日:2020/10/18
東秀敏
米国安全保障企画研究員

これは政権関係者も多くかかわった「上からの革命」?

Qanonとは何か?(2)誰が、何の目的で?

 誰がQanonの運動を展開しているのか? 東氏は「単独または複数の勢力」「特殊部隊や軍事インテリジェンス関係者ではないか」という説を紹介する。そう思わせるに足る、トランプ大統領や軍関係者の発言とは、どのようなものか...
収録日:2020/10/07
追加日:2020/10/18
東秀敏
米国安全保障企画研究員

トランプ支持者の一部が「フェイク陰謀論」に熱狂する理由

Qanonとは何か?(1)大統領選にも影響を及ぼす草の根運動の正体

 2020年の大統領選挙にも影響を与えるトランプ支持の「草の根運動」、それがQanon(QAnon、Qアノンとも表記)である。これは「オルタナ右翼(=オールタナティブ右翼=既存のアメリカ保守層とは「別」の右派思想。反エスタブ...
収録日:2020/10/07
追加日:2020/10/18
東秀敏
米国安全保障企画研究員

対中関与政策終了で中国依存のリスク回避を進めるアメリカ

米中関係の行方と日本の今後を読む(6)アメリカの模索する道

戦狼化する中国外交に対し、アメリカは「対中関与政策」終了を告げ、デカップリングを進めている。だが、国民の生活に根付いた中国依存を拭い去ることは容易ではなく、中国を顧客とする企業活動にもさまざまな軋轢が起こってい...
収録日:2020/09/08
追加日:2020/10/17
小原雅博
東京大学名誉教授

「戦狼外交」と「probing」、中国の攻撃的外交の特徴

米中関係の行方と日本の今後を読む(5)中国の自信と変化する中国外交

現在の中国外交には変化の兆しがある。一つは「戦狼外交」として、外部からの攻撃に対してすかさず反撃を加える点だ。もう一つは「probing(探り)」といわれ、小出しに当たって相手の反応を見る方法だ。いずれも中国が世界の大...
収録日:2020/09/08
追加日:2020/10/17
小原雅博
東京大学名誉教授

「第二次米国革命」の延長線にある3つのフロンティア開拓

2020年度独立記念日演説と第2次米国革命(6)独立記念日演説の核心その4

演説の終盤ではいよいよトランプ氏のめざすアメリカ像として「第二次米国革命」の姿が明らかになる。それは「独立」のために戦い抜き、勝利を得た後はフロンティアを拡大するアメリカである。21世紀のフロンティアはどこへ向か...
収録日:2020/07/29
追加日:2020/10/15
東秀敏
米国安全保障企画研究員

トランプ大統領がその継承へと突き進む「米国革命」の本質

2020年度独立記念日演説と第2次米国革命(5)独立記念日演説の核心その3

トランプ大統領はアンチテーゼとして、自らが継承しようとする「米国革命」の正当性を強調する。「神」「アメリカ」「愛国者」といった単語を駆使して、独立戦争以来の姿勢を引き継ぐ構えを示すのだ。それは米国第一主義に他な...
収録日:2020/07/29
追加日:2020/10/15
東秀敏
米国安全保障企画研究員

ホワイトハウスは「アメリカ最大のロビイスト事務所」

日本人が知らないアメリカ政治のしくみ(3)議会の実態とホワイトハウスの動き

教科書で見るアメリカ政治と実際の姿は相当違う。議員提出法案が基本とはいえ、半分ほどは役所起源だという。一方、大統領起源のものもある。オバマケア法案がそうで、オバマ氏が民主党議員に猛烈に働きかけ、修正と否決を繰り...
収録日:2020/08/27
追加日:2020/10/14
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

反中外交に大転換、インドへの接近を始めたオーストラリア

歴史から見た中国と世界の関係(6)豪・印が対中国強硬路線へ

オーストラリアもコロナによって、親中路線から反中外交に大転換した。中国から「オーストラリアからの食肉の輸入禁止」などの強い措置を取られても、いっさいへこまなかった。さらに長年、仲が良くなかったインドとの接近も始...
収録日:2020/08/21
追加日:2020/10/12
中西輝政
京都大学名誉教授

イギリスをはじめとするアングロ圏で急速に進む中国離れ

歴史から見た中国と世界の関係(5)イギリスの中国離れとインテリジェンス

イギリスも2020年に入って、それまで親中だったスタンスを大きく変えた。コロナの影響に加え、香港国家安全維持法によって、かつての宗主国だった香港のプライドが踏みにじられた。ファーウェイ製品についても、2020年1月までは...
収録日:2020/08/21
追加日:2020/10/12
中西輝政
京都大学名誉教授

コロナ禍で本当に安全を守っている政党はどこなのか

米中関係の行方と日本の今後を読む(4)国民を代表する党と対中強硬路線

コロナ禍において、米中両国でデモと鎮圧が起こり、メディアの映像を通して相似した図式が露わになっている。人類にとって究極の恐怖は安全を脅かされること。アメリカでトランプ大統領に対する支持が盛り返している背景には、...
収録日:2020/09/08
追加日:2020/10/10
小原雅博
東京大学名誉教授

銃社会のアメリカと監視社会の中国、問われる国家の安全

米中関係の行方と日本の今後を読む(3)主権か治安か、監視か銃か

コロナによる複合危機の中、問われているのは社会や国家の安全をどう考え評価するかということだ。それは為政者のみならず市民一人一人が考えるべき問題である。銃を持つことは権利でもあればリスクでもあり、監視され管理され...
収録日:2020/09/08
追加日:2020/10/10
小原雅博
東京大学名誉教授

日本仏教の「3つの特徴」…世界の仏教との大きな違いとは

【入門】日本仏教の名僧・名著~総論(3)日本仏教と世界仏教

仏教は言うまでもなく世界宗教の一つだが、日本仏教は世界のそれとは様相が違うといわれる。仏教学者・中村元氏の研究で明らかになった主な特徴は三つ数えられる。「出世間を重視しない」「戒律を重視しない」「仏教論理学に頼...
収録日:2020/08/20
追加日:2020/10/08
賴住光子
東京大学大学院人文社会系研究科・文学部倫理学研究室教授

左翼の全体主義化を示す「キャンセル文化」とは?

2020年度独立記念日演説と第2次米国革命(4)独立記念日演説の核心その2

独立記念日演説は、ヘーゲル弁証法のテーゼに向かう。トランプ氏が敵と名指しするのは民主党で、彼らは「左翼文化革命」を意図する存在と糾弾される。最近話題に上る「ブラック・ライヴズ・マター」の運動や「キャンセル・カル...
収録日:2020/07/29
追加日:2020/10/08
東秀敏
米国安全保障企画研究員

「あなたの大統領」として語りかけて述べた「選民思想」

2020年度独立記念日演説と第2次米国革命(3)独立記念日演説の核心その1

ここからは4回に分けて、独立記念日演説の核心に迫っていく。1回目の今回は、まず演説の論理構造を支える「ヘーゲル弁証法」を理解した後、テキストの吟味に入る。トランプ支持層に訴える「米国例外主義」「謝罪外交からディー...
収録日:2020/07/29
追加日:2020/10/08
東秀敏
米国安全保障企画研究員

定年のないアメリカの最高裁判事、大統領が選ぶ時に大論争

日本人が知らないアメリカ政治のしくみ(2)最高裁判所と連邦制

アメリカの議員は党議拘束に縛られないが、「院内総務」と呼ばれる人びとに尻を叩かれて投票を行っている。最高裁の判事は終身制で、大統領よりもその任期は長くなることが多い。さらに連邦制を取るアメリカでは、州が強い権限...
収録日:2020/08/27
追加日:2020/10/07
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

「ポイント・オブ・ノー・リターン」を通り過ぎた米中関係

歴史から見た中国と世界の関係(4)対中戦略の大転換を図るアメリカ

2008年のリーマンショックで、15兆元もの大々的な景気対策を行った中国をアメリカは「世界経済の救世主」と持ち上げ、「世界の繁栄と安定のためのパートナー」とさえ思うようになる。オバマ政権までそうした流れできたが、トラ...
収録日:2020/08/21
追加日:2020/10/05
中西輝政
京都大学名誉教授

アメリカの過ちは冷戦の勝利で中国に幻想を抱いたこと

歴史から見た中国と世界の関係(3)戦後の中国に夢を抱いたアメリカ

第二次世界大戦での国民党の態度に幻滅したアメリカは、清廉潔白な共産党こそ民主主義の担い手という新たな夢を見る。ところが国民党との戦いに勝利した共産党政権はソ連に接近し、アメリカは中国を徹底的に敵対視する。その後...
収録日:2020/08/21
追加日:2020/10/05
中西輝政
京都大学名誉教授

コロナ禍のイランに「イスラム革命の輸出」をする余裕はない

イスラム世界におけるコロナ問題(4)イランの取るべき道

コロナ禍にあるイラン政府がなすべき優先順位の第一は、経済対策とコロナ対策の両立である。シリアやイエメン、あるいはレバノンにおいて革命防衛隊が展開しているようなイランによる「イスラム革命の輸出」に大きなエネルギー...
収録日:2020/08/04
追加日:2020/10/03
山内昌之
東京大学名誉教授

コロナ・パンデミックはいつ終わるのか、短期シナリオは崩壊

米中関係の行方と日本の今後を読む(2)「複合危機」が分けた明暗

新型コロナウイルスの蔓延によって「健康の危機」だけでなく「経済の危機」ももたらされた。互いにトレードオフの関係に二つの「複合危機」にどう対応すればいいか、簡単に結論は出ない。このパンデミックはいつ終わるのか。ワ...
収録日:2020/09/08
追加日:2020/10/01
小原雅博
東京大学名誉教授

コロナが米中関係に与えている影響と大統領選の行方

米中関係の行方と日本の今後を読む(1)『コロナの衝撃』と米中の感染状況

世界がコロナパンデミックの脅威にさらされた2020年。コロナが国際政治、特に米中関係に与えている影響が大きいものがあったことはご承知の通りだが、実際にどんな影響があったのか。そして、「複合危機」といわれる健康と経済...
収録日:2020/09/08
追加日:2020/10/01
小原雅博
東京大学名誉教授

「人民の敵」と形容される主要メディアの報道が分断を加速化

2020年度独立記念日演説と第2次米国革命(2)主要メディアの偏向報道

トランプ大統領と米国主流メディアの対立ぶりは有名だ。氏は記者会見よりもツイッター発信を重視し、気に入らないメディアを「人民の敵」呼ばわりしてやまない。彼の「ラシュモア演説」に対して、主流メディアが待っていました...
収録日:2020/07/29
追加日:2020/10/01
東秀敏
米国安全保障企画研究員

再選を狙うトランプ大統領がラシュモア山を演説の場に選んだ背景

2020年度独立記念日演説と第2次米国革命(1)ラシュモア山を選んだ意義

2020年7月4日に行われたトランプ大統領の「独立記念日演説」が注目を集めている。トランプ大統領のメッセージはどういうもので、その意義とは何か。また、日本に対する含蓄はあるのだろうか。何だろうか。そして、トランプ氏が...
収録日:2020/07/29
追加日:2020/10/01
東秀敏
米国安全保障企画研究員

権限の少ないアメリカ大統領は政治をどう動かしているのか

日本人が知らないアメリカ政治のしくみ(1)アメリカの大統領権限

アメリカ政治には、日本人から見ると不明な点が多い。大統領の権限はほぼ拒否権だけに限られていて、予算編成の力も立法権もない。立法の要は議会だが、ねじれ国会や分裂政府に悩み、最近では妥協案をつくる柔軟性に欠けてきた...
収録日:2020/08/27
追加日:2020/09/30
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

日本人が理解しにくい米中関係の歴史の「後ろ暗い関係」

歴史から見た中国と世界の関係(2)200年以上の歴史を持つ米中関係

アメリカと中国の関係は、ある意味アメリカと日本よりも親密である。アメリカは独立以前から、中国と貿易関係にあった。またアヘン戦争後はアメリカも中国にアヘンを売っていた。さらに辛亥革命で清朝が倒れると、中華民国を民...
収録日:2020/08/21
追加日:2020/09/28
中西輝政
京都大学名誉教授

劇的な米中対立の深まりには大統領選挙より大きな要因がある

歴史から見た中国と世界の関係(1)コロナ後の米中関係はどうなっているか

2020年は米中関係にとって非常に決定的な曲がり角の年である。11月のアメリカ大統領選挙に注目が集まるが、新型コロナウイルスの発生源とされる中国への不信感に加え、香港国家安全維持法の制定も看過できない問題である。コロ...
収録日:2020/08/21
追加日:2020/09/28
中西輝政
京都大学名誉教授

コロナを逆手に取ってアメリカを悪者にするイランの強かさ

イスラム世界におけるコロナ問題(3)アメリカ批判のイラン外交と政府の責任

イランのハーメニー最高指導者は、感染拡大はアメリカによる医療テロが原因だと発言している。確かに、アメリカの数々の制裁がイランの外貨獲得を困難にし、医療崩壊を招いたことは否めない。しかし、感染拡大の根本的な原因は...
収録日:2020/08/04
追加日:2020/09/26
山内昌之
東京大学名誉教授

ハーディングと原敬を失ったのは日米にとって大きな損失

ハーディングとトランプ~100年前の米大統領選を読む(6)日米にとっての不運

ハーディングは、第一次世界大戦後の世界における最大の脅威を、日本とイギリスだと見なしていた。日本はこの転換を理解できずに、アメリカと疎遠になっていく。原敬は、ハーディングと似たような経歴を持ち、アメリカの転換を...
収録日:2020/06/11
追加日:2020/09/24
東秀敏
米国安全保障企画研究員

イランに中東最大のコロナ感染拡大をもたらした理由とは

イスラム世界におけるコロナ問題(2)後手に回ったイランのコロナ対策

イランは2020年4月にコロナウイルスの感染拡大が収束したとして、経済および宗教活動の再開に踏み切った。宗教界にも配慮してのことだが、その結果感染再爆発を招いてしまった。イラン政府の公式見解は「感染拡大はアメリカの経...
収録日:2020/08/04
追加日:2020/09/19
山内昌之
東京大学名誉教授

ハーディングとトランプがつくり出したのは別のアメリカ

ハーディングとトランプ~100年前の米大統領選を読む(5)新たなスタイルの政治家

ハーディングの特異性はいくつかの特徴によって語られる。後ろ盾を持たないことをよく理解していたため、エリート内でも対立を避け、共和党の重鎮からの信頼を勝ち取った。また、ビジネスの経験や縁故主義によって強く結束した...
収録日:2020/06/11
追加日:2020/09/17
東秀敏
米国安全保障企画研究員

サウジのインバウンド消費に影響を与えたコロナ19感染拡大

イスラム世界におけるコロナ問題(1)サウジアラビアのコロナ対策

山内昌之氏が中東、イスラム世界におけるコロナ問題について解説する。コロナウィルスはイスラム諸国にも深刻な影響を及ぼしている。サウジアラビアはハッジ(メッカ大巡礼)と犠牲祭の規模を縮小した。イスラムの重要な行事の...
収録日:2020/08/04
追加日:2020/09/12
山内昌之
東京大学名誉教授

あのまま存命なら「原・ハーディング」ディールの可能性も

ハーディングとトランプ~100年前の米大統領選を読む(4)新世界としてのアメリカ

およそ100年前のアメリカの大転換は、大英帝国的な国際協調主義を取るウィルソン大統領の姿勢に反発し、ヨーロッパとは異なるアメリカという自己意識を追求する人々に呼応する形で生まれた。この転換は、現代アメリカの姿勢にも...
収録日:2020/06/11
追加日:2020/09/10
東秀敏
米国安全保障企画研究員

国家のリーダーが肝に銘ずるべき鉄則には3つの次元がある

危機下のリーダーシップ、その要諦とは(3)変化に応じたリーダーシップ

「自国ファースト」でない主権独立国家などはあり得ない。日本もその例外ではないが、日本には日本の自国ファーストとグローバル・イシューのバランスの取り方があるはずで、それはアメリカの戦略とは異なるものだ。重要なのは...
収録日:2020/07/17
追加日:2020/09/07
山内昌之
東京大学名誉教授

世界にダークエイジの到来を阻止するため重要な5つの対策

コロナパンデミックと闘う世界と今後の課題(12)新たな世界構築のために

世界は現在ダークエイジに進む流れがある中、これを阻止するため、われわれは何をしていけば良いのか。島田晴雄氏は5つの提案をして、シリーズ講義を締めくくる。その中でも最も重要なのは、医療安全保障の国際協力だという。具...
収録日:2020/07/16
追加日:2020/09/05
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

新型コロナの影響で米中関係は史上最悪といわれている

コロナパンデミックと闘う世界と今後の課題(11)米中対立の先鋭化とそのリスク

新型コロナウイルスの感染拡大は、米中対立を先鋭化させた。中国では強権的な対応によってすぐに感染拡大を抑え、世界各国にその成果を喧伝したが、アメリカはそうした中国の対応に対する非難を強める。また、コロナ対策として...
収録日:2020/07/16
追加日:2020/09/05
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

新型コロナの感染拡大前に起こっていたDX革命と米中対立

コロナパンデミックと闘う世界と今後の課題(10)技術革新と米中対立

20世紀後半のアメリカで始まったデジタルトランスフォーメーション(DX)は、現代社会の急速な転換に一役買っている。中国でも鄧小平以降の改革開放政策が実を結び、習近平体勢は世界の大国としての振る舞いを強化しつつある。...
収録日:2020/07/16
追加日:2020/09/02
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

世界的大変化の潮流からコロナパンデミック後の世界を考える

コロナパンデミックと闘う世界と今後の課題(9)アメリカ中心の戦後体制の変化

コロナパンデミックの影響を考えるにあたって、それ以前の国際状況の変化を正しく認識する必要がある。そこには大変化の潮流が4つあり、一つ目は、アメリカを中心とした戦後の政治経済体制が揺らぎつつあるということである。か...
収録日:2020/07/16
追加日:2020/09/02
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「自国ファースト」は悪いかどうか、改めて考える必要がある

危機下のリーダーシップ、その要諦とは(2)「自国ファースト」とバランス感覚

危機の時代を突破するために、独裁制的リーダーシップを評価する向きがあるのは事実である。しかし、反対者を権力で抑圧し情報操作で事実をねじ曲げるようなやり方は、国民を幸せにできない。リーダーは法の支配を尊重したうえ...
収録日:2020/07/17
追加日:2020/08/30
山内昌之
東京大学名誉教授

第一次世界大戦末期からのスペイン風邪で進んだ社会変革

コロナパンデミックと闘う世界と今後の課題(8)スペイン風邪とその影響

世界における感染症の歴史的経験の2つ目として、スペイン風邪を取り上げる。第一次世界大戦で疲弊した各国を襲ったスペイン風邪は、ヨーロッパだけではなくアメリカや日本など世界各国で大きな被害をもたらした。日本ではスペイ...
収録日:2020/07/16
追加日:2020/08/30
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ペストが社会を大きく変えた…歴史に学ぶ感染症の影響力

コロナパンデミックと闘う世界と今後の課題(7)ペストと世界の大変化

歴史を紐解いてみると、現在の新型コロナウイルスと似た感染症として14世紀のペストと100年前のスペイン風邪が挙げられる。ペストは都市化の進展とともに現れ、主にヨーロッパで猛威を振るった。その結果、農奴制の解体やカトリ...
収録日:2020/07/16
追加日:2020/08/30
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

世界経済は「大封鎖」――大恐慌以来の景気後退もとIMF警告

コロナパンデミックと闘う世界と今後の課題(6)ワクチン開発の長期化とIMFの経済予測

コロナウイルスには頻繁に変異が起こりやすいという特徴があるため、このウイルスに対処するためのワクチンを開発・製造するのは非常に難しい。こうした対応の難しさもあり、予期せぬ感染拡大を招き、IMFも景気後退に関して当初...
収録日:2020/07/16
追加日:2020/08/30
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

新興国、途上国、貧困国での感染拡大が世界に与える影響

コロナパンデミックと闘う世界と今後の課題(5)新興国・途上国・貧困国の現実

先進国における感染拡大を経て、2020年7月現在の感染拡大の中心は新興国、途上国、貧困国へと移った。これらの国々はインフラが整っていないため、ウイルスの感染拡大に対して効果的な対応が取れていない。また、経済的な打撃も...
収録日:2020/07/16
追加日:2020/08/28
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

再感染を防ぐために世界で進められている3つの対策

コロナパンデミックと闘う世界と今後の課題(4)再感染防止への各種対策

再感染の拡大を防ぐために、さまざまな対策が各国で取られている。検査体制の拡充や、接触を記録するアプリの開発、新たな治療薬の開発など、さまざまな分野で急ピッチの開発が進められている。とりわけワクチンの開発は非常に...
収録日:2020/07/16
追加日:2020/08/28
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

世界最悪の感染拡大が進むアメリカの状況を確認する

コロナパンデミックと闘う世界と今後の課題(3)経済活動再開と第二波

コロナウイルス対策としての活動制限が各国の経済に与えた打撃は深刻だったため、各国政府は感染拡大が落ち着いてくると迅速に経済活動の再開に尽力した。しかし、その結果再度コロナウイルスの感染拡大が広まりつつあり、感染...
収録日:2020/07/16
追加日:2020/08/28
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ハーディング流ディール外交に敗北した日本

ハーディングとトランプ~100年前の米大統領選を読む(3)米国第一主義の実践

ハーディングは国内政策と外交政策の両面で、大きな改革を行った。国内的には経済自由化を徹底し、非常に早いスピードでの国内経済の回復を達成。また、外交政策に関しては、再度孤立主義を打ち出し日英への圧力を強めた。当時...
収録日:2020/06/11
追加日:2020/08/27
東秀敏
米国安全保障企画研究員

コロナの影響で世界的に財政の累積負債は急増、最悪は日本

コロナパンデミックと闘う世界と今後の課題(2)感染防止と経済政策

感染拡大を抑えるにはワクチンの開発が不可欠だが、それには長い時間がかかる。その間に経済に深刻なダメージが出ないように、各国はさまざまな金融政策を採っている。アメリカの連邦準備制度やEUは積極的な財政支援策に乗り出...
収録日:2020/07/16
追加日:2020/08/25
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

コロナパンデミックから世界を再構築するための5つの提案

コロナパンデミックと闘う世界と今後の課題(1)コロナ以前・以降の世界を俯瞰する

2019年11月に初めての感染者が出てから、瞬く間に世界全体に広がっていった新型コロナウイルス。感染拡大の状況を踏まえて、これからの世界が向かうべき方向性を提示する。今回のシリーズでは、7月配信のシリーズ講義「コロナ禍...
収録日:2020/07/16
追加日:2020/08/25
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

なぜハーディング候補は歴史的大勝を収めることができたのか

ハーディングとトランプ~100年前の米大統領選を読む(2)ハーディングの実像

ハーディングは当時、共和党としては異色の政治家だった。学歴も後ろ盾もない中、ビジネスマンとして身を立て、政治家の道を志し、やがて1920年に大統領に選出されることになる。それは、彼が当時普及し始めたメディアを活用し...
収録日:2020/06/11
追加日:2020/08/20
東秀敏
米国安全保障企画研究員

現実のイスラムと理想のイスラムのあいだにあるズレとは何か

二つのイスラム~現代イスラムをめぐる紛争の根源を理解するために~

興味深い書物が出版された。『世界神学をめざして――信仰と宗教学の対話』(ウィルフレッド・キャントウェル・スミス著、中村廣治郎翻訳)である。この書物が説くように、歴史も宗教も多様なものである。宗教は人間が日常を生き...
収録日:2020/07/17
追加日:2020/08/16
山内昌之
東京大学名誉教授

1920年のアメリカファースト…ハーディング大統領の勝利

ハーディングとトランプ~100年前の米大統領選を読む(1)米国第一主義の台頭

ポスト冷戦期のグローバリズムの流れに対して「アメリカファースト」を強く打ち出したドナルド・トランプ氏。だが、1920年の大統領選挙を制したハーディングも、アメリカファーストを掲げて勝利していた。第1次世界大戦前から続...
収録日:2020/06/11
追加日:2020/08/13
東秀敏
米国安全保障企画研究員

日本で感染率が低い要因は「ファクターX」ではなく生活風習

新型コロナ問題の現在地とこれからの課題(2)日本の「ファクターX」

日本における感染者数の少なさよりも、欧米における死亡率の高さの方が注目に値することが、最近になって分かってきた。この傾向は、重症化に繋がるファクターを特定する上で役に立つ。日本での感染者の少なさは、医学的な問題...
収録日:2020/07/16
追加日:2020/08/08

「アジャイル」は新型コロナ問題の重要なキーワード

新型コロナ問題の現在地とこれからの課題(1)全世界比較と日本

2019年末に端を発した新型コロナウイルス問題は、全世界に感染が拡大し、深刻な影響を与えている。これまでにさまざまな知見が蓄積されてきたが、同時にまだ解決されていない課題も山積している。この両面について、およそ半年...
収録日:2020/07/16
追加日:2020/08/08

なぜ日本企業のインド進出は遅れているのか

躍進するインドIT産業の可能性と課題(8)日印関係の発展

日印関係は現在、安倍首相がモディ首相との良好な関係を築き、インフラ整備へ協力するなど、これまでにないほど緊密化している。インドの日本に対する好意的な態度は第2次大戦の時から顕著だが、日本企業のインド進出は、中国進...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/07/24
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

インドは世界の指導国となる資格はあるか

躍進するインドIT産業の可能性と課題(7)三大大国への道

ネルーが確立した非同盟主義と社会主義計画経済は、時代の流れの中で見直されることとなった。ソ連解体と冷戦崩壊がその流れを加速させ、1990年代以降高い経済成長率を維持する経済大国としての地位を固めてきた。その人口構造...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/07/17
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

コロナ克服のためには「夢のある」経済システムの構想が必要

コロナ禍で揺れる世界経済の行方(9)今後の課題

新型コロナウイルス感染と世界経済を総括してきたが、今後の対策はどうあるべきだろうか。「感染対策か、経済回復か」は二者択一できないし、第二波への備えも喫緊の課題だ。各国政府の莫大な財政支出の膨張も頭の痛い問題だが...
収録日:2020/06/15
追加日:2020/07/14
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

コロナ禍で予測される世界経済の「三つの代替シナリオ」

コロナ禍で揺れる世界経済の行方(8)IMFの経済予測

IMFは、「世界経済見通し」として通常は4月と10月に中期的な予測を発表し、1月と7月にアップデートしている。今回、アップデートは6月に前倒しになっているが、ここでは4月の見通しに基づいて、その意図を考えている。なお、金...
収録日:2020/06/15
追加日:2020/07/14
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

世界中がコロナ不況で苦しむ中、台湾がプラスになる理由

コロナ禍で揺れる世界経済の行方(7)アジアの課題

新型コロナ対応において「優等生」と目される国はアジアに多い。その例として、韓国、シンガポール、台湾などが講じた手法を日本も含めて振り返ってみよう。アジア諸国のこれからの課題は、第二波への備えということになりそう...
収録日:2020/06/15
追加日:2020/07/14
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

バンドワゴン現象も発生、トランプ大統領の発言で市場大混乱

コロナ禍で揺れる世界経済の行方(6)トランプ発言とアメリカの悲劇

新型コロナの感染は迅速で週ごとに様相を変えるが、6月前半の時点で世界最大の被害を被ったのはアメリカである。先進国のトップを走るアメリカが、なぜそんな事態になったのか。すでに多方面から能力不足が指摘されているトラン...
収録日:2020/06/15
追加日:2020/07/14
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ネルー・ガンディー王朝の栄枯盛衰に見るインドの複雑な歴史

躍進するインドIT産業の可能性と課題(6)ネルー一族による統治

ネルー首相のもとイギリス植民地からの独立を達成したインドだったが、その前途は多難であった。ネルーは冷戦構造の中で非同盟主義を取り、毛沢東やスカルノなどとともに、米ソの調停役を果たすという理想を持っていたが、中国...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/07/10
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

メルケル首相とマクロン大統領による「歴史的決断」とは

コロナ禍で揺れる世界経済の行方(5)EUとヨーロッパ情勢

新型コロナウイルスはEUとヨーロッパ諸国にも甚大な影響を与えた。中でもイタリアの医療崩壊、イギリスの首相や皇太子の感染などのニュースは、日本人の心胆をも寒くしたものだ。しかし、世界の多くの国が「自国ファースト」に...
収録日:2020/06/15
追加日:2020/07/08
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

延期後に開催された中国「全人代」で起きた想定外の事態

コロナ禍で揺れる世界経済の行方(4)中国では何が起きていたのか

新型コロナウイルスの感染を振り返る発端は、2019年末に新型肺炎患者の出現していた中国・武漢市である。当初「原因不明」とされた新型肺炎に対して中国はどう対応し、この半年間でシステムをつくりあげたか。渦中から明らかに...
収録日:2020/06/15
追加日:2020/07/08
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

10年かけても復旧が困難な「コロナ不況」の世界的実態

コロナ禍で揺れる世界経済の行方(3)世界のジレンマ

コロナ抑制策による経済的影響はどれほどなのか。アメリカは、10年かけても復旧が困難な程度の不況に陥ったと言われる。ユーロ圏の成長率は7.7パーセント減り、加盟全27カ国が軒並みマイナス成長、アジア諸国ではGDPの9.7パーセ...
収録日:2020/06/15
追加日:2020/07/08
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

不況を深化させないために打つべき三つの経済政策

コロナ禍で揺れる世界経済の行方(2)経済政策と金融市場

コロナ不況においては、「感染抑制」と「市場経済の維持」のトレードオフ関係がジレンマとなっている。より経済学的にいうなら、経済循環の活動を阻害するディスラプションとして、新型コロナのウイルスは働いているのだ。今回...
収録日:2020/06/15
追加日:2020/07/08
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

世界経済はどうなってしまうのか、最新の情勢分析と展望

コロナ禍で揺れる世界経済の行方(1)世界の感染状況

2019年12月以降、中国湖北省武漢市を中心に発生し、短期間で全世界に広がった新型コロナウイルス感染症。パンデミックとなった原因はグローバリズムにより世界が狭くなったことにあるが、懸念されるのは世界経済の行方だ。果た...
収録日:2020/06/15
追加日:2020/07/08
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ガンジーが率いたイギリスからの独立運動と印パ分離の悲劇

躍進するインドIT産業の可能性と課題(5)独立をめぐる過酷な歴史

インドの20世紀史は、イギリスからの独立闘争に始まった。マハトマ・ガンジーは戦間期のインドの独立運動を率い、国内的にも国際的にも大きな影響力を持った。第二次世界大戦が始まると、インド兵を集めたいイギリスとの交渉を...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/07/03
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

コロナ禍でクリアになった加速すべきことと引き返すべきこと

ポストコロナ、日本の指針(1)コロナ禍で明らかになったこと

2020年1月に中国・武漢から始まった新型コロナウイルスの感染爆発は、3月にはヨーロッパ、北米、アジア、アフリカ、オセアニアと160以上の国に拡散した。日本は2か月近く「緊急事態宣言」が続き、社会の大半が大きな影響を受け...
収録日:2020/05/29
追加日:2020/06/30

日本にとって大きな意味を持つのは米国が内戦状態にあること

2020年全米暴動を考える(2)文化マルクス主義と分断化

人種問題によるアメリカの分断化は、過激な文化マルクス主義を追求する民主党のイニシアティヴによるものだという。トランプ大統領の目標の一つに、その行き過ぎた文化マルクス主義との決別がある。アメリカ独特の価値観をもと...
収録日:2020/06/11
追加日:2020/06/27
東秀敏
米国安全保障企画研究員

2020年の全米暴動は「米国建国の原罪」に起因する

2020年全米暴動を考える(1)複雑な人種差別問題

2020年5月に起こった黒人男性に対する白人警官の暴行に端を発する暴動は、アメリカ全土を混乱の渦に巻き込んでいる。その背景には、アメリカの複雑な人種問題や、選挙への政治利用を目論む集団の存在がある。中でも人種問題は、...
収録日:2020/06/11
追加日:2020/06/27
東秀敏
米国安全保障企画研究員

ヒンドゥー教とイスラム教の対立が激しいインドの宗教的多様性

躍進するインドIT産業の可能性と課題(4)インドの多様性

インドは、日本とは比較にならないほど多様な国である。多様性という面では宗教もその一つだが、中でもヒンドゥー教とイスラム教の対立は、1947年インド独立の際に大変な悲劇を引き起こし、その後、ガンジーの暗殺など、深刻な...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/06/26
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

インドの剛腕政治家・モディ首相…その華々しい政策の数々

躍進するインドIT産業の可能性と課題(3)モディ首相の政策と個性

モディ首相の統治の特徴は、目を引くキャッチフレーズを伴った華々しい政策を矢継ぎ早に打ち出すという点にある。また、高額紙幣の廃止、国民ナンバー制度の創設と実施、間接税の一本化など、非常に難しい問題を強硬に実施して...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/06/19
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

バンガロールが「世界のIT基地」としてインドの発展を牽引

躍進するインドIT産業の可能性と課題(2)国際的影響力の拡大

近年目覚ましい経済発展を見せるインドは、国際政治などの分野でも急速にプレゼンスを拡大している。安保理常任理事国入りを目指す動きや、火星探査機の打ち上げ成功、ミサイル発射実験の成功など、近年のインドの動きは国際的...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/06/12
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

インドが世界有数のIT産業の拠点へと発展した理由

躍進するインドIT産業の可能性と課題(1)下請けから世界の中心へ

近年、世界的にIT産業の発展は目覚ましいが、インドがその中で果たす役割は非常に大きい。そこでこのシリーズでは、インドのIT産業の発展に関して、その背景や今後の展開について詳しく解説する。第1話は、シリコンバレーの下請...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/06/05
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

コロナ禍による世界的な危機の中、日本には何ができるのか

世界の新型コロナ対応を俯瞰する(6)日本の役割

ウイルスの抑え込みと経済活動の制限は深刻なジレンマとなっており、新興国では大きなダメージを負っている。こうして起こる悪循環を抑えるためにも国際協力や強い国のリーダーシップが必要となるが、アメリカにその役目は期待...
収録日:2020/04/09
追加日:2020/05/30

コロナ禍の中、排他的なムードが世界中で強まっている

世界の新型コロナ対応を俯瞰する(5)デカップリング問題

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、世界中で特にアジア人への差別や排他的な論調が深まっている。そうした中、注意しなければいけないのはデカップリング問題だ。米中によるハイテク覇権争いが繰り広げられているが、今は...
収録日:2020/04/09
追加日:2020/05/27

安全の概念が変わる中、リーダーが最も大事にすべきこと

世界の新型コロナ対応を俯瞰する(4)リーダーの役割

国家が危機のときのリーダーの役割、その行動が今、問われている。重要となるのは、情報を適切に集約し、タイムリーにメッセージを伝えることである。そこで考えなければいけないのは、国家は何のために存在するのかということ...
収録日:2020/04/09
追加日:2020/05/24

メルケル首相がコロナ禍で訴えた「一致団結」のメッセージ

世界の新型コロナ対応を俯瞰する(3)政治のメッセージ

危機のときには、政府のトップがどのようなメッセージを国民に発していくのかが非常に大事である。それは、いくら給付するかというような枝葉末節の話ではない。そこで注目したいのはドイツのメルケル首相がメッセージで訴えた...
収録日:2020/04/09
追加日:2020/05/20

日本が国際社会から信頼される国になるためには何が必要か

2020世界の政治経済と日本(8)DXと日本の課題

バブル崩壊後、日本経済は大きく落ち込んでいったが、その間アメリカ、中国、インドは、他国からの人的知的刺激を受けて大きく発展していった。「失われた20年」を経験した日本も、他国から大いに学ぶ必要がある。また、周辺国...
収録日:2020/01/23
追加日:2020/05/18
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

台湾が新型コロナ問題で示した「自由で民主的な体制の対応力」

世界の新型コロナ対応を俯瞰する(2)アジア諸国の対応

過去に類を見ないウイルスの蔓延に対して、アジア諸国、特に台湾がうまく対応して抑え込みを進めることができたのはどうしてなのか。それにはITインフラの整備状況や隣国との関係、政治体制の違いなどが関係している。(全6話中...
収録日:2020/04/09
追加日:2020/05/16

初動に失敗した中国の新型コロナ対応はその後どうなったのか

世界の新型コロナ対応を俯瞰する(1)中国の対応

中国の新型コロナウイルスへの対応は、初動に失敗したが、その後、本当にうまくいっているのか。これについては、SARSでの教訓の活用や、プロパガンダへの利用、サプライチェーンの問題など、多面的な評価から判断する必要があ...
収録日:2020/04/09
追加日:2020/05/13

なぜWHOはマスクの効果について意見を変えたのか

対コロナ、危機の意思決定を考える(4)宣言解除のタイミング

緊急事態宣言を解除するタイミングは、非常に慎重にならなければならない。解除することで第二波の感染が起こる可能性があるからだ。マスクの効果を再確認しつつ、時期を見定める必要がある。(全5話中第4話) ※司会者:川上達...
収録日:2020/04/28
追加日:2020/05/13
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

日本が危機に対して作っているのはシナリオではなくマニュアル

対コロナ、危機の意思決定を考える(2)シナリオ作りと制度設計

未知の問題に対処するためには、誰がどのように動くかなど事前にシナリオを作っておく必要がある。今回の新型コロナウイルスでは、日本の場合、そこが不足していた。ではどうすればいいか。海外の事例を参照しながら、日本のシ...
収録日:2020/04/28
追加日:2020/05/13
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

新型コロナ問題を考える上で重要な「危機のシナリオ」

対コロナ、危機の意思決定を考える(1)シナリオの必要性

新型コロナウイルス問題に対して、安倍政権は批判にさらされている。「安倍一強」といわれ、官邸に意思決定が集中しているはずなのに、支障が生じているのはなぜなのか。そこで今回考えたいのは、未知の問題における危機管理に...
収録日:2020/04/28
追加日:2020/05/13
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

ウイルスという共通の敵に立ち向かう上で大事な6つの要素

新型コロナウイルスによる世界変動(7)国際協力に向けて

ウイルスの感染拡大に対する各国の対応が分かれたのは、選挙等の政治的思惑が絡んでいたからでもある。こうした事情を超え、ウイルスという共通の敵に対して国際協力を行っていくことが求められる。そのためには大事な要素が6つ...
収録日:2020/04/03
追加日:2020/05/09
小原雅博
東京大学名誉教授

感染症に打ち勝つためには国際協力の強化が不可欠

新型コロナウイルスによる世界変動(6)終息後の世界

ウイルスの感染拡大が終焉を迎えた世界には何が訪れるのか。注意すべきはデカップリングとナショナリズムの高揚による、国際社会の分断である。さらなる未来のウイルス感染に対峙すべく、国際的な協力体制を確立しなければなら...
収録日:2020/04/03
追加日:2020/05/06
小原雅博
東京大学名誉教授

緊急事態への対応で優れるのは民主主義か独裁か?

新型コロナ問題の全体像~グローバリゼーションと国家主権~

新型コロナウイルスの問題は、これまでの社会、国際秩序を大きく変えようとしている。特に着目すべきは、各国がこの問題への対処を個別に行っているため、グローバル化に対して主権国家へ回帰しているのではないかという点であ...
収録日:2020/04/28
追加日:2020/05/03
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

新型コロナ対策のために各国の政治・社会構造を研究せよ

脱コロナへの課題と展望(1)各国の比較から見えてくるもの

ウイルス禍にいかに立ち向かうか。小宮山宏先生と曽根泰教先生の対談で、日本の対策の課題と展望について検討する緊急講義。まず指摘がなされるのは、各国の状況を比較検討することの重要性である。そこには、近隣国でも致死率...
収録日:2020/04/22
追加日:2020/05/02

「全体観」と「専門家の深い知見」で新たな社会像を構築する

脱コロナを「知の構造化」で考える(8)ポストコロナ

ここまでの日本の政策にはどのような問題があったのか。例えば一斉休校の要請は、その効果、影響から考えると、そのやり方には課題を残したといっていいだろう。問題の全体像を理解するためには、専門家の知見だけではなく、自...
収録日:2020/04/22
追加日:2020/04/29
小宮山宏
東京大学第28代総長

海外情報の収集と科学技術と日本の底力で脱コロナに挑む

脱コロナを「知の構造化」で考える(7)情報力と科学力

今回のコロナ問題は「科学×グローバリゼーション」の話だと言う小宮山宏氏。新型コロナウイルスについて正しく理解するためにも、日本ではなく世界の情報を集めることの重要性を説く。今や科学技術は非常に速いスピードで進歩し...
収録日:2020/04/22
追加日:2020/04/29
小宮山宏
東京大学第28代総長

ウイルス禍から抜け出すために必要な「3つの条件」とは

脱コロナを「知の構造化」で考える(6)日本が取るべき道

国際比較データを踏まえて、日本が進めていくべきことは何なのか。社会活動を再開する上で必要となるのは、検査による実態の把握、新規感染者の減少、安定的な医療体制の構築という3つの条件である。(全8話中第6話) ※インタ...
収録日:2020/04/22
追加日:2020/04/29
小宮山宏
東京大学第28代総長

専門家が見誤ってしまう部分を、いかに支えていくか

脱コロナを「知の構造化」で考える(5)広範な専門家の力

ウイルスはすでに変異しており、それが致死率を高くしているという議論があるが、ヨーロッパ各国の差異を見ると、高い致死率は変異の影響ではないことが分かる。重要なのは問題の全体像をデータから正しく把握することである。...
収録日:2020/04/22
追加日:2020/04/29
小宮山宏
東京大学第28代総長

「正しいデータを知って、正しく恐れる」ことが大切

脱コロナを「知の構造化」で考える(4)致死率が示す意味

各国の状況をさらに比較すると、致死率に大きな違いがあることが見えてくる。国の規模や人口を問わず、感染者数に対する致死率にはばらつきがあるが、そこからは「正しく恐れる」ことの重要性が見えてくる。(全8話中第4話) ※...
収録日:2020/04/22
追加日:2020/04/29
小宮山宏
東京大学第28代総長

9カ国の比較から見えてくる「日本の現場」の頑張り

脱コロナを「知の構造化」で考える(3)日本の感染状況

世界のデータを比較することによって、ウイルスの押さえ込みに成功している国の傾向が見えてくる。そのなかで日本はどんな状況なのか。現時点では少ない検査数ながらも、世界と比較しても感染率、致死率ともに極めて低く、まだ...
収録日:2020/04/22
追加日:2020/04/29
小宮山宏
東京大学第28代総長

各国の「百万人当たりの感染率・死亡率」比較でわかること

脱コロナを「知の構造化」で考える(2)世界の感染状況

新型コロナウイルスの状況を把握するには、新規の感染者数だけでなく、人口100万人当たりの感染率、感染した人の死亡率についてのデータを各国間で比較する必要がある。これにより、国ごとで異なる状況が起きていることを知るこ...
収録日:2020/04/22
追加日:2020/04/29
小宮山宏
東京大学第28代総長

リベラルアーツの力で新型コロナの曖昧な不安に立ち向かう

脱コロナを「知の構造化」で考える(1)全体像を把握せよ

現代のリベラルアーツは、今ここにある問題に取り組む際にも有効なものでなければならない。テンミニッツTVによる新型コロナ問題への取り組みは、こうした問題意識によって動かされている。これにより、状況の全体像を把握する...
収録日:2020/04/22
追加日:2020/04/29
小宮山宏
東京大学第28代総長

新型コロナへの中国の対応は今後のモデルケースになるのか

新型コロナウイルスによる世界変動(5)中国の措置の是非

中国が新型コロナウイルスに対して取った措置は、果たして今後のモデルとなり得るのか。民主主義国家の場合、権威主義体制の国家とは異なり、プライバシーや人権に配慮した対策を取らなければならないため、中国のような措置は...
収録日:2020/04/03
追加日:2020/04/29
小原雅博
東京大学名誉教授

トランプ大統領が再選されると世界にどんな影響が及ぶのか

2020世界の政治経済と日本(5)次期米国大統領選と米中対立

仮にトランプ政権が2期目に突入した場合、財政的な行き詰まりを迎えて、国際政治・経済に大きな混乱を招くと島田晴雄氏は指摘する。しかし、対抗する民主党側も現状を打開できる公算は限りなく小さい。そのようななかで非常に大...
収録日:2020/01/23
追加日:2020/04/27
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

数千年の歴史のなかで勝ち残ってきた文明が4つある

宗教で読み解く「世界の文明」(1)文明とは何か

文明とは、言語や民族によって理解できる文化よりも一段高いレベルにある、歴史上勝ち残ってきた大きな集団である。とりわけ宗教からこの4つの文明を把握することで、混沌とする現在の世界を理解できる。(2019年11月12日開催日...
収録日:2019/11/12
追加日:2020/04/26
橋爪大三郎
社会学者

新型コロナウイルスによる株価の暴落が大統領選挙にも影響

新型コロナウイルスによる世界変動(4)各国政府の対応

新型コロナウイルスは株式市場にも混乱をもたらしたが、これは世界経済がますます不確実になっていくことを示している。この問題を解決し、早く正常化させるためにも、各国の政府はどんな対策が必要となるのか。ワクチン開発だ...
収録日:2020/04/03
追加日:2020/04/25
小原雅博
東京大学名誉教授

トランプ大統領が中東に引き起こした混乱と危険

2020世界の政治経済と日本(4)トランプ大統領と揺らぐ中東

中東問題は世界の安全保障を考える上で、非常に重要な地域である。トランプ大統領は中東の国々に対して極端な対応を取っているため、中東の政治情勢は動揺しているという。イラン、イスラエル、シリア、サウジアラビアなど、こ...
収録日:2020/01/23
追加日:2020/04/24
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

石油価格暴落の背景には3大石油大国の覇権争いがある

新型コロナウイルスによる世界変動(3)世界経済への影響

コロナウイルスがもたらした世界経済への悪影響として、グローバルなサプライチェーンに対する打撃がある。世界中で部品が製造されている以上、どこかで生産が止まると製品の供給が止まってしまう。さらに、そこに2つの大きな悪...
収録日:2020/04/03
追加日:2020/04/22
小原雅博
東京大学名誉教授

トランプ政権によって崩れ去った核軍縮の歴史的な歩み

2020世界の政治経済と日本(3)揺らぐ世界の安全保障体制

トランプ政権は安全保障政策に関しても、新たな方針を打ち出している。冷戦時代に締結されたINF条約以降、核軍縮の枠組みは少しずつ発展してきていたが、トランプ大統領はロシアや中国の動きを警戒して、この条約から離脱してし...
収録日:2020/01/23
追加日:2020/04/19
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

回復の途上にある中国経済が抱える不安要素とは

新型コロナウイルスによる世界変動(2)中国経済のジレンマ

各国の経済状況をどのように読み解くべきか。中国はすでに感染終息宣言を出す勢いだが、経済状況の回復にはまだ時間がかかる見込みである。それには、最近転換しつつある中国の産業構造も関係している。(全7話中第2話) ※イン...
収録日:2020/04/03
追加日:2020/04/18
小原雅博
東京大学名誉教授

ウイルスの抑え込みと経済の正常化はトレードオフの関係

新型コロナウイルスによる世界変動(1)2つのアジェンダ

コロナウイルスの世界的な拡大によって、世界はどのように変わっていくのか。各国の状況を見ると、政治体制ごとで異なる施策と成果がもたらされている。しかし、どの国も共通して、ある種のジレンマを抱えている。(全7話中第1...
収録日:2020/04/03
追加日:2020/04/15
小原雅博
東京大学名誉教授

公約に掲げた経済政策を実現させるトランプ大統領の危うさ

2020世界の政治経済と日本(2)トランプ政権の経済政策

トランプ大統領は市民の注意を引くような公約を掲げて当選したが、驚くことにその多くを実行に移している。経済政策では大規模な減税やインフラ建設を打ち出したが、収支バランスが保たれる兆しはない。また極端な保護主義によ...
収録日:2020/01/23
追加日:2020/04/12
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

日本が新しいグローバルスタンダードをつくるために

激動の世界情勢を読む~米中対立の行方(11)日本の選択肢:後編

日本にとって現実的な選択肢は、リベラリストとリアリストの間を進むということである。そこにおいて、日本は新しいグローバルスタンダードをつくることが求められている。そのための競争にどう立ち向かうべきか。今、競争は国...
収録日:2020/02/15
追加日:2020/04/10

日本の方向性を考える上で参照すべき2つの考え方

激動の世界情勢を読む~米中対立の行方(10)日本の選択肢:前編

米中関係の分断に際して日本が取り得る方針として、融合を模索するリベラリストの考え方と、力の均衡を目指すリアリストの考え方である。両者はそれぞれどういった考え方なのか。(2020年2月15日開催・テンミニッツTV講演会「激...
収録日:2020/02/15
追加日:2020/04/10

世界が大変化する激動の2020年、日本はどう対応すべきか

2020世界の政治経済と日本(1)世界の混迷の中心はトランプ

2020年現在、トランプ大統領率いるアメリカが孤立主義を取り、中国との間に経済紛争を起こしている一方、EUではイギリスが離脱するBREXITが実現するなど、世界情勢は混迷の一途をたどっている。こうした状況の中で日本はどのよ...
収録日:2020/01/23
追加日:2020/04/06
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

日本が進むべき道は、アメリカか中国かの二択ではない

激動の世界情勢を読む~米中対立の行方(9)アメリカと中国の間の日本

アメリカがこれまでのような国際秩序の維持から撤退していくという動きを見せる一方、中国は経済発展こそ遂げたが、いろいろと問題を抱えていることも事実。そんななか、アメリカと中国の間で、日本はいかなる態度を取るべきな...
収録日:2020/02/15
追加日:2020/04/03

中国は一党支配を持続することができるのか

激動の世界情勢を読む~米中対立の行方(8)中国共産党の正統性と限界

中国共産党は、経済成長とナショナリズムによって、正統性を維持してきた。しかし、今回の新型コロナウイルスの問題も含め、中国が今後どうなっていくのかについては現在、不透明な状況だ。はたして一党支配を持続することがで...
収録日:2020/02/15
追加日:2020/04/03

新たな国際秩序の形成へ浸透する中国の「シャープパワー」

激動の世界情勢を読む~米中対立の行方(7)新たな国際秩序に必要な価値

リベラルな秩序のために犠牲を払ってきたアメリカは、自国中心主義に向かいつつある。そのようななか、中国は、新たな国際秩序の形成におけるプレゼンスを高めている。では、そこで中国が提供できる価値とは一体何なのか。(202...
収録日:2020/02/15
追加日:2020/03/27

習近平的な価値観からいえば、中国は「民主」である

激動の世界情勢を読む~米中対立の行方(6)対中政策の転換と中国の価値観

アメリカにとって、米中問題の深刻化はどのような意味をもっているのだろうか。中国への警戒感が増すにつれ、貿易だけでなく、安全保障にも絡む深い対立が見えてくる。そこで気になるのが中国のシステムだ。9000万人いるという...
収録日:2020/02/15
追加日:2020/03/27

「中国の夢」とは覇権国家になることなのか

激動の世界情勢を読む~米中対立の行方(5)中国の夢とトゥキディデスの罠

中国は、アメリカと競争して覇権国家を目指そうとしているのか。習近平国家主席が語る「中国の夢」とは「強国強軍の夢」、つまり強い国になり、強い軍隊を持つことだと小原氏は言う。では米中対立は新しい冷戦なのか。「トゥキ...
収録日:2020/02/15
追加日:2020/03/20

中国共産党は、中国企業の世界進出にどう関与しているのか

激動の世界情勢を読む~米中対立の行方(4)中国の戦略と世界進出

米中貿易戦争の背景には、近年中国が進めている戦略がある。「一帯一路」や技術覇権を強力に推進する「中国製造2025」といった戦略をどう見ればいいのか。また、中国の躍進の影にはどのような政治的・経済的プロセスがあったの...
収録日:2020/02/15
追加日:2020/03/20

米中ハイテク覇権戦争の展開と行方に関する4つの問題提起

米中ハイテク覇権戦争(9)4つの問題提起

米中ハイテク覇権戦争は今後どうなっていくのか。その展開と行方に関して、シリーズ最終話で島田晴雄氏が独自の視点から4つ問題提起をする。なかでもその最後で、「日本への警告と課題」として、この米中覇権戦争に直面して、日...
収録日:2019/11/20
追加日:2020/03/07
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

米中対立は「トゥキディデスの罠」に陥ってしまうのか

米中ハイテク覇権戦争(8)トゥキディデスの罠と米中対立

トゥキディデスの罠という故事を引用し、今日の米中の間の経済覇権争いが実際に戦争に至る可能性が大きいと、島田晴雄氏は警鐘を鳴らす。アメリカとしては中国を世界の仲間に入れようと一肌脱いだにもかかわらず、覇権の獲得を...
収録日:2019/11/20
追加日:2020/02/29
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

対中関係の鍵は政治・経済のリンケージを意識した複眼思考

国際政治を見る視点~外交の現実と理想(6)対外イメージと対中認識

一枚の写真が世界を動かすように、国家や指導者のイメージや事件に対する認識の問題も、国際政治にとっては極めて重要である。例えば、中国に対する日本の国民感情はこの40年で悪化しているが、中国の対日感情はその逆で改善し...
収録日:2019/07/25
追加日:2020/02/28
小原雅博
東京大学名誉教授

新型コロナウイルスが14億の中国人に与えた心理的影響

激動の世界情勢を読む~米中対立の行方(3)新型コロナウイルス問題:後編

ウイルスの蔓延がもたらす中国への影響はどのようなものが考えられるのか。そこは、14億の中国人の自国への信頼感にも関わるものであり、注視していく必要がある。(2020年2月15日開催・テンミニッツTV講演会「激動の世界情勢を...
収録日:2020/02/15
追加日:2020/02/27

中国の権威主義体制が利点を発揮するには前提条件がある

激動の世界情勢を読む~米中対立の行方(2)新型コロナウイルス問題:中編

現在の権威主義という中国モデルは、組織力や団結力といった面でいえば、新型コロナウイルス問題に対する中国の対応に関して利点ともいえる。しかし、これには前提条件がある。それは、正確な情報の開示をいかにタイムリーに共...
収録日:2020/02/15
追加日:2020/02/27

新型コロナウイルスに関する中国政府の対応の問題点

激動の世界情勢を読む~米中対立の行方(1)新型コロナウイルス問題:前編

2020年、新型コロナウイルスの問題に関して、中国政府の対応にどんな問題があったのか。とりわけ中国においては情報の透明性が十分ではなく、政府のガバナンスへの批判もある。今回を含め計3話でこの問題について議論を進めてい...
収録日:2020/02/15
追加日:2020/02/27

スノーデン氏によって明らかになったアメリカ諜報機関の真相

米中ハイテク覇権戦争(7)「諜報戦略」と「強国化戦略」

ここまで中国の諜報、情報収集の脅威に関するアメリカの警戒に関して議論してきたが、アメリカの諜報活動も決して明るみにできるものではないことが内部告発によって示された。自国の諜報活動を制限したくないアメリカは、直接...
収録日:2019/11/20
追加日:2020/02/22
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

首脳会談の「握手」映像から分かる日中関係の変化

国際政治を見る視点~外交の現実と理想(5)映像の力と人間の感情

外交に大きな影響を与える要素として、人間の感情を忘れてはならない。今回は人々の感情に大きく訴えかけることで国際政治を動かし、あるいは歴史を変えたかもしれない写真をいくつか紹介。さらに、日中首脳会談における握手の...
収録日:2019/07/25
追加日:2020/02/21
小原雅博
東京大学名誉教授

世界中で警戒感が高まっている中国の諜報戦略

米中ハイテク覇権戦争(6)5Gと中国脅威論:後編

5G技術は、情報通信の速度と規模を劇的に改善し、世界の情報通信を大きく変革してしまうポテンシャルを持っている。もともとヨーロッパが開発の先鞭をつけていたが、ファーウェイは積極的にこうした国々と協業し、現在では国際...
収録日:2019/11/20
追加日:2020/02/15
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

中国の「人工島」問題における二つの正義とは

国際政治を見る視点~外交の現実と理想(4)パワーと正義が形作る国際秩序

国際秩序は普遍的なものではない。力(パワー)と価値(正義)の相互関係によって形成され、変化していく流動的なものといえる。21世紀に入り、パワー・シフトが進むなか、中国やロシアは力による現状変更に動き出している。二...
収録日:2019/07/25
追加日:2020/02/14
小原雅博
東京大学名誉教授

ファーウェイは本当にアメリカへの深刻な脅威なのか

米中ハイテク覇権戦争(5)5Gと中国脅威論:前編

デジタル技術がわれわれの生活を急速に変化させつつある現代社会において、次世代ネットワークである5Gの開発にはファーウェイが大きく貢献している。中国の政治体制を考慮すると、ファーウェイによって開発された技術が、中国...
収録日:2019/11/20
追加日:2020/02/08
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

中国の現場で感じた悲観論と楽観論

国際政治を見る視点~外交の現実と理想(3)悲観論と楽観論

前回は国際政治における「現実主義」と「理想主義」の対比を見たが、今回は「悲観論」と「楽観論」を考える。世界が注視する中国の動向についても、現実主義:理想主義、悲観論:楽観論を組み合わせると、4種類のシナリオが出来...
収録日:2019/07/25
追加日:2020/02/07
小原雅博
東京大学名誉教授

新冷戦の始まりではないかといわれる対中強硬派の演説とは

米中ハイテク覇権戦争(4)対中強硬派の存在

トランプ大統領は再選を第一の目標としているために、中国にとって交渉の余地がある相手であることを前回の講義で解説したが、アメリカには強力な対中強硬派の地盤がある。習近平体制が、経済覇権を目指す動きを鮮明にすると、...
収録日:2019/11/20
追加日:2020/02/01
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

国際秩序が動揺すると、理想主義より現実主義が強くなる

国際政治を見る視点~外交の現実と理想(2)現実主義と理想主義

国際政治を見る視点として、現実主義と理想主義という二つの考え方をもとに議論していきたい。日本では、両者が対立し相容れないことは、集団的自衛権をめぐる議論でも経験したことだ。国際秩序が動揺すると、理想主義より現実...
収録日:2019/07/25
追加日:2020/01/31
小原雅博
東京大学名誉教授

貿易戦争を持久戦へと戦略転換した中国の思惑

米中ハイテク覇権戦争(3)米中首脳会談と持久戦

2019年5月以降も、米中の経済関係は予断を許さない状況が続いている。断続的に合意はなされるが、双方が態度を硬化しているために抜本的な解決策はいまだ見いだせない。中国政府は、トランプ大統領が再選に向けて動いていること...
収録日:2019/11/20
追加日:2020/01/26
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

外交の現場には、誰もが納得できる「正解」はほとんどない

国際政治を見る視点~外交の現実と理想(1)外交官と学者

 国際政治を見る視点のあり方が問われている。かつて「外交実務者」として外交の現場に身を置いた小原雅博氏は今、国際外交を研究・指導する「学者」としてジレンマを抱えているという。それはどんなことなのか。また、情報化...
収録日:2019/07/25
追加日:2020/01/24
小原雅博
東京大学名誉教授

ファーウェイへの禁輸措置がサプライチェーンに与えた影響

米中ハイテク覇権戦争(2)エンティティリストとその影響

エンティティリストに記載という、ファーウェイに対するアメリカの対応は、中国政府側の態度の硬化を招き、より大規模な貿易紛争へと発展していった。ファーウェイは世界のサプライチェーンに大きく貢献していたので、アメリカ...
収録日:2019/11/20
追加日:2020/01/18
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ファーウェイをめぐる米中対立によって揺れ動く国際秩序

米中ハイテク覇権戦争(1)米中経済対立とファーウェイ

今日の米中関係は非常に険悪なものとなっている。二国間関係の中心にいるのは、中国の通信機器グローバル企業であるファーウェイだ。軍事的に重要な通信機器に関して非常に強い影響力を持つため、米国は強く警戒しており、ファ...
収録日:2019/11/20
追加日:2020/01/11
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「クルドの悲劇」を招くシリア情勢の隠れたファクターとは

シリア情勢を読む~トルコの思惑とクルド「苦渋の選択」~

シリアからのIS掃討における一番の功労者は同地域におけるクルド人勢力だ。しかし、アメリカがIS排除という目的は達せられたと見てシリアからの撤退を決めると、トルコがクルド人勢力の拡大を警戒して即座にシリアへの軍事介入...
収録日:2019/11/12
追加日:2020/01/10
山内昌之
東京大学名誉教授

戦後日本の名経営者たちを彷彿させる現代中国の起業家精神

中国、驚異の情報革命(7)中国の可能性と課題

中国の現状を概観すると、日本との違いが浮き彫りになる。猛烈な起業家精神と激しい企業間戦争、膨大な人口がそのまま資源になるデジタル・トランスフォーメーション、さらに国家による強力な戦略樹立と、その推進。われわれは...
収録日:2019/11/11
追加日:2020/01/05
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

日韓問題に関して日本の立場をもっと伝えていくべきである

アンチ・グローバリズムの行方を読む(6)日韓関係の未来

日韓関係は、日本にとって常に重要かつ困難な課題であり続けている。その要因は、他国に比べ韓国は政策や方針の意図が読み切れないところにある。日本としては歴史認識を含む自国の立場を他国に積極的に発信するとともに、イン...
収録日:2019/11/07
追加日:2020/01/04

地球温暖化問題において今後、日本はどう取り組むべきか

2020年頭所感(3)地球環境問題と「動け!日本」

2020年のみならず今後真剣に取り組まなければならない問題が地球温暖化だ。近年、異常気象ともいえる天候の急激な変化が続けて起こっているが、その変化のスピードは予測をはるかに超えており、日本を襲う災害規模も年々大きく...
収録日:2019/12/09
追加日:2020/01/01
小宮山宏
東京大学第28代総長

東京オリンピックを持続可能社会のショーウィンドウに

2020年頭所感(2)東京オリンピックと持続可能社会

2020年の重要テーマとして二つ目に挙げるのは東京オリンピックだ。小宮山氏は、「オリンピックを持続可能社会のショーウィンドウにしよう」と考えている。そのための試みとして、例えば、新たな競技場の建設において再生鉄を利...
収録日:2019/12/09
追加日:2020/01/01
小宮山宏
東京大学第28代総長

世界に「Me First」の流れが拡大する中、日本が取るべき道とは

2020年頭所感(1)米中貿易戦争激化と日本が取るべき道

小宮山宏氏が2020年を迎えるにあたり1年を展望して3つの大きなテーマを取り上げる。その第一は米中貿易戦争に象徴されるブロック経済の潮流である。世界が自国第一をうたう状況下で、日本は今後どのような舵取りをしていくべき...
収録日:2019/12/09
追加日:2020/01/01
小宮山宏
東京大学第28代総長

資本主義の成長がなければ、嫉妬の政治になっていく

国際秩序の変容~危機の予兆(7)戦後日本の発展とこれから

戦後日本の発展は、人口ボーナスに加え国際秩序がプラスに働いたことで実現したが、現在は人口減少と経済成長率の低下などの問題が起こっている。また、現代の民主主義は資本主義の成長があってのもので、それがなければ、嫉妬...
収録日:2019/09/03
追加日:2019/12/30

「WeChat」がSNSの王者に上り詰めたテンセントの衝撃

中国、驚異の情報革命(6)テンセントと革新企業群

アリババの後に控えるのが、「SNSの王者」ともいわれるテンセント(騰訊、Tencent)である。無料メッセンジャーアプリ「WeChat」は、今やSNSの域を超え、中国全土で人々の生活に不可欠なインフラとまでいわれている。さらに「中...
収録日:2019/11/11
追加日:2019/12/29
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

これからの30年間は中国の時代になるのか

アンチ・グローバリズムの行方を読む(5)中国の戦略

中国の特徴は、人権保護や個人情報の保護よりも、国家の経済発展を優先させることで、繁栄していった点にある。こうした方針は他の新興国にも共通してみられ、今後の世界経済を考える上でも無視できない。また、中国は途上国支...
収録日:2019/11/07
追加日:2019/12/28

国際秩序においてパワーの裏付けなければモラリティはない

国際秩序の変容~危機の予兆(6)パワーとモラリティ

香港の民主化問題は、ますます深刻化しており、中国や台湾が関与することで、長期化が予想される。こうした、世界中で生じている危機の性質を考える際には、パワーとモラリティのバランスによって成立する、国際秩序の仕組みを...
収録日:2019/09/03
追加日:2019/12/23

アリババがネット通販で世界最大手の企業へ成長した理由

中国、驚異の情報革命(5)アリババ創業の苦闘と馬雲

アリババは、ウォルマートが半世紀かけて到達した売上にわずか10年ちょっとで達した驚異のEC事業者であり、マルチ・プラットフォーム企業である。創業者の馬雲(ジャック・マー)氏は苦闘の連続から「タオバオ」「アリペイ」を...
収録日:2019/11/11
追加日:2019/12/22
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

周辺国全てと領土問題を抱える日本が身を守っていくために

アンチ・グローバリズムの行方を読む(4)米中関係と日本

米中関係を考える上で、経済摩擦は主要トピックとなっている。アメリカは明確に反中的態度を表明したが、その背後にはアメリカから中国への先端技術流出がある。こうした対立に際し、日本はどのようなスタンスを取っていくべき...
収録日:2019/11/07
追加日:2019/12/21

中国型とアメリカ型グローバル化の衝突が米中貿易摩擦の真相

グローバル化のトリレンマ(2)米中問題とデカップリング

グローバル社会において唯一、国家主権を打ち出しながら成長してきたのが中国だろう。20年間で貿易を10倍に拡大した中国は、それゆえアメリカに代表される西欧社会との軋轢を生じている。米中貿易摩擦は、単なる関税の問題より...
収録日:2019/10/31
追加日:2019/12/18
伊藤元重
東京大学名誉教授

中国の経済的躍進のなか、日韓関係をどう考えていくべきか

国際秩序の変容~危機の予兆(5)ナショナリズムと日韓関係

世界の分断を克服する手立てとして、ナショナリズムは有効だろうか。韓国の場合、日本に強硬な立場を取ることで、国内の支持率上昇に成功してきた。しかし、中国の台頭を考えれば、日韓はナショナリズムでつぶしあわず、大局的...
収録日:2019/09/03
追加日:2019/12/16

国有企業にはないファーウェイの「戦略的人的資源管理」

中国、驚異の情報革命(4)ファーウェイ発展の背景

「ファーウェイ」(華為技術社)の成功は、初期では鄧小平の改革開放路線に引っ張られるかたちで始まったが、1990年代には巨大な国有企業に打ち勝ち、2000年代には世界との勝負に乗り出した。その最大の資源は、ソフトウェア技...
収録日:2019/11/11
追加日:2019/12/15
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

デカップリングは一国の内でも外でも起こっている

アンチ・グローバリズムの行方を読む(3)デカップリング

最近、「デカップリング」という言葉を耳にすることが多いが、これはどのように理解すれば良いのか。元来は安全保障の分野で用いられてきたこの語は、米中の経済関係を中心に、より幅広く生じている情勢の多極化を示す語彙にな...
収録日:2019/11/07
追加日:2019/12/14

グローバル化と国家主権と民主主義の同時進行はあり得ない

グローバル化のトリレンマ(1)ポピュリズムの本当の顔

グローバル化した世界で国家主権と民主主義が同時に進んでいくことはあり得ないということを、「グローバル化のトリレンマ」という言葉で表現する伊藤元重氏。トランプ政権が打ち出す保護主義政策は民主主義を変容させていると...
収録日:2019/10/31
追加日:2019/12/11
伊藤元重
東京大学名誉教授

BREXITに向かって突っ走っているイギリスの悲劇性

国際秩序の変容~危機の予兆(4)イギリスの悲劇性とリーダーシップ

トランプ現象などを見ると、リーダーシップの質を維持する仕組みが世界中で壊れてきているように感じられる。注目すべきはイギリスで、しっかりと統治されていた国がなぜBREXITに向かって突っ走っているのか。その悲劇性につい...
収録日:2019/09/03
追加日:2019/12/09

ファーウェイとはどんな会社?なぜ短期間で世界トップに?

中国、驚異の情報革命(3)ファーウェイ発展の歴史

強力な国家戦略があるなか、実質的に中国の情報革命を推進してきたのは、意欲的な企業の数々である。その最も顕著な例として、今回から2話に分けて「ファーウェイ」(華為技術社)を取り上げる。任正非氏がほとんど「裸一貫」と...
収録日:2019/11/11
追加日:2019/12/08
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ベストセラー小説にもなった、われわれの知らないアメリカ

アンチ・グローバリズムの行方を読む(2)アメリカの闇

アメリカは、もはやこれまでにはない新しい時代に入っている。特に中西部の白人男女を中心とする大衆の悲痛な叫びが、東部のインテリやリベラル派への反感とともに、トランプ支持の強力な地盤をつくっていった。他方でその根底...
収録日:2019/11/07
追加日:2019/12/07

「トゥキュディデスの罠」で警告した状況が生まれつつある

国際秩序の変容~危機の予兆(3)中国の技術革新とトゥキュディデスの罠

中国の社会体制は、企業が政府や軍と強く結びついているため、新しい技術や情報の相互利用も容易になっている。日本は今後、こうした動きに対抗できるようなインテリジェンス機能と最新技術の活用を進めていく必要がある。(全7...
収録日:2019/09/03
追加日:2019/12/02

鄧小平の時代から中国のマクロ経済はどう変化してきたのか

中国、驚異の情報革命(2)新常態経済と国家戦略

中国における情報経済躍進の背景には、マクロ経済の変化がある。鄧小平の時代に高度成長を続けた中国は、経済成長率に陰りが見えるや否や「新常態経済」への移行とイノベーション重視を国策に掲げ、その促進を進めてきた。中国...
収録日:2019/11/11
追加日:2019/12/01
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「イノベーション大国」に劇的に変化した中国の現在地

中国、驚異の情報革命(1)中国DXの躍進

中国といえば、昨今「富裕層」や「爆買い」のイメージが定着しているが、一方で中国の情報技術がどれほど急速に革新されてきたか、日本のなかでどれくらい認識があるだろうか。2012年尖閣列島の騒動以来、私たちは中国を直視し...
収録日:2019/11/11
追加日:2019/12/01
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

強まるアンチ・グローバリズムの動きをどう見ればいいか

アンチ・グローバリズムの行方を読む(1)世界情勢の転換

グローバリズムとそれへの対抗(アンチ・グローバリズム)の関係をどのように考えれば良いのか。グローバリズムは、格差の拡大、既成権益の毀損、製造業の没落などを引き起こし、バックラッシュを浴びている。その中で米中など...
収録日:2019/11/07
追加日:2019/11/30

“経済相互依存の武器化”が始まっている

国際秩序の変容~危機の予兆(2)地経学化する地政学

戦間期と現在では、関税率の上昇が類似している。戦間期はこれにより世界が保護主義に傾いた。さらに、当時はラジオが大きな役割を果たしたが、現在ではインターネット等のデジタル化により、情報操作や金融情報のコントロール...
収録日:2019/09/03
追加日:2019/11/25

今起こっている国際秩序の変容は「危機の20年」の再来か

国際秩序の変容~危機の予兆(1)「危機の20年」の再来か

今、国際秩序は変容の時代に入っている。第二次世界大戦の反省から、戦後「復讐のサイクル」をつくらないための国際的な信頼関係と和解が築き上げられてきた。しかし2010年代に入ってから、以前の信頼関係を切り崩す戦略を取る...
収録日:2019/09/03
追加日:2019/11/18

世界が多極化していく中、日本の国益をどう守っていくか

北朝鮮の脅威と日本の国益(9)多極化の時代へ

日本の国益を考えた際、短期的にはアメリカの北朝鮮に対する出方が、長期的には、その結果としての在韓米軍の撤退が、日本の安全保障にとって大問題になる可能性がある。いずれにせよ今後は多極化の時代に入っていく中で、より...
収録日:2019/08/21
追加日:2019/11/17
小原雅博
東京大学名誉教授

アメリカ国内では北朝鮮よりイランのほうが関心が高い

北朝鮮の脅威と日本の国益(8)米・中・韓の駆け引き

北朝鮮の韓国への駆け引きは、米韓関係を引き裂き得る踏み絵のようなものである。現状では国連制裁に抵触するために経済的援助はできないが、今後のアメリカ、中国、韓国の出方次第では一気に情勢が変化し、融和方向にも緊張方...
収録日:2019/08/21
追加日:2019/11/10
小原雅博
東京大学名誉教授

巧みな外交手腕を発揮する北朝鮮の思惑とは

北朝鮮の脅威と日本の国益(7)日韓関係と北朝鮮の外交

日韓関係が悪化しているなか、韓国では文政権に対して国内保守系メディアからの批判もあり、今後の動き次第では状況が変わる可能性もある。他方、北朝鮮は韓国に対して外交的駆け引きを行い、国内で失いかけている求心力を取り...
収録日:2019/08/21
追加日:2019/11/03
小原雅博
東京大学名誉教授

態度を硬化させる韓国政府に対して日本の取るべき対応

悪化する日韓関係(6)日韓関係の今後

日本はこれからどのように韓国と向き合っていくべきなのだろうか。シリーズではこれまで、急激に悪化する日韓関係の背景と、その詳しい経過について解説してきたが、それを受けて最終話である今回は、日韓両政府の立場や姿勢か...
収録日:2019/09/09
追加日:2019/10/30
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

文在寅大統領はいったいどのような人物なのか

悪化する日韓関係(5)文在寅の台頭と国際政治経済

文在寅氏は、戦後韓国で一定の存在感を常に示してきた反日容共派の急先鋒で、彼の経歴や政治家としての実績が現在の強硬な政策に反映されていると、島田晴雄氏は指摘する。文在寅という歴史的に見ても非常に強硬な指導者を頂く...
収録日:2019/09/09
追加日:2019/10/30
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

日本の国益にとって重要な北朝鮮とイランには違う問題がある

北朝鮮の脅威と日本の国益(6)北朝鮮とイラン

現在はイランにおいても核開発問題が出ている。さらにはイランにはテロ勢力も存在し、核兵器にとどまらない安全保障問題を抱えている。今後の国際社会の平和に大きな影響を及ぼさないためにも、北朝鮮との非核化交渉は絶対に成...
収録日:2019/08/21
追加日:2019/10/25
小原雅博
東京大学名誉教授

日米韓のデカップリングは「核の連鎖」を招きかねない

北朝鮮の脅威と日本の国益(5)デカップリングの可能性

「悪人の論理」と「弱者の論理」をどのように駆使し交渉するかは、非常に難しい問題である。しかしその中で、北朝鮮は日米韓の安全保障上の国益の違いを突き、分離工作を画策する可能性がある。それゆえ北朝鮮との交渉は、より...
収録日:2019/08/21
追加日:2019/10/25
小原雅博
東京大学名誉教授

非核化と平和体制の構築は同時に進められなければならない

北朝鮮の脅威と日本の国益(4)非核化と平和体制構築

現在のトランプ政権周辺は、北朝鮮への制裁を支持する強硬派が影響力を強めている。しかし、こうした手段は北朝鮮の徹底抗戦を導いてしまう。実際に金正恩氏が求めているのは経済的繁栄である。それゆえ非核化を引き換えにした...
収録日:2019/08/21
追加日:2019/10/25
小原雅博
東京大学名誉教授

GSOMIAの突然の破棄が日韓関係にもたらした影響

悪化する日韓関係(4)GSOMIA破棄の衝撃と戦後の日韓関係

悪化する日韓関係は、安全保障分野にまで影響を与え始めた。安全保障上の要地である東アジアにおいて、日韓の協力体制が果たす役割は小さくなかったが、GSOMIA破棄によって協力体制の前途に暗雲が垂れ込め始めた。アメリカの仲...
収録日:2019/09/09
追加日:2019/10/23
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

輸出規制強化と緩和の間で揺れ動く日韓経済関係

悪化する日韓関係(3)徴用工補償問題から輸出規制へ

徴用工補償問題が過熱していく中で、日本政府は輸出規制の強化という経済的な報復措置を取り、日韓関係は新たな局面を迎えた。両国政府ともに相手の外交上の非礼を非難するという、泥沼化の様相を呈している。WTOやアメリカなど...
収録日:2019/09/09
追加日:2019/10/23
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

北朝鮮問題を「悪人の論理」と「弱者の論理」から考える

北朝鮮の脅威と日本の国益(3)「悪人」か「弱者」か

北朝鮮の非核化問題をめぐっては、「悪人の論理」と「弱者の論理」という2つの考え方がある。「悪人の論理」に基づけば、制裁や武力攻撃が必須である。それに対して「弱者の論理」に基づくと、解決のためには平和体制の構築が求...
収録日:2019/08/21
追加日:2019/10/18
小原雅博
東京大学名誉教授

「朝鮮半島の非核化」とは北朝鮮のことだけではない

北朝鮮の脅威と日本の国益(2)朝鮮半島の非核化

目指すべきなのは「朝鮮半島の非核化」だが、この言葉はよく吟味する必要がある。まず、北朝鮮だけでなく在韓米軍が有する核もまた、一挙に廃棄しなければならない。さらに、非核化といった際には、核爆弾だけでなく開発プログ...
収録日:2019/08/21
追加日:2019/10/18
小原雅博
東京大学名誉教授

日本にとって北朝鮮の最大の脅威とは何か

北朝鮮の脅威と日本の国益(1)北朝鮮の脅威とは

北朝鮮は、長らく日本の脅威であり続けているが、日本の国益の中で最も重要である国家・国民の生存と安全にとって、最大の脅威は核・ミサイルの開発である。これまで北朝鮮の非核化に向けてさまざまな交渉がなされてきたが、201...
収録日:2019/08/21
追加日:2019/10/18
小原雅博
東京大学名誉教授

元徴用工に対する個人補償問題の背景と現状

悪化する日韓関係(2)よみがえる徴用工補償問題

前回提示された3つの問題のうち、今回は徴用工補償問題を取り上げる。この問題に関しては、1965年の日韓基本条約で一応の解決を見ている。しかし、韓国司法は2010年代に入って徴用工個人の請求権を認める判決を出し始め、韓国政...
収録日:2019/09/09
追加日:2019/10/16
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

急速に悪化する日韓関係を打開する方法はあるのか

悪化する日韓関係(1)日韓関係をめぐる3つの問題

ここ数年、日韓関係は悪化の一途をたどっている。積極的な文化交流などによって関係改善に努めてきた両国の間に、今何が起こっているのか。相互に複雑に絡み合ういくつかの争点に関して、島田晴雄氏が明快に解説する。初回の講...
収録日:2019/09/09
追加日:2019/10/16
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

終末医療を考える上で大事なコミュニティオーガニゼーション

世界と日本の医療~課題と未来(6)終末医療と在宅医療

終末期の死生観について、日本ではあまり議論されていないが、「人生の中で何をしたいのか」ということを考えることが、個人にとっても医療全体にとっても大切である。そこでシリーズ最終話では、終末医療について在宅医療など...
収録日:2019/09/17
追加日:2019/10/12

知らないうちに侵略される「ハイブリッド戦争」の事例とは

戦争の常識を覆すハイブリッド戦争にどう立ち向かうか

昨今、戦争は新しい時代に突入した。2014年のロシアによるウクライナ侵攻では、サイバー攻撃によっていつのまにか始まり、気づいた時にはウクライナ軍はすでに無力化されていた。こうした新しい「ハイブリッド戦争」に対処する...
収録日:2019/06/19
追加日:2019/10/10

自立のためのアンチエイジングに求められる健康リテラシー

世界と日本の医療~課題と未来(4)アンチエイジングと健康リテラシー

アンチエイジングについては情報が氾濫しているため、求められるのは健康に対する個々人のリテラシーだという。そこで、堀江重郎氏は専門分野である男性ホルモンについて、また最近耳にすることが多くなった「マインドフルネス...
収録日:2019/09/17
追加日:2019/10/06

日本の問題は官僚の機能不全が起こっていること

民主主義と政治(8)官僚の育成システムを改革するために

日本では、政党政治が機能しなくなっても霞が関文化があれば大丈夫だという認識があった。しかし、今はそれも崩れてきた。天下りの禁止や政権交代によって、官僚を取り巻く環境が大きく変化する中で、官僚の採用や育成のシステ...
収録日:2019/08/28
追加日:2019/10/05

日本では政党マネジメントは企業経営よりはるかに難しい

民主主義と政治(7)政党マネジメントの難しさ

政党という組織は、各人が当選したという自負を持つ同列の人間たちをまとめなければならないために、企業よりもはるかにマネジメントが難しい。シニョリティールールは1つの方策ともいえるが、有能な政治家を選抜する仕組みも考...
収録日:2019/08/28
追加日:2019/10/05

医療従事者の犠牲のもとに成り立つ日本の医療制度

世界と日本の医療~課題と未来(3)日本の医療の生産性を上げるために

日本の医療費は国際的に比較してそこまで高くはないが、その背景として医師あるいは医療従事者が低収入で働いていることが大きいという。ただ、彼らの収入を上げるということに賛同する者は少ないだろうと堀江重郎氏は話す。そ...
収録日:2019/09/17
追加日:2019/10/04

なぜ日本の医療現場は効率が悪いのか

世界と日本の医療~課題と未来(2)日米の医療制度の違い

日本の医療制度は非効率な部分が多いのに対して、アメリカの医療制度は効率的で、学ぶことが多い。堀江重郎氏の解説のもと、日本とアメリカの制度を比較して、日本の医療制度の問題点を改めて考えてみる。(全6話中第2話) ※イ...
収録日:2019/09/17
追加日:2019/09/30

なぜ日本の医療はグローバル化が遅れているのか

世界と日本の医療~課題と未来(1)グローバル化が遅れる日本の医療

最先端手術支援ロボット「ダヴィンチ」の価格は、世界の中で日本だけが圧倒的に高いといわれている。なぜそのようなことが起きるのか。また、グローバル化を推し進める上で、日本の医療のどこが問題点なのか。堀江重郎氏に解説...
収録日:2019/09/17
追加日:2019/09/30

“官僚たちの夏”はもうなくなってしまったのか

民主主義と政治(6)役人と政治家の人材育成

役人への要求があまりにも多い現状では、官僚を志望する有能な学生は減少しつつあるのは必然である。曽根泰教氏は、昨今求められているエビデンスベースの政策議論から、政治家と役人がより建設的な関係を結ぶことができるので...
収録日:2019/08/28
追加日:2019/09/28

小選挙区にとって代わる良い選挙制度はあるのか

民主主義と政治(4)選挙制度と代表性の関係

選挙制度は、われわれ市民の声がどのように政治に反映されるのか、その方向性を決める、非常に重要な制度である。しかし、この選挙制度をどのように設計するのがベストなのか、政治学者の間にコンセンサスはまだない。曽根泰教...
収録日:2019/08/28
追加日:2019/09/28

平成時代の選挙制度改革と省庁再編は本当に機能したのか

民主主義と政治(3)平成の二大改革とその評価

平成時代には、選挙制度改革と省庁再編という、2つの大きな改革が行われた。曽根泰教氏が、独自の視点からこれらの改革に評価を下す。まず省庁再編に関して、ただ組織を合併したのみで、機能の見直しと再編が不十分である点を指...
収録日:2019/08/28
追加日:2019/09/21

ヨーロッパのどこにも模範とすべき民主政のモデルがない

民主主義と政治(2)民主政のモデルと多数派形成の失敗

かつて民主主義の2つのモデルとして議論された、イギリス型の民主政とヨーロッパ型(コンセンサス型)の民主政。現代では、どちらの制度の下でも多数派形成に苦しんでいる。よって、模範とすべき民主政の形は不明瞭になってきてい...
収録日:2019/08/28
追加日:2019/09/21

民主主義は今、危機に瀕している

民主主義と政治(1)民主主義の危機

「民主主義は今、非常に危機に瀕している」と、曽根泰教氏は言う。そもそも現代の民主主義体制は、その始まりである古代ギリシャの体制とは大きく異なり、選挙を通じた間接的な民主政である。その中で問題となるのは、党派性の...
収録日:2019/08/28
追加日:2019/09/21

日本とユダヤの関係…才能が結合すると世界は変わる?

イスラエルの現況と日本(6)両国の協力による可能性

イスラエルと日本の協力に可能性を感じる人は多い。両国の特徴を比較すると、面白いのはイスラエルが「0から1」を生むチャレンジに長け、日本は「1を100にする」組織力を持つ点だ。かつて“Japan as No.1”と称したのはアメリカへ...
収録日:2019/06/11
追加日:2019/09/20
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

なぜイスラエルはスタートアップで世界最強といわれるのか

イスラエルの現況と日本(5)最先端技術の活用と国家戦略

イスラエルは国土の半分以上が砂漠で雨の降らない土地だが、ところどころに林や森が現れ、観光客の目を驚かせる。これは、最先端の水産業によるものだ。国全体がスタートアップに取り組み、得意分野は農業、R&D、サイバーセキュ...
収録日:2019/06/11
追加日:2019/09/13
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

多国間の安全保障システムを日本が構想せよ

国際情勢における日本の安全保障(4)日米韓の崩れ

これまで東アジアの安全保障は「日米韓」の三カ国の枠組みが基軸であったが、もはやそれは維持できまい。となれば、日本が主導するかたちで、多国間の安全保障システムを築いていくしかない。同時に、日本は防衛力やインテリジ...
収録日:2019/06/28
追加日:2019/09/11
中西輝政
京都大学名誉教授

金正恩体制の存続問題こそが決定的な「核心」だ

国際情勢における日本の安全保障(3)朝鮮半島の複雑性

金正恩政権へのクーデターの危機が高まっているとすると、それに対して金正恩はどのような手を採りうるか。客観的にみれば、中国の影をちらつかせつつ、場合によっては「アメリカの属国化」という選択肢も視野に入れて交渉する...
収録日:2019/06/28
追加日:2019/09/11
中西輝政
京都大学名誉教授

アメリカによる金正恩政権転覆工作の可能性を注視せよ

国際情勢における日本の安全保障(2)北朝鮮問題解決の鍵

日米安全保障条約は、現在もなお日本の安全保障の出発点とするべき支柱である。朝鮮半島の情勢が不安定になると、日本は非常に予測困難なリスクに対処しなければならない。そこで唯一の解決策となるのは、アメリカによる北朝鮮...
収録日:2019/06/28
追加日:2019/09/08
中西輝政
京都大学名誉教授

「3つのバランス構造」から世界の行方を読み抜く

国際情勢における日本の安全保障(1)米中露対立

日本の安全保障問題は、米中露間で成立している国際情勢を加味して理解する必要がある。世界の大きなバランス構造はアメリカと中国の両者がロシアとどのような関係にあるかによって把握できる。この構造を考えれば、国際情勢の...
収録日:2019/06/28
追加日:2019/09/08
中西輝政
京都大学名誉教授

ユダヤ人の1900年ものディアスポラ…シオニズムの理由

イスラエルの現況と日本(4)古代以来の歴史的背景

イスラエルの歴史は、古代から苦難に満ちている。飢饉のためシオンの丘を離れ、エジプトに移住した民は奴隷労働の下、メサイア信仰と選民思想を練る。出エジプト後の第一神殿も束の間、バビロン捕囚が続く。再建された第二神殿...
収録日:2019/06/11
追加日:2019/09/06
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

米中の狭間で日本はいかに進むべきか

米中関係を見抜く(4)日本は世界史の実験場になる

中国の「永遠の隣国」である日本は、米中のせめぎ合いの中で、一定の自立性を確保しながら、新たな理想を掲げることで、自らの生きる道を確保していくべきであろう。日本が自立性を保つためには、国力の再生が必要である。それ...
収録日:2019/06/28
追加日:2019/09/04
中西輝政
京都大学名誉教授

初の国民選挙で選ばれたネタニヤフ首相の功績とは

イスラエルの現況と日本(3)中東和平挫折と初の国民選挙

20世紀後半、中東和平への努力はたゆみなく続けられてきた。しかし、それに尽力したエジプトのサダト大統領、イスラエルのラビン首相は自国の暗殺者による凶弾に倒れ、和平への道の険しさを物語った。周辺諸国が見守る中で行わ...
収録日:2019/06/11
追加日:2019/08/30
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「劇的な事件」なしにアメリカは立ち上がるか?

米中関係を見抜く(3)アメリカは一枚岩ではない

日本の識者の中には、今後はアメリカと中国の長期的な覇権争いが展開されるとみなす者もいる。しかしアメリカ国内の複雑さや歴史的経緯を考えると、そのような一筋縄な理解では十分ではない。戦後の冷戦のきっかけも、ジョージ...
収録日:2019/06/28
追加日:2019/08/28
中西輝政
京都大学名誉教授

中国はアメリカの「孤立化」を仕掛けてくる

米中関係を見抜く(2)強硬策か宥和策か

現在のアメリカ対中政策は、中国の長期抗戦に引きずり込まれる形になっている。かといってアメリカは、トランプ政権や一部の学者たちの思惑通り、簡単に対中経済依存から脱出することもできない。だとすれば、アメリカの対中戦...
収録日:2019/06/28
追加日:2019/08/28
中西輝政
京都大学名誉教授

中国は「長期抗戦」の構えでアメリカに臨む

米中関係を見抜く(1)中国の戦略

これから米中関係はどうなっていくのか。前提として確認する必要があるのは、米中関係は短期的な視座では決して理解することはできないということである。なぜならアメリカの強硬な姿勢に対し、中国は「長期抗戦」の構えで対米...
収録日:2019/06/28
追加日:2019/08/28
中西輝政
京都大学名誉教授

天安門事件から30年、なぜ中国は体制崩壊を免れたのか

天安門事件から30年~冷戦終焉と中国の経済成長~

今年2019年は天安門事件から30年ということで、あの事件の意味や影響、その後の中国の体制方針や経済について解説する。天安門事件から2つの大きなテーマが導き出されると曽根氏は言う。1つは天安門事件が冷戦終焉にある種の役...
収録日:2019/07/03
追加日:2019/08/25
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

イスラエルの近代史を知れば、危機意識が高い理由が分かる

イスラエルの現況と日本(2)近代イスラエルの歴史

なぜイスラエル人は危機意識が高いのかを知るには、近代国家成立以降の歴史を振り返る必要がある。1948年5月、独立宣言翌日に隣国から侵攻を受けたイスラエルは、その後ほぼ10年おきにアラブ勢力との衝突を繰り返している。第一...
収録日:2019/06/11
追加日:2019/08/23
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「スタートアップ・ネーション」イスラエルを知るために

イスラエルの現況と日本(1)危機感と技術開発

連立協議が決裂したため、9月に建国以来初となる再選挙が行われるイスラエルだが、「世界最強のスタートアップ・ネーション」として注目を集めている。では皆さんは、イスラエルについてどんな印象をお持ちだろうか。建国以降、...
収録日:2019/06/11
追加日:2019/08/16
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

国家の行動を決める「国益とパワー」以外の要因…道義とは

国家の利益~国益の理論と歴史(16)国益とパワーと価値(道義)の関係

15回におよんで主に「国益」とパワーを考えてきた連続講義だが、最終回では「価値(道義)」に目を向ける。「パワーか正義か」がよく問われるが、国家の行動は、国益とパワーだけで決定されるわけではない。道義が国益に優越し...
収録日:2019/04/04
追加日:2019/08/11
小原雅博
東京大学名誉教授

国益を確定する大事な要素はバランス・適切な制限・全体性

国家の利益~国益の理論と歴史(15)国益の確定

国益を確定するのに大事なのは「バランス」、そして国内における「適切な制限」と「全体性」だとされる。国家・国民の生存と安全、そのために必要なパワーの追求、国家の主要目標である死活的国益がバランスを失した例は戦時中...
収録日:2019/04/04
追加日:2019/08/11
小原雅博
東京大学名誉教授

イギリス保守党党首選挙にみる「合意なきEU離脱」の可能性

2019イギリス保守党党首選挙の結果とブレグジットの行方

2019年7月、イギリスでは保守党党首選挙が行われ、EU離脱強硬派であるボリス・ジョンソン氏が圧勝した。ジョンソン氏の首相就任によって、イギリス政治は今後、どうなっていくのだろうか。イギリスは今、議院内閣制が機能不全と...
収録日:2019/07/24
追加日:2019/08/06
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

国家の三要素からなる「死活的国益」とは何か?

国家の利益~国益の理論と歴史(14)国家の「利益」とは何か

前回の講義では「国家理性」と「権力政治」の関係から「国益」とは何かを探った。今回は、国家の3要素(国民、領土、主権)と「国際益」「人類益」から国益を考えてみる。人類共通の利益であるはずの国際益(世界益)を追求する...
収録日:2019/04/04
追加日:2019/08/04
小原雅博
東京大学名誉教授

そもそもなぜ国家は存在するのか?

国家の利益~国益の理論と歴史(13)そもそも「国益」とは何か?

「国益(国家の利益)とは何か」との問いは、「国家とは何か」と「利益とは何か」という二つの問いに分解することができる。これまでの講義で歴史的に明らかにしてきた国家の成立理由をもとに、今回は「国家理性」と「権力政治...
収録日:2019/04/04
追加日:2019/08/04
小原雅博
東京大学名誉教授

日本外交の「王道」であるべき「開かれた国益」とは?

国家の利益~国益の理論と歴史(12)日本の国益―「開かれた外交」を目指して

日本の国益とは? その答えはイデオロギー的にならざるを得ない。国益追求を強硬外交につながる排他的で危険な概念とする流れがある一方、国際協調を弱腰と批判し、国益を強く主張する流れもある。しかし、国益と国際協調は二...
収録日:2019/04/04
追加日:2019/07/28
小原雅博
東京大学名誉教授

アメリカに勝てない中国…米中の決定的な違いは何か?

国家の利益~国益の理論と歴史(11)世界の無秩序化と米中新冷戦

「国益」を中心に世界史を振り返ってきた本シリーズだが、今回は現在進行中の問題にフォーカスする。それは誰もが注目し、未来への指針と感じている「米中関係」である。ここでは米中の政治モデルの優劣、熾烈さを増す米中貿易...
収録日:2019/03/28
追加日:2019/07/28
小原雅博
東京大学名誉教授

冷戦後の世界の変化…9.11同時多発テロが変えたもの

国家の利益~国益の理論と歴史(10)冷戦終結と9.11の衝撃がもたらした変化

1989年、ベルリンの壁の崩壊が冷戦終了を告げ、ヨーロッパはEUを拡大・進化させる。一方、湾岸戦争の勝利で国際正義を実現したアメリカが経済的にも世界の覇者となる。しかし、冷戦下に進行した世界の軍事化・暴力化は、2001年...
収録日:2019/03/28
追加日:2019/07/21
小原雅博
東京大学名誉教授

キューバ危機でケネディとフルシチョフが見せた指導者の理性

国家の利益~国益の理論と歴史(9)キューバ危機と世界益・人類益

1962年のキューバ危機は、人類が第三次世界大戦に最も近づいた13日間と呼ばれる。それは核戦争を意味するだけに、事態に直面したケネディとフルシチョフの両首脳は、両国が可能な限りの譲歩と歩み寄りを模索した。自国の利益と...
収録日:2019/03/28
追加日:2019/07/21
小原雅博
東京大学名誉教授

安倍総理のイラン訪問は、何ゆえにこのタイミングだったか

安倍総理のイラン訪問を読む(3)各国の「事情と思惑」

外交は、もちろん関係各方面の「事情」と「思惑」の積み重ねによって動いていく。では、2019年のイラン危機には、どのような思惑が絡んでいたのか。アメリカとイランはもちろん、イスラエル、サウジアラビア、ロシア、中国、ト...
収録日:2019/06/10
追加日:2019/07/15
山内昌之
東京大学名誉教授

冷戦期、イデオロギー闘争は核開発競争を伴って加熱

国家の利益~国益の理論と歴史(8)冷戦期の「戦争と平和」

第二次世界大戦が終盤に入る1945年2月にヤルタ会談は開かれた。以後、アメリカ中心の資本主義国陣営と、ソ連中心の共産主義国陣営の間で東西冷戦が本格化する。その後の歴史から見て、ヤルタ会談はどう位置付けられるのだろうか...
収録日:2019/03/28
追加日:2019/07/14
小原雅博
東京大学名誉教授

二つの世界大戦が物語る各国のパワーの差と国益の意味

国家の利益~国益の理論と歴史(7)パワーと国益が支配した二つの世界大戦

世界大戦の深刻さは、近代兵器による殺傷力の高さだけでなく、国民経済や一般市民を総動員する総力戦にもよるものだ。ささいな火種が瞬く間に広がり、全ヨーロッパを巻き込んでいくのは、国際間の同盟関係がマイナスに働くため...
収録日:2019/03/28
追加日:2019/07/14
小原雅博
東京大学名誉教授

イランへの圧力はネタニヤフ首相への援護射撃だった

安倍総理のイラン訪問を読む(2)イランの代理人の動向

トランプ大統領は、ゴラン高原の占領地のイスラエル領有承認や、イラン革命防衛隊の「テロ組織指定」、イラン産原油禁輸の徹底など、歴代の米大統領が思いもよらない選択をしたが、これはイスラエルのネタニヤフ首相への「援護...
収録日:2019/06/10
追加日:2019/07/11
山内昌之
東京大学名誉教授

「弱肉強食」の国際社会で近代日本はいかに国益に守ったか

国家の利益~国益の理論と歴史(6)近代日本の国益とパワー

近代ヨーロッパが国際秩序を模索する中、長い鎖国を解いた日本は国家を意識しないまま、「弱肉強食」の欧米列強と渡り合う世界に飛び込んでいく。国際感覚と国益の概念は、近代日本でどのように築かれたのか。今回は岩倉使節団...
収録日:2019/03/28
追加日:2019/07/07
小原雅博
東京大学名誉教授

ナポレオン戦争後のウィーン体制がもたらした「勢力均衡」

国家の利益~国益の理論と歴史(5)ウィーン体制と勢力均衡

近代ヨーロッパに広まった国家理性は、果てなき国益戦争につながった。その反省から、オランダのグロティウスは自然法に基づく国際法の概念を準備し、ナポレオン戦争後のウィーン体制がヨーロッパに国際秩序をもたらしていく。...
収録日:2019/03/28
追加日:2019/07/07
小原雅博
東京大学名誉教授

「第4次湾岸戦争」は起こるのか?

安倍総理のイラン訪問を読む(1)三つの湾岸戦争と現在

トランプ大統領が2018年5月に、米英独仏中露とイランで2015年に締結したJCPOA(イランの核問題に関する最終合意<包括的共同作業計画>)を離脱すると表明して以降、イラン情勢の危機が高まったが、その背景は何か。1980年のイ...
収録日:2019/06/10
追加日:2019/07/06
山内昌之
東京大学名誉教授

北朝鮮の核問題の本質はどこにあるのか

北朝鮮危機の本質と核問題

トランプ大統領は北朝鮮をアメリカと対等に語り得る核保有国と見なし、米朝会談を持ちかけたが、日高氏は北朝鮮は独裁国家であり、核保有国に必要な政治体制、チェック機能や仕組みを持っていないことを指摘する。アメリカの専...
収録日:2019/04/26
追加日:2019/07/04
日高義樹
ハドソン研究所首席研究員

ホッブス『リヴァイアサン』とスピノザ、ロック、ルソー

国家の利益~国益の理論と歴史(4)「リヴァイアサン」を考える

「リヴァイアサン」は、旧約聖書に登場する海の怪獣である。ホッブズは、その身体を無数の人民からなると考え、国家の象徴とした。「正当化された暴力の独占」を国家に見たのは後世のマックス・ウェーバーである。ホッブズの問...
収録日:2019/03/28
追加日:2019/06/30
小原雅博
東京大学名誉教授

マキャベリが禁書にもなった『君主論』で説いた思想とは

国家の利益~国益の理論と歴史(3)マキャベリとホッブズによる新「国家」観

16世紀のヨーロッパに国益の概念をよみがえらせたのは、マキャベリの『君主論』である。キリスト教的正義や倫理よりも政争に勝つ理性を尊ぶ論は、発表当時は恐れられたが、100年後にはフランスで実践されて、「レゾンデタ(国家...
収録日:2019/03/28
追加日:2019/06/30
小原雅博
東京大学名誉教授

国益の歴史…ペロポネソス戦争の教訓とトゥキディデスの罠

国家の利益~国益の理論と歴史(2)ペロポネソス戦争の教訓

国益の歴史は、古代ギリシャに始まる。ペロポネソス戦争の歴史を記したトゥキディデスの『戦史』では、国家の利益や正義がパワーによって決まるリアリズムの世界が克明に描かれている。今回は「メーロス対談」が投げかける疑問...
収録日:2019/03/28
追加日:2019/06/30
小原雅博
東京大学名誉教授

激変する世界…国益が明確でなければ国家は危機に直面する

国家の利益~国益の理論と歴史(1)国際政治経済の激変と日本外交の正念場

強いアメリカの退場、ロシア・中国の力による現状変更、統合を揺るがすナショナリズムの台頭とEUの直面する危機。激変する国際政治経済環境の中、「国益」の意味はかつてないほどに高まっている。本シリーズでは、東京大学法学...
収録日:2019/03/28
追加日:2019/06/30
小原雅博
東京大学名誉教授

2020年にトランプ大統領が再選したら「習近平」は終焉する

米中対立の今後を読む~覇権国家の条件とは何か~

『2020年「習近平」の終焉』の著書である日高義樹氏は、習近平率いる中国が世界の覇権国家となる可能性は極めて低いと見ている。その要因として、中国経済の縮小、人口の減少、技術に欠ける軍事力の弱さを挙げている。一方、ア...
収録日:2019/04/26
追加日:2019/06/28
日高義樹
ハドソン研究所首席研究員

アメリカとキューバの防災から考える日本の防災の課題

海外の防災に学ぶ~アメリカとキューバの事例から~

日本の防災に課せられた最大の課題は、国民一人一人が災害に向かい合う主体性をどう取り戻していくのかということだ。これに対して、海外の防災はどうなっているのか。今回はアメリカ、キューバの防災を取り上げながら、日本の...
収録日:2019/03/30
追加日:2019/06/22
片田敏孝
東京大学大学院情報学環 特任教授

アメリカは、イギリスを追い詰めた手法で、中国に迫る

米中対立の行方をどう読むか(7)金融戦略で迫るアメリカ

アメリカには、第一次世界大戦以降、金融戦略を駆使してイギリスの足場を崩し、覇権を奪取した歴史がある。中国に対しても、その力を使おうとするだろう。米中関係は今後も緊張が続く。日本は双方と交流しつつ、自立していかな...
収録日:2018/12/25
追加日:2019/06/21
中西輝政
京都大学名誉教授

経済発展すれば民主化するという考えは「妄念」だ

米中対立の行方をどう読むか(6)なぜ中国を肥大させたか

中国に対してアメリカがなぜ経済成長を放置したのかという疑問に対しては、中国が民主化すると考えたとの答えがあるが、なぜそのように思えたのか不思議だ。今となっては遅いかもしれないが、長年の経験を基にして、アメリカは...
収録日:2018/12/25
追加日:2019/06/14
中西輝政
京都大学名誉教授

「強国・強軍」を目指す「中国の夢」とはどんな夢なのか

「中華民族の偉大な復興」と中国外交(4)「中国の夢」

中国外交の将来を占うためには、中国が掲げる「中国の夢」について理解する必要がある。個人の夢である「アメリカン・ドリーム」と異なり、「中国の夢」は1つの運命共同体として捉えられた国家・民族・個人の夢である。それは、...
収録日:2019/04/04
追加日:2019/06/11
小原雅博
東京大学名誉教授

いまの米中関係は長期化するほどアメリカが不利になる

米中対立の行方をどう読むか(5)政策を操る中国の工作

中国は敵対する観念的思想の持ち主こそ操作の対象と見なす傾向があり、かつてはニクソン大統領がそうだった。今日のアメリカ共和党も危険である。アメリカは不利な条件を三つ持っており、それゆえ長期化させるべきではなく、ど...
収録日:2018/12/25
追加日:2019/06/07
中西輝政
京都大学名誉教授

中国の大国外交の在り方を3つの側面から解き明かす

「中華民族の偉大な復興」と中国外交(3)大国外交

2008年以降の中国は、「韜光養晦」戦略の下での国際協調路線から、蓄えた力に依拠した大国外交へと、その外交方針を転換した。今回は、中国の大国外交の在り方が、「新型大国関係」、「中国の描くアジア新秩序」、「米中大国関...
収録日:2019/04/04
追加日:2019/06/04
小原雅博
東京大学名誉教授

アメリカは中国よりもインテリジェンスの力が劣る

米中対立の行方をどう読むか(4)情報戦争の勝者は中国?

トランプ政権によって始まった中国封じ込め戦略が、アメリカにとって不利になる条件はもう一つある。中国よりもインテリジェンスの力が劣ることだ。かつてアメリカは情報戦を得意としたが、この10年で中国とのパワーバランスは...
収録日:2018/12/25
追加日:2019/05/31
中西輝政
京都大学名誉教授

「核心利益」と「奮発有為」から解き明かす中国の外交姿勢

「中華民族の偉大な復興」と中国外交(2)外交姿勢・後編

前回に引き続き、中国外交の特徴とその変化を、四字熟語から解き明かす。今回は、「核心利益」と「奮発有為」という2つから、大国となった中国の外交姿勢を明らかにする。(全4話中第2話)
収録日:2019/04/04
追加日:2019/05/28
小原雅博
東京大学名誉教授

深刻な問題はWTOの機能が非常に劣化していること

トランプ政権の保護主義政策の影響(2)WTOの機能劣化

通商問題は、マルチ(多国間)、リージョナル(地域間)、バイ(二国間)、ユニラテラル(一国による一方的な貿易政策など)という、4つの次元を見ていく必要がある。中でもマルチに関して、WTOの機能が劣化していると伊藤元重...
収録日:2019/04/16
追加日:2019/05/26
伊藤元重
東京大学名誉教授

なぜアメリカの中西部では平均寿命が短くなっているのか

トランプ政権の保護主義政策の影響(1)平均寿命の低下

世界に大きな影響を与えているトランプ政権の保護主義政策だが、実はアメリカの中西部では平均寿命が低下している。また、アメリカではラストベルトの住民が仕事がなくても移住しないという傾向にあり、経済学者が大きく問題に...
収録日:2019/04/16
追加日:2019/05/26
伊藤元重
東京大学名誉教授

中国封じ込め戦略を進めるアメリカの目的は達せられるか?

米中対立の行方をどう読むか(3)アメリカにとって不利な条件

今後も中国に対するアメリカの封じ込め戦略は続くと思われるが、アメリカもまた打撃を受けるだろう。それは、アメリカにとって不利な条件が三つあるからだという。その条件とは。(全7話中第3話)
収録日:2018/12/25
追加日:2019/05/24
中西輝政
京都大学名誉教授

四字熟語で見る中国外交の変化

「中華民族の偉大な復興」と中国外交(1)外交姿勢・前編

現在、中国が世界における影響力や存在感を強めている。大国となった中国の外交は、どのような変化を経て、何を目指しているのだろうか。中国外交の特徴と変化を5つの四字熟語から解き明かす。(全4話中第1話)
収録日:2019/04/04
追加日:2019/05/21
小原雅博
東京大学名誉教授

オリンピック後に日本経済は崩壊する可能性がある

2019年激変する世界と日本の針路(14)世界恐慌のリスク要因

世界経済は成熟して、今後景気は下降していくという。日本経済も東京オリンピック以降、下降していくことは間違いないだろう。今、世界には世界恐慌のトリガーが5つある。現在ではリーマンショックの時と異なり国際協調の動きが...
収録日:2019/01/28
追加日:2019/05/21
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

憲法改正、アベノミクス…安倍政権の国内政策を評価

2019年激変する世界と日本の針路(13)安倍政権の評価

長期化する安倍政権の政策にどんな点数を付ければいいのか。問題はあるもののアベノミクスはおおむね悪くないと語る島田晴雄氏。対米、対中など対外面を含め、これまでの安倍政権を評価する。(2019年1月28日開催島田塾会長講演...
収録日:2019/01/28
追加日:2019/05/21
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

プーチン大統領が極東において平和条約を模索する理由

2019年激変する世界と日本の針路(12)ロシアと北方領土問題

ロシアではプーチン政権の長期化が進んでいる。経済成長を掲げているが問題も多い。そこでプーチン大統領は極東における平和条約を模索し始め、北方領土問題も交渉の動きを見せている。ただし、それは日本にとって決して喜ばし...
収録日:2019/01/28
追加日:2019/05/21
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

中国とアメリカの覇権闘争と北朝鮮問題の行方

2019年激変する世界と日本の針路(11)中国の行方と北朝鮮

苦境に立たされている中国ではあるが、長く反植民地化されてきた歴史を踏まえ産業連関を踏まえた30年計画の経済成長戦略に基づいている。これは米国にとっては脅威であり、両国の間で覇権闘争が起きている。また、トランプ大統...
収録日:2019/01/28
追加日:2019/05/21
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

中国経済が抱える構造的な問題とアメリカとの貿易問題

2019年激変する世界と日本の針路(10)中国企業と経済問題

中国の経済成長は鈍化し少子化も進行しているので、新たな成長モデルへの転換が求められている。中国では今ITなど新たな企業が台頭してきてはいるが、国内の構造的な問題も山積みである。それに追い打ちをかけるようにアメリカ...
収録日:2019/01/28
追加日:2019/05/21
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

中国は国内重視政策から「一帯一路」政策へ

2019年激変する世界と日本の針路(9)中国の外交政策の変化

中国では第二期習近平政権が誕生し権力強化がされた。そこで明らかになったのはこれまでの国内を重視した経済政策から転換し「一帯一路」を掲げ、新たな経済圏を作り出す構想が半ば強引に進められている。その一方で国内の情報...
収録日:2019/01/28
追加日:2019/05/21
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

反EUの極右勢力台頭によるEU崩壊の懸念

2019年激変する世界と日本の針路(8)反EU勢力の台頭

フランスのマクロン大統領はEU域内の格差を是正しようと改革に努めている。しかしながらフランス国内から反発が生じている。またイタリア、ギリシャ、ポーランド、ハンガリーなどEU各地で反EUの極右勢力が台頭しておりEU崩壊の...
収録日:2019/01/28
追加日:2019/05/21
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「冷戦」という言葉には三つの定義がある

米中対立の行方をどう読むか(2)対中政策はなお揺れ動く

冷戦という語には三つの定義があり、それらに必ずしも米中関係は合致しない。より現実的には、アメリカが中国に対して経済的な牽制を仕掛ける可能性が高い。これに対して、中国も長期的には発展の可能性があり、アメリカの戦略...
収録日:2018/12/25
追加日:2019/05/17
中西輝政
京都大学名誉教授

メルケル独首相の影響力低下とマクロン仏大統領の台頭

2019年激変する世界と日本の針路(7)独仏の政治的変化

ドイツではこれまで圧倒的な支持を集めていたメルケル首相の影響力が低下し、反メルケルの動きも出てきている。フランスでは既存勢力を排してマクロン大統領が台頭。こうした両国の政治の変化をどう捉えればいいのだろうか。(2...
収録日:2019/01/28
追加日:2019/05/15
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

イギリスの合意なき離脱は、世界経済危機をもたらしうる

2019年激変する世界と日本の針路(6)BREXITの行方

アイルランド問題を解決するためメイ首相は案を出したが、それは非現実的なものであった。メイ内閣の中から次々と閣僚が辞める事態となっているが、メイ首相の意思は固い。このまま「合意なき離脱」になれば、致命的な世界経済...
収録日:2019/01/28
追加日:2019/05/15
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

BREXIT実現のため解決しなければいけない大きな課題

2019年激変する世界と日本の針路(5)BREXITと国境問題

メイ首相は、国民投票の結果、指示されたBREXITを本気で実現しようとしている。しかし、そのためには多額の負債を返済する必要がある。そして、アイルランドとの国境問題も解決しなければいけないが、なかなか妙案は浮かばない...
収録日:2019/01/28
追加日:2019/05/15
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

トランプ政権の経済政策が持つリスク

2019年激変する世界と日本の針路(4)世界経済のリスク

トランプ大統領の経済政策は経済を急激に加熱させるもので、インフレとスタグフレーションを起こす可能性がある。これを抑えるため金利を上げる必要があるが、金利上昇はドル建て債務国の経済破綻をもたらす可能性がある、と島...
収録日:2019/01/28
追加日:2019/05/15
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

問題含みの閣僚ばかりが並ぶホワイトハウス

2019年激変する世界と日本の針路(3)恐怖のトランプ政権

トランプ政権は予測不能だ。常識派や国際協調派が次々と辞めさせられている。代わった閣僚を見ると、ホワイトハウスというよりブラックハウスではないかと感じてしまう。そもそも問題はトランプ氏が当選した大統領選挙から続い...
収録日:2019/01/28
追加日:2019/05/15
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

政治メディアの在り方をも変えるトランプ大統領の行動

2019年激変する世界と日本の針路(2)攪乱するトランプ政権

トランプ大統領の行動はさまざまな波紋を呼んでいる。自由貿易には反対し、アメリカ・ファーストを推し進めている。また、オバマ政権が残した枠組みからはことごとく離脱し、Twitterを利用して政治メディアの在り方も変えてしま...
収録日:2019/01/28
追加日:2019/05/15
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

世界史の大転換点、世界と日本の未来を考える

2019年激変する世界と日本の針路(1)米貿易戦争の影響

2019年は世界史の大転換点を迎えていると、島田晴雄氏は言う。アメリカをはじめ、イギリス、EU、ロシア、中国、そして日本と、世界経済や日本経済においていったい何が起こっているのか。このシリーズレクチャーでは「激変する...
収録日:2019/01/28
追加日:2019/05/15
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

米中両国の間に新冷戦が勃発するという見方は正しいのか?

米中対立の行方をどう読むか(1)米中は「新冷戦」ではない

近年、アメリカと中国との間に亀裂が生じているが、両国の間に新冷戦が勃発するという見方は、誤りである。かつてアメリカとソ連との間にあった冷戦とは性格が異なる。さらにわれわれは、そもそも米ソ冷戦がなんだったのかも分...
収録日:2018/12/25
追加日:2019/05/11
中西輝政
京都大学名誉教授

ISの脅威なき後の中東に浮かび上がる対立構造とは?

IS最終局面と中東情勢2019(2)IS解体後の勢力図

ISの脅威なき後の中東はどうなるのか。答えは明らかだ。アメリカは再びイランとの対立姿勢を強め、イスラエルと手を結ぶ。ではイスラエルのネタニヤフ首相はロシアとの関係をどうするつもりなのか。風雲急を告げる中東情勢につ...
収録日:2019/02/20
追加日:2019/05/06
山内昌之
東京大学名誉教授

ISの最終局面におけるアメリカの野心とロシアの警告

IS最終局面と中東情勢2019(1)ISの消滅とアメリカの思惑

ついに消滅か。イスラム国(IS)の勢力はますます劣化し、最終局面に入ったという。しかし、その背後にはトランプ大統領の野心がちらつく。そしてそれを警戒するロシア──。今シリア、そして中東に何が起こっているのか。(全2話...
収録日:2019/02/20
追加日:2019/05/03
山内昌之
東京大学名誉教授

イギリスのEU離脱期限延長の真相

2019年4月BREXITの状況とその行方

メイ首相はBREXIT(ブレグジット)において「民主主義を守るために国民投票結果を尊重する」とかたくなだが、イギリス議会は離脱派と残留派が対立したまま混迷を極めている。この問題は一体どうなるのか。島田晴雄氏が、2019年4...
収録日:2019/04/10
追加日:2019/04/28
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

なぜイギリスのEU離脱問題がこれほど混迷を深めたのか

2019年最大の問題「イギリスのEU離脱はどうなるのか」

「合意なき離脱」の可能性は限りなく高い――混迷を深めるイギリスのEU離脱問題を、曽根泰教氏は「2019年最大の問題の一つ」と言う。この問題はいったいどうなるのか。その行方と、なぜこれほどまでに混迷を深めたのか、その原因...
収録日:2019/04/02
追加日:2019/04/10
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

世界の所得分布を表す「エレファントカーブ」の読み方

エレファントカーブの読み方

世界の所得分布を表す「エレファントカーブ」をもとに、グローバリゼーションが世界経済にどのような影響を及ぼしたのかについて解説するレクチャー。エレファントカーブが示すのは、この20年間の新興国の躍進とそれによる「取...
収録日:2019/01/11
追加日:2019/04/08
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

トランプ大統領の一国主義を一概に批判できないわけ

アメリカの役割の変化(2)日本の新たな危機を迎えて

日韓関係により日本の危機は別次元に入ろうとしているが、その背景にあるアメリカはどのように役割が変化しているのか。山内昌之氏は、そうした変化の時代、日本は今までの経験則で乗り切ろうとするのではなく、新たな戦略と強...
収録日:2019/01/24
追加日:2019/03/29
山内昌之
東京大学名誉教授

世界の保安官を演じてきたアメリカの役割の変化

アメリカの役割の変化(1)日韓問題とトランプの態度

山内昌之氏はレーダー照射問題、徴用工判決問題を機に日韓関係が新たなフェーズに入ったと指摘し、それに対するトランプ大統領の態度に注目する。トランプ氏はいまだ日韓関係への介入の意思を示さないが、介入する意思がないと...
収録日:2019/01/24
追加日:2019/03/25
山内昌之
東京大学名誉教授

BREXITにおける国民投票は最悪の政治判断だった

BREXITの経緯と課題(8)今後の展望とBREXITの意味

BREXITをどのように考えればいいのか。島田晴雄氏は「国民投票は最悪の政治判断だった」と話すが、その底流には世界で今起きている大きな構造変化があるという。シリーズ最終話は、合意なき離脱後の経済的打撃とともにBREXITの...
収録日:2018/12/04
追加日:2019/03/23
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

憲法改正については国民投票の準備が不足しすぎている

憲法改正のための国民投票~準備不足の国民投票~

安倍政権は憲法改正を目指している。だが、最大の関門である国民投票の準備があまりに不足しすぎだ。CM、SNS、討論型世論調査……課題は山ほどある。必要な手続きは? 考えるべき論点は? イギリスやイタリアの事例に何を学ぶべ...
収録日:2019/01/11
追加日:2019/03/19
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

イギリスの「合意なき離脱」がもたらす経済損失

BREXITの経緯と課題(7)合意なき離脱の経済損失

合意なき離脱は、大きな経済損失をイギリスに与えることは間違いない。2018年11月にメイ首相は新たな大部の協定案を提示するが、これに強硬離脱派は反発し、ラーブ離脱担当相は辞任した。いよいよ議論は混迷を深める。(全8話中...
収録日:2018/12/04
追加日:2019/03/18
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

デカルトが説いた「当座の道徳」とは何か?

デカルトの哲学的処世術(2)穏健に生きるための格律

デカルトが説く「当座の道徳」は、穏健に生きるためのヒントが詰まっている。津崎良典氏によれば、デカルトは三つないし四つの格律に従えば穏健な生活が送れるという。その格律とは。(全3話中第2話)
収録日:2018/09/27
追加日:2019/03/17
津崎良典
筑波大学人文社会系准教授

BREXITのEU首脳会議での膠着

BREXITの経緯と課題(6)EU首脳会議における膠着

2018年10月に行われたEU首脳会議について解説する。北アイルランドの国境問題をめぐって、解決案をイギリスが見つけられなければ、北アイルランドのみ関税同盟に残す案が浮上するも、メイ首相や強硬離脱派はこれに反発している...
収録日:2018/12/04
追加日:2019/03/16
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

メイ政権が提示した「チェッカーズプラン」の内容

BREXITの経緯と課題(5)チェッカーズプラン

2018年7月にメイ政権は「チェッカーズプラン」と呼ばれる、BREXITの基本方針を提示した。だがこれに対して、EUは手厳しく批判した。ではチェッカーズプランとはどのようなものなのか。それがもとで閣僚の辞任騒動に発展した経緯...
収録日:2018/12/04
追加日:2019/03/11
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

BREXIT最大の難関、アイルランド国境問題とは?

BREXITの経緯と課題(4)通商協議とアイルランド国境問題

EU離脱が2019年3月の期限に間に合いそうにないことから、1年9カ月の移行期間の延長が暫定合意された。イギリスも本格的な協議に入ったが、EUとの主張は平行線をたどる。さらに、メイ政権は閣外与党の民主統一党との間で対立が生...
収録日:2018/12/04
追加日:2019/03/09
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

トランプ政権の通商政策が日本に及ぼす影響

2019米中貿易協議(3)トランプ流保護主義と日本への影響

トランプ政権が現在中国に対して行っている矢継ぎ早の関税政策の実効性が低い場合は基本的にドル安に、高い場合はドル高に作用するといえる。しかし、その関税政策は今までの経験則では読めないため、日本にとっても注視してい...
収録日:2019/02/06
追加日:2019/03/06
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

イギリスのEU離脱の3つの条件

BREXITの経緯と課題(3)保守党の敗北と離脱の条件

2017年3月にEUに離脱を通告したのち、メイ首相は総選挙に打って出た。しかし保守党は予想外の敗北を喫し、政治状況は困難になる。そんな中、EUとの交渉で離脱の条件は3つに絞られた。その内容とは。(全8話中第3話)
収録日:2018/12/04
追加日:2019/03/04
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

マーケットの動向の鍵を握る米中通商関係の行方

2019米中貿易協議(2)追加関税発動の影響とリスク

米中貿易戦争により、現在、高関税の影響で元安が進みつつあるのだが、高島修氏はこのまま関税攻勢が続けば、米中通商関係だけでなくマーケット全体の深刻なリスクになり得ると言う。そのポイントの一つが、アメリカ財務省によ...
収録日:2019/02/06
追加日:2019/03/03
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

テリーザ・メイ首相はどのような人物なのか?

BREXITの経緯と課題(2)離脱派の攻勢とメイ首相の登場

イギリスでは、2015年の総選挙で大勝した保守党が国民投票を前倒しして行った。そこでジョンソン氏やゴーヴ氏らのキャンペーンによってEU離脱派が勝利すると、キャメロン首相は辞任。新たに首相に就任したのはテリーザ・メイと...
収録日:2018/12/04
追加日:2019/03/02
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

今の米中覇権争いとかつての英米覇権シフトとの共通点

2019米中貿易協議(1)米中覇権争いの行方

高島修氏による米中貿易戦争およびその金融、為替市場への影響に関するシリーズレクチャー。今、米中は盛んに高関税、追加関税で対抗措置を繰り返しているが、事態は貿易戦争から覇権争いへと進みつつある。高島氏はこの米中関...
収録日:2019/02/06
追加日:2019/02/26
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

「合意なきBREXIT」とは何なのか?

BREXITの経緯と課題(1)合意なきBREXITの悪夢

今、BREXIT(ブレグジット)をめぐる政治が佳境である。世界中がこの歴史的出来事について注目している。BREXITはどのような経緯を経てきたのか。論争しているポイントは何か。EU離脱するとなると、どのような問題が生じるのだろ...
収録日:2018/12/04
追加日:2019/02/25
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

かつての米ソ関係と現在の米中関係の違い

平成時代の国際情勢を振り返る~冷戦終結から何を学ぶか~

平成元年は冷戦終結の年だが、その後、ソ連の代わりに台頭してきた中国は、かつての米ソのような敵対しながら分かり合える関係には至っていない。平成から新たな元号に変わる2019年にあたり、平成時代の国際情勢を振り返り、未...
収録日:2018/12/26
追加日:2019/02/06
山内昌之
東京大学名誉教授

一貫性と戦略性を欠くトランプの中東戦略

深刻な中東情勢(3)トランプ大統領の戦略と反発

トランプ大統領による中東政策では、何が重要で何が重要でないかが目くらましされているようだが、これは英語の"wag the dog"、日本語でいうところの「本末転倒」だと山内昌之氏は指摘する。確固たる政治戦略と軍事作戦をもつロ...
収録日:2018/11/29
追加日:2019/02/05
山内昌之
東京大学名誉教授

パレスチナ問題を意図的に忘却するトランプの戦略

深刻な中東情勢(2)米国のJCPOA離脱と大使館エルサレム移転

米国のJCPOA(協同包括的行動計画)離脱へのイランの反発が、シリアに駐屯する革命防衛隊クドゥス軍団のイスラエル攻撃を促し、シリア問題の解決をさらに複雑化させた。中東では、対立関係が頻繁に入れ替わりながら、「対立」だ...
収録日:2018/11/29
追加日:2019/02/04
山内昌之
東京大学名誉教授

トルコ外相に聞いたサウジアラビア記者殺害事件の見解

深刻な中東情勢(1)サウジアラビア人記者殺害事件

イスラム国(IS)の勢力は衰退しているものの、シリアを中心に中東複合危機は深化している。さらにその情勢に深刻な影を落としているのが、サウジアラビア皇太子の関与が噂されているサウジアラビア人記者殺害事件だ。トルコ外...
収録日:2018/11/29
追加日:2019/01/29
山内昌之
東京大学名誉教授

マクロでみる世界経済の需要と供給のバランス

需要は安泰なのか~マクロ経済の観点から考えるリスク要因

今、日本もアメリカも需要は強いが、供給が追いつかない状態にある。このように需要が景気を引っ張っている場合、一度それが減退すると経済失速に陥りかねない。マクロ経済の観点から、世界経済の需要と供給のバランスを分析し...
収録日:2018/11/14
追加日:2019/01/05
伊藤元重
東京大学名誉教授

米中の緊張関係の裏に見る「飽和」と自国主義の蔓延

2019年頭所感(1)米中の飽和とESG投資

2018年の年末は、トランプ米大統領と習近平中国国家主席による米中首脳会談で幕を閉じた。高い関税を掛け合う貿易紛争は「貿易戦争」とまで呼ばれ、安全保障の面でも対立が目立つ両国。「新冷戦」ともいわれる両国関係が、2019...
収録日:2018/11/21
追加日:2019/01/01
小宮山宏
東京大学第28代総長

中国は後発国時代のハンディを未だに享受している

米中の貿易戦争の行方と今後の日本の役割

世界の一大関心事ともいえる米中貿易摩擦。しかし、これは米中二国だけの問題ではなく、世界の経済体系にかかわるイシューであるといえる。アメリカが中国の通商政策を批判する根拠はどこにあるのか、中国は今度どのような対応...
収録日:2018/11/14
追加日:2018/12/31
伊藤元重
東京大学名誉教授

2018年11月のアメリカ中間選挙の結果をどう評価するか

2018アメリカ中間選挙の評価と今後の見通し

上下両院の「ねじれ」が注目されがちな今回のアメリカ中間選挙だが、実はそれ自体は想定の範囲内だという。では、見るべきポイントはどこなのか。今回の結果は何を暗示しているのか。そして2020年に行われる次期アメリカ大統領...
収録日:2018/11/21
追加日:2018/12/28
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

ストリートチルドレンが自立するには何が必要か?

映像で考えるエチオピア(5) ストリートチルドレンの自立

ストリートチルドレンは、大人になるとどうなるのか。自立する者もいるが、物乞いのままの者もいる。国立民族学博物館人類基礎理論研究部准教授の川瀬慈氏は、開発援助の対象を保護するだけではなく、彼らがいかに自立するかを...
収録日:2018/07/13
追加日:2018/12/11
川瀬慈
国立民族学博物館学術資源研究開発センター准教授

元旦は9月、1年は13か月―エチオピアの複雑な暦

映像で考えるエチオピア(4) エチオピア暦とティムカット

多様な文化を持つエチオピアでは、暦も独特だ。長い歴史を持つエチオピア暦はグレゴリオ暦と異なり、新年は9月に始まる。また、13の月があり、ユニークな祝日も多くある。エチオピアの代表的なお祭り「ティムカット」の映像を観...
収録日:2018/07/13
追加日:2018/12/10
川瀬慈
国立民族学博物館学術資源研究開発センター准教授

エチオピア正教会から邪教とされる憑依儀礼「ザール」

映像で考えるエチオピア(3)宗教儀礼「ザール」とは何か

エチオピアの人々は実際に、どのように宗教を信仰しているのだろうか。国立民族学博物館人類基礎理論研究部准教授の川瀬慈氏は、エチオピア北部の「ザール」と呼ばれる憑依儀礼に着目する。霊媒者が精霊と人々のコミュニケーシ...
収録日:2018/07/13
追加日:2018/12/09
川瀬慈
国立民族学博物館学術資源研究開発センター准教授

エチオピアのストリートチルドレンの生存戦略

映像で考えるエチオピア(2)ストリートチルドレンの実態

日本の3倍の国土に、80以上の民族、100以上の言語。エチオピアは豊かで独特の文化がある国だ。国立民族学博物館人類基礎理論研究部准教授の川瀬慈氏は、その文化に好奇心を刺激され、長年研究を続けている。その中で今回は、ス...
収録日:2018/07/13
追加日:2018/12/05
川瀬慈
国立民族学博物館学術資源研究開発センター准教授

エチオピアの子供たちとの対話映像から見える課題

映像で考えるエチオピア(1)映像人類学という手法

国立民族学博物館人類基礎理論研究部准教授の川瀬慈氏は、アフリカ、主にエチオピアの音楽や宗教を対象とした人類学を専門とする研究者である。川瀬氏は、映像によって調査者と被調査者がともに分析を進めるという映像人類学の...
収録日:2018/07/13
追加日:2018/12/04
川瀬慈
国立民族学博物館学術資源研究開発センター准教授

イギリスのEU離脱で最大の問題となるのは何か?

どうなるイギリスのEU離脱問題

イギリスのEU離脱という歴史的な転換点まで、あと半年を切った。交渉は大詰めを迎えているものの、まだ不透明な部分があり、合意形成のないまま「2019年3月29日」を迎える「無秩序離脱」の可能性がまだある。BREXIT(ブレグジッ...
収録日:2018/11/01
追加日:2018/12/01
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

米中貿易戦争に見る自由貿易の維持が難しい理由

米中の貿易戦争とその構造的要因~自由貿易の難しさ~

アメリカが保護主義になっているのは、トランプ政権の支持基盤が製造業だという理由だけではない。一方、中国の強硬な姿勢には中国経済の実態が関連している。米中の貿易戦争について、その構造的要因などを踏まえて解説する。
収録日:2018/10/02
追加日:2018/11/22
柳川範之
東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授

世界の歴史に見る覇権争いとその結末

トランプ発貿易戦争(6)覇権闘争はどこに向かうのか

覇権国家が他国に追い上げられると往々にして戦争が起きる、と島田晴雄氏は言う。現に、アメリカと追い上げる中国の間には、武力ではないものの熾烈な経済戦争が起きており、その背景には中国の歴史をかけた「夢」がある。(全6...
収録日:2018/10/11
追加日:2018/11/21
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

トランプが貿易戦争に絶対に勝ちたい理由

トランプ発貿易戦争(5)貿易戦争に勝ちたい理由

“deal”を信念とするトランプ氏だが、彼には貿易戦争を起こしてまで「自分のおかげでアメリカは勝った」と主張したい理由がある。その理由について、アメリカの選挙制度の特徴も踏まえながら解説する。(全6話中第5話)
収録日:2018/10/11
追加日:2018/11/20
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

NAFTAとWTOにおけるトランプの一方的な要求

トランプ発貿易戦争(4)NAFTA再交渉とWTO機能停止の危機

トランプ大統領が影響を与え、世界を混乱に巻き込んでいるのは対中制裁を軸とする関税問題だけではない。NAFTA(北米自由貿易協定)、WTO(世界貿易機構)にも、トランプ大統領の一方的なやり方、発言の火の粉が飛び、世界を驚か...
収録日:2018/10/11
追加日:2018/11/19
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

アメリカの追加関税に中国は「以戦止戦」

トランプ発貿易戦争(3)アメリカの制裁・中国の以戦止戦

独特の経済観を持つトランプ大統領は、知的財産権侵害という理由で中国制裁に動き出した。第1回米中通商協議の一方的な要求を一時はある程度のんだ中国だが、「以戦止戦」と徹底的に戦う姿勢に転じた。その経緯と、その後の制裁...
収録日:2018/10/11
追加日:2018/11/18
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

トランプの経済観は一言でいうと「重商主義」

トランプ発貿易戦争(2)トランプ流重商主義

追加関税の応酬で激化する米中の貿易問題について解説するシリーズレクチャー。第2話では、そもそもトランプ大統領がどのような経済観、根拠を持って他国の制裁に乗り出しているのかという点を見ていく。そこから浮かび上がるキ...
収録日:2018/10/11
追加日:2018/11/17
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

トランプが仕掛けた米中貿易戦争の行方

トランプ発貿易戦争(1)米中の追加関税問題とその影響

今、米中間で関税をめぐる貿易戦争が繰り広げられている。この終わりの見えない争いは、米中のみならず世界経済にも低迷と混乱をもたらしかねない。「アメリカ・ファースト」のトランプ氏と「中国夢」の習近平氏の攻防は、今後...
収録日:2018/10/11
追加日:2018/11/16
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

北方領土問題は妥協せずに主張し続けるべき

知られざるロシアの情と理(6)北方領土問題を考える

日本とロシアは独特な北方領土問題を抱えている。第二次世界大戦後、当時ソ連だったロシアと日本は2国間で別途、平和条約締結を目指すということで、1955年に交渉を開始したが、いまだ決着がついていない。この問題について、公...
収録日:2018/08/22
追加日:2018/11/05
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

欧州の選挙に介入するロシアの強硬姿勢

知られざるロシアの情と理(5)欧米への介入強化

周辺諸国に軍事介入するロシアは、欧州と米国の大統領選挙への介入も取り沙汰されている。これに欧米はいかに対抗するのか。また、日本とロシアはどのように連携していくのか。公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が論...
収録日:2018/08/22
追加日:2018/11/04
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

プーチンの安全保障と外交戦略の特徴

知られざるロシアの情と理(4)プーチン政権の外交戦略

プーチン政権の外交戦略を脅威と感じている人は多いかもしれない。だが、プーチン政権側からすれば、むしろロシアの方が西側諸国に侵食されている被害者なのだという。なぜ、ロシアと西側諸国とでは認識が全く異なるのか。公立...
収録日:2018/08/22
追加日:2018/11/03
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

オバマ政権の外交遺産を否定するトランプ大統領

トランプの中東戦略とその影響(2)傲慢と孤独の先を憂慮

オバマの外交遺産をことごとく否定し、他者の痛みを慮らず、政治と経済を混同して軍事産業に加担する。歴史学者・山内昌之氏が、象徴的な頭文字「ISRAEL」に即してトランプ氏の中東戦略と国際社会への影響を解説。トランプ氏が...
収録日:2018/09/27
追加日:2018/10/31
山内昌之
東京大学名誉教授

トランプ大統領の中東政策のメタファー「ISRAEL」

トランプの中東戦略とその影響(1)解読の鍵は「ISRAEL」

イラン核合意破棄、米大使館のエルサレム移転、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への支援停止。危うさを増すトランプ大統領の中東政策は、どこへ向かうのか? 歴史学者・山内昌之氏が、象徴的な頭文字「ISRAEL」に即し...
収録日:2018/09/27
追加日:2018/10/30
山内昌之
東京大学名誉教授

歴史的な長期政権が続くプーチンの経済戦略

知られざるロシアの情と理(3)第4期プーチン政権

2018年に第4期目に突入したプーチン政権は、歴史的にも非常に長期的な政権ということになる。なぜ彼はこれほど長期間にわたって政権の座にあり続けているのか。第4政権の成長戦略とはいかなるものか。公立大学法人首都大学東京...
収録日:2018/08/22
追加日:2018/10/20
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

第二次世界大戦直後から見るロシア経済の変遷

知られざるロシアの情と理(2)ソ連崩壊とプーチン登場

公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏は、2008年ごろにロシアを訪れたことがあるが、当時、プーチン大統領は「神さま」といわれるほど人気絶頂だったと言う。なぜ彼はかくも絶大な人気を誇ったのか。ソ連時代の経済低迷...
収録日:2018/08/22
追加日:2018/10/19
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ロシアの経済と国際戦略、日本との関係を整理する

知られざるロシアの情と理(1)日本との歴史的関係

ロシアは歴史的には日本と深い関係にありながら、知られていないことがたくさんある。そう述べるのは、今年(2018年)ロシアを訪れた公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏。ロシアとはいったいどんな国なのか。島田氏の...
収録日:2018/08/22
追加日:2018/10/18
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

現在の日本政治では解決できない問題とは?

日本政治の疑問~政治主導と内閣人事局(6)政治改革の限界と海外の政治モデル

政治学者で慶應義塾大学名誉教授の曽根泰教氏によれば、参議院や都道府県の選挙制度など、いまだに政治改革が及んでいない領域は多く存在するという。また、現在の日本政治では解決できない問題もある。イギリスやヨーロッパ、...
収録日:2018/06/13
追加日:2018/09/16
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

欧州よりもアジアで急速に高齢化が進んでいる

人口減少と日本の未来(4)人口ボーナスと経済成長の関係

そもそも、なぜ人口が減少してはいけないのか? 減少しても豊かに暮らすことはできないのだろうか。この素朴な疑問に対して、津田塾大学総合政策学部教授の森田朗氏は「人口ボーナス」と「人口オーナス」という考え方を提示し...
収録日:2018/03/29
追加日:2018/08/14
森田朗
一般社団法人次世代基盤政策研究所 所長・代表理事

深刻な少子高齢化が進んでいる国は?…世界と日本の比較

人口減少と日本の未来(3)少子高齢化は日本固有の課題か

少子高齢化と人口減少は国際的に生じている問題だ、と津田塾大学総合政策学部教授の森田朗氏は指摘する。その中で、日本の問題は特殊だといえるのだろうか。森田氏が世界的な見地から論じる。(全7話中第3話)
収録日:2018/03/29
追加日:2018/08/07
森田朗
一般社団法人次世代基盤政策研究所 所長・代表理事

6ヶ国競合状態にある中東の鍵を握るのはイラン

トランプ政権の中東政策(5)中東で拮抗する6ヶ国

歴史学者の山内昌之氏が現在の中東におけるキー国家の関係について解説する。複雑な構図を持つアラブ世界において、その運命を決したり判断したりできる国はアラブ諸国にはない。今、中東情勢の鍵を握るのは、トルコとイラン、...
収録日:2018/06/21
追加日:2018/07/26
山内昌之
東京大学名誉教授

中東への理解欠如が複合危機を進化させる

トランプ政権の中東政策(4)プーチン大統領の中東戦略

歴史学者の山内昌之氏が、大国としての影響力を復活させ中東情勢のコントロールをもくろむプーチン大統領の中東政策を中心に解説する。冷戦終結後、国際的な影響力を失ったロシアはプーチン大統領の剛腕を持って、中東における...
収録日:2018/06/21
追加日:2018/07/23
山内昌之
東京大学名誉教授

オバマの「逆張り」をするトランプ政権の真意

トランプ政権の中東政策(3)中東の未来地図の不在

2018年初夏、中東情勢は「複合危機」の様相をますますあらわにしている。トランプ大統領によるJCPOA(共同包括的行動計画)離脱宣言があったのが5月8日。その後、14日には在イスラエル米国大使館をテルアビブからエルサレムへ移...
収録日:2018/06/21
追加日:2018/07/22
山内昌之
東京大学名誉教授

松下幸之助が目指したのは政治の名人をつくること

逆境の克服とリーダーの胆力(8)2つのマインドの両立

松下政経塾を立ち上げた松下幸之助の原点にあったのは、国家経営を誤れば全員が不幸になるという考えだった。公益財団法人松下政経塾副理事長・イマジニア株式会社代表取締役会長兼CEOの神藏孝之氏がシリーズレクチャーの最後に...
収録日:2018/01/19
追加日:2018/07/17
神藏孝之
公益財団法人松下幸之助記念志財団 理事

トランプ大統領が認識する中東とは何か?

トランプ政権の中東政策(2)親イスラエルが招く混乱

イラン核合意からの離脱を表明した米・トランプ大統領は、1週間後の2018年5月14日に在イスラエル大使館をエルサレムに移転開設した。これによりパレスチナ各地で抗議デモが発生、イスラエル治安部隊の発砲により死者は70人以上...
収録日:2018/06/14
追加日:2018/07/09
山内昌之
東京大学名誉教授

トランプ大統領の中東政策とその多大なる影響

トランプ政権の中東政策(1)イラン核合意脱退の影響

歴史学者の山内昌之氏がトランプ大統領の中東政策とその多大なる影響について解説する。山内氏は『中東複合危機から第三次世界大戦へ』(2016年)の上梓後一貫して、中東の新たな冷戦から世界が再び大戦に巻き込まれかねないこ...
収録日:2018/06/14
追加日:2018/07/08
山内昌之
東京大学名誉教授

深センと天安門事件…鄧小平の粘り、能力、怖さ

逆境の克服とリーダーの胆力(6)鄧小平の執念

現在、日本は中国に経済分野で大きく水を空けられている。中国の経済発展の基礎をつくったのは鄧小平である。鄧小平とはどのような政治家だったのか、公益財団法人松下政経塾副理事長・イマジニア株式会社代表取締役会長兼CEOの...
収録日:2018/01/19
追加日:2018/07/03
神藏孝之
公益財団法人松下幸之助記念志財団 理事

ケンブリッジ大学はソ連のスパイを養成していた

インテリジェンス・ヒストリー入門(11)スパイの養成

冷戦期のケンブリッジ大学は、ソ連のスパイを養成する大学だった。歴史学者で京都大学名誉教授の中西輝政氏が、自らの留学経験を振り返り、日本人の若い公務員留学生に警鐘を鳴らす。たとえアメリカであっても、インテリジェン...
収録日:2017/11/14
追加日:2018/07/01
中西輝政
京都大学名誉教授

トランプ政権の通商政策が日本に及ぼす影響は?

トランプ政権の通商政策を読む

「貿易戦争はいいことで、勝つのも簡単」。これはトランプ大統領が2018年3月に発信して、話題になったツイートである。同盟国である日本は狙い撃ちにされているのか、1990年代の貿易摩擦が再来するのか。市場は戦々恐々とするが...
収録日:2018/05/07
追加日:2018/06/28
伊藤元重
東京大学名誉教授

杉原千畝はものすごいインテリジェンスオフィサーだった

インテリジェンス・ヒストリー入門(10)情報官・杉原千畝

かつての外務省には、情報という仕事に驚くほど熱心に取り組んだ人びとがいた。杉原千畝は命のビザで有名だが、むしろ彼は戦前の優れたインテリジェンスオフィサーだった。歴史学者で京都大学名誉教授の中西輝政氏が、情報官・...
収録日:2017/11/14
追加日:2018/06/27
中西輝政
京都大学名誉教授

リー・クアンユーは松下幸之助の考えに最も近かった

逆境の克服とリーダーの胆力(5)リー・クアンユー

松下幸之助の政治ビジョンは、突き詰めれば「無税国家」「新国土創生論」「政治の生産性の向上」の3つである。公益財団法人松下政経塾副理事長・イマジニア株式会社代表取締役会長兼CEOの神藏孝之氏によれば、これらをリー・ク...
収録日:2018/01/19
追加日:2018/06/26
神藏孝之
公益財団法人松下幸之助記念志財団 理事

どの国にも民族のプロトタイプのような政治家がいる

インテリジェンス・ヒストリー入門(9)国民性の研究

それぞれの国には、それぞれの国の国民性を代表するような政治家がいる。たとえばイギリスにおけるハリファックス卿などは典型的な事例といえる。インテリジェンスにとって重要なことは、そうした国民性を理解することである。...
収録日:2017/11/14
追加日:2018/06/24
中西輝政
京都大学名誉教授

日本の安全保障と経済の関係

インテリジェンス・ヒストリー入門(8)日本経済と安全保障

歴史学者で京都大学名誉教授の中西輝政氏が、日本経済と安全保障の関係について解説する。日本の現在の立場は、自由貿易帝国主義時代の植民地と似ている。他国に利益を上げさせて、自国の安全を守っているのだ。これが日本の「...
収録日:2017/11/14
追加日:2018/06/20
中西輝政
京都大学名誉教授

危急存亡のときにこそ、情報活動は工作を伴う

インテリジェンス・ヒストリー入門(7)イギリスの情報工作

フランクリン・ルーズベルト大統領の3選がなければ、アメリカのヨーロッパの戦争への参加は不可能だっただろう。危急存亡のとき、イギリスはいかにしてアメリカの政治に介入する工作を行ったのか。歴史学者で京都大学名誉教授の...
収録日:2017/11/14
追加日:2018/06/17
中西輝政
京都大学名誉教授

電気自動車をめぐる自動車業界の動向は?

グローバル競争のメルクマール~中国がEV分野を先導~

東京大学名誉教授で学習院大学国際社会科学部教授の伊藤元重氏が、電気自動車(EV)をめぐる自動車産業の動向と、それに関する中国の政策に焦点を当てて解説する。パリ協定で定められたCO2削減の目標を達成すべく、日本のメーカ...
収録日:2018/05/07
追加日:2018/06/14
伊藤元重
東京大学名誉教授

イギリス情報部がルーズベルト大統領を再選させた

インテリジェンス・ヒストリー入門(6)1940年の米大統領選

歴史学者で京都大学名誉教授の中西輝政氏が、1940年アメリカ大統領選にいかにしてイギリス情報部が介入し、ルーズベルトに勝利をもたらしたのかを解説する。ドイツの脅威を前に、ヨーロッパの民主主義国が危機にさらされる中、...
収録日:2017/11/14
追加日:2018/06/13
中西輝政
京都大学名誉教授

日本の財政は、敗戦のときよりも悪化している

逆境の克服とリーダーの胆力(3)中国の台頭と財政危機

日本を取り巻く困難な状況は2つあると、公益財団法人松下政経塾副理事長・イマジニア株式会社代表取締役会長兼CEOの神藏孝之氏は指摘する。まずは中国が日本のGDPの約3倍という超大国になりつつあるということだ。朝鮮半島の混...
収録日:2018/01/19
追加日:2018/06/12
神藏孝之
公益財団法人松下幸之助記念志財団 理事

中国が各国の政治を内側から侵食し始めている

インテリジェンス・ヒストリー入門(5)中国の影響力

歴史学者で京都大学名誉教授の中西輝政氏は、世界のインテリジェンスに起きている大きな変化の一つとして、中国の影響力を挙げる。中国が各国の内政を内側から侵食し始めているのだ。さらに、民主主義社会にとって大きな脅威は...
収録日:2017/11/14
追加日:2018/06/10
中西輝政
京都大学名誉教授

次のトランプ劇場の見せ場は米朝首脳会談

トランプ劇場第三幕へ(2)統治回復から米朝首脳会談へ

政権発足時に急激な人事交代で機能不全に陥っていたトランプ政権は、その秩序回復をいかに行ったのか。そして2018年4月以降の最大の山場はどこにあるのか。元海上自衛隊佐世保地方総監で一般社団法人日本戦略研究フォーラム政策...
収録日:2018/04/20
追加日:2018/06/09
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

トランプ政権発足から14ヶ月を振り返る

トランプ劇場第三幕へ(1)混乱の船出

発足当初から続いているトランプ政権の急速な人事交代や不安定な統治は、どうして起こっているのか。元海上自衛隊佐世保地方総監で一般社団法人日本戦略研究フォーラム政策提言委員である吉田正紀氏が、政権の政治構造を分析し...
収録日:2018/04/20
追加日:2018/06/07
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

習近平はどんな人物か?野心を悟らせなかったすごさ

逆境の克服とリーダーの胆力(2)習近平の野心

公益財団法人松下政経塾副理事長・イマジニア株式会社代表取締役会長兼CEOの神藏孝之氏が、中国を超大国化させつつある習近平の野心について解説する。習近平について、中国共産党史上、最弱の皇帝であるという世評まであったが...
収録日:2018/01/19
追加日:2018/06/05
神藏孝之
公益財団法人松下幸之助記念志財団 理事

どれほど技術革新が起きても、情報工作はなくならない

インテリジェンス・ヒストリー入門(4)技術革新と防諜

今や技術革新の波はインテリジェンスの世界にも及んでいる。ビッグデータや量子暗号といった最新技術を駆使した情報工作が行われているのだ。日本も基本的な情報機関を設置するだけでなく、予防対策としてカウンターインテリジ...
収録日:2017/11/14
追加日:2018/05/10
中西輝政
京都大学名誉教授

戦後日本はなぜインテリジェンスを軽視してきたのか?

インテリジェンス・ヒストリー入門(3)戦後日本の構造

戦後日本はなぜインテリジェンスを軽視してきたのか。そこには左翼勢力の反発、霞が関の権力争い、そしてアメリカという、情報を軽視せざるをえない構造があった。歴史学者で京都大学名誉教授の中西輝政氏が、昭和初期から戦後...
収録日:2017/11/14
追加日:2018/05/09
中西輝政
京都大学名誉教授

日本は近代化の過程で情報分野だけ学べなかった

インテリジェンス・ヒストリー入門(2)明治日本の文明開化

日本はインテリジェンス分野に向いていない、情報無関心国家なのか。歴史学者で京都大学名誉教授の中西輝政氏が、なぜ日本の近代化の過程にインテリジェンスが欠落してしまったのか、その理由を解説し、日本人の国際社会観の転...
収録日:2017/11/14
追加日:2018/05/08
中西輝政
京都大学名誉教授

日本の外交には「インテリジェンス」が足りない

インテリジェンス・ヒストリー入門(1)情報収集と行動

国家が的確な情報を素早く見つけ行動するためには、インテリジェンスが欠かせない。日本の外交がかくも交渉下手なのは、インテリジェンスに対する意識の低さが原因だ。日本人の苦手なインテリジェンスの重要性について、また日...
収録日:2017/11/14
追加日:2018/05/07
中西輝政
京都大学名誉教授

世界の外貨準備が減少から増加に変わった理由

外貨準備の世界的状況(3)中国の影響と米の財政赤字

ドル安という世界の為替相場の原因は何か。シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏が、中国の通貨防衛策がいかにドル安の状況をつくったか、両者の関係を語る。合わせて、アメリカ国内の大統領交代がドル安にどの...
収録日:2018/03/02
追加日:2018/04/29
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

なぜ外貨準備が増加するとドルが売られるのか?

外貨準備の世界的状況(2)ドル売りの動向とその構造

シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏によれば、2017年1月から2018年1月の1年間において外貨準備は増加しており、それがドル売りの傾向をもたらすという。各国のリザーブマネージャーのドル売りと他通貨買い戻し...
収録日:2018/03/02
追加日:2018/04/26
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

世界ではドル安と外貨準備の増加が進んでいる

外貨準備の世界的状況(1)中国・サウジ・スイスの状況

シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏によれば、2017年1月から対ユーロを中心に米ドル安が進んでおり、この大きな背景に世界の外貨準備によるドル売りがあるという。中でも注目は中国、サウジアラビア、スイスの...
収録日:2018/03/02
追加日:2018/04/23
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

アメリカの北朝鮮攻撃の可能性は?

2018年激動の世界と日本(13)北朝鮮有事の可能性

北朝鮮は核ミサイル開発を進めてきたが、その背景にはアメリカの北朝鮮政策の誤りがあった。公立大学法人首都大学東京理事長・島田晴雄氏が、アメリカの北朝鮮外交を振り返り、アメリカの北朝鮮攻撃の可能性について解説する。...
収録日:2018/01/16
追加日:2018/04/22
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

北朝鮮の核ミサイルが実装段階に入るのは時間の問題

2018年激動の世界と日本(12)北朝鮮の核問題

2017年11月、北朝鮮は火星15型弾道ミサイルを発射した。アメリカの東海岸全域を射程に収めるミサイルだ。核ミサイルが実装段階に入るのはもはや時間の問題である。公立大学法人首都大学東京理事長・島田晴雄が、北朝鮮の核ミサ...
収録日:2018/01/16
追加日:2018/04/22
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

日本は中国を嫌っている場合ではない

2018年激動の世界と日本(11)中国との付き合い方

中国では70年間選挙が行われておらず、開明的な学者は抑圧される。一方、アジアインフラ投資銀行の発展に象徴されるように、「一帯一路」政策は成功を収めている。日本も中国を嫌っている場合ではなく、戦略的な互恵関係を築く...
収録日:2018/01/16
追加日:2018/04/22
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

世界のイノベーションの中心は中国へ移りつつある

2018年激動の世界と日本(10)中国・習近平首席の思惑

習近平国家主席は、2017年10月の共産党大会で、国家主席の任期をなくすことを求めた。中国の経済成長率は鈍化しつつあるが、他方で世界のイノベーションの中心は中国へと移りつつある。習主席の狙いはどこにあるのか、公立大学...
収録日:2018/01/16
追加日:2018/04/22
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

マクロン大統領はヨーロッパの希望の光

2018年激動の世界と日本(9)ドイツとフランス

ドイツではメルケル政権の支持が揺らぐ一方、フランスではエマニュエル・マクロン大統領がヨーロッパの再統合を掲げている。アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスで既存の政治にNOが突きつけられる中、マクロン大統領はヨーロ...
収録日:2018/01/16
追加日:2018/04/22
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

イギリスはEU離脱後も国際的地位を保てるのか?

2018年激動の世界と日本(8)イギリスのEU離脱交渉

難航していたイギリスのEU離脱交渉は、ようやく2017年末に多少の進展を見せた。公立大学法人首都大学東京理事長・島田晴雄氏が、EU離脱交渉について解説する。2019年3月29日のタイムリミットまでにEUとの交渉をまとめられたとし...
収録日:2018/01/16
追加日:2018/04/22
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ハードブレグジットを選択したイギリスの現状

2018年激動の世界と日本(7)ブレグジットの行方

2016年に行われたイギリスのEU離脱を問う国民投票の結果は、世界を驚かせた。なぜイギリスはブレグジット(BREXIT)を選択したのか。テリーザ・メイ首相がハードブレグジットを選んだために、ヨーロッパは混乱している。公立大...
収録日:2018/01/16
追加日:2018/04/22
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

トランプ政権に2期目はありえるのか?

2018年激動の世界と日本(6)トランプ政権の今後

公立大学法人首都大学東京理事長・島田晴雄氏が、トランプ政権2期目はありえるのか、見通しを語る。民主党に新戦略がない今、トランプ大統領はロシアゲートを切り抜ければ、大統領2期目も現実味を帯びてくるだろう。しかし2期目...
収録日:2018/01/16
追加日:2018/04/21
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

トランプ大統領の最大の問題「ロシアゲート」

2018年激動の世界と日本(5)トランプのロシア疑惑

トランプ大統領が抱える最大の問題は、ロシア疑惑だ。しかしその全貌は、メディアの報道を見ていても複雑でつかみにくい。公立大学法人首都大学東京理事長・島田晴雄氏が、今現在明らかになっている様々な出来事を明快に解説す...
収録日:2018/01/16
追加日:2018/04/21
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

トランプ大統領は経済学の基本が分かっていない

2018年激動の世界と日本(4)トランプの経済政策

公立大学法人首都大学東京理事長・島田晴雄氏は、ドナルド・トランプ大統領は経済学の基本を理解できていないと喝破する。貿易収支の不均衡を不当貿易のせいにしたり、無闇にWTOを批判してみせたりと、話題に事欠かないトランプ...
収録日:2018/01/16
追加日:2018/04/21
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

トランプ大統領と国際社会の問題

2018年激動の世界と日本(3)トランプの外交

大統領に就任するや、即座にTPPから離脱したトランプ大統領。オバマ時代の国際協調路線から大きくかじを切りつつあるアメリカを前に、国際社会はどのように変化していくのか。公立大学法人首都大学東京理事長・島田晴雄氏が、ト...
収録日:2018/01/16
追加日:2018/04/21
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

トランプ大統領とは一体どんな人物なのか?

2018年激動の世界と日本(2)トランプとオバマケア

ドナルド・トランプ大統領就任から1年がたった今、トランプ政権はどこへ向かっていくのか。公立大学法人首都大学東京理事長・島田晴雄氏が、この間のトランプ政権の混乱ぶりを詳細に解説する。トランプ大統領はオバマケアを始め...
収録日:2018/01/16
追加日:2018/04/21
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

日本の景気は中長期的に見るとかなり危険な状況

2018年激動の世界と日本(1)激変する世界を展望する

2018年はアメリカ、ヨーロッパ、そして東アジアで、大激動の年になるだろうと、公立大学法人首都大学東京理事長・島田晴雄氏は予測する。ドナルド・トランプ大統領の政策、ブレグジットを含めたヨーロッパの状況、中国の台頭と...
収録日:2018/01/16
追加日:2018/04/21
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

永続権力が狙い?…ロシア大統領選挙は2024年が重要

イタリアとロシアの選挙から両国の政治を読み解く

2018年3月に行われたイタリアの総選挙とロシアの大統領選挙から、政治学者で慶應義塾大学名誉教授の曽根泰教氏が、両国の政治を読み解く。イタリア総選挙の結果からは過半数形成の難しさという課題と反EUの流れの継続が、また...
収録日:2018/03/14
追加日:2018/04/20
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

世界の大変動はレーガン政権の頃から始まった

『オンリー・イエスタデイ』のエッセンス(前編)

立命館大学特別招聘教授でジェトロ・アジア経済研究所長の白石隆氏は、レーガン政権以降の世界情勢を、アメリカ・日本・アジアの視点から書き継いでいる。執筆中の『オンリー・イエスタデイ』のエッセンスを2回にわたり語ってい...
収録日:2017/11/24
追加日:2018/03/16
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

東南アジア諸国が及ばない日本が勝負すべき場所

東アジアと世界の行方(6)東南アジアの発展と日本の将来

東南アジア諸国では、若い人たちがICTを用いたビジネスを盛んに展開している。日本の勝負すべき場所はどこにあるのか。立命館大学特別招聘教授でジェトロ・アジア経済研究所長の白石隆氏が、高齢化社会を先導する日本の強みにつ...
収録日:2017/11/24
追加日:2018/03/07
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

東南アジアを見て感じる世界の不確実性の高まり

東アジアと世界の行方(5)不確実性の高まり

立命館大学特別招聘教授でジェトロ・アジア経済研究所長の白石隆氏が、今後の世界情勢の見通しについて解説する。北朝鮮問題ではアメリカは軍事的なオプションを取る可能性がある。ヨーロッパや中国は小康状態だが、トランプ大...
収録日:2017/11/24
追加日:2018/03/06
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

トランプ政権で最も厄介な人物とは?

東アジアと世界の行方(4)北朝鮮・サウジアラビア

トランプ大統領は東アジア情勢を差し置いて、北朝鮮問題に注力している。政権運営の混乱は予想されていたことだが、娘婿であるジャレッド・クシュナー大統領上級顧問の行動には要注意だろう。立命館大学特別招聘教授でジェトロ...
収録日:2017/11/24
追加日:2018/03/05
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

トランプが日本の東アジア戦略を丸のみした意味

東アジアと世界の行方(3)トランプの東アジア戦略

ドナルド・トランプ大統領は、2017年11月のアジア歴訪の折、日本が打ち出してきたインド太平洋戦略を丸のみしてしまった。立命館大学特別招聘教授でジェトロ・アジア経済研究所長の白石隆氏は、安全保障面で日米、欧州、インド...
収録日:2017/11/24
追加日:2018/03/04
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

習近平の指導者として危ういところとは?

東アジアと世界の行方(2)習近平の指導者としての資質

立命館大学特別招聘教授でジェトロ・アジア経済研究所長の白石隆氏が、習近平政権の中国が抱える今後の問題について解説する。中国社会は2035年に本格的に高齢化社会に突入する。習近平政権は社会保障費を増加せざるを得ないだ...
収録日:2017/11/24
追加日:2018/03/03
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

中国の一帯一路は政策としては不安定

東アジアと世界の行方(1)中国の一帯一路政策

近年変化が著しい東アジア情勢について、立命館大学特別招聘教授でジェトロ・アジア経済研究所長の白石隆氏が解説する。中国の習近平国家主席は、東アジア戦略として一帯一路を打ち出した。一帯一路はどのような戦略なのか。注...
収録日:2017/11/24
追加日:2018/03/02
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

ドイツの連立協議がうまくいかない理由

ドイツ政治の現在~連立協議はなぜ難航するのか~

ドイツでは、2017年9月の連邦議会選挙後数カ月たってもメルケル政権の形は明らかになっていない。キリスト教民主・社会同盟が勝利を収めたものの、他党との連立協議が難航・頓挫しているからだ。その理由はどこにあるのか。政治...
収録日:2017/12/07
追加日:2018/01/17
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

ロシアの世界戦略とアメリカの戦略的コミュニケーション

激変しつつある世界―その地政学的分析(7)米露の戦略

歴史学者で京都大学名誉教授の中西輝政氏によれば、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はヒューミントやサイバー攻撃などを駆使して、アメリカ・フランスの大統領選挙に介入してきた。他方、アメリカも戦略的コミュニケーシ...
収録日:2017/05/16
追加日:2018/01/13
中西輝政
京都大学名誉教授

アメリカ社会のリーダー層における三つどもえの構造

激変しつつある世界―その地政学的分析(6)アメリカ社会

歴史学者で京都大学名誉教授の中西輝政氏によれば、アメリカ社会にはグローバリゼーションを巡って三つどもえの構造が存在する。トランプ大統領を支持したラストベルトの労働者はアンチグローバリスト、ヒラリー・クリントン氏...
収録日:2017/05/16
追加日:2018/01/12
中西輝政
京都大学名誉教授

ヨーロッパで深刻化する極右台頭の原因

激変しつつある世界―その地政学的分析(5)極右と左派

歴史学者で京都大学名誉教授の中西輝政氏が、ヨーロッパで深刻化する極右の台頭について解説する。極右台頭の一方で、2016年アメリカ大統領選を戦ったサンダース氏のようなソーシャリストに近い左派も勢いを増しつつある。極右...
収録日:2017/05/16
追加日:2017/12/28
中西輝政
京都大学名誉教授

追い込まれたアメリカは同盟国を切り捨てる可能性もある

激変しつつある世界―その地政学的分析(4)実質なき時代

歴史学者で京都大学名誉教授の中西輝政氏によれば、現代は、どの国も実質のない見せかけを演じる、「パックス見せかけ」の時代である。アメリカが中国・ロシアとの関係で追い込まれる中、同盟国日本を切り捨てる可能性も出てき...
収録日:2017/05/16
追加日:2017/12/27
中西輝政
京都大学名誉教授

今後の世界情勢は米中露の3国関係を基礎に考えるべき

激変しつつある世界―その地政学的分析(3)3つの分析軸

歴史学者で京都大学名誉教授の中西輝政氏は、今後の世界情勢は、米中露の3国関係を基礎として考えるべきだと主張する。予想に反して米中は対立せず、むしろ歩み寄り、中露は疑似同盟関係を続けるだろう。また米露は歩み寄らず、...
収録日:2017/05/16
追加日:2017/12/26
中西輝政
京都大学名誉教授

トランプ政権が外交政策で錯綜している理由

激変しつつある世界―その地政学的分析(2)トランプ外交

歴史学者で京都大学名誉教授の中西輝政氏の分析によれば、外交政策でトランプ政権が錯綜するのには理由がある。政権には、孤立主義派、経済ファーストの現実主義派、そして世界で強いアメリカを求めるトランプ支持者という、3つ...
収録日:2017/05/16
追加日:2017/12/25
中西輝政
京都大学名誉教授

2017年は世界が本格的に変化し始めた年

激変しつつある世界―その地政学的分析(1)覇権の過渡期

2017年は世界が本格的に変化していく年になるだろうと、歴史学者で京都大学名誉教授の中西輝政氏は論じる。長期的な視点で見た場合、現在は世界秩序の大移行期である。BREXITやトランプ政権の誕生は、表面的な出来事にすぎず、...
収録日:2017/05/16
追加日:2017/12/24
中西輝政
京都大学名誉教授

日本は高負担・高福祉の北欧型社会保障を目指すべきか?

高齢化と財政危機~その解決策とは(15)北欧型とアメリカ型の社会保障

公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が、社会保障のモデルとして北欧型とアメリカ型を検討し、日本のあるべき姿を解説する。日本がもし北欧型の社会保障を目指すのであれば、国民負担率を現状の倍以上にする必要がある...
収録日:2017/10/05
追加日:2017/12/04
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ドイツのシュレーダー改革は構造改革が経済成長を促した

高齢化と財政危機~その解決策とは(11)財政削減と経済成長戦略の有効性

債務累積問題の解消に向けて日本が取るべき、財政削減・経済成長戦略について、公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が解説する。財政削減の効果は限定的だが、成長戦略は人口減少と高齢化社会においてもやはり有効であ...
収録日:2017/10/05
追加日:2017/11/25
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ドイツが「世界的リーダーシップ」を取るときは来たのか?

現代ドイツの知恵と経験に学ぶ(7)ドイツの新たな役割

現代日本の抱える難問に対して、豊富なヒントを与えてくれるドイツ自身の進む道について、公立大学法人首都大学東京理事長・島田晴雄氏の考察が進む。激動と混乱の世界を救う新たな秩序に向けて、ドイツはリーダーシップの名乗...
収録日:2017/09/12
追加日:2017/11/14
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

経済面や歴史対応で日本がドイツに学ぶべき点とは?

現代ドイツの知恵と経験に学ぶ(6)経済と歴史対応

日本が抱える三つの難問に、ドイツが与えてくれる知恵を探すと、経済面ではシュレーダー元首相が、歴史対応についてはメルケル首相が手本になりそうだ。公立大学法人首都大学東京理事長・島田晴雄氏の案内で、ドイツから学ぶべ...
収録日:2017/09/12
追加日:2017/11/13
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ドイツと比較しながら考える日本が抱える3つの課題

現代ドイツの知恵と経験に学ぶ(5)日本の三つの課題

ドイツと日本を重ね合わせる旅の中から、現代日本が直面する喫緊の課題、3点が浮き彫りになる。公立大学法人首都大学東京理事長・島田晴雄氏が指摘するのは、財政破綻リスクに対して本気で向き合う覚悟、近隣諸国との建設的関係...
収録日:2017/09/12
追加日:2017/11/12
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ドイツ躍進の基盤…シュレーダー改革とアジェンダ2010

現代ドイツの知恵と経験に学ぶ(4)シュレーダー改革

公立大学法人首都大学東京理事長・島田晴雄氏がドイツ訪問を踏まえ、実際に見聞した「今のドイツ」をレポートする。東西統一を遂げたドイツは再び強い国力、経済力を獲得していくが、強力な労働組合による労働者の既得権保護が...
収録日:2017/09/12
追加日:2017/11/11
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

クルド分離・独立の動きは新たな中東紛争始まりの予兆

北東アジアと中東の危機(2)世界に拡大する複合危機

歴史学者・山内昌之氏が、北東アジアの核の脅威と並行して中東から世界に拡大する複合危機について解説する。中東の核問題はイスラエルとイランによる禁欲的な管理の下、北朝鮮のような「核恫喝」は見せていない。しかし、核保...
収録日:2017/10/05
追加日:2017/11/09
山内昌之
東京大学名誉教授

日本の戦後復興の歩みを振り返る

現代ドイツの知恵と経験に学ぶ(3)戦後日本の復興

2017年7月のドイツ訪問で多くの情報、知見を得た公立大学法人首都大学東京理事長・島田晴雄氏が、ドイツと日本の戦後復興の経緯を徹底比較。戦後、ドイツと異なり間接占領で復興に向かった日本は、東西冷戦を経て世界における位...
収録日:2017/09/12
追加日:2017/10/27
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

なぜドイツは戦後復興、経済発展、東西統一に成功できたか

現代ドイツの知恵と経験に学ぶ(2)再び強いドイツへ

公立大学法人首都大学東京理事長・島田晴雄氏が、2017年7月のドイツ訪問で得た情報、知見を踏まえ、ドイツと日本の戦後復興、そして現状を徹底比較。両国は多くの共通体験を持ちながら固有の経験もしている。日本にとって、その...
収録日:2017/09/12
追加日:2017/10/26
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

世界のスタートアップシティを目指して躍進するベルリン

現代ドイツの知恵と経験に学ぶ(1)2017年ドイツを訪れて

2017年7月、公立大学法人首都大学東京理事長・島田晴雄氏はドイツ3大都市ミュンヘン、ベルリン、フランクフルトを訪問。各地で、さまざまな企業、団体、人と出会い、現代ドイツと日本についての議論を交わし合ったという。この...
収録日:2017/09/12
追加日:2017/10/25
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

総選挙の論点の一つともなった北朝鮮の脅威への対応

北東アジアと中東の危機(1)三つの政体と核保有

2017年秋現在、日本の安全保障を揺るがしているのは、北朝鮮のミサイル問題だけではない。北東アジア情勢全体が日本の安全保障に重大な危機をもたらし、中東の危機がヨーロッパやロシアへの脅威となっていることは間違いない。...
収録日:2017/10/05
追加日:2017/10/18
山内昌之
東京大学名誉教授

予想を大きく覆したドイツ連邦議会選挙の意味と今後の課題

2017年9月ドイツ連邦議会選挙の総括

政治学者で慶應義塾大学大学院教授の曽根泰教氏が、2017年9月に行われたドイツの連邦議会選挙の結果について解説する。選挙の結果、反EU・反難民の立場を掲げる右派ポピュリズム政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が第3党にま...
収録日:2017/09/28
追加日:2017/10/11
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

IS復活を阻むために必要なのは「失敗の要因」の分析

2017年湾岸とシリア(2)シリアの現状とISの今後

歴史学者・山内昌之氏がシリアの現状とISの今後について解説する。トランプ大統領の米露協調による緊張緩和地域拡大はシリア戦争収束に向けての一大方針といえるが、各国、各勢力がポスト・シリア戦争を見据える中、情勢は未だ...
収録日:2017/08/30
追加日:2017/09/25
山内昌之
東京大学名誉教授

サウジアラビアがカタールと国交断絶した背景とは?

2017年湾岸とシリア(1)カタールとサウジの断交

2017年6月5日、サウジアラビアはカタールとの国交の断絶を発表、23日にはUAE(アラブ首長国連邦)、バーレーン、エジプトを加えた湾岸4カ国からカタールに対する13の要求項目が提出された。その内容と断交の背景について、中東...
収録日:2017/08/30
追加日:2017/09/24
山内昌之
東京大学名誉教授

ロシアゲート疑惑はトランプ大統領の弾劾まで至るのか?

トランプ政権の現状(2)ロシアゲート・政治任用の難航

元海上自衛隊佐世保地方総監で、一般社団法人日本戦略研究フォーラム政策提言委員である吉田正紀氏が、トランプ政権の問題について解説する。ロシアゲート疑惑は、特別検察官の任命によって、反トランプ派を勢いづかせてしまっ...
収録日:2017/06/09
追加日:2017/08/30
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

ワシントンD.C.で実際に見聞きしたトランプ政権の現状

トランプ政権の現状(1)アメリカ政治の基本構図の変化

元海上自衛隊佐世保地方総監で、一般社団法人日本戦略研究フォーラム政策提言委員を務める吉田正紀氏が、ワシントンD.C.から見たトランプ政権の現状について解説する。現在のアメリカ政治は、従来の対立構図である共和党対民主...
収録日:2017/06/09
追加日:2017/08/28
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

ロシアは米大統領選挙でどのような情報工作を行ったのか?

トランプ政権とソーシャルメディア(3)ロシアの情報工作

元海上自衛隊佐世保地方総監で、一般社団法人日本戦略研究フォーラム政策提言委員を務める吉田正紀氏のワシントンでの活動における同志で、ロシアの若手研究家であるAmerican Security Project エネルギー安全保障プログラム・...
収録日:2017/02/24
追加日:2017/08/23
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

ネットと現実―グローバル化時代の国境問題とは?

サイバースペースの国境とは何か

現代はグローバル化が進み、インターネット全盛の時代になったにもかかわらず、国境問題が再燃している。政治学者で慶應義塾大学大学院教授の曽根泰教氏は、経済やサイバースペース上においても、国境や主権、国家を前提とした...
収録日:2017/07/24
追加日:2017/08/21
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

イラクが直面するモスル解放後の三つの政治課題

ポスト・モスルの中東情勢(2)イラクは再生できるのか

ポスト・モスルの中東を考えるには、その深く重い歴史と直面する必要がある。宗教・宗派・民族によって引き裂かれた人々は、さらにその内部でも対立を繰り返しているからだ。イラクは再び平和を取り戻すことができるのか。中東...
収録日:2017/07/21
追加日:2017/08/19
山内昌之
東京大学名誉教授

ソーシャルメディアの負の側面を活用したトランプ陣営

トランプ政権とソーシャルメディア(2)負の側面の利用

政治経験がなく、誰にも期待されていなかったトランプ氏が、大統領選挙に勝利できた大きな要因は、ソーシャルメディア戦略にある。元海上自衛隊佐世保地方総監で、一般社団法人日本戦略研究フォーラム政策提言委員を務める吉田...
収録日:2017/02/24
追加日:2017/08/18
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

モスル陥落で終焉が近づくイスラム国の今後

ポスト・モスルの中東情勢(1)ISはこのまま消えるのか

2017年7月10日、イラクのアバディ首相は、モスルがIS(イスラム国)の支配から解放されたことを宣言した。未曾有のテロ組織ISは明らかに弱体化しつつあり、中東情勢に新たな局面が開かれたことは間違いない。ISの暴虐は、このま...
収録日:2017/07/21
追加日:2017/08/16
山内昌之
東京大学名誉教授

マイクロターゲティングがトランプを勝利に導いた

トランプ政権とソーシャルメディア(1)選挙キャンペーン

アメリカの選挙では近年、ソーシャルメディア上で、マイクロターゲティングの手法を用いて、積極的に有権者に働きかける試みがなされている。元海上自衛隊佐世保地方総監で、一般社団法人日本戦略研究フォーラム政策提言委員を...
収録日:2017/02/24
追加日:2017/08/11
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

フランス国民議会選挙で勝ったマクロン大統領の課題

マクロン勝利のフランス国民議会を読む

2017年6月に行われたフランス国民議会の選挙は、マクロン大統領率いる新党「共和国前進」の圧勝に終わった。「マクロン派」と呼ばれる中道派は577議席中の350議席を確保。新政権においてマクロン大統領の公約が実行される基盤が...
収録日:2017/06/23
追加日:2017/07/13
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

保守党が敗北したイギリス総選挙―EU離脱交渉の行方

2017年イギリス総選挙とメイ首相の誤算

政治学者で慶應義塾大学大学院教授の曽根泰教氏が、2017年6月に行われたイギリス総選挙の結果を取り上げ、保守党敗北の原因、今後のイギリス政治の方向、そして前途多難なEU離脱交渉について解説する。曽根氏はこの総選挙の結果...
収録日:2017/06/23
追加日:2017/07/10
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

トランプ政権の現状を見て日本は今後どう対応すべきか

トランプ政権研究(11)日本が取り組むべき3つの課題

公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が、トランプ政権について解説する連続講義の最終回。トランプ氏はこれまで主張してきたことをほとんど実現できておらず、さほど恐れる必要はない。むしろ日本は病めるアメリカを理...
収録日:2017/05/23
追加日:2017/07/03
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

トランプ大統領の経済政策から見た再選の可能性

トランプ政権研究(10)自滅型の経済政策

公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が、トランプ大統領の経済政策から見た再選の可能性について解説する。トランプ氏が掲げる減税やインフラ投資は、実施されれば選挙民に被害を与えるだろう。しかし民主党復調の気配...
収録日:2017/05/23
追加日:2017/07/02
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ロシアゲートが招くトランプ大統領の弾劾リスク

トランプ政権研究(9)ロシアとの不透明な関係

公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が、トランプ政権の抱えるスキャンダルについて解説する。トランプ政権の中枢メンバーには、公私混同・利益相反の傾向がある。さらに、大統領選挙中にロシアにクリントン氏の妨害を...
収録日:2017/05/23
追加日:2017/07/01
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

トランプ大統領の4つの経済政策の現状

トランプ政権研究(8)主要経済政策の分析

公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が、トランプ大統領の主要な経済政策について解説する。目玉である大幅な減税と大規模なインフラ投資には、財源の問題が浮上している。オバマケアを廃止して提出された共和党案も、...
収録日:2017/05/23
追加日:2017/06/29
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

アメリカ経済の好況はトランプではなくオバマ時代の成果

トランプ政権研究(7)トランプ相場に湧く株式市場

公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が、最高裁判事の任命とトランプ相場について解説する。トランプ大統領は最高裁判事に史上最年少のゴーサッチ氏を任命した。今後半世紀ほど、司法が保守に傾く可能性がある。経済は...
収録日:2017/05/23
追加日:2017/06/28
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

キューバとアメリカの国交回復は見直されるのか?

キューバから見る現代史(3)キューバ危機から国交回復

公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が、アメリカとキューバの国交回復の経緯について解説する。キューバ危機以降、アメリカはキューバと国交を断絶し、経済制裁を加えてきた。近年、経済交流回復の声が高まり、オバマ...
収録日:2017/04/26
追加日:2017/06/26
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

フィデル・カストロとチェ・ゲバラ…キューバ革命とその後

キューバから見る現代史(2)カストロとゲバラの革命

公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が、キューバ革命と革命後のゲバラについて解説する。アメリカ企業によって搾取されていた農民を救うため、カストロとゲバラは革命を決意する。ゲリラ戦やサンタクララでの戦闘を経...
収録日:2017/04/26
追加日:2017/06/25
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

キューバを訪れて見えてきたキューバの今と歴史

キューバから見る現代史(1)スペイン植民地とアメリカ

公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が、旅を通して見えてきたキューバの今と歴史を解説する。キューバの街並みには、スペインの植民地時代の建物が残り、古いアメ車が走っている。キューバの歴史は、植民地独立運動に...
収録日:2017/04/26
追加日:2017/06/24
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

最大の脅威である北朝鮮にアメリカはどう対応するのか

トランプ政権研究(6)シリア・アフガニスタン・北朝鮮

公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が、トランプ大統領の北朝鮮への対応を解説する。トランプ大統領はオバマ前大統領と違い、実際にシリアとアフガンに爆撃を行った。北朝鮮に対しても、武力攻撃を辞さないと脅しを与...
収録日:2017/05/23
追加日:2017/06/23
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

米中首脳会談で見せたトランプ大統領のディール外交

トランプ政権研究(5)日本・中国との外交の滑り出し

公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が、トランプ大統領の日本・中国との外交について解説する。安倍首相はトランプ大統領にこびすぎているのではという批判もあるが、その外交態度は国益にかなった立派なものである。...
収録日:2017/05/23
追加日:2017/06/22
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

保護主義一色の就任演説と議会を通さない大統領令の乱発

トランプ政権研究(4)就任演説と大統領令の乱発

公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が、トランプ政権の発足後の状況について解説する。トランプ氏は就任直後から大統領令を多発してきた。入国禁止措置やメキシコとの国境の壁の建築を命じたが、いずれも修正を余儀な...
収録日:2017/05/23
追加日:2017/06/21
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

トランプ政権の極端な身内主義と政治任命の遅れ

トランプ政権研究(3)政権スタッフと政治任命の遅れ

公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が、トランプ政権の編成について解説する。トランプ氏はホワイトハウスのスタッフを極端な身内主義で構成している。内閣人事は、大臣級は早々に決まったが、下位の課長クラスまでの...
収録日:2017/05/23
追加日:2017/06/09
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

アメリカ・ファーストの保護主義では労働者は救えない

トランプ政権研究(2)保護主義の矛盾と反オバマ路線

公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が、トランプ大統領の主張について解説する。トランプ氏はアメリカ・ファーストを掲げ、保護主義を主張しているが、それでは労働者を救うことはできない。また、オバマ前大統領の政...
収録日:2017/05/23
追加日:2017/06/04
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

メディア戦略を重視したヒラリーがトランプに負けた理由

トランプ政権研究(1)アメリカ大統領選・民主党の敗北

公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏は今年(2017年)4月、アメリカを訪問したが、そこで専門家たちから聞いた情報を踏まえて、トランプ政権の特質について解説する。第1回はアメリカ大統領選挙の結果についてだ。トラ...
収録日:2017/05/23
追加日:2017/06/03
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

市場経済と民主主義の矛盾が格差を生む

格差の固定化と教育問題

東京大学名誉教授で学習院大学国際社会科学部教授の伊藤元重氏が、グローバル規模で拡大する格差の固定化とその是正について解説する。伊藤氏は、市場経済と民主主義の概念の衝突が格差を生むと言う。では今後、格差の固定化を...
収録日:2017/04/25
追加日:2017/06/02
伊藤元重
東京大学名誉教授

文在寅大統領の誕生と韓国が抱える多くの課題

2017年韓国大統領選挙の見方と韓国の課題

政治学者で慶應義塾大学大学院教授の曽根泰教氏が2017年5月に行われた韓国大統領選を読み解く。曽根氏は日韓の間にはいくつかの見方の違いがあることを指摘し、日本の視点だけでは見えてこない韓国の政治、経済、社会の実情を分...
収録日:2017/05/11
追加日:2017/05/28
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

マクロンは議会選挙で過半数を取れるか

2017年フランス大統領選挙と今後のフランス政治

2017年5月7日、フランス大統領選挙の第2回投票が行われ、無所属のエマニュエル・マクロン前経財相が次期大統領と決まった。決選投票の相手は、国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首。フランス国民の選択にEUをはじめとして世界...
収録日:2017/05/11
追加日:2017/05/27
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

アメリカにおける為替問題の主役は「中国」

トランプ政権と為替の関係

2017年4月29日で発足100日を迎えるトランプ政権。始動以来、株とドルは順調に上昇傾向を続けている。しかし、最近の地政学的リスクに加え、気になるのはトランプ氏自身の「ドル高牽制発言」である。トランプ政権のドル高牽制策...
収録日:2017/04/25
追加日:2017/05/26
伊藤元重
東京大学名誉教授

TPPイレブン―アメリカを除く11カ国でのTPPの可能性

アメリカ抜きの「TPPイレブン」、その意味を考える

東京大学名誉教授で学習院大学国際社会科学部教授の伊藤元重氏が、日本の通商戦略の方向性について、TPPを中心に解説する。トランプ大統領がTPPを否定している中、「TPPイレブン」という新たな動きが起こっている。日本にとって...
収録日:2017/04/25
追加日:2017/05/25
伊藤元重
東京大学名誉教授

アメリカの正確な情報を収集するにはどうすればいいのか

トランプ政権の行方と日米関係(8)質疑応答編

アメリカ人の国家に対するアイデンティティークライシスは、どのようにして解消されるのか。日本でアメリカの正確な情報を収集しようとする場合、どのようなメディアが良いのか。政治学者でコロンビア大学名誉教授のジェラルド...
収録日:2017/04/20
追加日:2017/05/24

トランプ政権と対する民主党の今後の課題

トランプ政権の行方と日米関係(7)インフラ整備と雇用

政治学者でコロンビア大学名誉教授のジェラルド・カーティス氏が、今後のアメリカ情勢を解説する。次の選挙まで民主党はトランプに反対し続ける姿勢だが、将来は明るくない。他方、トランプ政権はインフラ整備を掲げ、日本企業...
収録日:2017/04/20
追加日:2017/05/23

なぜ民主党ヒラリーは共和党トランプに負けたのか?

トランプ政権の行方と日米関係(6)民主党リベラルの課題

政治学者でコロンビア大学名誉教授のジェラルド・カーティス氏が、民主党の敗因を分析する。かつてのリベラルは労働者など、経済的弱者の声を拾っていたが、今のリベラルはアイデンティティーポリティクスを中心にしている。民...
収録日:2017/04/20
追加日:2017/05/17

強気の態度を取るトランプ政権の北朝鮮政策

トランプ政権の行方と日米関係(5)北朝鮮問題と米中関係

政治学者でコロンビア大学名誉教授のジェラルド・カーティス氏が、トランプ政権の北朝鮮政策について解説する。トランプ大統領は北朝鮮に対して強硬な態度に出ているが、中国との協力なしには経済制裁は成功しないだろう。軍事...
収録日:2017/04/20
追加日:2017/05/16

トランプ政権の方向性と日本が取るべき針路

2017年世界と日本(9)新たな時代への挑戦と覚悟

公立大学法人首都大学東京理事長・島田晴雄氏が今後のトランプ政権の方向性を予測し、日本の取るべき針路について2つのプランを提示する。これらのプランの根底にあるのは、日本は長いこと日米安保体制に安住し、そのことに何も...
収録日:2017/01/24
追加日:2017/05/16
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

日米の安全保障関係は非常に良好、経済関係は?

トランプ政権の行方と日米関係(4)安全保障と経済関係

政治学者でコロンビア大学名誉教授のジェラルド・カーティス氏が、日米の安全保障・経済関係について解説する。大統領就任後のトランプ氏は日本批判を抑え、これまでの安全保障関係を継続させる構えだ。TPPへのアメリカの参加は...
収録日:2017/04/20
追加日:2017/05/15

安倍首相のトランプ大統領に対する見事な対応

トランプ政権の行方と日米関係(3)安倍首相との信頼関係

政治学者でコロンビア大学名誉教授のジェラルド・カーティス氏が、安倍首相のトランプ大統領に対する対応について解説する。大統領選挙直前に勝者の予想を変えた官邸は、トランプ氏に連絡を取る。それ以来、安倍首相は非常にう...
収録日:2017/04/20
追加日:2017/05/14

トランプ政権の重要人物と政策の一貫性のなさ

トランプ政権の行方と日米関係(2)戦略・一貫性なき政権

政治学者でコロンビア大学名誉教授のジェラルド・カーティス氏が、トランプ政権の重要人物について解説する。政権には、ゲイリー・コーン氏など経済政策に関して理性的な人物がいる一方で、スティーブ・バノン氏のようなオルタ...
収録日:2017/04/20
追加日:2017/05/13

アメリカでのトランプ政権の現状とは?

トランプ政権の行方と日米関係(1)発足3カ月もなお混乱

政治学者でコロンビア大学名誉教授のジェラルド・カーティス氏が、トランプ政権の現状について解説する。政権発足後3カ月たったが、法案はまだ議会を通っておらず、政治任用のスタッフもそろっていない。政策の決定過程が定まら...
収録日:2017/04/20
追加日:2017/05/12

中東複合危機―中東情勢はなぜこれほど複雑なのか?

2017年世界と日本(5)中東複合危機がもたらす世界不安

中東情勢はなぜこれほど複雑なのか? それは多くの民族、宗派、地域勢力がひしめきあっていること、サイクス=ピコ協定に始まる複数の条約がからんでいることなどが関係している。さらに、米露という大国の介入が事態を複雑に...
収録日:2017/01/24
追加日:2017/05/10
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

進化を遂げる中国と日本はどのように付き合うべきか?

2017年世界と日本(4)中国経済高度化と拡張主義(後編)

中国は、国を挙げて「中国夢」に向かう習近平体制の下、ニュー・エコノミーの進展、人材育成などで目覚ましい成果を挙げている。その一方で、中国の軍事拡張主義は決して油断できない。われわれは、これからどうやって中国と付...
収録日:2017/01/24
追加日:2017/05/09
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

中進国のジレンマに陥る中国と習近平が掲げる「新常態」

2017年世界と日本(4)中国経済高度化と拡張主義(前編)

高度成長期を終えた中国がいま抱えているジレンマと、そのジレンマからの脱却に向ける習近平の方針などについて解説する。「巨大な隣人」中国を、日本は、世界はどう見ていくべきなのだろうか。(2017年1月24日開催島田塾第142...
収録日:2017/01/24
追加日:2017/05/06
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

世界中で警戒されているプーチン大統領

2017年世界と日本(3)プーチンのロシアとその野望

徹底した国家主義者、合理主義者であるプーチン氏のやり方は、「強引」の一言に尽きるが、そこには「ユーラシア志向」に根ざしたプーチン氏の強い信念がうかがえる。圧倒的権威を誇るプーチン政権に至るまでの経緯、背景に触れ...
収録日:2017/01/24
追加日:2017/05/05
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

難民問題とギリシャ問題をメルケル首相は乗り切れるのか

2017年世界と日本(2)BREXITとEUの激動(後編)

EU全体に影を落としているのが、難民問題とギリシャ問題だ。ドイツのメルケル首相は、果たしてこの難局を乗り切れるのだろうか。(2017年1月24日開催島田塾第142回勉強会島田晴雄会長講演「2017年 年頭所感」より、全11話中第3話)
収録日:2017/01/24
追加日:2017/05/03
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「ハード・ブレグジット」への道は長く険しい

2017年世界と日本(2)BREXITとEUの激動(前編)

トランプ勝利同様、イギリス国民が決断したブレグジットもまた世界の予想に反していた。なぜ国民投票は行われ、採択の決め手はどこにあったのか。また、この先のブレグジット実行への道のりはどうなるのか。(2017年1月24日開催...
収録日:2017/01/24
追加日:2017/05/02
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

トランプ大統領の政策に未来はあるのか?

2017年世界と日本(1)トランプ・ショックとアメリカの変貌

誰も予期しなかったトランプ大統領の就任で、世界はショックに揺れている。しかし、激震し変貌していくのはもちろんアメリカ自身だ。暴言、恫喝、入国制限のかたわら保護貿易、減税、インフラ投資を公言するトランプ政策に未来...
収録日:2017/01/24
追加日:2017/05/01
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

プラザ合意もアメリカのグローバル化戦略の一部

トランプ政権と今後の世界情勢(5)面で見る外交戦略

プラザ合意は、日本経済にとっては非常に大きな転換点だったとされるが、立命館大学特別招聘教授でジェトロ・アジア経済研究所長の白石隆氏は、それも結局はアメリカのグローバル化戦略の一部であったにすぎないと見る。全体的...
収録日:2017/02/16
追加日:2017/04/22
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

防衛予算の問題は増額分をどう活用するか

トランプ政権と今後の世界情勢(4)今後の日本・中国情勢

立命館大学特別招聘教授でジェトロ・アジア経済研究所長の白石隆氏は、トランプ政権の発足で遠からず防衛努力の強化が求められると見る。そこで問題となるのは、増額された分をどう活用するかだ。単なる「高い買い物」で終わら...
収録日:2017/02/16
追加日:2017/04/21
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

大統領令を連発するトランプが抱える政治的リスク

トランプ大統領が抱える三つのリスク

政治学者で慶應義塾大学大学院教授・曽根泰教氏がトランプ大統領自身の抱える三つのリスクについて解説する。就任当初、大統領令の連発で話題となったトランプ氏だが、アメリカの大統領制、議会運営のあり方そのものに潜むリス...
収録日:2017/03/27
追加日:2017/04/20
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

トランプ大統領の登場で中国の脅威は弱まる?

トランプ政権と今後の世界情勢(3)中国が見せた新動向

トランプ大統領の登場は、当初思われたほど米中関係を緊張させていない。また南シナ海問題も、現状凍結で推移している。立命館大学特別招聘教授でジェトロ・アジア経済研究所長の白石隆氏は、アジアにおける中国の脅威はしばら...
収録日:2017/02/16
追加日:2017/04/17
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

政権交代時の混乱にみるトランプとレーガンの類似点

トランプ政権と今後の世界情勢(2)新政権迷走の要因

かつてレーガン政権では、国家安全保障会議の迷走が政権に混乱を招いた。一方、トランプ政権は、類似の組織を三つも抱え、人事レベルで出鼻をくじかれている。立命館大学特別招聘教授でジェトロ・アジア経済研究所長の白石隆氏...
収録日:2017/02/16
追加日:2017/04/15
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

レーガン政権以降のアメリカの「グローバル化戦略」

トランプ政権と今後の世界情勢(1)米歴代政権という鏡

2017年に発足したアメリカのトランプ政権では、相次ぐ大統領令や重要ポストの人事をめぐる混乱が続いている。このトランプ政権発足で、日本や中国などのアジア、そして世界の情勢はどうなっていくのか。立命館大学特別招聘教授...
収録日:2017/02/16
追加日:2017/04/13
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

ロシア・トルコ・イランの同盟関係は長続きしない

中東の新たな地政学的変動(5)新三国同盟の壊れやすさ

歴史学者・山内昌之氏がシリアを中心とした中東の新たな地政学的変動について解説するシリーズ最終話。現在、ロシアとトルコの接近、およびイランを含めた新三国同盟ともいえる協力関係の下、シリア情勢はかりそめの収まりを見...
収録日:2017/03/01
追加日:2017/04/07
山内昌之
東京大学名誉教授

ロシア・トルコ・イランの三国同盟が持つ意味

中東の新たな地政学的変動(4)新しい三国同盟

歴史学者・山内昌之氏がシリアを中心とした中東の新たな地政学的変動について解説する。今や中東、特にシリアにおけるロシアの影響力は計り知れないものがある。ロシアは圧倒的な外交力を武器に、アサド政権を支持するイラン、...
収録日:2017/03/01
追加日:2017/04/06
山内昌之
東京大学名誉教授

ユーフラテスの盾作戦のトルコの隠れた目的

中東の新たな地政学的変動(3)ユーフラテスの盾作戦

シリア和平会議の開催によって、中東問題の解決に寄与するのは、ロシア、トルコ、イランの三国という情勢が固まってきた。地上戦においては、NATOでアメリカに次ぐ規模を持つトルコ陸軍の介入するユーフラテスの盾作戦がIS駆逐...
収録日:2017/02/22
追加日:2017/04/05
山内昌之
東京大学名誉教授

トルコのシリアへの軍事介入の背景と経緯

中東の新たな地政学的変動(2)トルコの標的

歴史学者・山内昌之氏がシリアを中心とした中東の新たな地政学的変動について解説するシリーズ講義第二話。トルコの北シリアへの越境軍事行動は地政学的に見ても注視すべき要因が多々ある。エルドアン大統領がIS掃討とともに重...
収録日:2017/02/22
追加日:2017/04/04
山内昌之
東京大学名誉教授

中東におけるロシア・トルコ・イランの不思議な協力関係

中東の新たな地政学的変動(1)ISの退潮とシリアの混乱

歴史学者・山内昌之氏がシリアを中心とした中東の新たな地政学的変動および、それに関連したロシア、トルコ、イランの不思議な協力関係について解説する。IS(イスラム国)はトルコ、アサド政府軍、クルド防衛部隊などの攻撃を...
収録日:2017/02/22
追加日:2017/04/03
山内昌之
東京大学名誉教授

アメリカの人民元政策で円相場はどうなるのか?

トランプ政権の通商政策(3)アメリカの人民元政策

シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏が、アメリカの人民元政策について解説する。人民元と米ドルは緊密にリンクしており、ドル高基調の中、中国政府は人民元の切り下げを行ってきた。アメリカは元高を実現させ...
収録日:2017/03/10
追加日:2017/03/30
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

日米通商摩擦の歴史と今後のドル円相場

トランプ政権の通商政策(2)日米通商摩擦とドル円相場

シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏が、日米通商摩擦の歴史をたどりながら、今後のドル円相場について解説する。トランプ政権は、財政政策による内需拡大と貿易赤字の縮小を両立させるため、日本にも財政刺激...
収録日:2017/03/10
追加日:2017/03/29
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

トランプ政権の通商政策と為替相場に与える影響は?

トランプ政権の通商政策(1)4つの課題

「トランプ政権の通商政策は驚愕の内容だ」とシティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏は語る。いったいどのような政策なのか、その政策によって為替相場はどのように変化するのか。高島氏が、その政策から考えられ...
収録日:2017/03/10
追加日:2017/03/28
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

中東問題でロシアが放つ最後のワイルドカードとは

中東和平とロシア・トルコ・イラン(2)ワイルドカード

アサド政権の存立をめぐって対立するトルコとイランは今後どうなるのか。そして、中東問題においてまだ誰も使っていない「ワイルドカード」とは。歴史学者・山内昌之氏が、ロシア・トルコ・イランの協力関係と中東和平の今後の...
収録日:2017/02/09
追加日:2017/03/12
山内昌之
東京大学名誉教授

ロシアが中東問題で主導権を握るようになった経緯

中東和平とロシア・トルコ・イラン(1)米国抜きの調停へ

中東和平に向けて、ロシア・トルコ・イランの三国が協力関係を取っている。いったいいつから、中東問題においてロシアが主導権を握るようになったのか。その思惑と今後の展望は何なのか。歴史学者・山内昌之氏に解説いただく。...
収録日:2017/02/09
追加日:2017/03/11
山内昌之
東京大学名誉教授

アメリカとロシアの関係改善の動きは続くのか?

トランプ政権とロシアの関係(2)ハネムーンから対峙へ!?

トランプ政権をロシア国民は歓迎しており、トランプ大統領もロシア、そしてプーチン大統領の評価を惜しまない。一見良好に見えるこの関係の背景は何なのか? また、この関係はこのまま維持されるのか? 歴史学者・山内昌之氏...
収録日:2017/02/09
追加日:2017/03/06
山内昌之
東京大学名誉教授

日本の将来で最も懸念するのは「日米安保体制」

日本 呪縛の構図~日本の重要性と懸念(5) 憲法改正と安全保障問題(通訳版)

筑波大学名誉教授R・ターガート・マーフィー氏が日本の将来に対して最も懸念するのは、日米安保体制だ。トランプ氏が新大統領となり、もはや世界のリーダーを担いきれないことをアメリカ自身が自覚し始めた現在、日米安保体制見...
収録日:2016/12/06
追加日:2017/03/02
R・ターガート・マーフィー
筑波大学名誉教授

日本の将来で最も懸念するのは「日米安保体制」

日本 呪縛の構図~日本の重要性と懸念(5) 憲法改正と安全保障問題(英語版)

筑波大学名誉教授R・ターガート・マーフィー氏が日本の将来に対して最も懸念するのは、日米安保体制だ。トランプ氏が新大統領となり、もはや世界のリーダーを担いきれないことをアメリカ自身が自覚し始めた現在、日米安保体制見...
収録日:2016/12/06
追加日:2017/03/02
R・ターガート・マーフィー
筑波大学名誉教授

ロシアがトランプ大統領就任を歓迎する理由

トランプ政権とロシアの関係(1)新国際秩序と担任圏構想

ロシアがトランプ大統領の登場を歓迎していると歴史学者・山内昌之氏は言う。ロシアはトランプ政権に何を期待しているのか。またトランプ大統領はロシアに好意的な発言を繰り返しているが、それはなぜか。その根底を探ると、ト...
収録日:2017/02/09
追加日:2017/02/24
山内昌之
東京大学名誉教授

世界における日本の重要性とその理由

日本 呪縛の構図~日本の重要性と懸念(4)世界における日本(通訳版)

筑波大学名誉教授R・ターガート・マーフィー氏は、今なお日本は世界にとって重要な国であると論じる。第一に、世界の製造業にとって日本企業への依存度は依然として高い。第二に、異次元の金融緩和やイデオロギー対立を感じさせ...
収録日:2016/12/06
追加日:2017/02/23
R・ターガート・マーフィー
筑波大学名誉教授

世界における日本の重要性とその理由

日本 呪縛の構図~日本の重要性と懸念(4)世界における日本(英語版)

筑波大学名誉教授R・ターガート・マーフィー氏は、今なお日本は世界にとって重要な国であると論じる。第一に、世界の製造業にとって日本企業への依存度は依然として高い。第二に、異次元の金融緩和やイデオロギー対立を感じさせ...
収録日:2016/12/06
追加日:2017/02/23
R・ターガート・マーフィー
筑波大学名誉教授

日本が注目すべきはトランプ政権のマクロ政策

トランプ政権とマクロ経済政策―その期待と懸念

トランプ新政権の政策に注目が集まっている。通商や移民政策における保護主義が焦点化される中、日本が注目すべきはマクロ経済政策だと断言するのが、東京大学名誉教授で学習院大学国際社会科学部教授・伊藤元重氏。米国のマク...
収録日:2017/01/26
追加日:2017/02/21
伊藤元重
東京大学名誉教授

過去の日米貿易摩擦を振り返り考える二国間交渉の行方

トランプ政権と保護主義(2)日米貿易摩擦の経緯と今後

東京大学名誉教授で学習院大学国際社会科学部教授・伊藤元重氏が、トランプ政権が打ち出す保護主義政策について解説。かつての日米貿易摩擦の経緯も振り返りつつ、そこには日本にとって非常に厳しい二国間交渉があったことに言...
収録日:2017/01/26
追加日:2017/02/19
伊藤元重
東京大学名誉教授

EUとTPPの比較から見る「国家主権」への制約

EUを離脱したイギリスがTPPに入ったら?

トランプ米国大統領とメイ英国首相の接近ぶりが報道される昨今、EU離脱を決めたイギリスがTPPに加盟すればどうなるのだろうか? そんな思考実験を進めるのが、政治学者で慶應義塾大学大学院教授・曽根泰教氏だ。混迷する世界を...
収録日:2017/01/24
追加日:2017/02/17
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

トランプ政権の保護主義は世界の通商システムを変えるか?

トランプ政権と保護主義(1)アメリカ通商政策の変遷

東京大学名誉教授で学習院大学国際社会科学部教授・伊藤元重氏によれば、歴史的に見てアメリカは常に世界の通商システムの流れを変える、その先鞭をつけてきたという。よって今後の通商システムの方向を考える上で、トランプ政...
収録日:2017/01/26
追加日:2017/02/14
伊藤元重
東京大学名誉教授

トランプ大統領の就任演説は「狭い・古い・内向き」

トランプ大統領の就任演説を読み解く

2017年1月20日に行われたトランプ大統領の就任演説を、政治学者で慶應義塾大学大学院教授・曽根泰教氏が読み解く。曽根氏は今回の就任演説を「狭い・古い・内向き」と評する。どのような点がそうであったのか。それは、トランプ...
収録日:2017/01/24
追加日:2017/02/05
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

イタリア国民投票のテーマ・憲法改正は日本も学ぶべき議論

イタリアの国民投票から何を学ぶか

2016年12月4日、イタリアの国民投票が行われた。レンツィ首相が進退を賭けた憲法改正案は大差で否決され、レンツィ氏は引責辞任を表明した。これはイタリア政治固有の問題にはとどまらない、各方面に影響のある政治イシューだと...
収録日:2016/12/15
追加日:2017/01/15
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

「post-truth」はトランプ現象で2016年最も注目された言葉

Post-Truth Politics―トランプの政治とメディアの敗北

政治学者で慶應義塾大学大学院教授の曽根泰教氏が、“Post-Truth Politics”に注目。裏付けのない言説(post-truth)がネットを通じて独り歩きしてしまう現代は、メディアそして民主主義の敗北の様相を呈している。アメリカ大統領...
収録日:2016/12/15
追加日:2017/01/11
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

トランプの孤立主義はモンロー主義と違うのか?

アメリカの孤立主義とトランプの保護主義政策

政治学者で慶應義塾大学大学院教授の曽根泰教氏が、従来のアメリカの孤立主義およびトランプ氏の保護主義政策について解説する。トランプ氏は一国主義的方針から、TPPに反対し、また安全保障条約における米軍駐留費用負担等をや...
収録日:2016/12/15
追加日:2017/01/08
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

トランプとプーチンの外交戦略をユーラシア地政学から考察

トランプ外交と世界への影響(2)ロシア外交と日本の知恵

ユーラシア地政学における優位性を確立するため、ロシアの外交戦略は着々と成功を重ねている。勢いの止まらないプーチン大統領に対して、トランプ外交はどう出るか。日本が板挟みになる危険はないのか。歴史学者・山内昌之氏が...
収録日:2016/12/12
追加日:2016/12/25
山内昌之
東京大学名誉教授

トランプの「ポピュリズム」と欧州への影響

トランプ外交と世界への影響(1)深まる中東欧州複合危機

トランプ氏は欧州から極右による扇動政治の台頭ではないかと警戒されているというが、歴史学者・山内昌之氏は少し違う見方をしている。また、トランプ氏勝利の衝撃は日本と欧州では意味合いが違う、という。いったいどう違うの...
収録日:2016/12/12
追加日:2016/12/24
山内昌之
東京大学名誉教授

レーガンとトランプ、二人の年齢・主義・主張は共通だが…

2017年トランプ新政権を考える(2)レーガンとトランプ

トランプ政権の行方を占う上で最も参考になるのはレーガン政権との比較だと、東京大学名誉教授で学習院大学国際社会科学部教授・伊藤元重氏は言う。いずれも高齢の共和党候補であり、既存政治への対抗姿勢も共通している。どち...
収録日:2016/11/30
追加日:2016/12/21
伊藤元重
東京大学名誉教授

トランプ効果で円安株高の日本に対し新興国の反応は正反対

2017年トランプ新政権を考える(1)二つの顔と日本経済

「アメリカ第一主義」をはじめ数々の発言で世界を騒がせたトランプ大統領の当選は、就任前から想定外の動きをいろいろとつくり出している。差し当たって「円安株高」は日本のマーケットにはうれしい動きだが、この先はどうなる...
収録日:2016/11/30
追加日:2016/12/18
伊藤元重
東京大学名誉教授

日露首脳会談では「北方四島」問題の進展が最大の焦点

日露関係正常化に向けて(2)北方四島帰属問題

12月の日露首脳会談で最大の焦点となっているのは、「北方四島」問題に関する交渉に何らかの進展が見られるかどうかである。北方四島は、日本とロシアだけでなく、中国やアメリカ、それぞれにとってどのような意味を持つのか。...
収録日:2016/11/14
追加日:2016/12/15
山内昌之
東京大学名誉教授

日露首脳会談開催へ!今、意識すべきは中国の存在!?

日露関係正常化に向けて(1)ユーラシアの政治力学

2016年12月15日に安倍首相の地元・山口県長門市でのプーチン大統領との日露首脳会談が予定されている。この会談により、戦後の日露関係は大きな転換点を迎える見通しだ。歴史学者で東京大学名誉教授の山内昌之氏に、日露が直面...
収録日:2016/11/14
追加日:2016/12/14
山内昌之
東京大学名誉教授

竹下登政権が短命に終わってアメリカは「当てが外れた」

アジア政治経済の過去と現在(6)90年代日本の栄光と迷走

日米の安全保障関係において、1990年代は大きな転換期だった。当初描かれていたアジア地域の先導者としての日本の位置は、不良債権処理に象徴される「失われた20年」によって困難になった。政策研究大学院大学学長・白石隆氏に...
収録日:2016/09/20
追加日:2016/12/11
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

トランプ大統領誕生で米国金利はどう動く?

金利はどこへ行く?長期停滞論とトランプ大統領誕生

東京大学大学院経済学研究科教授・植田和男氏がトランプ大統領誕生を機に変化を見せる米国金利の動向を分析。長く続く金利下降トレンドの原因と背景は何か。市場はトランプ大統領の何に期待をしているのか。米国の金利動向を多...
収録日:2016/11/24
追加日:2016/12/06
植田和男
第32代日本銀行総裁

トランプ現象はアンチ・グローバリゼーション

トランプ時代の米ドル相場(3)グローバリゼーション疲れ

なぜグローバリゼーションの勝ち組であるアメリカやイギリスでアンチ・グローバリゼーションが強まっているのか。それに対してクリアな答えを示しているのが、エマニュエル・トッド氏だ。そう語るシティグループ証券 チーフFXス...
収録日:2016/11/17
追加日:2016/12/04
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

香港を丸ごと移植したシンガポールの金融経済に学ぶ

アジア政治経済の過去と現在(5)台湾・韓国・香港との関係

変わりゆくアジア情勢の中でも、日本は台湾、韓国、香港とどう付き合っていくのがいいか。台湾とは政治的フィクションにとらわれることなく良好な関係を築き、韓国は国内世論によって慰安婦合意が覆る可能性を考慮しておく必要...
収録日:2016/09/20
追加日:2016/12/04
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

共和党トランプ政権誕生でどうなる?ドル高円安の先を予測

トランプ時代の米ドル相場(2)ドル高の不透明感

シティグループ証券 チーフFXストラテジスト・高島修氏は、「来年、あるいは再来年までドルは上昇しやすく、その後は下落しやすくなってくる」と予測する。それはなぜなのか。トランプ次期大統領の政策とどう関連してくるのか。...
収録日:2016/11/17
追加日:2016/12/03
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

トランプ発言が「日米安保体制」を見直す絶好の機会になる

トランプのアメリカと日本の課題(4)安保体制を見直す時

トランプ次期大統領が投げかけたもう一つの大きな課題は、日米安保体制の見直しだ。戦後60年間の日本の基礎は、日米安保と共にあり、それ抜きに現体制を維持することはできない。慶應義塾大学名誉教授・島田晴雄氏は、今こそ日...
収録日:2016/11/16
追加日:2016/12/02
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

トランプのTPP離脱発言で日本の成長戦略が大きく揺れている

トランプのアメリカと日本の課題(3)TPP問題と成長戦略

トランプ大統領の就任によって、日本が抱える課題は何か。慶應義塾大学名誉教授・島田晴雄氏がまず挙げるのは、成長戦略の見直しだ。トランプ氏が表明しているTPP離脱が本当に現実のものとなれば、日本の成長戦略は根底的な再考...
収録日:2016/11/16
追加日:2016/12/01
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

トランプの経済政策は、アメリカ国民にとって自滅行為だ

トランプのアメリカと日本の課題(2)トランプの政策解剖

トランプ次期大統領は、いかなる人物なのか。これまでの情報から見えてくるのは、国粋主義者で孤立主義者だということだ。慶應義塾大学名誉教授・島田晴雄氏によれば、トランプ氏が打ち出す政策案には、まったく経済合理性がな...
収録日:2016/11/16
追加日:2016/11/30
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ドゥテルテ大統領は果たして「フィリピンのトランプ」か

アジア政治経済の過去と現在(4)ドゥテルテ大統領とは何か

「フィリピンのトランプ」とも揶揄されるドゥテルテ大統領は、いったいいかなる人物なのか。政策研究大学院大学学長・白石隆氏は、彼の本質は芯からの地方政治家であることだという。フィリピンの地方都市ダバオの治安向上をも...
収録日:2016/09/20
追加日:2016/11/27
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

トランプ・ショックで為替相場がドル高・円安に進んだ理由

トランプ時代の米ドル相場(1)米大統領選挙と為替相場

米大統領選挙は共和党のトランプ候補の勝利となり、為替相場ではドル高・円安が進んでいる。事前予想は「クリントンでドル高、トランプでドル安」のはずだったが、シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏は、もっ...
収録日:2016/11/17
追加日:2016/11/25
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

「リムジン・リベラル」とクリントンが揶揄された理由とは

トランプのアメリカと日本の課題(1)トランプ・ショック

史上まれに見る番狂わせとなった、2016年のアメリカ大統領選挙。その結果を踏まえ、今後日本はどうしていくべきなのか。慶應義塾大学名誉教授・島田晴雄氏が緊急解説する。まずは選挙の分析だ。なぜ、高い政治能力を持つヒラリ...
収録日:2016/11/16
追加日:2016/11/23
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

悲惨極まるアレッポ、アサドこそ激化するシリア問題の火種

シリア・アレッポ情勢と三つの「限りなく嘘に近い神話」

シリア北部の中心都市アレッポの情勢は悲惨を極めている。忘れてならないのは、この地区を包囲したのは他ならぬシリアの政府軍、空爆を加えたのはアサド大統領を支援するロシアだということだ。「国家主権防衛のため」をうたう...
収録日:2016/11/02
追加日:2016/11/22
山内昌之
東京大学名誉教授

中国は2017年が転機!?ニューノーマルを唱える習政権に注目

アジア政治経済の過去と現在(3)中国の動向と注目ポイント

10年前と比べて、中国の生活水準は大きく向上した。しかし、政策研究大学院大学学長・白石隆氏は、こうした成長によって肥大化した国家意識こそ、今の中国にとっては問題になると述べる。このままの中国では、アメリカのように...
収録日:2016/09/20
追加日:2016/11/20
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

「隠れトランプ」を把握しきれなかったアメリカ大統領選挙

大番狂わせの2016年アメリカ大統領選挙-その要因と影響

「トランプ勝利」という結果について、「隠れトランプ」が数多くいたことを掴みきれていなかった点で、「大番狂わせ」といえるだろう。ではその大番狂わせを現実のものとした要因とは何か? そしてこの結果が今後、世界にどん...
収録日:2016/11/10
追加日:2016/11/15
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

「歴史総合」は2022年から!近現代史の重要性を説く

アジア政治経済の過去と現在(2)歴史総合とリーダーシップ

政策研究大学院大学学長・白石隆氏が、グローバル化の時代に向けたアジアの政治経済の過去と未来を、幅広く語るシリーズレクチャー。今回は、2022年から、新教科として設置される「歴史総合」と、今後求められるリーダーシップ...
収録日:2016/09/20
追加日:2016/11/13
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

クーデター失敗後、トルコは対外方針を逆転させたのか

中東協力現地会議(3)トルコの民主主義と外交

シリア問題が緊迫度を増す中、注目されるのはイランの過剰関与だけではない。7月のクーデター失敗以来、対外方針を逆転させたかのようなトルコにも注目が集まっている。IS撲滅に向けて、トルコは宿敵アサド政権とさえ手を結ぶの...
収録日:2016/09/28
追加日:2016/11/08
山内昌之
東京大学名誉教授

なぜトランプ現象は起きたか?反グローバリズム台頭の理由

アジア政治経済の過去と現在(1)アメリカ大統領選挙から読む

これからのアジア情勢を考える上で、今年(2016年)のアメリカ大統領選挙は重要なトピックだ。政策研究大学院大学学長・白石隆氏は、クリントン候補が優勢であるとした上で、なぜトランプ現象は起こったのか、どうしてアメリカ...
収録日:2016/09/20
追加日:2016/11/01
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

ローザンヌ条約以来、因縁のモスル帰属がクルド問題の争点

中東協力現地会議(2)クルドの民族問題と独立への可能性

歴史学者・山内昌之氏による中東協力現地会議基調講演の解説第2弾。今回取り上げるのは、「クルドの民族問題と独立国家化への可能性」についてだ。イラク、シリア、トルコで一大勢力を持つクルド人組織だが、山内氏はそれらが手...
収録日:2016/09/28
追加日:2016/10/25
山内昌之
東京大学名誉教授

「ハンガリー事件」後に残る社会主義の後遺症

ハンガリー訪問に学ぶ(2)社会主義体制の後遺症

ハンガリーの「社会主義体制の後遺症は相当深い」と、慶應義塾大学名誉教授・島田晴雄氏は言う。すでに資本主義体制になってから30年近くたつのに、いったい何が問題なのか。島田氏たちはいったい誰から何を学んできたのか。島...
収録日:2016/09/06
追加日:2016/10/24
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

シリア戦争の停戦合意が失敗!一番の解決策はアサド退陣?

中東協力現地会議(1)シリア戦争の行方と分割の危険性

歴史学者・山内昌之氏が、2016年9月25日にドバイで行われた中東協力現地会議での基調講演について解説する。山内氏はまず、大きく変化した中東の地政学的観点から、中東の現在と今後を読み解く8つの要素を挙げる。今回は1つ目...
収録日:2016/09/28
追加日:2016/10/18
山内昌之
東京大学名誉教授

ハンガリー…ソ連支配下の社会主義国という悲惨な歴史

ハンガリー訪問に学ぶ(1)ハンガリーの歴史と現在

ハンガリーのことを学んでいると、「ハンガリーがいかにEUにがんじがらめに縛られているかがよくわかり分かります」と、慶應義塾大学名誉教授・島田晴雄氏は言う。なぜ島田氏はハンガリーに訪問することになったのか。ハンガリ...
収録日:2016/09/06
追加日:2016/10/17
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

次期アメリカ大統領はブッシュとオバマの中間線が望ましい

次期アメリカ大統領に望む中東政策「5つの提言」

アメリカ大統領選挙の行方は「神のみぞ知る」不可知領域に入っている。今回は、ヒラリー氏、トランプ氏の二人の候補者のどちらが大統領になった場合にも共通の最優先課題である「中東政策」について、歴史学者・山内昌之氏がシ...
収録日:2016/09/14
追加日:2016/10/06
山内昌之
東京大学名誉教授

NATO国境での軍事演習から見えてくるロシア外交の特性

プーチンのユーラシア戦略(2)軍事演習とロシア外交

歴史学者・山内昌之氏によるロシア・プーチン大統領のユーラシア戦略に関する地政学レクチャー第2弾。今回は、ロシアが主導権を握るCSTO(集団安全保障条約機構)の軍事演習について取り上げるが、前回挙げた「カスピ海」...
収録日:2016/09/14
追加日:2016/10/03
山内昌之
東京大学名誉教授

キャビアで分かるロシアのカスピ海パワーとユーラシア戦略

プーチンのユーラシア戦略(1)地政学で読む3つのワード

歴史学者・山内昌之氏が、プーチン大統領の政治戦略を「ユーラシア地政学」という観点で読み解く。そのために山内氏は一見バラバラのように見える3つのワードを結び付けて解釈を試みた。それは「カスピ海」「イラン」「軍事演習...
収録日:2016/09/14
追加日:2016/09/29
山内昌之
東京大学名誉教授

東大生もかなわない?湖南大学で感じた中国の人材養成力

湖南省訪問記~共産党の英雄たちを輩出した地(2)名門・湖南大学で感じた中国の「底力」

名門・湖南大学で200人の中国人学生を相手に中国語で講演をした千葉商科大学学長・島田晴雄氏。その後の質問のやりとりに、島田氏が感じた中国の「底力」とは?(2016年6月28日開催島田塾第136回勉強会島田晴雄会...
収録日:2016/06/28
追加日:2016/09/26
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

毛沢東、曽国藩、劉少奇―多くの中国の英雄が湖南省出身

湖南省訪問記~共産党の英雄たちを輩出した地(1)長沙の町と湖南大学を訪ねて

千葉商科大学学長・島田晴雄氏が率いる「島田村塾」は、湖南省を訪問した。そこで島田氏は「中国の大矛盾」「50年前のシカゴ」「親切な中国」を見たという。いったい何を見たのだろうか。(2016年6月28日開催島田塾第...
収録日:2016/06/28
追加日:2016/09/22
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

サウジアラビア元将軍のイスラエル訪問は関係変化の予兆か

アメリカとサウジ同盟関係の終焉(7)敵の敵は敵かつ味方

中東では「敵の敵は味方」と言われてきたが、現在の中東情勢はさらに複雑さを増し、「敵の敵」は「敵」にもなれば、「敵であり、かつ味方である」ことも珍しくない。激変する中東の最新情勢について、歴史学者・山内昌之氏に、...
収録日:2016/08/02
追加日:2016/09/19
山内昌之
東京大学名誉教授

イランから大使召還!サウジアラビアの関心を誘うヨルダン

アメリカとサウジ同盟関係の終焉(6)サウジとヨルダン

サウジアラビアは、女性の自動車運転を法律で禁止している国である。そんなサウジアラビアでようやく女性を国家の財産と認めたのは、「ビジョン2030」の功績といえよう。サウジアラビアの今後の変化の見通しについて、ヨル...
収録日:2016/08/02
追加日:2016/09/15
山内昌之
東京大学名誉教授

「ビジョン2030」サウジアラビアの国内改革とは

アメリカとサウジ同盟関係の終焉(5)ビジョン2030

サウジアラビアとアメリカの関係を考える大きな鍵として、歴史学者・山内昌之氏がサウジアラビアの内政改革や権力闘争の行方について解説する。現在、次の王位を狙うサルマン副皇太子の動向が注目されるが、特に彼が大きく関与...
収録日:2016/08/02
追加日:2016/09/12
山内昌之
東京大学名誉教授

イスラエルとサウジアラビアがティラン島に共同作戦本部?

アメリカとサウジ同盟関係の終焉(4)イスラエルとサウジ

アメリカとサウジアラビアの関係について見ていくとき、「注目すべきはイスラエルとサウジアラビアの関係だ」と歴史学者・山内昌之氏は語る。イスラエルとサウジアラビアは体制の異なる国だが、いくつかの利害関係を共有してお...
収録日:2016/07/26
追加日:2016/09/10
山内昌之
東京大学名誉教授

好感度が上がらない…実力者ヒラリーが今後とるべき戦略

予想を裏切った2016年米大統領選―その実態とリスク

今回のアメリカ大統領選は、トランプ候補が暴言、つまりPC違反を繰り返しても支持を高めたり、ヒラリー候補が実力も知名度もあるのに好感度が低かったりと、いくつもの不思議があるが、アメリカの大統領選も非常に不思議な制度...
収録日:2016/08/29
追加日:2016/09/09
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

9.11問題でアメリカを挑発したサウジアラビアの失策

アメリカとサウジ同盟関係の終焉(3)二つの深刻な問題

歴史学者・山内昌之氏がアメリカとサウジアラビアの関係変化の背景とプロセスについて解説するシリーズ講話。現在、両国間にはとりわけ深刻な問題が二つある。サウジアラビアによる米国債の売却脅迫問題と、9.11(アメリカ...
収録日:2016/07/26
追加日:2016/09/03
山内昌之
東京大学名誉教授

悪の枢軸支援?アメリカの路線転換と捉えたサウジアラビア

アメリカとサウジ同盟関係の終焉(2)なぜ変化は起きたか

サウジアラビアとアメリカの関係は、21世紀最大の二国間関係だと歴史学者・山内昌之氏は言う。日本にとっても関係が深いことはいうまでもない。前回に続き、サウジ建国以来結ばれてきた戦略的な同盟関係が、いかにして壊れて...
収録日:2016/07/26
追加日:2016/08/25
山内昌之
東京大学名誉教授

歴史的なアメリカとサウジアラビアの会談

アメリカとサウジ同盟関係の終焉(1)リヤド会談の意味

イスラムとアメリカを国際的文脈で語る上で欠かせないのは、アメリカとサウジアラビアの関係である。両国の関係は、サウジの最実力者の一人トゥルキー王子をして「われわれの古き良き時代は戻らない」と言わしめたほど悪化して...
収録日:2016/06/09
追加日:2016/08/21
山内昌之
東京大学名誉教授

弾圧していたメディアがエルドアンを救った

トルコの一番長い夜とクーデター(3)メディアの恩恵

革命史とメディアの変遷は切っても切れないと歴史学者・山内昌之氏は言う。ルターの宗教改革とグーテンベルク印刷術の関係に始まり、改革者の声を民衆に届ける乗り物は今日の電子メディアへと直結している。トルコのクーデター...
収録日:2016/07/20
追加日:2016/08/18
山内昌之
東京大学名誉教授

「最悪の文民政府でも最高の軍事政権よりはるかにましだ」

トルコの一番長い夜とクーデター(2)最悪の文民政府

政治学には「最悪の文民政府でも最高の軍事政権よりはるかにましだ」という金言がある。武装蜂起が挫折した後のエルドアン政権は、この金言を盾にこれまで以上の強権性を示していく可能性があると、歴史学者・山内昌之氏は言う...
収録日:2016/07/20
追加日:2016/08/14
山内昌之
東京大学名誉教授

トルコ国防軍クーデター失敗がもたらした国民の分裂

トルコの一番長い夜とクーデター(1)武装蜂起失敗の背景

今年7月のトルコ国防軍によるクーデターは失敗に終わったが、多くの市民を犠牲にした今回の武装蜂起は過去3回の軍事クーデターとは大きく異なり、結果としてトルコ国民の分裂という事態をもたらした、と歴史学者・山内昌之氏は...
収録日:2016/07/20
追加日:2016/08/11
山内昌之
東京大学名誉教授

マルコムXとネーション・オブ・イスラム

「イスラムとアメリカ」再考~米国内のイスラム教徒(8)マルコムX暗殺

歴史学者・山内昌之氏による「イスラムとアメリカ」を考察するシリーズ講話の最終話。今なお、アフリカ系アメリカ人にとっての屈指の英雄として語られるマルコムX。一時は「ネーション・オブ・イスラム」に傾倒したマルコムX...
収録日:2016/06/09
追加日:2016/08/04
山内昌之
東京大学名誉教授

イライジャ・ムハンマドに引き継がれた黒人のイスラム運動

「イスラムとアメリカ」再考~米国内のイスラム教徒(7)黒人のイスラム運動

意外なほど古い「イスラムとアメリカ」の関係を、アフリカ系アメリカ人にとってのイスラムという観点から、歴史学者・山内昌之氏が解説する。「抑圧された人種」として、時にキリスト教への改宗を余儀なくされた黒人たちは、イ...
収録日:2016/06/09
追加日:2016/08/01
山内昌之
東京大学名誉教授

「トランピズム」歴史的に前例のない事象が全米を覆う!

「イスラムとアメリカ」再考~米国内のイスラム教徒(6)トランピズムの衝撃

アメリカでは、モハメド・アリの死が悼まれているそのとき、同時に大統領選挙が進行している。その焦点が、共和党トランプ氏の台頭にあることは言うまでもない。その彼こそは、モハメド・アリが生涯戦い抜いた人種主義と差別の...
収録日:2016/06/09
追加日:2016/07/28
山内昌之
東京大学名誉教授

モハメド・アリはイスラム教に改宗し黒人の利益を高めた

「イスラムとアメリカ」再考~米国内のイスラム教徒(5)モハメド・アリの死

『「イスラムとアメリカ」再考』の連続講話を収録している最中、アメリカから1本の訃報が届いた。元世界ヘビー級ボクシングチャンピオン、モハメド・アリ、享年74歳。1974年、奇跡のカムバックを遂げ世界を沸かせたアリ...
収録日:2016/06/09
追加日:2016/07/25
山内昌之
東京大学名誉教授

アメリカのムスリムのうち3分の2は移民

「イスラムとアメリカ」再考~米国内のイスラム教徒(4)ムスリム移民、4つの波

歴史学者・山内昌之氏による「イスラムとアメリカ」に関する連続レクチャー第4弾。山内氏によれば、近代のイスラム移民は時代ごとに4つの波に大別されるという。そこにはその時代なりの背景があるのだが、ここ150年ほどの...
収録日:2016/06/01
追加日:2016/07/21
山内昌之
東京大学名誉教授

黒人の祖先はムスリム!?知られざるアメリカ奴隷貿易の歴史

「イスラムとアメリカ」再考~米国内のイスラム教徒(3)米大陸発見と奴隷貿易

「イスラムとアメリカ」について考察を重ねてきた歴史学者・山内昌之氏による「アメリカのイスラム」に関する連続レクチャー。ムスリムたちのアメリカへの渡来の歴史をひもとくと、意外なほど古い関係線が見えてくる。アメリカ...
収録日:2016/06/01
追加日:2016/07/18
山内昌之
東京大学名誉教授

「マルコムX」とは?…「X」に込められた意味

「イスラムとアメリカ」再考~米国内のイスラム教徒(2)マルコムXと多文化主義

どれほど信者数が多くても、「アメリカの宗教」とみなされることのなかったイスラムだが、21世紀の多文化主義時代を迎え、その様相が変化している。今回はアメリカ人に自らのアイデンティティを問わせていった歴史の流れを、...
収録日:2016/06/01
追加日:2016/07/14
山内昌之
東京大学名誉教授

WASP神話の中で忘れられてきたイスラム教徒

「イスラムとアメリカ」再考~米国内のイスラム教徒(1)アメリカのイスラムとは

混迷を極める中東情勢に直面して、日本とアメリカの国内では一つ明らかに変化したことがある。それは「イスラムへの関心の深まり」である。中東史研究の第一人者である歴史学者・山内昌之氏は現在、旧著『イスラムとアメリカ』...
収録日:2016/06/01
追加日:2016/07/11
山内昌之
東京大学名誉教授

ポンドドル下落継続ならドル円100円割れ・為替介入も?

ブレグジットと英ポンド相場(4)ドル円相場への影響

ポンドドルとドル円の関係は、ドルを軸に考えると相関関係にある。この相関関係から、向こう数か月の間にポンドの対ドル相場は1.25ドル台へ下落するリスクがあり、そのときドル円は100円割れとなるリスクも強まると、シテ...
収録日:2016/07/06
追加日:2016/07/10
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

英ポンドを見る上でのポイントは原油相場と内外金利差

ブレグジットと英ポンド相場(3)英ポンド相場の中期展望

「中期的にポンドを見る上でのポイントは原油相場と内外金利差だ」と、シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏は語る。そして、英ポンドが原油資源国通貨としての側面をもつ理由を3つ挙げながら、原油と並んで...
収録日:2016/07/06
追加日:2016/07/10
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

記録的ポンド安の背景にあるイギリスの経常赤字問題

ブレグジットと英ポンド相場(2)英ポンドの長期的問題

英ポンドの対米ドル相場は30年近く1ポンド1.4ドルを下値支持線として続いてきたが、今回のブレグジットによって1.4ドルを割り込む形となったという。これについて、シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修...
収録日:2016/07/06
追加日:2016/07/10
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

ブレグジットに至ったのはEUのアウトサイダーだから!?

ブレグジットと英ポンド相場(1)EU離脱を選択した背景

2016年6月、国民投票の翌週にイギリスを訪れたシティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏。ロンドンの金融街・シティをはじめ、現地の投資家や日系企業、金融機関と、「イギリスのEU離脱問題」について会話...
収録日:2016/07/06
追加日:2016/07/10
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

テロ拡大を放置すれば世界大戦を招きかねない―デフガーン

モスクワ国際安全保障会議(4)イラン・シリアの主張

G7と中ロでは、シリア内戦への見方は正反対だ。伊勢志摩サミットといわばネガポジの議論が展開された「第5回モスクワ国際安全保障会議」で、当のイラクとシリアの代表は何を語ったのか。「誰が悪いか」の議論を超えて今、世...
収録日:2016/05/09
追加日:2016/07/07
山内昌之
東京大学名誉教授

EU離脱によってイギリスの政党政治が崩壊する!?

「イギリスのEU離脱問題」を考える

6月23日に行われた国民投票でEU離脱を選択したイギリス。世界に与えた衝撃はあまりにも大きく、イギリスのEU離脱によって世界はどうなっていくのか、日本経済にどんな影響があるのかなど、テレビをはじめ各メディアでさ...
収録日:2016/06/30
追加日:2016/07/02
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

「核テロリズム」の脅威が高まっている――常万全

モスクワ国際安全保障会議(3)存在感を増す中国

歴史学者・山内昌之氏は、2016年4月27~28日にモスクワで開催された第5回モスクワ国際安全保障会議に出席し、討論にも参加。山内氏は、誰のどんな言動に注目したのか。また、それはなぜなのか。識者の眼力が光るレポ...
収録日:2016/05/09
追加日:2016/06/30
山内昌之
東京大学名誉教授

難民がテロリストネットワークを利用しヨーロッパ入り!?

モスクワ国際安全保障会議(2)ロシアとシリア

テロリストが移民を利用しているだけでなく、移民もテロリストのネットワークを利用してヨーロッパに入り込んでいる――歴史学者・山内昌之氏は、第5回モスクワ国際安全保障会議でそのことを知ったという。ロシアはシリア情勢に...
収録日:2016/05/09
追加日:2016/06/23
山内昌之
東京大学名誉教授

ロシア主催の「裏G7サミット」の話題はシリア情勢だが…

モスクワ国際安全保障会議(1)伊勢志摩サミットの裏側で

「第5回モスクワ国際安全保障会議に出席してきました」と語るのは、歴史学者・山内昌之氏だ。その会議は「G7と背中合わせ」だという。一体どのような会議で、何が語られたのか。山内氏が存分に明かす。(全4話中第1話)
収録日:2016/05/09
追加日:2016/06/16
山内昌之
東京大学名誉教授

実は建国期から間接選挙!アメリカ大統領選の制度的欠陥

アメリカの凋落と大統領選の制度的欠陥

予測が非常に難しいといわれるアメリカ大統領選で、共和党はトランプ氏、民主党はサンダース氏といった候補者が予想外の支持を得ている。この事実に、政治学者で慶應義塾大学大学院教授・曽根泰教氏は「アメリカの凋落」の影を...
収録日:2016/04/27
追加日:2016/06/13
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

日本と世界の経済認識のズレが露見した伊勢志摩サミット

伊勢志摩サミットを総括する

政治学者で慶應義塾大学大学院教授・曽根泰教氏が2016年5月26日、27日に行われた伊勢志摩サミットを総括する。曽根氏は、議長国の首相として安倍晋三氏の根回しは評価に値するとしながらも、安倍首相の主張にはある大...
収録日:2016/06/01
追加日:2016/06/09
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

伊勢志摩サミットがかすむ17分間のオバマ広島演説の意味

オバマ広島訪問

オバマ大統領の広島訪問、17分間に及ぶ広島スピーチは、報道としての伊勢志摩サミットがかすむほどの目覚ましさであった。この広島訪問と名演説はどのような文脈に立って行われたものなのか。政治学者で慶応義塾大学大学院教...
収録日:2016/06/01
追加日:2016/06/09
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

課題は、高齢化しているタイの政治的エリート層の世代交代

「TPP」か「一帯一路」か(5)タイと台湾の情勢

軍事クーデターが続くタイと、2016年に政権交代を実現した台湾の情勢について、政策研究大学院大学(GRIPS)学長・白石隆氏が分析する。タイは、高齢化した指導者層の世代交代が望まれるが、そこでは王位継承の動向が...
収録日:2016/03/09
追加日:2016/05/30
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

ASEAN統合の鍵は、インドネシアにあり!

「TPP」か「一帯一路」か(4)ASEAN統合への影響

大筋合意したTPPの交渉過程や内容は、日本にとって大きな意義を持っていた。では東南アジア諸国にはどんな影響があるのか。政策研究大学院大学(GRIPS)学長・白石隆氏が注目するのは、インドネシアの出方だ。インドネ...
収録日:2016/03/09
追加日:2016/05/26
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

南シナ海への攻勢はリーマンショック以前から始まっていた

「TPP」か「一帯一路」か(3)サメの群れと化す中国

政策研究大学院大学(GRIPS)学長・白石隆氏は、「中国とはクジラではなく、数百頭のサメだ」と表現する。中国の南シナ海進出が、極めて官僚的なプロセスで開始されたように、統率された意思よりも、成り行きとシステムが...
収録日:2016/03/09
追加日:2016/05/23
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

中国のインフラ輸出は、政治的な時限爆弾になりかねない

「TPP」か「一帯一路」か(2)いま必要なのは様子見

政策研究大学院大学(GRIPS)学長・白石隆氏によれば、昨年大きく脚光を浴びたアジアインフラ投資銀行を評価するには、もう少し時間が必要だという。インドネシアの高速鉄道計画の顛末が示すように、中国流のビジネスモデ...
収録日:2016/03/09
追加日:2016/05/19
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

中国の「一帯一路」構想は、果たして「張子の虎」なのか

「TPP」か「一帯一路」か(1)米中の思惑と日本の役割

今や太平洋は、アメリカと中国それぞれが覇権を競い合う場所となった。リバランシングというアメリカの政策転換に対し、中国は「一帯一路」という対抗的な経済圏構想を打ち出した。このアジア情勢に日本はどう関わるべきか。政...
収録日:2016/03/09
追加日:2016/05/16
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

ISが目指すジハードで、日本はすでに標的となっていた

激動する世界情勢と日本(7)IS台頭の世界的要因

世界各地で頻発するテロの中心にいるのが、ISだ。しかし、実体のないISに、アメリカをはじめ国際社会は対応に苦慮している。千葉商科大学学長・島田晴雄氏は、日本もこのISが目指すグローバル・ジハードの標的であり、日...
収録日:2016/01/26
追加日:2016/05/12
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

難民流入とギリシャ・イギリスの離脱志向に対処できるか

激動する世界情勢と日本(6)きしみ始めた欧州連合

EUは元来、歴史的に反目し合ってきたドイツとフランスが再び争わないために設立された壮大な試みだ。しかしそのEUが今、大きくきしみ始めていると、千葉商科大学学長・島田晴雄氏は指摘する。その背景には、ギリシャやイギ...
収録日:2016/01/26
追加日:2016/05/09
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

テロ抑止の3つの処方箋

「テロ」とは何か(4)民主主義とテロ抑止力

『中東複合危機から第三次世界大戦へ』(PHP新書)の著者で、歴史学者・山内昌之氏が、われわれが今すぐ取り組むべきテロ抑止のための方法について解説。成熟した民主主義国家において、目の前の危機とその先への危惧にどう...
収録日:2016/04/05
追加日:2016/05/05
山内昌之
東京大学名誉教授

アサシンとは「山の老人」に由来…現代のテロリストとの違い

「テロ」とは何か(3)長期の理想より目の前の危機対策

歴史学者・山内昌之氏が、日本にとっても世界にとっても早急に向き合うべき問題として「テロとは何か」を解説する。山内氏が着目したのは、歴史上に見る中世の暗殺集団アサシンと現代のテロリストの違いだ。テロという特異な殺...
収録日:2016/04/05
追加日:2016/05/02
山内昌之
東京大学名誉教授

中国が欲しいのは不沈空母と新たなシルクロードだ!

激動する世界情勢と日本(4)習近平政権の世界戦略

中国の習近平政権は、アメリカに代わって世界の覇権を握ろうとしている。その「中国の夢」実現のため、南シナ海での軍事展開や21世紀のシルクロード計画、AIIB設立など、覇権獲得の目論見は確実に進行しつつある。千葉商...
収録日:2016/01/26
追加日:2016/05/02
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

テロ抑止力としては役立たない「対話と交流」の協調路線

「テロ」とは何か(2)「自由」はテロの遠因をなしたのか

ISに触発された「欧州人テロリスト」の存在は、不気味で得体が知れない。しかし、世界史と国際情勢の両面から中東情勢を読み解いてきた歴史学者・山内昌之氏は、彼らの誕生した遠因を「ヨーロッパの育んできた『自由』そのも...
収録日:2016/04/05
追加日:2016/04/28
山内昌之
東京大学名誉教授

限界を見せ始めた中国の高度成長路線の先にある展望とは?

激動する世界情勢と日本(3)中国高度成長時代の終焉

現在の中国に求められているのは、高度成長路線からの大幅な転換と構造改革だと、千葉商科大学学長・島田晴雄氏は強調する。リーマン・ショックの経済対策は焦げ付き、重化学工業は供給過剰だ。この状況からうまくソフト・ラン...
収録日:2016/01/26
追加日:2016/04/28
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

テロへの備えは「カメレオンのように」、前も後も見ること

「テロ」とは何か(1)欧州人テロリストの実態

今年5月下旬の伊勢志摩サミット、2020年の東京オリンピック・パラリンピックといった大きな国際イベントの成功に向け、本腰を入れたテロ対策が始まっている。パリやベルギーで起こった同時多発テロの状況を見ても、それが...
収録日:2016/04/05
追加日:2016/04/25
山内昌之
東京大学名誉教授

ブラジルかメキシコかは、中国か米国かの資源版・代理取引

ブラジルレアルの反発(3)メキシコペソとの対比

シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏は、新興国に進出する企業に対し、よく「あなたが投資する国がインドネシアであれ、トルコであれ、南アであれ、メキシコペソを必ず見ておいてください」と伝えるという。...
収録日:2016/04/08
追加日:2016/04/25
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

2015年秋以降、資源相場からの脱皮が進む新興国通貨

ブラジルレアルの反発(2)グローバル要因

2015年10月以降、資源離れの動きがより顕著になってきた新興国通貨。中でもブラジルレアルは、悪材料が多発しているにもかかわらず健闘している。では、このような変化が昨年秋に発生した要因は何か。シティグループ証券...
収録日:2016/04/08
追加日:2016/04/21
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

ラオス発展の鍵は「企業内教育」と「ブランド化」にあり

メコン川の恵みとラオス経済(4)発展の現状と今後の課題

ラオス経済の課題は、人材教育と電力問題、そして地下経済にある。ラオス経済が今後発展していくためには、メコン川流域開発計画の一翼を担う存在として、小国なりの存在意義を見出さなければならない。千葉商科大学学長・島田...
収録日:2016/01/18
追加日:2016/04/18
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

レアル反発の国内要因は政治環境の変化にあらず?!

ブラジルレアルの反発(1)国内要因

2011年より長期的な下落を続けていたブラジルレアルは、この3月より反発に転じた。その国内要因としては、ブラジルの政治の大混乱による「政治環境の変化」と市場では言われている。しかし、シティグループ証券チーフFX...
収録日:2016/04/08
追加日:2016/04/18
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

「美しい友情の始まり」はイラン民主主義に結実するのか?

イランのダブル選挙(4)国民が発信したシグナル

明治大学特任教授・山内昌之氏が2月に行われたイランの選挙について、投票率の数字だけでは読み取れない、イラン国民の政治体制に対する隠されたメッセージについて解説する。これはイラン民主主義の将来を見据えた歴史的分析...
収録日:2016/03/02
追加日:2016/04/11
山内昌之
東京大学名誉教授

ラオス政府は「経済特区」に力を入れている

メコン川の恵みとラオス経済(3)首都ビエンチャン探訪記

ラオス政府が企業誘致を進める経済特区では、低賃金を生かした手間暇のかかる事業に可能性があるという。また、青年同盟や女性同盟といった組織が、政治・経済・社会貢献など多岐にわたって、ラオスの地域社会を束ねている。千...
収録日:2016/01/18
追加日:2016/04/11
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

イランの保守派・改革派の入れ替わりは激しい

イランのダブル選挙(3)管理された民主主義

明治大学特任教授であり中東情勢に詳しい山内昌之氏が、イランで行われた選挙の経過を分析し、イランの民主主義のあり方について考察する。今回、山内氏は独自の視点で、米大統領選とイラン選挙の意外な類似点を語ってくれた。...
収録日:2016/03/02
追加日:2016/04/07
山内昌之
東京大学名誉教授

イラン・ローハニ大統領の再選は有力か?

イランのダブル選挙(2)対外融和路線に呼応する民主化

2月末に行われたイランの国会選挙の最終結果は、同国独特の制度のために決選投票を経て4月に持ち越される。しかし、ローハニ大統領の路線が国民から支持を得、次回の再選に大きな一歩を踏み出したことは間違いない。1月にイ...
収録日:2016/03/02
追加日:2016/04/04
山内昌之
東京大学名誉教授

ラオスエリートの贅沢の裏に「地下経済」あり

メコン川の恵みとラオス経済(2)エリートたちの実態

ラオスを訪問した千葉商科大学学長・島田晴雄氏が、現地で出会った若手官僚や実業家とのエピソードを披瀝する。年間所得40万円でも高級車を乗り回す官僚、見かけほどラオスが低賃金ではないことを暴露し、事業展開を妨げる頑...
収録日:2016/01/18
追加日:2016/04/04
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

日本に必要なのは減点方式から加点方式への転換

藤森義明のGE流経営論(4)日本のリーダー育成のために

リーダー育成に関して、アメリカ企業がやっていて、日本企業がやってこなかったことが二つある。一つは教育、もう一つは経験の機会だ。権限と責任を与えて、自らやり抜く実践経験なくして力は付かず、人は伸びない。任せる側に...
収録日:2015/12/16
追加日:2016/04/04
藤森義明
株式会社LIXILグループ 元 取締役 代表執行役社長 兼 CEO

「保守強硬派VS穏健改革派」よりも重要な問題がある

イランのダブル選挙(1)二項対立の奥で戦われたもの

揺れる中東情勢の中で、存在感を高めているのは、経済制裁が解除されたシーア派の大国イランだ。活発化するビジネスを中心に国際社会への復帰が急ピッチに進むイランで、このほど二つの国政選挙が行われた。それらが持つ意味と...
収録日:2016/03/02
追加日:2016/03/31
山内昌之
東京大学名誉教授

ラオスの経済成長はメコン川にあり

メコン川の恵みとラオス経済(1)ラオスの地理と歴史

東南アジアの小国ラオスには、まだまだ知られざる発展の可能性がある。メコン川の豊かな水をたたえるラオスは、1人当たりの年間所得が1700ドルほどでありながら、年率8パーセントの成長を続けている。そこにはどんな可能...
収録日:2016/01/18
追加日:2016/03/28
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

人材育成にかける投資額は日米で100倍違う!?

藤森義明のGE流経営論(3)リーダー教育の日米格差

世界に名高い企業内リーダー育成機関を持つGE(ゼネラル・エレクトリック)。ジャック・ウェルチ時代の米GEでリーダーシップを学んだ株式会社LIXILグループ取締役代表執行役社長兼CEO・藤森義明氏が、人的・金銭的...
収録日:2015/12/16
追加日:2016/03/28
藤森義明
株式会社LIXILグループ 元 取締役 代表執行役社長 兼 CEO

デンマークは30年かけて日本型の発電から分散型発電へ

加速する自然エネルギーの拡大(2)地産地所有と地域創生

エネルギー分野でのグローバルな構造変化を先導しているのは、デンマークをはじめとする北欧諸国だという。デンマークが行ってきた取り組みを「地産地所有」と呼んで、自然エネルギーの普及とともに重要なことだと語る特定非営...
収録日:2015/12/25
追加日:2016/03/28
飯田哲也
認定NPO法人 環境エネルギー政策研究所 所長

アサド大統領の最大の政治責任は国家存続を危うくしたこと

中東の火種・シリア(3)世界革命史から見たアサド

アサド大統領の暫定政権残留をめぐって、国際世論が二分している。そもそもアサド大統領の最大の政治責任はどこにあるのだろう。シリア問題の世界史的意味をめぐって、歴史学者・山内昌之氏が、18世紀フランス革命や20世紀...
収録日:2016/02/10
追加日:2016/03/21
山内昌之
東京大学名誉教授

「ジュネーブ3」シリア紛争解決協議は順調ではない

中東の火種・シリア(2)アサド復権への曲折

シリアの騒乱状態は、今年も収まる気配を見せない。メディアは「内戦から戦争へ」と警戒しているが、外国勢力による公然たる軍事干渉が「シリアの春」を挫折させ、テロとの戦いを盾にとることで、内戦をとっくに「シリア戦争」...
収録日:2016/02/10
追加日:2016/03/17
山内昌之
東京大学名誉教授

TPP、各国の動向と日本の未来予想

TPP署名式を終えて―今後の各国の動きと日本の未来予想

2月4日、ニュージーランドで行われた署名式により、TPPはさらに一歩前進した。だが、まだまだ課題は多い。今後、協定発効に向けて、何がカギとなるのか。アメリカ大統領選挙やアジア諸国の追加参加などによる影響も見逃せ...
収録日:2016/02/09
追加日:2016/03/17
伊藤元重
東京大学名誉教授

「シリアの春」を挫折させたのは外国の軍事干渉

中東の火種・シリア(1)なぜシリアの春は挫折したのか

歴史学者・山内昌之氏は2016年1月、アラブ首長国連邦、トルクメニスタン、イランを訪問。そこで見聞した中東の現実を紹介しながら、複雑な上にも複雑にしているスンナ派とシーア派の宗派対立について解説。そして、「アラ...
収録日:2016/02/10
追加日:2016/03/14
山内昌之
東京大学名誉教授

イランのしたたかな外交力こそ中東危機の最重要ファクター

中東最新事情を読む(6)伝統と革命が併存するイラン

歴史学者・山内昌之氏が、中東最大の危険因子イラン国内の相反する二大潮流を分析、解説する。これは、イランの歴史と伝統を敬う歴史家の目と、分裂症イランの現実を冷静に分析する社会科学者の目の双方を持つ山内氏にしか語れ...
収録日:2016/02/02
追加日:2016/03/07
山内昌之
東京大学名誉教授

サウジアラビアとイランの対立…背景にあるコンプレックス

中東最新事情を読む(5)イラン国内の二つの流れ

歴史学者・山内昌之氏によるイランとサウジアラビアをめぐるシリーズレクチャー。今回は、対サウジアラビアにみるイラン国内の大きな二つの流れについて、山内氏が解説を加える。イランはサウジアラビアの一連の行為をきっかけ...
収録日:2016/02/02
追加日:2016/03/03
山内昌之
東京大学名誉教授

レンティア国家としてのサウジアラビアの危機

中東最新事情を読む(4)レンティア国家サウジの変容

歴史学者で中東情勢に詳しい山内昌之氏が、サウジアラビアが抱える多くの問題点について解説する。石油の収入で潤ってきたサウジアラビアだが、現状は財政赤字をどう立て直すかが急務となっている。「世界一裕福な国」は、なぜ...
収録日:2016/01/27
追加日:2016/02/29
山内昌之
東京大学名誉教授

真っ正直なサウジより一枚上手の老獪なイラン

中東最新事情を読む(3)イランとサウジ、どちらが上手?

歴史学者・山内昌之氏が引き続き、イランとサウジアラビアの対立について解説する。イランが原油増産を公言すればサウジアラビアも増産に出る。イランが経済制裁解除を手にすればサウジアラビアは核開発の意志を表明する。拮抗...
収録日:2016/01/27
追加日:2016/02/25
山内昌之
東京大学名誉教授

スンナ派とシーア派の宗教戦争に発展する危険性は?

中東最新事情を読む(2)イランの国際社会復帰

サウジアラビアとイランの対立は、スンナ派とシーア派の対立を代表するものといわれてきた。一朝一夕に始まったものではない宗派間の対立は長く冷戦状態を続けてきたが、ここへ来て、なぜ断交という一触即発の危機に及んだのか...
収録日:2016/01/27
追加日:2016/02/22
山内昌之
東京大学名誉教授

エンターテイナーのトランプが最後まで残ってしまうのか

2016アメリカ大統領選の行方―予備選挙とトランプ現象

今回のアメリカ大統領選の行方は非常に読みにくくなっていると、政治学者で慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授・曽根泰教氏は語る。最大の要因は、ドナルド・トランプ氏の存在だ。大統領選の制度自体が、トランプ氏を...
収録日:2016/01/25
追加日:2016/02/22
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

サウジアラビアとイランの国交断絶は戦争につながるのか

中東最新事情を読む(1)サウジ・イラン断交

中東の二大国家間に軋みが起こっている。2016年の年明け早々、サウジアラビア政府によるシーア派指導者ニムル氏の死刑執行を皮切りに、イランの首都テヘランでデモ隊がサウジアラビア大使館を襲撃、放火。これによりサウジ...
収録日:2016/01/27
追加日:2016/02/18
山内昌之
東京大学名誉教授

ISとのポストモダン型戦争で最前面に立つロシアのリスク

ポストモダン型戦争と第二次冷戦(3)プーチンの意図

「ロシアが、いまやシリア情勢の最大プレーヤーで間違いない」と、歴史学者の山内昌之氏は喝破する。では、ロシアはいま、シリアやトルコにどのような影響を及ぼしているのか。山内氏がプーチン大統領の意図と中東情勢を細やか...
収録日:2015/12/14
追加日:2016/01/18
山内昌之
東京大学名誉教授

パリやロンドンの同時テロはISにとってシリア戦争の延長

ポストモダン型戦争と第二次冷戦(2)世界規模の複合危機

2015年11月13日のパリ同時テロ、カリフォルニア銃乱射、ロンドン地下鉄襲撃。ISが米欧で起こしたテロはシリア戦争の延長や拡大としての遠隔地戦争だった。歴史学者・山内昌之氏が、いま世界を覆っている戦争とテロの...
収録日:2015/12/14
追加日:2016/01/14
山内昌之
東京大学名誉教授

「第二次冷戦」と呼ぶ現在の緊張状態をもたらした背景

ポストモダン型戦争と第二次冷戦(1)緊張の構造

いま、中東はどうなっているのか。歴史学者・山内昌之氏は、2008年のグルジア戦争から2014年のクリミア併合、そしてシリア戦争でさらに緊張の高まる現在を「第二次冷戦」と定義し、世界はいま、一つの歴史的局面を迎え...
収録日:2015/12/14
追加日:2016/01/11
山内昌之
東京大学名誉教授

ロシアを中東の主要プレイヤーに仕立てたプーチンの手腕

トルコ軍ロシア機撃墜問題(4)ロシア強硬姿勢の理由

歴史学者・山内昌之氏によるトルコ軍ロシア機撃墜事件に関するシリーズ講義最終話。ロシアが強硬姿勢を取る理由について解説し、最後に今回の問題から日本が教訓とすべきことを考える。中国との領海問題という難問を抱える日本...
収録日:2015/12/02
追加日:2015/12/31
山内昌之
東京大学名誉教授

どっちつかずの関係こそが繁栄につながる?!

ワシントン発、安全保障の未来像(5)戦争と平和の間の道

アメリカ・中国・日本は、GDPの上位3位を占める経済大国であり、互いに武器を取って戦うべきではない。元海上自衛隊佐世保地方総監・吉田正紀氏は、たとえ居心地の悪さを感じてでも、この3つの国は「戦争と平和の間」に立...
収録日:2015/11/11
追加日:2015/12/31
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

クルド自治国家容認は必至、国際対立の敗者はトルコ

トルコ軍ロシア機撃墜問題(3)戦略的利益はあったのか

トルコ軍によるロシア機撃墜は世界をあっと言わせたが、この事件においてトルコは間違いなく敗者ということになると歴史学者・山内昌之氏は語る。それはいったいどういうことなのか。ロシア、米欧諸国の反応なども踏まえながら...
収録日:2015/12/02
追加日:2015/12/28
山内昌之
東京大学名誉教授

対ロシア情勢認識はこの5年間でガラリと変化

ワシントン発、安全保障の未来像(4)米国の安全保障戦略

オバマ政権が出した安全保障戦略を分析すると、ここ5年でアメリカにとっての安全保障上の脅威は大きく変化したことが分かる。ロシアは明確な抑止対象になり、中東では包括的なテロ対策が必要となった。中国の軍備増強も油断で...
収録日:2015/11/11
追加日:2015/12/28
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

北シリアに渦巻く民族問題がロシア機撃墜事件を複雑にする

トルコ軍ロシア機撃墜問題(2)北シリアをめぐる民族問題

トルコ軍によるロシア機撃墜事件の問題を考えるシリーズ講話第2話。今回は、トルコとロシアが対立するそもそもの要因となっている北シリア情勢と、そこで渦巻く民族問題に焦点を当てる。歴史学者・山内昌之氏が、クルド人、ト...
収録日:2015/12/02
追加日:2015/12/24
山内昌之
東京大学名誉教授

新興国通貨の底入れは資源相場の底入れなくしてあり得ない

ブラジルレアル安の行方(3)底入れのシナリオ

では、ブラジルレアルはどうしたら底入れしていくのか。国の政策、政治環境、そして国際経済の3つの要点を挙げ、最も重油な鍵となるのは、国際経済の動向だとシティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏は指摘する...
収録日:2015/11/25
追加日:2015/12/24
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

中国の海洋進出を「覇権に対する挑戦」と受け止める米国

ワシントン発、安全保障の未来像(3)東アジア情勢

元海上自衛隊佐世保地方総監・吉田正紀氏が、アメリカが抱く東アジアの認識を解説する。アメリカにとって北朝鮮は、核保有だけでなく、その拡散が新たな懸念事項となっている。そして、年々増額される国防費を背景に、中国が展...
収録日:2015/11/11
追加日:2015/12/24
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

ロシア機撃墜事件によるトルコとの直接対決の危険性

トルコ軍ロシア機撃墜問題(1)募る緊張、関係悪化の背景

歴史学者・山内昌之氏が、11月に起こったトルコ軍のロシア機撃墜という時事問題を、地政学、歴史学、国際関係史の視点から多角的に考えるシリーズ講話。第1話では、友好的な関係にあったトルコとロシアに緊張をもたらした、...
収録日:2015/12/02
追加日:2015/12/21
山内昌之
東京大学名誉教授

内需抑制策の放棄から世界で最も下がりやすい通貨に

ブラジルレアル安の行方(2)2011年政策転換の影響

2011年から続くブラジルレアル安の根本的な原因は、「内需抑制策」を放棄したことにあると、シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏は語る。それはいったいなぜなのか。高島氏が語るシリーズ「ブラジルレア...
収録日:2015/11/25
追加日:2015/12/21
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

いまだ政変が起きず衝突が長期化する国を米国は最も懸念

ワシントン発、安全保障の未来像(2)中東政変を分析

ロシアと並んでアメリカにとっての大きな脅威は、中東情勢だ。元海上自衛隊佐世保地方総監・吉田正紀氏は、2011年に起こった中東政変の展開では、当該国指導者の在位年数がカギを握ったと述べる。そして政変が長期化した地...
収録日:2015/11/11
追加日:2015/12/21
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

対米ドル・対円ともに最安値圏に下落したブラジルレアル

ブラジルレアル安の行方(1)レアル売り・五つの理由

2011年以来、ブラジルレアルが長らく下落を続けている。シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏は、そこに「五つの理由」があるという。いったいどのような理由なのか。高島氏が語るシリーズ「ブラジルレア...
収録日:2015/11/25
追加日:2015/12/17
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

米国の安全保障上の懸念材料は中国ではない

ワシントン発、安全保障の未来像(1)ロシア脅威論

元海上自衛隊佐世保地方総監・吉田正紀氏は、ワシントンで過ごす中で、アメリカの脅威認識が日本にいた時のそれと大きく食い違っていると言う。現在のアメリカにとって、最も気になる存在は、中国ではなく、ロシアである。安全...
収録日:2015/11/11
追加日:2015/12/17
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

敵の敵は味方―アサドと米欧が組むことはあり得るか?

パリ同時多発テロ(3)欧米諸国が直面する問題

世界に大きな衝撃を与えたパリ同時多発テロ。オランド大統領は、フランスが過激派組織「イスラム国(IS)」との「戦争状態にある」として、全土に非常事態宣言を発し、シリア空爆の強化に踏み切った。誰もが注意深く考えたい...
収録日:2015/11/18
追加日:2015/11/26
山内昌之
東京大学名誉教授

テロ行為は「国家間」の枠を超えたポストモダン世界戦争

パリ同時多発テロ(2)これはISだけの問題ではない

パリ同時多発テロをはじめ世界中で見られる新しい争いの形を、歴史学者・山内昌之氏は「ポストモダン世界大戦」と位置付けた。では、何がこうした「ポストモダン的」戦いを引き起こしているのか? そこには対ISだけでは語れ...
収録日:2015/11/18
追加日:2015/11/23
山内昌之
東京大学名誉教授

パリ同時多発テロは第1次ポストモダン世界大戦の始まり

パリ同時多発テロ(1)新しい世界戦争の始まり

11月13日、突然パリを襲った同時多発テロは、人類の歴史に忘れられない1ページを加えた。それは、いままでの概念とは異なる無秩序をもたらし、新しい世界戦争の予兆とも見て取れる。歴史学者の山内昌之氏が今回のテロの本...
収録日:2015/11/18
追加日:2015/11/20
山内昌之
東京大学名誉教授

新興国に流れた資金が逆流し始めていることが懸念材料

BRICsの幻想・中国の勘違い

東京大学大学院経済学研究科教授・伊藤元重氏が、世界的金融不安をBRICsの観点から解説する。「これからはBRICsが世界経済を引っ張る」「中国経済は今後も成長し続ける」――多くの予想が浮かんでは消えてきた中、世界...
収録日:2015/09/17
追加日:2015/11/05
伊藤元重
東京大学名誉教授

残酷がさらなる残酷を生む内戦のメカニズム

混沌のシリア情勢を読む(4)内戦の文法

シリアの内戦は、外国干渉が大きく介在し、今や泥沼化の様相を呈している。歴史学者・山内昌之氏は、そこには「内戦の文法」があると言う。その文法ゆえに多くの内戦は複雑化し、外と結び付けば戦争へという不幸なプロセスを経...
収録日:2015/10/05
追加日:2015/11/02
山内昌之
東京大学名誉教授

なぜシリア内戦でアサド政権は持ちこたえているのか

混沌のシリア情勢を読む(3)シリア内戦の特異性

歴史学者・山内昌之氏が、シリア情勢を「内戦」という観点から語る。山内氏は「内戦」の定義づけ、特徴検出を行い、そのいずれにおいてもシリアは「内戦」状態から外れていると指摘する。シリア情勢の特異性とは? また、その...
収録日:2015/10/05
追加日:2015/10/29
山内昌之
東京大学名誉教授

ロシアの軍事干渉はイランからアサド政権を守るため

混沌のシリア情勢を読む(2)ロシアの大国戦略

シリア問題へのロシアの干渉の本格化は、一体何を意味するのだろうか。シリア軍隊救出、アサド政権救出がうたわれているが、何から、そして何のためにかは明らかではないと、歴史家・山内昌之氏は言う。前回に引き続き、中東干...
収録日:2015/10/05
追加日:2015/10/26
山内昌之
東京大学名誉教授

ロシアのシリア空爆にみるプーチンの大国戦略

混沌のシリア情勢を読む(1)ロシアのシリア空爆

2015年9月30日、ロシアによるシリア領土への空爆が始まった。しかし、そもそもシリアの内戦で解決すべき政治問題とは何かについて、国際社会は合意を見ていないと、歴史家・山内昌之氏は言う。シリアを挟んで対決してい...
収録日:2015/10/05
追加日:2015/10/22
山内昌之
東京大学名誉教授

女子高生の噂から取り付け騒動へ―金融市場の「悪い均衡」

中国経済の動揺と正確な楽観論の必要性

中国経済をいかに見守るかは、頭の痛い問題だ。目先の思惑で皆が動けば、経済の良い均衡はあっという間に崩れ、危機が表面化してくる。そのために必要な「正確な楽観論」について、東京大学大学院経済学研究科教授・伊藤元重氏...
収録日:2015/09/17
追加日:2015/10/15
伊藤元重
東京大学名誉教授

ウズベキスタン通貨「スム」の交換レートの不透明性

ウズベキスタン訪問に学ぶ(3)通貨、貿易、対日感情

肌で感じた現地経済の実態は、どこかモヤモヤした不透明性を持っていた。あってないがごとき公定為替レート。語られない本音。外国企業にとっての数々のリスクと魅力を多面的にレポートし、ウズベキスタンの政治・経済の将来を...
収録日:2015/08/20
追加日:2015/10/05
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

イスラム・カリモフ大統領の政治方針が経済成長を阻害

ウズベキスタン訪問に学ぶ(2)カリモフ大統領の政治方針

ウズベキスタンはなぜ経済発展がなかなか進まないのか。その理由は、25年目に入ったカリモフ大統領の政治方針にあると、千葉商科大学学長・島田晴雄氏は喝破する。シリーズ「ウズベキスタン訪問に学ぶ」第2回。(全3話中第...
収録日:2015/08/20
追加日:2015/10/01
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ウズベキスタンはいま世界一経済成長率の高い国

ウズベキスタン訪問に学ぶ(1)世界一成長率の高い国

いま、世界一経済成長率の高い国。それがウズベキスタンだ。しかし、国の実情は意外と知られていない。今回、千葉商科大学学長・島田晴雄氏率いる「島田村塾」がウズベキスタン視察に赴き、さまざまな機関と議論して得た知見を...
収録日:2015/08/20
追加日:2015/09/28
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

隣国イランはシリア難民を一人も受け入れていない

シリア難民問題(3)解決に向けて~期待されるイラン

歴史学者・山内昌之氏によれば、シリアをはじめとする難民問題は、今や国際社会全体で対応すべきレベルに達している。そこで、この難民問題解決に向け期待すべき国として山内氏はイランを挙げている。イランはシリアの隣国であ...
収録日:2015/09/16
追加日:2015/09/24
山内昌之
東京大学名誉教授

湾岸諸国(GCC)とヨーロッパの難民事情

シリア難民問題(2)アラブ諸国に対する誤解

ヨーロッパ、特にドイツのシリア難民受け入れが連日報道されているが、湾岸諸国でも難民の数は急増している。では、その地域における難民の姿がさほどクローズアップされないのはなぜなのか? 歴史学者・山内昌之氏が、人道的...
収録日:2015/09/16
追加日:2015/09/21
山内昌之
東京大学名誉教授

クルド票・反クルド票の双方を集める危険な賭け

トルコ民主主義の行方(3)出直し選挙へ

トルコの外交と内政は、ともに八方ふさがりの状況に陥っていると歴史学者・山内昌之氏は見る。それを象徴するのが、2015年6月に行われた総選挙の結果であり、その後のエルドアン大統領率いる与党の対応だ。11月にも出直...
収録日:2015/08/05
追加日:2015/09/21
山内昌之
東京大学名誉教授

シリア内戦で生まれた国外難民400万人

シリア難民問題(1)クルディ少年の悲劇

ヨーロッパ国境に難民が押し寄せている。イスラム国(IS)の台頭などの影響を受け、シリアやイラクでは数百万人規模の人びとが国外退去を余儀なくされ、あるいは国内で避難民となっているのだ。とりわけクルド系シリア人、ア...
収録日:2015/09/16
追加日:2015/09/18
山内昌之
東京大学名誉教授

ネオ・オスマン主義外交へのシフトがいまや破綻の瀬戸際

トルコ民主主義の行方(2)問題ゼロ外交の破綻

中東情勢に詳しい歴史学者・山内昌之氏が、カオス状態の中東とその中東において孤立しているトルコについて解説する。トルコの孤立化には、その強硬な対外政策が影響しているのだが、エルドアン大統領を強硬路線に突き動かす要...
収録日:2015/08/05
追加日:2015/09/17
山内昌之
東京大学名誉教授

ISは渋々、クルドは喜んで―攻撃に対するトルコの胸中

トルコ民主主義の行方(1)複雑な中東三つどもえの戦い

かつて、隣国と問題を起こさないという「問題ゼロ外交」を掲げ、中東の民主主義モデル国家と見なされていたトルコ。そのトルコの対外関係が破綻の窮地に陥っている。トルコで起きている複雑な三つどもえの争い、IS黙認からI...
収録日:2015/08/05
追加日:2015/09/17
山内昌之
東京大学名誉教授

原因と結果を取り違えるな―2005年の元切り上げに学ぶ

中国人民元切り下げによる他国への影響

2015年8月に中国が行った「人民元切り下げ」は、円相場・為替相場にどう影響するのか。2005年の「元の切り上げ」を教訓に、シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏は「原因と結果を間違えてはいけない...
収録日:2015/09/02
追加日:2015/09/17
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

中国が経済成長できた4つの理由

中国経済の「ニューノーマル」

習近平政権が掲げる「ニューノーマル」の真意は何なのか。改革開放以降の中国経済の動きを踏まえ、東京大学大学院経済学研究科教授・伊藤元重氏が、背景、課題、注目するべきポイントを読み解く。
収録日:2015/08/05
追加日:2015/09/14
伊藤元重
東京大学名誉教授

向こう1年は緩やかな元安が起こる

中国人民元切り下げによる今後の見通し

元の切り下げによって、今後、元はさらに緩やかに下がっていくというのが、シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏の予測だ。では、緩やかな元安は一体何をもたらすのか。(全3話中第2話目)
収録日:2015/09/02
追加日:2015/09/14
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

悲願のSDR加入も元国際化面からの切り下げ要因

中国人民元切り下げの背景

2015年8月11日、なぜ中国人民元は突如切り下げられたのか。そこには、景気対策以外にもいくつかの理由があったと、シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏は語る。その理由とは何か。(全3話中第1話目)
収録日:2015/09/02
追加日:2015/09/10
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

イランのウラン濃縮に関する最終合意の中立的評価

イラン核協議最終合意の意味(2)中立的評価

イランのウラン濃縮に関わる最終合意について、歴史学者・山内昌之氏は、中立的評価があり得るのではないかと語る。アメリカとイランの関係再構築は、アメリカのグローバル戦略だけでなく、地政学上の大きな修正をもたらす可能...
収録日:2015/08/05
追加日:2015/09/03
山内昌之
東京大学名誉教授

イランのウラン濃縮に関する最終合意の肯定的・否定的評価

イラン核協議最終合意の意味(1)肯定的評価と否定的評価

2015年7月15日、P5プラス1(国連安保理常任理事国5カ国とドイツ)はウィーンで、イランとの間にウラン濃縮の中止に関する最終合意を結んだ。包括的共同行動計画(JCPOA)と呼ばれるもので、イランの核開発計画...
収録日:2015/08/05
追加日:2015/09/03
山内昌之
東京大学名誉教授

窮乏ギリシャが蒸し返すナチス戦争賠償

新しい東方問題~EUの課題(3)複雑さを増す戦後賠償や金融問題

現在、ギリシャ金融危機やウクライナ問題、イランの核開発問題などさまざまな問題に直面しているユーロ圏だが、この状況は19世紀の東方問題とは様相を異にする新しい東方問題の誕生と言える、と歴史学者・山内昌之氏は語る。...
収録日:2015/07/29
追加日:2015/08/27
山内昌之
東京大学名誉教授

ユーロ圏の中でドイツの存在感が増大

新しい東方問題~EUの課題(2)イランの強みと「ドイツ帝国」の野望

歴史学者・山内昌之氏は、昨今のギリシャ危機やイランのウラン濃縮停止合意問題などにおいて、注目すべきはイギリスでもフランスでもアメリカでもない、ドイツの存在感だと語る。「ドイツ帝国」と称されるその強さの秘密は? ...
収録日:2015/07/29
追加日:2015/08/27
山内昌之
東京大学名誉教授

ワイツゼッカー演説の真意―ドイツ人の責任を認めたのか

日本の戦後70年とワイツゼッカーの演説

2015年8月14日、安倍晋三首相の戦後70年談話が発表された。印象的だったのは「未来の子孫に謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」の一節ではなかっただろうか。その一節をより深く知るには、歴史学者・山内昌之氏...
収録日:2015/07/29
追加日:2015/08/24
山内昌之
東京大学名誉教授

ギリシャ債務問題で思い出すヘロドトスの言葉

新しい東方問題~EUの課題(1)ギリシャのうそと借金の代償

ペルシア戦争をはじめ、古代史においてイランとともに史劇の主役を演じたギリシャ。古代ギリシャの歴史家ヘロドトスによると、古代イラン人は「最も恥ずべき行為の第一はうそをつくことで、第二は借金をすることだ」と考えてい...
収録日:2015/07/29
追加日:2015/08/24
山内昌之
東京大学名誉教授

ジェームズ・リカーズ「ドル消滅」で考えるギリシャ危機

書物で学ぶギリシャ危機(3)リカーズと有馬龍夫

ギリシャ危機を考える上で示唆的な書物として、歴史家の山内昌之氏が前回選んだのは、エマニュエル・トッドの『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』だった。今回は、それとは異なる見方で、全米ベストセラーとなったジェームズ...
収録日:2015/07/16
追加日:2015/08/17
山内昌之
東京大学名誉教授

エマニュエル・トッドが示したフランス再生のシナリオ

書物で学ぶギリシャ危機(2)ユーロが見せた影の側面

歴史学者・山内昌之氏が、ギリシャ財政金融危機および共通通貨ユーロの影の側面について解説する。人類学者E・トッドの指摘によればドイツはユーロをフル活用した国と言えるのだが、そこから生じた共通通貨ユーロの闇とは一体...
収録日:2015/07/16
追加日:2015/08/13
山内昌之
東京大学名誉教授

歴史家ヘロドトスの名言にみるギリシャ財政金融危機

書物で学ぶギリシャ危機(1)自ら招いたギリシャの悲劇

世界の金融市場を揺るがしているギリシャの経済危機を、歴史学者・山内昌之氏が歴史家の視点を交えて解説する。EUが巨額の金融支援をするにもかかわらず、それは抜本的解決にはならないほどギリシャの債務は膨れ上がっている...
収録日:2015/07/16
追加日:2015/08/10
山内昌之
東京大学名誉教授

日中戦争はやがて世界の問題に拡大、そして敗戦・・・

20世紀前半の日中関係~この歴史から何を学ぶか(3)

本年2015年は戦後70年の節目の年。しかし、中国や韓国ではいまだに反日教育が行われ、日本においても特に現代史の教育の欠如は否めない。歴史認識という価値観以前に、事実理解のギャップに問題があると感じた島田晴雄氏...
収録日:2015/07/07
追加日:2015/08/06
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

光緒帝の皇后とその前で跪いた太った老人が泣いていた

20世紀前半の日中関係~この歴史から何を学ぶか(2)

本年2015年は戦後70年の節目の年。しかし、中国や韓国ではいまだに反日教育が行われ、日本においても特に現代史の教育の欠如は否めない。歴史認識という価値観以前に、事実理解のギャップに問題があると感じた島田晴雄氏...
収録日:2015/07/07
追加日:2015/08/06
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

極東の小国が旧超大国・清に挑戦した日清戦争

20世紀前半の日中関係~この歴史から何を学ぶか(1)

本年2015年は戦後70年の節目の年。しかし、中国や韓国ではいまだに反日教育が行われ、日本においても特に現代史の教育の欠如は否めない。歴史認識という価値観以前に、事実理解のギャップに問題があると感じた島田晴雄氏...
収録日:2015/07/07
追加日:2015/08/06
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

借金をしつつ国民投票でEU改革案を採決するのは筋違い

ギリシャ問題を解き明かす~EUの問題点と日本への教訓~

「ギリシャ金融危機には、日本にとって教訓になることがいくつもがある」と、政治学者・曽根泰教氏は語る。それは一体何なのか。ギリシャ金融危機を通して見えてくるEUの問題とは何か。曽根氏がギリシャ問題を解き明かす。
収録日:2015/07/13
追加日:2015/08/03
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

なぜギリシャは危機的事態に陥ったのか?

ギリシャ危機~経済指標から見る今後の展望~

一応の合意にたどりつつある今回のギリシャ問題だが、まだギリシャ議会を通す作業に加え、ユーロ諸国による具体的支援を詰める作業も残っているため、先行きは不透明だ。一体なぜギリシャはこのような危機的事態に陥ったのか。...
収録日:2015/07/15
追加日:2015/07/17
植田和男
第32代日本銀行総裁

ウクライナ問題は戦後世界の国際法違反

アゼルバイジャン訪問に学ぶ(4)グルジア・チェチェン・ウクライナからアゼルバイジャンを顧みる

2014年現在、ウクライナ問題をめぐり、欧米はロシアに対し「19世紀的暴力」と批判し、経済制裁の反撃を加えている。では21世紀初頭の「民主化ドミノ現象」は旧ソ諸国に何をもたらしたのか。そこから日本は何を学ぶべき...
収録日:2014/10/02
追加日:2015/07/16
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

国際社会で活躍する「アングロ・チャイニーズ」とは

「アングロ・チャイニーズ」の台頭

今後の国際政治を語る上でのキーワードは、「アングロ・チャイニーズ」だ。母語と英語を巧みに使い分け、欧米のビジネスマインドを共有した、いわば「アングロ・サクソン化」した東南アジアに居る中国人のことであり、金融や政...
収録日:2015/05/19
追加日:2015/07/16
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

ヘイダル・アリエフ―アゼルバイジャン建国の父のカリスマ

アゼルバイジャン訪問に学ぶ(3)資源大国アゼルバイジャンの政治史

2006年のBCTパイプライン完成以来、3倍の経済発展を成し遂げたアゼルバイジャンは世界有数の資源国である。ヨーロッパとアジア、中東とロシアの十字路として、地政学的に古くから高い意味を持つ土地柄とともに、島国日...
収録日:2014/10/02
追加日:2015/07/13
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

クルド対応に見るトルコとイランの対立構造

トルコとイランの関係(2)緊張関係と今後のシナリオ

シリアにおける内戦の激化とイラクからのアメリカ軍の撤退によって、トルコとイランの間に横たわる伝統的な競合関係が復活したと歴史学者・山内昌之氏は語る。しかし、両国はスンナ派対シーア派の宗派対立にコミットするだけで...
収録日:2015/06/09
追加日:2015/07/13
山内昌之
東京大学名誉教授

トルコ与党弱体化の背景にはイランとの関係がある?

トルコとイランの関係(1)イラン革命から21世紀へ

トルコとイラン。いずれも西洋と東洋の間に位置して、古代より長い歴史を育んできた国だ。両国間の関係が言及されることは少ないが、互いの内政や国際情勢に及ぼす影響は大きいと、歴史学者・山内昌之氏は考察する。今回は主に...
収録日:2015/06/09
追加日:2015/07/13
山内昌之
東京大学名誉教授

ナゴルノ・カラバフ問題―アゼルバイジャン最大の問題

アゼルバイジャン訪問に学ぶ(2)ボリシェヴィキ革命とナゴルノ・カラバフ問題

アゼルバイジャンの現代史を語る上で重要な1918年。この年、ボリシェヴィキ革命により帝政ロシアが倒れ、アゼルバイジャンの歴史は大きく動き出す。その後、最大の問題となるナゴルノ・カラバフ問題が発生。カラバフ地方を...
収録日:2014/10/02
追加日:2015/07/09
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

アゼルバイジャンの歴史を知れば、ロシアの悪行に気付く

アゼルバイジャン訪問に学ぶ(1)大国との位置関係とその歴史的経緯

北にロシア、西にトルコ、南にイランと、歴史的大国に囲まれた人口900万人の小国、アゼルバイジャン。3年前から始まった島田村塾で、この国を訪れることとなった島田晴雄氏。果たしてその訳は。また、この国の歴史から見え...
収録日:2014/10/02
追加日:2015/07/06
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

狡猾国家イエメンを育てたサウジアラビア、イランとの関係

狡猾国家イエメンの現状(2)サウジとイランの代理戦争

今日のイエメン危機をつくっている政治パターンには、二つの面が機能していると歴史学者・山内昌之氏は言う。そこには、複雑に絡み合うサウジアラビアとイランの対立構造がある。両国との関係を中心に、狡猾国家イエメンが置か...
収録日:2015/06/09
追加日:2015/07/06
山内昌之
東京大学名誉教授

イエメンはエリートが社会の亀裂を利用して経営する国家

狡猾国家イエメンの現状(1)狡猾国家の三つの特徴

イエメンの混沌が大変な勢いで続いている。それは、社会的な混沌状態を恒常化しようとする意識が国のエリートたちに働いていることと無縁ではないと歴史学者・山内昌之氏は言う。そこにイエメンが「狡猾国家」と呼ばれるゆえん...
収録日:2015/06/09
追加日:2015/07/06
山内昌之
東京大学名誉教授

株価急上昇を正当化できるほど中国経済は良い状態にはない

半年で2倍に急上昇した中国株~バブル到来か~

ここ半年で2倍にまで急上昇した中国株に世界の注目が集まっている。しかし、これはバブル現象なのではないかという懸念が大きいのも事実だ。中国経済における経済成長率と経済的非効率増大という図式や、危機感の増す不良債権...
収録日:2015/06/16
追加日:2015/06/25
植田和男
第32代日本銀行総裁

2010年代後半には中国の成長率を抜く!

世界で重要性が増すインドの経済成長

2010年代後半には、インドの経済成長率が中国を抜いて世界第1位になるだろう、とシティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏は語る。それは世界にどのような影響を及ぼすのか。(全3話中第3話目)
収録日:2015/06/09
追加日:2015/06/22
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

製造業を成長させ中間層形成へ―モディノミクス

期待されるモディ政権、メイクインインディア政策とは

シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏は、インドのモディ政権の「メイク・イン・インディア政策」は的を射ており、推進する上で、国内外ともにいい環境になっているという。それはなぜか。(全3話中第2話目)
収録日:2015/06/09
追加日:2015/06/18
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

中国が主導権を握るAIIB、懸念はガバナンス

AIIBの現状と今後の展望

連日報道されるAIIBの動向は、日中のもろもろの緊張も巻き込んで緊迫している。そもそもAIIBとは何なのか。ブレトン・ウッズ体制から変動相場制への移行、そして世界各地で相次いだ通貨危機。1945年以降の世界金融...
収録日:2015/05/27
追加日:2015/06/15
伊藤元重
東京大学名誉教授

インドルピーの下落理由を考える…2013年の教訓とは

続落するインドルピー~インドの経済政策は?

続落するインドルピー安。一体どう見ればいいのか? 今後どうなるのか? 手掛かりは2013年春からのインドルピー下落とそこからの復活劇にある。シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏が過去の類似ケース...
収録日:2015/06/09
追加日:2015/06/15
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

北朝鮮崩壊後の「大韓国」を念頭に冷静に付き合うべき

インド太平洋の基本的構造(3)韓国との付き合い方・台湾の見方

仮に朝鮮半島と台湾で大きな変化が起こったら、日本にどのような影響が及ぶのだろうか。中国との関係も含め、今後の東アジア情勢を占いながら、政策研究大学院大学(GRIPS)学長・白石隆氏とともに両国との付き合い方や見...
収録日:2015/01/21
追加日:2015/06/11
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

クリントン政権時の外交漂流と同様の現象がいま起きている

インド太平洋の基本的構造(2)米国の対外政策が漂流する理由

アメリカの外交政策が漂流している。それは、冷戦終結後、アメリカ一強時代に突入したことに起因すると、政策研究大学院大学(GRIPS)学長・白石隆氏は分析する。果たしてそこで何があったのか。クリントン以降の歴代大統...
収録日:2015/01/21
追加日:2015/06/04
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

予想とは異なる「保守過半数」という結果が意味するもの

2015年イギリス総選挙の結果

2015年5月のイギリスの総選挙は、予想に反して保守党が過半数を獲得した。なぜ、多くの予想とは異なる結果となったのか。また、辛うじて政権を死守した保守党およびイギリスとしての課題は何なのか。政治学者・曽根泰教氏...
収録日:2015/05/25
追加日:2015/06/01
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

タイ、ミャンマー―中国の脇腹での民主化の動きは重要

インド太平洋の基本的構造(1)周辺国の民主化と中国の将来

これまで中国の緩衝国だった周辺国で民主化への動きが起こっている。この動きは中国の将来にどのような影響を与えるのだろうか。政策研究大学院大学(GRIPS)学長・白石隆氏に、習近平政権の国際感覚とともに伺った。(全...
収録日:2015/01/21
追加日:2015/06/01
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 理事長

欧州のアベノミクスへの高い関心は「日本病」への憂慮から

欧州から見たアベノミクス(1)EUが抱える課題

千葉商科大学学長・島田晴雄氏によれば、今ヨーロッパはその深い悩みゆえに、アベノミクスに強い関心を示している。第一次世界大戦後に欧州が掲げた理念、同じようにリーマンショックの打撃を受けながら、日本やアメリカにでき...
収録日:2015/03/31
追加日:2015/05/11
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

豊富な経験、米国初の女性大統領―でも最大の弱点は画像?

ヒラリー・クリントン氏出馬表明~2016米大統領選

ヒラリー・クリントン氏が2016年の米国大統領選への立候補を表明した。この背景には、幅広い中道リベラルの票を早めに取り込みたいクリントン陣営の思惑がある。経験豊富なクリントン氏は有利にも見えるが、実は彼女にも高...
収録日:2015/04/16
追加日:2015/04/23
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

イスラエルは中東ゲームのワイルドカードを握っている

イランは中東の新しい地政学をリードできるのか?

歴史学者・山内昌之氏がイランとともにその動向を注視しているのがイスラエルだ。しかし、いずれにしても、政府の統治レベルも低く市民の主体性も欠如している中東で、安定と秩序を構築するのは容易ではない。山内氏が、その中...
収録日:2015/04/07
追加日:2015/04/22
山内昌之
東京大学名誉教授

ハウシーやイラン革命防衛隊はレッドラインを越えた

サウジアラビアがイエメンを空爆した背景

イランは、ローザンヌ合意で巧みな外交力を発揮し、中東の地政学を大きく変動させつつある。しかし、中東には歴史的な「怨恨ゲーム」が根付いているため、問題は複雑だ。中東・イスラーム地域研究、国際関係史を専門とする歴史...
収録日:2015/04/07
追加日:2015/04/17
山内昌之
東京大学名誉教授

ローザンヌ合意は中東の典型的なゼロサムゲームの図式

中東の覇権を握ろうと目論むイランの野望

2015年4月2日、イランのウラン濃縮に関する「ローザンヌ合意」がP5プラス1との間に交わされた。このことは、急速に進行する中東地政学の書き換えとどのような関係があるのだろうか。歴史学者・山内昌之氏に聞いてみた。
収録日:2015/04/07
追加日:2015/04/14
山内昌之
東京大学名誉教授

ロシアとの稠密な経済関係で制裁をかいくぐるイラン

ロシアの中東政策(後編)鍵を握るトルコとイラン

激動する中東情勢の裏で、各国のしたたかで強靭な外交戦略が展開されている。ロシアの南流計画がブルガリアからトルコにスイッチされ、トルコがエネルギーのハブになろうとしている。一方で、西側諸国から制裁を受けるイランは...
収録日:2015/03/24
追加日:2015/04/12
山内昌之
東京大学名誉教授

強い影響力を持つロシアの中東政策

ロシアの中東政策(前編)欧米が持たない「てこ」

プーチン政権の国際的影響力低下を指摘する見方もある中、中東史を専門とする歴史学者・山内昌之氏(東京大学名誉教授)は、ロシアの中東に対する影響力はますます強くなっていると見ている。中東という駒を巧みに使い、アメリ...
収録日:2015/03/24
追加日:2015/04/11
山内昌之
東京大学名誉教授

欧州に広がるマイナス金利

欧州の金融緩和策と初の「マイナス金利」とは?

2015年1月、ヨーロッパ中央銀行(ECB)が金融緩和政策を発表したが、その前から多くの国で中央銀行による金融緩和政策が実施され、予想以上の効果を発揮している。その理由は、マイナス金利が広がりつつあることだとい...
収録日:2015/03/24
追加日:2015/03/30
植田和男
第32代日本銀行総裁

国立博物館襲撃は政府エリートを狙った明確な戦術

チュニジアにおけるテロの狙い

2015年3月18日、チュニジアのバルドー博物館がテロリストにより襲撃された。これには、チュニジアの重要産業である観光業への打撃という以上に、テロリストが意図する本質的意味がある。イスラム教徒でありながら新しい...
収録日:2015/03/24
追加日:2015/03/27
山内昌之
東京大学名誉教授

ソフトパワーで日中が協力しあうことはまだまだある!

どうなる?戦後70年「安倍談話」(5)日中相互協力に向けて

戦後70年安倍談話を語るシリーズの最終話では、「アジアとの和解」を標榜する若宮啓文氏が、中国との連携の重要性や、良好な日中関係を構築するために日本が果たすことのできる役割について浮き彫りにする。(全5話中第5話目)
収録日:2015/01/29
追加日:2015/03/26
若宮啓文
元朝日新聞主筆

イスラエルが危惧するイラン・米国の融和

中東のパラダイムシフト―米国・イラン・イスラエル

いま中東各国間において、従来の関係性や同盟のあり方が変化していると、歴史学者・山内昌之氏は指摘する。そこには、目先の利害関係や脅威だけではなく、歴史的、宗教的意味を持った対立があり、それぞれの関係性に影響を与え...
収録日:2015/03/11
追加日:2015/03/23
山内昌之
東京大学名誉教授

国有企業改革が徹底できなければ競争力低下へ

習政権の課題とリスク(2)安定成長移行後のリスク

中国は、高度成長から安定成長に移行した後にリスクが待っていると語るキヤノングローバル戦略研究所研究主幹・瀬口清之氏。そこには中国が抱える大きな問題点が潜んでいた。2020年以降のリスクシナリオとともに、習近平政...
収録日:2015/01/05
追加日:2015/03/23
瀬口清之
キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

既存のアラブ国家解体と新勢力の台頭

中東のパラダイムシフト―アラブ国家解体と新勢力台頭

歴史学者・山内昌之氏は、中東は大きなパラダイムシフトを起こしつつ、未だその真空を埋めるに足る権力バランスに欠けており、これが、アラブに破綻国家現象を起こしていると語る。既存のアラブ国家の解体と衝突し合う新勢力、...
収録日:2015/03/11
追加日:2015/03/22
山内昌之
東京大学名誉教授

友にして敵なのか、敵にして友なのか―中東の複雑性

中東のパラダイムシフト―「敵の敵は友」か?

中東情勢に詳しい歴史学者・山内昌之氏は、「敵の敵は友」といった単純な構図では到底中東の複雑性は語れないと言う。このような混迷の中、中東ではパワーシフト、イデオロギーシフトが起きている。ソ連解体の構図、ハンチント...
収録日:2015/03/11
追加日:2015/03/21
山内昌之
東京大学名誉教授

2005年から5年で安定的内需主導型経済へと移行

習政権の課題とリスク(1)経済構造の転換

中国経済は、習近平政権前の2005年を境に大きく変化している。それまでは、輸出競争力不足から「国際収支の天井」という問題を抱えていたという。中国はどうやって輸出競争力強化を図り、問題を解決していったのか。「習近...
収録日:2015/01/05
追加日:2015/03/20
瀬口清之
キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

武漢を起点とした高速鉄道建設は2020年には終了

中国高度成長は2020年まで(2)インフラ建設減速

中国の高度成長を支えたもう一つのエンジン・インフラ建設も主だった高速鉄道建設が落ち着けば、高度成長も終わりを迎える、とキヤノングローバル戦略研究所研究主幹・瀬口清之氏はみている。いまだ、急成長の姿をみせる中国の...
収録日:2015/01/05
追加日:2015/03/19
瀬口清之
キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

かつての日本よりも速く農林漁業労働人口比率が低下

中国高度成長は2020年まで(1)都市化の減速

キヤノングローバル戦略研究所研究主幹・瀬口清之氏は、中国の高度成長は2020年頃をめどに終わるのではないかと読んでいる。今までの高度成長を支えてきた二つの要因と、すでにその成長のかげりを示すマイナス要因について...
収録日:2015/01/05
追加日:2015/03/18
瀬口清之
キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

構造不況でも全体は好調―80年代後半の日本と酷似

ゴーストタウン現象の真相(2)日本も同じ問題を経験

中国には多くのゴーストタウンが存在するが、なぜ中国にゴーストタウンが増えたのか。キヤノングローバル戦略研究所研究主幹・瀬口清之氏は三つの原因を挙げて解説しながら、中国の不動産市場は今後どう動いていくのか、その見...
収録日:2015/01/05
追加日:2015/03/17
瀬口清之
キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

シャドーバンキングの急速な伸びを2013年以降抑制

ゴーストタウン現象の真相(1)不動産市場は安定回復

今、中国にはゴーストタウンが多く存在する。このことで、日本ではよく中国経済失速の可能性が話題になるが、「現状は心配いらない」とキヤノングローバル戦略研究所研究主幹・瀬口清之氏は語る。その理由を独自のグラフをもと...
収録日:2015/01/05
追加日:2015/03/16
瀬口清之
キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

2012年以降の消費者物価は2~3%で極めて安定推移

中国経済は安定保持(3)物価が語る市場経済安定化

中国経済は現状、非常に安定を保持していると言える。その安定の一面である中国の物価について、キヤノングローバル戦略研究所研究主幹・瀬口清之氏が解説する。グラフが示す市場経済化以降の中国の市場動向は一目瞭然。中国経...
収録日:2015/01/05
追加日:2015/03/13
瀬口清之
キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

2011年以降の消費の拡大は内需中心への構造変化

中国経済は安定保持(2)消費主導と雇用増大

「中国経済は失速ではなく安定を保持している」と言うのが、中国経済の専門家、キヤノングローバル戦略研究所研究主幹・瀬口清之氏の分析だ。その根拠となるのは、この10年間の経済事情を物語るデータである。数字とともに、...
収録日:2015/01/05
追加日:2015/03/12
瀬口清之
キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

各世界の対立する論理の上位概念は「たしなみ」か?

「イスラム国」の本質と将来(6)中東と国際社会の目指すべき方向

歴史学者・山内昌之氏による「イスラム国(IS)」の本質と将来」に関する講演終了後は、充実の質疑応答の時間を迎えた。参加者の鋭く本質を突いた質問に、山内氏からは「次回の約束」も最後には飛び出すほどだった。(201...
収録日:2015/02/16
追加日:2015/03/11
山内昌之
東京大学名誉教授

中国経済は本当に失速? 二つの時期に分けて考えよう

中国経済は安定保持(1)2012年から安定の時代へ

中国の経済動向は、日本のみならず世界中の注目の的だ。しかし、自由主義市場の各国とは事情も大きく異なる上、大変動を続けるその実態はなかなかポイントがつかみがたい。日銀北京事務所長などを経て、中国経済に精通したキヤ...
収録日:2015/01/05
追加日:2015/03/11
瀬口清之
キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

「文明の衝突」がイスラム世界内部で頂点に達している

「イスラム国」と中東の変動(3)中東の未来地図

大きなパラダイムシフトを通じて、中東はどこに着地しようとするのだろうか。世界が注目する動向について、歴史学者・山内昌之氏は現代史上に先行する相似形を見出している。かつて強大な帝国を倒してつくられた人工国家・ソ連...
収録日:2015/02/25
追加日:2015/03/09
山内昌之
東京大学名誉教授

中東諸国の国益が交錯し、より有利な影響力を諸外国は模索

「イスラム国」と中東の変動(2)「冷戦」復活という見立て

中東情勢に詳しい歴史学者・山内昌之氏によれば、中東の大変動は、かつての同盟・協力関係も劇的に変化させた。今までの同盟関係の崩壊に代わり生じているのが対ISのつながりだ。しかし、これも単一に語ることができないのが...
収録日:2015/02/25
追加日:2015/03/07
山内昌之
東京大学名誉教授

IS、クルド、そして人民が中東世界を大きく変容させる

「イスラム国」と中東の変動(1)旧体制に反旗を翻す三大勢力

歴史学者・山内昌之氏は中東の混迷状態を「大きなパラダイムシフト」と表現する。さまざまな勢力争いで中東が混戦しているというよりも、大局的にみて新旧イスラムイデオロギーの入れ代わりが、中東世界を根底から変えつつある...
収録日:2015/02/25
追加日:2015/03/06
山内昌之
東京大学名誉教授

極端な派は消滅したが・・・7世紀からあった過激な集団

「イスラム国」の本質と将来(5)イスラム過激派を生み出すイスラム教の本質とは?

歴史学者・山内昌之氏による「イスラム国(IS)の本質と将来」に関する講演終了後は、充実の質疑応答の時間を迎えた。参加者の鋭く本質を突いた質問に、山内氏はどのように答えたのか。(2015年2月16日開催 日本ビジ...
収録日:2015/02/16
追加日:2015/03/05
山内昌之
東京大学名誉教授

日本は中東・イスラム世界にどう向き合うべきか?

「イスラム国」の本質と将来(4)日本は「イスラム国」に対して何をすべきなのか

中東への人道支援は果たしてテロを助長することになるのか。報道や学問の自由と安心立命は、どこで折り合いがつくのか。また国家はこの問題にどこまで関与できるのか。さまざまな意見、思惑が交錯する中、歴史学者・山内昌之氏...
収録日:2015/02/16
追加日:2015/03/04
山内昌之
東京大学名誉教授

イスラムでは許しがたい火刑を断行したIS

「イスラム国」の本質と将来(3)「イスラム国」は、組織か「国家」か

イスラムとは、信仰共同体であると同時に国家であるという特徴を持ち、「イスラム国(IS)」はこの点を巧みに利用しカリフ宣言を行った。しかし、2015年1月を契機に、中東の人々がISに抱いてきた印象は変化している、...
収録日:2015/02/16
追加日:2015/03/03
山内昌之
東京大学名誉教授

「日本は中東で愛されている」は正しく、かつ間違っている

「イスラム国」の本質と将来(2)「イスラム国」の日本人殺害事件の教訓と掃討コスト

「日本は中東で愛されている国」、この認識は正しく、かつ間違っている、と中東・イスラム史研究の第一人者である山内昌之氏は語る。日本人人質殺害事件から得た教訓をもとに、一歴史家の目をもって語る、「中東と日本」、「日...
収録日:2015/02/16
追加日:2015/03/02
山内昌之
東京大学名誉教授

2014年12月に報道された日本への危険なシグナル

「イスラム国」の本質と将来(1)「イスラム国」は、もはや対岸の火事ではない

中東・イスラム史研究の第一人者・山内昌之氏は、「イスラム国(IS)」の出現は大局的に見れば、中東の政治の枠組みのリアリティを変えてしまったと解説する。ISの影響力が中東の域を超えて拡大しつつある今、決してこの状...
収録日:2015/02/16
追加日:2015/03/01
山内昌之
東京大学名誉教授

ユーロの値崩れも市場は楽観視―理由は3つある

ユーロの十字架とギリシャ問題(4)ギリシャ問題の経緯と今後の見通し

ギリシャ問題によって、再び足元でユーロが値崩れしているという。これが新たな危機につながることはないのか。シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏がギリシャ問題の経緯と今後の見通しを語る。「ユーロの十...
収録日:2015/02/19
追加日:2015/02/28
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

ユーロ不足の根底には競争力問題がある

ユーロの十字架とギリシャ問題(3)欧州ソブリン危機が引き起こされたユーロの構造問題

ギリシャ危機は、単にギリシャだけが原因で起きたわけではない。そこには「ユーロの構造」の問題があった。シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏が語る「ユーロの十字架とギリシャ問題」シリーズ第3話。
収録日:2015/02/19
追加日:2015/02/27
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

欧州は約20年周期で深刻な通貨危機に陥る傾向がある

ユーロの十字架とギリシャ問題(2)欧州通貨危機の歴史

第一次世界大戦以降、欧州は約20年周期で通貨危機に陥るようになったという。それは欧州の凋落と、新たな覇権国家の誕生と繁栄を象徴しているのではないか。シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏が語る「ユ...
収録日:2015/02/19
追加日:2015/02/26
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

7世紀のハワーリジュ派とISとの比較

「イスラム国(ISIL)」日本人殺害事件に際して~ハワーリジュ派とイスラム国

「イスラム国(ISIL)」事件で変化したのは中東の意識ではなく、日本自身の中東への関与姿勢ではないか、と歴史学者・山内昌之氏は問いかける。「中東で愛される日本」という建前や欧米とは一線を画する安心立命の境地から...
収録日:2015/02/16
追加日:2015/02/25
山内昌之
東京大学名誉教授

2008年以降のユーロ下落には3つの局面がある

ユーロの十字架とギリシャ問題(1)ユーロ安の背景と今後の見通し

ユーロ安が止まらない。そして、再発するギリシャ問題。欧州とユーロに何が起こっているのか。今後どうなるのか。シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏が鳥の目・虫の目で語る「ユーロの十字架とギリシャ問題...
収録日:2015/02/19
追加日:2015/02/25
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

「良識あふれし賢き側」‥日本が採るべき道とは?

「イスラム国(ISIL)」日本人殺害事件に際して~日本は中東人道支援を止めるべきなのか

中東から悲惨なニュースが日々送られてくる現在、日本人としてどう向き合うべきか定めかねているのが多数の良識派ではないだろうか。中東・イスラム史研究における日本の第一人者で、古典や近代文学を通じて日本人の精神性の研...
収録日:2015/02/16
追加日:2015/02/24
山内昌之
東京大学名誉教授

「2014年は国際政治と世界史の転換点」

「イスラム国(ISIL)」日本人殺害事件に際して~転換期に出現した「異次元の危機」

「イスラム国(ISIL)」の出現を「異次元の危機」と呼ぶ歴史学者・山内昌之氏は、このテロ集団の危機について、最も早くから警鐘を鳴らしてきた識者の一人だ。その危惧は日本人拉致殺害事件として表面化してしまい、日本と...
収録日:2015/02/03
追加日:2015/02/14
山内昌之
東京大学名誉教授

推測の批判は敵を利する‥古代ローマ期『モラリア』の示唆

「イスラム国(ISIL)」日本人殺害事件に際して~「イスラム国」報道への危惧

「今回のイスラム国事件に際して、テレビやインターネットで繰り広げられた詮索や推測による政府批判には問題がある」と、イスラム研究の第一人者・山内昌之氏は危惧する。山内氏がイスラム国日本人殺害事件を語る。(シリーズ...
収録日:2015/02/03
追加日:2015/02/11
山内昌之
東京大学名誉教授

歴史が証明する「本当の勇者、智者」とは?

「イスラム国(ISIL)」日本人殺害事件に際して~私たちが得た教訓ととるべき態度

テロの歴史で一番凶悪な部類に入るイスラム国の事件から得られた教訓や、今後私たちがとるべき態度とはどのようなものか。イスラム研究の第一人者・山内昌之氏がイスラム国日本人殺害事件を語る。(シリーズ講話第1話目)
収録日:2015/02/03
追加日:2015/02/10
山内昌之
東京大学名誉教授

予算は半減したのに日本の開発援助に高い評価という皮肉

権力政治化する国際社会と国際協力(2)国際開発協力における日本の役割

現在、世界全体が権力政治を優位とする社会になっている。そんな中、国際協力における好材料として、環境と国際開発協力という二つの側面を提示した高橋一生氏。今回は、国際開発協力について、現在の世界状況を踏まえながら、...
収録日:2014/10/28
追加日:2015/02/10
高橋一生
元国際基督教大学教授

国際協力システムの強化に関して出てきた2つの好材料

権力政治化する国際社会と国際協力(1)環境における日本の役割

国際社会は 権利政治と国際協力という二重構造で成り立っていると語る日本国連学会理事であるリベラルアーツ21代表幹事の高橋一生氏。現在は、中国によるアメリカの覇権へのチャレンジや、混乱する中近東への各国の対応が対立...
収録日:2014/10/28
追加日:2015/02/09
高橋一生
元国際基督教大学教授

「21世紀はアジアの時代」をアンガス・マディソンが予測

近代のドラマ~民族国家と経済成長~

英国の経済学者、アンガス・マディソン博士は「21世紀は、アジアの時代」であることをいち早く予測した人物だった。しかし、この予測も、「民族国家」としての覇権争いが戦争という局面を迎えなければという話であることは言...
収録日:2014/10/28
追加日:2015/02/05
高橋一生
元国際基督教大学教授

ECBの量的緩和導入において、気になる不安材料がある

スイスショックとユーロ安(4)スイスショックが為替相場に及ぼす影響

本シリーズ最終回は、スイスショックが為替相場に及ぼす影響についてである。まだまだ不確定要素は大きいが、日本の投資家が気にすべきポイントについても、シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏に伺ってみた...
収録日:2015/01/23
追加日:2015/01/31
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

シビれた! スイス中央銀行ヒルデブランド総裁の声明とは?

スイスショックとユーロ安(3)スイスのユーロペッグ制度導入の背景

シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏が、スイスがユーロペッグ制度を導入した背景を近隣諸国との関係を軸に見ていく。面積は狭いが連邦制をとるスイスが、強い軍隊とともに信頼を置いてきたのが、「金よりも...
収録日:2015/01/23
追加日:2015/01/30
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

異常事態だった! 高まる不安からスイスの金保有の国民投票

スイスショックとユーロ安(2)スイス中銀が上限レートの撤廃した背景

スイスショックの本質は、中央銀行の政策効果が限界を露呈したことと、そこに至る国民の危機感の圧力にあったとシティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏は分析する。「中央銀行神話」が崩れるという見方から、日...
収録日:2015/01/23
追加日:2015/01/29
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

歴史的急騰! 通貨ペッグ制度切り崩しの歴史を振り返る

スイスショックとユーロ安(1)スイスショックとは何だったのか

世界が狭くなった今、恩恵とともにリスクの波及も速くなった。「最も弱い環」は、しばしば犠牲にされるが、逆にそこから問題点が噴出することも多く、特にグローバル金融システムに関わる人々は、海の向こうの動静を分刻みで注...
収録日:2015/01/23
追加日:2015/01/28
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

イスラム国がもたらしたクルド独立国家への道

イスラム国とクルド独立(3)イスラム国がもたらしたクルド独立国家への道

中東におけるイスラム国とクルド民族の対決は思わざる波及効果を引き起こしていると、山内昌之氏は見る。それは、クルド人の反目を解消させ、イラク軍の腐敗を露呈させ、欧米を中心とする国際世論を揺るがす勢いとなっている。...
収録日:2014/12/12
追加日:2015/01/23
山内昌之
東京大学名誉教授

歴史認識問題―現代史を教えない日本、誇張して教える中国

「島田村塾」リベラルアーツ特講(4)日中の近現代史から見えるもの

日本は今、歴史認識問題で中韓と非常に冷たい時代になっている。それは、経緯をたどればすでに片付いている話だが、実は、日本側に大きな問題が一つある、と島田晴雄氏は語る。日中に横たわる歴史を手すりに、日本が抱えている...
収録日:2014/12/05
追加日:2015/01/23
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

クルド人とイスラム国(ISIL)…対立の経過と意味

イスラム国とクルド独立(2)イスラム国vsクルド~中東の新たな対決構図

イラクとシリアで戦闘を繰り広げるイスラム国によって国際的な表舞台に登場したのが「クルド問題」だ。トルコ、シリア、イラク、イランに四散して虐げられ反目し合ってきたクルド人は、厳しい戦いを通じて自らの存在と勢力を世...
収録日:2014/12/12
追加日:2015/01/22
山内昌之
東京大学名誉教授

イスラム国掃討には2つの世界大戦より時間がかかる

イスラム国とクルド独立(1)イスラム国と世界のジレンマ

2014年は、イスラム国成立の年として歴史に刻まれるだろう。「それ以前の中東に戻ることは考えづらい」と歴史学者の山内昌之氏は言う。2015年、第二次世界大戦敗戦から70年を迎える日本は、イスラム国をどう見るべき...
収録日:2014/12/12
追加日:2015/01/21
山内昌之
東京大学名誉教授

エンブラエルやペトロブラスにみるブラジル企業の多様性

ブラジル訪問に学ぶ(3)ブラジルの復元力の源は「多様性」と「明るさ」

日本から見れば地球の反対側に位置するブラジル。しかし、ブラジルと日本の間には地理的なものだけではなく、いくつもの「正反対」が存在する。その中にこそ、日本の問題を打開するヒントがある! 島田晴雄氏が実際に見聞きし...
収録日:2014/10/02
追加日:2015/01/05
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

カルドーゾ大統領とルーラ大統領によるブラジルの発展

ブラジル訪問に学ぶ(2)ブラジルを頂点に導いた二人の大統領

軍政からオイルショックを経て民政移管。その後、2000パーセントに及ぶインフレ率が一気に1桁台に収束。どん底と頂点を繰り返し経験しながら、ブラジルはその存在感を高めていく。奇跡の逆転劇を可能にした二人の偉大な大...
収録日:2014/10/02
追加日:2014/12/23
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

グーグルもGメールも×‥文化大革命以来の厳しい言論弾圧

中国事情・最前線~北京での“トラック2外交”から

今、中国で何が起こっているのか? 習近平という得体の知れない強大なリーダーはどこへ向かおうとしているのか? 北京を訪れたジェラルド・カーティス氏が“トラック2外交”から見た中国事情の最前線を語る。
収録日:2014/11/10
追加日:2014/12/16

ブラジルは21世紀を代表する成長国で非先進国のリーダー

ブラジル訪問に学ぶ(1)「犯罪立国」ブラジルの問題と底力

島田晴雄氏は、日本が学ぶべき点があるとしてブラジルとアゼルバイジャンに注目しており、2014年前半に両国を訪問した。現地での見聞から学び、日本の将来を考える、シリーズ講演前半のブラジル篇第1話目。(2014年1...
収録日:2014/10/02
追加日:2014/12/05
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

イスラエルが原子炉を持った理由と核兵器保有の真相

イスラエルの安全保障観に学ぶ(4)存続への闘い

4回にわたりイスラエルの歴史を見てきたが、現在のイスラエルの姿は決してバラ色とは言えない。何よりもパレスチナ難民問題をめぐる紛争は、21世紀の国際的課題として筆頭に挙げられる。市街には壁がつくられ、ミサイル攻撃...
収録日:2014/07/08
追加日:2014/11/25
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

テオドール・ヘルツルによるシオニスト運動の始まり

イスラエルの安全保障観に学ぶ(3)現代イスラエルの建国

イスラエルの超能動的国防意識の裏側には、欧米の列強に翻弄された建国への道がある。偏見と迫害から逃れるためには自前の国土を持つしかない。しかし、パレスチナでの近代国家建設には邪魔になる先住者だけでなく、利用しよう...
収録日:2014/07/08
追加日:2014/11/15
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

古代イスラエルに端を発するユダヤ人の悲劇の歴史

イスラエルの安全保障観に学ぶ(2)古代イスラエルの滅亡と「ディアスポラ」

ユダヤ人の悲劇の歴史は、実は古代イスラエルに端を発している。ローマ帝国に国を滅ぼされ、1900年に及ぶ流浪の日々を送らねばならなかったユダヤ民族は、生きるために世界中で、さまざまな分野で必死の努力を続けたのだ。...
収録日:2014/07/08
追加日:2014/11/06
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

イスラエルの安全保障の基本は徹底した「先制攻撃」

イスラエルの安全保障観に学ぶ(1)「先制攻撃」の背景にある「ホロコースト」のトラウマ

イスラエルの安全保障の基本は「先制攻撃」の一言に尽きる。われわれ日本人からすれば過激にも思えるその方針だが、実はそこにはユダヤ民族が歴史的に経験してきたいくつかのトラウマがある。島田晴雄氏がユダヤ民族の悲劇の歴...
収録日:2014/07/08
追加日:2014/10/30
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

14億人の民を統治するには連邦共和制を採るべき!?

「中国の大問題」について(4)中国を統治する方法

「今後、中国は14億人の民を中国共産党8000万人で統治するのは難しいだろう」と丹羽宇一郎氏は言う。では、中国は国をどのように統治したらよいのか。中国を見つめ続けてきた丹羽氏は、連邦共和制を提案する。(全4話中...
収録日:2014/07/28
追加日:2014/09/29
丹羽宇一郎
元・中華人民共和国駐箚特命全権大使

アメリカの伝統的な「二重封じ込め」政策の再現

「イスラム国」米イラク空爆~六つの背景とシリア情勢への対応~(後編)

イスラム国に対する米軍のイラク空爆開始からはや1カ月、事態は長期化の様相も呈し、出口が見えない。米欧、特にアメリカが軍事攻撃に打って出た六つの背景と、シリア情勢への対応について、山内昌之氏が鋭く分析する。(後編)
収録日:2014/09/18
追加日:2014/09/25
山内昌之
東京大学名誉教授

次の目標は中東におけるアメリカ最大の同盟国

「イスラム国」米イラク空爆~六つの背景とシリア情勢への対応~(前編)

イスラム国に対する米軍のイラク空爆開始からはや1カ月、事態は長期化の様相も呈し、出口が見えない。米欧、特にアメリカが軍事攻撃に打って出た六つの背景と、シリア情勢への対応について、山内昌之氏が鋭く分析する。(前編)
収録日:2014/09/18
追加日:2014/09/24
山内昌之
東京大学名誉教授

国家と国民のあり方を根本から問う「イスラム国」

三つの戦争と「イスラム国」―中東情勢における悲劇の本質

混迷を極める中東の戦い。その台風の目は「イスラム国(IS)」なる新興の過激派組織だ。過日、この組織により邦人男性が拘束された。今、中東を揺るがすISの動向と主張、国際情勢への影響を歴史家の山内昌之氏が平易に解説...
収録日:2014/08/20
追加日:2014/09/18
山内昌之
東京大学名誉教授

権力構造を清掃中! 第2次習近平体制に残るのは誰?

「中国の大問題」について(3)第2次習近平体制に向けて

国家主席としての習近平の実力は、一体どのようなものか。今後、習近平体制は何を実施し、どのように変化していくのか。習近平に直接何度も会っている丹羽氏が、習近平および習近平体制の現在と将来の見通しについて明かす。(...
収録日:2014/07/28
追加日:2014/09/17
丹羽宇一郎
元・中華人民共和国駐箚特命全権大使

感動の大議論! ペンシルベニア大学に集った日本学研究者

『歩こうアメリカ、語ろうニッポン』レポート(5)フィラデルフィア編-2 米国で進む日本研究、見直したい日本の宝

議論爆発の最終日、これぞ『歩こうアメリカ、語ろうニッポン』の醍醐味! 団員たちは、ペンシルベニア大学の日本学研究者たちと白熱の議論を尽くした後、パネル・ディスカッションでさらに現代の日本をアメリカに伝達する。全...
収録日:2014/06/24
追加日:2014/09/16
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ISの戦闘と第3次ガザ戦争では歴史的な意味合いが違う

ガザの悲劇、その反復の理由―新しい三つの変化

ハマスとイスラエルによる第3次ガザ戦争が続いている。しかし、この戦争がイスラエル南部国境の恒久的な安全保障の確立に成功するとは思えないと語る山内昌之氏。それは、イスラエルとパレスチナとの争いに新しい三つの変化が...
収録日:2014/08/20
追加日:2014/09/12
山内昌之
東京大学名誉教授

ガザを統治するハマスはなぜ妥協なき戦いを続けるのか?

ガザ地区におけるイスラエルとパレスチナの対立(2)イスラエルの軍事作戦とハマスの政治的戦術

ガザ地区ではなぜ、恒久的平和はおろかしばしの停戦状態さえ維持できないのか? そこにはイスラエルの報復的軍事行為もさることながら、イスラエルとの交戦を高次の政治的意図をもって捉えるハマスの発想が大きく影響している...
収録日:2014/07/30
追加日:2014/09/08
山内昌之
東京大学名誉教授

ガザ地区のイスラエルとハマスの対立を3つの次元で考える

ガザ地区におけるイスラエルとパレスチナの対立(1)三つの次元の変化

多くの犠牲者を出して、今なお、戦火の絶えないパレスチナ・ガザ地区。イスラエルとパレスチナの問題は、なぜ根本的解決に至らないのか? 歴史学者・山内昌之氏が三つの次元でこの問題の深層に迫る。
収録日:2014/07/30
追加日:2014/09/04
山内昌之
東京大学名誉教授

「これが日本よ!」独立宣言の町で遭遇した、しつらえの感動

『歩こうアメリカ、語ろうニッポン』レポート(4)フィラデルフィア篇-1 美術館の茶室と浮世絵に見る貴重な日本研究

 『歩こうアメリカ、語ろうニッポン』の旅も後半となり、島田晴雄氏以下メンバーはいよいよ「独立宣言の町」フィラデルフィアへ。フィラデルフィア美術館にあるのは、ロッキーが駆け上がった階段だけではない。日本の美術を研...
収録日:2014/06/24
追加日:2014/09/04
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

21世紀の毛沢東と周恩来を目指しているのか?

習近平の野望~中国の権力闘争

薄熙来、徐才厚、周永康と相次ぐ超大物の摘発、失脚。この「粛正」を断行しているのが習近平国家主席だ。「腐敗追放」のスローガンの背後で習近平が真に狙うものは何なのか。岡崎久彦氏が彼を「毛沢東かスターリンか」と評する...
収録日:2014/08/01
追加日:2014/09/04
岡崎久彦
外交評論家

鄧小平の改革開放から約40年ーこのままでは失敗する

「中国の大問題」について(2)社会主義市場経済の限界と可能性

類のない超経済大国となった中国。だがその「驕り」は中国の足下をすくうだろうと、丹羽宇一郎前中国大使は指摘する。中国経済は今後どうなるのか。「世界の工場」から「世界の市場」へと移行する中国に対して、日本はどう向き...
収録日:2014/07/28
追加日:2014/09/04
丹羽宇一郎
元・中華人民共和国駐箚特命全権大使

バーボンの本場で定着しつつある日本スタイル

『歩こうアメリカ、語ろうニッポン』レポート(3)ケンタッキー篇-2 本音で語り、本来の外交を知る

白熱のパネルディスカッションや心温まるパーティー、そしてここでも実感した日本企業の地元貢献の力。目立たずとも、深く静かに根を下ろしている日本の姿を語る、島田晴雄氏のケンタッキー訪問レポート後半。(全5話中第3話目)
収録日:2014/06/24
追加日:2014/08/28
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

今の中国は40年前の日本と同じだが、規模が桁違い

「中国の大問題」について(1)数字で読み解く中国経済の実情

「中国経済はもう終わり」。最近、そんな声がよく聞かれる。だが、それを「勉強不足」の浅見と一蹴する識者がいる。「終わり」どころか、中国経済はまだまだ伸びる。そして早晩アメリカを抜くだろう。伊藤忠商事社長・会長から...
収録日:2014/07/28
追加日:2014/08/28
丹羽宇一郎
元・中華人民共和国駐箚特命全権大使

日本への関心は低いが、「トヨタには世話になっている」

『歩こうアメリカ、語ろうニッポン』レポート(2)ケンタッキー篇-1 アメリカのハートをつかんだ日本企業の姿

島田晴雄氏一行がまず向かった先は、ケンタッキー。この草深い町で、「日本」はどのような印象を持たれているのだろうか? そこには、控えめに努力し続け、ケンタッキーの人々のハートをつかんできた日本企業の姿があった。『...
収録日:2014/06/24
追加日:2014/08/21
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「歩こうアメリカ、語ろうニッポン」プロジェクトとは?

『歩こうアメリカ、語ろうニッポン』レポート(1)プロジェクトの経緯と背景

『歩こうアメリカ、語ろうニッポン』は、首相官邸でこの春急きょ企画、始動したプロジェクトである。果たして、このプロジェクトにはどんな意図があって、どのように進められたのか。その経緯と背景について島田晴雄氏が語る「...
収録日:2014/06/24
追加日:2014/08/14
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

トルコ大統領選とISによるイスラーム国家の樹立

トルコ大統領選とISIL

10MTVではおなじみの歴史学者・山内昌之氏が、2014年6月22日から7月5日のトルコ研究調査から戻られた。クリミア半島と中東。今最も激震する両地域に挟まれているのが、トルコ共和国である。現地の報道機関や市民...
収録日:2014/07/17
追加日:2014/08/08
山内昌之
東京大学名誉教授

ホロコーストのトラウマがイスラエル建国思想の底流にある

イスラエルの歴史、民族の離散と迫害(2)

国を追われたユダヤ民族は、その知識と能力を武器に各分野で活躍し、ついに念願の建国を果たす。しかし、そのイスラエル建国の思想的底流にあるものは、実は、ユダヤ人にとっての歴史的大惨事のトラウマだった! 歴史の真実をえ...
収録日:2013/10/04
追加日:2014/08/07
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

イスラエル、1900年に及ぶ離散と迫害の歴史

イスラエルの歴史、民族の離散と迫害(1)

近代イスラエル史に続き、古代イスラエルの歴史を年代を追ってさらにひもとき、ユダヤ民族離散と迫害の歴史を島田晴雄氏が解説。イスラエル建国の意味を考え、イスラエルの今を知るために必見の歴史講義の前編。(全5話中第4...
収録日:2013/10/04
追加日:2014/08/01
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

六日戦争で聖地「嘆きの壁」を回復したユダヤ民族

近代イスラエルの誕生:その苦闘の背景(2)

近代イスラエル史の後編では、建国以後の状況に触れる。欧州列強に翻弄されたユダヤ人がイスラエルを建国したのは1948年5月14日。しかし、国をつくればそれで安泰というわけではない。納得しない周辺諸国との度重なる紛...
収録日:2013/10/04
追加日:2014/07/24
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

現実離れしたお経を唱えながら成り行きを見守るしかない

混迷するイラクと対応策が分からないアメリカ

今、イラクでは反乱軍が蜂起して勢力を伸ばしている。また、クルド人自治区が独立を画策している。そこにはどのような背景があるのか。なぜアメリカはなかなか介入しようとしないのか。イラク情勢に精通する岡崎久彦氏が複雑に...
収録日:2014/06/25
追加日:2014/07/24
岡崎久彦
外交評論家

イスラエルの歴史を学ぶ~シオニズム運動と英国の三枚舌

近代イスラエルの誕生:その苦闘の背景(1)

 国防において、科学・芸術・産業の追究において、イスラエル人が示す桁外れの熱意。その根源は、民族がたどった歴史にあると島田晴雄氏は言う。現代のイスラエル精神に直接影響を及ぼした近代イスラエルの成立過程を2回に分...
収録日:2013/10/04
追加日:2014/07/17
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

イスラエルの高い防衛意識と世界一の新規ビジネス開業率

イスラエルの今

あらゆる組織に「国際戦略」が求められる昨今、日本人の多くが身に付け損なっている世界の常識がある。それは、世界の大多数の国が直接・間接に関わるパレスチナ問題、とりわけイスラエルとユダヤに対する認識だ。島田晴雄氏の...
収録日:2013/10/04
追加日:2014/07/07
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

元ペトロブラス社長が憂慮する日伯相互理解の欠如

ブラジルと日本の問題点~ブラジル2世・植木茂彬氏からの進言~

「このままでは本当の先進国になるはずがない」と、ブラジルの現状を憂慮するブラジル2世の植木茂彬氏。軍政時代、エネルギー大臣を務め、深海5000メートルの採掘事業を進めるペトロブラスの社長でもあった植木氏に、ブラ...
収録日:2014/04/10
追加日:2014/06/19
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ブラジル的楽観性をもって将来を展望せよ!

日本とブラジルの将来に向けて~何を学び合えるか?

歴史的に深い関係を築いてきた日本とブラジル。日本がブラジルに提供できるものが多々あるのはもちろんだが、ブラジルから日本が学べるものもまた、決して少なくない。双方何を学び合い、教え合い、そして手を取り合って何を世...
収録日:2014/04/10
追加日:2014/06/19
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

クビチェック大統領が築いた「ブラジリア」は人類史的偉業

ブラジルの繁栄と転落(1)ブラジリアと軍政時代

BRICsのトップと言われたブラジルが低迷段階に入ったと言われている。しかし、ブラジルには復元力があると語る島田晴雄氏。繁栄と転落の歴史の中で、ブラジル経済がいかに復活を遂げていったのか。シリーズ前編となる今回...
収録日:2014/04/10
追加日:2014/06/12
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

カルドーゾ、ルーラ政権と続いたブラジルの繁栄

ブラジルの繁栄と転落(2)民政移管後の大復活と債権国への道

繁栄と転落の歴史をたどりながら、ブラジルの復元力に迫るシリーズ後編。驚異的な高度成長を遂げた軍政時代の後、転落と復活のなか、今日に至った経緯を追いながら、ブラジルが将来、世界の牽引役を担う可能性に追う。
収録日:2014/04/10
追加日:2014/06/12
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

大使召還事件はGCCに新たな枠組みをもたらす

中東・湾岸情勢(2)新しい戦略的互恵と提携の時代へ

中東・湾岸の諸国間関係が大きく揺れている。長らく伏流していたズレが「アラブの春」を契機に表出しはじめ、米国の方針転換により噴出した。サウジアラビアを中心とした湾岸協力会議(GCC)は、アメリカ、ロシアを含む世界...
収録日:2014/04/23
追加日:2014/05/22
山内昌之
東京大学名誉教授

GCC(湾岸協力会議)にとって前例のない政治的亀裂

中東・湾岸情勢(1)GCC3カ国のカタール大使召還事件を読み解く

イスラム主義組織の反政府運動。米オバマ政権の中東戦略の見直し。ペルシャ湾岸の石油大国サウジアラビアを揺るがす真の脅威とは。カタール大使召還事件というあまり注目されていない重要事件から中東情勢を読み解き、今後を見...
収録日:2014/04/23
追加日:2014/05/22
山内昌之
東京大学名誉教授

小国・日本に破れた屈辱が日中関係を複雑にした

中国近代化の真実~科挙と日清戦争(2)日清戦争の爪痕

日清戦争が中国に与えた衝撃と屈辱は想像を絶すると島田晴雄氏は指摘する。中国の文化に憧れ抜いた「属国」の裏切りを意味するからだ。その爪痕は中国の近代化に影を落としたのか、それとも動力源となったのか。(後編)
収録日:2014/03/04
追加日:2014/05/08
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

中国、朝鮮半島、ロシアにとって日本は実に邪魔な国

「逆さ地図」に見る日ロ中韓の宿命的な関係

中国、朝鮮半島、ロシアにとって、果たして日本はどのように見えているのか。石川好氏が、一つの変わった地図を使って視聴者の視点を転換しながら、日本と大陸との宿命的な関係について解説する。※使用している地図は富山県が作...
収録日:2013/10/31
追加日:2014/05/08
石川好
作家

ウクライナ情勢をめぐるロシアと米欧の関係の緊迫化

ウクライナ問題を読む~米ロの動きを注視する中国と日本の外交姿勢への提言~

ウクライナ問題によりロシアと米欧が緊迫化する中、その影響は東アジアにも及ぶ可能性がある。ロシアとアメリカの動きを注視する中国。国際秩序を大きく揺るがすこの問題を歴史的見地から考察し、日本がどう向き合うべきかを提...
収録日:2014/03/27
追加日:2014/05/02
山内昌之
東京大学名誉教授

「エリート官僚・科挙」と「低い識字率の庶民」という矛盾

中国近代化の真実~科挙と日清戦争(1)ピンインと科挙

四声と発音は、中国語の第一関門。それを表す記号に島田晴雄氏は注目した。漢字の読みをアルファベットで記す「ピンイン」はわずか100年の歴史。その裏には近代西洋文明と遭遇した中国の深い悩みが隠されていた。(前編)
収録日:2014/03/04
追加日:2014/05/01
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

毛沢東の「1万年後に解決」にキッシンジャーがのけぞった

百年河清を俟つ~中国流の物事の解決方法~

中国と関係を築いていくのはなぜ難しいのか? その一因は「百年河清を俟つ」の言葉に見られるように、中国特有の時間軸のとらえ方にある。数々の歴史的エピソードや今日なお尾を引く諸問題を事例に、中国的物事の解決方法を徹...
収録日:2013/10/31
追加日:2014/05/01
石川好
作家

戦後70周年、中ロ共催の記念式典の動きも

「2015年問題」を考える

2015年は戦後70周年にあたる節目の年。中国とロシアはこの年に合同イベントを行うとの情報がある。このことが、隣国である韓国、北朝鮮、そして日本にどんな影響を与えるのか。この「2015年問題」について石川好氏が...
収録日:2013/10/31
追加日:2014/05/01
石川好
作家

複数の国境問題を抱えた現状は百年前の国際情勢の相似形

今の時代は「日清戦争前夜」

諸方に国境問題をかかえた中国が、現在の国際情勢を「日清戦争前夜」とみなすことの意味と影響。日中関係の悪化が懸念される今、日本がなすべきことは何か。石川好氏が関係の構造を読み解く。
収録日:2013/10/31
追加日:2014/05/01
石川好
作家

ペレストロイカの意外な引き金は「逆オイルショック」

「逆オイルショック」とソ連崩壊

「オイルショック」は誰もが知るが、「逆オイルショック」は今や忘れられた現代史の1コマだ。しかし、この現象こそソ連崩壊から日本のバブルをも誘因したと岡崎久彦氏は振り返る。世界史の裏に動いた情報外交の姿を垣間みる。
収録日:2014/03/26
追加日:2014/04/24
岡崎久彦
外交評論家

中国史の「中原」に当たるのが米国の「独立十三州」

アメリカの建国の理念と中華思想の類似性

中原より発し、自らを太陽と見なし、その光で世界を遍く照らし出すことを使命とした、中国。そのありようは、「自由・人権・民主」を掲げるアメリカ合衆国と酷似する。両者の共通性と違いを、石川好氏が解説する。
収録日:2013/10/31
追加日:2014/04/24
石川好
作家

クリミア分離は碁で言う“いい「分かれ」”

クリミア問題を語る~ロシアへの対応と米欧の思惑~

クリミア問題に関して、ロシアを批判する専門家の意見が多い中、ウクライナからのクリミア分離に理解を示す岡崎氏。ロシアに対する米欧諸国の思惑が絡み合う中、クリミア問題は今後どう進んでいくのか。岡崎久彦氏に意見を聞く。
収録日:2014/03/26
追加日:2014/04/17
岡崎久彦
外交評論家

「中国の夢」とは「中国人」という一つの国民になること

「ワン・ピープル、ワン・ネーション」をめざす中国

近年活発化する中国自治区の独立運動と当局の軋轢は深まる一方だが、この問題の根底にある中国の大いなる夢とは一体何なのか。石川好氏が中国の二重構造に続き解説する。
収録日:2013/10/31
追加日:2014/04/10
石川好
作家

リー・クアンユーの政策で急成長を遂げたシンガポール

シンガポールの謎~驚異的な経済発展の秘密(2)リー・クアンユーの大戦略

マレー半島からの分離独立後、指導者リー・クアンユーが行った大戦略により急成長を遂げたシンガポール。果たしてその戦略とはどんなものだったのか。そしてその結果、国民にどんな影響を与えたのか。その詳細に迫る。(後編)
収録日:2013/10/03
追加日:2014/04/10
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

シンガポールはなぜ驚異的な経済発展を遂げたのか?

シンガポールの謎~驚異的な経済発展の秘密(1)植民地時代から分離独立までの歴史

一人当たり国民所得ではすでに日本を抜き去り、驚異的な経済発展を遂げたシンガポール。淡路島ほどの国土で、資源もない東南アジアの小国が、なぜ急成長できたのか。シンガポールの歴史的経緯を辿りながら、その訳に迫っていき...
収録日:2013/10/03
追加日:2014/04/03
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ドバイやシンガポールに見る日本の経済成長の余地

日本経済の成長の本当の可能性はどこにどれほどあるのか

今後の日本経済の成長可能性を否定する論者は、高度成長期と対比して人口減少や高齢化を指摘する。だが、果たしてそれらは本当に経済成長を阻む要因なのだろうか?われわれが「失われた20年」で本当に失ってしまったものと、...
収録日:2014/01/14
追加日:2014/03/20
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

中華思想は「太陽系」と考えれば、わかりやすくなる

中国の歴史的な習性である二重構造

中国という国は、確固とした中心性を保持するために独自のダブルスタンダードを持っている。数千年という歴史の中で培い、現代中国に今なお息づくその二重構造とは如何なるものか。毛沢東の言葉なども交え、歴史的な習性とも言...
収録日:2013/10/31
追加日:2014/03/20
石川好
作家

中華思想を「太陽系」と考えれば、理解が進む

中国にとって国境問題とは何か

尖閣問題をめぐり、日中がにらみあっている。主張は平行線をたどり、「中国にとっての国境問題とは何か」という疑問は深まる一方だ。互いの認識のズレはなぜ生じたか。中国という難問解決への糸口は、まずここから。
収録日:2013/10/31
追加日:2014/03/13
石川好
作家

日本の市場に大きな影響を及ぼす米国の金融政策

FEDの金融政策、米国株価から見る日本経済の今後

過去20年間の米国株価の下落時には日本の株価も下落傾向にあった。今後の米国の金融政策に応じて株高が続く米国経済はどう動き、日本の資産価格と経済はいかに見通せるだろうか。経済学者 植田和男が解説する。
収録日:2014/02/13
追加日:2014/02/24
植田和男
第32代日本銀行総裁

「中東」とは何か?~3つの手がかりから深める理解

中東を理解するために

2011年の「アラブの春」以後、いまだに厳しい内戦やテロが続く中東情勢だが、そもそも「中東とは何か」「イスラムとは何か」など複雑で分からないという声も多い。中東秩序の変化と歴史的背景、そして西洋大国やロシアとの関係...
収録日:2014/02/05
追加日:2014/02/24
山内昌之
東京大学名誉教授

2013年3月に交渉開始なら、進めているのはハメネイ?

米国とイランの秘密交渉が与える影響力

米国とイランの秘密交渉の結果次第で、中東情勢は大きく変わる。この動きに反発を示すのはどの国か?石油価格に与える影響は?本交渉が日本に与える影響も考えていく。
収録日:2014/01/16
追加日:2014/02/24
岡崎久彦
外交評論家

13億の人口の4人に1人がなんと中国共産党関係者!

中国の「なぜ」(4)なぜ「中国共産党は支配できるのか」

なぜ、中国では共産党の一党支配が続いているのか。科挙制度に根づく実力主義の伝統、隅々まで党の勢力を行き渡らせることを可能にした支配構造、徹底した武力・言論統制の行使といった観点から解説する。(全8話中第4話)
収録日:2013/08/05
追加日:2014/02/24
石川好
作家

「仲間と認めつつも、中心はあくまでも中国」という姿勢

中国の「なぜ」(3)なぜ「朝貢が中国外交の基本になったのか」

中国の朝貢外交とは何か。原点はどこにあるのか。今なお深く根ざす「朝貢」の遺伝子から、中国を理解するヒントを示す。(全8話中第3話)
収録日:2013/08/05
追加日:2014/02/24
石川好
作家

中国での政治的統治はまず「水の支配」から

中国の「なぜ」(2)なぜ「中国には巨大な政治権力が必要なのか」

中国はなぜ巨大な政治権力を必要とするのか。紐解く鍵は中国の風土にあった。大災害が起こると中国の権力者は自ら陣頭指揮をとる。その理由とは?(全8話中第2話)
収録日:2013/08/05
追加日:2014/02/24
石川好
作家

武力で負けても文化で勝つ? 恐るべし「中原」の同化力

中国の「なぜ」(1)なぜ「中国は一つの国なのか」

なぜ中国は一つの国として存在し続けたのか。漢字、度量衡、社会インフラといった文化の力に焦点をあてながら、多民族興亡の中を生き延びてきた中国の国家像を示す。(全8話中第1話)
収録日:2013/08/05
追加日:2014/02/24
石川好
作家

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